****************************************

ヨブ記 21:1−34  

ヨブの嘆き(七)

 

翻訳比較

 

新共同訳1987

21:1 ヨブは答えた。

21:2 どうか、わたしの言葉を聞いてくれ。聞いてもらうことがわたしの慰めなのだ。

21:3 我慢して、わたしに話をさせてくれ。わたしが話してから、嘲笑うがいい。

21:4 わたしは人間に向かって訴えているのだろうか。なぜ、我慢しなければならないのか。

21:5 わたしに顔を向けてくれ。そして驚き、口に手を当てるがよい。

21:6 わたし自身、これを思うと慄然とし/身震いが止まらない。

21:7 なぜ、神に逆らう者が生き永らえ/年を重ねてなお、力を増し加えるのか。

21:8 子孫は彼らを囲んで確かに続き/その末を目の前に見ることができる。

21:9 その家は平和で、何の恐れもなく/神の鞭が彼らに下ることはない。

21:10 彼らの雄牛は常に子をはらませ/雌牛は子を産んで、死なせることはない。

21:11 彼らは羊の群れのように子供を送り出し/その子らは踊り跳ね

21:12 太鼓や竪琴に合わせて歌い/笛を吹いて楽しむ。

21:13 彼らは幸せに人生を送り/安らかに陰府に赴く。

21:14 彼らは神に向かって言う。「ほうっておいてください。あなたに従う道など知りたくもない。

21:15 なぜ、全能者に仕えなければならないのか。神に祈って何になるのか。」

21:16 だが、彼らは財産を手にしているではないか。神に逆らう者の考えはわたしから遠い。

21:17 神に逆らう者の灯が消され、災いが襲い/神が怒って破滅を下したことが何度あろうか。

21:18 藁のように風に吹き散らされ/もみ殻のように/突風に吹き飛ばされたことがあろうか。

21:19 神は彼への罰を/その子らの代にまで延ばしておかれるのか。彼自身を罰して/思い知らせてくださればよいのに。

21:20 自分の目で自分の不幸を見/全能者の怒りを飲み干せばよいのだ。

21:21 人生の年月が尽きてしまえば/残された家はどうなってもよいのだから。

21:22 「人が神に知識を授けえようか。彼は高きにいまし、裁きを行われる」と言う。

21:23 ある人は、死に至るまで不自由なく/安泰、平穏の一生を送る。

21:24 彼はまるまると太り/骨の髄まで潤っている。

21:25 また、ある人は死に至るまで悩み嘆き/幸せを味わうこともない。

21:26 だが、どちらも塵に横たわれば/等しく、蛆に覆われるではないか。

21:27 あなたたちの考えはよく分かっている。わたしに対して不法にも悪をたくらんでいるのだ。

21:28 「あの高潔な人の館はどうなり/この神に逆らう者の住まいとした天幕は/どうなったのか」とあなたたちは問う。

21:29 通りかかる人々に尋ねなかったのか。両者の残した証しを/否定することはできないであろう。

21:30 悪人が災いの日を免れ/怒りの日を逃れているのに

21:31 誰が面と向かってその歩んできた道を暴き/誰がその仕業を罰するだろうか。

21:32 彼は葬式の行列によって運ばれ/その墓には番人も立ち

21:33 谷間の土くれさえ彼には快さそうだ。人は皆彼の後に続き/彼の前にも、人は数えきれない。

21:34 それなのに空しい言葉で/どのようにわたしを慰めるつもりか。あなたたちの反論は欺きにすぎない。

 

新改訳1970

21:1 ヨブは答えて言った。

21:2 あなたがたは、私の言い分をよく聞け。これをあなたがたの私への慰めとしてくれ。

21:3 まず、私が語るのを許してくれ。私が語って後、あなたはあざけってもよい。

21:4 私の不平は人に向かってであろうか。なぜ、私がいらだってはならないのか。

21:5 私のほうを見て驚け。そして手を口に当てよ。

21:6 私は思い出すとおびえ、おののきが私の肉につかみかかる。

21:7 なぜ悪者どもが生きながらえ、年をとっても、なお力を増すのか。

21:8 彼らのすえは彼らとともに堅く立ち、その子孫は彼らの前に堅く立つ。

21:9 彼らの家は平和で恐れがなく、神の杖は彼らの上に下されない。

21:10 その牛は、はらませて、失敗することがなく、その雌牛は、子を産んで、仕損じがない。

21:11 彼らは自分の幼子たちを羊の群れのように自由にさせ、彼らの子どもたちはとびはねる。

21:12 彼らはタンバリンと立琴に合わせて歌い、笛の音で楽しむ。

21:13 彼らはしあわせのうちに寿命を全うし、すぐによみに下る。

21:14 しかし、彼らは神に向かって言う。「私たちから離れよ。私たちは、あなたの道を知りたくない。

21:15 全能者が何者なので、私たちは彼に仕えなければならないのか。私たちが彼に祈って、どんな利益があるのか。」と。

21:16 見よ。彼らの繁栄はその手の中にない。悪者のはかりごとは、私と何の関係もない。

21:17 幾たび、悪者のともしびが消え、わざわいが彼らの上に下り、神が怒って彼らに滅びを分け与えることか。

21:18 彼らは、風の前のわらのようではないか。つむじ風に吹き去られるもみがらのようではないか。

21:19 神はそのような者の子らのために、彼のわざわいをたくわえておられるのか。彼自身が報いを受けて思い知らなければならない。

21:20 彼の目が自分の滅びを見、彼が全能者の憤りをのまなければならない。

21:21 彼の日の数が短く定められているのに、自分の後の家のことに何の望みがあろうか。

21:22 彼は神に知識を教えようとするのか。高い所におられる方がさばきを下すのだ。

21:23 ある者は元気盛りの時に、全く平穏のうちに死ぬだろう。

21:24 彼のからだは脂肪で満ち、その骨の髄は潤っている。

21:25 ある者は苦悩のうちに死に、何の幸いも味わうことがない。

21:26 彼らは共にちりに伏し、うじが彼らをおおう。

21:27 ああ、私はあなたがたの計画を知っている。私をそこなおうとするたくらみを。

21:28 あなたがたは言う。「権門の家はどこにあるか。悪者の住んだ天幕はどこにあるか。」と。

21:29 あなたがたは道行く人に尋ねなかったか。彼らのあかしをよく調べないのか。

21:30 「悪人はわざわいの日を免れ、激しい怒りの日から連れ出される。」という。

21:31 だれが彼に面と向かって彼の道を告げえようか。だれが彼のなしたことを彼に報いえようか。

21:32 彼は墓に運ばれ、その塚の上には見張りが立つ。

21:33 谷の土くれは彼に快く、すべての人が彼のあとについて行く。彼より先に行った者も数えきれない。

21:34 どうしてあなたがたは、私を慰めようとするのか。むだなことだ。あなたがたの答えることは、ただ不信実だ。

 

口語訳1955

21:1 そこでヨブは答えて言った、

21:2 「あなたがたはとくと、わたしの言葉を聞き、/これをもって、あなたがたの慰めとするがよい。

21:3 まずわたしをゆるして語らせなさい。わたしが語ったのち、あざけるのもよかろう。

21:4 わたしのつぶやきは人に対してであろうか。わたしはどうして、いらだたないでいられようか。

21:5 あなたがたはわたしを見て、驚き、/手を口にあてるがよい。

21:6 わたしはこれを思うと恐ろしくなって、/からだがしきりに震えわななく。

21:7 なにゆえ悪しき人が生きながらえ、/老齢に達し、かつ力強くなるのか。

21:8 その子らは彼らの前に堅く立ち、/その子孫もその目の前に堅く立つ。

21:9 その家は安らかで、恐れがなく、/神のつえは彼らの上に臨むことがない。

21:10 その雄牛は種を与えて、誤ることなく、/その雌牛は子を産んで、そこなうことがない。

21:11 彼らはその小さい者どもを群れのように連れ出し、/その子らは舞い踊る。

21:12 彼らは手鼓と琴に合わせて歌い、/笛の音によって楽しみ、

21:13 その日をさいわいに過ごし、/安らかに陰府にくだる。

21:14 彼らは神に言う、『われわれを離れよ、/われわれはあなたの道を知ることを好まない。

21:15 全能者は何者なので、/われわれはこれに仕えねばならないのか。われわれはこれに祈っても、なんの益があるか』と。

21:16 見よ、彼らの繁栄は彼らの手にあるではないか。悪人の計りごとは、わたしの遠く及ぶ所でない。

21:17 悪人のともしびの消されること、/幾たびあるか。その災の彼らの上に臨むこと、/神がその怒りをもって苦しみを与えられること、/幾たびあるか。

21:18 彼らが風の前のわらのようになること、/あらしに吹き去られるもみがらのようになること、/幾たびあるか。

21:19 あなたがたは言う、/『神は彼らの罪を積みたくわえて、/その子らに報いられるのだ』と。どうかそれを彼ら自身に報いて、/彼らにその罪を知らせられるように。

21:20 すなわち彼ら自身の目にその滅びを見させ、/全能者の怒りを彼らに飲ませられるように。

21:21 その月の数のつきるとき、/彼らはその後の家になんのかかわる所があろうか。

21:22 神は天にある者たちをさえ、さばかれるのに、/だれが神に知識を教えることができようか。

21:23 ある者は繁栄をきわめ、/全く安らかに、かつおだやかに死に、

21:24 そのからだには脂肪が満ち、/その骨の髄は潤っている。

21:25 ある者は心を苦しめて死に、/なんの幸をも味わうことがない。

21:26 彼らはひとしくちりに伏し、/うじにおおわれる。

21:27 見よ、わたしはあなたがたの思いを知り、/わたしを害しようとするたくらみを知る。

21:28 あなたがたは言う、『王侯の家はどこにあるか、/悪人の住む天幕はどこにあるか』と。

21:29 あなたがたは道行く人々に問わなかったか、/彼らの証言を受け入れないのか。

21:30 すなわち、災の日に悪人は免れ、/激しい怒りの日に彼は救い出される。

21:31 だれが彼に向かって、/その道を告げ知らせる者があるか、/だれが彼のした事を彼に報いる者があるか。

21:32 彼はかかれて墓に行き、/塚の上で見張りされ、

21:33 谷の土くれも彼には快く、/すべての人はそのあとに従う。彼の前に行った者も数えきれない。

21:34 それで、あなたがたはどうしてむなしい事をもって、/わたしを慰めようとするのか。あなたがたの答は偽り以外の何ものでもない」。

 

****************************************

各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口語訳 ルカ 12:46

12:46 その僕の主人は思いがけない日、気がつかない時に帰って来るであろう。そして、彼を厳罰に処して、不忠実なものたちと同じ目にあわせるであろう。

 

口語訳 ヘブ 9:27

9:27 そして、一度だけ死ぬことと、死んだ後さばきを受けることとが、人間に定まっているように、

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口語訳 ルカ 12:46

12:46 その僕の主人は思いがけない日、気がつかない時に帰って来るであろう。そして、彼を厳罰に処して、不忠実なものたちと同じ目にあわせるであろう。

 

口語訳 黙  14:10

14:10 神の怒りの杯に混ぜものなしに盛られた、神の激しい怒りのぶどう酒を飲み、聖なる御使たちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。

 

口語訳 黙  19:15

19:15 その口からは、諸国民を打つために、鋭いつるぎが出ていた。彼は、鉄のつえをもって諸国民を治め、また、全能者なる神の激しい怒りの酒ぶねを踏む。

 

口語訳 ロマ 11:34

11:34 「だれが、主の心を知っていたか。だれが、主の計画にあずかったか。

 

口語訳 Tコリ2:16

2:16 「だれが主の思いを知って、彼を教えることができようか」。しかし、わたしたちはキリストの思いを持っている。

 

口語訳 Uペテ2:9

2:9 こういうわけで、主は、信心深い者を試錬の中から救い出し、また、不義な者ども、

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口語訳 ロマ 2:3-6

2:3 ああ、このような事を行う者どもをさばきながら、しかも自ら同じことを行う人よ。あなたは、神のさばきをのがれうると思うのか。

2:4 それとも、神の慈愛があなたを悔改めに導くことも知らないで、その慈愛と忍耐と寛容との富を軽んじるのか。

2:5 あなたのかたくなな、悔改めのない心のゆえに、あなたは、神の正しいさばきの現れる怒りの日のために神の怒りを、自分の身に積んでいるのである。

2:6 神は、おのおのに、そのわざにしたがって報いられる。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

・・・・

 

(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987 

新共同 黙  14:10

14:10 その者自身も、神の怒りの杯に混ぜものなしに注がれた、神の怒りのぶどう酒を飲むことになり、また、聖なる天使たちと小羊の前で、火と硫黄で苦しめられることになる。

 

新共同 ロマ 2:5

2:5 あなたは、かたくなで心を改めようとせず、神の怒りを自分のために蓄えています。この怒りは、神が正しい裁きを行われる怒りの日に現れるでしょう。

 

****************************************