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ルカ12:1−12

恐れずに説け

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

421201そうしているうちに、無数の群衆が集まって来て、互いに足を踏みつけ

合うほどになった時、彼はまずその弟子たちに対して〔次のように〕語り始

めた、「あなたたちは、ファリサイ人たちのパン種 ――これはすなわち偽善のこと

だが ――に用心せよ。

421202また、隠され切ってしまったものでも、あらわにされずにすむものはなく、ま

た隠れているものでも、知られずにすむものはない。

421203それだから、あなたたちが闇の中で語ることは、光の中で〔人々に〕聞かれるだろう。また、あなたたちが奥の部屋で耳もとに〔ささやき〕語ったことは、屋根の上で宣べ伝えられるだろう。

421204ところで、私は自分の友であるあなたたちに言う、体を殺しても、そののちそ

れ以上なにごともできない者どもを恐れるな。

421205かえって私は、誰を恐れる〔べき〕かをあなたたちに示そう。殺したのち、ゲヘナに投げ込む権能を持つ者を恐れよ。然り、私はあなたたちに言う、この者をこそ恐れよ。

421206五羽の雀はニアサリオンで売られているではないか。しかしその一羽ですらも、神の御前で忘れられ果てているものはない。

421207むしろ、あなたたちの頭の毛までも、すべて数えられている。

〔もう〕恐れるな。あなたたちは多くの雀よりも戯れたものなのだ・

421208ところで、私はあなたたちに言う、人々の前で私について告白する者はすべ

て、人の子もまた神の御使いたちの前でその人について告白するだろう。

421209しかし、人々の面前で私を否み〔続ける〕者は、神の御使いたちの面前で〔もまったく〕否まれるだろう。

421210また、人の子に刃向かって言葉を語る者は、赦されるだろう。しかし、聖霊に

刃向かって冒する者は、赦されることがないだろう。

421211ところ、人々があなたたちを会堂や当局や統治者のところに連行する時、どのように〔弁明しようか〕、何を弁明しようか、何を言おうかと思い煩うな。

421212なぜなら、言わねばならないことはまさにその時、聖霊があなたたちに教えてくれるだろうからだ」。

 

新共同訳1987

12:1 とかくするうちに、数えきれないほどの群衆が集まって来て、足を踏み合うほどになった。イエスは、まず弟子たちに話し始められた。「ファリサイ派の人々のパン種に注意しなさい。それは偽善である。

12:2 覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはない。

12:3 だから、あなたがたが暗闇で言ったことはみな、明るみで聞かれ、奥の間で耳にささやいたことは、屋根の上で言い広められる。」

◆恐るべき者

12:4 「友人であるあなたがたに言っておく。体を殺しても、その後、それ以上何もできない者どもを恐れてはならない。

12:5 だれを恐れるべきか、教えよう。それは、殺した後で、地獄に投げ込む権威を持っている方だ。そうだ。言っておくが、この方を恐れなさい。

12:6 五羽の雀が二アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、神がお忘れになるようなことはない。

12:7 それどころか、あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」

◆イエスの仲間であると言い表す

12:8 「言っておくが、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者は、人の子も神の天使たちの前で、その人を自分の仲間であると言い表す。

12:9 しかし、人々の前でわたしを知らないと言う者は、神の天使たちの前で知らないと言われる。

12:10 人の子の悪口を言う者は皆赦される。しかし、聖霊を冒涜する者は赦されない。

12:11 会堂や役人、権力者のところに連れて行かれたときは、何をどう言い訳しようか、何を言おうかなどと心配してはならない。

12:12 言うべきことは、聖霊がそのときに教えてくださる。」

 

前田訳1978

12:1 そのうちに数万の群衆が集まって来て、互いに踏みあうほどであった。彼はまず弟子たちにいいだされた、「パリサイ人のパン種に気をつけよ。それは偽善である。

12:2 おおわれたもので現わされぬものはなく、隠されたもので知られぬものはない。

12:3 それゆえ、あなた方が闇でいったことはすべて明るみで聞かれ、奥の部屋でいったことは屋根の上で伝えられる。

12:4 わが友としてあなた方にいう、体を殺しても、そのあとでそれ以上は何もできないものをおそれるな。

12:5 あなた方がおそるべきものを示そう。殺したあとで地獄に投げ入れる権威をお持ちの方をおそれよ。本当に、わたしはいう、その方をおそれよ。

12:6 雀は五羽二アサリオンで売られるではないか。しかし、神の前にはその一羽も忘れられていない。

12:7 それどころか、あなた方の髪の毛もすべて数えられている。おそれるな。あなた方は多くの雀よりもすぐれている。

12:8 わたしはいう、だれでも人々の前でわたしをいいあらわすものを人の子も神の使いたちの前でいいあらわそう。

12:9 しかし人々の前でわたしを否むものは神の使いたちの前で否まれよう。

12:10 人の子にいいさからうものは皆ゆるされよう。しかし聖霊をけがすものはゆるされまい。

12:11 あなた方が会堂や役人や官憲へと引っ張られるとき、いかに、何を弁明し、何をいおうかと心配するな。

12:12 聖霊がその時何をいうべきかを教えよう」と。

 

新改訳1970

12:1 そうこうしている間に、おびただしい数の群衆が集まって来て、互いに足を踏み合うほどになった。イエスはまず弟子たちに対して、話しだされた。「パリサイ人のパン種に気をつけなさい。それは彼らの偽善のことです。

12:2 おおいかぶされているもので、現わされないものはなく、隠されているもので、知られずに済むものはありません。

12:3 ですから、あなたがたが暗やみで言ったことが、明るみで聞かれ、家の中でささやいたことが、屋上で言い広められます。

12:4 そこで、わたしの友であるあなたがたに言います。からだを殺しても、あとはそれ以上何もできない人間たちを恐れてはいけません。

12:5 恐れなければならない方を、あなたがたに教えてあげましょう。殺したあとで、ゲヘナに投げ込む権威を持っておられる方を恐れなさい。そうです。あなたがたに言います。この方を恐れなさい。

12:6 五羽の雀は二アサリオンで売っているでしょう。そんな雀の一羽でも、神の御前には忘れられてはいません。

12:7 それどころか、あなたがたの頭の毛さえも、みな数えられています。恐れることはありません。あなたがたは、たくさんの雀よりもすぐれた者です。

12:8 そこで、あなたがたに言います。だれでも、わたしを人の前で認める者は、人の子もまた、その人を神の御使いたちの前で認めます。

12:9 しかし、わたしを人の前で知らないと言う者は、神の御使いたちの前で知らないと言われます。

12:10 たとい、人の子をそしることばを使う者があっても、赦されます。しかし、聖霊をけがす者は赦されません。

12:11 また、人々があなたがたを、会堂や役人や権力者などのところに連れて行ったとき、何をどう弁明しようか、何を言おうかと心配するには及びません。

12:12 言うべきことは、そのときに聖霊が教えてくださるからです。」

 

塚本訳1963

12:1 とにかくするうちに、(足を)踏み合うほど数かぎりない群衆が集まってきた。イエスはまず弟子たちに言い出された、「パリサイ人のパン種──彼らの偽善──を警戒せよ。

12:2 覆われているものであらわされないものはなく、隠れているもので(人に)知られないものはない。

12:3 (伝道も同じである。)だからあなた達が暗闇で(こっそり)言ったことはみな、明るみで聞かれ、奥の部屋で耳にささやいたことは、屋根の上で宣伝される(時が来る)のである。

12:4 あなた達、わたしの友人に言う、体を殺しても、そのあと、それ以上には何もできない者を恐れるな。

12:5 恐るべき者はだれか、おしえてあげよう。殺したあとで、地獄に投げ込む権力を持っておられるお方を恐れよ。ほんとうに、わたしは言う、そのお方(だけ)を恐れよ。

12:6 雀は五羽二アサリオン(六十円)で売っているではないか。しかしその一羽でも、神に忘れられてはいないのである。

12:7 それどころかあなた達は、髪の毛までも一本一本数えられている。恐れることはない、あなた達は多くの雀よりも大切である。

12:8 それで、わたしは言う、(恐れずに説け。)だれでも人の前で公然わたしを(主と)告白する者を、人の子(わたし)も(裁きの日に、)神の使たちの前で(弟子として)認める。

12:9 しかし人の前でわたしを否認する者は、神の使たちの前で(わたしから)否認されるであろう。

12:10 また、人の子(わたし)を冒涜する者ですら、皆、赦していただけるが、聖霊を冒涜する者は(決して)赦されない。

12:11 人々があなた達を礼拝堂や役所や官庁に引っ張っていった時には、いかに、何と弁明しようか、何を言おうかと、心配するな。

12:12 言うべきことは、その時に聖霊が教えてくださるのだから。」

 

口語訳1955

12:1 その間に、おびただしい群衆が、互に踏み合うほどに群がってきたが、イエスはまず弟子たちに語りはじめられた、「パリサイ人のパン種、すなわち彼らの偽善に気をつけなさい。

12:2 おおいかぶされたもので、現れてこないものはなく、隠れているもので、知られてこないものはない。

12:3 だから、あなたがたが暗やみで言ったことは、なんでもみな明るみで聞かれ、密室で耳にささやいたことは、屋根の上で言いひろめられるであろう。

12:4 そこでわたしの友であるあなたがたに言うが、からだを殺しても、そのあとでそれ以上なにもできない者どもを恐れるな。

12:5 恐るべき者がだれであるか、教えてあげよう。殺したあとで、更に地獄に投げ込む権威のあるかたを恐れなさい。そうだ、あなたがたに言っておくが、そのかたを恐れなさい。

12:6 五羽のすずめは二アサリオンで売られているではないか。しかも、その一羽も神のみまえで忘れられてはいない。

12:7 その上、あなたがたの頭の毛までも、みな数えられている。恐れることはない。あなたがたは多くのすずめよりも、まさった者である。

12:8 そこで、あなたがたに言う。だれでも人の前でわたしを受けいれる者を、人の子も神の使たちの前で受けいれるであろう。

12:9 しかし、人の前でわたしを拒む者は、神の使たちの前で拒まれるであろう。

12:10 また、人の子に言い逆らう者はゆるされるであろうが、聖霊をけがす者は、ゆるされることはない。

12:11 あなたがたが会堂や役人や高官の前へひっぱられて行った場合には、何をどう弁明しようか、何を言おうかと心配しないがよい。

12:12 言うべきことは、聖霊がその時に教えてくださるからである」。

 

文語訳1917

"421201","その時、無數の人あつまりて、群衆ふみ合ふばかりなり。イエスまづ弟子たちに言ひ出で給ふ『なんぢら、パリサイ人のパンだねに心せよ、これ僞善なり。"

"421202","蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬはなし。"

"421203","この故に汝らが暗きにて言ふことは、明るきにて聞え、部屋の内にて耳によりて語りしことは、屋の上にて宣べらるべし。"

"421204","我が友たる汝らに告ぐ、身を殺して後に何をも爲し得ぬ者どもを懼るな。"

"421205","懼るべきものを汝らに示さん、殺したる後ゲヘナに投げ入るる權威ある者を懼れよ。われ汝らに告ぐ、げに之を懼れよ。"

"421206","五羽の雀は二銭にて賣るにあらずや、然るに其の一羽だに神の前に忘れらるる事なし。"

"421207","汝らの頭の髪までもみな數へらる。懼るな、汝らは多くの雀よりも優るるなり。"

"421208","われ汝らに告ぐ、凡そ人の前に我を言ひあらはす者を、人の子もまた神の使たちの前にて言ひあらはさん。"

"421209","されど人の前にて我を否む者は、神の使たちの前にて否まれん。"

"421210","凡そ言をもて人の子に逆ふ者は赦されん。されど聖靈を涜すものは赦されじ。"

"421211","人なんぢらを會堂、或は司、あるひは權威ある者の前に引きゆかん時、いかに何を答へ、または何を言はんと思ひ煩ふな。"

"421212","聖靈そのとき言ふべきことを教へ給はん』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 10:26-33

10:26 だから彼らを恐れるな、(すべてはじきに明らかになるであろう。)覆われているものであらわされないものはなく、隠れているもので(人に)知られないものはないからである。

10:27 わたしが暗闇で(こっそり)話すことを、(大胆に)明るみで言え。耳うちされたことを屋根の上で宣伝せよ。

10:28 体を殺しても、魂を殺すことの出来ない者を恐れることはない。ただ、魂も体も地獄で滅ぼすことの出来るお方を恐れよ。

10:29 雀は二羽一アサリオン(三十円)で売っているではないか。しかしその一羽でも、あなた達の父上のお許しなしには地に落ちないのである。

10:30 ことにあなた達は、髪の毛までも一本一本数えられている。

10:31 だから恐れることはない。多くの雀よりもあなた達は大切である。

10:32 それだから(恐れずに説け。)だれでも人の前で(公然)わたしを(主と)告白するものを、わたしも(裁きの日に)、わたしの天の父上の前で(弟子として)認める。

10:33 しかしだれでも人の前でわたしを否定する者を、わたしも天の父上の前で否認するであろう。

 

塚本訳 マタ 10:17-20

10:17 人々に気をゆるすな。あなた達を裁判所に引き渡し、礼拝堂で鞭打つからである。

10:18 また、あなた達はわたし(の弟子であるが)ゆえに、総督や王の前に引き出されるであろう。これは、その人たちと異教人とに(福音を)証しする(機会を与えられる)ためである。

10:19 人々があなた達を(裁判所や役人に)引き渡した時には、いかに、何を言おうかと心配するな。何を言うべきかは、その時に(神から)授かるのだから。

10:20 言うのはあなた達でなく、父上の霊があなた達によって言われるのである。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 マタ 16:6

16:6 イエスは彼らに、「ファリサイ派とサドカイ派の人々のパン種によく注意しなさい」と言われた。

 

新共同 マタ 10:30-31

10:30 あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。

10:31 だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」

 

新共同 エペ 1:21

1:21 すべての支配、権威、勢力、主権の上に置き、今の世ばかりでなく、来るべき世にも唱えられるあらゆる名の上に置かれました。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 Tコリ5:6-8

5:6 あなたがたが誇っているのは、よろしくない。あなたがたは、少しのパン種が粉のかたまり全体をふくらませることを、知らないのか。

5:7 新しい粉のかたまりになるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたは、事実パン種のない者なのだから。わたしたちの過越の小羊であるキリストは、すでにほふられたのだ。

5:8 ゆえに、わたしたちは、古いパン種や、また悪意と邪悪とのパン種を用いずに、パン種のはいっていない純粋で真実なパンをもって、祭をしようではないか。

 

口語訳 Tコリ4:5

4:5 だから、主がこられるまでは、何事についても、先走りをしてさばいてはいけない。主は暗い中に隠れていることを明るみに出し、心の中で企てられていることを、あらわにされるであろう。その時には、神からそれぞれほまれを受けるであろう。

 

口語訳 Uコリ5:10

5:10 なぜなら、わたしたちは皆、キリストのさばきの座の前にあらわれ、善であれ悪であれ、自分の行ったことに応じて、それぞれ報いを受けねばならないからである。

 

口語訳 ロマ 10:9

10:9 すなわち、自分の口で、イエスは主であると告白し、自分の心で、神が死人の中からイエスをよみがえらせたと信じるなら、あなたは救われる。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 Tコリ4:5

4:5 ですから、主が来られるまでは、先走って何も裁いてはいけません。主は闇の中に隠されている秘密を明るみに出し、人の心の企てをも明らかにされます。そのとき、おのおのは神からおほめにあずかります。

 

新共同 ヘブ 10:31

10:31 生ける神の手に落ちるのは、恐ろしいことです。

 

新共同 使  27:34

27:34 だから、どうぞ何か食べてください。生き延びるために必要だからです。あなたがたの頭から髪の毛一本もなくなることはありません。」

 

新共同 Tテモ6:12

6:12 信仰の戦いを立派に戦い抜き、永遠の命を手に入れなさい。命を得るために、あなたは神から召され、多くの証人の前で立派に信仰を表明したのです。

 

新共同 Tヨハ2:23

2:23 御子を認めない者はだれも、御父に結ばれていません。御子を公に言い表す者は、御父にも結ばれています。

 

新共同 使  3:13

3:13 アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、わたしたちの先祖の神は、その僕イエスに栄光をお与えになりました。ところが、あなたがたはこのイエスを引き渡し、ピラトが釈放しようと決めていたのに、その面前でこの方を拒みました。

 

新共同 黙  3:8

3:8 「わたしはあなたの行いを知っている。見よ、わたしはあなたの前に門を開いておいた。だれもこれを閉めることはできない。あなたは力が弱かったが、わたしの言葉を守り、わたしの名を知らないと言わなかった。

 

新共同 使  6:10

6:10 しかし、彼が知恵と"霊"とによって語るので、歯が立たなかった。

 

新共同 使  26:1

26:1 アグリッパはパウロに、「お前は自分のことを話してよい」と言った。そこで、パウロは手を差し伸べて弁明した。

 

新共同 Uテサ2:17

2:17 どうか、あなたがたの心を励まし、また強め、いつも善い働きをし、善い言葉を語る者としてくださるように。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 ヤコ 4:12

4:12 しかし、立法者であり審判者であるかたは、ただひとりであって、救うことも滅ぼすこともできるのである。しかるに、隣り人をさばくあなたは、いったい、何者であるか。

 

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ルカ12:13−21

愚かな金持の譬

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

421213ところで、群衆の中のある者が彼に言った、〔先生、私の兄弟に、遺産を私と分けるように仰言ってください〕。

421214イエスはしかし、彼に言った、「人よ、誰が私をあなたたちの上に裁判官や分配者として立てたというのか」。

421215また彼は彼らに言った、「心して、あらゆる貧欲を警戒せよ。ある人に〔たとえ資産が〕有り余るほどあったとしても、彼のいのちは彼の財産から出て来るものではないからだ」。

421216そこで彼は、彼らに対してある譬を語って言った、「ある金持ちの人の耕地が

豊作であつた。

421217そこで彼は、自分の中で思いめぐらして言った、『俺はどうしよ

うか。俺には、自分の収穫物を入れておくところがない』。

421218そして言った、『こうしよう。俺は自分の倉を壊し、より大きな〔倉〕を建てよう。そしてそこに俺の穀物と財とを集めよう。

421219そして俺の魂に言おう、「魂よ、〔これで〕お前は何年分もの、多大な財を持っているわけだ。休め、食え、飲め、喜べ」と』

421220しかし神は彼に言った、『愚か者よ、今晩、お前の魂はお前から取り上げられる。ならば、お前の備えたものは、いったい誰のものになるのだ』。

421221自らのために宝を積み、神のためには富まない者とは、このような具合だ」。

 

新共同訳1987

12:13 群衆の一人が言った。「先生、わたしにも遺産を分けてくれるように兄弟に言ってください。」

12:14 イエスはその人に言われた。「だれがわたしを、あなたがたの裁判官や調停人に任命したのか。」

12:15 そして、一同に言われた。「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできないからである。」

12:16 それから、イエスはたとえを話された。「ある金持ちの畑が豊作だった。

12:17 金持ちは、『どうしよう。作物をしまっておく場所がない』と思い巡らしたが、

12:18 やがて言った。『こうしよう。倉を壊して、もっと大きいのを建て、そこに穀物や財産をみなしまい、

12:19 こう自分に言ってやるのだ。「さあ、これから先何年も生きて行くだけの蓄えができたぞ。ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめ」と。』

12:20 しかし神は、『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。

12:21 自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」

 

前田訳1978

12:13 群衆のひとりが彼にいった、「先生、遺産をわたしに分けるよう兄におっしゃってください」と。

12:14 彼はいわれた、「君、だれがわたしをあなた方の裁判官また分配人に任命したのか」と。

12:15 そして人々にいわれた、「すべての欲望に注意し、心せよ。あり余っていても財産からいのちは出て来ないから」と。

12:16 そして彼らに譬を話された、「ある金持の畑が豊作であった。

12:17 そこでそっと考えた、『どうしよう。作物をしまう場所がない』と。

12:18 やがていった、『こうしよう、倉をこわして大きいのを建て、わが穀物と財産をしまって、

12:19 わが魂にいおう、魂よ、おまえには長年のための財産がたくさんしまってある。休み、食べ、飲み、楽しめ』と。

12:20 しかし神はその人にいわれた、『愚かものよ、今夜おまえの魂はとられよう。おまえが用意したものはだれのものになるのか』と。

12:21 自分のために宝をつんで、神に対して富まぬものはこのようである」と。

 

新改訳1970

12:13 群衆の中のひとりが、「先生。私と遺産を分けるように私の兄弟に話してください。」と言った。

12:14 すると彼に言われた。「いったいだれが、わたしをあなたがたの裁判官や調停者に任命したのですか。」

12:15 そして人々に言われた。「どんな貪欲にも注意して、よく警戒しなさい。なぜなら、いくら豊かな人でも、その人のいのちは財産にあるのではないからです。」

12:16 それから人々にたとえを話された。「ある金持ちの畑が豊作であった。

12:17 そこで彼は、心の中でこう言いながら考えた。『どうしよう。作物をたくわえておく場所がない。』

12:18 そして言った。『こうしよう。あの倉を取りこわして、もっと大きいのを建て、穀物や財産はみなそこにしまっておこう。

12:19 そして、自分のたましいにこう言おう。「たましいよ。これから先何年分もいっぱい物がためられた。さあ、安心して、食べて、飲んで、楽しめ。」』

12:20 しかし神は彼に言われた。『愚か者。おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる。そうしたら、おまえが用意した物は、いったいだれのものになるのか。』

12:21 自分のためにたくわえても、神の前に富まない者はこのとおりです。」

 

塚本訳1963

12:13 すると群衆の中の一人がイエスに言った、「先生、遺産を分けてくれるように、兄に言ってください。」

12:14 イエスは「君、だれがわたしを、あなた達の裁判官また遺産分配人に任命したのか」とこたえておいて、

12:15 人々に言われた、「一切の貪欲に注意し、用心せよ。いかに物があり余っていても、財産は命の足しにはならないのだから。」

12:16 そこで一つの譬を人々に話された、「ある金持の畑が(ある年)豊作であった。

12:17 『どうしよう、わたしの作物をしまいこむ場所がないのだが…』と金持ちはひそかに考えていたが、

12:18 やがて言った、『よし、こうしよう。倉をみなとりこわして大きいのを建て、そこに穀物と財産をみなしまいこんでおいて、

12:19 それからわたしの魂に言おう。──おい魂、お前には長年分の財産が沢山しまってある。(もう大丈夫。)さあ休んで、食べて、飲んで、楽しみなさい、と。』

12:20 しかし神はその人に、『愚か者、今夜お前の魂は取り上げられるのだ。するとお前が準備したものは、だれのものになるのか』と言われた。

12:21 自分のために(地上に)宝を積んで、神のところで富んでいない者はみな、このとおりである。」

 

口語訳1955

 12:13 群衆の中のひとりがイエスに言った、「先生、わたしの兄弟に、遺産を分けてくれるようにおっしゃってください」。

12:14 彼に言われた、「人よ、だれがわたしをあなたがたの裁判人または分配人に立てたのか」。

12:15 それから人々にむかって言われた、「あらゆる貪欲に対してよくよく警戒しなさい。たといたくさんの物を持っていても、人のいのちは、持ち物にはよらないのである」。

12:16 そこで一つの譬を語られた、「ある金持の畑が豊作であった。

12:17 そこで彼は心の中で、『どうしようか、わたしの作物をしまっておく所がないのだが』と思いめぐらして

12:18 言った、『こうしよう。わたしの倉を取りこわし、もっと大きいのを建てて、そこに穀物や食糧を全部しまい込もう。

12:19 そして自分の魂に言おう。たましいよ、おまえには長年分の食糧がたくさんたくわえてある。さあ安心せよ、食え、飲め、楽しめ』。

12:20 すると神が彼に言われた、『愚かな者よ、あなたの魂は今夜のうちにも取り去られるであろう。そしたら、あなたが用意した物は、だれのものになるのか』。

12:21 自分のために宝を積んで神に対して富まない者は、これと同じである」。

 

文語訳1917

"421213","群衆のうちの或人いふ『師よ、わが兄弟に命じて、嗣業を我に分たしめ給へ』"

"421214","之に言ひたまふ『人よ、誰が我を立てて汝らの裁判人また分配者とせしぞ』"

"421215","かくて人々に言ひたまふ『愼みて凡ての慳貧をふせげ、人の生命は所有の豐なるには因らぬなり』"

"421216","また譬を語りて言ひ給ふ『ある富める人、その畑豐に實りたれば、"

"421217","心の中に議りて言ふ「われ如何にせん、我が作物を藏めおく處なし」"

"421218","遂に言ふ「われ斯く爲さん、わが倉を毀ち、更に大なるものを建てて、其處にわが穀物および善き物をことごとく藏めん。"

"421219","かくてわが靈魂に言はん、靈魂よ、多年を過すに足る多くの善き物を貯へたれば、安んぜよ、飲食せよ、樂しめよ」"

"421220","然るに神かれに「愚なる者よ、今宵なんぢの靈魂とらるべし、さらば汝の備へたる物は、誰がものとなるべきぞ」と言ひ給へり。"

"421221","己のために財を貯へ、神に對して富まぬ者は斯くのごとし』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

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(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 ルカ 16:3

16:3 管理人は考えた。『どうしようか。主人はわたしから管理の仕事を取り上げようとしている。土を掘る力もないし、物乞いをするのも恥ずかしい。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ロマ 12:13

12:13 貧しい聖徒を助け、努めて旅人をもてなしなさい。

 

口語訳 Tコリ15:32

15:32 もし、わたしが人間の考えによってエペソで獣と戦ったとすれば、それはなんの役に立つのか。もし死人がよみがえらないのなら、「わたしたちは飲み食いしようではないか。あすもわからぬいのちなのだ」。

 

口語訳 ピリ 3:19

3:19 彼らの最後は滅びである。彼らの神はその腹、彼らの栄光はその恥、彼らの思いは地上のことである。

 

口語訳 Tテサ5:3

5:3 人々が平和だ無事だと言っているその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみが臨むように、突如として滅びが彼らをおそって来る。そして、それからのがれることは決してできない。

 

口語訳 ロマ 2:5

2:5 あなたのかたくなな、悔改めのない心のゆえに、あなたは、神の正しいさばきの現れる怒りの日のために神の怒りを、自分の身に積んでいるのである。

 

口語訳 Uコリ6:10

6:10 悲しんでいるようであるが、常に喜んでおり、貧しいようであるが、多くの人を富ませ、何も持たないようであるが、すべての物を持っている。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 使  7:27

7:27 すると、仲間を痛めつけていた男は、モーセを突き飛ばして言いました。『だれが、お前を我々の指導者や裁判官にしたのか。

 

新共同 使  7:35

7:35 人々が、『だれが、お前を指導者や裁判官にしたのか』と言って拒んだこのモーセを、神は柴の中に現れた天使の手を通して、指導者また解放者としてお遣わしになったのです。

 

新共同 使  18:15

18:15 問題が教えとか名称とか諸君の律法に関するものならば、自分たちで解決するがよい。わたしは、そんなことの審判者になるつもりはない。」

 

新共同 ロマ 2:1-3

2:1 だから、すべて人を裁く者よ、弁解の余地はない。あなたは、他人を裁きながら、実は自分自身を罪に定めている。あなたも人を裁いて、同じことをしているからです。

2:2 神はこのようなことを行う者を正しくお裁きになると、わたしたちは知っています。

2:3 このようなことをする者を裁きながら、自分でも同じことをしている者よ、あなたは、神の裁きを逃れられると思うのですか。

 

新共同 ロマ 9:20

9:20 人よ、神に口答えするとは、あなたは何者か。造られた物が造った者に、「どうしてわたしをこのように造ったのか」と言えるでしょうか。

 

新共同 Tテモ6:6-10

6:6 もっとも、信心は、満ち足りることを知る者には、大きな利得の道です。

6:7 なぜならば、わたしたちは、何も持たずに世に生まれ、世を去るときは何も持って行くことができないからです。

6:8 食べる物と着る物があれば、わたしたちはそれで満足すべきです。

6:9 金持ちになろうとする者は、誘惑、罠、無分別で有害なさまざまの欲望に陥ります。その欲望が、人を滅亡と破滅に陥れます。

6:10 金銭の欲は、すべての悪の根です。金銭を追い求めるうちに信仰から迷い出て、さまざまのひどい苦しみで突き刺された者もいます。

 

新共同 ヘブ 13:5

13:5 金銭に執着しない生活をし、今持っているもので満足しなさい。神御自身、「わたしは、決してあなたから離れず、決してあなたを置き去りにはしない」と言われました。

 

新共同 ヤコ 5:1-5

5:1 富んでいる人たち、よく聞きなさい。自分にふりかかってくる不幸を思って、泣きわめきなさい。

5:2 あなたがたの富は朽ち果て、衣服には虫が付き、

5:3 金銀もさびてしまいます。このさびこそが、あなたがたの罪の証拠となり、あなたがたの肉を火のように食い尽くすでしょう。あなたがたは、この終わりの時のために宝を蓄えたのでした。

5:4 御覧なさい。畑を刈り入れた労働者にあなたがたが支払わなかった賃金が、叫び声をあげています。刈り入れをした人々の叫びは、万軍の主の耳に達しました。

5:5 あなたがたは、地上でぜいたくに暮らして、快楽にふけり、屠られる日に備え、自分の心を太らせ、

 

新共同 ヤコ 4:14

4:14 あなたがたには自分の命がどうなるか、明日のことは分からないのです。あなたがたは、わずかの間現れて、やがて消えて行く霧にすぎません。

 

新共同 Tコリ15:32

15:32 単に人間的な動機からエフェソで野獣と闘ったとしたら、わたしに何の得があったでしょう。もし、死者が復活しないとしたら、/「食べたり飲んだりしようではないか。どうせ明日は死ぬ身ではないか」ということになります。

 

新共同 Tテモ6:18

6:18 善を行い、良い行いに富み、物惜しみをせず、喜んで分け与えるように。

 

新共同 ヤコ 2:5

2:5 わたしの愛する兄弟たち、よく聞きなさい。神は世の貧しい人たちをあえて選んで、信仰に富ませ、御自身を愛する者に約束された国を、受け継ぐ者となさったではありませんか。

 

新共同 黙  3:17

3:17 あなたは、『わたしは金持ちだ。満ち足りている。何一つ必要な物はない』と言っているが、自分が惨めな者、哀れな者、貧しい者、目の見えない者、裸の者であることが分かっていない。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 ヤコ 4:13-15

4:13 よく聞きなさい。「きょうか、あす、これこれの町へ行き、そこに一か年滞在し、商売をして一もうけしよう」と言う者たちよ。

4:14 あなたがたは、あすのこともわからぬ身なのだ。あなたがたのいのちは、どんなものであるか。あなたがたは、しばしの間あらわれて、たちまち消え行く霧にすぎない。

4:15 むしろ、あなたがたは「主のみこころであれば、わたしは生きながらえもし、あの事この事もしよう」と言うべきである。

 

口語訳 Tコリ15:32

15:32 もし、わたしが人間の考えによってエペソで獣と戦ったとすれば、それはなんの役に立つのか。もし死人がよみがえらないのなら、「わたしたちは飲み食いしようではないか。あすもわからぬいのちなのだ」。

 

口語訳 黙  3:17-18

3:17 あなたは、自分は富んでいる。豊かになった、なんの不自由もないと言っているが、実は、あなた自身がみじめな者、あわれむべき者、貧しい者、目の見えない者、裸な者であることに気がついていない。

3:18 そこで、あなたに勧める。富む者となるために、わたしから火で精錬された金を買い、また、あなたの裸の恥をさらさないため身に着けるように、白い衣を買いなさい。また、見えるようになるため、目にぬる目薬を買いなさい。

 

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ルカ12:22−34

生活の心配をするな

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

421222そこで彼は[彼の]弟子たちに言った、「このゆえに、私はあなたたちに言う、

いのちのために何を食べようか、また体のために何を着ようか、と思い煩うな。

421223なぜなら、いのちは食物以上のものであり、体は着物以上のものだからだ。

421224烏たちをつぶさに見よ。蒔かず、刈らず、納屋もなければ、倉もない。しかし

神は彼らを養って下さる。あなたたちは鳥たちよりもどれほど優れた者であろう。

421225あなたたちのうちの誰が、思い煩ったからといって、自分の背丈を一尺ほどでも

伸ばせるだろうか。

421226もしもこのように、最小限のこともなし得ないのならば、なぜあなたたちはほかのことで思い煩うのか。

421227草花がどのように育つか、つぶさに見よ。労することをせず、紡ぐこともしない。しかし私はあなたたちに言う、栄華の極みのソロモンですら、これらの〔草花の〕一つほどにも装ってはいなかった。

421228もし、今日野にあっても明日は炉に投げ込まれる草を〔すら〕、神はこのように装

って下さるのであれば、ましてあなたたちを〔装って下さるのは〕なおさらのことであろう、信仰の薄い者らよ。

421229そこであなたたちは、何を食べようかとか、何を飲もうかとか、求めるな、またあくせくするな。

421230なぜなら、これらすべてのものは、この世の異邦人たちが必死に求めるものだ。しかし、あなたたちの父は、あなたたちにはこれらが必要だということを知っておられる。421231かえって、神の王国を求めよ。そうすれば、これら

のものはあなたたちに付け加えられるだろう。

421232〔もう〕恐れるな、小さい群よ。あなたたちの父は、あなたたちに王国を与える

ことをよしとされたのだから。

421233あなたたちの財産を売り払い、〔それを〕慈善に施せ。あなたたちは自分のため

に、古びることのない財布を作れ、また天に尽きることのない宝を〔積め〕。そこで

は泥棒が近づかず、衣魚(しみ)が滅ぼすようなこともない。

421234実に、あなたたちの宝のあるところ、そこにあなたたちの心もあるのだ。

 

新共同訳1987

12:22 それから、イエスは弟子たちに言われた。「だから、言っておく。命のことで何を食べようか、体のことで何を着ようかと思い悩むな。

12:23 命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切だ。

12:24 烏のことを考えてみなさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、納屋も倉も持たない。だが、神は烏を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりもどれほど価値があることか。

12:25 あなたがたのうちのだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか。

12:26 こんなごく小さな事さえできないのに、なぜ、ほかの事まで思い悩むのか。

12:27 野原の花がどのように育つかを考えてみなさい。働きもせず紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。

12:28 今日は野にあって、明日は炉に投げ込まれる草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことである。信仰の薄い者たちよ。

12:29 あなたがたも、何を食べようか、何を飲もうかと考えてはならない。また、思い悩むな。

12:30 それはみな、世の異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの父は、これらのものがあなたがたに必要なことをご存じである。

12:31 ただ、神の国を求めなさい。そうすれば、これらのものは加えて与えられる。

12:32 小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。

12:33 自分の持ち物を売り払って施しなさい。擦り切れることのない財布を作り、尽きることのない富を天に積みなさい。そこは、盗人も近寄らず、虫も食い荒らさない。

12:34 あなたがたの富のあるところに、あなたがたの心もあるのだ。」

 

前田訳1978

12:22 彼は弟子たちにいわれた、「それゆえわたしはいう、何を食べようかといのちのことを、何を着ようかと体のことを気にするな。

12:23 いのちは食べ物以上、体は着物以上である。

12:24 烏を考えてみよ、まかず、刈らず、納屋も倉もないのに、神は養いたもう。あなた方はどれだけ鳥にまさることか。

12:25 あなた方のだれが、気を配って寿命を少しでも延ばせるか。

12:26 そんな小さいこともできずに、なぜほかのことを気にするか。

12:27 花は紡ぎも織りもしないことを考えてみよ。わたしはいう、栄華をきわめたソロモンもこの花のひとつほども着飾ってはいなかった。

12:28 きょう野にあり、あす炉に投げ込まれる草を神がこのように装いたもうならば、ましてあなた方はなおさらである。信仰の小さい人々よ。

12:29 あなた方も何を食べ何を飲もうと求めるな、気にするな。

12:30 それらはみな世の民が欲するもの。あなた方の父上はあなた方にそれらが要ることをご承知である。

12:31 ただ彼のみ国を求めよ。そうすればそれらは加えて与えられよう。

12:32 おそれるな、小さい群れよ、あなた方の父上はよろこんでみ国を賜わるから。

12:33 持ちものを売って施しをなさい。自分のために古びない財布をつくり、盗人が近づかず、しみも食わない天に無限の宝をつみなさい、

12:34 あなた方の宝のあるところにあなた方の心もあるから。

 

新改訳1970

12:22 それから弟子たちに言われた。「だから、わたしはあなたがたに言います。いのちのことで何を食べようかと心配したり、からだのことで何を着ようかと心配したりするのはやめなさい。

12:23 いのちは食べ物よりたいせつであり、からだは着物よりたいせつだからです。

12:24 烏のことを考えてみなさい。蒔きもせず、刈り入れもせず、納屋も倉もありません。けれども、神が彼らを養っていてくださいます。あなたがたは、鳥よりも、はるかにすぐれたものです。

12:25 あなたがたのうちのだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも延ばすことができますか。

12:26 こんな小さなことさえできないで、なぜほかのことまで心配するのですか。

12:27 ゆりの花のことを考えてみなさい。どうして育つのか。紡ぎもせず、織りもしないのです。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。

12:28 しかし、きょうは野にあって、あすは炉に投げ込まれる草をさえ、神はこのように装ってくださるのです。ましてあなたがたには、どんなによくしてくださることでしょう。ああ、信仰の薄い人たち。

12:29 何を食べたらよいか、何を飲んだらよいか、と捜し求めることをやめ、気をもむことをやめなさい。

12:30 これらはみな、この世の異邦人たちが切に求めているものです。しかし、あなたがたの父は、それがあなたがたにも必要であることを知っておられます。

12:31 何はともあれ、あなたがたは、神の国を求めなさい。そうすれば、これらの物は、それに加えて与えられます。

12:32 小さな群れよ。恐れることはありません。あなたがたの父である神は、喜んであなたがたに御国をお与えになるからです。

12:33 持ち物を売って、施しをしなさい。自分のために、古くならない財布を作り、朽ちることのない宝を天に積み上げなさい。そこには、盗人も近寄らず、しみもいためることがありません。

12:34 あなたがたの宝のあるところに、あなたがたの心もあるからです。

 

塚本訳1963

12:22 それから(また)弟子たちに言われた、「だから、わたしは言う、何を食べようかと命のことを心配したり、また何を着ようかと体のことを心配したりするな。

12:23 命は食べ物以上、体は着物以上(の賜物)だから。(命と体とを下さった神が、それ以下のものを下さらないわけはない。)

12:24 烏をよく見てごらん。まかず、刈らず、納屋も倉もないのに、神はそれを養ってくださるのである。ましてあなた達は、鳥よりもどれだけ大切だか知れない。

12:25 (だいいち、)あなた達のうちのだれが、心配して寿命を一寸でも延ばすことが出来るのか。

12:26 それなら、こんな小さなことさえ出来ないのに、なぜほかのことを心配するのか。

12:27 花は紡ぐことも、織ることもしないのに、よく見てごらん。しかし、わたしは言う、栄華を極めたソロモン(王)でさえも、この花の一つほどに着飾ってはいなかった。

12:28 きょうは野に花咲き、あすは炉に投げ込まれる草でさえ、神はこんなに装ってくださるからには、ましてあなた達はなおさらのことである。信仰の小さい人たちよ!

12:29 あなた達も、何を食べよう、何を飲もうと考えるな、また気をもむな。

12:30 それは皆この世の異教人の欲しがるもの。あなた達の父上は、それがあなた達に必要なことを御承知である。

12:31 あなた達はむしろ御国を求めよ。そうすれば(食べ物や着物など)こんなものは、(求めずとも)つけたして与えられるであろう。

12:32 小さな群よ、恐れることはない。あなた達の父上は御国をあなた達に下さるつもりだから。

12:33 (ただ御国のために働けばよろしい。)持ち物を売って施しをしなさい。(すなわちそれによって)自分のために古び(て破れ)ることのない財布をつくり、泥坊が近づくことも、衣魚が食うこともない天に、使いつくすことのない宝をつんでおきなさい。

12:34 宝のある所に、あなた達の心もあるのだから。

 

口語訳1955

12:22 それから弟子たちに言われた、「それだから、あなたがたに言っておく。何を食べようかと、命のことで思いわずらい、何を着ようかとからだのことで思いわずらうな。

12:23 命は食物にまさり、からだは着物にまさっている。

12:24 からすのことを考えて見よ。まくことも、刈ることもせず、また、納屋もなく倉もない。それだのに、神は彼らを養っていて下さる。あなたがたは鳥よりも、はるかにすぐれているではないか。

12:25 あなたがたのうち、だれが思いわずらったからとて、自分の寿命をわずかでも延ばすことができようか。

12:26 そんな小さな事さえできないのに、どうしてほかのことを思いわずらうのか。

12:27 野の花のことを考えて見るがよい。紡ぎもせず、織りもしない。しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。

12:28 きょうは野にあって、あすは炉に投げ入れられる草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはずがあろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ。

12:29 あなたがたも、何を食べ、何を飲もうかと、あくせくするな、また気を使うな。

12:30 これらのものは皆、この世の異邦人が切に求めているものである。あなたがたの父は、これらのものがあなたがたに必要であることを、ご存じである。

12:31 ただ、御国を求めなさい。そうすれば、これらのものは添えて与えられるであろう。

12:32 恐れるな、小さい群れよ。御国を下さることは、あなたがたの父のみこころなのである。

12:33 自分の持ち物を売って、施しなさい。自分のために古びることのない財布をつくり、盗人も近寄らず、虫も食い破らない天に、尽きることのない宝をたくわえなさい。

12:34 あなたがたの宝のある所には、心もあるからである。

 

文語訳1917

"421222","また弟子たちに言ひ給ふ『この故にわれ汝らに告ぐ、何を食はんと生命のことを思ひ煩ひ、何を著んと體のことを思ひ煩ふな。"

"421223","生命は糧にまさり、體は衣に勝るなり。"

"421224","鴉を思ひ見よ、播かず、刈らず、納屋も倉もなし。然るに神は之を養ひたまふ、汝ら鳥に優るること幾許ぞや。"

"421225","汝らの中たれか思ひ煩ひて、身の長一尺を加へ得んや。"

"421226","されば最小き事すら能はぬに、何ぞ他のことを思ひ煩ふか。"

"421227","百合を思ひ見よ、紡がず、織らざるなり。されど我なんぢらに告ぐ、榮華を極めたるソロモンだに、其の服装この花の一つにも及かざりき。"

"421228","今日ありて、明日爐に投げ入れらるる野の草をも、神は斯く装ひ給へば、況て汝らをや、ああ信仰うすき者よ。"

"421229","なんぢらに何を食ひ何を飲まんと求むな、また心を動かすな。"

"421230","是みな世の異邦人の切に求むる所なれど、汝らの父は、此等の物のなんぢらに必要なるを知り給へばなり。"

"421231","ただ父の御國を求めよ。さらば此等の物は、なんぢらに加へらるべし。"

"421232","懼るな小き群よ、なんぢらに御國を賜ふことは、汝らの父の御意なり。"

"421233","汝らの所有を賣りて施濟をなせ。己がために舊びぬ財布をつくり、盡きぬ財寳を天に貯へよ。かしこは盜人も近づかず、蟲も壊らぬなり、"

"421234","汝らの財寳のある所には、汝らの心もあるべし。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 6:25-34

6:25 だから、わたしは言う、何を食べようかと命のことを心配したり、また何を着ようかと体のことを心配したりするな。命は食べ物以上、体は着物以上(の賜物)ではないか。(命と体とを下さった天の父上が、それ以下のものを下さらないわけはない。)

6:26 空の鳥を見てごらん。まかず、刈らず、倉にしまいこむこともしないのに、天の父上はそれを養ってくださるのである。あなた達は鳥よりも、はるかに大切ではないのだろうか。

6:27 (だいいち、)あなた達のうちのだれかが、心配して寿命を一寸でも延ばすことが出来るのか。

6:28 また、なぜ着物のことを心配するのか、野の花の育つのを、よく見てごらん、苦労をせず、紡ぐこともしない。

6:29 しかし、わたしは言う、栄華を極めたソロモン(王)でさえも、この花の一つほどに着飾ってはいなかった。

6:30 きょうは花咲き、あすは炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこんなに装ってくださるからには、ましてあなた達はなおさらのことではないか。信仰の小さい人たちよ!

6:31 だから、『何を食べよう』とか、『何を飲もう』とか、『何を着よう』とか言って、心配するな。

6:32 それは皆異教人のほしがるもの。あなた達の天の父上は、それが皆あなた達に必要なことをよく御承知である。

6:33 あなた達は何よりも、御国と、神に義とされることとを求めよ。そうすれば(食べ物や着物など)こんなものは皆、(求めずとも)つけたして与えられるであろう。

6:34 だから、あしたのことを心配するな。あしたはあしたが自分で心配する。一日の苦労はその日の分で沢山である。

 

塚本訳 マタ 6:19-21

6:19 (このように、何事も天の父上相手でなければならない。たとえば)あなたたちは衣魚や虫が食い、また泥坊が忍び込んで盗むこの地上に宝を積まず、

6:20 衣魚も虫も食わない、また泥坊が忍び込むことも盗むこともない天に、宝を積んでおきなさい。(そうでないと、心が天に向かないであろう。)

6:21 宝のある所に、あなたの心もあるのだから。

 

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

・・・・

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ピリ 4:6

4:6 何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。

 

口語訳 ロマ 8:28-32

8:28 神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。

8:29 神はあらかじめ知っておられる者たちを、更に御子のかたちに似たものとしようとして、あらかじめ定めて下さった。それは、御子を多くの兄弟の中で長子とならせるためであった。

8:30 そして、あらかじめ定めた者たちを更に召し、召した者たちを更に義とし、義とした者たちには、更に栄光を与えて下さったのである。

8:31 それでは、これらの事について、なんと言おうか。もし、神がわたしたちの味方であるなら、だれがわたしたちに敵し得ようか。

8:32 ご自身の御子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者のために死に渡されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。

 

口語訳 ピリ 4:19

4:19 わたしの神は、ご自身の栄光の富の中から、あなたがたのいっさいの必要を、キリスト・イエスにあって満たして下さるであろう。

 

口語訳 ピリ 2:13

2:13 あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起させ、かつ実現に至らせるのは神であって、それは神のよしとされるところだからである。

 

口語訳 ロマ 6:23

6:23 罪の支払う報酬は死である。しかし神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスにおける永遠のいのちである。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 ピリ 4:6

4:6 どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。

 

新共同 ロマ 8:32

8:32 わたしたちすべてのために、その御子をさえ惜しまず死に渡された方は、御子と一緒にすべてのものをわたしたちに賜らないはずがありましょうか。

 

新共同 ヘブ 12:28

12:28 このように、わたしたちは揺り動かされることのない御国を受けているのですから、感謝しよう。感謝の念をもって、畏れ敬いながら、神に喜ばれるように仕えていこう。

 

新共同 ヤコ 2:5

2:5 わたしの愛する兄弟たち、よく聞きなさい。神は世の貧しい人たちをあえて選んで、信仰に富ませ、御自身を愛する者に約束された国を、受け継ぐ者となさったではありませんか。

 

新共同 Uペテ1:11

1:11 こうして、わたしたちの主、救い主イエス・キリストの永遠の御国に確かに入ることができるようになります。

 

新共同 黙  1:6

1:6 わたしたちを王とし、御自身の父である神に仕える祭司としてくださった方に、栄光と力が世々限りなくありますように、アーメン。

 

新共同 Tテモ6:19

6:19 真の命を得るために、未来に備えて自分のために堅固な基礎を築くようにと。

 

新共同 コロ 3:1-2

3:1 さて、あなたがたは、キリストと共に復活させられたのですから、上にあるものを求めなさい。そこでは、キリストが神の右の座に着いておられます。

3:2 上にあるものに心を留め、地上のものに心を引かれないようにしなさい。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 使  4:34

4:34 彼らの中に乏しい者は、ひとりもいなかった。地所や家屋を持っている人たちは、それを売り、売った物の代金をもってきて、

 

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ルカ12:35−48

善い僕と悪い僕の譬

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

421235あなたたちの腰に帯を締めておれ。またともし火をともしておれ。

421236また、あなたたち自らの主人がいつ婚礼から帰るかと、彼を待っている人々と同じように〔なれ〕。主人がやって来て、〔戸口を〕叩く時、すぐさま彼のために開ける〔ことができる〕ためだ。

421237幸いだ、主人がやって来た時に目を覚ましているのを見つけられる僕たちは。アーメン、私はあなたたちに言う、彼は〔腰に〕帯を締め、彼らを〔食事の席に〕横たわらせ、やって来て、彼らに給仕するだろう。

421238第二更頃であれ、第三更頃であれ、彼がやって来てそのように見つけるなら、幸いだ、かの者たちは。

421239以下のことを知っておくのだ。つまり、家の主人は、何刻頃に泥棒がやって来るのかわかっていたら、自分の家に穴を開けられるのを許しはしなかっただろう。

421240あなたたちもまた備えておれ。というのは、あなたたちがまさかと思う時刻に、

人の子は来るからだ。

421241するとペトロが言った、「主よ、この譬は私たちに対して語られるのですか、

それとも万人に対してですか」。

421242そこで主は言った、「主人がその奉公人たちの上に立て、彼らに時に応じて糧食を与えるように任命する、忠実で賢い支配人とはいったい誰か。

421243幸いだ、主人がやって来て、そのようにしているところを認められる、かの僕は。421244まことに、私はあなたたちに言う、主人はそのすべての財産の菅理を、彼に任せるだろう。

421245しかし、その僕が自分の心の中で、『俺の主人は来るのが遅れている』と思

い、下男や下女を殴り始め、また食らい、かつ呑み、かつ酔い始めるならば、

421246その僕の主人は彼の予期しない日に、そして彼の知らない時刻にやって来て、彼を細切れにし、彼の運命を不忠実な者ども〔のそれ〕と同類にするだろう。

421247また、その僕が自分の主人の意志を知っている〔にもかかわらず〕、主人の意志

に添うように備えたり、行なったりしなければ、彼はひどく鞭打たれるだろう。

421248しかし、知らずして、打たれるにふさわしいことをし〔てしまっ〕た者は、少しし

か鞭打たれないだろう。そこで、多く与えられた者からは、ことごとく多く求められようし、多く任された者からはいっそう多く要求されるだろう。

 

新共同訳1987

12:35 「腰に帯を締め、ともし火をともしていなさい。

12:36 主人が婚宴から帰って来て戸をたたくとき、すぐに開けようと待っている人のようにしていなさい。

12:37 主人が帰って来たとき、目を覚ましているのを見られる僕たちは幸いだ。はっきり言っておくが、主人は帯を締めて、この僕たちを食事の席に着かせ、そばに来て給仕してくれる。

12:38 主人が真夜中に帰っても、夜明けに帰っても、目を覚ましているのを見られる僕たちは幸いだ。

12:39 このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒がいつやって来るかを知っていたら、自分の家に押し入らせはしないだろう。

12:40 あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。」

12:41 そこでペトロが、「主よ、このたとえはわたしたちのために話しておられるのですか。それとも、みんなのためですか」と言うと、

12:42 主は言われた。「主人が召し使いたちの上に立てて、時間どおりに食べ物を分配させることにした忠実で賢い管理人は、いったいだれであろうか。

12:43 主人が帰って来たとき、言われたとおりにしているのを見られる僕は幸いである。

12:44 確かに言っておくが、主人は彼に全財産を管理させるにちがいない。

12:45 しかし、もしその僕が、主人の帰りは遅れると思い、下男や女中を殴ったり、食べたり飲んだり、酔うようなことになるならば、

12:46 その僕の主人は予想しない日、思いがけない時に帰って来て、彼を厳しく罰し、不忠実な者たちと同じ目に遭わせる。

12:47 主人の思いを知りながら何も準備せず、あるいは主人の思いどおりにしなかった僕は、ひどく鞭打たれる。

12:48 しかし、知らずにいて鞭打たれるようなことをした者は、打たれても少しで済む。すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、更に多く要求される。」

 

前田訳1978

12:35 腰に帯びし、明りをともしておれ。

12:36 あなた方は、主人が婚宴から帰って戸をたたくとすぐあけられるように待ちかまえている人のようであれ。

12:37 さいわいなのは、主人が帰ったとき目を覚ましているのを見られる僕たち。本当にいう、主人が帯をし、僕たちを食卓につかせ、そばに来てもてなそう。

12:38 主人が夜中または夜明けに帰ってこのように目覚めているのを見れば、僕たちはさいわいである。

12:39 このことを知れ、何時に盗人が来るとわかっていれば、家主は家に押し入らせまい。

12:40 あなた方も用意していよ。人の子は思わぬときに来るから」と。

12:41 ペテロがいった、「主よ、この譬えはわれらのためにお話しですか、それとも皆のためにもですか」と。

12:42 主はいわれた、「主人が支配人を召使いの上に立て、時間によってきまった食事を与えることにした場合、いったいどんな支配人が忠実で思慮があろうか。

12:43 それは、主人が帰ったとき、いわれたようにしているのを見られる僕で、その僕はさいわいである。

12:44 本当にいう、彼に全財産を管理させよう。

12:45 しかしその僕が、主人の帰りはおそい、と心に考えて、下男や下女をたたき、飲み食いして酔いはじめると、

12:46 待ちもうけぬ日、思わぬ時にその僕の主人が帰って、僕を八つ裂きにし、不信者と同じ目にあわせよう。

12:47 主人の心を知りつつも用意せず、あるいはその心に従わなかった僕ははげしく鞭打たれよう。

12:48 しかし知らないものは、鞭打たれても、打たれ方が少なかろう。すべて多く与えられたものからは多く求められ、多くまかされたものからはより多く期待される。

 

新改訳1970

12:35 腰に帯を締め、あかりをともしていなさい。

12:36 主人が婚礼から帰って来て戸をたたいたら、すぐに戸をあけようと、その帰りを待ち受けている人たちのようでありなさい。

12:37 帰って来た主人に、目をさましているところを見られるしもべたちは幸いです。まことに、あなたがたに告げます。主人のほうが帯を締め、そのしもべたちを食卓に着かせ、そばにいて給仕をしてくれます。

12:38 主人が真夜中に帰っても、夜明けに帰っても、いつでもそのようであることを見られるなら、そのしもべたちは幸いです。

12:39 このことを知っておきなさい。もしも家の主人が、どろぼうの来る時間を知っていたなら、おめおめと自分の家に押し入られはしなかったでしょう。

12:40 あなたがたも用心していなさい。人の子は、思いがけない時に来るのですから。」

12:41 そこで、ペテロが言った。「主よ。このたとえは私たちのために話してくださるのですか。それともみなのためなのですか。」

12:42 主は言われた。「では、主人から、その家のしもべたちを任されて、食事時には彼らに食べ物を与える忠実な思慮深い管理人とは、いったいだれでしょう。

12:43 主人が帰って来たときに、そのようにしているのを見られるしもべは幸いです。

12:44 わたしは真実をあなたがたに告げます。主人は彼に自分の全財産を任せるようになります。

12:45 ところが、もし、そのしもべが、『主人の帰りはまだだ。』と心の中で思い、下男や下女を打ちたたき、食べたり飲んだり、酒に酔ったりし始めると、

12:46 しもべの主人は、思いがけない日の思わぬ時間に帰って来ます。そして、彼をきびしく罰して、不忠実な者どもと同じめに合わせるに違いありません。

12:47 主人の心を知りながら、その思いどおりに用意もせず、働きもしなかったしもべは、ひどくむち打たれます。

12:48 しかし、知らずにいたために、むち打たれるようなことをしたしもべは、打たれても、少しで済みます。すべて、多く与えられた者は多く求められ、多く任された者は多く要求されます。

 

塚本訳1963

12:35 裾ひきからげ、明りをともしておれ。

12:36 あなた達は、主人が宴会からかえって来て戸をたたいたときすぐあけられるように、帰りいつかと待ちかまえている人のようであれ。

12:37 主人がかえって来たとき、目を覚ましているところを見られる僕たちは幸いである。アーメン、わたしは言う、主人の方で裾をひきからげて、僕たちを食卓につかせ、そばに来て給仕をしてくれるであろう。

12:38 第二夜回りのころにせよ、第三夜回りのころにせよ、主人がかえって来たとき、こうして(目を覚まして)いるところを見られたら、その人たちは幸いである。

12:39 あなた達はこのことを知っているはずだ。──何時に泥坊が来るとわかっておれば、家の主人は(目を覚ましていて、)みすみす家に忍び込ませはしないであろう。

12:40 あなた達も用意していなさい。人の子(わたし)は思いがけない時に来るのだから。」

12:41 するとペテロが言った、「主よ、この譬はわたし達(世話をしている者)のためですか、それとも皆の者のためにも話されたのですか。」

12:42 主が言われた、「(旅行に出かける)主人が一人の番頭を(えらんで)召使たちの上に立て、時間時間にきまった食事を与えさせることにした場合に、いったいどんな番頭が忠実で賢いのであろうか。

12:43 それは主人がかえって来たとき、言いつけられたとおりにしているところを見られる僕で、その僕こそ幸いである。

12:44 本当にあなた達に言う、主人は彼に全財産を管理させるに違いない。

12:45 しかしその僕が、主人のかえりはおそい、と心の中で考えて、下男や下女をなぐったり、飲んだり食ったり酔っぱらったりし始めていると、予期せぬ日、思いもよらぬ時間に、その僕の主人がかえってきて、僕を八つ裂きにし、不信者と同じ目にあわせるにちがいない。

12:46 予期せぬ日、思いもよらぬ時間に、その僕の主人がかえってきて、僕を八つ裂きにし、不信者と同じ目にあわせるにちがいない。

12:47 主人の心を知っていながら用意せず、あるいは主人の心に従って行動しなかった僕は、(鞭で)打たれることが多い。

12:48 しかし(主人の心を)知らない者は、打たれるようなことをしても、打たれ方が少ない。(神に)多く渡された者は皆多く請求され、(信頼して)多く任された者は一そう多く要求される。

 

口語訳1955

12:35 腰に帯をしめ、あかりをともしていなさい。

12:36 主人が婚宴から帰ってきて戸をたたくとき、すぐあけてあげようと待っている人のようにしていなさい。

12:37 主人が帰ってきたとき、目を覚しているのを見られる僕たちは、さいわいである。よく言っておく。主人が帯をしめて僕たちを食卓につかせ、進み寄って給仕をしてくれるであろう。

12:38 主人が夜中ごろ、あるいは夜明けごろに帰ってきても、そうしているのを見られるなら、その人たちはさいわいである。

12:39 このことを、わきまえているがよい。家の主人は、盗賊がいつごろ来るかわかっているなら、自分の家に押し入らせはしないであろう。

12:40 あなたがたも用意していなさい。思いがけない時に人の子が来るからである」。

12:41 するとペテロが言った、「主よ、この譬を話しておられるのはわたしたちのためなのですか。それとも、みんなの者のためなのですか」。

12:42 そこで主が言われた、「主人が、召使たちの上に立てて、時に応じて定めの食事をそなえさせる忠実な思慮深い家令は、いったいだれであろう。

12:43 主人が帰ってきたとき、そのようにつとめているのを見られる僕は、さいわいである。

12:44 よく言っておくが、主人はその僕を立てて自分の全財産を管理させるであろう。

12:45 しかし、もしその僕が、主人の帰りがおそいと心の中で思い、男女の召使たちを打ちたたき、そして食べたり、飲んだりして酔いはじめるならば、

12:46 その僕の主人は思いがけない日、気がつかない時に帰って来るであろう。そして、彼を厳罰に処して、不忠実なものたちと同じ目にあわせるであろう。

12:47 主人のこころを知っていながら、それに従って用意もせず勤めもしなかった僕は、多くむち打たれるであろう。

12:48 しかし、知らずに打たれるようなことをした者は、打たれ方が少ないだろう。多く与えられた者からは多く求められ、多く任せられた者からは更に多く要求されるのである。

 

 文語訳1917

"421235","なんぢら腰に帶し、燈火をともして居れ。"

"421236","主人、婚筵より歸り來りて戸を叩かば、直ちに開くために待つ人のごとくなれ。"

"421237","主人の來るとき、目を覺しをるを見らるる僕どもは幸福なるかな。われ誠に汝らに告ぐ、主人帶して其の僕どもを食事の席に就かせ、進みて給仕すべし。"

"421238","主人、夜の半ごろ若くは夜の明くる頃に來るとも、かくの如くなるを見らるる僕どもは幸福なり。"

"421239","なんぢら之を知れ、家主もし盜人いづれの時來るかを知らば、その家を穿たすまじ。"

"421240","汝らも備へをれ。人の子は思はぬ時に來ればなり』"

"421241","ペテロ言ふ『主よ、この譬を言ひ給ふは我らにか、また凡ての人にか』"

"421242","主いひ給ふ『主人が時に及びて僕どもに定の糧を與へさする爲に、その僕どもの上に立つる忠實にして慧き支配人は誰なるか、"

"421243","主人のきたる時、かく爲し居るを見らるる僕は幸福なるかな。"

"421244","われ實をもて汝らに告ぐ、主人すべトの所有を彼に掌どらすべし。"

"421245","若しその僕、心のうちに、主人の來るは遅しと思ひ、僕・婢女をたたき、飲食して醉ひ始めなば、"

"421246","その僕の主人、おもはぬ日知らぬ時に來りて、之を烈しく笞うち、その報を不忠者と同じうせん。"

"421247","主人の意を知りながら用意せず、又その意に從はぬ僕は、笞うたるること多からん。"

"421248","されど知らずして打たるべき事をなす者は、笞うたるること少からん。多く與へらるる者は、多く求められん。多く人に托くれば、更に多くその人より請ひ求むべし。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

新共同 マタ 24:42-51

24:42 だから、目を覚ましていなさい。いつの日、自分の主が帰って来られるのか、あなたがたには分からないからである。

24:43 このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒が夜のいつごろやって来るかを知っていたら、目を覚ましていて、みすみす自分の家に押し入らせはしないだろう。

24:44 だから、あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。」

◆忠実な僕と悪い僕

24:45 「主人がその家の使用人たちの上に立てて、時間どおり彼らに食事を与えさせることにした忠実で賢い僕は、いったいだれであろうか。

24:46 主人が帰って来たとき、言われたとおりにしているのを見られる僕は幸いである。

24:47 はっきり言っておくが、主人は彼に全財産を管理させるにちがいない。

24:48 しかし、それが悪い僕で、主人は遅いと思い、

24:49 仲間を殴り始め、酒飲みどもと一緒に食べたり飲んだりしているとする。

24:50 もしそうなら、その僕の主人は予想しない日、思いがけない時に帰って来て、

24:51 彼を厳しく罰し、偽善者たちと同じ目に遭わせる。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。」

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 Tテサ5:2

5:2 盗人が夜やって来るように、主の日は来るということを、あなたがた自身よく知っているからです。

 

新共同 Tコリ4:1

4:1 こういうわけですから、人はわたしたちをキリストに仕える者、神の秘められた計画をゆだねられた管理者と考えるべきです。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ピリ 3:20

3:20 しかし、わたしたちの国籍は天にある。そこから、救主、主イエス・キリストのこられるのを、わたしたちは待ち望んでいる。

 

口語訳 Tコリ10:12

10:12 だから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい。

 

口語訳 Tコリ4:1-2

4:1 このようなわけだから、人はわたしたちを、キリストに仕える者、神の奥義を管理している者と見るがよい。

4:2 この場合、管理者に要求されているのは、忠実であることである。

 

口語訳 ロマ 2:12-16

2:12 そのわけは、律法なしに罪を犯した者は、また律法なしに滅び、律法のもとで罪を犯した者は、律法によってさばかれる。

2:13 なぜなら、律法を聞く者が、神の前に義なるものではなく、律法を行う者が、義とされるからである。

2:14 すなわち、律法を持たない異邦人が、自然のままで、律法の命じる事を行うなら、たとい律法を持たなくても、彼らにとっては自分自身が律法なのである。

2:15 彼らは律法の要求がその心にしるされていることを現し、そのことを彼らの良心も共にあかしをして、その判断が互にあるいは訴え、あるいは弁明し合うのである。

2:16 そして、これらのことは、わたしの福音によれば、神がキリスト・イエスによって人々の隠れた事がらをさばかれるその日に、明らかにされるであろう。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 エペ 6:14

6:14 立って、真理を帯として腰に締め、正義を胸当てとして着け、

 

新共同 Tペテ1:13

1:13 だから、いつでも心を引き締め、身を慎んで、イエス・キリストが現れるときに与えられる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。

 

新共同 黙  3:20

3:20 見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。だれかわたしの声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。

 

新共同 黙  16:15

16:15 ――見よ、わたしは盗人のように来る。裸で歩くのを見られて恥をかかないように、目を覚まし、衣を身に着けている人は幸いである。――

 

新共同 Tテサ5:2

5:2 盗人が夜やって来るように、主の日は来るということを、あなたがた自身よく知っているからです。

 

新共同 Uペテ3:10

3:10 主の日は盗人のようにやって来ます。その日、天は激しい音をたてながら消えうせ、自然界の諸要素は熱に熔け尽くし、地とそこで造り出されたものは暴かれてしまいます。

 

新共同 黙  3:3

3:3 だから、どのように受け、また聞いたか思い起こして、それを守り抜き、かつ悔い改めよ。もし、目を覚ましていないなら、わたしは盗人のように行くであろう。わたしがいつあなたのところへ行くか、あなたには決して分からない。

 

新共同 Tテサ5:6

5:6 従って、ほかの人々のように眠っていないで、目を覚まし、身を慎んでいましょう。

 

新共同 Uペテ3:12

3:12 神の日の来るのを待ち望み、また、それが来るのを早めるようにすべきです。その日、天は焼け崩れ、自然界の諸要素は燃え尽き、熔け去ることでしょう。

 

新共同 Tコリ4:1

4:1 こういうわけですから、人はわたしたちをキリストに仕える者、神の秘められた計画をゆだねられた管理者と考えるべきです。

 

新共同 黙  3:21

3:21 勝利を得る者を、わたしは自分の座に共に座らせよう。わたしが勝利を得て、わたしの父と共にその玉座に着いたのと同じように。

 

新共同 Uペテ3:3-4

3:3 まず、次のことを知っていなさい。終わりの時には、欲望の赴くままに生活してあざける者たちが現れ、あざけって、

3:4 こう言います。「主が来るという約束は、いったいどうなったのだ。父たちが死んでこのかた、世の中のことは、天地創造の初めから何一つ変わらないではないか。」

 

新共同 Tテサ5:3

5:3 人々が「無事だ。安全だ」と言っているそのやさきに、突然、破滅が襲うのです。ちょうど妊婦に産みの苦しみがやって来るのと同じで、決してそれから逃れられません。

 

新共同 使  17:30

17:30 さて、神はこのような無知な時代を、大目に見てくださいましたが、今はどこにいる人でも皆悔い改めるようにと、命じておられます。

 

新共同 ヤコ 4:17

4:17 人がなすべき善を知りながら、それを行わないのは、その人にとって罪です。

 

新共同 Tテモ1:13

1:13 以前、わたしは神を冒涜する者、迫害する者、暴力を振るう者でした。しかし、信じていないとき知らずに行ったことなので、憐れみを受けました。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

口語訳 Tコリ4:1-2

4:1 このようなわけだから、人はわたしたちを、キリストに仕える者、神の奥義を管理している者と見るがよい。

4:2 この場合、管理者に要求されているのは、忠実であることである。

 

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ルカ12:49−53

「火を投げるために、わたしは来た」

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

421249私は地上に火を投じるために来た。そしてそれがすでに燃やされていてくれた

ならと、どれほど願うことか。

421250だが私には、蒙(こうむ)らねばならない洗礼がある。そし

てそれが成し遂げられるまでは、私はどんなに苦悶することか。

421251あなたたちは、私が地上に平和を与えるために現れたと考えるのか。そうでは

ない、私はあなたたちに言う、むしろ分裂だ。

421252なぜなら今後、一軒の家に五人〔いれば、〕三人が二人に対して、また二人が三人に対して分裂したさまになるだろう。

421253父は息子に対して、息子は父に対して、母は娘に対して、娘は母に対して

姑はその嫁に対して、嫁は姑に対して、分裂させられるだろう」。

 

新共同訳1987

12:49 「わたしが来たのは、地上に火を投ずるためである。その火が既に燃えていたらと、どんなに願っていることか。

12:50 しかし、わたしには受けねばならない洗礼がある。それが終わるまで、わたしはどんなに苦しむことだろう。

12:51 あなたがたは、わたしが地上に平和をもたらすために来たと思うのか。そうではない。言っておくが、むしろ分裂だ。

12:52 今から後、一つの家に五人いるならば、三人は二人と、二人は三人と対立して分かれるからである。

12:53 父は子と、子は父と、/母は娘と、娘は母と、/しゅうとめは嫁と、嫁はしゅうとめと、/対立して分かれる。」

 

前田訳1978

12:49 わたしは火を地上に投げに来た。それがもう燃えあがることが、どんなに願わしいことか。

12:50 しかしわたしには受けるべき洗礼がある。それがすむまでは、何と心苦しいことか。

12:51 わたしが地上に平和を与えに来たとあなた方は思うか。そうではない、わたしはいう、むしろ分裂をである。

12:52 今からのち、ひとつ家の五人が割かれて、三人対二人、二人対三人となり、

12:53 父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に、姑は嫁に、嫁は姑に割かれよう」と。

 

新改訳1970

12:49 わたしが来たのは、地に火を投げ込むためです。だから、その火が燃えていたらと、どんなに願っていることでしょう。

12:50 しかし、わたしには受けるバプテスマがあります。それが成し遂げられるまでは、どんなに苦しむことでしょう。

12:51 あなたがたは、地に平和を与えるためにわたしが来たと思っているのですか。そうではありません。あなたがたに言いますが、むしろ、分裂です。

12:52 今から、一家五人は、三人がふたりに、ふたりが三人に対抗して分かれるようになります。

12:53 父は息子に、息子は父に対抗し、母は娘に、娘は母に対抗し、しゅうとめは嫁に、嫁はしゅうとめに対抗して分かれるようになります。」

 

塚本訳1963

12:49 火を地上に投げるために、わたしは来た。火がもう燃え出していたらと、どんなに願っていることであろう!

12:50 しかしわたしには、受けねばならない洗礼がある。それがすむまで心配でたまらないのだ。

12:51 あなた達は、地上に平和をもたらすためにわたしが来たと思うのか。そうではない、わたしは言う、平和どころか、内輪割れ以外の何ものでもない。

12:52 今からのち、一軒の家で五人が割れて、三人対二人、二人対三人に

12:53 割れるからである。父対息子』息子対父、』母対娘』娘対母、』姑対嫁』嫁対姑』!」

 

口語訳1955

12:49 わたしは、火を地上に投じるためにきたのだ。火がすでに燃えていたならと、わたしはどんなに願っていることか。

12:50 しかし、わたしには受けねばならないバプテスマがある。そして、それを受けてしまうまでは、わたしはどんなにか苦しい思いをすることであろう。

12:51 あなたがたは、わたしが平和をこの地上にもたらすためにきたと思っているのか。あなたがたに言っておく。そうではない。むしろ分裂である。

12:52 というのは、今から後は、一家の内で五人が相分れて、三人はふたりに、ふたりは三人に対立し、

12:53 また父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に、しゅうとめは嫁に、嫁はしゅうとめに、対立するであろう」。

 

文語訳1917

"421249","我は火を地に投ぜんとて來れり。此の火すでに燃えたらんには、我また何をか望まん。"

"421250","されど我には受くべきバプテスマあり。その成し遂げらるるまでは、思ひ逼ること如何ばかりぞや。"

"421251","われ地に平和を與へんために來ると思ふか。われ汝らに告ぐ、然らず、反つて分爭なり。"

"421252","今よりのち一家に五人あらば、三人は二人に、二人は三人に分れ爭はん。"

"421253","父は子に、子は父に、母は娘に、姑姆は嫁に、嫁は姑姆に分れ爭はん』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 10:34-36

10:34 地上に平和をもたらすためにわたしが来た、などと考えてはならない。平和ではない、剣を、(戦いを)もたらすために来たのである。

10:35 わたしは子を『その父と、娘を母と、嫁を姑と』仲違いさせるために来たのだから。

10:36 『家族が自分の敵となろう。』

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 ルカ 18:31

18:31 イエスは、十二人を呼び寄せて言われた。「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子について預言者が書いたことはみな実現する。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

・・・・

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

・・・・

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

・・・・

 

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ルカ12:54−59

時を知れ

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

421254また、彼は群衆にも言った、「あなたたちは、雲が西に出るのを見ると、すぐ

さま、『にわか雨が来るぞ』と言い、まさにそのようになる。

421255そして南風が吹くと、あなたたちは、『熱風になるぞ』と言い、まさに〔そう〕なる。

421256偽善者たちよ、あなたたちは、地と空との模様は吟味するすべを知っていて、どうして〔今の〕この時は吟味するすべを知らないのか。

421257また、あなたたちはなぜ、正しいことを自分自身で判断しないのか。

421258たとえば、あなたを訴える者と共に役人のもとに行く時、途上にあるうちに、その訴える者から解放されるように努力せよ。そうしなければ、彼はあなたを裁判官のところ

へ力ずくで引っ張って行き、裁判官はあなたを獄吏に引き渡し、獄吏はあなたを獄

へ投げ入れてしまうだろう。

421259私はあなたに言う、あなたは最後の一.レプトンをも

払い切るまでは、決してそこから出て来ることはないだろう」。

 

新共同訳1987

12:54 イエスはまた群衆にも言われた。「あなたがたは、雲が西に出るのを見るとすぐに、『にわか雨になる』と言う。実際そのとおりになる。

12:55 また、南風が吹いているのを見ると、『暑くなる』と言う。事実そうなる。

12:56 偽善者よ、このように空や地の模様を見分けることは知っているのに、どうして今の時を見分けることを知らないのか。」

◆訴える人と仲直りする

12:57 「あなたがたは、何が正しいかを、どうして自分で判断しないのか。

12:58 あなたを訴える人と一緒に役人のところに行くときには、途中でその人と仲直りするように努めなさい。さもないと、その人はあなたを裁判官のもとに連れて行き、裁判官は看守に引き渡し、看守は牢に投げ込む。

12:59 言っておくが、最後の一レプトンを返すまで、決してそこから出ることはできない。」

 

前田訳1978

12:54 また群衆にもいわれた、「あなた方は雲が西に出るのを見るやいなや、『にわか雨が来る』というが、はたしてそのとおりになる。

12:55 南風が吹くと、『暑くなろう』というが、はたしてそうなる。

12:56 偽善者どもよ、地と天の様子を見分けることを知りながら、どうしてこの時を見分けないのか。

12:57 あなた方は、正しいことをなぜ自ら判断しないのか。

12:58 あなたは訴え手といっしょに役人のところに行く間に、道すがらその人と話しをつけるよう努めよ。さもないと、訴え手はあなたを裁き人の前へ引き行き、裁き人は執行人に引き渡し、執行人は牢に投げ込もう。

12:59 わたしはいう、最後の一レプタを払うまで決してそこから出られまい」と。

 

新改訳1970

12:54 群衆にもこう言われた。「あなたがたは、西に雲が起こるのを見るとすぐに、『にわか雨が来るぞ。』と言い、事実そのとおりになります。

12:55 また南風が吹きだすと、『暑い日になるぞ。』と言い、事実そのとおりになります。

12:56 偽善者たち。あなたがたは地や空の現象を見分けることを知りながら、どうして今のこの時代を見分けることができないのですか。

12:57 また、なぜ自分から進んで、何が正しいかを判断しないのですか。

12:58 あなたを告訴する者といっしょに役人の前に行くときは、途中でも、熱心に彼と和解するよう努めなさい。そうでないと、その人はあなたを裁判官のもとにひっぱって行きます。裁判官は執行人に引き渡し、執行人は牢に投げ込んでしまいます。

12:59 あなたに言います。最後の一レプタを支払うまでは、そこから決して出られないのです。」

 

塚本訳1963

12:54 また群衆にも言われた、「あなた達は雲が西に出るのを見ると、即座に『俄雨が来そうだ』と言うが、はたしてそのとおり。

12:55 また南風が吹きだすと、『暑くなりそうだ』と言うが、はたしてしかり。

12:56 この偽善者たち、天地の模様を見ることを心得ていながら、どうしてこの時(のせまった様子)がわからないのか。

12:57 あなた達は(こんな時に)どうすればよいかを、なぜ自分で判断しないのか。

12:58 あなたは(いま、裁判所に訴えられているようなものである。)告訴人と一しょに役人の所に行く間に、途中でその人と話をつけるよう努力すべきである。そうでないと、告訴人はあなたを裁判官の前に引きずってゆき、裁判官は執行人に引き渡し、執行人は牢に入れるにちがいない。

12:59 わたしは言う、最後の一レプタ[五円]を返すまでは、決してそこから出ることはできない。(早く悔改めよ。)」

 

口語訳1955

12:54 イエスはまた群衆に対しても言われた、「あなたがたは、雲が西に起るのを見るとすぐ、にわか雨がやって来る、と言う。果してそのとおりになる。

12:55 それから南風が吹くと、暑くなるだろう、と言う。果してそのとおりになる。

12:56 偽善者よ、あなたがたは天地の模様を見分けることを知りながら、どうして今の時代を見分けることができないのか。

12:57 また、あなたがたは、なぜ正しいことを自分で判断しないのか。

12:58 たとえば、あなたを訴える人と一緒に役人のところへ行くときには、途中でその人と和解するように努めるがよい。そうしないと、その人はあなたを裁判官のところへひっぱって行き、裁判官はあなたを獄吏に引き渡し、獄吏はあなたを獄に投げ込むであろう。

12:59 わたしは言って置く、最後の一レプタまでも支払ってしまうまでは、決してそこから出て来ることはできない」。

 

文語訳1917

"421254","イエスまた群衆に言ひ給ふ『なんぢら雲の西より起るを見れば、直ちに言ふ『急雨きたらん』と、果して然り。"

"421255","また南風ふけば、汝等いふ「強き暑あらん」と、果して然り。"

"421256","僞善者よ、汝ら天地の氣色を辨ふることを知りて、今の時を辯ふること能はぬは何ぞや。"

"421257","また何故みづから正しき事を定めぬか。"

"421258","なんぢ訴ふる者とともに司に往くとき、途にて和解せんことを力めよ。恐くは訴ふる者なんぢを審判人に引きゆき、審判人なんぢらを下役にわたし、下役なんぢを獄に投げ入れん。"

"421259","われ汝に告ぐ、一レプタも殘りなく償はずば、其處に出づること能はじ』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 16:2-3

16:2 彼らに答えられた、「あなた達は夕方には『(明日は)天気だ、空が焼けているから』と言い、

16:3 また朝早く、『きょうは荒れだ、空が雲って焼けているから』と言う。あなた達は空の模様を見分けることを知っていながら、時の(せまった)徴を見分けることが出来ないのか。

 

塚本訳 マタ 5:25-26

5:25 また告訴人とは、一しょに(裁判所へ)行く途中で、早く示談にするがよい。そうでないと、告訴人は裁判官に、裁判官は下役にあなたを引き渡して、牢に入れられるにちがいない。

5:26 アーメン、わたしは言う、最後の一コドラント[十円]を返すまでは、決してそこから出ることはできない。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 マタ 5:25-26

5:25 あなたを訴える人と一緒に道を行く場合、途中で早く和解しなさい。さもないと、その人はあなたを裁判官に引き渡し、裁判官は下役に引き渡し、あなたは牢に投げ込まれるにちがいない。

5:26 はっきり言っておく。最後の一クァドランスを返すまで、決してそこから出ることはできない。」

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 ガラ 4:4

4:4 しかし、時の満ちるに及んで、神は御子を女から生れさせ、律法の下に生れさせて、おつかわしになった。

 

口語訳 Tテサ5:21

5:21 すべてのものを識別して、良いものを守り、

 

口語訳 Uコリ6:2

6:2 神はこう言われる、/「わたしは、恵みの時にあなたの願いを聞きいれ、/救の日にあなたを助けた」。見よ、今は恵みの時、見よ、今は救の日である。

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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