ヨブ記 26:1−14
ヨブの嘆き(九)
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
ヨブ 26:1 ヨブは答えた。
ヨブ 26:2 どのようにして、あなたは力のない者を助け/無力な腕を救ったのか。
ヨブ 26:3 どのようにして、知恵のない者に助言し/豊かでよき考えを授けたのか。
ヨブ 26:4 あなたは誰に対して言葉を告げ/誰の息があなたから出たのか。
ヨブ 26:5 死者の霊は恐れおののく。/彼らは水の下におり、そこに住む者たちである。
ヨブ 26:6 神の前では陰府もあらわで/滅びの国には覆いがない。
ヨブ 26:7 神は北の果てを虚空に張り/地を何もないものの上に架ける。
ヨブ 26:8 神は雨雲の中に水を蓄えるが/雲の底は裂けることがない。
ヨブ 26:9 神は御座の面を覆い/その上に雲を広げ
ヨブ 26:10 水の面に円を描いて/光と闇との境とした。
ヨブ 26:11 天の柱は震え/神の叱咤に恐れおののく。
ヨブ 26:12 神はその力によって海を鎮め/英知をもってラハブを打つ。
ヨブ 26:13 その息によって天は晴れ渡り/御手は逃げる蛇を刺し貫く。
ヨブ 26:14 見よ、これらは神の道の一端。/神について聞きうる言葉はなんと僅かなことか。/その力ある雷鳴を誰が悟りえようか。
フランシスコ会訳2013
ヨブ記26
フランシスコ訳聖書 Job <26>章
聖書本文
◆ヨブの嘆き(九)
001そこでヨブは答えて言った、
◆ビルダドへの答え
002「あなたは、無力な者にどんな
助けを与え、
力のない腕にどんな救いを与えたのか。
003あなたは、知恵のない者にどん
な助言を与え、
どんな豊かな策を授けたのか。
004あなたは誰に向かって言葉を告
げたのか。
あなたから出たのは誰の息吹か」。
◆ビルダドの弁論(続き)
005「死者の霊は地の下で震える。
水と、そこに住む者は恐怖のうちにある。
006神の前では陰府は裸であり、
滅びの淵は覆われていない。
007神は北極を虚空の上に張り、
大地を無の上に掛けられる。
008水を厚い雲の中に包まれるが、
その重みで雲は裂けることはない。
009神は満月の面を隠し、
その上にご自分の雲を広げられた。
010また、水の面に地平線を描い て、
光と闇との境とされた。
011天の柱は揺らぎ、
神の叱責に恐れおののく。
012その力をもって海を静め、
英知をもってラハブを打ち砕かれる。
013その息で天を晴れ渡らせ、
逃げる蛇をみ手で刺し貫かれる。
014見よ、これらは神の道の一端に
すぎない。
神について聞き得ることは、何と僅かなことか。
その力あるとどろきを、誰が悟り得ようか」。
新共同訳1987
26:1 ヨブは答えた。
26:2
あなた自身はどんな助けを力のない者に与え/どんな救いを無力な腕にもたらしたというのか。
26:3
どんな忠告を知恵のない者に与え/どんな策を多くの人に授けたというのか。
26:4
誰の言葉を取り次いで語っているのか。誰の息吹があなたを通して吹いているのか。
26:5
亡者たち、陰府の淵に住む者たちは/水の底でのたうち回る。
26:6
陰府も神の前ではあらわであり/滅びの国も覆われてはいない。
26:7
神は聖なる山を茫漠としたさかいに横たわらせ/大地を空虚の上につるされた。
26:8
密雲の中に水を蓄えられても/雲の底は裂けない。
26:9
神は御自分の雲を広げて/玉座を覆い隠される。
26:10
原始の海の面に円を描いて/光と暗黒との境とされる。
26:11
天の柱は揺らぎ/その叱咤に動転する。
26:12
神は御力をもって海を制し/英知をもってラハブを打たれた。
26:13
風をもって天をぬぐい/御手は逃げる大蛇を刺し貫いた。
26:14
だが、これらは神の道のほんの一端。神についてわたしたちの聞きえることは/なんと僅かなことか。その雷鳴の力強さを誰が悟りえよう。
新改訳1970
26:1 ヨブは答えて言った。
26:2
あなたは無力な者をどのようにして助けたのか。力のない腕をどのようにして救ったのか。
26:3
知恵のない者をどのようにしていさめ、豊かなすぐれた知性を示したのか。
26:4
あなたはだれに対してことばを告げているのか。だれの息があなたから出たのか。
26:5
死者の霊は、水とそこに住むものとの下にあって震える。
26:6
よみも神の前では裸であり、滅びの淵もおおわれない。
26:7
神は北を虚空に張り、地を何もない上に掛けられる。
26:8
神は水を濃い雲の中に包まれるが、その下の雲は裂けない。
26:9
神は御座の面をおおい、その上に雲を広げ、
26:10
水の面に円を描いて、光とやみとの境とされた。
26:11
神がしかると、天の柱は震い、恐れる。
26:12
神は御力によって海をかき立て、神の英知をもってラハブを打ち砕く。
26:13
その息によって天は晴れ渡り、御手は逃げる蛇を刺し通す。
26:14
見よ。これらはただ神の道の外側にすぎない。私たちはただ、神についてのささやきしか聞いていない。だれが、その力ある雷を聞き分けえようか。
口語訳1955
26:1 そこでヨブは答えて言った、
26:2
「あなたは力のない者をどれほど助けたかしれない。気力のない腕をどれほど救ったかしれない。
26:3
知恵のない者をどれほど教えたかしれない。悟りをどれほど多く示したかしれない。
26:4
あなたはだれの助けによって言葉をだしたのか。あなたから出たのはだれの霊なのか。
26:5
亡霊は水およびその中に住むものの下に震う。
26:6
神の前では陰府も裸である。滅びの穴もおおい隠すものはない。
26:7
彼は北の天を空間に張り、/地を何もない所に掛けられる。
26:8
彼は水を濃い雲の中に包まれるが、/その下の雲は裂けない。
26:9
彼は月のおもてをおおい隠して、/雲をその上にのべ、
26:10
水のおもてに円を描いて、/光とやみとの境とされた。
26:11
彼が戒めると、天の柱は震い、かつ驚く。
26:12
彼はその力をもって海を静め、/その知恵をもってラハブを打ち砕き、
26:13
その息をもって天を晴れわたらせ、/その手をもって逃げるへびを突き通される。
26:14
見よ、これらはただ彼の道の端にすぎない。われわれが彼について聞く所は/いかにかすかなささやきであろう。しかし、その力のとどろきに至っては、/だれ
が悟ることができるか」。
文
語訳1917
26:1 ヨブこたへて曰く
26:2 なんぢ能力なき者を如何に助けしや 氣力なきものを如何に救ひしや
26:3 智慧なき者を如何に誨へしや 穎悟の道を如何に多く示ししや
26:4 なんぢ誰にむかひて言語を出ししや なんぢより出しは誰が靈なるや
26:5 陰靈水またその中に居る者の下に慄ふ
26:6 かれの御前には陰府も顯露なり 滅亡の坑も蔽ひ匿す所なし
26:7 彼は北の天を虚空に張り 地を物なき所に懸けたまふ
26:8 水を濃雲の中に包みたまふてその下の雲裂ず
26:9 御寳座の面を隱して雲をその上に展べ
26:10 水の面に界を設けて光と暗とに限を立たまふ
26:11 かれ叱咤たまへば天の柱震ひかつ怖る
26:12 その權能をもて海を靜め その智慧をもてラハブを撃碎き
26:13 その氣嘘をもて天を輝かせ 其手をもて逃る蛇を衝とほしたまふ
26:14 視よ是等はただその御工作の端なるのみ 我らが聞ところの者は如何にも微細なる耳語ならずや
然どその權能の雷轟に至りては誰かこれを曉らんや
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 ヘブ
4:13
4:13
そして、神のみまえには、あらわでない被造物はひとつもなく、すべてのものは、神の目には裸であり、あらわにされているのである。こ
の神に対して、わたしたちは言い開きをしなくてはならない。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 ヘブ
4:13
4:13
そして、神のみまえには、あらわでない被造物はひとつもなく、すべてのものは、神の目には裸であり、あらわにされているのである。こ
の神に対して、わたしたちは言い開きをしなくてはならない。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
新共同 黙 9:1
9:1
第五の天使がラッパを吹いた。すると、一つの星が天から地上へ落ちて来るのが見えた。この星に、底なしの淵に通じる穴を開く鍵が与えられ、
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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