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マルコ12:1−12

悪い小作人

 

翻訳比較




聖書協会共同訳2018
◆「ぶどう園と農夫」のたとえ *(マタ二一33−46、ルカ二〇9−19)
マル 12:1 イエスは、たとえで彼らに話し始められた。「ある人がぶどう園を造り、垣を巡らし、搾り場を掘り、見張りのやぐらを建て、これを農夫たちに貸し て旅に出た。
マル 12:2 収穫の時になったので、ぶどう園の収穫を受け取るために、僕を農夫たちのところへ送った。
マル 12:3 ところが、農夫たちはこの僕を捕まえて袋叩きにし、何も持たせないで帰した。
マル 12:4 そこでまた、他の僕を送ったが、農夫たちはその頭を殴り、侮辱した。
マル 12:5 さらに、もう一人を送ったが、今度は殺した。そのほかに多くの僕を送ったが、ある者は殴られ、ある者は殺された。
マル 12:6 その人には、まだ一人、愛する息子がいた。『私の息子なら敬ってくれるだろう』と言って、最後に息子を送った。
マル 12:7 農夫たちは話し合った。『これは跡取りだ。さあ、殺してしまおう。そうすれば、財産はこちらのものだ。』
マル 12:8 そして、息子を捕まえて殺し、ぶどう園の外に放り出した。
マル 12:9 さて、ぶどう園の主人は、どうするだろうか。戻って来て、農夫たちを殺し、ぶどう園をほかの人たちに与えるに違いない。
マル 12:10 聖書にこう書いてあるのを読んだことがないのか。/『家を建てる者の捨てた石/これが隅の親石となった。
マル 12:11 これは、主がなさったことで/私たちの目には不思議なこと。』」
マル 12:12 彼らは、イエスが自分たちに当てつけてこのたとえを話されたと気付いたので、イエスを捕らえようとしたが、群衆を恐れた。それで、イエスをそ の場に残して立ち去った。

フランシスコ会訳2013

マルコによる福音書 12

フランシスコ訳聖書 Mar <12>章 聖書本文

◆悪い小作人の喩え(マタ2133-462222]、ルカ29-19

<12>

001それから、イエスは喩 えをもって彼らに語り始められた、「ある人がぶどう園を造り、垣根を巡らし、搾り場を設け、物見櫓を立て、これを小作人たち に貸し与えて、遠方に旅立った。

002やがて季節になったの で、ぶどうの収穫の分け前を取り立てるために、小作人の所に僕を遣わした。

003ところが、小作人は僕 を捕まえて打ちたたき、何も渡さずに追い返した。

004そこで、主人は再び別 の僕を遣わしたが、彼らはその頭を殴り、侮辱した。

005さらに、別の僕を遣わ したところ、今度はこれを殺してしまった。それでも、何人もの僕を遣わしたが、ある者は打たれ、ある者は殺された。

006しかし、まだ一人残っ ていた。それは愛する息子であった。主人は、『わたしの息子なら、恐れ敬うに違いない』と思って、最後にその息子を遣わし た。

007すると、小作人は、 『あれは跡取りだ。さあ、殺してしまおう。そうすれば、相続財産はわれわれのものとなる』と話し合い、

008息子を捕まえて殺し、 ぶどう園の外に放り出した。

009さて、ぶどう園の主人 はどうするであろうか。彼は戻ってきて、小作人たちを殺して、そのぶどう園をほかの人たちに与えるであろう。

010あなた方は次の聖書の 句を読んだことがないのか。『家を建てる者らが捨てた石、これが隅の親石となった。

011それは主の行われたこ とで、わたしたちの目には不思議に見える』」。

012イエスが自分たちを指 してこの喩えを語られたことを悟り、彼らはイエスを捕らえようと謀った。しかし、群衆を恐れていたので、イエスを残して立ち 去った。


 

岩波翻訳委員会訳1995

411201そしてイエスは彼らに譬で語り始めた、「一人の人が葡萄園を造り、まわりに垣根を設け、受け 槽(ぶね)を掘り、見張りやぐら建て、それを農夫たちに貸して旅立った。

411202そして時が来ると、彼はその農夫たちのところへ〔一人の〕僕を遣わして、農夫たちから葡萄園 の収穫を受け取ろうとした。

411203ところが彼らは、僕を捕らえ、殴り、空手で送り返した。

411204そこで主人は再び、もう一人の僕を彼らのところに遣わした。しかし彼らは、その僕をも頭を 殴って侮辱を加えた。

411205そこで主人はもう一人別の者を遣わした。しかし彼らはその僕を殺してしまった。そしてそのほ かの多くの者たちを、彼らは殴ったり殺したりした。

411206主人にはなお、もう一人、彼の愛する息子がいた。最後に彼は、彼らにその息子を遣わして、 言った、『私の息子なら、彼らもはばかるところがあるだろう』。

411207しかし、かの農夫たちはお互いに言った、『こいつは跡取りだ。さあ、こいつを殺してしまお う。そうすれば財産は俺たちのものだ』。

411208そして彼を捕らえて殺し、彼を葡萄園の外に投げ捨てた。

411209[そこで]葡萄園の主人は、どうするだろうか。彼はやって来て、農夫たちを滅ぼしてしまい、 葡萄園をほかの者たちにやってしまうだろう。

411210お前たちは、この聖句を読んだことがないのか、

家造りたちの棄てた石、

それこそが隅の親石となった

411211このこと は主がなされたことで、

我らの目には〔ただ〕驚きである」。

411212そこで彼らはイエスを捕まえようとしたが、群衆を恐れた。なぜなら彼らは、

彼 がこの譬を自分たちに当てつけて語ったことを知っていたからである。そこで彼

を そのままにしておいて、そこから立ち去った。

 

新共同訳1987

12:1 イエスは、たとえで彼らに話し始められた。「ある人がぶどう園を作り、垣を巡らし、搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸して旅に出 た。

12:2 収穫の時になったので、ぶどう園の収穫を受け取るために、僕を農夫たちのところへ送った。

12:3 だが、農夫たちは、この僕を捕まえて袋だたきにし、何も持たせないで帰した。

12:4 そこでまた、他の僕を送ったが、農夫たちはその頭を殴り、侮辱した。

12:5 更に、もう一人を送ったが、今度は殺した。そのほかに多くの僕を送ったが、ある者は殴られ、ある者は殺された。

12:6 まだ一人、愛する息子がいた。『わたしの息子なら敬ってくれるだろう』と言って、最後に息子を送った。

12:7 農夫たちは話し合った。『これは跡取りだ。さあ、殺してしまおう。そうすれば、相続財産は我々のものになる。』

12:8 そして、息子を捕まえて殺し、ぶどう園の外にほうり出してしまった。

12:9 さて、このぶどう園の主人は、どうするだろうか。戻って来て農夫たちを殺し、ぶどう園をほかの人たちに与えるにちがいない。

12:10 聖書にこう書いてあるのを読んだことがないのか。『家を建てる者の捨てた石、/これが隅の親石となった。

12:11 これは、主がなさったことで、/わたしたちの目には不思議に見える。』」

12:12 彼らは、イエスが自分たちに当てつけてこのたとえを話されたと気づいたので、イエスを捕らえようとしたが、群衆を恐れた。それで、イエスをその場に残して 立ち去った。

 

前田訳1978

12:1 イエスは譬えで彼らに話し出された、「ある人がぶどう園を作って、垣をめぐらし、搾り場をしつらえ、物見やぐらを建て、ぶどう作りに貸して旅立った。

12:2 収穫の時に、ぶどう作りからぶどう畑の実の分け前を受け取るために、ひとりの僕をつかわした。

12:3 すると僕をつかまえてなぐり、無一文で帰した。

12:4 もうひとりの僕をつかわすと、それをも頭をなぐって侮辱した。

12:5 もうひとりをつかわすと、それをも殺した。ほかの大勢の僕をも、あるいはなぐり、あるいは殺した。

12:6 まだひとりいた。おのがいとし子であった。『わが子なら敬おう』といってその最後のものをつかわした。

12:7 ぶどう作りは互いにいった、『これは相続人だ。さあ、殺そう。そうすれば相続財産はわれらのものだ』と。

12:8 そして捕えて殺し、ぶどう園の外に投げ出した。

12:9 ぶどう園の主人はどうするであろうか。来てぶどう作りを殺し、ぶどう園をほかの人々にまかせよう。

12:10 あなた方は聖書にこう書いてあるのを読まなかったか・・『家造りが捨てた石、それが隅の土台石になった。

12:11 これは主のなさったこと、われらの目には不思議である』と」。

12:12 彼らは自分らにあてつけて譬を話されたことを知って、彼を捕えようとしたが、群衆をおそれた。それで、彼をそのままにして立ち去った。

 

新改訳1970

12:1 それからイエスは、たとえを用いて彼らに話し始められた。「ある人がぶどう園を造って、垣を巡らし、酒ぶねを掘り、やぐらを建て、それを農夫たちに貸し て、旅に出かけた。

12:2 季節になると、ぶどう園の収穫の分けまえを受け取りに、しもべを農夫たちのところへ遣わした。

12:3 ところが、彼らは、そのしもべをつかまえて袋だたきにし、何も持たせないで送り帰した。

12:4 そこで、もう一度別のしもべを遣わしたが、彼らは、頭をなぐり、はずかしめた。

12:5 また別のしもべを遣わしたところが、彼らは、これも殺してしまった。続いて、多くのしもべをやったけれども、彼らは袋だたきにしたり、殺したりした。

12:6 その人には、なおもうひとりの者がいた。それは愛する息子であった。彼は、『私の息子なら、敬ってくれるだろう。』と言って、最後にその息子を遣わした。

12:7 すると、その農夫たちはこう話し合った。『あれはあと取りだ。さあ、あれを殺そうではないか。そうすれば、財産はこちらのものだ。』

12:8 そして、彼をつかまえて殺してしまい、ぶどう園の外に投げ捨てた。

12:9 ところで、ぶどう園の主人は、どうするでしょう。彼は戻って来て、農夫どもを打ち滅ぼし、ぶどう園をほかの人たちに与えてしまいます。

12:10 あなたがたは、次の聖書のことばを読んだことがないのですか。『家を建てる者たちの見捨てた石、それが礎の石になった。

12:11 これは主のなさったことだ。私たちの目には、不思議なことである。』」

12:12 彼らは、このたとえ話が、自分たちをさして語られたことに気づいたので、イエスを捕えようとしたが、やはり群衆を恐れた。それで、イエスを残して、立ち 去った。

 

塚本訳1963

12:1 それから譬をもって彼らに話し出された、「ある人が『葡萄畑をつくって、垣根をめぐらし、(その中に)搾り場をもうけ、(見張りの)櫓を建てた』上、小作 人たちに貸して旅行に出かけた。

12:2 (収穫の)時が来たので、小作人から葡萄畑の収穫の分け前を取り立てるために、一人の使用人を小作人の所に使にやった。

12:3 すると、それをつかまえてなぐりつけ、手ぶらでかえした。

12:4 またほかの使用人を一人やると、それをも頭をなぐり、かつ侮辱した。

12:5 そこで(また)ほかの一人をやっると、それも殺してしまった。ほかの大勢(の使用人)を(やったが、)なぐったり、殺したりしてしまった。

12:6 (最後に)まだ一人、最愛の(独り)息子があった。『わたしの息子なら恐れ入るにちがいない』と言って、最後にこれを使にやった。

12:7 するとその小作人たちは、『これは相続人だ。さあ、殺してしまおう。そうすればその財産はおれ達のものになるのだ』と互に言いながら、

12:8 つかまえて殺した上、葡萄畑の外に放り出してしまった(という話)。

12:9 (それで尋ねるが、)葡萄畑の持ち主はどうするだろうか。(もちろん)来て小作人たちを殺し、葡萄畑をほかの人に貸すにちがいない。

12:10 あなた達はこの聖書の句をすら読んだことがないのか。──『大工たちが(役に立たぬと)捨てた石、それが隅の土台石になった。

12:11 これは主のなされたことで、われわれの目には不思議である。』」

12:12 彼らはイエスが自分たちに当て付けてこの譬を言われたことを知ったので、(怒って)イエスを捕えようと思ったが、民衆(が騒ぎ出すの)を恐れた。それで、 イエスをそのままにして立ち去った。

 

口語訳1955

12:1 そこでイエスは譬で彼らに語り出された、「ある人がぶどう園を造り、垣をめぐらし、また酒ぶねの穴を掘り、やぐらを立て、それを農夫たちに貸して、旅に出 かけた。

12:2 季節になったので、農夫たちのところへ、ひとりの僕を送って、ぶどう園の収穫の分け前を取り立てさせようとした。

12:3 すると、彼らはその僕をつかまえて、袋だだきにし、から手で帰らせた。

12:4 また他の僕を送ったが、その頭をなぐって侮辱した。

12:5 そこでまた他の者を送ったが、今度はそれを殺してしまった。そのほか、なお大ぜいの者を送ったが、彼らを打ったり、殺したりした。

12:6 ここに、もうひとりの者がいた。それは彼の愛子であった。自分の子は敬ってくれるだろうと思って、最後に彼をつかわした。

12:7 すると、農夫たちは『あれはあと取りだ。さあ、これを殺してしまおう。そうしたら、その財産はわれわれのものになるのだ』と話し合い、

12:8 彼をつかまえて殺し、ぶどう園の外に投げ捨てた。

12:9 このぶどう園の主人は、どうするだろうか。彼は出てきて、農夫たちを殺し、ぶどう園を他の人々に与えるであろう。

12:10 あなたがたは、この聖書の句を読んだことがないのか。『家造りらの捨てた石が/隅のかしら石になった。

12:11 これは主がなされたことで、わたしたちの目には不思議に見える』」。

12:12 彼らはいまの譬が、自分たちに当てて語られたことを悟ったので、イエスを捕えようとしたが、群衆を恐れた。そしてイエスをそこに残して立ち去った。

 

文語訳1917

"411132"," されど人よりと言はんか……』彼ら群衆を恐れたり、人みなヨハネを實に預言者と認めたればなり。"

"411133"," 遂にイエスに答へて『知らず』と言ふ。イエス言ひ給ふ『われも何の權威をもて此等の事を爲すか、汝らに告げじ』"

"411201"," イエス譬をもて彼らに語り出で給ふ『ある人、葡萄園を造り、籬を環らし、酒槽の穴を掘り、櫓をたて、農夫どもに貸して、遠く旅立せ り。"

"411202"," 時いたりて農夫より葡萄園の所得を受取らんとて、僕をその許に遣ししに、"

"411203"," 彼ら之を執へて打ちたたき、空手にて歸らしめたり。"

"411204"," 又ほかの僕を遣ししに、その首に傷つけ、かつ辱しめたり。"

"411205"," また他の者を遣ししに、之を殺したり。又ほかの多くの僕をも、或は打ち或は殺したり。"

"411206"," なほ一人あり、即ち其の愛しむ子なり「わが子は敬ふならん」と言ひて、最後に之を遣ししに、"

"411207"," かの農夫ども互に言ふ「これは世嗣なり、いざ之を殺さん、さらばその嗣業は、我らのものとなるべし」"

"411208"," 乃ち執へて之を殺し、葡萄園の外に投げ棄てたり。"

"411209"," さらば葡萄園の主、なにを爲さんか、來りて農夫どもを亡し、葡萄園を他の者どもに與ふべし。"

"411210"," 汝ら聖書に、「造家者らの棄てたる石は、これぞ隅の首石となれる。"

"411211"," これ主によりて成れるにて、我らの目には奇しきなり」とある句をすら讀まぬか』"

"411212"," ここに彼等イエスを執へんと思ひたれど、群衆を恐れたり、この譬の己らを指して言ひ給へるを悟りしに因る。遂にイエスを離れて去り往 けり。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 21:33-46

21:33 もう一つの譬を聞きなさい。ある家の主人があった。『葡萄畑をつくって、それに垣根をめぐらし、その中に搾り場をもうけ、(見張りの)櫓を建てた』上、小 作人たちに貸して旅行に出かけた。

21:34 収穫の時が近づくと、収穫を取り立てるために、使用人たちを小作人の所に使いをやった。

21:35 すると小作人は使用人をつかまえて、一人をなぐりつけ、一人を石で打ち、一人を殺した。

21:36 また前よりも多くのほかの使用人をやると、同じような目にあわせた。

21:37 最後に『わたしの独り息子なら恐れ入るにちがいない』と言って、その息子を使いにやった。

21:38 すると小作人たちはこの息子を見て、『これは相続人だ。さあ、殺して、その財産を取ってしまおう』と互に言いながら、

21:39 つかまえて葡萄畑の外に放り出した上、殺してしまった(と言う話。)

21:40 それで(尋ねるが、)葡萄畑の持ち主が来たら、この小作人たちをどうするだろうか。」

21:41 人々が答える、「そのひどい奴どもをひどい目にあわせて殺し、葡萄畑は、収穫の時ごとにそれを納めるほかの小作人に貸すにちがいない。」

21:42 イエスは彼らに言われた、「あなた達は聖書で(この句を)まだ読んだことがないのか。──『大工たちが(役に立たぬと)捨てた石、それが隅の土台石になっ た。これは主のなされたことで、われわれの目には不思議である。』

21:43 だからわたしは言う、神の国はあなた達から取り上げられて、神の国の実を結ぶ(ほかの)国民に与えられるであろう。

21:44 そして(救世主なる)この石の上に(つまずき)倒れる人は打ち砕かれ、(最後の裁きの日に)この石が倒れかかる人は、粉微塵になるであろう。」

21:45 大祭司連とパリサイ人はこれらの譬を聞いて、イエスが自分達のことを言っておられることを知り、

21:46 怒ってイエスを捕らえようと思ったが、民衆(が騒ぎ出すの)を恐れた。民衆はイエスを預言者と思っていたからである。

 

塚本訳 ルカ 20:9-19

20:9 そして人々にこの譬を話し出された、「ある人が『葡萄畑をつくり、』小作人たちに貸して長い旅行に出かけた。

20:10 (収穫の)時が来たので、葡萄畑の収穫の分け前を納めさせるために、一人の使用人を小作人の所に使いにやった。しかし小作人はそれをなぐりつけ、手ぶらで おい返した。

20:11 さらにほかの使用人を一人やると、それをもなぐりつけ、かつ侮辱した上、手ぶらでおい返した。

20:12 かさねて第三の者をやると、これも怪我をさせて(葡萄畑から)放り出した。

20:13 そこで葡萄畑の持ち主が考えた、『どうしたものだろう。…よし、最愛の(独り)息子を使にやろう。これなら多分恐れ入るにちがいない。』

20:14 すると小作人たちはそれを見て、互に相談して、『これは相続人だ。殺してしまおう。そしてその財産をおれ達のものにしよう』と言いながら、

20:15 葡萄畑の外に放り出して殺してしまった(という話)。それで(尋ねるが、)葡萄畑の持ち主は小作人たちをどうするだろうか。

20:16 (もちろん)来てこの小作人たちを殺し、葡萄畑をほかの人に貸すにちがいない。」人々はこれを聞いて(驚いて)言った、「とんでもない、そんなことが!」

20:17 イエスは彼らをじっと見て言われた、「では、こう(聖書に)書いてあるのはなんの意味であるか。──』大工たちが(役に立たぬと)捨てた石、それが隅の土 台石になった。』

20:18 (救世主なる)その石の上に(つまづき)倒れる人は一人のこらず打ち砕かれ、(最後の裁きの日に)その石が倒れかかる人は、粉微塵になるであろう。」

20:19 この時聖書学者と大祭司連は、イエスが自分たちに当てつけてこの譬を言われたことを知ったので、(怒って)イエスに手をかけようと思ったが、人民(が騒ぎ 出すの)を恐れた。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新 共同 マコ 4:2

4:2 イエスはたとえでいろいろと教えられ、その中で次のように言われた。

 

新 共同 マタ 21:34

21:34 さて、収穫の時が近づいたとき、収穫を受け取るために、僕たちを農夫たちのところへ送った。

 

新 共同 マコ 11:18

11:18 祭司長たちや律法学者たちはこれを聞いて、イエスをどのようにして殺そうかと謀った。群衆が皆その教えに打たれていたので、彼らはイ エスを恐れたからである。

 

新 共同 マタ 21:26

21:26 『人からのものだ』と言えば、群衆が怖い。皆がヨハネを預言者と思っているから。」

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口 語訳 Tテサ2:15

2:15 ユダヤ人たちは主イエスと預言者たちとを殺し、わたしたちを迫害し、神を喜ばせず、すべての人に逆らい、

 

(日)新共同訳1987 の引照

新 共同 ヘブ 11:32-39

11:32 これ以上、何を話そう。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル、また預言者たちのことを語るなら、時間が足りな いでしょう。

11:33 信仰によって、この人たちは国々を征服し、正義を行い、約束されたものを手に入れ、獅子の口をふさぎ、

11:34 燃え盛る火を消し、剣の刃を逃れ、弱かったのに強い者とされ、戦いの勇者となり、敵軍を敗走させました。

11:35 女たちは、死んだ身内を生き返らせてもらいました。他の人たちは、更にまさったよみがえりに達するために、釈放を拒み、拷問にかけら れました。

11:36 また、他の人たちはあざけられ、鞭打たれ、鎖につながれ、投獄されるという目に遭いました。

11:37 彼らは石で打ち殺され、のこぎりで引かれ、剣で切り殺され、羊の皮や山羊の皮を着て放浪し、暮らしに事欠き、苦しめられ、虐待され、

11:38 荒れ野、山、岩穴、地の割れ目をさまよい歩きました。世は彼らにふさわしくなかったのです。

11:39 ところで、この人たちはすべて、その信仰のゆえに神に認められながらも、約束されたものを手に入れませんでした。

 

新 共同 ヘブ 1:1-2

1:1 神は、かつて預言者たちによって、多くのかたちで、また多くのしかたで先祖に語られたが、

1:2 この終わりの時代には、御子によってわたしたちに語られました。神は、この御子を万物の相続者と定め、また、御子によって世界を創造 されました。

 

新 共同 使  4:11

4:11 この方こそ、/『あなたがた家を建てる者に捨てられたが、/隅の親石となった石』/です。

 

新 共同 Tペテ2:7

2:7 従って、この石は、信じているあなたがたには掛けがえのないものですが、信じない者たちにとっては、/「家を建てる者の捨てた石、/ これが隅の親石となった」のであり、

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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マルコ12:13−17

納税問題

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
◆皇帝への税金 (マタ二二15−22、ルカ二〇20−26)
マル 12:13 さて、人々は、イエスの言葉尻を捕らえて陥れようとして、ファリサイ派やヘロデ党の人を数人イエスのところに遣わした。
マル 12:14 彼らは来て、イエスに言った。「先生、私たちは、あなたが真実な方で、誰をもはばからない方だと知っています。人に分け隔てをせず、真理に基 づいて神の道を教えておられるからです。ところで、皇帝に税金を納めるのは許されているでしょうか、いないでしょうか。納めるべきでしょ うか、納めてはならないのでしょうか。」
マル 12:15 イエスは、彼らの偽善を見抜いて言われた。「なぜ、私を試そうとするのか。デナリオン銀貨を持って来て見せなさい。」
マル 12:16 彼らがそれを持って来ると、イエスは、「これは、誰の肖像と銘か」と言われた。彼らが、「皇帝のものです」と言うと、
マル 12:17 イエスは言われた。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」彼らは、イエスの答えに驚嘆した。


フランシスコ会訳2013

◆納税についての問答(マタ2215-22、 ルカ22-26

013さて、人々は、またイエスの言 葉じりをとらえようとして、ファリサイ派とヘロデ党の中からいく人かをイエスのもとに遣わした。

014彼らはイエスのもとに来て言っ た、「先生、わたしたちはあなたが真実な方で、誰をもはばからない方であることを知っています。あなたは相手によって態度を変えるこ となく、真理に基づいて神の道を教えておられるからです。ところで、皇帝に人頭税を納めることは許されていますか、いませんか。納め るのと納めないのと、どちらがよいのでしょうか」。

015イエスは彼らの下心を見抜いて 仰せになった、「どうしてわたしを試みるのか。デナリオン銀貨を持って来て見せなさい」。

016彼らが持って来たので、イエス は「これは誰の肖像か、また誰の銘か」とお尋ねになった。すると、彼らは「皇帝のです」と答えた。

017そこで、イエスは「皇帝のもの は皇帝に、神のものは神に返しなさい」と仰せになった。彼らはイエスに驚嘆した。


 

岩波翻訳委員会訳1995

411213そして彼らは、ファリサイ派とヘロデ党とのうちから幾人かを彼のもとにわ す。〔彼の〕言葉尻をとらえて彼を陥れるためである。

411214そして彼らはやって来て彼に言う、「先生、私どもはあなた様が真実な方でいらして、誰をはば かることもない方であられることを存じ上げております。なぜならあなた様は、外観で人をえこひ.いきなさることがなく、真実に神の道 を教えておられるからです。〔ところで〕カエサルに税金を払うことは許されているのでしょうか、いないのでしょうか。私どもは払うべ きでしょうか、払うべきではないのでしょうか」。

411215彼は彼らの偽瞞を見て彼らに言った、「お前たちはなぜ私を試みるのか。デナリオン貨幣を私に 持ってきて見せよ」。

411216そこで彼らは持って来た。すると彼は彼らに言う、「これは誰の像か、また誰の銘か」。彼らは 彼に言った、「カエサルのです」。

411217するとイエスは彼らに言った、「カエサルのものならカエサルに、つまり、『神様』のものなら 『神様』にお返し申し上げよ」。すると人々は大変彼に驚いた。

 

新共同訳1987

12:13 さて、人々は、イエスの言葉じりをとらえて陥れようとして、ファリサイ派やヘロデ派の人を数人イエスのところに遣わした。

12:14 彼らは来て、イエスに言った。「先生、わたしたちは、あなたが真実な方で、だれをもはばからない方であることを知っています。人々を分け隔てせず、真理に 基づいて神の道を教えておられるからです。ところで、皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているでしょうか、適っていないでしょう か。納めるべきでしょうか、納めてはならないのでしょうか。」

12:15 イエスは、彼らの下心を見抜いて言われた。「なぜ、わたしを試そうとするのか。デナリオン銀貨を持って来て見せなさい。」

12:16 彼らがそれを持って来ると、イエスは、「これは、だれの肖像と銘か」と言われた。彼らが、「皇帝のものです」と言うと、

12:17 イエスは言われた。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」彼らは、イエスの答えに驚き入った。

 

前田訳1978

12:13 数人のパリサイ人とヘロデ党の人々がことばじりをとらえるよう彼のところにつかわされた。

12:14 彼らは来ていう、「先生、あなたは真実で、だれであろうと気がねなさらぬことをわれらは知っています。あなたは人の顔色をうかがわず、真実に神の道をお教 えです。皇帝に税を納めてよいですか、よくないですか。納めるべきでしょうか、否でしょうか」と。

12:15 彼らの偽善を見ていわれた、「なぜわたしを試すのか。デナリ銀貨を持って来て見せなさい」と。

12:16 彼らが持って来るといわれる、「この像はだれのか、そしてこの銘は」と。彼らはいった、「皇帝のです」と。

12:17 イエスはいわれた、「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ」と。彼らはイエスにおどろきいった。

 

新改訳1970

12:13 さて、彼らは、イエスに何か言わせて、わなに陥れようとして、パリサイ人とヘロデ党の者数人をイエスのところへ送った。

12:14 彼らはイエスのところに来て、言った。「先生。私たちは、あなたが真実な方で、だれをもはばからない方だと存じています。あなたは人の顔色を見ず、真理に 基づいて神の道を教えておられるからです。ところで、カイザルに税金を納めることは律法にかなっていることでしょうか、かなっていな いことでしょうか。納めるべきでしょうか、納めるべきでないのでしょうか。」

12:15 イエスは彼らの擬装を見抜いて言われた。「なぜ、わたしをためすのか。デナリ銀貨を持って来て見せなさい。」

12:16 彼らは持って来た。そこでイエスは彼らに言われた。「これはだれの肖像ですか。だれの銘ですか。」彼らは、「カイザルのです。」と言った。

12:17 するとイエスは言われた。「カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」彼らはイエスに驚嘆した。

 

塚本訳1963

12:13 それから彼らは数人のパリサイ人とヘロデ党の者とを、イエスの所にやった。その言葉尻をとらえ(て訴え出)ようとするのである。

12:14 その人たちは来てイエスに言う、「先生、あなたは正直な方で、だれにも遠慮されないことをよく承知しております。人の顔色を見ず、本当のことを言って神の 道を教えられるからです。(それでお尋ねしますが、わたし達は異教人である)皇帝に、税を納めてよろしいでしょうか、よろしくないで しょうか。納めるべきでしょうか、納めるべきでないでしょうか。」

12:15 イエスは彼らの偽善を見抜いて言われた、「なぜわたしを試すか。デナリ銀貨を持ってきて見せなさい。」

12:16 持ってくると、言われる、「これはだれの肖像か、まただれの銘か。」「皇帝のです」と彼らが言った。

12:17 イエスは言われた、「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ。」彼らはイエスに驚いてしまった。

 

口語訳1955

12:13 さて、人々はパリサイ人やヘロデ党の者を数人、イエスのもとにつかわして、その言葉じりを捕えようとした。

12:14 彼らはきてイエスに言った、「先生、わたしたちはあなたが真実なかたで、だれをも、はばかられないことを知っています。あなたは人に分け隔てをなさらない で、真理に基いて神の道を教えてくださいます。ところで、カイザルに税金を納めてよいでしょうか、いけないでしょうか。納めるべきで しょうか、納めてはならないのでしょうか」。

12:15 イエスは彼らの偽善を見抜いて言われた、「なぜわたしをためそうとするのか。デナリを持ってきて見せなさい」。

12:16 彼らはそれを持ってきた。そこでイエスは言われた、「これは、だれの肖像、だれの記号か」。彼らは「カイザルのです」と答えた。

12:17 するとイエスは言われた、「カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」。彼らはイエスに驚嘆した。

 

文語訳1917

"411213"," かくて彼らイエスの言尾をとらへて陷入れん爲に、パリサイ人とヘロデ黨との中より、數人を御許に遣す。"

"411214"," その者ども來りて言ふ『師よ、我らは知る、汝は眞にして、誰をも憚りたまふ事なし、人の外貌を見ず、眞をもて神の道を教へ給へばな り。我ら貢をカイザルに納むるは、宣きか、惡しきか、納めんか、納めざらんか』"

"411215"," イエス其の詐僞なるを知りて『なんぞ我を試むるか、デナリを持ち來りて我に見せよ』と言ひ給へば、"

"411216"," 彼ら持ち來る。イエス言ひ給ふ『これは誰の像、たれの號なるか』『カイザルのなり』と答ふ。"

"411217"," イエス言ひ給ふ『カイザルの物はカイザルに、神の物は神に納めよ』彼らイエスに就きて甚だ怪しめり。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 22:15-22

22:15 するとパリサイ人は(そこから)出ていって、イエスを(彼自身の)言葉で罠にかけることを決議し、

22:16 その弟子たちをヘロデ党の者と共にイエスのところにやって言わせた、「先生、あなたは正直な方で、本当のことを言って神の道を教えられ、だれにも遠慮され ないことをよく承知しております。人の顔色を見られないからです。

22:17 それで御意見を聞かせてください──(わたし達は異教人である)皇帝に、税を納めてよろしいでしょうか、よろしくないでしょうか。」

22:18 イエスは彼らの悪意を知って言われた、「なぜわたしを試すのか、この偽善者たち、

22:19 税の貨幣を見せなさい。」デナリ銀貨を差し出すと、

22:20 言われる、「これはだれの肖像か、まただれの銘か。」

22:21 「皇帝のです」と彼らが言う。すると言われる、「では皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ。」

22:22 彼らは聞いて驚き、イエスをそのままにして立ち去った。

 

塚本訳 ルカ 20:20-26

20:20 そこで彼らはイエスをつけねらい、信心深そうな風をした回し者をやった。イエスの言葉質をとって、総督の役所や官庁に引き渡すためであった。

20:21 回し者がイエスに尋ねた、「先生、あなたは正直に物を言い、また教えられ、すこしもわけ隔てをせず、本当のことを言って神の道を教えられることをよく承知 しております。

20:22 (それでお尋ねしますが、わたし達は異教人である)皇帝に、貢を納めてよろしいでしょうか、よろしくないでしょうか。」

20:23 彼らの悪賢い考えを見破って言われた、

20:24 「デナリ銀貨を見せなさい。そこにはだれの肖像と銘があるか。」「皇帝のがあります」と彼らが言った。

20:25 イエスは彼らに言われた、「それなら皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ。」

20:26 彼らは民衆の前でイエスの言葉質をとることができず、そのうけこたえぶりに驚きながら黙ってしまった。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新 共同 マコ 8:11

8:11 ファリサイ派の人々が来て、イエスを試そうとして、天からのしるしを求め、議論をしかけた。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口 語訳 ロマ 13:7

13:7 あなたがたは、彼らす べてに対して、義務を果しなさい。すなわち、貢を納むべき者には貢を納め、税を納むべき者には税を納め、恐るべき者は恐れ、敬うべき 者は敬いなさい。

 

口 語訳 Uコリ5:14-15

5:14 なぜなら、キリストの愛がわたしたちに強く迫っているからである。わたしたちはこう考えている。ひとりの人がすべての人のために死ん だ以上、すべての人が死んだのである。

5:15 そして、彼がすべての人のために死んだのは、生きている者がもはや自分のためにではなく、自分のために死んでよみがえったかたのため に、生きるためである。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新 共同 コロ 4:6

4:6 いつも、塩で味付けされた快い言葉で語りなさい。そうすれば、一人一人にどう答えるべきかが分かるでしょう。

 

新 共同 ロマ 13:7

13:7 すべての人々に対して自分の義務を果たしなさい。貢を納めるべき人には貢を納め、税を納めるべき人には税を納め、恐るべき人は恐れ、 敬うべき人は敬いなさい。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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マルコ12:18−27

復活問答

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
◆復活についての問答 (マタ二二23−33、ルカ二〇27−40)
マル 12:18 復活はないと言っているサドカイ派の人々が、イエスのところへ来て尋ねた。
マル 12:19 「先生、モーセは私たちのために書いています。『ある人の兄が死に、妻を残して子がない場合、その弟は兄嫁と結婚して、兄のために子をもうけ ねばならない。』
マル 12:20 さて、七人の兄弟がいました。長男は妻を迎えましたが、子を残さないで死にました。
マル 12:21 次男が彼女を妻にしましたが、子を残さないで死に、三男も同様でした。
マル 12:22 こうして、七人とも子を残しませんでした。最後にその女も死にました。
マル 12:23 復活の時、彼らが復活すると、彼女は誰の妻になるのでしょうか。七人ともその女を妻にしたのです。」
マル 12:24 イエスは言われた。「あなたがたは聖書も神の力も知らないから、そんな思い違いをしているのではないか。
マル 12:25 死者の中から復活するときには、めとることも嫁ぐこともなく、天の御使いのようになるのだ。
マル 12:26 死者が復活することについては、モーセの書の『柴』の箇所で、神がモーセにどのように言われたか、読んだことがないのか。『私はアブラハムの 神、イサクの神、ヤコブの神である』とあるではないか。
マル 12:27 神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ。あなたがたは大変な思い違いをしている。」


フランシスコ会訳2013

◆死者の復活について(マタ2223-33、 ルカ227-4

018さらに、復活はないと主張する サドカイ派の人々が、イエスのもとに来て尋ねた、

019「先生、もし人が妻を残して死 に、子供がない場合には、弟がその女を娶り、兄のために子をもうけるようにと、モーセはわたしたちに書き残しています。

020さて、ここに七人の兄弟がい て、長男が妻を迎えましたが、子を残さずに死にました。

021それで次男がその女を娶りまし たが、彼も子を残さずに死に、三男もまた同様でした。

022こうして七人とも死に、子を残 しませんでした。最後にその女も死にました。

023ところで、復活にあたって、彼 らが蘇えったとき、この女は誰の妻となるのでしょうか。七人とも彼女を妻にしたのですが」。

024イエスは仰せになった、「あな た方は、聖書も神の力も知らないから、そんな考え違いをしているのではないか。

025死者の中から復活する時は、娶 ることも、嫁ぐこともなく、天の使いたちのようになる。

026死者の復活については、モーセ の書の柴の箇所で、神がモーセにどのように語られたか読んだことがないのか。『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神であ る』とあるではないか。

027神は死者の神ではなく、生きて いる者の神である。あなた方は大変な思い違いをしている」。


 

岩波翻訳委員会訳1995

411218すると、サドカイ派の者たちが彼のもとにやって来る。彼らは、甦りはないと

言っ ている者たちである。そして彼にたずねて言った、

411219「先生、モーセは私どもに次のように書き〔残し〕ました、もしある人の兄が死に、妻を残したが子供を残さなかった場合、その弟がその妻を取り、 自分の兄の子孫を起こすようにとのことです。

411220〔ところで〕七人の兄弟がいました。そして長男が妻を娶り、子孫を残さずに

死 にました。

411221すると次男が彼女を娶りましたが、〔彼も〕子孫を残さずに死んでしまいました。そして三男も 同じでした。

411222結局、七人とも子孫を残さずに死にました。皆のしんがりにその女も死にました。411223 甦りにおいて、[〔つまり〕彼らが甦る時]彼女は彼らのうちのいったい誰の妻なのでしょう。というのも、七人とも彼女

を 妻にしたからです」。

411224イエスは彼らに言った、「あなたたちは、聖書も神の力も知らないからこそ、〔そのように〕 誤っているのではないか。

411225なぜならば、死人のうちから復活する時は、彼らは娶らず、嫁がない。むしろ天の御使いたちの ようだからだ。

411226死人たちが起こされることについては、あなたたちはモーセの書の『柴藪』のくだりで、神が彼 にこう言われたのを読んだことがないのか、この私 がアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神〔である〕。27神は死人たちの神などではなく、生ける者たちの神だ。あなた たちはひどく誤っている」。

 

新共同訳1987

12:18 復活はないと言っているサドカイ派の人々が、イエスのところへ来て尋ねた。

12:19 「先生、モーセはわたしたちのために書いています。『ある人の兄が死に、妻を後に残して子がない場合、その弟は兄嫁と結婚して、兄の跡継ぎをもうけねばな らない』と。

12:20 ところで、七人の兄弟がいました。長男が妻を迎えましたが、跡継ぎを残さないで死にました。

12:21 次男がその女を妻にしましたが、跡継ぎを残さないで死に、三男も同様でした。

12:22 こうして、七人とも跡継ぎを残しませんでした。最後にその女も死にました。

12:23 復活の時、彼らが復活すると、その女はだれの妻になるのでしょうか。七人ともその女を妻にしたのです。」

12:24 イエスは言われた。「あなたたちは聖書も神の力も知らないから、そんな思い違いをしているのではないか。

12:25 死者の中から復活するときには、めとることも嫁ぐこともなく、天使のようになるのだ。

12:26 死者が復活することについては、モーセの書の『柴』の個所で、神がモーセにどう言われたか、読んだことがないのか。『わたしはアブラハムの神、イサクの 神、ヤコブの神である』とあるではないか。

12:27 神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ。あなたたちは大変な思い違いをしている。」

 

前田訳1978

12:18 サドカイ人がおそばに来た。復活はない、という人々である。彼らは問うた、

12:19 「先生、モーセはわれらのために書きました、『兄が死んで妻を残して子がない場合、弟がその妻をめとって兄の子孫を生かすように』と。

12:20 七人の兄弟があって、長男が妻をめとり、子を残さずに死に、

12:21 次男がそれをめとって子を残さずに死に、三男もそうで、

12:22 七人とも子を残さず、最後に妻も死にました。

12:23 復活に際して、彼らが復活すると、妻はだれのになるのでしょうか、七人とも彼女をめとりましたが」と。

12:24 イエスはいわれた、「あなた方がそんなまちがいをしているのは聖書も神の力も知らないからではないか。

12:25 死人の中から復活するときは、めとりもとつぎもせず、天にあるみ使いのようである。

12:26 死人が復活するについては、モーセの書の柴のくだりで、神が彼にいわれたのを読まなかったか、「われはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」と。

12:27 神は死者の神でなく生者の神である。あなた方のまちがいははなはだしい」と。

 

新改訳1970

12:18 また、復活はないと主張していたサドカイ人たちが、イエスのところに来て、質問した。

12:19 「先生。モーセは私たちのためにこう書いています。『もし、兄が死んで妻をあとに残し、しかも子がないばあいには、その弟はその女を妻にして、兄のための 子をもうけなければならない。』

12:20 さて、七人の兄弟がいました。長男が妻をめとりましたが、子を残さないで死にました。

12:21 そこで次男がその女を妻にしたところ、やはり子を残さずに死にました。三男も同様でした。

12:22 こうして、七人とも子を残しませんでした。最後に、女も死にました。

12:23 復活の際、彼らがよみがえるとき、その女はだれの妻なのでしょうか。七人ともその女を妻にしたのですが。」

12:24 イエスは彼らに言われた。「そんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからではありませんか。

12:25 人が死人の中からよみがえるときには、めとることも、とつぐこともなく、天の御使いたちのようです。

12:26 それに、死人がよみがえることについては、モーセの書にある柴の個所で、神がモーセにどう語られたか、あなたがたは読んだことがないのですか。『わたし は、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。』とあります。

12:27 神は死んだ者の神ではありません。生きている者の神です。あなたがたはたいへんな思い違いをしています。」

 

塚本訳1963

12:18 そこに、復活なしと主張するサドカイ人たちが来て、イエスにこう言って質問した、

12:19 「先生、モーセは(その律法に、)『もし死んだ兄が、』妻を残して『子をのこさない場合には、弟はその女をめとり、兄の家をつぐべき子をもうけよ』とわた し達のために書いています。

12:20 (ところでここに)七人の兄弟があって、長男が妻をめとったが、子をのこさずに死に、

12:21 次男が(この律法に従って)その女をめとったが、また子を残さずに死に、三男も同様で、

12:22 ついに七人とも子をのこさず、一番最後にその女も死んでしまいました。

12:23 (もし復活があるなら、)人が復活する復活の折には、この女はその(七人の)うちのだれの妻になるのでしょうか。七人ともその女を妻にしましたから。」

12:24 イエスは言われた、「あなた達は聖書も神の力も知らないから、そんな間違いをしているのではないか。

12:25 死人の中から復活する時には、めとることもなく嫁ぐこともなく、ちょうど天の使のようである。

12:26 死人が復活することについては、(聖書にはっきり書いてある。)モーセの書の茨の薮の(燃える話の)ところで、神がモーセにこう言われたのを読んだことが ないのか、──『わたしはアブラハムの神、またイサクの神、またヤコブの神(である)』と。

12:27 (ところで)神は死人の神ではなく、生きている者の神である。(だからアブラハム、イサクなども皆復活して、今生きているわけではないか。)あなた達は大 間違いをしている。」

 

口語訳1955

12:18 復活ということはないと主張していたサドカイ人たちが、イエスのもとにきて質問した、

12:19 「先生、モーセは、わたしたちのためにこう書いています、『もし、ある人の兄が死んで、その残された妻に、子がない場合には、弟はこの女をめとって、兄の ために子をもうけねばならない』。

12:20 ここに、七人の兄弟がいました。長男は妻をめとりましたが、子がなくて死に、

12:21 次男がその女をめとって、また子をもうけずに死に、三男も同様でした。

12:22 こうして、七人ともみな子孫を残しませんでした。最後にその女も死にました。

12:23 復活のとき、彼らが皆よみがえった場合、この女はだれの妻なのでしょうか。七人とも彼女を妻にしたのですが」。

12:24 イエスは言われた、「あなたがたがそんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからではないか。

12:25 彼らが死人の中からよみがえるときには、めとったり、とついだりすることはない。彼らは天にいる御使のようなものである。

12:26 死人がよみがえることについては、モーセの書の柴の篇で、神がモーセに仰せられた言葉を読んだことがないのか。『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤ コブの神である』とあるではないか。

12:27 神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である。あなたがたは非常な思い違いをしている」。

 

文語訳1917

"411218"," また復活なしと云ふサドカイ人ら、イエスに來り問ひて言ふ、"

"411219"," 『師よ、モーセは、人の兄弟もし子なく妻を遣して死なば、その兄弟かれの妻を娶りて、兄弟のために嗣子を擧ぐべしと、我らに書き遺し たり。"

"411220"," ここに七人の兄弟ありて、兄妻を娶り、嗣子なくして死に、"

"411221"," 第二の者その女を娶り、また嗣子なくして死に、第三の者また然なし、"

"411222"," 七人とも嗣子なくして死に、終には其の女も死にたり。"

"411223"," 復活のとき彼らみな甦へらんに、この女は誰の妻たるべきか、七人これを妻としたればなり』"

"411224"," イエス言ひ給ふ『なんぢらの誤れるは、聖書をも神の能力をも知らぬ故ならずや。"

"411225"," 人、死人の中より甦へる時は、娶らず、嫁がず、天に在る御使いたちの如くなるなり。"

"411226"," 死にたる者の甦へる事に就きては、モーセの書の中なる柴の條に、神モーセに「われはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神なり」と 告げ給ひし事あるを、未だ讀まぬか。"

"411227","神は死にたる者の神にあらず、生ける者の神なり。なんぢら大に誤れり』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 22:23-33

22:23 同じ日にサドカイ人たちが近寄って、復活なしと主張しながら、イエスにこう言って質問した。

22:24 「先生、モーセは(その律法に)、『もし人が子がなくて死んだ場合には、弟に兄嫁をめとり、兄の家をつぐべき子をもうけよ』と言っています。

22:25 ところがわたし達のところに七人の兄弟があって、長男が結婚して死に、子がなかったので、その妻を弟にのこしました。

22:26 同じように、次男も三男も、ついに七人まで(子をのこさずに)死んで、

22:27 一番しまいにその女も死んでしまいました。

22:28 すると(もし復活があるなら、)復活の折には、この女は七人のうちのだれの妻になるのでしょうか。皆その女を妻にしましたから。」

22:29 イエスは答えられた、「あなた達は聖書も神の力も知らないので、間違いをしている。

22:30 復活の折には、めとることもなく嫁ぐこともなく、ちょうど天の使いのようである。

22:31 死人の復活については、(聖書にはっきり書いてある。)神があなた達に言われたこの言葉を読んだことがないのか。──

22:32 『わたしはアブラハムの神、またイサクの神、またヤコブの神である』と。(ところで)神は死人の神ではなく、生きている者の神である。(だからアブラハ ム、イサクなども復活して、今生きているわけではないか。」

22:33 民衆はこれを聞いて、その教えに感心してしまった。

 

塚本訳 ルカ 20:27-40

20:27 復活の存在を否定するサドカイ人が数人近寄って、イエスにこう言って質問した、

20:28 「先生、モーセは(その律法に、)『もし死んだ兄に、』妻があって『子がない場合には、弟はその女をめとり、兄の家をつぐべき子をもうけよ』とわたし達の ために書いています。

20:29 ところで(ここに)七人の兄弟があって、長男が妻をめとったが、子がなくて死に、

20:30 (この律法に従って、)次男、

20:31 三男と、(つぎつぎに)その女をめとり、ついに七人とも同様に子を残さず死んで、

20:32 しまいにはその女も死んでしまいました。

20:33 すると(もし復活があるなら、)復活の折には、この女はその(七人の)うちのだれの妻になるのでしょうか。七人とも女を妻にしましたから。」

20:34 イエスは言われた、「この世の人はめとり嫁ぐけれども、

20:35 あの世にはいる資格を与えられて、死人の中から復活する者は、めとることもなく嫁ぐこともない。

20:36 復活によって生まれる彼らは、天使と同じであり、神の子であるので、もはや死ぬことが出来ない、(従って子を産む必要がない)からである。

20:37 死人が復活することは、(聖書にはっきり書いてある。)モーセも茨の薮の(燃える話の)ところで、主を『アブラハムの神、またイサクの神、またヤコブの神 (である)と』と言ってこれを示している。

20:38 ところで神は死人の神ではなく、生きている者の神である。神に対しては、すべての者が生きているのだから。(してみるとアブラハム、イサクなども皆復活し て、今生きているわけではないか。)」

20:39 すると数人の聖書学者までが、「先生、りっぱなお答えです」と言った。

20:40 彼らはもう何一つ、問おうとしなかった。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

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(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口 語訳 Tコリ15:13-18

15:13 もし死人の復活がないならば、キリストもよみがえらなかったであろう。

15:14 もしキリストがよみがえらなかったとしたら、わたしたちの宣教はむなしく、あなたがたの信仰もまたむなしい。

15:15 すると、わたしたちは神にそむく偽証人にさえなるわけだ。なぜなら、万一死人がよみがえらないとしたら、わたしたちは神が実際よみが えらせなかったはずのキリストを、よみがえらせたと言って、神に反するあかしを立てたことになるからである。

15:16 もし死人がよみがえらないなら、キリストもよみがえらなかったであろう。

15:17 もしキリストがよみがえらなかったとすれば、あなたがたの信仰は空虚なものとなり、あなたがたは、いまなお罪の中にいることになろ う。

15:18 そうだとすると、キリストにあって眠った者たちは、滅んでしまったのである。

 

口 語訳 ロマ 15:4

15:4 これまでに書かれた事がらは、すべてわたしたちの教のために書かれたのであって、それは聖書の与える忍耐と慰めとによって、望みをい だかせるためである。

 

口 語訳 Tテサ2:13

2:13 これらのことを考えて、わたしたちがまた絶えず神に感謝しているのは、あなたがたがわたしたちの説いた神の言を聞いた時に、それを人 間の言葉としてではなく、神の言として――事実そのとおりであるが――受けいれてくれたことである。そして、この神の言は、信じるあ なたがたのうちに働いているのである。

 

口 語訳 ピリ 3:21

3:21 彼は、万物をご自身に従わせうる力の働きによって、わたしたちの卑しいからだを、ご自身の栄光のからだと同じかたちに変えて下さるで あろう。

 

口 語訳 Tコリ15:42

15:42 死人の復活も、また同様である。朽ちるものでまかれ、朽ちないものによみがえり、

 

口 語訳 Tコリ15:49

15:49 すなわち、わたしたちは、土に属している形をとっているのと同様に、また天に属している形をとるであろう。

 

口 語訳 Tコリ15:52

15:52 というのは、ラッパが響いて、死人は朽ちない者によみがえらされ、わたしたちは変えられるのである。

 

 

(日)新共同訳1987 の引照

新 共同 使  23:8

23:8 サドカイ派は復活も天使も霊もないと言い、ファリサイ派はこのいずれをも認めているからである。

 

新 共同 ピリ 3:21

3:21 キリストは、万物を支配下に置くことさえできる力によって、わたしたちの卑しい体を、御自分の栄光ある体と同じ形に変えてくださるの です。

 

新 共同 Tコリ6:14

6:14 神は、主を復活させ、また、その力によってわたしたちをも復活させてくださいます。

 

新 共同 Tコリ15:42-44

15:42 死者の復活もこれと同じです。蒔かれるときは朽ちるものでも、朽ちないものに復活し、

15:43 蒔かれるときは卑しいものでも、輝かしいものに復活し、蒔かれるときには弱いものでも、力強いものに復活するのです。

15:44 つまり、自然の命の体が蒔かれて、霊の体が復活するのです。自然の命の体があるのですから、霊の体もあるわけです。

 

新 共同 Tコリ15:49

15:49 わたしたちは、土からできたその人の似姿となっているように、天に属するその人の似姿にもなるのです。

 

新 共同 Tコリ15:52

15:52 最後のラッパが鳴るとともに、たちまち、一瞬のうちにです。ラッパが鳴ると、死者は復活して朽ちない者とされ、わたしたちは変えられ ます。

 

新 共同 使  7:32

7:32 『わたしは、あなたの先祖の神、アブラハム、イサク、ヤコブの神である』と。モーセは恐れおののいて、それ以上見ようとはしませんで した。

 

新 共同 ヘブ 11:17-22

11:17 信仰によって、アブラハムは、試練を受けたとき、イサクを献げました。つまり、約束を受けていた者が、独り子を献げようとしたので す。

11:18 この独り子については、「イサクから生まれる者が、あなたの子孫と呼ばれる」と言われていました。

11:19 アブラハムは、神が人を死者の中から生き返らせることもおできになると信じたのです。それで彼は、イサクを返してもらいましたが、そ れは死者の中から返してもらったも同然です。

11:20 信仰によって、イサクは、将来のことについても、ヤコブとエサウのために祝福を祈りました。

11:21 信仰によって、ヤコブは死に臨んで、ヨセフの息子たちの一人一人のために祝福を祈り、杖の先に寄りかかって神を礼拝しました。

11:22 信仰によって、ヨセフは臨終のとき、イスラエルの子らの脱出について語り、自分の遺骨について指示を与えました。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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マルコ12:28−34

最大の掟

 

翻訳比較



聖書協会共同訳2018
◆最も重要な戒め (マタ二二34−40、ルカ一〇25−28)
マル 12:28 彼らの議論を聞いていた律法学者の一人が進み出、イエスが立派にお答えになったのを見て、尋ねた。「あらゆる戒めのうちで、どれが第一でしょ うか。」
マル 12:29 イエスはお答えになった。「第一の戒めは、これである。『聞け、イスラエルよ。私たちの神である主は、唯一の主である。
マル 12:30 心を尽くし、魂を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』
マル 12:31 第二の戒めはこれである。『隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる戒めはほかにない。」
マル 12:32 律法学者はイエスに言った。「先生、おっしゃるとおりです。『神は唯一である。ほかに神はない』と言われたのは、本当です。
マル 12:33 そして、『心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして神を愛し、また隣人を自分のように愛する』ということは、どんな焼き尽くすいけにえや供え 物よりも優れています。」
マル 12:34 イエスはこの律法学者が適切な答えをしたのを見て、「あなたは神の国から遠くない」と言われた。もはや、あえて質問する者はなかった。


フランシスコ会訳2013

◆最も重要な掟(マタ2234-42246]、ルカ125-2824])

028さて、この議論を聞いていた律 法学者の一人は、イエスの巧みな答えぶりを見て、進み出て尋ねた、「すべての掟のうちで、どれが第一の掟ですか」。

029イエスはお答えになった、「第 一の掟はこれである、『イスラエルよ、聞け。わたしたちの神である主は、唯一の主である。

030心を尽くし、精神を尽くし、思 いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ』。

031第二の掟はこれである。『隣人 をあなた自身のように愛せよ』。この二つの掟よりも大事な掟はない」。

032そこで、その律法学者は言っ た、「先生、確かにそうです。主は唯一であり、主のほかに神はないとは、実に立派なお答えです。

033また、心を尽くし、知恵を尽く し、力を尽くして、神を愛すること、および隣人を自分自身のように愛することは、どんな焼き尽くす献げ物や犠牲よりも、遥かに優れて います」。

034イエスは、その律法学者の賢い 受け答えを見て、仰せになった、「あなたは神の国から遠くない」。それ以後は、誰もイエスにあえて尋ねようとしなかった。


 

岩波翻訳委員会訳1995

411228すると律法学者たちの一人が近寄って来て、彼らが議論しているのを聞き、イエスが彼らにみご とに答えたのを見て、イエスにたずねた、「すべての掟の中で、第一のものはどれでしょう」。

411229イエスは答えた、「第一のものはこれだ、聞け、イスラエルよ。我らの神なる主は、一なる主で ある。

411230そこでお 前は、お前の神なる主を、お前の心を尽くし、お前のいのちを尽くし、お前の想いを尽くし、お前の力を尽くして愛するであろう

411231第二のものはこれだ、お前は、お前の隣人をお前自身として愛するであろう。 これらより大いなる他の掟は存在しない」。

411232そこでその律法学者は彼に言った、「みごとです、先生。〔主は〕一つであり、主を除いて他の神はありえない、 と言われたのはほんとうのことです。

411233また、心 を尽くし、理解を尽くし、カを尽くして主を愛すること、そして隣人を自分自身として愛することは、すべて の燔祭や犠牲よりも優れています」。

411234そこでイエスは、彼が賢く答えたのを見て、彼に言った、「あなたは神の王国から遠くない」。 これ以上は、誰も彼にあえてたずねようとはしなかった。

新共同訳1987

12:28 彼らの議論を聞いていた一人の律法学者が進み出、イエスが立派にお答えになったのを見て、尋ねた。「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか。」

12:29 イエスはお答えになった。「第一の掟は、これである。『イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。

12:30 心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』

12:31 第二の掟は、これである。『隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる掟はほかにない。」

12:32 律法学者はイエスに言った。「先生、おっしゃるとおりです。『神は唯一である。ほかに神はない』とおっしゃったのは、本当です。

12:33 そして、『心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして神を愛し、また隣人を自分のように愛する』ということは、どんな焼き尽くす献げ物やいけにえよりも優れ ています。」

12:34 イエスは律法学者が適切な答えをしたのを見て、「あなたは、神の国から遠くない」と言われた。もはや、あえて質問する者はなかった。

 

前田訳1978

12:28 学者のひとりが彼らの議論を聞き、イエスの立派なお答えぶりを見て、おそばに来てたずねた、「すべての掟のうちでどれが第一ですか」と。

12:29 イエスは答えられた、「第一はこれである、『聞け、イスラエル、われらの神なる主はただひとりの主にいます。

12:30 あなたの神なる主を愛するに、心をつくし、魂をつくし、思いをつくし、力をつくせ』。

12:31 第二はこれである、『隣びとを自らのように愛せよ』。これにまさる掟はほかにはない」と。

12:32 学者はいった、「ご立派です、先生。『神はただひとりにいまし、彼のほかに神はない』とおっしゃるのは真理です。

12:33 『神を愛するに、心をつくし、知性をつくし、力をつくし、隣びとを自らのように愛せよ』とはどの燔祭やいけにえにもまさっています」と。

12:34 イエスは思慮深く答えたのを見て、彼にいわれた、「あなたは神の国から遠くない」と。もはやだれもあえて問うものはなかった。

 

新改訳1970

12:28 律法学者がひとり来て、その議論を聞いていたが、イエスがみごとに答えられたのを知って、イエスに尋ねた。「すべての命令の中で、どれが一番たいせつです か。」

12:29 イエスは答えられた。「一番たいせつなのはこれです。『イスラエルよ。聞け。われらの神である主は、唯一の主である。

12:30 心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』

12:31 次にはこれです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』この二つより大事な命令は、ほかにありません。」

12:32 そこで、この律法学者は、イエスに言った。「先生。そのとおりです。『主は唯一であって、そのほかに、主はない。』と言われたのは、まさにそのとおりで す。

12:33 また『心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして主を愛し、また隣人をあなた自身のように愛する。』ことは、どんな全焼のいけにえや供え物よりも、ずっとす ぐれています。」

12:34 イエスは、彼が賢い返事をしたのを見て、言われた。「あなたは神の国から遠くない。」それから後は、だれもイエスにあえて尋ねる者がなかった。

 

塚本訳1963

12:28 一人の聖書学者がこの議論を聞いていたが、イエスがあざやかに答えられたのを見ると、進み出て尋ねた、「どの掟がすべてのうちで第一ですか。」

12:29 イエスは答えられた、「第一はこれである。──『聞け、イスラエルよ、われわれの神なる主はただ一人の主である。

12:30 心のかぎり、精神のかぎり、』思いのかぎり、『力のかぎり、あなたの神なる主を愛せよ。』

12:31 第二はこれ。──『隣の人を自分のように愛せよ。』これら(二つ)よりも大事な掟はほかにはない。」

12:32 聖書学者が言った、「先生、ごりっぱです。『神はただ一人である、彼のほかに神はない』とは、本当のことを言われました。

12:33 また『心のかぎり、知恵のかぎり、力のかぎり神を愛する』ことと、『隣の人を自分のように愛する』こととは、どんな『燔祭や犠牲』にも勝っております。」

12:34 イエスは彼がかしこく答えたのを見て、「あなたは神の国から遠くない」と言われた。もうだれ一人、問おうとする者はなかった。

 

口語訳1955

12:28 ひとりの律法学者がきて、彼らが互に論じ合っているのを聞き、またイエスが巧みに答えられたのを認めて、イエスに質問した、「すべてのいましめの中で、ど れが第一のものですか」。

12:29 イエスは答えられた、「第一のいましめはこれである、『イスラエルよ、聞け。主なるわたしたちの神は、ただひとりの主である。

12:30 心をつくし、精神をつくし、思いをつくし、力をつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。

12:31 第二はこれである、『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』。これより大事ないましめは、ほかにない」。

12:32 そこで、この律法学者はイエスに言った、「先生、仰せのとおりです、『神はひとりであって、そのほかに神はない』と言われたのは、ほんとうです。

12:33 また『心をつくし、知恵をつくし、力をつくして神を愛し、また自分を愛するように隣り人を愛する』ということは、すべての燔祭や犠牲よりも、はるかに大事 なことです」。

12:34 イエスは、彼が適切な答をしたのを見て言われた、「あなたは神の国から遠くない」。それから後は、イエスにあえて問う者はなかった。

 

文語訳1917

"411228"," 學者の一人、かれらの論じをるを聞き、イエスの善く答へ給へるを知り、進み出でて問ふ『すべての誡命のうち、何か第一なる』"

"411229"," イエス答へたまふ『第一は是なり「イスラエルよ聽け、主なる我らの神は唯一の主なり。"

"411230"," なんぢ心を盡し、精神を盡し、思を盡し、力を盡して、主なる汝の神を愛すべし」"

"411231"," 第二は是なり「おのれの如く汝の隣を愛すべし」此の二つより大なる誡命はなし』"

"411232"," 學者いふ『善きかな師よ「神は唯一にして他に神なし」と言ひ給へるは眞なり。"

"411233"," 「こころを盡し、知慧を盡し、力を盡して神を愛し、また己のごとく隣を愛する」は、もろもろの燔祭および犠牲に勝るなり』"

"411234"," イエスその聰く答へしを見て言ひ給ふ、『なんぢ神の國に遠からず』此の後たれも敢えてイエスに問ふ者なかりき。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 22:34-40

22:34 イエスがサドカイ人を言いこめられたと聞くと、パリサイ人は一しょに(イエスの所に)集まった。

22:35 そしてそのうちの一人の律法学者がイエスを試そうとして尋ねた、

22:36 「先生、どの掟が律法の中で最大ですか。」

22:37 イエスは言われた、「『心のかぎり、精神のかぎり、』思いの『かぎり、あなたの神なる主を愛せよ。』

22:38 これが最大、第一の掟である。

22:39 第二もこれと同じ(く大切である)。──『隣の人を自分のように愛せよ。』

22:40 律法全体と預言書と(聖書)は、この二つの掟に支えられている。」

 

塚本訳 ルカ 10:25-28

10:25 するとそこに、ひとりの律法学者があらわれて、イエスを試そうとして言った、「先生、何をすれば永遠の命がいただけるのでしょうか。」

10:26 イエスは言われた、「律法[聖書]に何と書いてあるか。解釈はいかに。」

10:27 学者が答えた、「『心のかぎり、精神のかぎり、力のかぎり、』思いのかぎり、『あなたの神なる主を愛せよ。』また』隣の人を自分のように愛せよ』です。」

10:28 彼に言われた、「その答は正しい。『それを実行しなさい。そうすれば(永遠に)生きられる。』」

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新 共同 Tコリ8:6

8:6 わたしたちにとっては、唯一の神、父である神がおられ、万物はこの神から出、わたしたちはこの神へ帰って行くのです。また、唯一の 主、イエス・キリストがおられ、万物はこの主によって存在し、わたしたちもこの主によって存在しているのです。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口 語訳 Tコリ8:4-6

8:4 さて、偶像への供え物を食べることについては、わたしたちは、偶像なるものは実際は世に存在しないこと、また、唯一の神のほかには神 がないことを、知っている。

8:5 というのは、たとい神々といわれるものが、あるいは天に、あるいは地にあるとしても、そして、多くの神、多くの主があるようではある が、

8:6 わたしたちには、父なる唯一の神のみがいますのである。万物はこの神から出て、わたしたちもこの神に帰する。また、唯一の主イエス・ キリストのみがいますのである。万物はこの主により、わたしたちもこの主によっている。

 

口 語訳 ロマ 13:8-9

13:8 互に愛し合うことの外は、何人にも借りがあってはならない。人を愛する者は、律法を全うするのである。

13:9 「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」など、そのほかに、どんな戒めがあっても、結局「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛 せよ」というこの言葉に帰する。

 

口 語訳 Tコリ13:4-8

13:4 愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない。

13:5 不作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。

13:6 不義を喜ばないで真理を喜ぶ。

13:7 そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。

13:8 愛はいつまでも絶えることがない。しかし、預言はすたれ、異言はやみ、知識はすたれるであろう。

 

口 語訳 ガラ 5:14

5:14 律法の全体は、「自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ」というこの一句に尽きるからである。

 

口 語訳 Tコリ13:1-3

13:1 たといわたしが、人々の言葉や御使たちの言葉を語っても、もし愛がなければ、わたしは、やかましい鐘や騒がしい鐃鉢と同じである。

13:2 たといまた、わたしに預言をする力があり、あらゆる奥義とあらゆる知識とに通じていても、また、山を移すほどの強い信仰があっても、 もし愛がなければ、わたしは無に等しい。

13:3 たといまた、わたしが自分の全財産を人に施しても、また、自分のからだを焼かれるために渡しても、もし愛がなければ、いっさいは無益 である。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新 共同 ヤコ 2:19

2:19 あなたは「神は唯一だ」と信じている。結構なことだ。悪霊どももそう信じて、おののいています。

 

新 共同 ロマ 13:9

13:9 「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」、そのほかどんな掟があっても、「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉に要約され ます。

 

新 共同 ガラ 5:14

5:14 律法全体は、「隣人を自分のように愛しなさい」という一句によって全うされるからです。

 

新 共同 ヤコ 2:8

2:8 もしあなたがたが、聖書に従って、「隣人を自分のように愛しなさい」という最も尊い律法を実行しているのなら、それは結構なことで す。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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マルコ12:35−37

救世主(キリスト)はダビデの子か

 

翻訳比較



聖書協会共同訳2018
◆ダビデの子についての問答 *(マタ二二41−46、ルカ二〇41−44)
マル 12:35 イエスは神殿の境内で教えていたとき、こう言われた。「どうして律法学者たちは、『メシアはダビデの子だ』と言うのか。
マル 12:36 ダビデ自身が聖霊を受けて、こう言っている。/『主は、私の主に言われた。/「私の右に座れ/私があなたの敵を/あなたの足台とするときま で。」』
マル 12:37 このように、ダビデ自身がメシアを主と呼んでいるのに、どうしてメシアがダビデの子なのか。」大勢の群衆は、イエスの教えに喜んで耳を傾け た。

フランシスコ会訳2013
◆メシアはダビデの子か(マタ2241-46、 ルカ241-44

035さて、イエスは神殿の境内で教 え続け、こう仰せになった、「どうして律法学者たちは、メシアをダビデの子だと言うのか。

036ダビデ自身は聖霊によって次の ように言っている、『主はわたしの主に仰せられた。わたしの右に座せ、わたしがお前の敵をお前の足の下に置くまで』。

037ダビデ自身がメシアを主と呼ん でいるのに、どうしてメシアはダビデの子なのか」。

 

岩波翻訳委員会訳1995

411235またイエスは、神殿で教えている時に語り始めて言った、「なぜ、律法学者たちは、キリストが ダビデの子だと言うのか。

411236ダビデ自身が聖霊に動かされて言った、

主はわが主に言われた、

『私の右に座せ、

私がお前の敵をお前の足下に据えるまで』。

411237ダビデ自身が彼を『主』と呼んでいる。それなら彼はどうしてダビデの子なの

こ うして、多くの群衆は彼の言うことを喜んで聞いていた。

 

新共同訳1987

12:35 イエスは神殿の境内で教えていたとき、こう言われた。「どうして律法学者たちは、『メシアはダビデの子だ』と言うのか。

12:36 ダビデ自身が聖霊を受けて言っている。『主は、わたしの主にお告げになった。「わたしの右の座に着きなさい。わたしがあなたの敵を/あなたの足もとに屈服 させるときまで」と。』

12:37 このようにダビデ自身がメシアを主と呼んでいるのに、どうしてメシアがダビデの子なのか。」大勢の群衆は、イエスの教えに喜んで耳を傾けた。

 

前田訳1978

12:35 答え終えて宮で教えておられるとき、イエスはいわれた、「学者が『キリストはダビデの子』というのはどういうわけか。

12:36 ダビデ自身聖霊によっていった、『主がわが主にいわれた、わが右にすわれ、あなたの敵をあなたの足の下に置くまで』と。

12:37 ダビデ自身がキリストを主というのに、それをダビデの子とはどうしてか」と。大勢の群衆がよろこんで彼に耳傾けていた。

 

新改訳1970

12:35 イエスが宮で教えておられたとき、こう言われた。「律法学者たちは、どうしてキリストをダビデの子と言うのですか。

12:36 ダビデ自身、聖霊によって、こう言っています。『主は私の主に言われた。「わたしがあなたの敵をあなたの足の下に従わせるまでは、わたしの右の座に着いて いなさい。」』

12:37 ダビデ自身がキリストを主と呼んでいるのに、どういうわけでキリストがダビデの子なのでしょう。」大ぜいの群衆は、イエスの言われることを喜んで聞いてい た。

 

塚本訳1963

12:35 イエスは宮で教えておられたとき、言い出された、「聖書学者はどういう訳で『救世主はダビデの子である』と言うのであろうか。

12:36 ダビデ自身が聖霊に感じてこう言った。──、『(神なる)主はわが主(救世主)に仰せられた、『わたしの右に坐りなさい、わたしがあなたの敵を(征服し て)あなたの足の下に置くまで』と。』

12:37 (このように)ダビデ自身が救世主を主と言っているのに、どうして(その救世主が)ダビデの子であろうか。」大勢の群衆は喜んでイエスの話を聞いていた。

 

口語訳1955

12:35 イエスが宮で教えておられたとき、こう言われた、「律法学者たちは、どうしてキリストをダビデの子だと言うのか。

12:36 ダビデ自身が聖霊に感じて言った、『主はわが主に仰せになった、あなたの敵をあなたの足もとに置くときまでは、わたしの右に座していなさい』。

12:37 このように、ダビデ自身がキリストを主と呼んでいる。それなら、どうしてキリストはダビデの子であろうか」。大ぜいの群衆は、喜んでイエスに耳を傾けてい た。

 

文語訳1917

"411235"," イエス宮にて教ふるとき、答へて言ひ給ふ『なにゆゑ學者らはキリストをダビデの子と言ふか。"

"411236"," ダビデ聖靈に感じて自らいへり、「主わが主に言ひ給ふ、我なんぢの敵を汝の足の下に置くまでは、我が右に坐せよ」と。"

"411237"," ダビデ自ら彼を主と言ふ、されば爭でその子ならんや』、大なる群衆は喜びてイエスに聽きたり。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 22:41-46

22:41 イエスは(そこに)集まっているパリサイ人にお尋ねになった、

22:42 「あなた達は救世主のことをどう思うか。だれの子だろうか。」「ダビデの子」と答えると、

22:43 彼らに言われる、「ではダビデが御霊に感じて、救世主を主と呼んでいるのはどういう訳だろう。彼はこう言っている。──

22:44 『(神なる)主はわが主(救世主)に仰せられた、『わたしの右に坐りなさい、わたしがあなたの敵を(征服して)あなたの足の下に置くまで』と。』

22:45 だから、ダビデが(このように)救世主を主と呼んでいる以上、どういう訳で(その救世主が)ダビデの子であろうか。」

22:46 これにはだれ一人、一言も答えることが出来ず、またその日以後、もう問おうとする者もなかった。

 

塚本訳 ルカ 20:41-44

20:41 イエスは人々に言われた、「人はどういう訳で、救世主はダビデの子である、と言うのであろうか。

20:42 ダビデ自身が詩篇の中でこう言っているではないか。──『(神なる)主はわが主(救世主)に仰せられた、『わたしの右に坐りなさい、

20:43 わたしがあなたの敵を(征服して)あなたの足台にしてやるまで』と。』

20:44 だから、ダビデが(このように)救世主を主と呼んでいるのに、どういう訳で(その救世主が)ダビデの子であろうか。」

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

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(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口 語訳 Tコリ15:28

15:28 そして、万物が神に従う時には、御子自身もまた、万物を従わせたそのかたに従うであろう。それは、神がすべての者にあって、すべてと なられるためである。

 

口 語訳 ロマ 1:3-4

1:3 御子に関するものである。御子は、肉によればダビデの子孫から生れ、

1:4 聖なる霊によれば、死人からの復活により、御力をもって神の御子と定められた。これがわたしたちの主イエス・キリストである。

 

口 語訳 ロマ 9:5

9:5 また父祖たちも彼らのものであり、肉によればキリストもまた彼らから出られたのである。万物の上にいます神は、永遠にほむべきかな、 アァメン。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新 共同 Uテモ3:16

3:16 聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。

 

新 共同 Uペテ1:21

1:21 なぜなら、預言は、決して人間の意志に基づいて語られたのではなく、人々が聖霊に導かれて神からの言葉を語ったものだからです。

 

新 共同 ロマ 1:3-4

1:3 御子に関するものです。御子は、肉によればダビデの子孫から生まれ、

1:4 聖なる霊によれば、死者の中からの復活によって力ある神の子と定められたのです。この方が、わたしたちの主イエス・キリストです。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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マルコ12:38−44

学者の偽善・寡婦のレプタ

 

翻訳比較


聖書協会共同訳2018
◆律法学者を非難する (マタ二三1−36、ルカ二〇45−47)
マル 12:38 イエスは教えの中でこう言われた。「律法学者に気をつけなさい。彼らは、正装して歩くことや、広場で挨拶されること、
マル 12:39 会堂では上席、宴会では上座に座ることを望んでいる。
マル 12:40 また、やもめの家を食い物にし、見せかけの長い祈りをする。このような者たちは、人一倍厳しい裁きを受けることになる。」
◆やもめの献金 (ルカ二一1−4)
マル 12:41 イエスは献金箱の向かいに座り、群衆がそれに金を入れる様子を見ておられた。大勢の金持ちがたくさん入れていた。
マル 12:42 そこへ一人の貧しいやもめが来て、レプトン銅貨二枚、すなわち一クァドランスを入れた。
マル 12:43 イエスは、弟子たちを呼び寄せて言われた。「よく言っておく。この貧しいやもめは、献金箱に入れている人の中で、誰よりもたくさん入れた。
マル 12:44 皆は有り余る中から入れたが、この人は、乏しい中から持っている物をすべて、生活費を全部入れたからである。」


フランシスコ会訳2013

◆律法学者の偽善(マタ231-7、 ルカ245-47

037多くの群衆はイエスの語られる ことを喜んで聞いていた。

038また、イエスは教えの中でこう 仰せになった、「律法学者に気をつけなさい。彼らは長い衣をまとって歩き回ること、広場で挨拶されること、

039また会堂の上席や、宴会の上座 に座ることを好む。

040また、やもめの家を食いつぶ し、見せかけの長い祈りをする。この人たちは、それだけきびしい裁きを受けるであろう」。

◆やもめの献金(ルカ211-4

041さて、イエスは献金箱に向かい 合うように座って、人々がその中に金を投げ入れるのを見ておられた。大勢の金持ちたちがたくさん投げ入れていた。

042そこへ、一人の貧しいやもめが 来て、レプトン銅貨二枚を投げ入れた。それは一クァドランスにあたる。

043そこで、イエスは弟子たちを呼 び寄せて、仰せになった、「あなた方によく言っておく。あの貧しいやもめは、献金箱に投げ入れている人の中で、誰よりも多く投げ入れ た。

044ほかの人々は有り余る中から投 げ入れているのに、あのやもめは乏しい中から、その持っているすべてを、生活費のすべてを投げ入れたからである」。

 


 

岩波翻訳委員会訳1995

411238そしてその教えの中で、イエスは言った、「律法学者たちに警戒せよ。彼らの

望 むのは長衣を着て歩きまわることと市場で挨拶〔されること〕、

411239それに会堂での最上席と食事においての特等席だ。

411240彼らは寡婦たちの家々をむさぼり、見せかけだけのながながとした祈りをする。この彼らこそ、 いっそう〔厳しい〕さばきを受けるだろう」。

411241さて、イエスは賽銭箱に向かい合って座りながら、群衆が賽銭箱に銅銭を投げ入れるのを見てい た。すると、多くの金持ちたちがたくさん投げ入れていた。

411242そこへ一人の貧しい寡婦がやって来て、二レプトン、すなわち一クォドランスを投げ入れた。

411243すると彼はその弟子たちを呼び寄せて、彼らに言った、「アーメン、私はあなたたちに言う、こ の貧しい寡婦は、賽銭箱に〔金を〕投げ入れたすべての者のうちで、最も多く投げ入れた。

411244なぜならば、すべての者はそのありあまる中から投げ入れたが、彼女はその乏しい中から持てる もの一切を、〔つまり〕彼女の生活〔の糧〕すべてを、投げ入れたからだ」。

 

新共同訳1987

12:38 イエスは教えの中でこう言われた。「律法学者に気をつけなさい。彼らは、長い衣をまとって歩き回ることや、広場で挨拶されること、

12:39 会堂では上席、宴会では上座に座ることを望み、

12:40 また、やもめの家を食い物にし、見せかけの長い祈りをする。このような者たちは、人一倍厳しい裁きを受けることになる。」

◆やもめの献金

12:41 イエスは賽銭箱の向かいに座って、群衆がそれに金を入れる様子を見ておられた。大勢の金持ちがたくさん入れていた。

12:42 ところが、一人の貧しいやもめが来て、レプトン銅貨二枚、すなわち一クァドランスを入れた。

12:43 イエスは、弟子たちを呼び寄せて言われた。「はっきり言っておく。この貧しいやもめは、賽銭箱に入れている人の中で、だれよりもたくさん入れた。

12:44 皆は有り余る中から入れたが、この人は、乏しい中から自分の持っている物をすべて、生活費を全部入れたからである。」

 

前田訳1978

12:38 教えの中でこういわれた、「学者に心せよ、彼らは長い衣を着て歩くことや、広場であいさつされることや、

12:39 会堂での上席や食事での上座を好む。

12:40 やもめの家を食いつぶし、長い見せかけの祈りをする。あの人たちは人一倍きびしい裁きを受けよう」と。

12:41 イエスは賽銭箱の向かいにすわって、群衆が賽銭箱に金を入れる様を見ておられた。大勢の金持がたくさん入れていた。

12:42 そこへひとりの貧しいやもめが来て、レブタ銅貨ふたつ、すなわち一コドラント入れた。

12:43 彼は弟子たちを呼んでいわれた、「本当にいう、あの貧しいやもめは賽銭箱に入れただれよりも多く入れた。

12:44 皆はあり余る中から入れたのに、彼女は乏しい中から持っていたすべて、生活費全部を入れたから」と。

 

新改訳1970

12:38 イエスはその教えの中でこう言われた。「律法学者たちには気をつけなさい。彼らは、長い衣をまとって歩き回ったり、広場であいさつされたりすることが大好 きで、

12:39 また会堂の上席や、宴会の上座が大好きです。

12:40 また、やもめの家を食いつぶし、見えを飾るために長い祈りをします。こういう人たちは人一倍きびしい罰を受けるのです。」

12:41 それから、イエスは献金箱に向かってすわり、人々が献金箱へ金を投げ入れる様子を見ておられた。多くの金持ちが大金を投げ入れていた。

12:42 そこへひとりの貧しいやもめが来て、レプタ銅貨を二つ投げ入れた。それは一コドラントに当たる。

12:43 すると、イエスは弟子たちを呼び寄せて、こう言われた。「まことに、あなたがたに告げます。この貧しいやもめは、献金箱に投げ入れていたどの人よりもたく さん投げ入れました。

12:44 みなは、あり余る中から投げ入れたのに、この女は、乏しい中から、あるだけを全部、生活費の全部を投げ入れたからです。」

 

塚本訳1963

12:38 またその教えの中で(こんなことを)言われた、「聖書学者に気をつけよ。あの人たちは(人の目につくように)長い衣を着て歩くことや、市場で挨拶されるこ とや、

12:39 礼拝堂の上席、宴会の上座が好きである。

12:40 また寡婦の家を食いつぶし、長く、見かけばかりの祈りをする。あの人たちは人一倍きびしい裁きを受けるであろう。」

12:41 それから賽銭箱の真向いに坐って、群衆が賽銭箱に金を入れるのを見ておられた。大勢の金持が沢山入れているとき、

12:42 ひとりの貧乏な寡婦が来て、レプタ銅貨[五円]二つ、すなわち(ローマの金で)一コドラントを入れた。

12:43 イエスは弟子たちを呼びよせて言われた、「アーメン、わたしは言う、あの貧乏な寡婦は、賽銭箱に入れただれよりも多く入れた。

12:44 皆はあり余る中から入れたのに、あの婦人は乏しい中から、持っていたものを皆、生活費全部を入れたのだから。」

 

口語訳1955

12:38 イエスはその教の中で言われた、「律法学者に気をつけなさい。彼らは長い衣を着て歩くことや、広場であいさつされることや、

12:39 また会堂の上席、宴会の上座を好んでいる。

12:40 また、やもめたちの家を食い倒し、見えのために長い祈をする。彼らはもっときびしいさばきを受けるであろう」。

12:41 イエスは、さいせん箱にむかってすわり、群衆がその箱に金を投げ入れる様子を見ておられた。多くの金持は、たくさんの金を投げ入れていた。

12:42 ところが、ひとりの貧しいやもめがきて、レプタ二つを入れた。それは一コドラントに当る。

12:43 そこで、イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた、「よく聞きなさい。あの貧しいやもめは、さいせん箱に投げ入れている人たちの中で、だれよりもたくさん入 れたのだ。

12:44 みんなの者はありあまる中から投げ入れたが、あの婦人はその乏しい中から、あらゆる持ち物、その生活費全部を入れたからである」。

 

文語訳1917

"411238"," イエスその教のうちに言ひたまふ『學者らに心せよ、彼らは長き衣を著て歩むこと、市場にての敬禮、"

"411239"," 會堂の上座、饗宴の上席を好み、"

"411240"," また寡婦らの家を呑み、外見をつくりて長き祈をなす。その受くる審判は更に嚴しからん』"

"411241"," イエス賽錢函に對ひて坐し、群衆の錢を賽錢函に投げ入るるを見給ふ。富める多くの者は、多く投げ入れしが、"

"411242"," 一人の貧しき寡婦きたりて、レプタ二つを投げ入れたり、即ち五厘ほどなり。"

"411243"," イエス弟子たちを呼び寄せて言ひ給ふ『まことに汝らに告ぐ、この貧しき寡婦は、賽錢函に投げ入るる凡ての人よりも多く投げ入れた り。"

"411244"," 凡ての者は、その豐かなる内よりなげ入れ、この寡婦は其の乏しき中より、凡ての所有、即ち己が生命の料をことごとく投げ入れたればな り』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 23:1-7

23:1 それからイエスは群衆と弟子たちにむかって語られた、

23:2 「聖書学者とパリサイ人はいまモーセの(後継ぎとしてその)椅子に坐っている。(彼らにはモーセの権威がある。)

23:3 だからなんでも彼らがあなた達に言うことを行い、また守れ。しかし、そのすることを真似てはならない。あの人たちは言うだけで行わないのだから。

23:4 すなわち思い荷をたばねて人の肩にのせながら、自分では(担ってやるどころか、)指一本でこれを動かしてやろうともしない。

23:5 そのすること為すことがことごとく、人に見せびらかすためである。たとえば、(人の目につくように)経箱の幅を広くしたり、上着の総を大きくしたりする。

23:6 また宴会の上座や礼拝堂の上席、

23:7 市場で挨拶されることや人から先生と呼ばれることを喜ぶ。

 

塚本訳 ルカ 20:45-47

20:45 民衆が皆聞いているまえで、弟子たちに言われた。

20:46 「聖書学者に用心せよ。あの人たちは(人の目につくように)長い衣を着て歩くことが好きで、市場で挨拶されることや、礼拝堂の上席、宴会の上座を喜び、

20:47 また寡婦の家を食いつぶし、長く、見かけばかりの祈りをする。あの人たちは人一倍きびしい裁きを受けるであろう。」

 

塚本訳 ルカ 21:1-4

21:1 それから目をあげて、金持たちが賽銭箱に賽銭を入れるのを見ておられた。

21:2 またある貧しそうな寡婦がレプタ銅貨[五円]二つをそこに入れるのを見て、

21:3 言われた、「本当にわたしは言う、あの貧乏な寡婦はだれよりも多く入れた。

21:4 この人たちは皆あり余る中から賽銭を入れたのに、あの婦人は乏しい中から、持っていた生活費を皆入れたのだから。」

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

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(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口 語訳 Uコリ8:12

8:12 もし心から願ってそうするなら、持たないところによらず、持っているところによって、神に受けいれられるのである。

 

口 語訳 Uコリ9:6-8

9:6 わたしの考えはこうである。少ししかまかない者は、少ししか刈り取らず、豊かにまく者は、豊かに刈り取ることになる。

9:7 各自は惜しむ心からでなく、また、しいられてでもなく、自ら心で決めたとおりにすべきである。神は喜んで施す人を愛して下さるのであ る。

9:8 神はあなたがたにあらゆる恵みを豊かに与え、あなたがたを常にすべてのことに満ち足らせ、すべての良いわざに富ませる力のあるかたな のである。

 

口 語訳 Uコリ8:2-3

8:2 すなわち、彼らは、患難のために激しい試錬をうけたが、その満ちあふれる喜びは、極度の貧しさにもかかわらず、あふれ出て惜しみなく 施す富となったのである。

8:3 わたしはあかしするが、彼らは力に応じて、否、力以上に施しをした。すなわち、自ら進んで、

 

口 語訳 ピリ 4:10-17

4:10 さて、わたしが主にあって大いに喜んでいるのは、わたしを思う心が、あなたがたに今またついに芽ばえてきたことである。実は、あなた がたは、わたしのことを心にかけてくれてはいたが、よい機会がなかったのである。

4:11 わたしは乏しいから、こう言うのではない。わたしは、どんな境遇にあっても、足ることを学んだ。

4:12 わたしは貧に処する道を知っており、富におる道も知っている。わたしは、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、 ありとあらゆる境遇に処する秘けつを心得ている。

4:13 わたしを強くして下さるかたによって、何事でもすることができる。

4:14 しかし、あなたがたは、よくもわたしと患難を共にしてくれた。

4:15 ピリピの人たちよ。あなたがたも知っているとおり、わたしが福音を宣伝し始めたころ、マケドニヤから出かけて行った時、物のやりとり をしてわたしの働きに参加した教会は、あなたがたのほかには全く無かった。

4:16 またテサロニケでも、一再ならず、物を送ってわたしの欠乏を補ってくれた。

4:17 わたしは、贈り物を求めているのではない。わたしの求めているのは、あなたがたの勘定をふやしていく果実なのである。

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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