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ルカ22:1−6
陰謀と反逆
翻訳比較
岩波翻訳委員会訳1995
422201さて、過越祭と言われている除酵祭が近づいていた。
422202そこで祭司長たちと律法学者たちは、どのようにしてか彼を片付ける方法を謀っていた。彼らは、民を恐れていたからである。
422203ところで、サタンは、イスカリオトと言われ、十二人の数に入っていたユダの中にすでに入り込んでいた。
422204そこで彼は去って行って、祭司長たちや神殿守護長官たちと話し合い、どのようにしてか彼がイエスを彼らに引き渡す方法を〔協議した〕。
422205また、彼らは喜び、彼に銀を与えることで一致した。
422206そこで彼は同意し、群衆のいない時にイエスを首尾よく彼らに引き渡す機会を狙っていた。
新共同訳1987
22:1 さて、過越祭と言われている除酵祭が近づいていた。
22:2 祭司長たちや律法学者たちは、イエスを殺すにはどうしたらよいかと考えていた。彼らは民衆を恐れていたのである。
22:3 しかし、十二人の中の一人で、イスカリオテと呼ばれるユダの中に、サタンが入った。
22:4 ユダは祭司長たちや神殿守衛長たちのもとに行き、どのようにしてイエスを引き渡そうかと相談をもちかけた。
22:5 彼らは喜び、ユダに金を与えることに決めた。
22:6 ユダは承諾して、群衆のいないときにイエスを引き渡そうと、良い機会をねらっていた。
前田訳1978
22:1 過越といわれる種なしパンの祭りが近づいた。
22:2 大祭司と学者らは彼を殺す方法を探していた。民をおそれていたからである。
22:3 悪魔が、十二人のひとりに数えられていてイスカリオテと呼ばれるユダに入った。
22:4 彼は行って大祭司や守衛らとイエスを引き渡す方法について話しあった。
22:5 彼らはよろこんで、金を渡すことに決めた。
22:6 ユダは承諾した。そして群衆のいないときにイエスを引き渡す好機をねらっていた。
新改訳1970
22:1 さて、過越の祭りといわれる、種なしパンの祝いが近づいていた。
22:2 祭司長、律法学者たちは、イエスを殺すための良い方法を捜していた。というのは、彼らは民衆を恐れていたからである。
22:3 さて、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンがはいった。
22:4 ユダは出かけて行って、祭司長たちや宮の守衛長たちと、どのようにしてイエスを彼らに引き渡そうかと相談した。
22:5 彼らは喜んで、ユダに金をやる約束をした。
22:6 ユダは承知した。そして群衆のいないときにイエスを彼らに引き渡そうと機会をねらっていた。
塚本訳1963
22:1 種無しパンの祭、すなわち、いわゆる過越の祭が近づいた。
22:2 大祭司連と聖書学者たちは、イエスを(そっと)無き者にする方法を考えていた。人民(が暴動を起すの)を恐れたのである。
22:3 すると(その時)悪魔が、十二人の(弟子の)数に入っていたイスカリオテと呼ばれるユダに入った。
22:4 彼は出かけていって、大祭司連、宮の守衛長たちとイエスを売る方法について話し合った。
22:5 彼は喜んで、金をやることに話をきめた。
22:6 ユダは承諾し、群衆の目をぬすんで彼らにイエスを引き渡すよい機会をねらっていた。
口語訳1955
22:1 さて、過越といわれている除酵祭が近づいた。
22:2 祭司長たちや律法学者たちは、どうかしてイエスを殺そうと計っていた。民衆を恐れていたからである。
22:3 そのとき、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれていたユダに、サタンがはいった。
22:4 すなわち、彼は祭司長たちや宮守がしらたちのところへ行って、どうしてイエスを彼らに渡そうかと、その方法について協議した。
22:5 彼らは喜んで、ユダに金を与える取決めをした。
22:6 ユダはそれを承諾した。そして、群衆のいないときにイエスを引き渡そうと、機会をねらっていた。
文語訳1917
"422201","さて過越といふ除酵祭近づけり。"
"422202","祭司長・學者らイエスを殺さんとし、その手段いかにと求む、民を懼れたればなり。"
"422203","時にサタン、十二の一人なるイスカリオテと稱ふるユダに入る。"
"422204","ユダ乃ち祭司長・宮守頭どもに往きて、イエスを如何にして付さんと議りたれば、"
"422205","彼ら喜びて銀を與へんと約す。"
"422206","ユダ諾ひて、群衆の居らぬ時にイエスを付さんと好き機をうかがふ。"
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マコ 14:1-2
14:1 過越の祭と種なしパンの祭との二日前になった。大祭司連と聖書学者たちは、どんな計略でイエスを捕えて殺そうかと考えていた。
14:2 「(早く片付けよう。)祭の時(に手を下して)はいけない。人民どもが騒動を起すかも知れない」と言っていたのである。
塚本訳 マコ 14:10-11
14:10 ここに十二人の(弟子の)一人であるイスカリオテのユダは、イエスを売ろうとして大祭司連の所に出かけた。
14:11 彼らは聞いて喜び、金をやる約束をした。ユダはどうしてイエスを引き渡そうかと、よい機会をねらっていた。
塚本訳 マタ 26:1-5
26:1 イエスはこれらの話をことごとく終えた時、弟子たちに言われた、
26:2 「知っているとおり、あさっては過越の祭である。(その日)人の子(わたし)は十字架につけられるために(敵の手に)引き渡される。」
26:3 折りしも大祭司連と国の長老たちは、カヤパという大祭司の官邸に集まり、
26:4 計略でイエスを捕えて殺そうと決議した。
26:5 しかし「(早く片付けよう。)祭の時(に手を下して)はいけない。人民どもの間に騒動がおこると困る」と言っていた。
塚本訳 マタ 26:14-16
26:14 そのあと、イスカリオテのユダという十二人の(弟子の)一人が大祭司連の所に行って、
26:15 「いくらくれますか、あの男をあなた達に売ってもいいが」と言った。『彼らは(シケル)銀貨三十枚[六万円]を払い渡した。
26:16 この時からユダは、イエスを引き渡すよい機会をねらっていた。
(独)NESTLE-ALAND NOVUM TESTAMENTUM GRAECE 27版1993 の引照
新共同 マタ 21:26
21:26 『人からのものだ』と言えば、群衆が怖い。皆がヨハネを預言者と思っているから。」
新共同 使 4:1
4:1 ペトロとヨハネが民衆に話をしていると、祭司たち、神殿守衛長、サドカイ派の人々が近づいて来た。
(英・米)THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 Tコリ5:7-8
5:7 新しい粉のかたまりになるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたは、事実パン種のない者なのだから。わたしたちの過越の小羊であるキリストは、すでにほふられたのだ。
5:8 ゆえに、わたしたちは、古いパン種や、また悪意と邪悪とのパン種を用いずに、パン種のはいっていない純粋で真実なパンをもって、祭をしようではないか。
(日)新共同訳1987 の引照
新共同 使 4:1
4:1 ペトロとヨハネが民衆に話をしていると、祭司たち、神殿守衛長、サドカイ派の人々が近づいて来た。
新共同 使 5:24
5:24 この報告を聞いた神殿守衛長と祭司長たちは、どうなることかと、使徒たちのことで思い惑った。
新共同 使 5:26
5:26 そこで、守衛長は下役を率いて出て行き、使徒たちを引き立てて来た。しかし、民衆に石を投げつけられるのを恐れて、手荒なことはしなかった。
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
口語訳 使 5:3
5:3 そこで、ペテロが言った、「アナニヤよ、どうしてあなたは、自分の心をサタンに奪われて、聖霊を欺き、地所の代金をごまかしたのか。
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ルカ22:7−23
最後の晩餐
翻訳比較
岩波翻訳委員会訳1995
422207さて、除酵祭の日がやって来た。〔これは〕過越〔の羊〕が屠られねばならない日である。
422208そこで彼は、ペトロとヨハネを遣わして、言った、「私たちが過越の食事をするために、行って〔それを〕用意しなさい」。
422209すると彼らは彼に言った、「私たちはどこで用意したらよいでしょうか」。
422210そこで彼は彼らに言った、「見よ、あなたたちが都へ入っていくと、水瓶を持った一人の人に遭遇するだろう。彼のあとについて行き、彼が入る家の中へ〔入るのだ〕。
422211そしてその家の主人にあなたたちは言うだろう、『先生が、「私が自分の弟子たちと共に過越の食事をする部屋はどこか」とあなた様に言っておられます』。
422212するとかの人はあなたたちに、席の備えられた二階の大きな部屋を見せてくれるだろう。そこで私たちのために用意せよ」。
422213さて、彼らは去って行くと、彼が彼らに言った通りであることがわかった。そして彼らは、過越の用意をした。
422214さて、当の時刻になると、使徒たちも彼と一緒に〔食事の席に〕横になった。
422215すると彼は彼らに対して言った、「私は自分が苦しみを受ける前に、この過越〔の
食事〕をあなたたちとすることを願いに願っていた。
422216たしかに、私はあなたたちに言う、神の王国で過越が満たされるまで、私はこの〔食事を〕とることはない」。
422217そして彼は、杯を取って感謝し、言った、「これを取れ。そしてあなたたちの間でわかち合え。
422218たしかに、あなたたちに言う、私は今後、葡萄の木からできたものを飲むことはない、神の王国が来るまでは」。
422219そして彼はパンをとり、感謝して〔それを〕裂き、彼らに与え、言った、「これはあなたたちのために与えられる、私の体である。私を想い起こすために、このことを行なえ」。
422220また、かの杯についても同じように、食事の後で言った、「この杯は、新しい契約である。〔それは、〕あなたたちのために流される私の血における〔契約である〕。
422221しかしながら、見よ、私を売り渡す者の手が、私と共に卓上にある。
422222というのも、たしかに人の子は定められている通り、〔死に〕赴く。しかしながら、禍いだ、彼を売り渡すその人は」。
422223すると彼らの方は、彼らの間でこのようなことをなそうとしているのは誰か、お互いに議論し始めた。
新共同訳1987
22:7 過越の小羊を屠るべき除酵祭の日が来た。
22:8 イエスはペトロとヨハネとを使いに出そうとして、「行って過越の食事ができるように準備しなさい」と言われた。
22:9 二人が、「どこに用意いたしましょうか」と言うと、
22:10 イエスは言われた。「都に入ると、水がめを運んでいる男に出会う。その人が入る家までついて行き、
22:11 家の主人にはこう言いなさい。『先生が、「弟子たちと一緒に過越の食事をする部屋はどこか」とあなたに言っています。』
22:12 すると、席の整った二階の広間を見せてくれるから、そこに準備をしておきなさい。」
22:13 二人が行ってみると、イエスが言われたとおりだったので、過越の食事を準備した。
◆主の晩餐
22:14 時刻になったので、イエスは食事の席に着かれたが、使徒たちも一緒だった。
22:15 イエスは言われた。「苦しみを受ける前に、あなたがたと共にこの過越の食事をしたいと、わたしは切に願っていた。
22:16 言っておくが、神の国で過越が成し遂げられるまで、わたしは決してこの過越の食事をとることはない。」
22:17 そして、イエスは杯を取り上げ、感謝の祈りを唱えてから言われた。「これを取り、互いに回して飲みなさい。
22:18 言っておくが、神の国が来るまで、わたしは今後ぶどうの実から作ったものを飲むことは決してあるまい。」
22:19 それから、イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えて、それを裂き、使徒たちに与えて言われた。「これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい。」
22:20 食事を終えてから、杯も同じようにして言われた。「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である。
22:21 しかし、見よ、わたしを裏切る者が、わたしと一緒に手を食卓に置いている。
22:22 人の子は、定められたとおり去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。」
22:23 そこで使徒たちは、自分たちのうち、いったいだれが、そんなことをしようとしているのかと互いに議論をし始めた。
前田訳1978
22:7 過越の小羊をほふるべき種なしパンの祭りの日が来た。
22:8 イエスはペテロとヨハネをつかわしていわれた、「われらの過越の食事を用意して来なさい」と。
22:9 ふたりはいった、「どこで用意しましょうか」と。
22:10 彼はいわれた、「都に入ると、水瓶を運ぶ人に出会うから、あとについていって、その人の入る家に入って、
22:11 家の主人にいいなさい、『弟子たちと過越の食事を共にする部屋はどこか、と先生があなたにいわれる』と。
22:12 するとその人は敷物のある大きな二階の座敷を見せてくれよう。そこで用意しなさい」と。
22:13 彼らが行ってみると、いわれたとおりであったので、過越の用意をした。
22:14 時が来ると、彼は食卓につかれた。使徒たちもいっしょであった。
22:15 彼らにいわれた、「わたしは、苦難を受ける前にあなた方とこの過越の食事を共にすることを切に望んでいた。
22:16 わたしはいう、神の国で過越が成就するときまで、わたしは決してこの食事をしない」と。
22:17 そして杯を受けて感謝してからいわれた、「これを受けて互いに分けなさい。
22:18 わたしはいう、今からのち、神の国が来るまで、わたしは決してぶどうから作ったものを飲むまい」と。
22:19 また、パンを受け、感謝して裂き、彼らに渡していわれた、「これはあなた方のために与えられるわが体である。これをわが記念に行ないなさい」と。
22:20 同じように食後杯をとっていわれる、「これはあなた方のために流されるわが血による新しい契約である。
22:21 しかし、見よ、わたしを引き渡すものがわたしといっしょに食卓に手を置いている。
22:22 人の子は定められたとおり去って行く。しかし人の子を引き渡すその人はわざわいである」と。
22:23 弟子たちは、自分たちのうちのだれがいったいそんなことをしようかと、互いにいいあいはじめた。
新改訳1970
22:7 さて、過越の小羊のほふられる、種なしパンの日が来た。
22:8 イエスは、こう言ってペテロとヨハネを遣わされた。「わたしたちの過越の食事ができるように、準備をしに行きなさい。」
22:9 彼らはイエスに言った。「どこに準備しましょうか。」
22:10 イエスは言われた。「町にはいると、水がめを運んでいる男に会うから、その人がはいる家までついて行きなさい。
22:11 そして、その家の主人に、『弟子たちといっしょに過越の食事をする客間はどこか、と先生があなたに言っておられる。』と言いなさい。
22:12 すると主人は、席が整っている二階の大広間を見せてくれます。そこで準備をしなさい。」
22:13 彼らが出かけて見ると、イエスの言われたとおりであった。それで、彼らは過越の食事の用意をした。
22:14 さて時間になって、イエスは食卓に着かれ、使徒たちもイエスといっしょに席に着いた。
22:15 イエスは言われた。「わたしは、苦しみを受ける前に、あなたがたといっしょに、この過越の食事をすることをどんなに望んでいたことか。
22:16 あなたがたに言いますが、過越が神の国において成就するまでは、わたしはもはや二度と過越の食事をすることはありません。」
22:17 そしてイエスは、杯を取り、感謝をささげて後、言われた。「これを取って、互いに分けて飲みなさい。
22:18 あなたがたに言いますが、今から、神の国が来る時までは、わたしはもはや、ぶどうの実で造った物を飲むことはありません。」
22:19 それから、パンを取り、感謝をささげてから、裂いて、弟子たちに与えて言われた。「これは、あなたがたのために与える、わたしのからだです。わたしを覚えてこれを行ないなさい。」
22:20 食事の後、杯も同じようにして言われた。「この杯は、あなたがたのために流されるわたしの血による新しい契約です。
22:21 しかし、見なさい。わたしを裏切る者の手が、わたしとともに食卓にあります。
22:22 人の子は、定められたとおりに去って行きます。しかし、人の子を裏切るような人間はのろわれます。」
22:23 そこで弟子たちは、そんなことをしようとしている者は、いったいこの中のだれなのかと、互いに議論をし始めた。
塚本訳1963
22:7 過越の小羊を屠るべき種無しパンの祭の日が来た。
22:8 イエスはこう言ってペテロとヨハネとを使いにやられた、「わたし達の過越の食事の支度をして来なさい。」
22:9 二人が言った、「どこで支度をしましょうか。」
22:10 彼らに言われた、「都に入ると、水瓶をかついだ男に出合うから、そのあとについて行って、その人が入ってゆく家にはいって、
22:11 その家の主人に、『わたしが弟子たちと一しょに過越の食事をする部屋はどこか、と先生があなたに言われる』と言いなさい。
22:12 するとその人は敷物のしいてある、大きな二階座敷に案内してくれるから、そこで(食事の)支度をしなさい。」
22:13 二人は行って見ると、はたしてイエスの言葉どおりだったので、(そこで)過越の食事の支度をした。
22:14 (日が暮れて食事の)時間になると、イエスは席につかれた。使徒たちも一しょであった。
22:15 彼らに言われた、「わたしは苦しみをうける前に、あなた達と一しょにこの過越の食事がしたくて、たまらなかった。
22:16 わたしは言う、神の国でほんとうの過越の食事──(罪のあがないの記念の食事)──をする時まで、わたしはもう決して、この(エジプトからあがなわれた記念の)食事をしないのだから。」
22:17 そして(いつものように)杯を受け取り、(神に)感謝したのち、(弟子たちに)言われた、「これを取って、みなで回して飲みなさい。
22:18 わたしは言う、今からのち神の国が来るまで、わたしは決して葡萄の木から出来たものを飲まないのだから。」
22:19 またパンを(手に)取り、感謝して裂き、彼らに渡して言われた、「これはわたしの体である。[以下及び20無し
22:20
22:21 しかし驚いてはいけない、わたしを(敵に)売る者が、わたしと一しょに手を食事の上において食事をしている!
22:22 人の子(わたしはかねて神に)定められているとおりに死んでゆくのだから。しかし(人の子を)売るその人は、ああかわいそうだ!」
22:23 (これを聞くと)弟子たちは、自分たちのうちでいったいだれがそんな(だいそれた)ことをしようとしているのかと、みなで言い合いを始めた。
口語訳1955
22:7 さて、過越の小羊をほふるべき除酵祭の日がきたので、
22:8 イエスはペテロとヨハネとを使いに出して言われた、「行って、過越の食事ができるように準備をしなさい」。
22:9 彼らは言った、「どこに準備をしたらよいのですか」。
22:10 イエスは言われた、「市内にはいったら、水がめを持っている男に出会うであろう。その人がはいる家までついて行って、
22:11 その家の主人に言いなさい、『弟子たちと一緒に過越の食事をする座敷はどこか、と先生が言っておられます』。
22:12 すると、その主人は席の整えられた二階の広間を見せてくれるから、そこに用意をしなさい」。
22:13 弟子たちは出て行ってみると、イエスが言われたとおりであったので、過越の食事の用意をした。
22:14 時間になったので、イエスは食卓につかれ、使徒たちも共に席についた。
22:15 イエスは彼らに言われた、「わたしは苦しみを受ける前に、あなたがたとこの過越の食事をしようと、切に望んでいた。
22:16 あなたがたに言って置くが、神の国で過越が成就する時までは、わたしは二度と、この過越の食事をすることはない」。
22:17 そして杯を取り、感謝して言われた、「これを取って、互に分けて飲め。
22:18 あなたがたに言っておくが、今からのち神の国が来るまでは、わたしはぶどうの実から造ったものを、いっさい飲まない」。
22:19 またパンを取り、感謝してこれをさき、弟子たちに与えて言われた、「これは、あなたがたのために与えるわたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい」。
22:20 食事ののち、杯も同じ様にして言われた、「この杯は、あなたがたのために流すわたしの血で立てられる新しい契約である。
22:21 しかし、そこに、わたしを裏切る者が、わたしと一緒に食卓に手を置いている。
22:22 人の子は定められたとおりに、去って行く。しかし人の子を裏切るその人は、わざわいである」。
22:23 弟子たちは、自分たちのうちだれが、そんな事をしようとしているのだろうと、互に論じはじめた。
文語訳1917
"422207","過越の羔羊を屠るべき除酵祭の日來りたれば、"
"422208","イエス、ペテロとヨハネとを遣さんとして言ひたまふ『往きて我らの食せん爲に過越の備をなせ』"
"422209","彼ら言ふ『何處に備ふることを望み給ふか』"
"422210","イエス言ひたまふ『視よ、都に入らば、水をいれたる瓶を持つ人なんぢらに遇ふべし、之に從ひゆき、その入る所の家にいりて、"
"422211","家の主人に「師なんぢに言ふ、われ弟子らと共に過越の食をなすべき座敷は何處なるか」と言へ。"
"422212","さらば調へたる大なる二階座敷を見すべし。其處に備へよ』"
"422213","かれら出で往きて、イエスの言ひ給ひし如くなるを見て、過越の設備をなせり。"
"422214","時いたりてイエス席に著きたまひ、使徒たちも共に著く。"
"422215","かくて彼らに言ひ給ふ『われ苦難の前に、なんぢらと共にこの過越の食をなすことを望みに望みたり。"
"422216","われ汝らに告ぐ、神の國にて過越の成就するまでは、我復これを食せざるべし』"
"422217","かくて酒杯を受け、かつ謝して言ひ給ふ『これを取りて互に分ち飲め。"
"422218","われ汝らに告ぐ、神の國の來るまでは、われ今よりのち葡萄の果より成るものを飲まじ』"
"422219","またパンを取り謝してさき、弟子たちに與へて言ひ給ふ『これは汝らの爲に與ふる我が體なり。我が記念として之を行へ』"
"422220","夕餐ののち酒杯をも然して言ひ給ふ『この酒杯は、汝らの爲に流す我が血によりて立つる新しき契約なり。"
"422221","されど視よ、我を賣る者の手、われと共に食卓の上にあり、"
"422222","實に人の子は定められたる如く逝くなり。されど之を賣る者は禍害なるかな』"
"422223","弟子たち己らの中にて此の事をなす者は、誰ならんと互に問ひ始む。"
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マコ 14:12-25
14:12 種なしパンの祭の初めの日、すなわち過越の小羊を屠る日(の朝)、弟子たちがイエスに言う、「どこへ行って過越のお食事の支度をしましょうか。」
14:13 そこでイエスはこう言って二人の弟子を使にやられる、「都まで行ってきなさい。水瓶をかついだ男に出合うから、そのあとについて行って、
14:14 どこでもその人が入ってゆく(家に入って、)家の主人に、『わたしが弟子たちと一しょに過越の食事をする部屋はどこか、と先生が言われる』と言いなさい。
14:15 すると主人は敷物のしいてある、用意のできた大きな二階座敷に案内してくれるから、そこでわたし達のために(食事の)支度をしなさい。」
14:16 (二人の)弟子たちは出かけて都に行って見ると、はたしてイエスの言葉どおりだったので、(そこで)過越の食事の支度をした。
14:17 夕方になると、イエスは十二人をつれて(そこに)来られる。
14:18 彼らが席について食事をしているとき、イエスは言われた、「アーメン、わたしは言う、あなた達のうちの一人、『わたしと一しょに食事をする者が、』わたしを(敵に)売ろうとしている!」
14:19 (これを聞くと)弟子たちは悲しくなって、「(先生、)わたしではないでしょう!」(「わたしではないでしょう!」)と、ひとりびとりイエスに言い始めた。
14:20 イエスは言われた、「十二人の一人、わたしと一しょにひとつ鉢から食べる者だ。
14:21 人の子(わたし)は(聖書に)書いてあるとおりに死んでゆくのだから。だが人の子を売るその人は、ああかわいそうだ!生まれなかった方がよっぽど仕合わせであった。」
14:22 (ユダが立ち去ったあと、)彼らが食事をしているとき、イエスは(いつものように)パンを(手に)取り、(神を)讃美して裂き、弟子たちに渡して言われた、「取りなさい、これはわたしの体である。」(皆がそれを受け取って食べた。)
14:23 また杯を取り、(神に)感謝したのち彼らに渡されると、皆がその杯から飲んだ。
14:24 彼らに言われた、「これは多くの人のために流す、わたしの『約束の血』である。
14:25 アーメン、わたしは言う、神の国で新しいのを飲むその日まで、わたしはもう決して、葡萄の木に出来たものを飲まない。」
塚本訳 マタ 26:17-29
26:17 種なしパンの祭の初めの日(の朝)、弟子たちがイエスの所に来て言った、「どこで過越のお食事の支度をしましょうか。」
26:18 イエスは言われた、「都のだれそれの所まで行って、『わたしの時は近づいた。あなたの所で弟子たちと一しょに過越の食事をまもる、と先生が言われる』と言いなさい。」
26:19 弟子たちはイエスに命じられたとおりにして、過越の食事の支度をした。
26:20 夕方になると、イエスは十二人の弟子たちをつれて席につかれた。
26:21 彼らが食事をしているとき、言われた、「アーメン、わたしは言う、あなた達のうちの一人が、わたしを(敵に)売ろうとしている!」
26:22 (これを聞くと)弟子たちはすっかり悲しくなって、「主よ、わたしではないでしょう!」(「わたしではないでしょう!」)と、ひとりびとりイエスに言い始めた。
26:23 イエスは答えられた、「わたしと一しょに同じ鉢から食べている者、それがわたしを売る。
26:24 人の子(わたし)は聖書に書いてあるとおりに死んでゆく。だが人の子を売るその人は、ああかわいそうだ!生まれなかった方がよっぽど仕合わせであった。」
26:25 イエスを売るユダが口を出した、「先生、わたしではないでしょう。」彼に言われる、「いや、そうかも知れない。」
26:26 (ユダが立ち去ったあと、)彼らが食事をしているとき、イエスは(いつものように)パンを(手に)取り、(神を)賛美して裂き、弟子たちに渡して言われた、「取って食べなさい、これはわたしの体である。」
26:27 また杯を取り、(神に)感謝したのち、彼らに渡して言われた、「皆この杯から飲みなさい。
26:28 これは多くの人の罪を赦されるために流す、わたしの『約束の血』であるから。
26:29 しかしわたしは言う、わたしの父上の国で、あなた達と一しょに新しいのを飲むその日まで、わたしは今後決して、この、葡萄の木から出来たものを飲まない。」
塚本訳 ヨハ 13:18
13:18 (幸いであると言っても、)あなた達みんながそうだと言うのではない。どんな人を(弟子に)選んだか、わたしは(始めから)知っている。(中には不心得な者もあるようだ。)しかしそれは、〃(いつも一しょに)わたしのパンを食べる(親しい)者が、踵をあげてわたしを蹴飛ばした〃という聖書の言葉が成就するためである。
塚本訳 ヨハ 13:21-30
13:21 こう言ったあと、イエスはひどく興奮して、(弟子たちに)はっきりこう言われた、「アーメン、アーメン、わたしは言う、あなた達のうちの一人が、わたしを(敵に)売ろうとしている!」
13:22 弟子たちはだれのことを言われるのか見当がつかず、顔を見合わせていた。
13:23 一人の弟子がイエスの胸に寄り添って席についていた。イエスはこの弟子を(特別に)愛しておられた。
13:24 シモン・ペテロがその弟子に首で合図をして(ささやいて)言う、「だれのことを言っておられるのか、おしえてくれ。」
13:25 それでその弟子は(うしろの)イエスの胸にもたれかかって、たずねる、「主よ、だれですか。」
13:26 イエスが(彼に)答えられる、「わたしが一きれのパンをひたして渡すその人が、それだ。」それからパンを(汁に)ひたし、イスカリオテのシモンの子ユダに渡される。
13:27 ユダがそのパンを受け取(って食べ)ると、その時、悪魔がユダに入った。そこでイエスがユダに言われる、「しようとしていることをさっさとしたがよかろう。」
13:28 しかしなんのためにこう言われたのか、食卓につく者のだれにもわからなかった。
13:29 中には、ユダは金箱をあずかっているので、イエスは「祭に必要な物を買っておけ」とか、貧乏な人たちに何かやるように、とか言われるのだと思った者があった。
13:30 ユダはパンを食べると、すぐ出て行った。夜であった。──(そとは丸い月がかがやいていたが、ユダの心は真暗であった。)
(独)NESTLE-ALAND NOVUM TESTAMENTUM GRAECE 27版1993 の引照
新共同 ルカ 13:29
13:29 そして人々は、東から西から、また南から北から来て、神の国で宴会の席に着く。
新共同 Uコリ3:6
3:6 神はわたしたちに、新しい契約に仕える資格、文字ではなく霊に仕える資格を与えてくださいました。文字は殺しますが、霊は生かします。
新共同 ヘブ 7:22
7:22 このようにして、イエスはいっそう優れた契約の保証となられたのです。
(英・米)THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 ガラ 4:4-5
4:4 しかし、時の満ちるに及んで、神は御子を女から生れさせ、律法の下に生れさせて、おつかわしになった。
4:5 それは、律法の下にある者をあがない出すため、わたしたちに子たる身分を授けるためであった。
口語訳 Tコリ5:7-8
5:7 新しい粉のかたまりになるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたは、事実パン種のない者なのだから。わたしたちの過越の小羊であるキリストは、すでにほふられたのだ。
5:8 ゆえに、わたしたちは、古いパン種や、また悪意と邪悪とのパン種を用いずに、パン種のはいっていない純粋で真実なパンをもって、祭をしようではないか。
口語訳 Tコリ11:23-29
11:23 わたしは、主から受けたことを、また、あなたがたに伝えたのである。すなわち、主イエスは、渡される夜、パンをとり、
11:24 感謝してこれをさき、そして言われた、「これはあなたがたのための、わたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい」。
11:25 食事ののち、杯をも同じようにして言われた、「この杯は、わたしの血による新しい契約である。飲むたびに、わたしの記念として、このように行いなさい」。
11:26 だから、あなたがたは、このパンを食し、この杯を飲むごとに、それによって、主がこられる時に至るまで、主の死を告げ知らせるのである。
11:27 だから、ふさわしくないままでパンを食し主の杯を飲む者は、主のからだと血とを犯すのである。
11:28 だれでもまず自分を吟味し、それからパンを食べ杯を飲むべきである。
11:29 主のからだをわきまえないで飲み食いする者は、その飲み食いによって自分にさばきを招くからである。
口語訳 Uコリ9:15
9:15 言いつくせない賜物のゆえに、神に感謝する。
口語訳 Tコリ15:3-4
15:3 わたしが最も大事なこととしてあなたがたに伝えたのは、わたし自身も受けたことであった。すなわちキリストが、聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、
15:4 そして葬られたこと、聖書に書いてあるとおり、三日目によみがえったこと、
(日)新共同訳1987 の引照
新共同 使 3:1-4
3:1 ペトロとヨハネが、午後三時の祈りの時に神殿に上って行った。
3:2 すると、生まれながら足の不自由な男が運ばれて来た。神殿の境内に入る人に施しを乞うため、毎日「美しい門」という神殿の門のそばに置いてもらっていたのである。
3:3 彼はペトロとヨハネが境内に入ろうとするのを見て、施しを乞うた。
3:4 ペトロはヨハネと一緒に彼をじっと見て、「わたしたちを見なさい」と言った。
新共同 使 3:11
3:11 さて、その男がペトロとヨハネに付きまとっていると、民衆は皆非常に驚いて、「ソロモンの回廊」と呼ばれる所にいる彼らの方へ、一斉に集まって来た。
新共同 使 4:13
4:13 議員や他の者たちは、ペトロとヨハネの大胆な態度を見、しかも二人が無学な普通の人であることを知って驚き、また、イエスと一緒にいた者であるということも分かった。
新共同 使 4:19
4:19 しかし、ペトロとヨハネは答えた。「神に従わないであなたがたに従うことが、神の前に正しいかどうか、考えてください。
新共同 使 8:14
8:14 エルサレムにいた使徒たちは、サマリアの人々が神の言葉を受け入れたと聞き、ペトロとヨハネをそこへ行かせた。
新共同 黙 19:9
19:9 それから天使はわたしに、「書き記せ。小羊の婚宴に招かれている者たちは幸いだ」と言い、また、「これは、神の真実の言葉である」とも言った。
新共同 Tコリ10:16-21
10:16 わたしたちが神を賛美する賛美の杯は、キリストの血にあずかることではないか。わたしたちが裂くパンは、キリストの体にあずかることではないか。
10:17 パンは一つだから、わたしたちは大勢でも一つの体です。皆が一つのパンを分けて食べるからです。
10:18 肉によるイスラエルの人々のことを考えてみなさい。供え物を食べる人は、それが供えてあった祭壇とかかわる者になるのではありませんか。
10:19 わたしは何を言おうとしているのか。偶像に供えられた肉が何か意味を持つということでしょうか。それとも、偶像が何か意味を持つということでしょうか。
10:20 いや、わたしが言おうとしているのは、偶像に献げる供え物は、神ではなく悪霊に献げている、という点なのです。わたしは、あなたがたに悪霊の仲間になってほしくありません。
10:21 主の杯と悪霊の杯の両方を飲むことはできないし、主の食卓と悪霊の食卓の両方に着くことはできません。
新共同 Tコリ11:23-28
11:23 わたしがあなたがたに伝えたことは、わたし自身、主から受けたものです。すなわち、主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、
11:24 感謝の祈りをささげてそれを裂き、「これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。
11:25 また、食事の後で、杯も同じようにして、「この杯は、わたしの血によって立てられる新しい契約である。飲む度に、わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。
11:26 だから、あなたがたは、このパンを食べこの杯を飲むごとに、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせるのです。
◆主の晩餐にあずかるには
11:27 従って、ふさわしくないままで主のパンを食べたり、その杯を飲んだりする者は、主の体と血に対して罪を犯すことになります。
11:28 だれでも、自分をよく確かめたうえで、そのパンを食べ、その杯から飲むべきです。
新共同 使 27:35
27:35 こう言ってパウロは、一同の前でパンを取って神に感謝の祈りをささげてから、それを裂いて食べ始めた。
新共同 Tコリ11:25
11:25 また、食事の後で、杯も同じようにして、「この杯は、わたしの血によって立てられる新しい契約である。飲む度に、わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。
新共同 Uコリ3:6
3:6 神はわたしたちに、新しい契約に仕える資格、文字ではなく霊に仕える資格を与えてくださいました。文字は殺しますが、霊は生かします。
新共同 ヘブ 8:8
8:8 事実、神はイスラエルの人々を非難して次のように言われています。「『見よ、わたしがイスラエルの家、またユダの家と、/新しい契約を結ぶ時が来る』と、/主は言われる。
新共同 ヘブ 8:13
8:13 神は「新しいもの」と言われることによって、最初の契約は古びてしまったと宣言されたのです。年を経て古びたものは、間もなく消えうせます。
新共同 ヘブ 9:15
9:15 こういうわけで、キリストは新しい契約の仲介者なのです。それは、最初の契約の下で犯された罪の贖いとして、キリストが死んでくださったので、召された者たちが、既に約束されている永遠の財産を受け継ぐためにほかなりません。
新共同 使 2:23
2:23 このイエスを神は、お定めになった計画により、あらかじめご存じのうえで、あなたがたに引き渡されたのですが、あなたがたは律法を知らない者たちの手を借りて、十字架につけて殺してしまったのです。
新共同 使 4:28
4:28 そして、実現するようにと御手と御心によってあらかじめ定められていたことを、すべて行ったのです。
新共同 使 10:42
10:42 そしてイエスは、御自分が生きている者と死んだ者との審判者として神から定められた者であることを、民に宣べ伝え、力強く証しするようにと、わたしたちにお命じになりました。
新共同 使 17:31
17:31 それは、先にお選びになった一人の方によって、この世を正しく裁く日をお決めになったからです。神はこの方を死者の中から復活させて、すべての人にそのことの確証をお与えになったのです。」
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
口語訳 Tコリ11:23-25
11:23 わたしは、主から受けたことを、また、あなたがたに伝えたのである。すなわち、主イエスは、渡される夜、パンをとり、
11:24 感謝してこれをさき、そして言われた、「これはあなたがたのための、わたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい」。
11:25 食事ののち、杯をも同じようにして言われた、「この杯は、わたしの血による新しい契約である。飲むたびに、わたしの記念として、このように行いなさい」。
口語訳 使 2:23
2:23 このイエスが渡されたのは神の定めた計画と予知とによるのであるが、あなたがたは彼を不法の人々の手で十字架につけて殺した。
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ルカ22:24−30
だれがえらいか
翻訳比較
岩波翻訳委員会訳1995
422224また、彼らのうちで誰が〔一番〕大いなる者と思われるか、という論争も彼らの間で生じた。
422225しかしイエスは、彼らに言った、「異邦人たちの王たちは彼らを支配し、異邦人たちに権力を行使する者たちは『恩恵者』と呼ばれている。
422226しかし、あなたたちはそうではない。むしろ、あなたたちの間で大いなる者は、若輩の者のようになるがよい。また指導する者は仕える者のように〔なるがよい〕。
422227なぜならば、〔食事の〕席についている者と仕える者とでは、どちらが大いなる者〔とされている〕か。〔食事の〕席についている者ではないか。にもかかわらずこの私は、
仕える者としてあなたたちの間にいる。
422228また、あなたたちは、私の〔もろもろの〕試み〔の時〕に私と共に留まり抜いてくれた人たちだ。
422229そこでこの私も、私の父が私に王国を委ねられたように、あなたたちに王国を委ねる。
422230あなたたちが私の王国において、私の食卓で食べたり、飲んだりする〔ことができるようになる〕ためだ。そしてあなたたちは、位に座して、イスラエルの十二の部族をさばくだろう。
新共同訳1987
22:24 また、使徒たちの間に、自分たちのうちでだれがいちばん偉いだろうか、という議論も起こった。
22:25 そこで、イエスは言われた。「異邦人の間では、王が民を支配し、民の上に権力を振るう者が守護者と呼ばれている。
22:26 しかし、あなたがたはそれではいけない。あなたがたの中でいちばん偉い人は、いちばん若い者のようになり、上に立つ人は、仕える者のようになりなさい。
22:27 食事の席に着く人と給仕する者とは、どちらが偉いか。食事の席に着く人ではないか。しかし、わたしはあなたがたの中で、いわば給仕する者である。
22:28 あなたがたは、わたしが種々の試練に遭ったとき、絶えずわたしと一緒に踏みとどまってくれた。
22:29 だから、わたしの父がわたしに支配権をゆだねてくださったように、わたしもあなたがたにそれをゆだねる。
22:30 あなたがたは、わたしの国でわたしの食事の席に着いて飲み食いを共にし、王座に座ってイスラエルの十二部族を治めることになる。」
前田訳1978
22:24 弟子たちの間に、自分たちのうちでだれが一番偉く思われるかについて論争があった。
22:25 イエスはいわれた、「異邦人の王たちはその民を支配し、その権力者は恩人と呼ばれる。
22:26 しかしあなた方はそれではいけない。あなた方の一番偉いものは一番若いように、支配者は給仕人のようであれ。
22:27 食卓につくものと給仕人とどちらが偉いか。食卓につくものではないか。わたしはあなた方の間では給仕人のようにしている。
22:28 あなた方はわたしの試練の時々にいっしょに耐え抜いてくれた人たちである。
22:29 父上がわたしにみ国をゆだねられたように、わたしもあなた方にそれをゆだね、
22:30 み国のわが食卓で飲み食いさせ、王座につかせてイスラエルの十二の族を裁かせよう」と。
新改訳1970
22:24 また、彼らの間には、この中でだれが一番偉いだろうかという論議も起こった。
22:25 すると、イエスは彼らに言われた。「異邦人の王たちは人々を支配し、また人々の上に権威を持つ者は守護者と呼ばれています。
22:26 だが、あなたがたは、それではいけません。あなたがたの間で一番偉い人は一番年の若い者のようになりなさい。また、治める人は仕える人のようでありなさい。
22:27 食卓に着く人と給仕する者と、どちらが偉いでしょう。むろん、食卓に着く人でしょう。しかしわたしは、あなたがたのうちにあって給仕する者のようにしています。
22:28 けれども、あなたがたこそ、わたしのさまざまの試練の時にも、わたしについて来てくれた人たちです。
22:29 わたしの父がわたしに王権を与えてくださったように、わたしもあなたがたに王権を与えます。
22:30 それであなたがたは、わたしの国でわたしの食卓に着いて食事をし、王座に着いて、イスラエルの十二の部族をさばくのです。
塚本訳1963
22:24 また弟子たちの間に、自分たちのうちでだれが一番えらいと思われているかについての争いもあった。
22:25 するとイエスが言われた、「世間では王が人民を支配し、また主権者は自分を恩人と呼ばせる。
22:26 しかしあなた達はそれではいけない。あなた達の間では、一番えらい者が一番若輩のように、支配する者が給仕をする者のようになれ。
22:27 食卓につく者と給仕をする者と、どちらがえらいか。食卓につく者ではないのか。でもわたしはあなた達の間で、あたかも給仕をする者のようにしている。
22:28 しかしあなた達はわたしのかずかずの試みの時に、一しょに持ちこたえてくれた人たちだ。
22:29 だから父上がわたしに御国を委ねてくださったように、わたしもあなた達にわたしの国を委ね、
22:30 (そこで)わたしの食卓で飲み食いさせ、また王座につかせて、イスラエルの(民の)十二族を支配させるであろう。」
口語訳1955
22:24 それから、自分たちの中でだれがいちばん偉いだろうかと言って、争論が彼らの間に、起った。
22:25 そこでイエスが言われた、「異邦の王たちはその民の上に君臨し、また、権力をふるっている者たちは恩人と呼ばれる。
22:26 しかし、あなたがたは、そうであってはならない。かえって、あなたがたの中でいちばん偉い人はいちばん若い者のように、指導する人は仕える者のようになるべきである。
22:27 食卓につく人と給仕する者と、どちらが偉いのか。食卓につく人の方ではないか。しかし、わたしはあなたがたの中で、給仕をする者のようにしている。
22:28 あなたがたは、わたしの試錬のあいだ、わたしと一緒に最後まで忍んでくれた人たちである。
22:29 それで、わたしの父が国の支配をわたしにゆだねてくださったように、わたしもそれをあなたがたにゆだね、
22:30 わたしの国で食卓について飲み食いをさせ、また位に座してイスラエルの十二の部族をさばかせるであろう。
文語訳1917
"422224","また彼らの間に、己らの中たれか大ならんとの爭論おこりたれば、"
"422225","イエス言ひたまふ『異邦人の王はその民を宰どり、また民を支配する者は恩人と稱へらる。"
"422226","されど汝らは然あらざれ、汝等のうち大なる者は若き者のごとく、頭たる者は事ふる者の如くなれ。"
"422227","食事の席に著く者と事ふる者とは、何れか大なる。食事の席に著く者ならずや、されど我は汝らの中にて事ふる者のごとし。"
"422228","汝らは我が嘗試のうちに絶えず我とともに居りし者なれば、"
"422229","わが父の我に任じ給へるごとく、我も亦なんぢらに國を任ず。"
"422230","これ汝らの我が國にて我が食卓に飲食し、かつ座位に坐してイスラエルの十二の族を審かん爲なり。"
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マコ 10:41-45
10:41 (ほかの)十人(の弟子)はこれを聞いて、ヤコブとヨハネとのことを憤慨し始めた。
10:42 イエスは彼らを呼びよせて言われる、「あなた達が知っているように、世間ではいわゆる主権者が人民を支配し、また(いわゆる)えらい人が権力をふるうのである。
10:43 しかしあなた達の間では、そうであってはならない。あなた達の間では、えらくなりたい者は召使になれ。
10:44 一番上になりたい者は皆の奴隷になれ。
10:45 人の子(わたし)が来たのも仕えさせるためではない。仕えるため、多くの人のあがない金としてその命を与えるためである。」
塚本訳 マタ 20:24-28
20:24 (ほかの)十人(の弟子)はこれを聞いて、二人の兄弟のことを憤慨した。
20:25 するとイエスは彼らを呼びよせて言われた、「あなた達が知っているように、世間では主権者が人民を支配し、また(いわゆる)えらい人が権力をふるうのである。
20:26 あなた達の間では、そうであってはならない。あなた達の間では、えらくなりたい者は召使になれ。
20:27 一番上になりたい者は奴隷になれ。
20:28 人の子(わたし)が来たのも仕えさせるためではない。仕えるため、多くの人のあがない金としてその命を与えるためである。」
(独)NESTLE-ALAND NOVUM TESTAMENTUM GRAECE 27版1993 の引照
新共同 マタ 11:11
11:11 はっきり言っておく。およそ女から生まれた者のうち、洗礼者ヨハネより偉大な者は現れなかった。しかし、天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である。
新共同 ヘブ 13:7
13:7 あなたがたに神の言葉を語った指導者たちのことを、思い出しなさい。彼らの生涯の終わりをしっかり見て、その信仰を見倣いなさい。
新共同 ヘブ 4:15
4:15 この大祭司は、わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです。
新共同 マタ 19:28
19:28 イエスは一同に言われた。「はっきり言っておく。新しい世界になり、人の子が栄光の座に座るとき、あなたがたも、わたしに従って来たのだから、十二の座に座ってイスラエルの十二部族を治めることになる。
(英・米)THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 Tコリ3:3
3:3 あなたがたはまだ、肉の人だからである。あなたがたの間に、ねたみや争いがあるのは、あなたがたが肉の人であって、普通の人間のように歩いているためではないか。
口語訳 Tコリ13:4
13:4 愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない。
口語訳 ピリ 2:3-5
2:3 何事も党派心や虚栄からするのでなく、へりくだった心をもって互に人を自分よりすぐれた者としなさい。
2:4 おのおの、自分のことばかりでなく、他人のことも考えなさい。
2:5 キリスト・イエスにあっていだいているのと同じ思いを、あなたがたの間でも互に生かしなさい。
口語訳 Uコリ1:24
1:24 わたしたちは、あなたがたの信仰を支配する者ではなく、あなたがたの喜びのために共に働いている者にすぎない。あなたがたは、信仰に堅く立っているからである。
口語訳 ロマ 12:3
12:3 わたしは、自分に与えられた恵みによって、あなたがたひとりびとりに言う。思うべき限度を越えて思いあがることなく、むしろ、神が各自に分け与えられた信仰の量りにしたがって、慎み深く思うべきである。
口語訳 ガラ 5:13
5:13 兄弟たちよ。あなたがたが召されたのは、実に、自由を得るためである。ただ、その自由を、肉の働く機会としないで、愛をもって互に仕えなさい。
口語訳 Uコリ8:9
8:9 あなたがたは、わたしたちの主イエス・キリストの恵みを知っている。すなわち、主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、あなたがたが、彼の貧しさによって富む者になるためである。
口語訳 ピリ 2:5-8
2:5 キリスト・イエスにあっていだいているのと同じ思いを、あなたがたの間でも互に生かしなさい。
2:6 キリストは、神のかたちであられたが、神と等しくあることを固守すべき事とは思わず、
2:7 かえって、おのれをむなしうして僕のかたちをとり、人間の姿になられた。その有様は人と異ならず、
2:8 おのれを低くして、死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順であられた。
口語訳 Tコリ9:25
9:25 しかし、すべて競技をする者は、何ごとにも節制をする。彼らは朽ちる冠を得るためにそうするが、わたしたちは朽ちない冠を得るためにそうするのである。
口語訳 Uコリ1:7
1:7 だから、あなたがたに対していだいているわたしたちの望みは、動くことがない。あなたがたが、わたしたちと共に苦難にあずかっているように、慰めにも共にあずかっていることを知っているからである。
口語訳 Tテサ2:12
2:12 御国とその栄光とに召して下さった神のみこころにかなって歩くようにと、勧め、励まし、また、さとしたのである。
口語訳 ピリ 2:9-11
2:9 それゆえに、神は彼を高く引き上げ、すべての名にまさる名を彼に賜わった。
2:10 それは、イエスの御名によって、天上のもの、地上のもの、地下のものなど、あらゆるものがひざをかがめ、
2:11 また、あらゆる舌が、「イエス・キリストは主である」と告白して、栄光を父なる神に帰するためである。
口語訳 Tコリ15:24
15:24 それから終末となって、その時に、キリストはすべての君たち、すべての権威と権力とを打ち滅ぼして、国を父なる神に渡されるのである。
口語訳 Tコリ6:2
6:2 それとも、聖徒は世をさばくものであることを、あなたがたは知らないのか。そして、世があなたがたによってさばかれるべきであるのに、きわめて小さい事件でもさばく力がないのか。
(日)新共同訳1987 の引照
新共同 Tペテ5:5
5:5 同じように、若い人たち、長老に従いなさい。皆互いに謙遜を身に着けなさい。なぜなら、/「神は、高慢な者を敵とし、/謙遜な者には恵みをお与えになる」からです。
新共同 ヘブ 2:18
2:18 事実、御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ、試練を受けている人たちを助けることがおできになるのです。
新共同 ヘブ 4:15
4:15 この大祭司は、わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです。
新共同 Uテモ2:12
2:12 耐え忍ぶなら、/キリストと共に支配するようになる。キリストを否むなら、/キリストもわたしたちを否まれる。
新共同 黙 2:26
2:26 勝利を得る者に、わたしの業を終わりまで守り続ける者に、/わたしは、諸国の民の上に立つ権威を授けよう。
新共同 黙 3:20-21
3:20 見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。だれかわたしの声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。
3:21 勝利を得る者を、わたしは自分の座に共に座らせよう。わたしが勝利を得て、わたしの父と共にその玉座に着いたのと同じように。
新共同 使 26:7
26:7 私たちの十二部族は、夜も昼も熱心に神に仕え、その約束の実現されることを望んでいます。王よ、私はこの希望を抱いているために、ユダヤ人から訴えられているのです。
新共同 ヤコ 1:1
1:1 神と主イエス・キリストの僕であるヤコブが、離散している十二部族の人たちに挨拶いたします。
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
口語訳 黙 2:26-28
2:26 勝利を得る者、わたしのわざを最後まで持ち続ける者には、諸国民を支配する権威を授ける。
2:27 彼は鉄のつえをもって、ちょうど土の器を砕くように、彼らを治めるであろう。それは、わたし自身が父から権威を受けて治めるのと同様である。
2:28 わたしはまた、彼に明けの明星を与える。
口語訳 黙 3:20-21
3:20 見よ、わたしは戸の外に立って、たたいている。だれでもわたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしはその中にはいって彼と食を共にし、彼もまたわたしと食を共にするであろう。
3:21 勝利を得る者には、わたしと共にわたしの座につかせよう。それはちょうど、わたしが勝利を得てわたしの父と共にその御座についたのと同様である。
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ルカ22:31−34
ペテロのつまずきの預言
翻訳比較
岩波翻訳委員会訳1995
422231シモンよ、シモシよ、見よ、サタンは〔あなたたちを〕穀物のように篩(ふるい)にかけるために、〔神に〕あなたたちの引き渡しを願い出た。
422232しかしこの私は、あなたの信
仰が失せぬよう、あなたのために祈願した。あなたも、立ち帰ったあかつきには、あなたの兄弟たちを強めてやりなさい」。
422233しかし彼はイエスに言った、「主よ、あなた様と共になら、私は獄にも、死にも赴く覚悟がございます」。
422234するとイエスは言った、「私はあなたに言う、ペトロよ、今日、あなたが私を知っていることを三度否むまでは、鶏が啼くことはないだろう」。
新共同訳1987
22:31 「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。
22:32 しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」
22:33 するとシモンは、「主よ、御一緒になら、牢に入っても死んでもよいと覚悟しております」と言った。
22:34 イエスは言われた。「ペトロ、言っておくが、あなたは今日、鶏が鳴くまでに、三度わたしを知らないと言うだろう。」
前田訳1978
22:31 「シモン、シモン、見よ、悪魔はあなた方を麦のように篩にかけることを願って、ゆるされた。
22:32 しかしわたしはあなたのために、信仰が失せないように祈った。あなたが戻って来たら、兄弟たちを強めなさい」と。
22:33 ペテロはいった、「主よ、お伴をして、いつ牢に入っても、いつ死んでも結構です」と。
22:34 イエスはいわれた、「ペテロ、わたしはいう、今夜三度あなたがわたしを否むまで、にわとりは鳴くまい」と。
新改訳1970
22:31 シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。
22:32 しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」
22:33 シモンはイエスに言った。「主よ。ごいっしょになら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。」
22:34 しかし、イエスは言われた。「ペテロ。あなたに言いますが、きょう鶏が鳴くまでに、あなたは三度、わたしを知らないと言います。」
塚本訳1963
22:31 (そしてペテロに向かって言われた、)「シモン、シモン、見なさい、悪魔はあなた達を麦のように篩にかけることを(神に)願って聞き届けられた。
22:32 しかしわたしはあなたのために、信仰がなくならないように祈っておいた。(だから一度信仰を失っても、またもどってくる。)もどってきたら、あなたが兄弟たちを強めてやってほしい。」
22:33 するとペテロは言った、「主よ、ご一しょに、牢に入っても、死んでもよい覚悟ができております。」
22:34 イエスは言われた、「ペテロ、わたしは言う、きょう(今夜、)三度、あなたがわたしを知らないと言うまで、鶏は鳴かない。」
口語訳1955
22:31 シモン、シモン、見よ、サタンはあなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って許された。
22:32 しかし、わたしはあなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈った。それで、あなたが立ち直ったときには、兄弟たちを力づけてやりなさい」。
22:33 シモンが言った、「主よ、わたしは獄にでも、また死に至るまでも、あなたとご一緒に行く覚悟です」。
22:34 するとイエスが言われた、「ペテロよ、あなたに言っておく。きょう、鶏が泣くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」。
文語訳1917
"422231","シモン、シモン、視よ、サタン汝らを麥のごとく篩はんとて請ひ得たり。"
"422232","されど我なんぢの爲に、その信仰の失せぬやうに祈りたり、なんぢ立ち歸りてのち兄弟たちを堅うせよ』"
"422233","シモン言ふ『主よ、我は汝とともに獄にまでも、死にまでも往かんと覺悟せり』"
"422234","イエス言ひ給ふ『ペテロよ、我なんぢに告ぐ、今日なんぢ三度われを知らずと否むまでは、鶏鳴かざるべし』"
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マコ 14:26-31
14:26 (食事がすむと、)みなで讃美歌をうたったのち、オリブ山へ出かけた。(もう真夜中すぎであった。)
14:27 (道で)イエスは弟子たちに言われる、「(今夜)あなた達は、一人のこらず(信仰に)つまずくであろう。(聖書に)『わたしは羊飼を打つ、羊はちりぢりになるであろう』と書いてあるからである。(羊飼はわたし、羊はあなた達である。)
14:28 しかしわたしは復活した後、あなた達より先にガリラヤに行く。(そこでまた会おう。)」
14:29 するとペテロは言った、「仰せのとおり皆がつまずいても、このわたしはつまずきません。」
14:30 イエスはペテロに言われる、「アーメン、わたしは言う、きょう今夜、鶏が二度鳴く前に、あなたは三度、わたしを知らないと言う。」
14:31 するとペテロが躍起となって言った、「たとえご一しょに死なねばならなくても、あなたを知らないなどとは、決して申しません。」皆も異口同音にこたえた。
塚本訳 マタ 26:30-35
26:30 (食事がすむと、)みなで賛美歌をうたったのち、オリブ山へ出かけた。(もう真夜中すぎであった。)
26:31 その時イエスは弟子たちに言われる、「今夜あなた達は一人のこらずわたしにつまずくであろう。(聖書に)『わたしは羊飼いを打つ、羊の群はちりぢりになるであろう』と書いてあるからである。(羊飼はわたし、羊はあなた達である。)
26:32 しかしわたしは復活した後、あなた達より先にガリラヤに行く。(そこでまた会おう。)」
26:33 するとペテロは答えた、「仰せのとおり皆があなたにつまずいても、このわたしは断じてつまずきません。」
26:34 イエスはペテロに言われた、「アーメン、わたしは言う、今夜、鶏が鳴く前に、三度、あなたはわたしを知らないと言う。」
26:35 ペテロが言う、「たとえご一しょに死なねばならなくても、あなたを知らないなどとは、決して申しません。」(ほかの)弟子たちも皆、口をそろえてそう言った。
塚本訳 ヨハ 13:36-38
13:36 シモン・ペテロが言う、「主よ、どこへ行かれますか。」イエスは答えられた、「あなたは今わたしの行く所について来ることは出来ないが、あとでついて来る。(いやでも、ついて来ねばならない時が来る。)」
13:37 ペテロが言う、「主よ、なぜいますぐついて行くことが出来ないのですか。あなたのためなら、命でも捨てます。」
13:38 イエスが答えられる、「わたしのためなら、命でも捨てると言うのか。アーメン、アーメン、わたしは言う、あなたが三度わたしを知らないと言うまで、鶏は決して鳴かないであろう。
(独)NESTLE-ALAND NOVUM TESTAMENTUM GRAECE 27版1993 の引照
・・・・
(英・米)THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 ロマ 8:32-34
8:32 ご自身の御子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者のために死に渡されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。
8:33 だれが、神の選ばれた者たちを訴えるのか。神は彼らを義とされるのである。
8:34 だれが、わたしたちを罪に定めるのか。キリスト・イエスは、死んで、否、よみがえって、神の右に座し、また、わたしたちのためにとりなして下さるのである。
口語訳 Tコリ10:12
10:12 だから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい。
(日)新共同訳1987 の引照
新共同 Uコリ2:11
2:11 わたしたちがそうするのは、サタンにつけ込まれないためです。サタンのやり口は心得ているからです。
新共同 使 15:32
15:32 ユダとシラスは預言する者でもあったので、いろいろと話をして兄弟たちを励まし力づけ、
新共同 使 21:13
21:13 そのとき、パウロは答えた。「泣いたり、わたしの心をくじいたり、いったいこれはどういうことですか。主イエスの名のためならば、エルサレムで縛られることばかりか死ぬことさえも、わたしは覚悟しているのです。」
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
口語訳 使 21:13
21:13 その時パウロは答えた、「あなたがたは、泣いたり、わたしの心をくじいたりして、いったい、どうしようとするのか。わたしは、主イエスの名のためなら、エルサレムで縛られるだけでなく、死ぬことをも覚悟しているのだ」。
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ルカ22:35−38
剣を買え
翻訳比較
岩波翻訳委員会訳1995
422235また、彼は、彼らに言った、「私があなたたちを、財布も袋も皮ぞうりもたずさえることなく遣わした時、何か不足したか」。そこで彼らは言った、「何も〔不足〕は
ありませんでした」。
422236すると彼は彼らに言った、「しかし今や、財布を持っている者は〔それを〕取るがよかろう、同じように袋もだ。また、持たざる者は、自分の上着を売り払って〔でも〕剣を買うがよかろう。
422237なぜなら、私はあなたたちに言う、次のように書かれていることは、私において成就されねばならない、彼は、不法な者どもと共にすら数えられた。なぜなら、私に関することは〔今その〕終りを迎えるからだ」。
422238そこで彼らは言った、「主よ、ご覧下さい、ここに剣が二振りありま
す」。すると彼は彼らに言った、「〔そのようなことで〕十分なのか」。
新共同訳1987
22:35 それから、イエスは使徒たちに言われた。「財布も袋も履物も持たせずにあなたがたを遣わしたとき、何か不足したものがあったか。」彼らが、「いいえ、何もありませんでした」と言うと、
22:36 イエスは言われた。「しかし今は、財布のある者は、それを持って行きなさい。袋も同じようにしなさい。剣のない者は、服を売ってそれを買いなさい。
22:37 言っておくが、『その人は犯罪人の一人に数えられた』と書かれていることは、わたしの身に必ず実現する。わたしにかかわることは実現するからである。」
22:38 そこで彼らが、「主よ、剣なら、このとおりここに二振りあります」と言うと、イエスは、「それでよい」と言われた。
前田訳1978
22:35 彼らにいわれた、「財布も袋も靴もなしにあなた方をつかわしたとき、何か足りなかったか」と。彼らはいった、「何も」と。
22:36 彼はいわれた、「しかし今は財布のあるものは持って行け。袋も同様に。剣のないものは上着を売って買え。
22:37 わたしはいう、『不法もののひとりに数えられた』と聖書にあることはわが身に成就されねばならない。わたしにかかわることは成就する」と。
22:38 彼らはいった、「主よ、剣はここに二振りあります」と。彼はいわれた、「それで十分」と。
新改訳1970
22:35 それから、弟子たちに言われた。「わたしがあなたがたを、財布も旅行袋もくつも持たせずに旅に出したとき、何か足りない物がありましたか。」彼らは言った。「いいえ。何もありませんでした。」
22:36 そこで言われた。「しかし、今は、財布のある者は財布を持ち、同じく袋を持ち、剣のない者は着物を売って剣を買いなさい。
22:37 あなたがたに言いますが、『彼は罪人たちの中に数えられた。』と書いてあるこのことが、わたしに必ず実現するのです。わたしにかかわることは実現します。」
22:38 彼らは言った。「主よ。このとおり、ここに剣が二振りあります。」イエスは彼らに、「それで十分。」と言われた。
塚本訳1963
22:35 それから彼らに言われた、「(前に)財布も旅行袋も靴も持たせずに、あなた達を(伝道に)やった時、何か足りない物があったか。」彼らが答えた、「いえ、何も。」
22:36 彼らに言われた、「しかし今は(もうそれではいけない。)財布を持っている者は持ってゆけ。旅行袋も同様。剣を持たない者は、(もし金がなかったら、)上着を売ってでも買いなさい。
22:37 わたしは言う、『彼は咎人の一人に数えられた』と(聖書に)書いてあること、をわたしは成就せねばならないのだから。そしてわたしの務は(いよいよこれで)果てるのだ。(あなた達も戦いの準備をするがよい。)」
22:38 彼らが言った、「主よ、剣ならばここに二振あります。」イエスが(笑いながら)言われた、「それで沢山々々。」
口語訳1955
22:35 そして彼らに言われた、「わたしが財布も袋もくつも持たせずにあなたがたをつかわしたとき、何かこまったことがあったか」。彼らは、「いいえ、何もありませんでした」と答えた。
22:36 そこで言われた、「しかし今は、財布のあるものは、それを持って行け。袋も同様に持って行け。また、つるぎのない者は、自分の上着を売って、それを買うがよい。
22:37 あなたがたに言うが、『彼は罪人のひとりに数えられた』としるしてあることは、わたしの身に成しとげられねばならない。そうだ、わたしに係わることは成就している」。
22:38 弟子たちが言った、「主よ、ごらんなさい、ここにつるぎが二振りございます」。イエスは言われた、「それでよい」。
文語訳1917
"422235","かくて弟子たちに言ひ給ふ『財布・嚢・鞋をも持たずして汝らを遣ししとき、缺けたる所ありしや』彼ら言ふ『無かりき』"
"422236","イエス言ひ給ふ『されど今は財布ある者は之を取れ、嚢ある者も然すべし。また劍なき者は衣を賣りて劍を買へ。"
"422237","われ汝らに告ぐ「かれは愆人と共に數へられたり」と録されたるは、我が身に成し遂げらるべし。凡そ我に係はる事は成し遂げらるればなり』"
"422238","弟子たち言ふ『主、見たまへ、茲に劍二振あり』イエス言ひたまふ『足れり』"
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
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(独)NESTLE-ALAND NOVUM TESTAMENTUM GRAECE 27版1993 の引照
新共同 ルカ 10:4
10:4 財布も袋も履物も持って行くな。途中でだれにも挨拶をするな。
新共同 ルカ 18:31
18:31 イエスは、十二人を呼び寄せて言われた。「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子について預言者が書いたことはみな実現する。
(英・米)THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 Uコリ5:21
5:21 神はわたしたちの罪のために、罪を知らないかたを罪とされた。それは、わたしたちが、彼にあって神の義となるためなのである。
(日)新共同訳1987 の引照
新共同 使 12:2
12:2 ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。
新共同 ヘブ 11:37
11:37 彼らは石で打ち殺され、のこぎりで引かれ、剣で切り殺され、羊の皮や山羊の皮を着て放浪し、暮らしに事欠き、苦しめられ、虐待され、
新共同 黙 2:16
2:16 だから、悔い改めよ。さもなければ、すぐにあなたのところへ行って、わたしの口の剣でその者どもと戦おう。
新共同 黙 6:8
6:8 そして見ていると、見よ、青白い馬が現れ、乗っている者の名は「死」といい、これに陰府が従っていた。彼らには、地上の四分の一を支配し、剣と飢饉と死をもって、更に地上の野獣で人を滅ぼす権威が与えられた。
新共同 黙 13:10
13:10 捕らわれるべき者は、/捕らわれて行く。剣で殺されるべき者は、/剣で殺される。ここに、聖なる者たちの忍耐と信仰が必要である。
新共同 黙 19:21
19:21 残りの者どもは、馬に乗っている方の口から出ている剣で殺され、すべての鳥は、彼らの肉を飽きるほど食べた。
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
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ルカ22:39−46
オリブ山の祈り
翻訳比較
岩波翻訳委員会訳1995
422239さて彼は出て行って、習わしに従い、オリーブ山へ赴いた。すると、弟子たち
も、彼に従った。
422240そこでその場所にやって来ると、彼は彼らに言った、「試みに陥らぬよう、祈りなさい」。
422241そして彼自身は、石を投げれば届くほど彼らから離れて行き、脆いて祈り始め、
422242言った、「父よ、もしお望みならば、この杯を私から取り除いて下さい。しかしながら、私の意志(おもい)ではなく、あなたの〔意志〕がなりますように」。
[422243すると、天から一人の御使いが彼に現れ、彼を力づけ始めた。
422244そこで彼は死にもの狂いになり、いっそう熾烈(しれつ)に祈った。すると彼の汗は、地に落ちる血の塊のごとくになった。]
422245そして祈りから起き上がり、弟子たちのところへ来ると、彼らが悲しみのあまり眠り込んでしまっているのを見いだした。
422246そこで彼らに言った、「なぜあなたたちは眠っているのか。起き上がって祈りなさい。試みに陥らぬためだ」。
新共同訳1987
22:39 イエスがそこを出て、いつものようにオリーブ山に行かれると、弟子たちも従った。
22:40 いつもの場所に来ると、イエスは弟子たちに、「誘惑に陥らないように祈りなさい」と言われた。
22:41 そして自分は、石を投げて届くほどの所に離れ、ひざまずいてこう祈られた。
22:42 「父よ、御心なら、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、御心のままに行ってください。」〔
22:43 すると、天使が天から現れて、イエスを力づけた。
22:44 イエスは苦しみもだえ、いよいよ切に祈られた。汗が血の滴るように地面に落ちた。〕
22:45 イエスが祈り終わって立ち上がり、弟子たちのところに戻って御覧になると、彼らは悲しみの果てに眠り込んでいた。
22:46 イエスは言われた。「なぜ眠っているのか。誘惑に陥らぬよう、起きて祈っていなさい。」
前田訳1978
22:39 それから出かけて、いつものとおり、オリブ山へ行かれた。弟子たちもお伴した。
22:40 いつものところにつくと、彼らにいわれた、「誘惑にかからぬよう祈りなさい」と。
22:41 そして自分は石を投げうるほどのところに離れて、ひざまずいて祈っていわれた、
22:42 「父上、み心ならば、どうぞこの杯をわたしからお取りください。しかし、わが心でなく、み心がなりますように」と。
22:43 天からみ使いが彼に現われて力を添えた。
22:44 彼は苦しみのうちに死物狂いで祈られた。汗が血のしたたるように地に落ちた。
22:45 祈りから立ちあがって弟子たちのところへ来て、彼らが悲しみのあまり寝入っているのを見ると、いわれた、
22:46 「なぜ眠っているのか。誘惑にかからなように、立って祈りなさい」と。
新改訳1970
22:39 それからイエスは出て、いつものようにオリーブ山に行かれ、弟子たちも従った。
22:40 いつもの場所に着いたとき、イエスは彼らに、「誘惑に陥らないように祈っていなさい。」と言われた。
22:41 そしてご自分は、弟子たちから石を投げて届くほどの所に離れて、ひざまずいて、こう祈られた。
22:42 「父よ。みこころならば、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、みこころのとおりにしてください。」
22:43 すると、御使いが天からイエスに現われて、イエスを力づけた。
22:44 イエスは、苦しみもだえて、いよいよ切に祈られた。汗が血のしずくのように地に落ちた。
22:45 イエスは祈り終わって立ち上がり、弟子たちのところに来て見ると、彼らは悲しみの果てに、眠り込んでしまっていた。
22:46 それで、彼らに言われた。「なぜ、眠っているのか。起きて、誘惑に陥らないように祈っていなさい。」
塚本訳1963
22:39 それから(都を)出て、例のとおり、オリブ山へ行かれた。弟子たち(十一人)もついて行った。(もう真夜中すぎであった。)
22:40 いつもの場所につくと、彼らに言われた、「誘惑に陥らないように祈っていなさい。」
22:41 そして自分は石を投げれば届くほどの所に離れてゆき、ひざまずいて祈って
22:42 言われた、「お父様、お心ならば、どうかこの杯をわたしに差さないでください。しかし、わたしの願いでなく、お心が成りますように!」
22:43 そのとき天から一人の天使がイエスに現われて、力づけた。
22:44 イエスはもだえながら、死に物狂いに祈られた。汗が血のしたたるように(ポタポタ)地上に落ちた。
22:45 やがて祈りから立ち上がって弟子たちの所に来て、彼らが悲しさのあまり寝入っているのを見ると、
22:46 言われた、「なぜ眠るのか。誘惑に陥らないように、立ち上がって祈っていなさい。」
口語訳1955
22:39 イエスは出て、いつものようにオリブ山に行かれると、弟子たちも従って行った。
22:40 いつもの場所に着いてから、彼らに言われた、「誘惑に陥らないように祈りなさい」。
22:41 そしてご自分は、石を投げてとどくほど離れたところへ退き、ひざまずいて、祈って言われた、
22:42 「父よ、みこころならば、どうぞ、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、みこころが成るようにしてください」。
22:43 そのとき、御使が天からあらわれてイエスを力づけた。
22:44 イエスは苦しみもだえて、ますます切に祈られた。そして、その汗が血のしたたりのように地に落ちた。
22:45 祈を終えて立ちあがり、弟子たちのところへ行かれると、彼らが悲しみのはて寝入っているのをごらんになって
22:46 言われた、「なぜ眠っているのか。誘惑に陥らないように、起きて祈っていなさい」。
文語訳1917
"422239","遂に出でて、常のごとくオリブ山に往き給へば、弟子たちも從ふ。"
"422240","其處に至りて彼らに言ひたまふ『誘惑に入らぬやうに祈れ』"
"422241","かくて自らは石の投げらるる程かれらより隔たり、跪づきて祈り言ひたまふ、"
"422242","『父よ、御旨ならば、此の酒杯を我より取り去りたまへ、されど我が意にあらずして御意の成らんことを願ふ』"
"422243","時に天より御使あらはれて、イエスに力を添ふ。"
"422244","イエス悲しみ迫り、いよいよ切に祈り給へば、汗は地上に落つる血の雫の如し。"
"422245","祈を了へ、起ちて弟子たちの許にきたり、その憂によりて眠れるを見て言ひたまふ、"
"422246","『なんぞ眠るか、起て、誘惑に入らぬやうに祈れ』"
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マコ 14:32-42
14:32 やがて(オリブ山の麓の)ゲッセマネと呼ばれる地所に着いた。イエスは弟子たちに言われる、「わたしの祈りがすむまで、ここに坐って(待って)おれ。」
14:33 そしてペテロとヤコブとヨハネ(だけ)を連れて(奥の方へ)ゆかれると、(急に)おびえ出し、おののきながら
14:34 彼らに言われる、「『心がめいって、』『死にたいぐらいだ。』ここをはなれずに、目を覚ましていてくれ。」
14:35 そしてなお少し(奥に)進んでいって、地にひれ伏し、出来ることなら、この時が自分の前を通りすぎるようにと祈って
14:36 言われた、「アバ、お父様、あなたはなんでもお出来になります。どうかこの杯をわたしに差さないでください。しかし、わたしの願いでなく、お心がなればよいのです。」
14:37 やがて来て、彼らが眠っているのを見ると、ペテロに言われる、「シモン、眠っているのか。たった一時間も目を覚ましておられないのか。
14:38 あなた達、目を覚まして、誘惑に陥らないように祈っていなさい。心ははやっても、体が弱いのだから。」
14:39 それからまた向こうへ行って、同じ言葉で祈り、
14:40 また来て見られると、彼らはまたもや眠っていた。(悲しみのために疲れて、)瞼が重かったのである。イエスになんと答えてよいかもわからなかった。
14:41 三度目に来て、(また眠っているのを見ると)言われる、「もっと眠りたいのか。休みたいのか。もうそのくらいでよかろう。時が来た。そら、人の子は罪人どもの手に渡されるのだ。
14:42 立て。行こう。見よ、わたしを売る者が近づいてきた!」
塚本訳 マタ 26:36-46
26:36 ほどなくイエスは弟子たちと一しょに(オリブ山の麓の)ゲッセマネという地所に着くと、弟子たちに言われる、「わたしがあちらへ行って祈っている間、ここに坐って(待って)おれ。」
26:37 そしてペテロとゼベダイの子二人(だけ)を連れて(奥の方へ)ゆかれると、(急に)悲しみおののき始められた。
26:38 それから彼らに言われる、「『心がめいって』『死にたいくらいだ。』ここをはなれずに、わたしと一しょに目を覚ましていてくれ。」
26:39 そしてなお少し(奥に)進んでいって、俯けに倒れ、祈って言われた、「お父様、出来ることなら、どうかこの杯がわたしの前を通りすぎますように。しかし、わたしの願いどおりでなく、お心のとおりになればよいのです。」
26:40 やがて弟子たちの所に来て、彼らが眠っているのを見ると、ペテロに言われる、「あなた達、そんなに、たった一時間もわたしと一しょに目を覚ましておられないのか。
26:41 目を覚まして、誘惑に陥らないように祈っていなさい。心ははやっても、体が弱いのだから。」
26:42 また二度目に向こうへ行って、祈られた、「お父様、どうしてもわたしが飲まねば通りすぎない杯ならば、どうかお心のままになさってください。」
26:43 また来て見られると、彼らはまたもや眠っていた。(悲しみのために疲れて、)瞼が重かったのである。
26:44 イエスは彼らをのこして、もう一度向こうに行き、また同じ言葉で、三度目に祈られた。
26:45 それから弟子たちの所に来て、(また眠っているのを見ると)言われる、「もっと眠りたいのか。休みたいのか。そら、人の子が罪人どもの手に渡される時が近づいた。
26:46 立て。行こう。見よ、わたしを売る者が近づいてきた!」
塚本訳 ヨハ 18:1-2
18:1 こう言ったあとイエスは、弟子たちと供に(都から)ケデロンの谷の向こうに出てゆき、そこにある園に入られた。弟子たちも一しょであった。
18:2 イエスはそこでたびたび弟子たちと集まられたので、イエスを売るユダもこの場所を知っていた。
(独)NESTLE-ALAND NOVUM TESTAMENTUM GRAECE 27版1993 の引照
新共同 ルカ 21:37
21:37 それからイエスは、日中は神殿の境内で教え、夜は出て行って「オリーブ畑」と呼ばれる山で過ごされた。
新共同 マタ 6:10
6:10 御国が来ますように。御心が行われますように、/天におけるように地の上にも。
(英・米)THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 Uコリ5:21
5:21 神はわたしたちの罪のために、罪を知らないかたを罪とされた。それは、わたしたちが、彼にあって神の義となるためなのである。
(日)新共同訳1987 の引照
新共同 Tペテ4:7
4:7 万物の終わりが迫っています。だから、思慮深くふるまい、身を慎んで、よく祈りなさい。
新共同 使 7:60
7:60 それから、ひざまずいて、「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。ステファノはこう言って、眠りについた。
新共同 使 9:40
9:40 ペトロが皆を外に出し、ひざまずいて祈り、遺体に向かって、「タビタ、起きなさい」と言うと、彼女は目を開き、ペトロを見て起き上がった。
新共同 使 20:36
20:36 このように話してから、パウロは皆と一緒にひざまずいて祈った。
新共同 使 21:5
21:5 しかし、滞在期間が過ぎたとき、わたしたちはそこを去って旅を続けることにした。彼らは皆、妻や子供を連れて、町外れまで見送りに来てくれた。そして、共に浜辺にひざまずいて祈り、
新共同 エペ 3:14
3:14 こういうわけで、わたしは御父の前にひざまずいて祈ります。
新共同 ヘブ 1:14
1:14 天使たちは皆、奉仕する霊であって、救いを受け継ぐことになっている人々に仕えるために、遣わされたのではなかったですか。
新共同 ヘブ 5:7
5:7 キリストは、肉において生きておられたとき、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、御自分を死から救う力のある方に、祈りと願いとをささげ、その畏れ敬う態度のゆえに聞き入れられました。
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
口語訳 使 21:14
21:14 こうして、パウロが勧告を聞きいれてくれないので、わたしたちは「主のみこころが行われますように」と言っただけで、それ以上、何も言わなかった。
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ルカ22:47−53
捕縛
翻訳比較
岩波翻訳委員会訳1995
422247彼がまだ語っているうちに、見よ、群衆〔が現れた。〕そして十二人の一人のユダと呼ばれている者が彼らのもとにやって来て、イエスに接吻するために彼に近づいた。
422248するとイエスは彼に言った、「ユダよ、あなたは接吻で人の子を売り渡すのか」。
422249彼のまわりにいた者たちは、起こらんとしていることを見て〔とって〕言った、「主よ、剣で打ちましようか」。
422250そして彼らの中の一人の者が、大祭司の僕を打ち、その右耳を切り落とした。
422251するとイエスは答えて言った、「止めよ、そこまでだ」。そして彼は、〔その僕の〕耳に触れて、彼を癒した。
422252そしてイエスは、祭司長たちや神殿守護長官たちや長老たちなど、彼に向かってやって来た者らに対して言った、「お前たちは強盗にでも向かうかのように、剣や棒を持ってこの私を取り押さえに出て来たのか。
422253私は日々、神殿〔境内〕でお前たちと共にいたが、お前たちは私に手をかけはしなかった。しかし今はお前たちの時、闇の支配だ」。
新共同訳1987
22:47 イエスがまだ話しておられると、群衆が現れ、十二人の一人でユダという者が先頭に立って、イエスに接吻をしようと近づいた。
22:48 イエスは、「ユダ、あなたは接吻で人の子を裏切るのか」と言われた。
22:49 イエスの周りにいた人々は事の成り行きを見て取り、「主よ、剣で切りつけましょうか」と言った。
22:50 そのうちのある者が大祭司の手下に打ちかかって、その右の耳を切り落とした。
22:51 そこでイエスは、「やめなさい。もうそれでよい」と言い、その耳に触れていやされた。
22:52 それからイエスは、押し寄せて来た祭司長、神殿守衛長、長老たちに言われた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持ってやって来たのか。
22:53 わたしは毎日、神殿の境内で一緒にいたのに、あなたたちはわたしに手を下さなかった。だが、今はあなたたちの時で、闇が力を振るっている。」
前田訳1978
22:47 まだ話の最中に群衆が現われた。十二人のひとりで先にのべたユダが先頭に立ち、イエスに口づけしようと近づいた。
22:48 イエスは彼にいわれた、「ユダ、口づけで人の子を引き渡すのか」と。
22:49 おそばにいた人々はおこるべきことを見ていった、「主よ、剣で切りつけましょうか」と。
22:50 そのひとりは大祭司の僕に切りつけて、右の耳を落とした。
22:51 イエスは答えられた、「もうそれでよい」と。そして耳にさわっていやされた。
22:52 それからイエスは、押しかけて来る大祭司、宮の守衛長、長老たちにいわれた、「強盗にでも向かうかのように、剣や棒を持ってやって来たのか。
22:53 わたしが毎日宮であなた方といっしょであったときには、手をかけなかったのに。しかし今はあなた方の時、闇の権威の時である」と。
新改訳1970
22:47 イエスがまだ話をしておられるとき、群衆がやって来た。十二弟子のひとりで、ユダという者が、先頭に立っていた。ユダはイエスに口づけしようとして、みもとに近づいた。
22:48 だが、イエスは彼に、「ユダ。口づけで、人の子を裏切ろうとするのか。」と言われた。
22:49 イエスの回りにいた者たちは、事の成り行きを見て、「主よ。剣で打ちましょうか。」と言った。
22:50 そしてそのうちのある者が、大祭司のしもべに撃ってかかり、その右の耳を切り落とした。
22:51 するとイエスは、「やめなさい。それまで。」と言われた。そして、耳にさわって彼を直してやられた。
22:52 そして押しかけて来た祭司長、宮の守衛長、長老たちに言われた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持ってやって来たのですか。
22:53 あなたがたは、わたしが毎日宮でいっしょにいる間は、わたしに手出しもしなかった。しかし、今はあなたがたの時です。暗やみの力です。」
塚本訳1963
22:47 イエスの言葉がまだ終らぬうちに、そこに一群の人があらわれた。十二人の一人である、前に言ったユダが先頭に立ち、イエスに接吻しようとして近寄ってきた。
22:48 イエスが言われた、「ユダ、接吻で人の子を売るのか。」
22:49 弟子たちはことの迫ったのを見て言った、「主よ、剣で切りまくりましょうか。」
22:50 そのうちのひとりの人が大祭司の下男に切りかかり、右の耳をそぎ落してしまった。
22:51 イエスは、「もうそれでよし」と言って、耳にさわってお直しになった。
22:52 それからイエスは、押しかけてきていた大祭司連、宮の守衛長、長老たちに言われた、「強盗にでも向かうように、剣や棍棒を持ってやって来たのか。
22:53 わたしが毎日あなた達と一しょに宮にいたときには、手を下さずにおいて。(時が来なかったのだ。)しかし今は、(この暗い夜こそ)あなた達の天下、闇の縄張り(、悪魔の勢力範囲)である。」
口語訳1955
22:47 イエスがまだそう言っておられるうちに、そこに群衆が現れ、十二弟子のひとりでユダという者が先頭に立って、イエスに接吻しようとして近づいてきた。
22:48 そこでイエスは言われた、「ユダ、あなたは接吻をもって人の子を裏切るのか」。
22:49 イエスのそばにいた人たちは、事のなりゆきを見て、「主よ、つるぎで切りつけてやりましょうか」と言って、
22:50 そのうちのひとりが、祭司長の僕に切りつけ、その右の耳を切り落した。
22:51 イエスはこれに対して言われた、「それだけでやめなさい」。そして、その僕の耳に手を触れて、おいやしになった。
22:52 それから、自分にむかって来る祭司長、宮守がしら、長老たちに対して言われた、「あなたがたは、強盗にむかうように剣や棒を持って出てきたのか。
22:53 毎日あなたがたと一緒に宮にいた時には、わたしに手をかけなかった。だが、今はあなたがたの時、また、やみの支配の時である」。
文語訳1917
"422247","なほ語りゐ給ふとき、視よ、群衆あらはれ、十二の一人なるユダ先だち來り、イエスに接吻せんとて近寄りたれば、"
"422248","イエス言ひ給ふ『ユダ、なんぢは接吻をもて人の子を賣るか』"
"422249","御側に居る者ども事の及ばんとするを見て言ふ『主よ、われら劍をもて撃つべきか』"
"422250","その中の一人、大祭司の僕を撃ちて、右の耳を切り落とせり。"
"422251","イエス答へて言ひたまふ『之にてゆるせ』而して僕の耳に手をつけて醫し給ふ。"
"422252","かくて己に向ひて來れる祭司長・宮守頭・長老らに言ひ給ふ『なんぢら強盜に向ふごとく、劍と棒とを持ちて出できたるか。"
"422253","我は日々なんぢらと共に宮に居りしに、我が上に手を伸べざりき。されど今は汝らの時、また暗黒の權威なり』"
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マコ 14:43-50
14:43 イエスの言葉がまだ終らぬうちに、早くも十二人の一人のユダがあらわれる。大祭司連、聖書学者、長老のところから派遣された一群の人が、剣や棍棒を持ってついて来た。
14:44 イエスを売る者は、「わたしが接吻するのがその人だ。それを捕えて、手ぬかりなく引いてゆけ」と、(あらかじめ)合図をきめておいた。
14:45 そこで、来るや否やイエスに近寄って、「先生」と言って接吻した。
14:46 人々がイエスに手をかけて捕えた。
14:47 (イエスの)そばに立っていたひとりの人が剣を抜いて大祭司の下男に切りつけ、片耳をそぎ落してしまった。
14:48 イエスは人々に言われた、「強盗にでも向かうように、剣や棍棒を持ってつかまえに来たのか。
14:49 わたしは毎日宮にいてあなた達の所で教えていたのに、捕えずにおいて、(どうして今、こんな真夜中に来たのか。)しかしこれは、(救世主は罪人のようにあつかわれるという)聖書の言葉が成就するためである。」
14:50 一人のこらずイエスをすてて逃げた。
塚本訳 マタ 26:47-56
26:47 イエスの言葉がまだ終らぬうちに、見よ、十二人の一人のユダが来た。大祭司連、国の長老から派遣された大勢の人の群が、剣や棍棒を持ってついて来た。
26:48 イエスを売る者は、「わたしが接吻するのがその人だ。それを捕えよ」と、(あらかじめ)合図をきめておいた。
26:49 そこでいきなりイエスに近寄って、「先生、御機嫌よう」と言って接吻した。
26:50 イエスはユダに言われた、「友よ、そのために来たのではあるまいが!」その時人々が進み寄って、イエスに手をかけて捕えた。
26:51 すると、見よ、イエスと一しょにいた一人の人が手をのばして剣を抜き、大祭司の下男に切りかかって片耳をそぎ落してしまった。
26:52 その時イエスが言われる、「剣を鞘におさめよ。剣による者は皆、剣によって滅びる。
26:53 それとも、父上にお願いして十二軍団以上の天使を今すぐ送っていただくことが、わたしに出来ないと思うのか。
26:54 しかしそれでは、かならずこうなる、とある聖書の言葉は、どうして成就するのか。」
26:55 その時イエスは群の人々に言われた、「強盗にでも向かうように、剣や棍棒を持ってつかまえに来たのか。わたしは毎日宮で坐って教えていたのに、捕えずにおいて、(どうして今、こんな真夜中に来たのか。)
26:56 しかしこれはみな、(救世主は罪人のようにあつかわれるという)預言者たちの聖書の言葉が成就するためにおこったのである。」その時弟子たちは皆イエスをすてて逃げた。
塚本訳 ヨハ 18:3-11
18:3 ユダは一部隊の兵と、大祭司連およびパリサイ人すなわち最高法院から派遣された下役らとを引き連れ、ランタンや松明や武器を持って、そこに来た。
18:4 イエスはその身に起ろうとしていることを何もかも知っておられたので、園から出てきて彼らに言われる、「だれをさがしているのか。」
18:5 「ナザレ人イエスを」と答えた。彼らに言われる、「それはわたしだ。」イエスを売るユダも彼らと一しょに立っていた。
18:6 彼らはイエスが「それはわたしだ」と言われた時、後ずさりして地に倒れた。
18:7 そこで「だれをさがしているのか」とかさねてお尋ねになると、「ナザレ人イエスを」と言った。
18:8 イエスが答えられた、「『それはわたしだ』と言ったではないか。だから、もしわたしをさがしているのなら、この人たちに手をつけるな。」
18:9 これは(神)がわたしに下さった者のうち、だれ一人滅ぼしませんでした」と、イエスの言われた言葉が成就するためであった。
18:10 するとシモン・ペテロは、持っていた剣を抜いて大祭司の下男に切りつけ、右の耳を切り落としてしまった。下男の名はマルコスといった。
18:11 イエスはペテロに言われた、「剣を鞘におさめよ。父上が下さった杯、それを飲みほさないでよかろうか!」
(独)NESTLE-ALAND NOVUM TESTAMENTUM GRAECE 27版1993 の引照
新共同 使 4:1
4:1 ペトロとヨハネが民衆に話をしていると、祭司たち、神殿守衛長、サドカイ派の人々が近づいて来た。
新共同 ルカ 19:47
19:47 毎日、イエスは境内で教えておられた。祭司長、律法学者、民の指導者たちは、イエスを殺そうと謀ったが、
新共同 ヨハ 7:30
7:30 人々はイエスを捕らえようとしたが、手をかける者はいなかった。イエスの時はまだ来ていなかったからである。
(英・米)THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
・・・・
(日)新共同訳1987 の引照
新共同 使 1:16
1:16 「兄弟たち、イエスを捕らえた者たちの手引きをしたあのユダについては、聖霊がダビデの口を通して預言しています。この聖書の言葉は、実現しなければならなかったのです。
新共同 使 26:18
26:18 それは、彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち帰らせ、こうして彼らがわたしへの信仰によって、罪の赦しを得、聖なる者とされた人々と共に恵みの分け前にあずかるようになるためである。』」
新共同 エペ 6:12
6:12 わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。
新共同 コロ 1:13
1:13 御父は、わたしたちを闇の力から救い出して、その愛する御子の支配下に移してくださいました。
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
口語訳 使 1:16
1:16 「兄弟たちよ、イエスを捕えた者たちの手びきになったユダについては、聖霊がダビデの口をとおして預言したその言葉は、成就しなければならなかった。
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ルカ22:54−65
ペテロの否認
翻訳比較
岩波翻訳委員会訳1995
422254そこで彼らは、彼を取り押さえて連行し、大祭司の家の中に引き入れた。他方、ペトロは、遠くから従って行った。
422255そして人々が中庭の真中に火を焚き、一緒に座っていたので、ペトロは彼らの中に腰を下ろしていた。
422256すると、ある女中が焚き火のところに座っている彼を見、彼に目を据えて言った、「この男もあいつと一緒だった」。
422257しかし彼はそれを否定して言った、「俺はあいつなぞ知るものか、女よ」。
422258すると少し経ってから、ほかの者が彼を見て言った、「お前も彼らの一味だな」。しかし彼は言った、「人よ、俺は違う」。
422259そしてほぼ一刻ほど経って、他のある者が強く主張して言った、「ほんとうに、この男もあいつと共にいた。こいつもガリラヤ人だからな」。
422260そこでペトロは言った、「人よ、俺はお前の言っていることなぞ知らない」。すると彼がまだ話しているうちに、たちどころに鶏が啼いた。
422261そして主は、振り返ってペトロを見つめた。そこでペトロは、「今日、鶏が啼く前に、あなたは三度私を否むだろう」と、彼に語った時の主の言葉を思い出した。
422262そして外に出て行って、激しく泣いた。
422263そして彼の番をしていた男たちは、彼を殴ってなぶりものにし続け、
422264また彼に目隠しを巻きつけては彼にたずねて言うのであった、「予言して見ろ、お前を打ったのは誰か」。
422265そして、冒涜しながらそのほかの多くのことを彼に向かって言い続けた。
新共同訳1987
22:54 人々はイエスを捕らえ、引いて行き、大祭司の家に連れて入った。ペトロは遠く離れて従った。
22:55 人々が屋敷の中庭の中央に火をたいて、一緒に座っていたので、ペトロも中に混じって腰を下ろした。
22:56 するとある女中が、ペトロがたき火に照らされて座っているのを目にして、じっと見つめ、「この人も一緒にいました」と言った。
22:57 しかし、ペトロはそれを打ち消して、「わたしはあの人を知らない」と言った。
22:58 少したってから、ほかの人がペトロを見て、「お前もあの連中の仲間だ」と言うと、ペトロは、「いや、そうではない」と言った。
22:59 一時間ほどたつと、また別の人が、「確かにこの人も一緒だった。ガリラヤの者だから」と言い張った。
22:60 だが、ペトロは、「あなたの言うことは分からない」と言った。まだこう言い終わらないうちに、突然鶏が鳴いた。
22:61 主は振り向いてペトロを見つめられた。ペトロは、「今日、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」と言われた主の言葉を思い出した。
22:62 そして外に出て、激しく泣いた。
◆暴行を受ける
22:63 さて、見張りをしていた者たちは、イエスを侮辱したり殴ったりした。
22:64 そして目隠しをして、「お前を殴ったのはだれか。言い当ててみろ」と尋ねた。
22:65 そのほか、さまざまなことを言ってイエスをののしった。
前田訳1978
22:54 彼らはイエスを捕え、引っぱって大祭司の家へ連れて行った。ペテロは遠くからついて行った。
22:55 彼らが中庭で火を焚いてすわっていると、ペテロもその中にすわった。
22:56 ある下女が彼が火のところにすわっているのを目にとめ、じっと見つめていった、「この人もあの人といっしょでした」と。
22:57 ペテロは打ち消して、「女の方、あの人は知りません」といった。
22:58 間もなく、別の人がペテロを見ていった、「あなたもあの仲間だ」と。ペテロはいった、「君、それはちがう」と。
22:59 一時間ほどたつと、また別の人がいい張った、「確かにこの人もあの人といっしょだった、ガリラヤ人だから」と。
22:60 ペテロはいった。「君、そちらのいうことはわからない」と。するとたちまち、そういいも終わらぬうちに、にわとりが鳴いた。
22:61 主は振り向いて、じっとペテロを見つめられた。ペテロは、「きょう、にわとりが鳴く前に、三度わたしを否もう」といわれた主のことばを思い出し、
22:62 外に出て行って泣きくずれた。
22:63 イエスを見張っていた人々は彼をあざけったり打ったりした。
22:64 また、目隠しをして、「だれが打ったか、いい当てよ」といった。
22:65 そのほかいろいろなことをいって彼を冒涜した。
新改訳1970
22:54 彼らはイエスを捕え、引いて行って、大祭司の家に連れて来た。ペテロは、遠く離れてついて行った。
22:55 彼らは中庭の真中に火をたいて、みなすわり込んだので、ペテロも中に混じって腰をおろした。
22:56 すると、女中が、火あかりの中にペテロのすわっているのを見つけ、まじまじと見て言った。「この人も、イエスといっしょにいました。」
22:57 ところが、ペテロはそれを打ち消して、「いいえ、私はあの人を知りません。」と言った。
22:58 しばらくして、ほかの男が彼を見て、「あなたも、彼らの仲間だ。」と言った。しかし、ペテロは、「いや、違います。」と言った。
22:59 それから一時間ほどたつと、また別の男が、「確かにこの人も彼といっしょだった。この人もガリラヤ人だから。」と言い張った。
22:60 しかしペテロは、「あなたの言うことは私にはわかりません。」と言った。それといっしょに、彼がまだ言い終えないうちに、鶏が鳴いた。
22:61 主が振り向いてペテロを見つめられた。ペテロは、「きょう、鶏が鳴くまでに、あなたは、三度わたしを知らないと言う。」と言われた主のおことばを思い出した。
22:62 彼は、外に出て、激しく泣いた。
22:63 さて、イエスの監視人どもは、イエスをからかい、むちでたたいた。
22:64 そして目隠しをして、「言い当ててみろ。今たたいたのはだれか。」と聞いたりした。
22:65 また、そのほかさまざまな悪口をイエスに浴びせた。
塚本訳1963
22:54 彼らはイエスをつかまえると、引いていって、大祭司(カヤパ)の屋敷につれ込んだ。ペテロは見えがくれについて行った。
22:55 そして彼らが中庭の真中であかあかと火を焚いて一しょにすわったので、ペテロもその中に坐った。
22:56 ひとりの女中は彼が火の所に坐っているのを見ると、しげしげと眺めならら、「この人もあの人と一しょだった」と言った。
22:57 しかしペテロは、「女中さん、あんな人は知らない」と言って打ち消した。
22:58 ほどなく、ほかの男がペテロを見て、「あなたもあの仲間だ」と言った。ペテロは言った、「君、人ちがいだ。」
22:59 一時間ばかりたつと、(また)ほかの男が、「実際この人もあの人と一しょだった。この人もガリラヤ人だから」と主張した。
22:60 しかしペテロは言った、「君、あなたの言っていることはわからない。」するとたちまち、まだその言葉の終らぬうちに、鶏が鳴いた。
22:61 主が振り向いて、じっとペテロを見つめられた。ペテロは、「きょう(今夜)、鶏が鳴く前に、わたしを三度、知らないと言う」と言われた主の言葉を思い出し、
22:62 外に出ていって、さめざめと泣いた。
22:63 イエスの番をしていた者たちはイエスをなぶったり、なぐったりした。
22:64 また目隠しをして、「だれがぶったか、当ててみろ」と言って尋ねた。
22:65 そのほかなおさまざまのことを言って、イエスを冒涜した。
口語訳1955
22:54 それから人々はイエスを捕え、ひっぱって大祭司の邸宅へつれて行った。ペテロは遠くからついて行った。
22:55 人々は中庭のまん中に火をたいて、一緒にすわっていたので、ペテロもその中にすわった。
22:56 すると、ある女中が、彼が火のそばにすわっているのを見、彼を見つめて、「この人もイエスと一緒にいました」と言った。
22:57 ペテロはそれを打ち消して、「わたしはその人を知らない」と言った。
22:58 しばらくして、ほかの人がペテロを見て言った、「あなたもあの仲間のひとりだ」。するとペテロは言った、「いや、それはちがう」。
22:59 約一時間たってから、またほかの者が言い張った、「たしかにこの人もイエスと一緒だった。この人もガリラヤ人なのだから」。
22:60 ペテロは言った、「あなたの言っていることは、わたしにわからない」。すると、彼がまだ言い終らぬうちに、たちまち、鶏が鳴いた。
22:61 主は振りむいてペテロを見つめられた。そのときペテロは、「きょう、鶏がなく前に、三度わたしを知らないと言うであろう」と言われた主のお言葉を思い出した。
22:62 そして外へ出て、激しく泣いた。
22:63 イエスを監視していた人たちは、イエスを嘲弄し、打ちたたき、
22:64 目かくしをして、「言いあててみよ。打ったのは、だれか」ときいたりした。
22:65 そのほか、いろいろな事を言って、イエスを愚弄した。
文語訳1917
"422254","遂に人々イエスを捕へて、大祭司の家に曳きゆく。ペテロ遠く離れて從ふ。"
"422255","人々、中庭のうちに火を焚きて、諸共に坐したれば、ペテロもその中に坐す。"
"422256","或婢女ペテロの火の光を受けて坐し居るを見、これに目を注ぎて言ふ『この人も彼と偕にゐたり』"
"422257","ペテロ肯はずして言ふ『をんなよ、我は彼を知らず』"
"422258","暫くして他の者ペテロを見て言ふ『なんぢも彼の黨與なり』ペテロ言ふ『人よ、然らず』"
"422259","一時ばかりして又ほかの男、言張りて言ふ『まさしく此の人も彼とともに在りき、是ガリラヤ人なり』"
"422260","ペテロ言ふ『人よ、我なんぢの言ふことを知らず』なほ言ひ終へぬに、やがて鶏鳴きぬ。"
"422261","主、振反りてペテロに目をとめ給ふ。ここにペテロ、主の『今日にわとり鳴く前に、なんぢ三度われを否まん』と言ひ給ひし御言を憶ひいだし、"
"422262","外に出でて甚く泣けり。"
"422263","守る者どもイエスを嘲弄し、之を打ち、"
"422264","その目を蔽ひ問ひて言ふ『預言せよ、汝を撃ちし者は誰なるか』"
"422265","この他なほ多くのことを言ひて譏れり。"
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マコ 14:53-54
14:53 イエスを大祭司(カヤパ)の所に引いてゆくと、(最高法院の役人、すなわち)大祭司連、長老、聖書学者たちが全部集まってきた。
14:54 ペテロは見えがくれにイエスについて大祭司(官邸)の中庭まではいって行き、下役らと一しょにすわって、火にあたっていた。
塚本訳 マコ 14:65-72
14:65 (法院の役人たちの)中にはイエスに唾をかけ、目隠しをして拳でうちながら、「(だれだか)当ててみろ」と言った者もあった。下役らはイエスにいくつも平手打ちをくらわせた。
14:66 ペテロは下の中庭にいたが、大祭司の女中が一人来て、
14:67 ペテロが火にあたっているのを見ると、じっと見つめながら、「あなたもあのナザレ人と一しょだった、あのイエスと」と言う。
14:68 しかしペテロは、「あなたが何を言っているのかわからない、見当もつかない」と言って打ち消した。そして前庭に出てゆくと、鶏が鳴いた。(すると)
14:69 その女中がペテロを見て、そばに立っていた人たちに、またも「この人はあの仲間だ」と言い出した。
14:70 ペテロはまた打ち消した。しばらくすると、そばに立っていた人たちがまたペテロに言った、「確かにあの仲間だ。あなたもガリラヤ人だから。」
14:71 しかしペテロは、「あなた達が言っているそんな男は知らない。(これが嘘なら、呪われてもよい)」と、幾たびも呪いをかけて誓った。
14:72 するとすぐ、二度目に鶏が鳴いた。ペテロは、「鶏が二度鳴く前に、三度、わたしを知らないと言う」とイエスに言われた言葉を思い出して、わっと泣きだした。(いつまでも涙が止まらなかった。)
塚本訳 マタ 26:57-58
26:57 人々はイエスを捕らえると、大祭司カヤパの所に引いていった。そこには(前もって最高法院の役人、すなわち大祭司連、)聖書学者、長老たちが集まっていた。
26:58 ペテロは見えがくれにイエスについて大祭司の官邸まで行き、中(庭)へ入って下役らと一しょに坐っていた、成り行きを見ようとしたのである。
塚本訳 マタ 26:67-75
26:67 それから(法院の役人のある者は)イエスの顔に唾をかけ、拳でうち、ある者は(目隠しをして)棒でたたきながら、
26:68 「おい救世主、だれがぶったか、当ててみろ」と言った。
26:69 ペテロは外で中庭に坐っていた。すると一人の女中が寄ってきて、「あなたもあのガリラヤ人イエスと一しょだった」と言った。
26:70 しかしペテロは皆の前で、「何をあなたが言っているのかわからない」と言って打ち消した。
26:71 そして玄関に出てゆくと、ほかの女中がペテロを見て、そこにいる人たちに「この人はあのナザレ人イエスと一しょだった」と言う。
26:72 ペテロは誓いまで立てて、「そんな男は知らない」と、また打ち消した。
26:73 しばらくすると、そこに立っていた人たちが寄ってきてペテロに言った、「確かにあなたもあの仲間だ。あなたの国訛りでもそれがわかる。」
26:74 そこでペテロは、「そんな男は知らない。(これが嘘なら、呪われてもよい)」と、幾たびも呪いをかけて誓った。するとすぐ鶏が鳴いた。
26:75 ペテロは、「鶏が鳴く前に、三度、わたしを知らないと言う」と言われたイエスの言葉を思い出し、外に出ていって、さめざめと泣いた。
塚本訳 ヨハ 18:12-18
18:12 そこで一部隊の兵と千卒長とユダヤ人の(最高法院の)下役らとは、イエスをつかまえて縛り、
18:13 まずアンナスの所に引いていった。アンナスはその年の大祭司であったカヤパの舅だったからである。
18:14 (さきに、)「一人の人が民(全体)に代わって死ぬ方が得である」とユダヤ人に入れ知恵したのは、このカヤパであった。
18:15 さてシモン・ペテロともう一人の弟子とが、イエスについて行った。この弟子は大祭司(アンナス)と知合いだったので、イエスと一しょに大祭司の(官邸の)中庭に入っていったが、
18:16 ペテロは門の外に立っていた。大祭司と知合いの(さきの)もう一人の弟子が出てきて、門番の女に話して、ペテロをつれて入った。
18:17 するとこの門番の女中がペテロに言う、「まさかあなたも(イエスとかいう)あの人の弟子ではあるまいね。」「もちろん」と彼が言う。
18:18 寒かったので、下男や下役らが炭火をおこして、たってあたっていた。ペテロも一しょに立ってあたっていた。
塚本訳 ヨハ 18:24-27
18:24 そこで、アンナスはイエスを縛ったまま、大祭司カヤパの所に送った。
18:25 シモン・ペテロは(そこに)立って火に当っていた。すると人々は言った、「あなたもあれの弟子ではあるまいね。」「もちろん」と言ってペテロが打ち消した。
18:26 大祭司の下男で、ペテロに耳を切り落された人の親族の者が言う、「たしかにわたしは、あなたがあの人と一しょに園にいるのを見たようだが。」
18:27 ペテロはまた打ち消した。するとすぐ鶏が鳴いた。
(独)NESTLE-ALAND NOVUM TESTAMENTUM GRAECE 27版1993 の引照
・・・・
(英・米)THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 Tコリ10:12
10:12 だから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい。
口語訳 Uコリ7:9-11
7:9 今は喜んでいる。それは、あなたがたが悲しんだからではなく、悲しんで悔い改めるに至ったからである。あなたがたがそのように悲しんだのは、神のみこころに添うたことであって、わたしたちからはなんの損害も受けなかったのである。
7:10 神のみこころに添うた悲しみは、悔いのない救を得させる悔改めに導き、この世の悲しみは死をきたらせる。
7:11 見よ、神のみこころに添うたその悲しみが、どんなにか熱情をあなたがたに起させたことか。また、弁明、義憤、恐れ、愛慕、熱意、それから処罰に至らせたことか。あなたがたはあの問題については、すべての点において潔白であることを証明したのである。
(日)新共同訳1987 の引照
新共同 使 28:2
28:2 島の住民は大変親切にしてくれた。降る雨と寒さをしのぐためにたき火をたいて、わたしたち一同をもてなしてくれたのである。
新共同 ヘブ 12:3
12:3 あなたがたが、気力を失い疲れ果ててしまわないように、御自分に対する罪人たちのこのような反抗を忍耐された方のことを、よく考えなさい。
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
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ルカ22:66−71
最高法院の審問
翻訳比較
岩波翻訳委員会訳1995
422266そして朝が来ると、民の長老会、祭司長たちならびに律法学者たちは集結し、
彼を彼らの最高法院に連れて行き、
422267言った、「もしお前がキリストなら、われわれに〔そう〕言え」。すると彼は彼らに言った、「もし私があなたたちに言っても、あなたたちは決して信じまい。
422268また、私がたずねても、あなたたちは決して答えまい。
422269しかし今後、人の子は神の力の右に座しているだろう」。
422270すると全員が言った、「それでは、お前は神の子か」。すると彼は彼らに対して言った、「私がそうだとは、あなたたちの言うことだ」。
422271そこで彼らは言った、「われわれはどうしてこれ以上証拠が要るだろうか。なぜなら、われわれ自身が彼の口から聞いたからだ」。
新共同訳1987
22:66 夜が明けると、民の長老会、祭司長たちや律法学者たちが集まった。そして、イエスを最高法院に連れ出して、
22:67 「お前がメシアなら、そうだと言うがよい」と言った。イエスは言われた。「わたしが言っても、あなたたちは決して信じないだろう。
22:68 わたしが尋ねても、決して答えないだろう。
22:69 しかし、今から後、人の子は全能の神の右に座る。」
22:70 そこで皆の者が、「では、お前は神の子か」と言うと、イエスは言われた。「わたしがそうだとは、あなたたちが言っている。」
22:71 人々は、「これでもまだ証言が必要だろうか。我々は本人の口から聞いたのだ」と言った。
前田訳1978
2:66 夜が明けると、民の長老団、すなわち大祭司と学者が集まって、彼を法院に引いて行った。そしていった、
22:67 「そちらがキリストなら、そうわれらにいいなさい」と。彼らに答えられた、「いってもあなた方は信じまい。
22:68 たずねても答えまい。
22:69 しかし、今からのち、人の子は大能の神の右に座すであろう」と。
22:70 皆がいった、「それなら、そちらは神の子か」と。彼らにいわれた、「わたしをそれというのはあなた方だ」と。
22:71 彼らはいった、「このうえ何の証拠が要ろう。われらが本人の口から聞いたから」と。
新改訳1970
22:66 夜が明けると、民の長老会、それに祭司長、律法学者たちが、集まった。彼らはイエスを議会に連れ出し、
22:67 こう言った。「あなたがキリストなら、そうだと言いなさい。」しかしイエスは言われた。「わたしが言っても、あなたがたは決して信じないでしょうし、
22:68 わたしが尋ねても、あなたがたは決して答えないでしょう。
22:69 しかし今から後、人の子は、神の大能の右の座に着きます。」
22:70 彼らはみなで言った。「ではあなたは神の子ですか。」すると、イエスは彼らに「あなたがたの言うとおり、わたしはそれです。」と言われた。
22:71 すると彼らは「これでもまだ証人が必要でしょうか。私たち自身が彼の口から直接それを聞いたのだから。」と言った。
塚本訳1963
22:66 朝になると、国の元老院、すなわち大祭司連や、聖書学者たちが集まって、イエスを彼らの法院の議場に引いていって
22:67 言った、「お前が救世主なら、そうだとわれわれに言ってもらいたい。」彼らに答えられた、「言っても、とても信じまいし、
22:68 尋ねても、なかなか返事ができまい。
22:69 しかし今からのち、『人の子(わたし)は大能の神の右に坐って』いる。」
22:70 皆が言った、「ではお前が、神の子か。」彼らに言われた、「そうだと言われるなら、御意見にまかせる。」
22:71 すると彼らが言った、「これ以上、なんで証言の必要があろう。われわれが(直接)本人の口から聞いたのだから。」
口語訳1955
22:66 夜が明けたとき、人民の長老、祭司長たち、律法学者たちが集まり、イエスを議会に引き出して言った、
22:67 「あなたがキリストなら、そう言ってもらいたい」。イエスは言われた、「わたしが言っても、あなたがたは信じないだろう。
22:68 また、わたしがたずねても、答えないだろう。
22:69 しかし、人の子は今からのち、全能の神の右に座するであろう」。
22:70 彼らは言った、「では、あなたは神の子なのか」。イエスは言われた、「あなたがたの言うとおりである」。
22:71 すると彼らは言った、「これ以上、なんの証拠がいるか。われわれは直接彼の口から聞いたのだから」。
文語訳1917
"422266","夜明けになりて、民の長老・祭司長・學者ら相集り、イエスをその議會に曳き出して言ふ、"
"422267","『なんぢ若しキリストならば、我らに言へ』イエス言ひ給ふ『われ言ふとも汝ら信ぜじ、"
"422268","又われ問ふとも汝ら答へじ。"
"422269","されど人の子は今よりのち神の能力の右に坐せん』"
"422270","皆いふ『されば汝は神の子なるか』答へ給ふ『なんぢらの言ふごとく我はそれなり』"
"422271","彼ら言ふ『何ぞなほ他に證據を求めんや。我ら自らその口より聞けり』"
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マコ 14:55-64
14:55 大祭司連をはじめ全最高法院は、イエスを死刑にするためしきりにイエスに不利な証言をさがしたが、見つからなかった。
14:56 イエスに不利な偽証をする者は多かったが、その証言は合わなかったのである。
14:57 すると数人の者があらわれ、イエスに不利な偽証をして言った、
14:58 「わたし達はこの人が、『自分は(人間の)手で造ったこのお宮をこわして、手で造らない別のお宮を三日のうちに建てる』と言うのを聞いた。」
14:59 しかし今度も証言が合わなかった。
14:60 そこで大祭司は立ち上がり、真中に進み出てイエスに問うた、「何も答えないのか。この人たちは(あんなに)お前に不利益な証言をしているが、あれはどうだ。」
14:61 しかしイエスは黙っていて、何もお答えにならなかった。大祭司がふたたび問うて言う、「お前が、讃美されるお方の子、救世主か。」
14:62 するとイエスは(はじめて口を開いて)言われた、「そうだ、わたしだ。あなた方は『人の子(わたし)が』『大能の(神の)右に坐り、』『天の雲に囲まれて来るのを』見るであろう。」
14:63 すると大祭司は自分の着物を引き裂いて言う、「これ以上、なんで証人の必要があろう。
14:64 諸君は(今、おのれを神の子とする許しがたい)冒涜を聞かれた。(この者の処分について)御意見を承りたい。」満場一致で、死罪を相当とすると決定した。
塚本訳 マタ 26:59-66
26:59 大祭司連をはじめ全最高法院は、イエスを死刑にしようとしてしきりにイエスに不利な偽証をさがした。
26:60 しかし偽証は多く出たが、(証拠は)見つからなかった。最後に二人の者が出て
26:61 言った、「この人は『神のお宮をこわして、三日のうちに建てて見せる』と言った。」
26:62 そこで大祭司は立ち上がってイエスに言った、「何も答えないのか。この人たちは(あんなに)お前に不利益な証言をしているが、あれはどうだ。」
26:63 しかしイエスは黙っておられた。大祭司が言った、「生ける神に誓ってわれわれにこたえよ。お前が、神の子救世主か。」
26:64 イエスは(はじめて口を開いて)彼に言われる、「(そう言われるなら)御意見にまかせる。だが、わたしは言う、あなた方は今後『人の子(わたし)が』『大能の(神の)右に坐り、』『天の雲に乗って来るのを』見るであろう。」
26:65 そこで大祭司は自分の上着を引き裂いて言った、「冒涜だ!これ以上、なんで証人の必要があろう。諸君は今ここに(おのれを神の子とする許しがたい)冒涜を聞かれた。
26:66 (この者の処分について)お考えを承りたい。」「死罪を相当とする」と彼らが答えた。
塚本訳 ヨハ 18:19-23
18:19 大祭司(アンナス)はイエスに、その弟子のことや、その教義のことを尋ねた。
18:20 イエスは答えられた、「わたしは世間にむかって公然と話した。わたしはいつも、ユダヤ人が皆集まる礼拝堂や宮で教えて、何一つ隠れて話したことはない。
18:21 (今ごろ)わたしに何を尋ねるのか。何をわたしが話したかは、聞いた人たちに尋ねたがよかろう。そら、この人たちはわたしの言ったことを知っているはずだ。」
18:22 こう言われたとき、(大祭司の)そばに立っていた下役の一人が、「大祭司殿にむかって何という口のきき方だ」と言いながら、イエスに平手打をくらわせた。
18:23 イエスが答えられた、「もしわたしが(大祭司に対して)無礼なことを言ったのなら、その無礼を証明せよ。しかし間違っていないなら、なぜ打つか。」
(独)NESTLE-ALAND NOVUM TESTAMENTUM GRAECE 27版1993 の引照
新共同 マタ 22:44
22:44 『主は、わたしの主にお告げになった。「わたしの右の座に着きなさい、/わたしがあなたの敵を/あなたの足もとに屈服させるときまで」と。』
(英・米)THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
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(日)新共同訳1987 の引照
新共同 使 7:56
7:56 「天が開いて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」と言った。
(仏)THE
NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
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