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ヨブ記 19:1−29  

ヨブの嘆き(六)

 

翻訳比較

 

新共同訳1987

19:1 ヨブは答えた。

19:2 どこまであなたたちはわたしの魂を苦しめ/言葉をもってわたしを打ち砕くのか。

19:3 侮辱はもうこれで十分だ。わたしを虐げて恥ずかしくないのか。

19:4 わたしが過ちを犯したのが事実だとしても/その過ちはわたし個人にとどまるのみだ。

19:5 ところが、あなたたちは/わたしの受けている辱めを誇張して/論難しようとする。

19:6 それならば、知れ。神がわたしに非道なふるまいをし/わたしの周囲に砦を巡らしていることを。

19:7 だから、不法だと叫んでも答えはなく/救いを求めても、裁いてもらえないのだ。

19:8 神はわたしの道をふさいで通らせず/行く手に暗黒を置かれた。

19:9 わたしの名誉を奪い/頭から冠を取り去られた。

19:10 四方から攻められてわたしは消え去る。木であるかのように/希望は根こそぎにされてしまった。

19:11 神はわたしに向かって怒りを燃やし/わたしを敵とされる。

19:12 その軍勢は結集し/襲おうとして道を開き/わたしの天幕を囲んで陣を敷いた。

19:13 神は兄弟をわたしから遠ざけ/知人を引き離した。

19:14 親族もわたしを見捨て/友だちもわたしを忘れた。

19:15 わたしの家に身を寄せている男や女すら/わたしをよそ者と見なし、敵視する。

19:16 僕を呼んでも答えず/わたしが彼に憐れみを乞わなければならない。

19:17 息は妻に嫌われ/子供にも憎まれる。

19:18 幼子もわたしを拒み/わたしが立ち上がると背を向ける。

19:19 親友のすべてに忌み嫌われ/愛していた人々にも背かれてしまった。

19:20 骨は皮膚と肉とにすがりつき/皮膚と歯ばかりになって/わたしは生き延びている。

19:21 憐れんでくれ、わたしを憐れんでくれ/神の手がわたしに触れたのだ。あなたたちはわたしの友ではないか。

19:22 なぜ、あなたたちまで神と一緒になって/わたしを追い詰めるのか。肉を打つだけでは足りないのか。

19:23 どうか/わたしの言葉が書き留められるように/碑文として刻まれるように。

19:24 たがねで岩に刻まれ、鉛で黒々と記され/いつまでも残るように。

19:25 わたしは知っている/わたしを贖う方は生きておられ/ついには塵の上に立たれるであろう。

19:26 この皮膚が損なわれようとも/この身をもって/わたしは神を仰ぎ見るであろう。

19:27 このわたしが仰ぎ見る/ほかならぬこの目で見る。腹の底から焦がれ、はらわたは絶え入る。

19:28 「我々が彼を追い詰めたりするだろうか」と/あなたたちは言う。この有様の根源がわたし自身にあると/あなたたちは言う。

19:29 あなたたちこそ、剣を危惧せよ。剣による罰は厳しい。裁きのあることを知るがよい。

 

新改訳1970

19:1 そこでヨブは答えて言った。

19:2 いつまで、あなたがたは私のたましいを悩まし、そんな論法で私を砕くのか。

19:3 もう、十度もあなたがたは私に恥ずかしい思いをさせ、恥知らずにも私をいじめる。

19:4 もし、私がほんとうにあやまって罪を犯したとしても、私のあやまって犯した罪が私のうちにとどまっているだろうか。

19:5 あなたがたがほんとうに私に向かって高ぶり、私の受けたそしりのことで、私を責めるのなら、

19:6 いま知れ。「神が私を迷わせ、神の網で私を取り囲まれた」ことを。

19:7 見よ。私が、「これは暴虐だ。」と叫んでも答えはなく、助けを求めて叫んでも、それは正されない。

19:8 神が私の道をふさがれたので、私は過ぎ行くことができない。私の通り道にやみを置いておられる。

19:9 神は私の栄光を私からはぎ取り、私の頭から冠を取り去られた。

19:10 神が四方から私を打ち倒すので、私は去って行く。神は私の望みを木のように根こそぎにする。

19:11 神は私に向かって怒りを燃やし、私をご自分の敵のようにみなされる。

19:12 その軍勢は一つとなって進んで来、私に向かって彼らの道を築き上げ、私の天幕の回りに陣を敷く。

19:13 神は私の兄弟たちを私から遠ざけた。私の知人は全く私から離れて行った。

19:14 私の親族は来なくなり、私の親しい友は私を忘れた。

19:15 私の家に寄宿している者も、私のはしためたちも、私を他国人のようにみなし、私は彼らの目には外国人のようになった。

19:16 私が自分のしもべを呼んでも、彼は返事もしない。私は私の口で彼に請わなければならない。

19:17 私の息は私の妻にいやがられ、私の身内の者らにきらわれる。

19:18 小僧っ子までが私をさげすみ、私が起き上がると、私に言い逆らう。

19:19 私の親しい仲間はみな、私を忌みきらい、私の愛した人々も私にそむいた。

19:20 私の骨は皮と肉とにくっついてしまい、私はただ歯の皮だけでのがれた。

19:21 あなたがた、私の友よ。私をあわれめ、私をあわれめ。神の御手が私を打ったからだ。

19:22 なぜ、あなたがたは神のように、私を追いつめ、私の肉で満足しないのか。

19:23 ああ、今、できれば、私のことばが書き留められればよいのに。ああ、書き物に刻まれればよいのに。

19:24 鉄の筆と鉛とによって、いつまでも岩に刻みつけられたい。

19:25 私は知っている。私を贖う方は生きておられ、後の日に、ちりの上に立たれることを。

19:26 私の皮が、このようにはぎとられて後、私は、私の肉から神を見る。

19:27 この方を私は自分自身で見る。私の目がこれを見る。ほかの者の目ではない。私の内なる思いは私のうちで絶え入るばかりだ。

19:28 もし、あなたがたが、事の原因を私のうちに見つけて、「彼をどのようにして追いつめようか。」と言うなら、

19:29 あなたがたは剣を恐れよ。その剣は刑罰の憤りだから。これによって、あなたがたはさばきのあることを知るだろう。

 

口語訳1955

19:1 そこでヨブは答えて言った、

19:2 「あなたがたはいつまでわたしを悩まし、/言葉をもってわたしを打ち砕くのか。

19:3 あなたがたはすでに十度もわたしをはずかしめ、/わたしを悪くあしらってもなお恥じないのか。

19:4 たといわたしが、まことにあやまったとしても、/そのあやまちは、わたし自身にとどまる。

19:5 もしあなたがたが、/まことにわたしに向かって高ぶり、/わたしの恥を論じるならば、

19:6 『神がわたしをしえたげ、/その網でわたしを囲まれたのだ』と知るべきだ。

19:7 見よ、わたしが『暴虐』と叫んでも答えられず、/助けを呼び求めても、さばきはない。

19:8 彼はわたしの道にかきをめぐらして、/越えることのできないようにし、/わたしの行く道に暗やみを置かれた。

19:9 彼はわたしの栄えをわたしからはぎ取り、/わたしのこうべから冠を奪い、

19:10 四方からわたしを取りこわして、うせさせ、/わたしの望みを木のように抜き去り、

19:11 わたしに向かって怒りを燃やし、/わたしを敵のひとりのように思われた。

19:12 その軍勢がいっせいに来て、/塁を築いて攻め寄せ、/わたしの天幕のまわりに陣を張った。

19:13 彼はわたしの兄弟たちを/わたしから遠く離れさせられた。わたしを知る人々は全くわたしに疎遠になった。

19:14 わたしの親類および親しい友はわたしを見捨て、

19:15 わたしの家に宿る者はわたしを忘れ、/わたしのはしためらはわたしを他人のように思い、/わたしは彼らの目に他国人となった。

19:16 わたしがしもべを呼んでも、彼は答えず、/わたしは口をもって彼に請わなければならない。

19:17 わたしの息はわが妻にいとわれ、/わたしは同じ腹の子たちにきらわれる。

19:18 わらべたちさえもわたしを侮り、/わたしが起き上がれば、わたしをあざける。

19:19 親しい人々は皆わたしをいみきらい、/わたしの愛した人々はわたしにそむいた。

19:20 わたしの骨は皮と肉につき、/わたしはわずかに歯の皮をもってのがれた。

19:21 わが友よ、わたしをあわれめ、わたしをあわれめ、/神のみ手がわたしを打ったからである。

19:22 あなたがたは、なにゆえ神のようにわたしを責め、/わたしの肉をもって満足しないのか。

19:23 どうか、わたしの言葉が、書きとめられるように。どうか、わたしの言葉が、書物にしるされるように。

19:24 鉄の筆と鉛とをもって、/ながく岩に刻みつけられるように。

19:25 わたしは知る、/わたしをあがなう者は生きておられる、/後の日に彼は必ず地の上に立たれる。

19:26 わたしの皮がこのように滅ぼされたのち、/わたしは肉を離れて神を見るであろう。

19:27 しかもわたしの味方として見るであろう。わたしの見る者はこれ以外のものではない。わたしの心はこれを望んでこがれる。

19:28 あなたがたがもし『われわれはどうして/彼を責めようか』と言い、/また『事の根源は彼のうちに見いだされる』/と言うならば、

19:29 つるぎを恐れよ、/怒りはつるぎの罰をきたらすからだ。これによって、あなたがたは、/さばきのあることを知るであろう」。

 

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各国旧約聖書における新約聖書の引照

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(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口語訳 Tコリ13:12

13:12 わたしたちは、今は、鏡に映して見るようにおぼろげに見ている。しかしその時には、顔と顔とを合わせて、見るであろう。わたしの知るところは、今は一部分にすぎない。しかしその時には、わたしが完全に知られているように、完全に知るであろう。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口語訳 マタ 5:8

5:8 心の清い人たちは、さいわいである、彼らは神を見るであろう。

 

口語訳 Tコリ13:12

13:12 わたしたちは、今は、鏡に映して見るようにおぼろげに見ている。しかしその時には、顔と顔とを合わせて、見るであろう。わたしの知るところは、今は一部分にすぎない。しかしその時には、わたしが完全に知られているように、完全に知るであろう。

 

口語訳 Tヨハ3:2

3:2 愛する者たちよ。わたしたちは今や神の子である。しかし、わたしたちがどうなるのか、まだ明らかではない。彼が現れる時、わたしたちは、自分たちが彼に似るものとなることを知っている。そのまことの御姿を見るからである。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口語訳 ヨハ 13:18

13:18 あなたがた全部の者について、こう言っているのではない。わたしは自分が選んだ人たちを知っている。しかし、『わたしのパンを食べている者が、わたしにむかってそのかかとをあげた』とある聖書は成就されなければならない。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987 

新共同 マタ 5:8

5:8 心の清い人々は、幸いである、/その人たちは神を見る。

 

新共同 Tコリ13:12

13:12 わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。だがそのときには、顔と顔とを合わせて見ることになる。わたしは、今は一部しか知らなくとも、そのときには、はっきり知られているようにはっきり知ることになる。

 

新共同 Tヨハ3:2

3:2 愛する者たち、わたしたちは、今既に神の子ですが、自分がどのようになるかは、まだ示されていません。しかし、御子が現れるとき、御子に似た者となるということを知っています。なぜなら、そのとき御子をありのままに見るからです。

 

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