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マルコ7:1−23
洗わぬ手
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆昔の人の言い伝え (マタ一五1−20)
マル 7:1 ファリサイ派の人々と数人の律法学者たちが、エルサレムから来て、イエスのもとに集まった。
マル 7:2 そして、イエスの弟子たちの中に、汚れた手、つまり洗わない手で食事をする者がいるのを見た。
マル 7:3 ――ファリサイ派の人々をはじめユダヤ人は皆、昔の人の言い伝えを守り、念入りに手を洗ってからでないと食事をせず、
マル
7:4 また、市場から帰ったときには、身を清めてからでないと食事をしない。そのほか、杯、水差し、銅の器や寝台を洗うことなど、守るべきこととして受
け継いでいることがたくさんあった。――
マル
7:5 そこで、ファリサイ派の人々と律法学者たちが尋ねた。「なぜ、あなたの弟子たちは昔の人の言い伝えに従って歩まず、汚れた手で食事をするのです
か。」
マル
7:6 イエスは言われた。「イザヤは、あなたがた偽善者のことを見事に預言したものだ。彼はこう書いている。/『この民は唇で私を敬うが/その心は私か
ら遠く離れている。
マル 7:7 空しく私を崇め/人間の戒めを教えとして教えている。』
マル 7:8 あなたがたは、神の戒めを捨てて、人間の言い伝えを固く守っている。」
マル 7:9 また、言われた。「あなたがたは、自分の言い伝えを重んじて、よくも神の戒めをないがしろにしたものだ。
マル 7:10 モーセは、『父と母を敬え』と言い、『父や母を罵る者は、死刑に処せられる』と言っている。
マル
7:11 それなのに、あなたがたは言っている。『もし、誰かが父または母に向かって、「私にお求めのものは、コルバン、つまり神への供え物なのです」と
言えば、
マル 7:12 その人は父や母のために、もう何もしないで済むのだ』と。
マル
7:13 こうして、あなたがたは、受け継いだ言い伝えで神の言葉を無にしている。また、これと同じようなことをたくさん行っている。」
マル 7:14 それから、イエスは再び群衆を呼び寄せて言われた。「皆、私の言うことを聞いて悟りなさい。
マル 7:15 外から人に入って、人を汚すことのできるものは何もなく、人から出て来るものが人を汚すのである。」?
マル 7:17 イエスが群衆と別れて家に入られると、弟子たちはこのたとえについて尋ねた。
マル
7:18 イエスは言われた。「あなたがたも、そんなに物分かりが悪いのか。すべて外から人に入って来るものは、人を汚すことができないことが分からない
のか。
マル
7:19 それは人の心に入るのではなく、腹に入り、そして外に出されるのだ。」このようにイエスは、すべての食べ物を清いものとし、
マル 7:20 さらに言われた。「人から出て来るもの、これが人を汚す。
マル 7:21 中から、つまり人の心から、悪い思いが出て来る。淫行、盗み、殺人、
マル 7:22 姦淫、貪欲、悪意、欺き、放縦、妬み、冒?、高慢、愚かさ、
マル 7:23 これらの悪はみな中から出て来て、人を汚すのである。」
フランシスコ会訳2013
マルコによる福音書 7
フランシスコ訳聖書 Mar <7>章
聖書本文
◆ファリサイ派の言い伝え(マタ15・1-9)
001さて、ファリサイ派の人々とエ
ルサレムから来たいく人かの律法学者たちとが、イエスのもとに集まった。
002そして、彼らは、イエスの弟子
たちのうちのある者が汚れた手で、すなわち、手を洗わないで、食事をしているのに目を留めた。
003事実、ファリサイ派の人々をは
じめユダヤ人はみな、昔の人の言い伝えを固く守り、念入りに手を洗わずには食事をせず、
004また市場から持ち帰った物は、
まず水で清めてからでなければ、それを食べることはなかった。なおこのほかにも、杯、鉢、銅器、並びに寝台を洗い清めることなど、守
るように伝えられていることがたくさんあった。――
005そこで、ファリサイ派の人々と
律法学者たちはイエスに尋ねた、「どうしてあなたの弟子は昔の人の言い伝えどおりに振る舞わず、汚れた手で食事をするのか」。
006イエスは仰せになった、「イザ
ヤはいみじくもあなた方偽善者について預言した。それはこう書き記している。『この民は口先でわたしを敬うが、その心はわたしから遠
く離れている。
007彼らはわたしを拝むが、むなし
いことである。彼らの教える教えは人間の造った戒めであるから』。
008あなた方は神の掟をなおざりに
し、人間の言い伝えを固く守っている」。
009またイエスは仰せになった、
「あなた方は自分たちの言い伝えを大切にするあまり、よくも神の掟をないがしろにしたものだ。
010モーセは、『お前の父と母を敬
え』と言い、『父または母をののしる者は死刑に処する』と言っている。
011それにもかかわらず、あなた方
は、もし誰かが父または母に向かって、『わたしの物であなたの役に立つ物はすべてコルバン、すなわち神への献げ物とします』と言え ば、
012もうその人は父または母に対し
て何もしないですむのだ、と言っている。
013こうして、あなた方は受け継い
できた言い伝えによって神の言葉をむなしくしている。また、これに似たようなことを多く行っている」。
◆人を汚すもの(マタ15・1-2)
014それから、イエスは再び群衆を
呼び寄せて仰せになった、「みな、わたしの言うことを聞いて悟りなさい。
015外から人の中に入るもので、人
を汚すことのできるものは何一つない。人の中から出てくるものが人を汚すのである」。
017そして、イエスが群衆を離れて
家に入られると、弟子たちはこの喩えについてイエスに尋ねた。
018すると、イエスは仰せになっ
た、「あなた方もほかの者と同じように悟らないのか。外から人の中に入るものはどんなものでも、人を汚すことはできないということが
分からないのか。
019それは人の心の中に入るのでは
なく、腹の中に入り、厠に出されてしまう」。このようにイエスは、食べ物はすべて清いものであると宣言された。
020さらにまた仰せになった、「人
から出てくるもの、それが人を汚すのである。
021内部、すなわち人の心の中から
邪念が出る。姦淫、盗み、殺人、
022姦通、貪欲、悪行、詐欺、卑
猥、妬み、謗り、高慢、愚かさなど、
023これらの悪はすべて内部から出
て、人を汚すのである」。
岩波翻訳委員会訳1995
410701さて、彼のもとに、ファリサイ人たちと、エルサレムからやって来た幾人かの律法学者たちとが
集まる。
410702そして彼らは、彼の弟子のある者たちが不浄な手で ――ということは手を洗わないで ――パ
ンを食べているのを見た。
410703(というのも、ファリサイ人たちつまり全ユダヤ人は、父祖たちの言い伝えを守り、手を念入り
に洗わずには食事をしないのである。
410704また、市場から戻った時も、沐浴せずには食事をしない。またその他多くのことを遵守すべきも
のとして〔伝承から〕受けついでいる。杯や壺や銅の器[や寝台]を水に浸して洗うことなどである。)
410705そこで、ファリサイ人たちと律法学者たちは、彼にたずねる、「なぜ、お前の弟子たちは父祖た
ちの言い伝えに従って歩まず、不浄な手でパンを食べているのか」。
410706すると彼は彼らに言った、「イザヤはお前たち偽善者について、みごとに預言したものだ。次の
ように書いてある通りだ、[すなわち、]
この民は唇で私を敬うが、
その心は私からはるかに隔たっている。
彼らは、私をいたずらに敬う〔に過ぎない〕。
410707人間の
〔さまざまな〕誡めを〔しょうこりもなく〕教えとして教えながら。
410708お前たちは神の掟をなおざりにして、人間たちの言い伝えにしがみついているのだ」。
710709また彼は彼らに言った、「お前たちは、お前たちの言い伝えを主張するためなら、神の掟をもみごとに反古(ほご)にする。
410710というのは、モーセがお前の父とお前の母とを敬えと言い、父や母を呪う者は必ず死ぬべしと言った、
410711にもかかわらず、お前たちは〔次のようなことを〕言っている、『もし人が父や母に対し、「あ
なたに差し上げるはずだったものは、コルバン(献げ物の意)〔となります〕」と言えば、
410712父や母に対して、何もしなくてもよろしい一』、と。
410713〔こうして〕お前たちは、自分たちが伝えてきた言い伝えで、神の言葉を台無しにしているの
だ。またお前たちは、この類(たぐい)のことを数多く行なっている」。
410714そして再び群衆を呼び寄せ、彼らに言った、「あなたたちは皆、私の言うことを聞いて、悟れ。
410715外から人間の中に入って来て彼を穢すことのできるものは何もない。むしろその人間から出て行
く〔もろもろの〕ものが、その人間を穢すのだ」。
410716なし
410717そして彼が群衆から離れて家に入ると、彼の弟子たちはこの譬について彼にたずねた。
410718そこで彼は彼らに言う、「あなたたちもまた、そのように悟りがないのか。すべて外から人間の
中に入って来るものは彼を穢しえないことがわからないのか。
410719なぜならば、それは彼の心の中に入るのではなく、腹の中に入って便所へと出て行くからだ」。
こうして、すべての食物を彼は清いものとした。
410720また彼は言った、「人間から出て来るもの、それがその人間を穢す。
410721なぜならば、人間の心の中からこそ、悪い〔もろもろの〕想いが出て来る。つまり、淫行、盗
み、殺人、
410722姦淫、貪欲、悪意、奸計、好色、嫉妬、涜言(とくげん)、高慢、無分別などだ。
410723これらすべての悪は、中から出て来て、その人間を穢すのだ」。
新共同訳1987
7:1
ファリサイ派の人々と数人の律法学者たちが、エルサレムから来て、イエスのもとに集まった。
7:2
そして、イエスの弟子たちの中に汚れた手、つまり洗わない手で食事をする者がいるのを見た。
7:3
――ファリサイ派の人々をはじめユダヤ人は皆、昔の人の言い伝えを固く守って、念入りに手を洗ってからでないと食事をせず、
7:4
また、市場から帰ったときには、身を清めてからでないと食事をしない。そのほか、杯、鉢、銅の器や寝台を洗うことなど、昔から受け継いで固く守っているこ
とがたくさんある。――
7:5
そこで、ファリサイ派の人々と律法学者たちが尋ねた。「なぜ、あなたの弟子たちは昔の人の言い伝えに従って歩まず、汚れた手で食事をするのですか。」
7:6
イエスは言われた。「イザヤは、あなたたちのような偽善者のことを見事に預言したものだ。彼はこう書いている。『この民は口先ではわたしを敬うが、/その
心はわたしから遠く離れている。
7:7
人間の戒めを教えとしておしえ、/むなしくわたしをあがめている。』
7:8
あなたたちは神の掟を捨てて、人間の言い伝えを固く守っている。」
7:9
更に、イエスは言われた。「あなたたちは自分の言い伝えを大事にして、よくも神の掟をないがしろにしたものである。
7:10
モーセは、『父と母を敬え』と言い、『父または母をののしる者は死刑に処せられるべきである』とも言っている。
7:11
それなのに、あなたたちは言っている。『もし、だれかが父または母に対して、「あなたに差し上げるべきものは、何でもコルバン、つまり神への供え物です」
と言えば、
7:12
その人はもはや父または母に対して何もしないで済むのだ』と。
7:13
こうして、あなたたちは、受け継いだ言い伝えで神の言葉を無にしている。また、これと同じようなことをたくさん行っている。」
7:14
それから、イエスは再び群衆を呼び寄せて言われた。「皆、わたしの言うことを聞いて悟りなさい。
7:15
外から人の体に入るもので人を汚すことができるものは何もなく、人の中から出て来るものが、人を汚すのである。」
7:16
(†底本に節が欠落 異本訳) 聞く耳のある者は聞きなさい。
7:17
イエスが群衆と別れて家に入られると、弟子たちはこのたとえについて尋ねた。
7:18
イエスは言われた。「あなたがたも、そんなに物分かりが悪いのか。すべて外から人の体に入るものは、人を汚すことができないことが分からないのか。
7:19
それは人の心の中に入るのではなく、腹の中に入り、そして外に出される。こうして、すべての食べ物は清められる。」
7:20
更に、次のように言われた。「人から出て来るものこそ、人を汚す。
7:21
中から、つまり人間の心から、悪い思いが出て来るからである。みだらな行い、盗み、殺意、
7:22
姦淫、貪欲、悪意、詐欺、好色、ねたみ、悪口、傲慢、無分別など、
7:23
これらの悪はみな中から出て来て、人を汚すのである。」
前田訳1978
7:1
パリサイ人と学者の数人がエルサレムから来て、彼のところに集まった。
7:2
そして彼の弟子たちにけがれた、すなわち洗わぬ手でパンを食べるものがあるのを見かけた。
7:3
パリサイ人はじめすべてのユダヤ人は先祖のいい伝えを守って手をよく洗わずには食事せず、
7:4
市場から帰って身を清めずには食事しない。そのほか杯や鉢や銅の器の洗いなど、守っているしきたりが多い。
7:5
それでパリサイ人と学者は彼に問うた、「なぜあなたの弟子は先祖の伝統に従って歩まずにけがれた手でパンを食べますか」と。
7:6
彼はいわれた、「イザヤがあなた方偽善者のことを預言したのは当っている。いわく、『この民は口先でわたしを敬うが、その心はわたしから遠く離れている。
7:7
彼らのわたしへの礼拝はむなしい、人の定めを教えとしているから』と。
7:8
あなた方は神の掟を捨てて人のいい伝えを守っている」と。
7:9
またいわれた、「よくもあなた方は神の掟をさし置いて自分らのいい伝えを守ろうとしている。
7:10
モーセは『父母を敬え』といい、『父または母をののしるものは死に処せられる』ともいった。
7:11
しかるにあなた方はいう、『ある人が父または母に向かって、差しあげるはずのものはコルバン、すなわち供え物ですといえば、
7:12
その人にはもはや父または母に何ひとつさせない』と。
7:13
あなた方が引きついだ自分のいい伝えで神のことばを無にしている。なおこれに類したことをたくさんしている」と。
7:14
また彼は群衆を近くに呼んでいわれた、「皆わたしに耳傾けて理解せよ。
7:15
人の外から中へ入って人をけがせるものはない。人から出るものが人をけがす」と。
7:16
〔「聞く耳あるものは聞け」〕。
7:17
群衆に別れて家へ帰られたとき、弟子たちは譬えについておたずねした。
7:18
するといわれる、「あなた方までそれほど無理解か。すべて外から人に入るものは人をけがせないことがわからないか。
7:19
それは心には入らずに腹に入って、厠に出るから」と。こうして彼はすべての食べ物を清いとされた。
7:20
またいわれた、「人から出るものこそ人をけがす。
7:21
内から、すなわち人の心から悪心が出る。不身持、盗み、殺人、
7:22
姦淫、貪欲、悪意、奸計、逸楽、妬み、悪口、傲慢、ふしだら、
7:23
これらの悪はみな内から出て人をけがす」と。
新改訳1970
7:1
さて、パリサイ人たちと幾人かの律法学者がエルサレムから来ていて、イエスの回りに集まった。
7:2
イエスの弟子のうちに、汚れた手で、すなわち洗わない手でパンを食べている者があるのを見て、
7:3
――パリサイ人をはじめユダヤ人はみな、昔の人たちの言い伝えを堅く守って、手をよく洗わないでは食事をせず、
7:4
また、市場から帰ったときには、からだをきよめてからでないと食事をしない。まだこのほかにも、杯、水差し、銅器を洗うことなど、堅く守るように伝えられ
た、しきたりがたくさんある。――
7:5
パリサイ人と律法学者たちは、イエスに尋ねた。「なぜ、あなたの弟子たちは、昔の人たちの言い伝えに従って歩まないで、汚れた手でパンを食べるのです
か。」
7:6
イエスは彼らに言われた。「イザヤはあなたがた偽善者について預言をして、こう書いているが、まさにそのとおりです。『この民は、口先ではわたしを敬う
が、その心は、わたしから遠く離れている。
7:7
彼らが、わたしを拝んでも、むだなことである。人間の教えを、教えとして教えるだけだから。』
7:8
あなたがたは、神の戒めを捨てて、人間の言い伝えを堅く守っている。」
7:9
また言われた。「あなたがたは、自分たちの言い伝えを守るために、よくも神の戒めをないがしろにしたものです。
7:10
モーセは、『あなたの父と母を敬え。』また『父や母をののしる者は、死刑に処せられる。』と言っています。
7:11
それなのに、あなたがたは、もし人が父や母に向かって、私からあなたのために上げられる物は、コルバン(すなわち、ささげ物)になりました、と言えば、
7:12
その人には、父や母のために、もはや何もさせないようにしています。
7:13
こうしてあなたがたは、自分たちが受け継いだ言い伝えによって、神のことばを空文にしています。そして、これと同じようなことを、たくさんしているので
す。」
7:14
イエスは再び群衆を呼び寄せて言われた。「みな、わたしの言うことを聞いて、悟るようになりなさい。
7:15
外側から人にはいって、人を汚すことのできる物は何もありません。人から出て来るものが、人を汚すものなのです。」
7:16 [本節欠如]
7:17
イエスが群衆を離れて、家にはいられると、弟子たちは、このたとえについて尋ねた。
7:18
イエスは言われた。「あなたがたまで、そんなにわからないのですか。外側から人にはいって来る物は人を汚すことができない、ということがわからないのです
か。
7:19
そのような物は、人の心には、はいらないで、腹にはいり、そして、かわやに出されてしまうのです。」イエスは、このように、すべての食物をきよいとされ
た。
7:20
また言われた。「人から出るもの、これが、人を汚すのです。
7:21
内側から、すなわち、人の心から出て来るものは、悪い考え、不品行、盗み、殺人、
7:22
姦淫、貪欲、よこしま、欺き、好色、ねたみ、そしり、高ぶり、愚かさであり、
7:23
これらの悪はみな、内側から出て、人を汚すのです。」
塚本訳1963
7:1
パリサイ人とエルサレムから来た数人の聖書学者とがイエスの所に集まったとき、
7:2
イエスの弟子のうちにけがれた、すなわち洗わない手で食事をする者があるのを見た。
7:3
──いったいパリサイ人はもとより、ユダヤ人というユダヤ人は、先祖の言伝えをかたく守って、(きまった方式で)手を洗ってからでないと決して食事をせ
ず、
7:4
市場から帰ったときは(身を)洗い浄めねば食事をせず、このほかにも杯や壷や銅の器をすすぐことなど、かたく守っている仕来たりが沢山あるのである。──
7:5
パリサイ人と聖書学者がイエスに尋ねた、「あなたの弟子はなぜ先祖の言伝えに従って歩かずに、けがれた手で食事をするのか。」
7:6
彼らに言われた、「イザヤはあなた達偽善者のことを預言して、こう書いているが、うまいものである。『この民は口先でわたし[神]を敬いながら、その心は
遠くわたしから離れている。
7:7
彼らは(熱心に)わたしを拝むが無駄である、彼らが教えとして教えているのは、人間の(作った)規則であるから。』
7:8
あなた達は神の掟をすてて、人間の言伝えをかたく守っている。」
7:9
また話しつづけられた、「あなた達は自分の言伝えを守ろうとして、神の掟をないがしろにしているが、うまいものだ!
7:10
モーセは、『父と母とを敬え、』また『父または母を罵る者はかならず死に処せられる』と言ったのに、
7:11
あなた達はこう言うのだから。──『もしある人が父または母にむかって、わたしがあなたに差し上げるはずのものはコルバン[すなわち(神への)供え物]に
する、と言えば、
7:12
(扶養の義務をまぬかれて、)もはや父または母に何一つすることを許されない』と。
7:13
こうして、あなた達は自分で伝えてきた言伝えによって神の言葉を反故にしている。なお、これに似たことをあなた達は沢山している。」
7:14
それからまた群衆を呼びよせて言われた、「皆、わたしの言うことを聞いて悟れ。
7:15
人の(体の)外から入って、人をけがし得るものは何もない。人から出るものが、人をけがすのである。」
7:16 (無し)
7:17
群衆を離れて家にかえられた時、弟子たちがこの譬(の意味)を尋ねた。
7:18
彼らに言われる、「あなた達までそんなに悟りが悪いのか。すべて外から人(の体)に入るものは、人をけがし得ないことが解らないのか。
7:19
心に入らず、腹に入って、便所に出てゆくからだ。」──イエスは(これによって、人は何を食べてもけがれないことを教えて、)すべての食物を清められたの
である。
7:20
また言われた、「人から出るもの、そちらが人をけがす。
7:21
内から、つまり、人の心からは、邪念が出るからである。(すなわち)不品行、盗み、人殺し、
7:22
姦淫、欲張り、悪意、悪巧み、道楽、妬み、悪口、高ぶり、愚かさ(など)。
7:23
これらの悪は皆、内から出て人をけがすのである。」
口語訳1955
7:1
さて、パリサイ人と、ある律法学者たちとが、エルサレムからきて、イエスのもとに集まった。
7:2
そして弟子たちのうちに、不浄な手、すなわち洗わない手で、パンを食べている者があるのを見た。
7:3
もともと、パリサイ人をはじめユダヤ人はみな、昔の人の言伝えをかたく守って、念入りに手を洗ってからでないと、食事をしない。
7:4
また市場から帰ったときには、身を清めてからでないと、食事をせず、なおそのほかにも、杯、鉢、銅器を洗うことなど、昔から受けついでかたく守っている事
が、たくさんあった。
7:5
そこで、パリサイ人と律法学者たちとは、イエスに尋ねた、「なぜ、あなたの弟子たちは、昔の人の言伝えに従って歩まないで、不浄な手でパンを食べるのです
か」。
7:6
イエスは言われた、「イザヤは、あなたがた偽善者について、こう書いているが、それは適切な預言である、『この民は、口さきではわたしを敬うが、その心は
わたしから遠く離れている。
7:7
人間のいましめを教として教え、無意味にわたしを拝んでいる』。
7:8
あなたがたは、神のいましめをさしおいて、人間の言伝えを固執している」。
7:9
また、言われた、「あなたがたは、自分たちの言伝えを守るために、よくも神のいましめを捨てたものだ。
7:10
モーセは言ったではないか、『父と母とを敬え』、また『父または母をののしる者は、必ず死に定められる』と。
7:11
それだのに、あなたがたは、もし人が父または母にむかって、あなたに差上げるはずのこのものはコルバン、すなわち、供え物ですと言えば、それでよいとし
て、
7:12
その人は父母に対して、もう何もしないで済むのだと言っている。
7:13
こうしてあなたがたは、自分たちが受けついだ言伝えによって、神の言を無にしている。また、このような事をしばしばおこなっている」。
7:14
それから、イエスは再び群衆を呼び寄せて言われた、「あなたがたはみんな、わたしの言うことを聞いて悟るがよい。
7:15
すべて外から人の中にはいって、人をけがしうるものはない。かえって、人の中から出てくるものが、人をけがすのである。
7:16
〔聞く耳のある者は聞くがよい〕」。
7:17
イエスが群衆を離れて家にはいられると、弟子たちはこの譬について尋ねた。
7:18
すると、言われた、「あなたがたも、そんなに鈍いのか。すべて、外から人の中にはいって来るものは、人を汚し得ないことが、わからないのか。
7:19
それは人の心の中にはいるのではなく、腹の中にはいり、そして、外に出て行くだけである」。イエスはこのように、どんな食物でもきよいものとされた。
7:20
さらに言われた、「人から出て来るもの、それが人をけがすのである。
7:21
すなわち内部から、人の心の中から、悪い思いが出て来る。不品行、盗み、殺人、
7:22
姦淫、貪欲、邪悪、欺き、好色、妬み、誹り、高慢、愚痴。
7:23
これらの悪はすべて内部から出てきて、人をけがすのである」。
文語訳1917
"410701","
パリサイ人と或學者らと、エルサレムより來りてイエスの許に集る。"
"410702","
而して、その弟子たちの中に、潔からぬ手、即ち洗はぬ手にて食事する者のあるを見たり。"
"410703","
パリサイ人および凡てのユダヤ人は、古への人の言傳を固く執りて、懇ろに手を洗はねば食はず。"
"410704","
また市場より歸りては、まず禊がざれば食はず。このほか酒杯・鉢・銅の器を濯ぐなど、多くの傳を承けて固く執りたり。"
"410705","
パリサイ人および學者らイエスに問ふ『なにゆゑ汝の弟子たちは、古への人の言傳に遵ひて歩まず、潔からぬ手にて食事するか』"
"410706","
イエス言ひ給う『イザヤは汝ら僞善者につきて能く預言せり。「この民は口唇にて我を敬ふ、されどその心は我に遠ざかる。"
"410707","
ただ徒らに我を拜む、人の訓誡を教とし教へて」と録したり。"
"410708","
なんぢらは神の誡命を離れて、人の言傳を固く執る』"
"410709","
また言ひたまふ『汝等はおのれの言傳を守らんとて、能くも神の誡命を棄つ。"
"410710","
即ちモーセは「なんぢの父、なんぢの母を敬へ」といひ「父また母を詈る者は、必ず殺さるべし」といへり。"
"410711","
然るに汝らは「人もし父または母にむかひ、我が汝に對して負う所のものは、コルバン即ち供物なりと言はば可し」と言ひて、"
"410712","
そののち人をして、父また母に事ふること無からしむ。"
"410713","
かく汝らの傳へたる言傳によりて、神の言を空しうし、又おほく此の類の事をなしをるなり』"
"410714","
更に群衆を呼び寄せて言ひ給ふ『なんぢら皆われに聽きて悟れ。"
"410715","
外より人に入りて、人を汚し得るものなし、されど人より出づるものは、これ人を汚すなり』"
"410716","
〔なし〕"
"410717","
イエス群衆を離れて家に入り給ひしに、弟子たち其の譬を問う。"
"410718","
彼らに言ひ給ふ『なんぢらも然か悟なきか、外より人に入る物の、人を汚しえぬを悟らぬか、"
"410719","
これ心には入らず、腹に入りて厠におつるなり』かく凡ての食物を潔しとし給へり。"
"410720","
また言ひたまふ『人より出づるものは、これ人を汚すなり。"
"410721","
それ内より、人の心より、惡しき念いづ、即ち淫行・竊盜・殺人、"
"410722","
姦淫・慳貪・邪曲・詭計・好色・嫉妬・誹謗・傲慢・愚痴。"
"410723","すべて此等の惡しき事は、内より出でて人を汚すなり』"
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マタ
15:1-20
15:1
そのころパリサイ人と聖書学者たちがエルサレムからイエスの所に来て、
15:2
「あなたの弟子はなぜ先祖の言伝えをふみにじるのか。食事をする時に手を洗わないではないか」と言った。
15:3
彼らに答えられた、「では(わたしも)一つ尋ねる、あなた達も自分の言伝えで神の掟をふみにじっているが、あれはどうしたのか。
15:4
神は、『父と母を敬え、』また『父または母を罵る者は必ず死に処せられる』と言われたのに、
15:5
あなた達はこう言うのだから。──『父または母にむかって、わたしがあなたに差し上げるはずのものは(神への)供え物にする、と言う者は、
15:6
父または母を敬わなくてよろしい(、扶養の義務をまぬかれる)』と。こうして、あなた達は自分の言伝えで神の言葉を反故にしている。
15:7
偽善者たち!イザヤはあなた達のことをこう言って預言しているが、うまいものである。──
15:8
『この民は口先でわたし[神]を敬いながら、その心は遠くわたしから離れている。
15:9
彼らは(熱心に)わたしを拝むが無駄である、彼らが教えとして教えているのは、人間の(作った)規則であるから。』」
15:10
それから群衆を呼びよせて言われた、「聞いて悟れ。
15:11
口に入るものは人をけがさない。口から出るもの、これが人をけがす。」
15:12
あとで弟子たちが来てイエスに言う、「パリサイ人がお話を聞いて腹を立てたことを御存じですか。」
15:13
イエスは答えられた、「わたしの天の父上がお植えにならないものは皆、引き抜かれる。
15:14
あの人たちを放っておけ。盲人の手引をする盲人だ。盲人が盲人の手引をすれば、二人とも穴に落ちよう。」
15:15
ペテロが口を出して言った、「さっきの譬を説明してください。」
15:16
イエスは言われた、「あなた達までがまだ悟らないのか。
15:17
すべて口に入るものは、腹を通って便所に落ちる(から、人をけがさない)ことが解らないのか。
15:18
しかし口から出るものは心から出るので、そちらは人をけがす。
15:19
心から悪い考えが出るからである。人殺し、姦淫、不品行、盗み、偽証、悪口(など)。
15:20
人をけがすのこれで、洗わぬ手で食事をすることは人をけがさない。」
(独)NESTLE-ALAND NOVUM
TESTAMENTUM GRAECE
27版1993 の引照
新 共同 マタ
11:15
11:15
耳のある者は聞きなさい。
新 共同 ロマ
1:28
1:28
彼らは神を認めようとしなかったので、神は彼らを無価値な思いに渡され、そのため、彼らはしてはならないことをするようになりまし
た。
新 共同 マタ
6:23
6:23
濁っていれば、全身が暗い。だから、あなたの中にある光が消えれば、その暗さはどれほどであろう。」
(英・米)THE NEW TREASURY OF
SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口 語訳 ピリ
3:5-7
3:5
わたしは八日目に割礼を受けた者、イスラエルの民族に属する者、ベニヤミン族の出身、ヘブル人の中のヘブル人、律法の上ではパリサイ
人、
3:6
熱心の点では教会の迫害者、律法の義については落ち度のない者である。
3:7
しかし、わたしにとって益であったこれらのものを、キリストのゆえに損と思うようになった。
口 語訳
Tコリ15:14
15:14
もしキリストがよみがえらなかったとしたら、わたしたちの宣教はむなしく、あなたがたの信仰もまたむなしい。
口 語訳 ピリ
3:3
3:3
神の霊によって礼拝をし、キリスト・イエスを誇とし、肉を頼みとしないわたしたちこそ、割礼の者である。
口 語訳 ロマ
14:17
14:17
神の国は飲食ではなく、義と、平和と、聖霊における喜びとである。
口 語訳
Tコリ2:14
2:14
生れながらの人は、神の御霊の賜物を受けいれない。それは彼には愚かなものだからである。また、御霊によって判断されるべきであるか
ら、彼はそれを理解することができない。
口 語訳 ガラ
5:19-21
5:19
肉の働きは明白である。すなわち、不品行、汚れ、好色、
5:20
偶像礼拝、まじない、敵意、争い、そねみ、怒り、党派心、分裂、分派、
5:21
ねたみ、泥酔、宴楽、および、そのたぐいである。わたしは以前も言ったように、今も前もって言っておく。このようなことを行う者は、
神の国をつぐことがない。
口 語訳
Tテサ2:5
2:5
わたしたちは、あなたがたが知っているように、決してへつらいの言葉を用いたこともなく、口実を設けて、むさぼったこともない。それ
は、神があかしして下さる。
口 語訳
Uコリ10:5
10:5
神の知恵に逆らって立てられたあらゆる障害物を打ちこわし、すべての思いをとりこにしてキリストに服従させ、
口 語訳
Tコリ6:9-10
6:9
それとも、正しくない者が神の国をつぐことはないのを、知らないのか。まちがってはいけない。不品行な者、偶像を礼拝する者、姦淫を
する者、男娼となる者、男色をする者、盗む者、
6:10
貪欲な者、酒に酔う者、そしる者、略奪する者は、いずれも神の国をつぐことはないのである。
(日)新共同訳1987 の引照
新 共同 使 10:14
10:14
しかし、ペトロは言った。「主よ、とんでもないことです。清くない物、汚れた物は何一つ食べたことがありません。」
新 共同 使 10:28
10:28
彼らに言った。「あなたがたもご存じのとおり、ユダヤ人が外国人と交際したり、外国人を訪問したりすることは、律法で禁じられていま
す。けれども、神はわたしに、どんな人をも清くない者とか、汚れている者とか言ってはならないと、お示しになりました。
新 共同 使 11:8
11:8
わたしは言いました。『主よ、とんでもないことです。清くない物、汚れた物は口にしたことがありません。』
新 共同 ロマ
14:14
14:14
それ自体で汚れたものは何もないと、わたしは主イエスによって知り、そして確信しています。汚れたものだと思うならば、それは、その
人にだけ汚れたものです。
新 共同 ヘブ
10:29
10:29
まして、神の子を足げにし、自分が聖なる者とされた契約の血を汚れたものと見なし、その上、恵みの霊を侮辱する者は、どれほど重い刑
罰に値すると思いますか。
新 共同 黙 21:27
21:27
しかし、汚れた者、忌まわしいことと偽りを行う者はだれ一人、決して都に入れない。小羊の命の書に名が書いてある者だけが入れる。
新 共同 ガラ
1:14
1:14
また、先祖からの伝承を守るのに人一倍熱心で、同胞の間では同じ年ごろの多くの者よりもユダヤ教に徹しようとしていました。
新 共同 ヘブ
9:10
9:10
これらは、ただ食べ物や飲み物や種々の洗い清めに関するもので、改革の時まで課せられている肉の規定にすぎません。
新 共同 エペ
6:1-3
6:1
子供たち、主に結ばれている者として両親に従いなさい。それは正しいことです。
6:2
「父と母を敬いなさい。」これは約束を伴う最初の掟です。
6:3
「そうすれば、あなたは幸福になり、地上で長く生きることができる」という約束です。
新 共同
Tテモ5:8
5:8
自分の親族、特に家族の世話をしない者がいれば、その者は信仰を捨てたことになり、信者でない人にも劣っています。
新 共同 コロ
1:9
1:9
こういうわけで、そのことを聞いたときから、わたしたちは、絶えずあなたがたのために祈り、願っています。どうか、"霊"によるあら
ゆる知恵と理解によって、神の御心を十分悟り、
新 共同 ロマ
14:1-23
14:1
信仰の弱い人を受け入れなさい。その考えを批判してはなりません。
14:2
何を食べてもよいと信じている人もいますが、弱い人は野菜だけを食べているのです。
14:3
食べる人は、食べない人を軽蔑してはならないし、また、食べない人は、食べる人を裁いてはなりません。神はこのような人をも受け入れ
られたからです。
14:4
他人の召し使いを裁くとは、いったいあなたは何者ですか。召し使いが立つのも倒れるのも、その主人によるのです。しかし、召し使いは
立ちます。主は、その人を立たせることがおできになるからです。
14:5
ある日を他の日よりも尊ぶ人もいれば、すべての日を同じように考える人もいます。それは、各自が自分の心の確信に基づいて決めるべき
ことです。
14:6
特定の日を重んじる人は主のために重んじる。食べる人は主のために食べる。神に感謝しているからです。また、食べない人も、主のため
に食べない。そして、神に感謝しているのです。
14:7
わたしたちの中には、だれ一人自分のために生きる人はなく、だれ一人自分のために死ぬ人もいません。
14:8
わたしたちは、生きるとすれば主のために生き、死ぬとすれば主のために死ぬのです。従って、生きるにしても、死ぬにしても、わたした
ちは主のものです。
14:9
キリストが死に、そして生きたのは、死んだ人にも生きている人にも主となられるためです。
14:10
それなのに、なぜあなたは、自分の兄弟を裁くのですか。また、なぜ兄弟を侮るのですか。わたしたちは皆、神の裁きの座の前に立つので
す。
14:11
こう書いてあります。「主は言われる。『わたしは生きている。すべてのひざはわたしの前にかがみ、/すべての舌が神をほめたたえる』
と。」
14:12
それで、わたしたちは一人一人、自分のことについて神に申し述べることになるのです。
◆
兄弟を罪に誘ってはならない
14:13
従って、もう互いに裁き合わないようにしよう。むしろ、つまずきとなるものや、妨げとなるものを、兄弟の前に置かないように決心しな
さい。
14:14
それ自体で汚れたものは何もないと、わたしは主イエスによって知り、そして確信しています。汚れたものだと思うならば、それは、その
人にだけ汚れたものです。
14:15
あなたの食べ物について兄弟が心を痛めるならば、あなたはもはや愛に従って歩んでいません。食べ物のことで兄弟を滅ぼしてはなりませ
ん。キリストはその兄弟のために死んでくださったのです。
14:16
ですから、あなたがたにとって善いことがそしりの種にならないようにしなさい。
14:17
神の国は、飲み食いではなく、聖霊によって与えられる義と平和と喜びなのです。
14:18
このようにしてキリストに仕える人は、神に喜ばれ、人々に信頼されます。
14:19
だから、平和や互いの向上に役立つことを追い求めようではありませんか。
14:20
食べ物のために神の働きを無にしてはなりません。すべては清いのですが、食べて人を罪に誘う者には悪い物となります。
14:21
肉も食べなければぶどう酒も飲まず、そのほか兄弟を罪に誘うようなことをしないのが望ましい。
14:22
あなたは自分が抱いている確信を、神の御前で心の内に持っていなさい。自分の決心にやましさを感じない人は幸いです。
14:23
疑いながら食べる人は、確信に基づいて行動していないので、罪に定められます。確信に基づいていないことは、すべて罪なのです。
新 共同 コロ
2:16
2:16
だから、あなたがたは食べ物や飲み物のこと、また、祭りや新月や安息日のことでだれにも批評されてはなりません。
新 共同 使 10:15
10:15
すると、また声が聞こえてきた。「神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない。」
新 共同 使 11:9
11:9
すると、『神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない』と、再び天から声が返って来ました。
新 共同 エペ
5:3
5:3
あなたがたの間では、聖なる者にふさわしく、みだらなことやいろいろの汚れたこと、あるいは貪欲なことを口にしてはなりません。
新 共同 コロ
3:5
3:5
だから、地上的なもの、すなわち、みだらな行い、不潔な行い、情欲、悪い欲望、および貪欲を捨て去りなさい。貪欲は偶像礼拝にほかな
らない。
新 共同
Tテモ1:10
1:10
みだらな行いをする者、男色をする者、誘拐する者、偽りを言う者、偽証する者のために与えられ、そのほか、健全な教えに反することが
あれば、そのために与えられているのです。
新 共同
Tペテ4:3
4:3
かつてあなたがたは、異邦人が好むようなことを行い、好色、情欲、泥酔、酒宴、暴飲、律法で禁じられている偶像礼拝などにふけってい
たのですが、もうそれで十分です。
新 共同 黙 21:8
21:8
しかし、おくびょうな者、不信仰な者、忌まわしい者、人を殺す者、みだらな行いをする者、魔術を使う者、偶像を拝む者、すべてうそを
言う者、このような者たちに対する報いは、火と硫黄の燃える池である。それが、第二の死である。」
新 共同 黙 22:15
22:15
犬のような者、魔術を使う者、みだらなことをする者、人を殺す者、偶像を拝む者、すべて偽りを好み、また行う者は都の外にいる。
新 共同 ロマ
1:29
1:29
あらゆる不義、悪、むさぼり、悪意に満ち、ねたみ、殺意、不和、欺き、邪念にあふれ、陰口を言い、
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE
1985 の引照
口 語訳 使 10:9-16
10:9
翌日、この三人が旅をつづけて町の近くにきたころ、ペテロは祈をするため屋上にのぼった。時は昼の十二時ごろであった。
10:10
彼は空腹をおぼえて、何か食べたいと思った。そして、人々が食事の用意をしている間に、夢心地になった。
10:11
すると、天が開け、大きな布のような入れ物が、四すみをつるされて、地上に降りて来るのを見た。
10:12
その中には、地上の四つ足や這うもの、また空の鳥など、各種の生きものがはいっていた。
10:13
そして声が彼に聞えてきた、「ペテロよ。立って、それらをほふって食べなさい」。
10:14
ペテロは言った、「主よ、それはできません。わたしは今までに、清くないもの、汚れたものは、何一つ食べたことがありません」。
10:15
すると、声が二度目にかかってきた、「神がきよめたものを、清くないなどと言ってはならない」。
10:16
こんなことが三度もあってから、その入れ物はすぐ天に引き上げられた。
口 語訳 使 14:1-23
14:1
ふたりは、イコニオムでも同じようにユダヤ人の会堂にはいって語った結果、ユダヤ人やギリシヤ人が大ぜい信じた。
14:2
ところが、信じなかったユダヤ人たちは異邦人たちをそそのかして、兄弟たちに対して悪意をいだかせた。
14:3
それにもかかわらず、ふたりは長い期間をそこで過ごして、大胆に主のことを語った。主は、彼らの手によってしるしと奇跡とを行わせ、
そのめぐみの言葉をあかしされた。
14:4
そこで町の人々が二派に分れ、ある人たちはユダヤ人の側につき、ある人たちは使徒の側についた。
14:5
その時、異邦人やユダヤ人が役人たちと一緒になって反対運動を起し、使徒たちをはずかしめ、石で打とうとしたので、
14:6
ふたりはそれと気づいて、ルカオニヤの町々、ルステラ、デルベおよびその附近の地へのがれ、
14:7
そこで引きつづき福音を伝えた。
14:8
ところが、ルステラに足のきかない人が、すわっていた。彼は生れながらの足なえで、歩いた経験が全くなかった。
14:9
この人がパウロの語るのを聞いていたが、パウロは彼をじっと見て、いやされるほどの信仰が彼にあるのを認め、
14:10
大声で「自分の足で、まっすぐに立ちなさい」と言った。すると彼は踊り上がって歩き出した。
14:11
群衆はパウロのしたことを見て、声を張りあげ、ルカオニヤの地方語で、「神々が人間の姿をとって、わたしたちのところにお下りになっ
たのだ」と叫んだ。
14:12
彼らはバルナバをゼウスと呼び、パウロはおもに語る人なので、彼をヘルメスと呼んだ。
14:13
そして、郊外にあるゼウス神殿の祭司が、群衆と共に、ふたりに犠牲をささげようと思って、雄牛数頭と花輪とを門前に持ってきた。
14:14
ふたりの使徒バルナバとパウロとは、これを聞いて自分の上着を引き裂き、群衆の中に飛び込んで行き、叫んで
14:15
言った、「皆さん、なぜこんな事をするのか。わたしたちとても、あなたがたと同じような人間である。そして、あなたがたがこのような
愚にもつかぬものを捨てて、天と地と海と、その中のすべてのものをお造りになった生ける神に立ち帰るようにと、福音を説いているもの
である。
14:16
神は過ぎ去った時代には、すべての国々の人が、それぞれの道を行くままにしておかれたが、
14:17
それでも、ご自分のことをあかししないでおられたわけではない。すなわち、あなたがたのために天から雨を降らせ、実りの季節を与え、
食物と喜びとで、あなたがたの心を満たすなど、いろいろのめぐみをお与えになっているのである」。
14:18
こう言って、ふたりは、やっとのことで、群衆が自分たちに犠牲をささげるのを、思い止まらせた。
14:19
ところが、あるユダヤ人たちはアンテオケやイコニオムから押しかけてきて、群衆を仲間に引き入れたうえ、パウロを石で打ち、死んでし
まったと思って、彼を町の外に引きずり出した。
14:20
しかし、弟子たちがパウロを取り囲んでいる間に、彼は起きあがって町にはいって行った。そして翌日には、バルナバと一緒にデルベにむ
かって出かけた。
14:21
その町で福音を伝えて、大ぜいの人を弟子とした後、ルステラ、イコニオム、アンテオケの町々に帰って行き、
14:22
弟子たちを力づけ、信仰を持ちつづけるようにと奨励し、「わたしたちが神の国にはいるのには、多くの苦難を経なければならない」と
語った。
14:23
また教会ごとに彼らのために長老たちを任命し、断食をして祈り、彼らをその信じている主にゆだねた。
口 語訳 コロ
2:16
2:16
だから、あなたがたは、食物と飲み物とにつき、あるいは祭や新月や安息日などについて、だれにも批評されてはならない。
口 語訳 コロ
2:21-22
2:21
「さわるな、味わうな、触れるな」などという規定に縛られているのか。
2:22
これらは皆、使えば尽きてしまうもの、人間の規定や教によっているものである。
口 語訳 ロマ
1:29
1:29
すなわち、彼らは、あらゆる不義と悪と貪欲と悪意とにあふれ、ねたみと殺意と争いと詐欺と悪念とに満ち、また、ざん言する者、
****************************************
****************************************
マルコ7:24−30
スロフェニキヤの女
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆シリア・フェニキアの女の信仰 (マタ一五21−28)
マル
7:24 イエスはそこを立ち去って、ティルスの地方へ行かれた。ある家に入り、誰にも知られたくないと思っておられたが、人々に気付かれてしまった。
マル 7:25 汚れた霊に取りつかれた幼い娘を持つ女が、すぐにイエスのことを聞きつけ、来てその足元にひれ伏した。
マル 7:26 女はギリシア人でシリア・フェニキアの生まれであった。そして、娘から悪霊を追い出してくださいと頼んだ。
マル
7:27 イエスは言われた。「まず、子どもたちに十分に食べさせるべきである。子どもたちのパンを取って、小犬に投げてやるのはよくない。」
マル 7:28 女は答えて言った。「主よ、食卓の下の小犬でも、子どものパン屑はいただきます。」
マル 7:29 そこで、イエスは言われた。「その言葉で十分である。行きなさい。悪霊はあなたの娘から出て行った。」
マル 7:30 女が家に帰ってみると、その子は床に横たわっており、悪霊は出てしまっていた。
フランシスコ会訳2013
◆フェニキアの女の信仰(マタ15・21-28)
024さて、イエスはそこを立ち去
り、ティルスの地方に行かれた。そして家に入り、誰にも知られたくないと思っておられたが、隠れ通すことはできなかった。
025汚れた霊に憑かれた幼い娘をも
つ一人の女が、すぐにイエスのことを聞いて駆けつけ、その足元にひれ伏した。
026この女は異邦人で、シリア・
フェニキアの生まれであったが、娘から悪霊を追い出してくださるよう願った。
027するとイエスは仰せになった、
「まず子供たちに満腹するまで食べさせよう。子供たちのパンを取って子犬に投げ与えるのはよくないことだ」。
028そこで、女は答えた、「主よ、
ごもっともです。でも、食卓の下にいる子犬も、子供たちのパン屑を食べます」。
029そこでイエスは仰せになった、
「それほどに言うのか。よろしい、帰りなさい。悪霊はあなたの娘から出ていった」。
030そこで、彼女が家に帰ってみる
と、子供は床の上に横たわり、もう悪霊は出てしまっていた。
岩波翻訳委員会訳1995
410724さて、イエスは立ち上がつって、そこからテュロスの地域へ行った。そして〔一
軒
の〕家に入り、誰にも知られまいとしたが、隠れていることはできなかった。
410725案の定、穢れた霊に憑かれた小娘をもつ一人の女が、彼のことをすぐに聞きつけ、やって来て、
彼の足もとにひれ伏した。
410726この女はギリシア人で、シリア・フェニキアの生まれであつた。そして彼女は、自分の娘から悪
霊を追い出してくれるように彼に頼んだ。
410727そこで彼は彼女に言った、「まず、『子供たち』を満腹させなさい。というのも、『子供たちの
パンを奪って子犬たちに与えてやるのは、よくない』〔という〕からだ」。
410728すると彼女は彼に答えて言う、「主よ、テーブルの下の子犬たちでも、子供たちの食べ屑にはあ
りつきます」。
410729そこで彼は彼女に言った、「そう言われては〔かなわない〕。行きなさい。悪霊はあなたの娘か
ら出て行った」。
410730そこで彼女は自分の家に帰ってみると、子供は床に伏してはいるものの、悪霊は
〔す
でに〕出て行ってしまっているのに気がついた。
新共同訳1987
7:24
イエスはそこを立ち去って、ティルスの地方に行かれた。ある家に入り、だれにも知られたくないと思っておられたが、人々に気づかれてしまった。
7:25
汚れた霊に取りつかれた幼い娘を持つ女が、すぐにイエスのことを聞きつけ、来てその足もとにひれ伏した。
7:26
女はギリシア人でシリア・フェニキアの生まれであったが、娘から悪霊を追い出してくださいと頼んだ。
7:27
イエスは言われた。「まず、子供たちに十分食べさせなければならない。子供たちのパンを取って、小犬にやってはいけない。」
7:28
ところが、女は答えて言った。「主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます。」
7:29
そこで、イエスは言われた。「それほど言うなら、よろしい。家に帰りなさい。悪霊はあなたの娘からもう出てしまった。」
7:30
女が家に帰ってみると、その子は床の上に寝ており、悪霊は出てしまっていた。
前田訳1978
7:24
そこを立ってツロの地方へ行かれた。ある家に入って、だれにも知られたくないとお考えであったが、隠れておいでになれなかった。
7:25
ある女にけがれた霊につかれた娘があって、すぐ彼のことを聞きつけ、来てお足もとにひれ伏した。
7:26
この女は異邦人で、スロフェニキアの生まれであったが、娘から悪霊を追い出すようお願いした。
7:27
するといわれた、「まず子らを満腹させよ。子らのパンを取って小犬に投げ与えるのはよくない」と。
7:28
彼女は答えた、「主よ、それはそれでも、食卓の下の小犬も子どものパンくずを食べます」と。
7:29
彼はいわれた、「それほどいえるなら、お帰りなさい。娘さんから悪霊は出た」と。
7:30
彼女が家へ帰ると、子は床に寝ていて、悪霊は出ていた。
新改訳1970
7:24
イエスは、そこを出てツロの地方へ行かれた。家にはいられたとき、だれにも知られたくないと思われたが、隠れていることはできなかった。
7:25
汚れた霊につかれた小さい娘のいる女が、イエスのことを聞きつけてすぐにやって来て、その足もとにひれ伏した。
7:26
この女はギリシヤ人で、スロ・フェニキヤの生まれであった。そして、自分の娘から悪霊を追い出してくださるようにイエスに願い続けた。
7:27
するとイエスは言われた。「まず子どもたちに満腹させなければなりません。子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのはよくないことです。」
7:28
しかし、女は答えて言った。「主よ。そのとおりです。でも、食卓の下の小犬でも、子どもたちのパンくずをいただきます。」
7:29
そこでイエスは言われた。「そうまで言うのですか。それなら家にお帰りなさい。悪霊はあなたの娘から出て行きました。」
7:30
女が家に帰ってみると、その子は床の上に伏せっており、悪霊はもう出ていた。
塚本訳1963
7:24
そこを立って、ツロ地方に行かれた。ある家に入って、だれにも知られたくないと思っておられた。しかし隠れていることが出来ず、
7:25
汚れた霊につかれた小さい娘を持つ一人の女が、すぐイエスのことを聞きつけ、来て足下にひれ伏した。
7:26
この女は異教人で、スロフェニキア生まれであったが、娘から悪鬼を追い出してほしいとイエスに願った。
7:27
女に言われた、「まず子供たち(イスラエル人)を満腹させなくてはいけない。子供たちのパンを取り上げて、(異教の)小犬どもに投げてやるのはよろしくな
い。」
7:28
しかし女は答えた、「主よ、是非どうぞ!食卓の下の小犬どもも、子供さんたちのパン屑をいただきます。」
7:29
イエスは言われた、「それほど言うなら、よろしい、帰りなさい。悪鬼はもう娘から出ていった。」
7:30
女が家にかえって見ると、子供は寝床にねており、悪鬼はもう出ていた。
口語訳1955
7:24
さて、イエスは、そこを立ち去って、ツロの地方に行かれた。そして、だれにも知れないように、家の中にはいられたが、隠れていることができなかった。
7:25
そして、けがれた霊につかれた幼い娘をもつ女が、イエスのことをすぐ聞きつけてきて、その足もとにひれ伏した。
7:26
この女はギリシヤ人で、スロ・フェニキヤの生れであった。そして、娘から悪霊を追い出してくださいとお願いした。
7:27
イエスは女に言われた、「まず子供たちに十分食べさすべきである。子供たちのパンを取って小犬に投げてやるのは、よろしくない」。
7:28
すると女は答えて言った、「主よ、お言葉どおりです。でも、食卓の下にいる小犬も、子供たちのパンくずは、いただきます」。
7:29
そこでイエスは言われた、「その言葉で、じゅうぶんである。お帰りなさい。悪霊は娘から出てしまった」。
7:30
そこで、女が家に帰ってみると、その子は床の上に寝ており、悪霊は出てしまっていた。
文語訳1917
"410724","
イエス起ちて此處を去り、ツロの地方に往き、家に入りて人に知られじとし給ひたれど、隱るること能はざりき。"
"410725","
ここに穢れし靈に憑かれたる稚なき娘をもてる女、ただちにイエスの事をきき、來りて御足の許に平伏す。"
"410726","
この女はギリシヤ人にて、スロ・フェニキヤの生なり。その娘より惡鬼を逐ひ出し給はんことを請ふ。"
"410727","
イエス言ひ給ふ『まづ子供に飽かしむべし、子供のパンをとりて小狗に投げ與ふるは善からず』"
"410728","
女こたへて言ふ『然り、主よ、食卓の下の小狗も子供の食屑を食ふなり』"
"410729","
イエス言ひ給ふ『なんぢ此の言によりて〔安んじ〕往け、惡鬼は既に娘より出でたり』"
"410730","
をんな家に歸りて見るに、子は寢臺の上に臥し、惡鬼は既に出でたり。"
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各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マタ
15:21-28
15:21
イエスはそこを出て、ツロとシドンとの地方に引っ込まれた。
15:22
すると、その地方生まれの一人のカナンの女が出てきて叫んだ、「主よ、ダビデのお子様よ、どうぞお慈悲を。娘がひどく悪鬼に苦しめられています。」
15:23
しかしイエスは一言も答えられなかった。弟子たちが来て、願って言った、「願いをかなえてやって、(早く)この女を追い払ってください。どなりながらつい
て来ますから。」
15:24
イエスは答えられた、「わたしはイスラエルの家のいなくなった羊だけにしか、遣わされていない。」
15:25
するとその女が来て、しきりに願って言った、「主よ、お助けください。」
15:26
イエスは答えられた、「子供たちのパンを取り上げて、(異教の)小犬どもに投げてやるのはよろしくない。」
15:27
しかし女は言った、「主よ、是非どうぞ!小犬どもも、御主人の食卓から落ちるパン屑をいただくのですから。」
15:28
そこでイエスは答えられた、「ああ、女の人、りっぱな信仰だ。願いどおりに成れ。」すると、ちょうどその時から、娘は直った。
(独)NESTLE-ALAND NOVUM
TESTAMENTUM GRAECE
27版1993 の引照
新 共同 マコ
5:22
5:22
会堂長の一人でヤイロという名の人が来て、イエスを見ると足もとにひれ伏して、
(英・米)THE NEW TREASURY OF
SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口 語訳 ロマ 15:8
15:8 わたしは言う、キリス
トは神の真実を明らかにするために、割礼のある者の僕となられた。それは父祖たちの受けた約束を保証すると共に、
(日)新共同訳1987 の引照
新 共同 ロマ
9:4
9:4
彼らはイスラエルの民です。神の子としての身分、栄光、契約、律法、礼拝、約束は彼らのものです。
新 共同 エペ
2:12
2:12
また、そのころは、キリストとかかわりなく、イスラエルの民に属さず、約束を含む契約と関係なく、この世の中で希望を持たず、神を知
らずに生きていました。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE
1985 の引照
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マルコ7:31−37
エパタ
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆耳が聞こえず舌の回らない人を癒やす
マル 7:31 それからまた、イエスはティルスの地方を去り、シドンを経てデカポリス地方を通り抜け、ガリラヤ湖に来られた。
マル 7:32 人々は耳が聞こえず口の利けない人を連れて来て、その上に手を置いてくださるようにと願った。
マル 7:33 そこで、イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し、指をその両耳に差し入れ、それから唾を付けてその舌に触れられた。
マル 7:34 そして、天を仰いで呻き、その人に向かって、「エッファタ」と言われた。これは、「開け」という意味である。
マル 7:35 すると、たちまち耳が開き、舌のもつれが解け、はっきりと話すようになった。
マル
7:36 イエスは人々に、このことを誰にも話してはいけない、と口止めをされた。しかし、イエスが口止めをされればされるほど、人々はかえってますます
言い広めた。
マル
7:37 そして、すっかり驚いて言った。「この方のなさったことはすべて、すばらしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるよ
うにしてくださる。」
フランシスコ会訳2013
◆口のきけない人、耳の聞こえない人を癒やされる(マタ15・29-31)
031さて、イエスはティルスの地方
を去り、シドンを経て、ガリラヤの湖のほうに戻り、デカポリス地方に入られた。
032すると、人々は耳が聞こえず、
舌が回らない人をイエスのもとに連れてきて、その上に手を置いてくださるようにと願った。
033そこで、イエスはその人を群衆
から連れ出し、離れた所でその両耳に自分の指を差し入れ、また、ご自分のつばをつけてその舌に触れ、
034天を仰いで嘆息し、「エッファ
タ」と仰せになった。これは「開け」という意味である。
035するとただちに、耳は開け、舌
のもつれは解け、はっきり口がきけるようになった。
036イエスは、このことを誰にも言
わないようにと、人々を戒められたが、戒めれば戒めるほど、人々はかえってますます言い広めた。
037そして、すっかり驚いて言っ
た、「この方のなさることはすべて素晴らしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口のきけない人を話せるようになさった」。
岩波翻訳委員会訳1995
410731さて彼は、再びテュロスの地域から出て、シドンを通ってガリラヤの海に至り、デカポリス地域
のただ中に来た。
410732すると人々は、彼のところに耳が聞こえず、舌もまわらない一人の者を連れて来て、この者の上
に手を置いてくれるように彼に乞い願う。
410733そこでイエスは、彼を群衆から離して一人にし、自分の指を彼の両耳に入れ、唾をつけて彼の舌
に触った。
410734そして天を仰ぎ見て嘆息し、彼に言う、「エッファタ」。これは「開け」という意味である。
410735すると[すぐさま]彼の耳は開かれ、舌のもつれも解けてまともに話した。
410736そこで彼は、〔このことを〕誰にも言わないように彼らに命令した。しかし、命令しようとすれ
ばするほど、彼らの方はなおいっそう、〔イエスの行なったことを〕宣べ伝え出した。
410737そして、とてつもなく仰天しながら言い続けた、「彼がこれまでやったことは、すばらしいこと
〔ばかり〕だ。耳の聞こえない者たちを聞こえるようにし、口の利けない者たちを話せるようにさえするのだ」。
新共同訳1987
7:31
それからまた、イエスはティルスの地方を去り、シドンを経てデカポリス地方を通り抜け、ガリラヤ湖へやって来られた。
7:32
人々は耳が聞こえず舌の回らない人を連れて来て、その上に手を置いてくださるようにと願った。
7:33
そこで、イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し、指をその両耳に差し入れ、それから唾をつけてその舌に触れられた。
7:34
そして、天を仰いで深く息をつき、その人に向かって、「エッファタ」と言われた。これは、「開け」という意味である。
7:35
すると、たちまち耳が開き、舌のもつれが解け、はっきり話すことができるようになった。
7:36
イエスは人々に、だれにもこのことを話してはいけない、と口止めをされた。しかし、イエスが口止めをされればされるほど、人々はかえってますます言い広め
た。
7:37
そして、すっかり驚いて言った。「この方のなさったことはすべて、すばらしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにしてく
ださる。」
前田訳1978
7:31
それからイエスはツロの地方を去り、シドンを経、デカポリス地方を通ってガリラヤ湖へ行かれた。
7:32
人々は耳しいで言語障害の人を連れて来て手をお置きくださるようお願いする。
7:33
彼はその人ひとりを群衆から連れ出して、指を両耳に入れ、唾して舌にさわり、
7:34
天を仰いで溜息して彼にいわれる、「エパタ」と。開け、の意味である。
7:35
すると聞こえるようになり、すぐ舌のもつれがほどけて、普通に話した。
7:36
彼は人々にだれにもいうなと命じられた。しかし人々は命じられるとますます言いふらし、
7:37
並々ならぬおどろきぶりでいった、「あの方のなさったことは皆いい。耳しいが聞こえ、唖者が話すようになさる」と。
新改訳1970
7:31
それから、イエスはツロの地方を去り、シドンを通って、もう一度、デカポリス地方のあたりのガリラヤ湖に来られた。
7:32
人々は、耳が聞こえず、口のきけない人を連れて来て、彼の上に手を置いてくださるように願った。
7:33
そこで、イエスは、その人だけを群衆の中から連れ出し、その両耳に指を差し入れ、それからつばきをして、その人の舌にさわられた。
7:34
そして、天を見上げ、深く嘆息して、その人に「エパタ。」すなわち、「開け。」と言われた。
7:35
すると彼の耳が開き、舌のもつれもすぐに解け、はっきりと話せるようになった。
7:36
イエスは、このことをだれにも言ってはならない、と命じられたが、彼らは口止めされればされるほど、かえって言いふらした。
7:37
人々は非常に驚いて言った。「この方のなさったことは、みなすばらしい。つんぼを聞こえるようにし、おしを話せるようにしてくださった。」
塚本訳1963
7:31
それからイエスはツロ地方を出て、シドンを通り、またガリラヤ湖の近く、デカポリス地方の真中に来られた。
7:32
人々が聾で舌のまわらぬ人をつれて来て、手をのせて(直して)ほしいと願う。
7:33
イエスはその人をただ一人、群衆の中から連れ出して、指をその両耳にさしこみ、次に(指に)唾をしてその舌にさわり、
7:34
天を仰いで溜息をつき、その人に「エパタ!」[すなわち「開け!」]と言われる。
7:35
すると耳があき、すぐ舌のもつれが解けて、普通に物が言えるようになった。
7:36
イエスはだれにも言ってはならぬと人々に命じられたが、命ずれば命ずるだけ、ますます言いふらした。
7:37
そして驚きはてて言った、「あの方のされたことは、何もかも良いことばかりだ。聾や唖に、聞かせたり、物を言わせたりされるのだから。」
口語訳1955
7:31
それから、イエスはまたツロの地方を去り、シドンを経てデカポリス地方を通りぬけ、ガリラヤの海べにこられた。
7:32
すると人々は、耳が聞えず口のきけない人を、みもとに連れてきて、手を置いてやっていただきたいとお願いした。
7:33
そこで、イエスは彼ひとりを群衆の中から連れ出し、その両耳に指をさし入れ、それから、つばきでその舌を潤し、
7:34
天を仰いでため息をつき、その人に「エパタ」と言われた。これは「開けよ」という意味である。
7:35
すると彼の耳が開け、その舌のもつれもすぐ解けて、はっきりと話すようになった。
7:36
イエスは、この事をだれにも言ってはならぬと、人々に口止めをされたが、口止めをすればするほど、かえって、ますます言いひろめた。
7:37
彼らは、ひとかたならず驚いて言った、「このかたのなさった事は、何もかも、すばらしい。耳の聞えない者を聞えるようにしてやり、口のきけない者をきける
ようにしておやりになった」。
文語訳1917
"410731","
イエスまたツロの地方を去りて、シドンを過ぎ、デカポリスの地方を經て、ガリラヤの海に來り給ふ。"
"410732","
人々、耳聾にして物言ふこと難き者を連れ來りて、之に手をおき給はんことを願ふ。"
"410733","
イエス群衆の中より、彼をひとり連れ出し、その兩耳に指をさし入れ、また唾してその舌に觸り、"
"410734","
天を仰ぎて嘆じ、その人に對ひて『エパタ』と言ひ給ふ、ひらけよとの意なり。"
"410735","
かくてその耳ひらけ、舌の縺ただちに解け、正しく物いへり。"
"410736","
イエス誰にも告ぐなと人々を戒めたまふ。されど戒むるほど反つて愈々言ひ弘めたり。"
"410737","
また甚だしく打驚きて言ふ『かれの爲しし事は皆よし、聾者をも聞えしめ、唖者をも物いはしむ』"
****************************************
各国聖書引照
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マタ
15:29-31
15:29
それからイエスはそこを去って、ガリラヤ湖のほとりにかえり、山に上ってそこに坐られた。
15:30
大勢の群衆が足なえ、片輪、盲人、唖、そのほか多くの者をつれてイエスの所に来て、足もとに置いたので、それをなおされた。
15:31
群衆は唖が物を言い、片輪が直り、足なえが歩きまわり、盲人が目が見えるようになったのを見て驚き、イスラエルの神を讃美した。
(独)NESTLE-ALAND NOVUM
TESTAMENTUM GRAECE
27版1993 の引照
新 共同 マコ
7:24
7:24
イエスはそこを立ち去って、ティルスの地方に行かれた。ある家に入り、だれにも知られたくないと思っておられたが、人々に気づかれて
しまった。
新 共同 マコ
5:20
5:20
その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったことをことごとくデカポリス地方に言い広め始めた。人々は皆驚いた。
新 共同 マタ
9:18
9:18
イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者がそばに来て、ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。で
も、おいでになって手を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」
新 共同 マコ
8:23
8:23
イエスは盲人の手を取って、村の外に連れ出し、その目に唾をつけ、両手をその人の上に置いて、「何か見えるか」とお尋ねになった。
新 共同 マコ
1:41
1:41
イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言われると、
新 共同 マタ
14:19
14:19
群衆には草の上に座るようにお命じになった。そして、五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子た
ちにお渡しになった。弟子たちはそのパンを群衆に与えた。
新 共同 マコ
8:12
8:12
イエスは、心の中で深く嘆いて言われた。「どうして、今の時代の者たちはしるしを欲しがるのだろう。はっきり言っておく。今の時代の
者たちには、決してしるしは与えられない。」
新 共同 マタ
8:4
8:4
イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。ただ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、
人々に証明しなさい。」
新 共同 マコ
1:22
1:22
人々はその教えに非常に驚いた。律法学者のようにではなく、権威ある者としてお教えになったからである。
(英・米)THE NEW TREASURY OF
SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
・・・・
(日)新共同訳1987 の引照
新 共同 使 9:12
9:12
アナニアという人が入って来て自分の上に手を置き、元どおり目が見えるようにしてくれるのを、幻で見たのだ。」
新 共同 使 28:8
28:8
ときに、プブリウスの父親が熱病と下痢で床についていたので、パウロはその家に行って祈り、手を置いていやした。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE
1985 の引照
口 語訳
Tテモ4:14
4:14
長老の按手を受けた時、預言によってあなたに与えられて内に持っている恵みの賜物を、軽視してはならない。
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