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ヨブ記 34:1−37    

エリフの弁論(二)

 

翻訳比較



聖書協会共同訳2018
ヨブ 34:1 エリフはまた言った。
ヨブ 34:2 知恵ある者よ、私の言葉を聞け。/知識ある者よ、私に耳を傾けよ。
ヨブ 34:3 耳は言葉を聞き分け/舌は食物の味を知る。
ヨブ 34:4 私たちも公正を選び取り/私たちの間で何が良いかを見極めよう。
ヨブ 34:5 ヨブはこう言っている。/「私は正しいのに/神は私の公正を取り去った。
ヨブ 34:6 私は公正であるのに、偽り者とされ/私に背きの罪はないのに、矢傷は癒やされない」と。
ヨブ 34:7 ヨブのような男がいるだろうか。/彼は嘲りを水のように飲み
ヨブ 34:8 悪事を働く者らの仲間に入り/悪しき者たちと共に歩んでいる。
ヨブ 34:9 彼はこう言っている。/「神を喜ばせても、人には何の益もない」と。
ヨブ 34:10 それゆえ、思慮ある人は聞け。/神が悪を行うはずはなく/全能者が不正を働くはずはない。
ヨブ 34:11 神は人間の行いに従って報い/それぞれの歩みに応じて報いを与える。
ヨブ 34:12 神は決して悪を行わず/全能者は公正を曲げることはない。
ヨブ 34:13 誰が神に地を委ね/誰が全世界を据えたのか。
ヨブ 34:14 もし、神がご自分だけに心を留め/その霊と息をご自分に集められたなら
ヨブ 34:15 すべての肉なる者は共に滅び/人は塵に帰るだろう。
ヨブ 34:16 分別があるなら、これを聞き/私が語る声に耳を傾けてほしい。
ヨブ 34:17 公正を憎む者が統治できようか。/あなたは正しく力ある方を悪しき者とするのか。
ヨブ 34:18 王に向かっては「ならず者」/高貴な人には「悪しき者」と言うのか。
ヨブ 34:19 神が高官をひいきすることはなく/弱い人より貴族を尊重することなどない。/彼らはすべて神の手の業だからである。
ヨブ 34:20 彼らは瞬く間に、しかも真夜中に死んでいく。/民はおののいて消え去り/力ある者も人の手によらずに取り去られる。
ヨブ 34:21 神の目は人の道に注がれ/その歩みのすべてを見ておられる。
ヨブ 34:22 悪事を働く者が身を隠そうとしても/そのための闇もなく、死の陰もない。
ヨブ 34:23 人は裁きの時に神の前に出て行くが/神は人のためにその時を定めてはいない。
ヨブ 34:24 神は力ある者たちを取り調べることなく滅ぼし/他の者たちを立てて彼らの代わりとする。
ヨブ 34:25 そのように、神は彼らの行いに目を注ぎ/夜の間に覆して彼らを砕く。
ヨブ 34:26 彼らの悪のゆえに/神は人々が見ている場所で彼らを打つ。
ヨブ 34:27 それは、彼らが神に背いて従わず/そのすべての道を悟ろうとしなかったからである。
ヨブ 34:28 こうして、弱い人々の叫びは神に届き/神は苦しむ人々の叫びを聞く。
ヨブ 34:29 神が黙するときに、誰が罪に定めるのか。/御顔を隠すときに、誰が神を見いだせようか。/それが一つの国民であろうとも/一人の人間であろう とも。
ヨブ 34:30 神は、神を敬わない者が世を治めることも/民を罠にかけることもないようにする。
ヨブ 34:31 人は神に言えるだろうか。/「私は懲らしめに耐えました。もう不正はしません。
ヨブ 34:32 私に見えないものを私に教えてください。/不正を働いたならば、もう二度といたしません」と。
ヨブ 34:33 あなたが拒んだからといって/神があなたの思いどおりに報いるだろうか。/選ぶのはあなたであって、私ではない。/あなたの知っていることを 語れ。
ヨブ 34:34 思慮ある人も/私の言葉を聞く知恵ある人も、私に言うだろう。
ヨブ 34:35 「ヨブは知識もないのに語る。/その言葉は悟りある者と共にはない。
ヨブ 34:36 どうか、ヨブが終わりまで試されるように。/彼は悪事を行う者のように答えている。
ヨブ 34:37 彼は自分の罪に背きの罪を加え/我々の間で手を叩き/神に向かって言葉数を多くしている。」

フランシスコ会訳2013
ヨブ記34

フランシスコ訳聖書 Job <34>章 聖書本文

◆エリフの弁論(二)

001さらにエリフは続けて言った、

◆ヨブの過ち

002「知恵のある方々、

わたしの言うことを聞いてください。

知識のある方々、わたしに耳を傾けてください。

003耳は言葉を聞き分けます、

口が食物を味わうように。

004わたしたちは、何が正しいかを 選び、

何が善いかを互いに見分けましょう。

005ヨブは言っています、『わたし は正しい。

神はわたしの権利を奪われた。

006わたしは正しいのに、偽り者と された。

罪もないのに、わたしは癒やし難い矢傷を

負っている』。

007ヨブのような男がいるでしょう か。

彼はあざけりを水のように飲みます。

008悪事を働く者どもに与し、

悪い者どもとともに歩みます。

009彼は言っています、『神に喜ば れようとしても、

人には何の益もない』」。

◆全能者の義

010「そこで、分別のある人々、

わたしの言うことを聞いてください。

神が悪を行われることはありません。

全能者が不義を行われることは絶対にありません。

011神は人間の行いに応じて報い、

人の歩みに従って取り扱われます。

012神は決して悪を行われず、

全能者が正義を曲げられることはありません」。

◆義人の力

013「誰が、大地を神に委ねたので すか。

全世界を神に任せたのですか。

014もし、神が人間に目を向け、

その霊と息吹を取り戻されるなら、

015生きとし生けるものはともに息 絶え、

人間は再び塵に返るでしょう。

016さあ、あなたに悟りがあるな ら、これを聞き、

わたしの語る言葉に耳を傾けてください。

017正義を憎む者が統治することが できるでしょうか。

正しく力ある方を

あなたは罪に定めることができるでしょうか。

018王に向かって、『あなたはなら ず者だ』と言い、

高貴な人に向かって、

『あなた方は悪い者だ』と言えるのは神だけです。

019神は君侯たちに依怙贔屓せず、

富める者を貧しい者よりも

重んじられることはありません。

彼らはみな、み手の業だからです。

020彼らは瞬く間に死に、

権力者は真夜中に過ぎ去り、

力ある者は人の手によらずに除かれます。

021神の目は人の道に注がれ、

そのすべての歩みを見ておられます。

022悪事を働く者には身を隠せるよ うな、

闇もなく暗黒もありません。

023人は神の前で裁きを受けるので すが、

神は誰のためにも、その時を定めておられません。

024神は権力者を尋問することなし に粉々に砕き、

彼らの代わりにほかの人々を立てられます。

025それ故、神は彼らの業を知り、

夜の間に、彼らを覆されるので、彼らは滅びます。

026神は彼らを罪人のように、

公衆の面前で打ちたたかれます。

027これは彼らが、神に従わず、背 いて、

その道をまったく顧みなかったからです。

028こうして、貧しい者の叫びは神 に届き、

虐げられた者の叫びは、聞き入れられるのです。

029神が黙っておられるとき、

誰が揺り動かすことができるでしょうか。

み顔を隠されるとき、

誰が神を見ることができるでしょうか。

神は人も国をも監視され、

030神を罠にかける不敬な者を王と なさいません」。

◆ヨブの反抗

031「人が神に向かってこう言った とします、

『わたしは間違っていました。もう罪を犯しません。

032わたしが見ることができないこ とを教えてください。

もし、わたしが悪事を働いたなら、

これ以上いたしません』と。

033あなたが回心を拒んだからと いって、

神はあなたの思いどおりに報われるでしょうか。

選ぶのはあなたで、わたしではありません。

あなたが知っていることを語ったらよいでしょう。

034分別のある人々は言うでしょ う。

わたしの言うことを聞く知恵のある人は

言うでしょう、

035『ヨブは知識なしに語ってい る。

その言葉には分別がない。

036ヨブは最後まで試練を受けるべ きだ、

その答えは悪人どものようなものだから。

037彼は自分の罪にさらに反逆の罪 を加え、

わたしたちに疑惑の念を起こさせ、

神に逆らってその言葉数を多くする』」。


 

新共同訳1987

34:1 エリフは更に言った。

34:2 知恵ある者はわたしの言葉を聞き/知識ある者はわたしに耳を傾けよ。

34:3 耳は言葉を聞き分け/口は食べ物を味わう。

34:4 わたしたちは何が正しいかを見分け/何が善いかを識別しよう。

34:5 ヨブはこう言っている。「わたしは正しい。だが神は、この主張を退けられる。

34:6 わたしは正しいのに、うそつきとされ/罪もないのに、矢を射かけられて傷ついた。」

34:7 ヨブのような男がいるだろうか。水に代えて嘲りで喉をうるおし

34:8 悪を行う者にくみし/神に逆らう者と共に歩む。

34:9 「神に喜ばれようとしても/何の益もない」と彼は言っている。

34:10 さて、分別ある者は、わたしの言葉を聞け。神には過ちなど、決してない。全能者には不正など、決してない。

34:11 神は人間の行いに従って報い/おのおのの歩みに従って与えられるのだ。

34:12 神が罪を犯すことは決してない。全能者は正義を曲げられない。

34:13 誰が神に全地をゆだね/全世界を負わせたというのか。

34:14 もし神が御自分にのみ、御心を留め/その霊と息吹を御自分に集められるなら

34:15 生きとし生けるものは直ちに息絶え/人間も塵に返るだろう。

34:16 理解しようとして、これを聞け。わたしの語る声に耳を傾けよ。

34:17 正義を憎む者が統治できようか。正しく、また、力強いお方を/あなたは罪に定めるのか。

34:18 王者に向かって「ならず者」と言い/貴い方に向かって「逆らう者」と言うのか。

34:19 身分の高い者をひいきすることも/貴族を貧者より尊重することもないお方/御手によってすべての人は造られた。

34:20 これらの人も瞬く間に/しかも真夜中に、死んでいく。権力ある者は身を震わせて消え去り/力ある者は人の手によらず、退けられる。

34:21 神は人の歩む道に目を注ぎ/その一歩一歩を見ておられる。

34:22 悪を行う者が身を隠そうとしても/暗黒もなければ、死の闇もない。

34:23 人は神の前に出て裁きを受けるのだが/神はその時を定めてはおられない。

34:24 数知れない権力者を打ち倒し/彼らに代えて他の人々を立てられる。

34:25 彼らの行いを知っておられるので/夜の間にそれを覆し、彼らを砕き

34:26 神に逆らう者として/見せしめに、彼らを打たれる。

34:27 彼らが神に従わず/その道を何ひとつ受け入れなかったからだ。

34:28 その時、弱い者の叫びは神に届き/貧しい者の叫びは聞かれる。

34:29 神が黙っておられるのに/罪に定めうる者があろうか。神が顔を背けられるのに/目を注ぐ者があろうか/国に対してであれ人間に対してであれ。

34:30 神は、神を無視する者が王となり/民を罠にかけることがないようにされる。

34:31 人が神に対してこう言ったとする。「わたしは罰を受けました。もう悪いことはいたしません。

34:32 わたしには見えないことを、示してください。わたしは不正を行いましたが/もういたしません。」

34:33 この言葉にどう報いるかを決めるのはあなたか。あなたは神を軽んじているではないか。態度を決めるのは、わたしではなくあなただ。よく考えて話しなさい。

34:34 理解ある人はわたしに言うだろう。知恵ある人はわたしに同意するだろう。

34:35 「ヨブはよく分かって話しているのではない。その言葉は思慮に欠けている。

34:36 悪人のような答え方をヨブはする。彼を徹底的に試すべきだ。

34:37 まことに彼は過ちに加えて罪を犯し/わたしたちに疑惑の念を起こさせ/神に向かってまくしたてている。」

 

新改訳1970

34:1 エリフは続けて言った。

34:2 知恵のある人々よ。私の言い分を聞け。知識のある人々よ。私に耳を傾けよ。

34:3 口が食物の味を知るように、耳はことばを聞き分ける。

34:4 さあ、私たちは一つの定めを選び取り、私たちの間で何が良いことであるかを見分けよう。

34:5 ヨブはかつてこう言った。「私は正しい。神が私の正義を取り去った。

34:6 私は自分の正義に反して、まやかしを言えようか。私はそむきの罪を犯していないが、私の矢傷は直らない。」

34:7 ヨブのような人がほかにあろうか。彼はあざけりを水のようにのみ、

34:8 不法を行なう者どもとよく交わり、悪人たちとともに歩んだ。

34:9 彼は言った。「神と親しんでも、それは人の役に立たない。」

34:10 だから、あなたがた分別のある人々よ。私に聞け。神が悪を行なうなど、全能者が不正をするなど、絶対にそういうことはない。

34:11 神は、人の行ないをその身に報い、人に、それぞれ自分の道を見つけるようにされる。

34:12 神は決して悪を行なわない。全能者は公義を曲げない。

34:13 だれが、この地を神にゆだねたのか。だれが、全世界を神に任せたのか。

34:14 もし、神がご自分だけに心を留め、その霊と息をご自分に集められたら、

34:15 すべての肉なるものは共に息絶え、人はちりに帰る。

34:16 あなたに悟りがあるなら、これを聞け。私の話す声に耳を傾けよ。

34:17 いったい、公義を憎む者が治めることができようか。正しく力ある方を、あなたは罪に定めることができようか。

34:18 人が王に向かって、「よこしまな者。」と言い、高貴な人に向かって、「悪者。」と言えるだろうか。

34:19 この方は首長たちを、えこひいきせず、貧民よりも上流の人を重んじることはない。なぜなら、彼らはみな、神の御手のわざだから。

34:20 彼らはまたたくまに、それも真夜中に死に、民は震えて過ぎ去る。強い者たちも人の手によらないで取り去られる。

34:21 神の御目が人の道の上にあり、その歩みをすべて見ているからだ。

34:22 不法を行なう者どもが身を隠せるような、やみもなく、暗黒もない。

34:23 人がさばきのときに神のみもとに出るのに、神は人について、そのほか何も定めておられないからだ。

34:24 神は力ある者を取り調べることなく打ち滅ぼし、これに代えて他の者を立てられる。

34:25 神は彼らのしたことを知っておられるので、夜、彼らをくつがえされる。こうして彼らは砕かれる。

34:26 神は、人々の見ているところで、彼らを、悪者として打たれる。

34:27 それは、彼らが神にそむいて従わず、神のすべての道に心を留めなかったからである。

34:28 こうして彼らは寄るべのない者の叫びを神の耳に入れるようにし、神は悩める者の叫びを聞き入れられる。

34:29 神が黙っておられるとき、だれが神をとがめえよう。神が御顔を隠されるとき、だれが神を認めえよう。一つの国民にも、ひとりの人にも同様だ。

34:30 神を敬わない人間が治めないために、民をわなにかける者がいなくなるために。

34:31 神に向かってだれが言ったのか。「私は懲らしめを受けました。私はもう罪を犯しません。

34:32 私の見ないことをあなたが私に教えてください。私が不正をしたのでしたら、もういたしません。」と。

34:33 あなたが反対するからといって、神はあなたの願うとおりに報復なさるだろうか。私ではなく、あなたが選ぶがよい。あなたの知っていることを言うがよい。

34:34 分別のある人々や、私に聞く、知恵のある人は私に言う。

34:35 「ヨブは知識がなくて語る。彼のことばには思慮がない。」と。

34:36 どうか、ヨブが最後までためされるように。彼は不法者のように言い返しをするから。

34:37 彼は、自分の罪にそむきの罪を加え、私たちの間で手を打ち鳴らし、神に対してことば数を多くする。

 

口語訳1955

34:1 エリフはまた答えて言った、

34:2 「あなたがた知恵ある人々よ、わたしの言葉を聞け、/あなたがた知識ある人々よ、わたしに耳を傾けよ。

34:3 口が食物を味わうように、/耳は言葉をわきまえるからだ。

34:4 われわれは正しい事を選び、/われわれの間に良い事の/何であるかを明らかにしよう。

34:5 ヨブは言った、『わたしは正しい、/神はわたしの公義を奪われた。

34:6 わたしは正しいにもかかわらず、偽る者とされた。わたしにはとががないけれども、/わたしの矢傷はいえない』と。

34:7 だれかヨブのような人があろう。彼はあざけりを水のように飲み、

34:8 悪をなす者どもと交わり、悪人と共に歩む。

34:9 彼は言った、『人は神と親しんでも、/なんの益もない』と。

34:10 それであなたがた理解ある人々よ、わたしに聞け、/神は断じて悪を行うことなく、/全能者は断じて不義を行うことはない。

34:11 神は人のわざにしたがってその身に報い、/おのおのの道にしたがって、/その身に振りかからせられる。

34:12 まことに神は悪しき事を行われない。全能者はさばきをまげられない。

34:13 だれかこの地を彼にゆだねた者があるか。だれか全世界を彼に負わせた者があるか。

34:14 神がもしその霊をご自分に取りもどし、/その息をご自分に取りあつめられるならば、

34:15 すべての肉は共に滅び、/人はちりに帰るであろう。

34:16 もし、あなたに悟りがあるならば、これを聞け、/わたしの言うところに耳を傾けよ。

34:17 公義を憎む者は世を治めることができようか。正しく力ある者を、あなたは非難するであろうか。

34:18 王たる者に向かって『よこしまな者』と言い、/つかさたる者に向かって、『悪しき者』と/言うことができるであろうか。

34:19 神は君たる者をもかたより見られることなく、/富める者を貧しき者にまさって/顧みられることはない。彼らは皆み手のわざだからである。

34:20 彼らはまたたく間に死に、/民は夜の間に振われて、消えうせ、/力ある者も人手によらずに除かれる。

34:21 神の目が人の道の上にあって、/そのすべての歩みを見られるからだ。

34:22 悪を行う者には身を隠すべき暗やみもなく、/暗黒もない。

34:23 人がさばきのために神の前に出るとき、/神は人のために時を定めておかれない。

34:24 彼は力ある者をも調べることなく打ち滅ぼし、/他の人々を立てて、これに替えられる。

34:25 このように、神は彼らのわざを知り、/夜の間に彼らをくつがえされるので、/彼らはやがて滅びる。

34:26 彼は人々の見る所で、/彼らをその悪のために撃たれる。

34:27 これは彼らがそむいて彼に従わず、/その道を全く顧みないからだ。

34:28 こうして彼らは貧しき者の叫びを/彼のもとにいたらせ、/悩める者の叫びを彼に聞かせる。

34:29 彼が黙っておられるとき、/だれが非難することができようか。彼が顔を隠されるとき、/だれが彼を見ることができようか。一国の上にも、一人の上にも同様 だ。

34:30 これは神を信じない者が世を治めることがなく、/民をわなにかける事のないようにするためである。

34:31 だれが神に向かって言ったか、/『わたしは罪を犯さないのに、懲らしめられた。

34:32 わたしの見ないものをわたしに教えられたい。もしわたしが悪い事をしたなら、/重ねてこれをしない』と。

34:33 あなたが拒むゆえに、/彼はあなたの好むように報いをされるであろうか。あなたみずから選ぶがよい、わたしはしない。あなたの知るところを言いなさい。

34:34 悟りある人々はわたしに言うだろう、/わたしに聞くところの知恵ある人は言うだろう、

34:35 『ヨブの言うところは知識がなく、/その言葉は悟りがない』と。

34:36 どうかヨブが終りまで試みられるように、/彼は悪人のように答えるからである。

34:37 彼は自分の罪に、とがを加え、/われわれの中にあって手をうち、/神に逆らって、その言葉をしげくする」。

 


文語訳1917

34:1 エリフまた答へて曰く
34:2 なんぢら智慧ある者よ我言を聽け 知識ある者よ我に耳を傾むけよ
34:3 口の食物を味はふごとく耳は言詞を辨まふ
34:4 われら自ら是非を究め われらもろともに善惡を明らかにせん
34:5 それヨブは言ふ我は義し 神われに正しき審判を施こしたまはず
34:6 われは義しかれども僞る者とせらる 我は愆なけれどもわが身の矢創愈がたしと
34:7 何人かヨブのごとくならん彼は罵言を水のごとくに飮み
34:8 惡き事を爲す者等と交はり 惡人とともに歩むなり
34:9 すなはち彼いへらく 人は神と親しむとも身に益なしと
34:10 然ばなんぢら心ある人々よ我に聽け 神は惡を爲すことを決めて無く 全能者は不義を行ふこと決めて無し
34:11 却つて人の所爲をその身に報い 人をしてその行爲にしたがひて獲るところあらしめたまふ
34:12 かならず神は惡き事をなしたまはず全能者は審判を抂たまはざるなり
34:13 たれかこの地を彼に委ねし者あらん 誰か全世界を定めし者あらん
34:14 神もしその心を己にのみ用ひ その靈と氣息とを己に收回したまはば
34:15 もろもろの血肉ことごとく亡び人も亦塵にかへるべし
34:16 なんぢもし曉ることを得ば請ふ我に聽けわが言詞の聲に耳を側だてよ
34:17 公義を惡む者あに世ををさむるを得んや なんぢあに至義き者を惡しとすべけんや
34:18 王たる者にむかひて汝は邪曲なりと言ひ 牧伯たる者にむかひて汝らは惡しといふべけんや
34:19 まして君王たる者をも偏視ず貧しき者に超て富る者をかへりみるごとき事をせざる者にむかひてをや 斯爲たまふは彼等みな同じくその御手の作るところなればなり
34:20 彼らは瞬く時間に死に 民は夜の間に滅びて消失せ 力ある者も人手によらずして除かる
34:21 それ神の目は人の道の上にあり 神は人の一切の歩履を見そなはす
34:22 惡を行なふ者の身を匿すべきK暗も無く死蔭も无し
34:23 神は人をして審判を受しむるまでに長くその人を窺がふに及ばず
34:24 權勢ある者をも査ぶることを須ひずして打ほろぼし他の人々を立て之に替たまふ
34:25 かくの如く彼らの所爲を知り 夜の間に彼らを覆がへしたまへば彼らは乃て滅ぶ
34:26 人の觀るところにて彼等を惡人のごとく撃たまふ
34:27 是は彼ら背きて之に從はずその道を全たく顧みざるに因る
34:28 かれら是のごとくして遂に貧しき者の號呼を彼の許に逹らしめ患難者の號呼を彼に聽しむ
34:29 かれ平安を賜ふ時には誰か惡しと言ふことをえんや 彼面をかくしたまふ時には誰かこれを見るを得んや 一國におけるも一人におけるも凡て同じ
34:30 かくのごとく邪曲なる者をして世を治むること無らしめ 民の機檻となることなからしむ
34:31 人は宜しく神に申すべし 我は已に懲しめられたり再度惡き事を爲じ
34:32 わが見ざる所は請ふ我にをしへたまへ 我もし惡き事を爲たるならば重ねて之をなさじと
34:33 かれ豈なんぢの好むごとくに應報をなしたまはんや 然るに汝はこれを咎む 然ばなんぢ自ら之を選ぶべし 我は爲じ 汝の知るところを言へ
34:34 心ある人々は我に言ん 我に聽ところの智慧ある人々は言ん
34:35 ヨブの言ふ所は辨知なし その言詞は明哲からずと
34:36 ねがはくはヨブ終まで試みられんことを其は惡き人のごとくに應答をなせばなり
34:37 まことに彼は自己の罪に愆を加へわれらの中間にありて手を拍ちかつ言詞を繁くして神に逆らふ


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 マタ 16:27

16:27 人の子は父の栄光のう ちに、御使たちを従えて来るが、その時には、実際のおこないに応じて、それぞれに報いるであろう。

 

口 語訳 ヤコ 5:4

5:4 見よ、あなたがたが労働者たちに畑の刈入れをさせながら、支払わずにいる賃銀が、叫んでいる。そして、刈入れをした人たちの叫び声 が、すでに万軍の主の耳に達している。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口語訳 ロマ 9:14

9:14 では、わたしたちはなんと言おうか。神の側に不正があるのか。断じてそうではない。

 

口語訳 マタ 16:27

16:27 人の子は父の栄光のうちに、御使たちを従えて来るが、その時には、実際のおこないに応じて、それぞれに報いるであろう。

 

口語訳 ロマ 2:6

2:6 神は、おのおのに、そのわざにしたがって報いられる。

 

口語訳 Uコリ5:10

5:10 なぜなら、わたしたちは皆、キリストのさばきの座の前にあらわれ、善であれ悪であれ、自分の行ったことに応じて、それぞれ報いを受けねばならないからであ る。

 

口語訳 黙  22:12

22:12 「見よ、わたしはすぐに来る。報いを携えてきて、それぞれのしわざに応じて報いよう。

 

口語訳 使  10:34

10:34 そこでペテロは口を開いて言った、「神は人をかたよりみないかたで、

 

口語訳 ロマ 2:11

2:11 なぜなら、神には、かたより見ることがないからである。

 

口語訳 ガラ 2:6

2:6 そして、かの「重だった人たち」からは――彼らがどんな人であったにしても、それは、わたしには全く問題ではない。神は人を分け隔てなさらないのだから ――事実、かの「重だった人たち」は、わたしに何も加えることをしなかった。

 

口語訳 エペ 6:9

6:9 主人たる者よ。僕たちに対して、同様にしなさい。おどすことを、してはならない。あなたがたが知っているとおり、彼らとあなたがたとの主は天にいますので あり、かつ人をかたより見ることをなさらないのである。

 

口語訳 コロ 3:25

3:25 不正を行う者は、自分の行った不正に対して報いを受けるであろう。それには差別扱いはない。

 

口語訳 Tペテ1:17

1:17 あなたがたは、人をそれぞれのしわざに応じて、公平にさばくかたを、父と呼んでいるからには、地上に宿っている間を、おそれの心をもって過ごすべきであ る。

 

口語訳 ヤコ 5:4

5:4 見よ、あなたがたが労働者たちに畑の刈入れをさせながら、支払わずにいる賃銀が、叫んでいる。そして、刈入れをした人たちの叫び声が、すでに万軍の主の耳 に達している。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口 語訳 マタ 16:27

16:27 人の子は父の栄光のうちに、御使たちを従えて来るが、その時には、実際のおこないに応じて、それぞれに報いるであろう。

 

口 語訳 ロマ 2:6

2:6 神は、おのおのに、そのわざにしたがって報いられる。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

新共同 ロマ 2:6

2:6 神はおのおのの行いに従ってお報いになります。

 

新共同 黙  22:12

22:12 見よ、わたしはすぐに来る。わたしは、報いを携えて来て、それぞれの行いに応じて報いる。

 

(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

新共同 Tテサ5:21

5:21 すべてを吟味して、良いものを大事にしなさい。

 

新共同 ロマ 9:14

9:14 では、どういうことになるのか。神に不義があるのか。決してそうではない。

 

新共同 マタ 16:27

16:27 人の子は、父の栄光に輝いて天使たちと共に来るが、そのとき、それぞれの行いに応じて報いるのである。

 

新共同 ロマ 2:6

2:6 神はおのおのの行いに従ってお報いになります。

 

新共同 Uコリ5:10

5:10 なぜなら、わたしたちは皆、キリストの裁きの座の前に立ち、善であれ悪であれ、めいめい体を住みかとしていたときに行ったことに応じて、報いを受けねばな らないからです。

 

新共同 Uテモ4:14

4:14 銅細工人アレクサンドロがわたしをひどく苦しめました。主は、その仕業に応じて彼にお報いになります。

 

新共同 Tペテ1:17

1:17 また、あなたがたは、人それぞれの行いに応じて公平に裁かれる方を、「父」と呼びかけているのですから、この地上に仮住まいする間、その方を畏れて生活す べきです。

 

新共同 黙  22:12

22:12 見よ、わたしはすぐに来る。わたしは、報いを携えて来て、それぞれの行いに応じて報いる。

 

新共同 使  10:34

10:34 そこで、ペトロは口を開きこう言った。「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。

 

新共同 ロマ 2:11

2:11 神は人を分け隔てなさいません。

 

新共同 ガラ 2:6

2:6 おもだった人たちからも強制されませんでした。――この人たちがそもそもどんな人であったにせよ、それは、わたしにはどうでもよいことです。神は人を分け 隔てなさいません。――実際、そのおもだった人たちは、わたしにどんな義務も負わせませんでした。

 

新共同 エペ 6:9

6:9 主人たち、同じように奴隷を扱いなさい。彼らを脅すのはやめなさい。あなたがたも知っているとおり、彼らにもあなたがたにも同じ主人が天におられ、人を分 け隔てなさらないのです。

 

新共同 コロ 3:25

3:25 不義を行う者は、その不義の報いを受けるでしょう。そこには分け隔てはありません。

 

新共同 Tペテ1:17

1:17 また、あなたがたは、人それぞれの行いに応じて公平に裁かれる方を、「父」と呼びかけているのですから、この地上に仮住まいする間、その方を畏れて生活す べきです。

 

新共同 ヘブ 4:13

4:13 更に、神の御前では隠れた被造物は一つもなく、すべてのものが神の目には裸であり、さらけ出されているのです。この神に対して、わたしたちは自分のことを 申し述べねばなりません。

 

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