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マルコ15:1−20a

ピラトの審問

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

411501そして、夜が明けるとすぐに、祭司長たちは長老たちや律法学者たちと共に、すなわち最高法院の全体として協議をし、イエスを縛って連れ出し、ピラトゥスに引き渡した。

411502そこでピラトゥスは彼にたずねた、「お前はユダヤ人どもの王なのか」。しかし彼はピラトゥスに答えて言う、「それはあなたの言うことだ」。

411503すると祭司長たちはさまざまに彼を訴え始めた。

411504そこでピラトゥスは再び彼にたずねて言った、「お前は何も答えないのか。見よ、彼らはやっきになってお前を訴えているのだ」。

411505しかしイエスは、もはや何一つ、まったく答えなかった。そのためにピラトゥスが驚くほどであった。

411506さて、ピラトゥスは祭りのつどに、彼らの願い出る囚人を一人、彼らのために釈放することにしていた。

411507ところで、反乱を起こして殺人を犯した叛徒たちと共に、バラバと呼ばれる者が鎖につながれていた。

411508そこで群衆は立ち上がり、いつものように彼らにしてくれるように願い始めた。

411509するとピラトゥスは、答えて彼らに言った、「お前たちは、『ユダヤ人たちの王』を釈放してもらいたいのか」。

411510というのも彼は、祭司長たちが妬みのゆえにイエスを引き渡したのを承知していたのである。

411511しかし祭司長たちは群衆を扇動し、彼らのためにバラバの方を釈放してくれるように〔要求させた〕。

411512そこでピラトゥスは、再び答えて彼らに言った、「では、『ユダヤ人たちの王』[とお前たちが言っている男]をどのようにしてもらいたいのか」。

411513すると彼らはまた叫んだ、「十字架につけろ」。

411514そこでピラトゥスは彼らに言った、「では、こいつはどんな悪事を働いたのか」。しかし彼らはなおいっそう激しく叫んだ、「十字架につけろ」。

411515そこでピラトゥスは群衆を満足させようと思い、彼らのためにバラバを釈放し、イエスを鞭打った後、十字架につけるため〔兵士たちに〕引き渡した。

411516すると兵士たちは、彼を館 ――これは総督本営の意 ――の中に引き入れた。そ

して彼らは全部隊を呼び集める。

411517また、彼に紫の衣をまとわせ、茨の冠を編んで彼にかぶせる。

411518また彼に挨拶をし始めた、「ユダヤ人どもの王様、ごきげんうるわしゅう」。

411519またくり返し彼の頭を葦で打ち、彼に唾をかけ、そして両膝を〔地に〕つけて彼を伏し拝むのだった。

411520aそして彼をなぶりものにした後、紫の衣を彼から剥ぎ、彼〔自身〕の着物を着せた。

 

新共同訳1987

15:1 夜が明けるとすぐ、祭司長たちは、長老や律法学者たちと共に、つまり最高法院全体で相談した後、イエスを縛って引いて行き、ピラトに渡した。

15:2 ピラトがイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか」と尋問すると、イエスは、「それは、あなたが言っていることです」と答えられた。

15:3 そこで祭司長たちが、いろいろとイエスを訴えた。

15:4 ピラトが再び尋問した。「何も答えないのか。彼らがあのようにお前を訴えているのに。」

15:5 しかし、イエスがもはや何もお答えにならなかったので、ピラトは不思議に思った。

◆死刑の判決を受ける

15:6 ところで、祭りの度ごとに、ピラトは人々が願い出る囚人を一人釈放していた。

15:7 さて、暴動のとき人殺しをして投獄されていた暴徒たちの中に、バラバという男がいた。

15:8 群衆が押しかけて来て、いつものようにしてほしいと要求し始めた。

15:9 そこで、ピラトは、「あのユダヤ人の王を釈放してほしいのか」と言った。

15:10 祭司長たちがイエスを引き渡したのは、ねたみのためだと分かっていたからである。

15:11 祭司長たちは、バラバの方を釈放してもらうように群衆を扇動した。

15:12 そこで、ピラトは改めて、「それでは、ユダヤ人の王とお前たちが言っているあの者は、どうしてほしいのか」と言った。

15:13 群衆はまた叫んだ。「十字架につけろ。」

15:14 ピラトは言った。「いったいどんな悪事を働いたというのか。」群衆はますます激しく、「十字架につけろ」と叫び立てた。

15:15 ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバを釈放した。そして、イエスを鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。

◆兵士から侮辱される

15:16 兵士たちは、官邸、すなわち総督官邸の中に、イエスを引いて行き、部隊の全員を呼び集めた。

15:17 そして、イエスに紫の服を着せ、茨の冠を編んでかぶらせ、

15:18 「ユダヤ人の王、万歳」と言って敬礼し始めた。

15:19 また何度も、葦の棒で頭をたたき、唾を吐きかけ、ひざまずいて拝んだりした。

15:20a このようにイエスを侮辱したあげく、紫の服を脱がせて元の服を着せた。

 

前田訳1978

15:1 明け方早く大祭司らは長老と学者と法院全体と会議をし、イエスを縛って引いて行って、ピラトとに引き渡した。

15:2 ピラトは彼に問うた、「あなたはユダヤ人の王か」と。彼は答えられた、「あなたはそれをいう」と。

15:3 大祭司らは多くのことを訴えた。

15:4 ピラトはまた彼に問うた、「何も答えないのか。見よ、あれほど訴えているではないか」と。

15:5 しかしイエスはもはや何もお答えにならなかった。それはピラトがおどろくほどであった。

15:6 祭りのたびに総督は民が願い出る囚人ひとりをゆるしていた。

15:7 暴動のとき殺人をしてつながれていた暴徒の中にバラバというものがあった。

15:8 群衆が上って来て、いつもするように、と願いはじめた。

15:9 ピラトは彼らに答えた、「ユダヤ人の王をゆるしてもらいたいのか」と。

15:10 彼は大祭司らが妬みからイエスを引き渡したことを知っていたのである。

15:11 しかし大祭司らはバラバのほうをゆるしてもらうよう群衆をそそのかした。

15:12 ピラトはまた彼らにいった、「あなた方がユダヤ人の王という人をどうしようか」と。

15:13 彼らはまた叫んだ、「十字架につけよ」と。

15:14 ピラトは彼らにいった、「何の悪をしたのか」と。彼らはますます叫んだ、「十字架につけよ」と。

15:15 ピラトは群衆を満足させるためにバラバをゆるしてやり、イエスを鞭打ってから、十字架につけるよう引き渡した。

15:16 兵士らは官邸すなわち総督公舎の中へ彼を引いて行き、全部隊を集めた。

15:17 彼らは紫の衣を彼に着せ、茨の冠を編んでかぶせた。

15:18 そして「ユダヤ人の王万歳」と喝采しだした。

15:19 そして葦で頭をたたき、唾し、ひざまずいて拝んだ。

15:20a こうしてなぶってから、紫の衣を脱がせて、もとの着物を着せた。

 

新改訳1970

15:1 夜が明けるとすぐに、祭司長たちをはじめ、長老、律法学者たちと、全議会とは協議をこらしたすえ、イエスを縛って連れ出し、ピラトに引き渡した。

15:2 ピラトはイエスに尋ねた。「あなたは、ユダヤ人の王ですか。」イエスは答えて言われた。「そのとおりです。」

15:3 そこで、祭司長たちはイエスをきびしく訴えた。

15:4 ピラトはもう一度イエスに尋ねて言った。「何も答えないのですか。見なさい。彼らはあんなにまであなたを訴えているのです。」

15:5 それでも、イエスは何もお答えにならなかった。それにはピラトも驚いた。

15:6 ところでピラトは、その祭りには、人々の願う囚人をひとりだけ赦免するのを例としていた。

15:7 たまたま、バラバという者がいて、暴動のとき人殺しをした暴徒たちといっしょに牢にはいっていた。

15:8 それで、群衆は進んで行って、いつものようにしてもらうことを、ピラトに要求し始めた。

15:9 そこでピラトは、彼らに答えて、「このユダヤ人の王を釈放してくれというのか。」と言った。

15:10 ピラトは、祭司長たちが、ねたみからイエスを引き渡したことに、気づいていたからである。

15:11 しかし、祭司長たちは群衆を扇動して、むしろバラバを釈放してもらいたいと言わせた。

15:12 そこで、ピラトはもう一度答えて、「ではいったい、あなたがたがユダヤ人の王と呼んでいるあの人を、私にどうせよというのか。」と言った。

15:13 すると彼らはまたも「十字架につけろ。」と叫んだ。

15:14 だが、ピラトは彼らに、「あの人がどんな悪いことをしたというのか。」と言った。しかし、彼らはますます激しく「十字架につけろ。」と叫んだ。

15:15 それで、ピラトは群衆のきげんをとろうと思い、バラバを釈放した。そして、イエスをむち打って後、十字架につけるようにと引き渡した。

15:16 兵士たちはイエスを、邸宅、すなわち総督官邸の中に連れて行き、全部隊を呼び集めた。

15:17 そしてイエスに紫の衣を着せ、いばらの冠を編んでかぶらせ、

15:18 それから、「ユダヤ人の王さま。ばんざい。」と叫んであいさつをし始めた。

15:19 また、葦の棒でイエスの頭をたたいたり、つばきをかけたり、ひざまずいて拝んだりしていた。

15:20a 彼らはイエスを嘲弄したあげく、その紫の衣を脱がせて、もとの着物をイエスに着せた。

 

塚本訳1963

15:1 夜が明けるとすぐ、大祭司連は長老、聖書学者と共に、すなわち全最高法院で決議をすませたのち、イエスを縛り、引いていって(総督ピラトに)渡した。

15:2 ピラトはイエスに問うた、「お前が、ユダヤ人の王か。(お前はその廉で訴えられているが。)」答えて言われる、「(そう言われるならば)御意見にまかせる。」

15:3 大祭司連が(いろいろ罪状をあげて、)しきりにイエスを訴えた。

15:4 そこで、またピラトが問うた、「何も答えないのか。そら、あんなにお前を訴えているではないか。」

15:5 しかしイエスはもはや何もお答えにならなかったので、ピラトは不思議に思った。

15:6 さてピラトは(過越の)祭の都度、人民から願い出る囚人を一人だけ(特赦によって)赦していた。

15:7 ところが暴動の折、人殺しをして繋がれていた暴徒の中に、バラバという者があった。

15:8 群衆が(官邸に)上がってきて、いつもするように(してもらいたい)と願い始めた。

15:9 ピラトは答えて言った、「あのユダヤ人の王を赦してもらいたいのか。」

15:10 ピラトは大祭司連が妬みからイエスを引き渡したことを知っていたのである。

15:11 しかし大祭司連は、(彼よりは)バラバの方を赦してもらえと群衆を煽動した。

15:12 ピラトはまた彼らに言った、「では、お前たちがユダヤ人の王と言っているあの人を、どうしようか。」

15:13 「それを十字架につけろ」とまた人々が叫んだ。

15:14 ピラトは言った、「いったいどんな悪事をはたらいたというのか。」しかし人々はいよいよ激しく、「それを十字架につけろ」と叫んだ。

15:15 ピラトは群衆の機嫌を取ろうと思ってバラバを赦してやり、イエスを鞭打ったのち、十字架につけるため(兵卒)に引き渡した。

15:16 兵卒らは官邸、すなわち総督官舎、の中にイエスを引いてゆき、(王の茶番狂言を見せるために)全部隊を呼びあつめた。

15:17 彼らはイエスに紫の衣を着せ、茨の冠を編んでかぶらせて(王に仕立てたのち、)

15:18 「ユダヤ人の王、万歳!」と(叫んで)喝采した。

15:19 それから葦(の棒)で頭をたたき、唾をかけ、ひざまずいておがんだ。

15:20a こうしてなぶった後、紫の衣を脱がせてもとの着物を着せた。

 

口語訳1955

15:1 夜が明けるとすぐ、祭司長たちは長老、律法学者たち、および全議会と協議をこらした末、イエスを縛って引き出し、ピラトに渡した。

15:2 ピラトはイエスに尋ねた、「あなたがユダヤ人の王であるか」。イエスは、「そのとおりである」とお答えになった。

15:3 そこで祭司長たちは、イエスのことをいろいろと訴えた。

15:4 ピラトはもう一度イエスに尋ねた、「何も答えないのか。見よ、あなたに対してあんなにまで次々に訴えているではないか」。

15:5 しかし、イエスはピラトが不思議に思うほどに、もう何もお答えにならなかった。

15:6 さて、祭のたびごとに、ピラトは人々が願い出る囚人ひとりを、ゆるしてやることにしていた。

15:7 ここに、暴動を起し人殺しをしてつながれていた暴徒の中に、バラバという者がいた。

15:8 群衆が押しかけてきて、いつものとおりにしてほしいと要求しはじめたので、

15:9 ピラトは彼らにむかって、「おまえたちはユダヤ人の王をゆるしてもらいたいのか」と言った。

15:10 それは、祭司長たちがイエスを引きわたしたのは、ねたみのためであることが、ピラトにわかっていたからである。

15:11 しかし祭司長たちは、バラバの方をゆるしてもらうように、群衆を煽動した。

15:12 そこでピラトはまた彼らに言った、「それでは、おまえたちがユダヤ人の王と呼んでいるあの人は、どうしたらよいか」。

15:13 彼らは、また叫んだ、「十字架につけよ」。

15:14 ピラトは言った、「あの人は、いったい、どんな悪事をしたのか」。すると、彼らは一そう激しく叫んで、「十字架につけよ」と言った。

15:15 それで、ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバをゆるしてやり、イエスをむち打ったのち、十字架につけるために引きわたした。

15:16 兵士たちはイエスを、邸宅、すなわち総督官邸の内に連れて行き、全部隊を呼び集めた。

15:17 そしてイエスに紫の衣を着せ、いばらの冠を編んでかぶらせ、

15:18 「ユダヤ人の王、ばんざい」と言って敬礼をしはじめた。

15:19 また、葦の棒でその頭をたたき、つばきをかけ、ひざまずいて拝んだりした。

15:20a こうして、イエスを嘲弄したあげく、紫の衣をはぎとり、元の上着を着せた。

 

文語訳1917

"411501","夜明るや直ちに、祭司長・長老・學者ら、即ち全議會ともに相議りて、イエスを縛り、曳きゆきてピラトに付す。"

"411502","ピラト、イエスに問ひて言ふ『なんぢはユダヤ人の王なるか』答へて言ひ給ふ『なんぢの言ふが如し』"

"411503","祭司長らさまざまに訴ふれば、"

"411504","ピラトまた問ひて言ふ『なにも答へぬか、視よ、如何に多くの事をもて訴ふるか』"

"411505","されどピラトの怪しむばかり、イエス更に何をも答へ給はず。"

"411506","さて祭の時には、ピラト民の願に任せて、囚人ひとりを赦す例なるが、"

"411507","ここに一揆を起し、人を殺して繋がれをる者の中に、バラバといふ者あり。"

"411508","群衆すすみ來りて、例の如くせんことを願ひ出でたれば、"

"411509","ピラト答へて言ふ『ユダヤ人の王を赦さんことを願ふか』"

"411510","これピラト、祭司長らのイエスを付ししは、嫉に因ると知る故なり。"

"411511","されど祭司長ら群衆を唆かし、反つてバラバを赦さんことを願はしむ。"

"411512","ピラトまた答へて言ふ『さらば汝らがユダヤ人の王と稱ふる者をわれ如何にすべきか』"

"411513","人々また叫びて言ふ『十字架につけよ』"

"411514","ピ宴g言ふ『そも彼は何の惡事を爲したるか』かれら烈しく叫びて『十字架につけよ』と言ふ。"

"411515","ピラト群衆の望を滿さんとて、バラバを釋し、イエスを鞭うちたるのち、十字架につくる爲にわたせり。"

"411516","兵卒どもイエスを官邸の中庭に連れゆき、全隊を呼び集めて、"

"411517","彼に紫色の衣を著せ、茨の冠冕を編みて冠らせ、"

"411518","『ユダヤ人の王、安かれ』と禮をなし始め、"

"411519","また葦にて、其の首をたたき、唾し、跪づきて拜せり。"

"411520a","かく嘲弄してのち、紫色の衣を剥ぎ、故の衣を著せ

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 27:1-2

27:1 夜が明けると、大祭司連、国の長老たち(全最高法院)は満場一致でイエスを死刑にする決議をした。

27:2 それから彼を縛り、引いていって総督ピラトに渡した。

 

塚本訳 マタ 27:11-31

27:11 さて、イエスが総督の前に立たれると、総督はイエスに問うた、「お前が、ユダヤ人の王か。(お前はその廉で訴えられているが。)」イエスは言われた、「(そう言われるなら)御意見にまかせる。」

27:12 大祭司連、長老たちから(いろいろと)訴えられたが、何もお答えにならなかった。

27:13 するとピラトが言った、「あんなにお前に不利益な証言をしているのが聞えないのか。」

27:14 イエスはただの一言もお答えにならなかったので、総督は不思議でならなかった。

27:15 さて総督は(過越の)祭の都度、民衆の望む囚人を一人だけ(特赦によって)赦すことにしていた。

27:16 ところがその時、バラバ(・イエス)と言う評判の囚人がいたので、

27:17 ピラトは人々が集まってきたとき言った、「どちらを赦してもらいたいか、バラバ(・イエス)か、救世主と言われるイエスか。」

27:18 ピラトは人々が妬みからイエスを引き渡したことを知っていたのである。

27:19 ピラトが裁判席に着いているとき、その妻が彼の所に人をやって、「その正しい人に関係しないでください。その人のおかげで、昨夜夢で散々な目にあいましたから」と言わせた。

27:20 しかし大祭司連、長老たちは、バラバの命乞いをして、イエスを殺してもらえと群衆を説きつけた。

27:21 総督は彼らに言った、「二人のうち、どちらを赦してもらいたいのか。」「バラバを!」と彼らが言った。

27:22 ピラトが言う、「では、救世主と言われるイエスをどうしようか。」みんなが、「十字架につけるのだ」と言う。

27:23 ピラトは言った、「いったいどんな悪事をはたらいたというのか。」しかし人々はいよいよ激しく、「十字架につけるのだ」と叫びつづけた。

27:24 ピラトは(自分のすることが)なんの甲斐もないばかりか、かえって騒動が起りそうなのを見て、水を取り寄せ、群衆の前で手を洗って言った、「わたしはこの人の血(を流すこと)に責任をもたない。お前たちが自分で始末しろ。」

27:25 民衆全体が答えた、「その男の血のことなら、われわれが孫子の代まで引き受けた。」

27:26 そこでピラトはバラバを赦してやり、イエスの方は鞭打ったのち、十字架につけるため(兵卒)に引き渡した。

27:27 それから総督の兵卒らはイエスを総督官舎(プライトリオン)に連れてゆき、(王の茶番狂言を見せるために)全部隊を彼のまわりに集めた。

27:28 そしてイエスの着物をはいで(自分たちの)緋の外套をきせ、

27:29 茨で冠を編んで頭にかぶらせ、右手に葦(の棒)をもたせて(王に仕立てたのち、)その前にひざまずき、「ユダヤ人の王、万歳!」と言ってなぶった。

27:30 それから唾をかけ、葦(の棒)を取りあげて頭をたたいた。

27:31 こうしてなぶった後、外套を脱がせてもとの着物を着せ、十字架につけるために引いていった。

 

塚本訳 ルカ 23:1-5

23:1 そこで法院全体が立ち上がって、イエスを(総督)ピラトの前に引いていって、

23:2 「われわれはこの男が国民を惑わし、皇帝に貢を納めることを禁じ、かつ、自分が救世主、すなわち王だと言っていることを確かめた」と言って訴え始めた。

23:3 ピラトがイエスに問うた、「お前が、ユダヤ人の王か。」答えて言われた、「(そう言われるなら)御意見にまかせる。」

23:4 ピラトが大祭司連と群衆に向かって、「この人にはなんの罪も認められない」と言うと、

23:5 彼らはますます強く言い張った、「この男はユダヤ人(の国)全体に(自分の)教えを説いて民衆を煽動し、ガリラヤから始めてここまで来ている。」

 

塚本訳 ルカ 23:18-25

23:18 すると人々が一斉に声をあげて叫んだ、「その男を片付けろ。バラバの方を赦してくれ。」

23:19 バラバは都におこった暴動(に関係したの)と人殺しとの廉で、牢に入れられていた者である。

23:20 ピラトはイエスを赦したいので、ふたたび人々に呼びかけたが、

23:21 人々は(ただ)、「十字架につけろ、それを十字架につけろ」とどなりつづけた。

23:22 三度目にピラトは彼らに言った、「いったいどんな悪事をこの人がはたらいたというのか。わたしはこの人に何一つ死罪にあたる罪を認められなかった。だから鞭うった上、赦すことにする。」

23:23 しかし人々は十字架につけることを大声でせがみつづけ、とうとうその声が勝った。

23:24 ピラトは彼らの願いをかなえることに決定して、

23:25 暴動と人殺しとの廉で牢に入れられていた者を願いどおりに赦し、イエスの方は彼らの思うようにさせた。

 

塚本訳 ヨハ 18:28-19:16

18:28 人々はイエスをカヤパのところから、総督官舎に引いていった。夜明けであった。しかし総督官舎には入らなかった。(異教人の家に入って身に)不浄をうけると、(その晩の)過越の食事をすることができなくなるからであった。

18:29 そこで、(総督)ピラトが彼らの所に出ていって言う、「いかなる廉でこの男を訴えるのか。」

18:30 彼らが答えて言った、「これが悪事をはたらいた男でなかったら、あなたに引き渡しはしません。(調べてください。)」

18:31 ピラトが言った、「(はっきりした罪名のないところを見ると、わたしが手を下すほどの事件ではなさそうだ。)お前たちがあれを引き取って、自分の法律で裁判するがよい。」ユダヤ人が(とうとう本音を吐いて)言った、「われわれには人を死刑に処する権限がありません。」

18:32 これはイエスが(かねて、)自分はどんな死に方で死なねばならぬかを、暗示して言われた言葉が成就するためであった。(ユダヤ人は十字架でなく、石打ちで、死刑を行ったからである。)

18:33 そこでピラトはまた総督官舎に入り、イエスを呼びよせて言った、「お前が、ユダヤ人の王か。」

18:34 イエスが答えられた、「あなたは自分の考えでそう言われるのか、それともだれかほかの人たちが、わたしのことをそうあなたに言ったのか。」

18:35 ピラトが答えた、「このわたしを、ユダヤ人とでも思っているのか。お前の国の人たち、ことに(その代表者の)大祭司連が、(その廉で)お前をわたしに引き渡したのだ。いったい何をしでかしたのか。」

18:36 イエスが答えられた、「わたしの国はこの世のものではない。もしわたしの国がこの世のものであったら、わたしの手下の者たちが、わたしをユダヤ人に渡すまいとして戦ったはずである。しかし実際のところ、わたしの国はこの世のものではない。」

18:37 そこでピラトが言った、「では、やっぱりお前は王ではないか。」イエスが答えられた、「王だと言われるなら、御意見にまかせる。わたしは真理について証明するために生まれ、またそのためにこの世に来たのである。真理から出た者はだれでも、わたしの声に耳をかたむける。」

18:38 ピラトがたずねる、「真理とは何か。」、ピラトはこう言ったのち、またユダヤ人の所に出ていって言う、「あの人にはなんらの罪も認められない。

18:39 しかし、過越の祭の時にわたしが囚人を一人だけ(特赦によって)赦してやるのが、お前たちの慣例になっている。だから(この慣例によって、)あのユダヤ人の王を赦してやろうか。」

18:40 彼らはまたもや「その男ではない、あのバラバを!」と叫んだ。バラバは強盗であった。

19:1 そこでピラトは、(何とかしてイエスを赦してやろうと思い、ユダヤ人を納得させるために、)今度はイエスを鞭で打たせた。

19:2 また兵卒らは茨で冠を編んで頭にかぶらせ、紫の上着をきせて(王に仕立てたのち、)

19:3 進み出て「ユダヤ人の王、万歳!」と言った。そしていくつも平手打ちをくらわせた。

19:4 ピラトはまた外に出ていって、ユダヤ人に言う、「見よ、あの人をお前たちの前に引き出す。あの人にはなんらの罪も認められない訳がわかろう。」

19:5 イエスが茨の冠をかぶり紫の上着をまとって、(しずかに)出てこられた。ピラトが言う、「見よ、この人だ。」

19:6 すると大祭司連や下役らはイエスを見て、「十字架につけろ、十字架につけろ」と叫んだ。(イエスのみじめな滑稽な姿を見ては、さすがのユダヤ人も心をやわらげるであろうという、ピラトの当てははずれた。)ピラトが言う、「(もし、そうしたければ、)お前たちがこの人を引き取って、十字架につけたらよかろう。この人には罪を認められない。」

19:7 ユダヤ人が答えた、「われわれには律法があって、その律法によると、当然死刑です。神の子気取りでいるのだから。」

19:8 ピラトはこの(神の子という)言葉を聞くと、いよいよ薄気味悪くなり、

19:9 また総督官舎に入ってイエスにたずねる、「お前はいったいどこから来たのか。(本当に天から来たのか。)」イエスは返事をされなかった。

19:10 するとピラトが言う、「このわたしに口をきかないのか。わたしはお前を赦す権力があり、お前を十字架につける権力があることを、知らないのか。」

19:11 イエスは答えられた、「あなたは上[神]から授けられないかぎり、わたしに対してなんの権力もない。だから(あなたの罪はまだ軽いが、)わたしをあなたに売った者[ユダ]の罪は、あなたよりも重い。(あなたは官憲として神の命令を行なうだけだが、彼は自分の発意でやったのだから。」

19:12 このためにピラトは(ますます恐ろしくなり、なんとかして)彼を赦そうと思ったが、ユダヤ人が叫んだ、「この男を赦せば、あなたは皇帝の忠臣ではない。自分を王とする者はだれであろうと、皇帝の敵である。(それを助けるのだから。)」

19:13 ピラトはこの言葉を聞くと(心を決し、)イエスを引き出して、「敷石」──ヘブライ語でガバタ──という所で裁判席に着いた。

19:14 それは過越の祭の支度日で、昼の十二時ごろであった。ピラトがイエスを指さしながら、ユダヤ人に言う、「見よ、お前たちの王様だ。」

19:15 すると彼等が、「片付けろ、片付けろ、それを十字架につけろ」と叫んだ。ピラトが言う、「お前たちの王様を、わたしが十字架につけてよいのか。」大祭司連が答えた、「われわれには皇帝のほかに王はない。」

19:16 ここにおいてピラトは、十字架につけるためにイエスを彼らに引き渡した。さて彼ら[兵卒ら]はイエスを受け取り、

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 マコ 15:2

15:2 ピラトがイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか」と尋問すると、イエスは、「それは、あなたが言っていることです」と答えられた。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

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(日)新共同訳1987 の引照

新共同 使  3:13-14

3:13 アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、わたしたちの先祖の神は、その僕イエスに栄光をお与えになりました。ところが、あなたがたはこのイエスを引き渡し、ピラトが釈放しようと決めていたのに、その面前でこの方を拒みました。

3:14 聖なる正しい方を拒んで、人殺しの男を赦すように要求したのです。

 

新共同 使  13:28

13:28 そして、死に当たる理由は何も見いだせなかったのに、イエスを死刑にするようにとピラトに求めました。

 

新共同 使  10:1

10:1 さて、カイサリアにコルネリウスという人がいた。「イタリア隊」と呼ばれる部隊の百人隊長で、

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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マルコ15:20b−41

十字架

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

411520bそして彼らは、彼を十字架につけるために〔都の〕外に引き出す。

411521そして、ある通りすがりの者で、アレクサンドロスとルフォスとの父、キュレネ人のシモンという者が野からやって来たのを徴用して、イエスの十字架を負わせる。

4121522そして、彼をゴルゴタという場所 ――訳せば「髑髏の場所」という意味 ――に連れて来る。

411523そこで彼らは、彼に没薬の入った酒を与えようとした。しかし彼は

 

 

新共同訳1987

15:20b そして、十字架につけるために外へ引き出した。

◆十字架につけられる

15:21 そこへ、アレクサンドロとルフォスとの父でシモンというキレネ人が、田舎から出て来て通りかかったので、兵士たちはイエスの十字架を無理に担がせた。

15:22 そして、イエスをゴルゴタという所――その意味は「されこうべの場所」――に連れて行った。

15:23 没薬を混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはお受けにならなかった。

15:24 それから、兵士たちはイエスを十字架につけて、/その服を分け合った、/だれが何を取るかをくじ引きで決めてから。

15:25 イエスを十字架につけたのは、午前九時であった。

15:26 罪状書きには、「ユダヤ人の王」と書いてあった。

15:27 また、イエスと一緒に二人の強盗を、一人は右にもう一人は左に、十字架につけた。

15:28 (†底本に節が欠落 異本訳)こうして、「その人は犯罪人の一人に数えられた」という聖書の言葉が実現した。

15:29 そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって言った。「おやおや、神殿を打ち倒し、三日で建てる者、

15:30 十字架から降りて自分を救ってみろ。」

15:31 同じように、祭司長たちも律法学者たちと一緒になって、代わる代わるイエスを侮辱して言った。「他人は救ったのに、自分は救えない。

15:32 メシア、イスラエルの王、今すぐ十字架から降りるがいい。それを見たら、信じてやろう。」一緒に十字架につけられた者たちも、イエスをののしった。

◆イエスの死

15:33 昼の十二時になると、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。

15:34 三時にイエスは大声で叫ばれた。「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。

15:35 そばに居合わせた人々のうちには、これを聞いて、「そら、エリヤを呼んでいる」と言う者がいた。

15:36 ある者が走り寄り、海綿に酸いぶどう酒を含ませて葦の棒に付け、「待て、エリヤが彼を降ろしに来るかどうか、見ていよう」と言いながら、イエスに飲ませようとした。

15:37 しかし、イエスは大声を出して息を引き取られた。

15:38 すると、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂けた。

15:39 百人隊長がイエスの方を向いて、そばに立っていた。そして、イエスがこのように息を引き取られたのを見て、「本当に、この人は神の子だった」と言った。

15:40 また、婦人たちも遠くから見守っていた。その中には、マグダラのマリア、小ヤコブとヨセの母マリア、そしてサロメがいた。

15:41 この婦人たちは、イエスがガリラヤにおられたとき、イエスに従って来て世話をしていた人々である。なおそのほかにも、イエスと共にエルサレムへ上って来た婦人たちが大勢いた。

 

前田訳1978

15:20b そして十字架につけるために外へ引き出した。

15:21 アレクサンデルとルポスとの父でシモンというクレネ人が田舎から来て通りかかったので、イエスの十字架を無理に負わせる。

15:22 彼らはイエスをゴルゴダというところ(訳すと骸骨の所)へ連れて行く。

15:23 彼らは薬を混ぜたぶどう酒を与えたが、お受けにならなかった。

15:24 彼らはイエスを十字架につける。そして、彼の着物を分けあい、だれがどれを取るかとくじを引いた。

15:25 十字架につけたのは朝の九時であった。

15:26 捨札には「ユダヤ人の王」と書いてあった。

15:27 そして彼とともにふたりの強盗を、ひとりを右に、ひとりを左に、十字架につけた。

15:28 〔かくて、「彼は不法のもののひとりに数えられた」とある聖書は成就した〕。

15:29 道行く人々は頭を振りながら彼をけがしていった、「はあ、宮をこわして三日で建てる人、

15:30 十字架からおりて自分を救え」と。

15:31 同じように、大祭司らも学者といっしょに互いにたわむれあっていった、「あれは人を救ったが自分は救えない。

15:32 キリスト、イスラエルの王、今十字架からおりよ。それを見たら信じよう」と。ともに十字架につけられたものどもも彼をののしった。

15:33 正午になると全地が闇になって三時までつづいた。

15:34 三時に、イエスは大声で叫ばれた、「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」と。訳すと、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てですか」である。

15:35 そばに立っていた人の何人かがそれを聞いていった、「見よ、エリヤを呼んでいる」と。

15:36 ひとりが駆けて来て、すっぱいぶどう酒を海綿に含ませ、葦の先につけて彼に飲ませようとしていった、「待て、エリヤがおろしに来るかどうか見ていよう」と。

15:37 イエスは大声を出して息絶えられた。

15:38 宮の幕が上から下まで真二つに裂けた。

15:39 百卒長が彼と向かいあってそばに立っていたが、このように息絶えられるのを見ていった、「本当にこの方は神の子であった」と。

15:40 女たちもいて、遠くから見守っていた。その中にはマグダラのマリヤ、小ヤコブとヨセフの母マリヤとサロメもいた。

15:41 彼女らはイエスがまだガリラヤにおられるとき、お伴をしてお世話していた。このほか彼とともにエルサレムへ上った女たちも多くいた。

 

新改訳1970

15:20b  それから、イエスを十字架につけるために連れ出した。

15:21 そこへ、アレキサンデルとルポスとの父で、シモンというクレネ人が、いなかから出て来て通りかかったので、彼らはイエスの十字架を、むりやりに彼に背負わせた。

15:22 そして、彼らはイエスをゴルゴタの場所(訳すと、「どくろ」の場所)へ連れて行った。

15:23 そして彼らは、没薬を混ぜたぶどう酒をイエスに与えようとしたが、イエスはお飲みにならなかった。

15:24 それから、彼らは、イエスを十字架につけた。そして、だれが何を取るかをくじ引きで決めたうえで、イエスの着物を分けた。

15:25 彼らがイエスを十字架につけたのは、午前九時であった。

15:26 イエスの罪状書きには、「ユダヤ人の王。」と書いてあった。

15:27 また彼らは、イエスとともにふたりの強盗を、ひとりは右に、ひとりは左に、十字架につけた。

15:28 [本節欠如]

15:29 道を行く人々は、頭を振りながらイエスをののしって言った。「おお、神殿を打ちこわして三日で建てる人よ。

15:30 十字架から降りて来て、自分を救ってみろ。」

15:31 また、祭司長たちも同じように、律法学者たちといっしょになって、イエスをあざけって言った。「他人は救ったが、自分は救えない。

15:32 キリスト、イスラエルの王さま。たった今、十字架から降りてもらおうか。われわれは、それを見たら信じるから。」また、イエスといっしょに十字架につけられた者たちもイエスをののしった。

15:33 さて、十二時になったとき、全地が暗くなって、午後三時まで続いた。

15:34 そして、三時に、イエスは大声で、「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ。」と叫ばれた。それは訳すと「わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか。」という意味である。

15:35 そばに立っていた幾人かが、これを聞いて、「そら、エリヤを呼んでいる。」と言った。

15:36 すると、ひとりが走って行って、海綿に酸いぶどう酒を含ませ、それを葦の棒につけて、イエスに飲ませようとしながら言った。「エリヤがやって来て、彼を降ろすかどうか、私たちは見ることにしよう。」

15:37 それから、イエスは大声をあげて息を引き取られた。

15:38 神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。

15:39 イエスの正面に立っていた百人隊長は、イエスがこのように息を引き取られたのを見て、「この方はまことに神の子であった。」と言った。

15:40 また、遠くのほうから見ていた女たちもいた。その中にマグダラのマリヤと、小ヤコブとヨセの母マリヤと、またサロメもいた。

15:41 イエスがガリラヤにおられたとき、いつもつき従って仕えていた女たちである。このほかにも、イエスといっしょにエルサレムに上って来た女たちがたくさんいた。

 

塚本訳1963

15:20b 兵卒らはイエスを十字架につけるために(都から)引き出した。

15:21 するとアレキサンデルとルポスとの父であるシモンというクレネ人が、野良から来て通りかかったので、有無を言わせずイエスの十字架を負わせる。(イエスにはもう負う力がなかったのである。)

15:22 兵卒らはイエスをゴルゴダという所──訳すると「髑髏の所」──につれて行く。

15:23 人々は(苦痛をやわらげるために)没薬をまぜた葡萄酒をやろうとしたが、お受けにならなかった。

15:24 兵卒らはイエスを十字架につける。それから、だれが何を取るかと、『籤を引いて、』その『着物を自分たちで分ける、』

15:25 十字架につけたのは朝の九時であった。

15:26 罪状札には ユ ダ ヤ 人 の 王と書いてあった。

15:27 またイエスと共に二人の強盗を、一人をその右に、一人を左に十字架につけた。

15:28 (無し)

15:29 通りかかった人々が『頭をふりながら、』こう言ってイエスを冒涜した、「へへえ、お宮をこわして三日で建てるという人、

15:30 自分を救ってみろ、十字架から下りてきて!」

15:31 同じように大祭司連も、聖書学者と一しょに、こう言って(イエスを)なぶり合った、「あの男、人は救ったが、自分は救えない。

15:32 救世主、イスラエルの王様が!今すぐ十字架から下りてくるがよい。見たら信じてやるのに!」一しょに十字架につけられた二人(の強盗)も、イエスを罵った。

15:33 昼の十二時になると、地の上が全部暗闇になってきて、三時までつづいた。

15:34 三時に、イエスは大声を出して『エロイ エロイ ラマ サバクタニ!』と叫ばれた。訳すると、『わたしの神様、わたしの神様、なぜ、わたしをお見捨てになりましたか!』である。

15:35 そばに立っていた人たちのうちにはこれを聞いて、「そら、エリヤを呼んでいる」と言った者が何人かあった。(エロイをエリヤと聞きちがえたらしい。)

15:36 ひとりが駆けていって、『酸っぱい葡萄主を』海綿に含ませ、葦(の棒の先)につけて、「(もう少し生かしておいて、)エリヤが下ろしに来るかどうか、見ていよう」と言いながら、イエスに『飲ませようとした。』

15:37 しかしイエスは(それを受けず)大声を放たれるとともに、息が絶えた。

15:38 (その途端に、)宮の(聖所の)幕が上から下まで真っ二つに裂けた。

15:39 イエスと向かい合ってそばに立っていた百卒長は、こんなにして息が絶えたのを見て、「この方は確かに神の子であった」と言った。

15:40 また遠くの方から眺めていた女たちもいた。そのうちにはマグダラのマリヤ、小男ヤコブとヨセとの母マリヤ、およびサロメもいた。

15:41 ──この三人はイエスがまだガリラヤにおられた時に、ついて回って仕えていた人たちである。──(そこには)このほかに、イエスと一しょにエルサレムに上ってきた多くの女たちもいた。

 

口語訳1955

15:20b それから、彼らはイエスを十字架につけるために引き出した。

15:21 そこへ、アレキサンデルとルポスとの父シモンというクレネ人が、郊外からきて通りかかったので、人々はイエスの十字架を無理に負わせた。

15:22 そしてイエスをゴルゴダ、その意味は、されこうべ、という所に連れて行った。

15:23 そしてイエスに、没薬をまぜたぶどう酒をさし出したが、お受けにならなかった。

15:24 それから、イエスを十字架につけた。そしてくじを引いて、だれが何を取るかを定めたうえ、イエスの着物を分けた。

15:25 イエスを十字架につけたのは、朝の九時ごろであった。

15:26 イエスの罪状書きには「ユダヤ人の王」と、しるしてあった。

15:27 また、イエスと共にふたりの強盗を、ひとりを右に、ひとりを左に、十字架につけた。

15:28 〔こうして「彼は罪人たちのひとりに数えられた」と書いてある言葉が成就したのである。〕

15:29 そこを通りかかった者たちは、頭を振りながら、イエスをののしって言った、「ああ、神殿を打ちこわして三日のうちに建てる者よ、

15:30 十字架からおりてきて自分を救え」。

15:31 祭司長たちも同じように、律法学者たちと一緒になって、かわるがわる嘲弄して言った、「他人を救ったが、自分自身を救うことができない。

15:32 イスラエルの王キリスト、いま十字架からおりてみるがよい。それを見たら信じよう」。また、一緒に十字架につけられた者たちも、イエスをののしった。

15:33 昼の十二時になると、全地は暗くなって、三時に及んだ。

15:34 そして三時に、イエスは大声で、「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」と叫ばれた。それは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。

15:35 すると、そばに立っていたある人々が、これを聞いて言った、「そら、エリヤを呼んでいる」。

15:36 ひとりの人が走って行き、海綿に酢いぶどう酒を含ませて葦の棒につけ、イエスに飲ませようとして言った、「待て、エリヤが彼をおろしに来るかどうか、見ていよう」。

15:37 イエスは声高く叫んで、ついに息をひきとられた。

15:38 そのとき、神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。

15:39 イエスにむかって立っていた百卒長は、このようにして息をひきとられたのを見て言った、「まことに、この人は神の子であった」。

15:40 また、遠くの方から見ている女たちもいた。その中には、マグダラのマリヤ、小ヤコブとヨセとの母マリヤ、またサロメがいた。

15:41 彼らはイエスがガリラヤにおられたとき、そのあとに従って仕えた女たちであった。なおそのほか、イエスと共にエルサレムに上ってきた多くの女たちもいた。

 

文語訳1917

"411520b","十字架につけんとて曳き出せり。"

"411521","時にアレキサンデルとルポスとの父シモンといふクレネ人、田舎より來りて通りかかりしに、強ひてイエスの十字架を負はせ、"

"411522","イエスをゴルゴダ、釋けば髑髏といふ處に連れ往けり。"

"411523","かくて没藥を混ぜたる葡萄酒を與へたれど、受け給はず。"

"411524","彼らイエスを十字架につけ、而して誰が何を取るべきと、鬮を引きて其の衣を分つ、"

"411525","イエスを十字架につけしは、朝の九時頃なりき。"

"411526","その罪標には『ユダヤ人の王』と書せり。"

"411527","イエスと共に、二人の強盜を十字架につけ、一人をその右に、一人をその左に置く。"

"411528","〔なし〕"

"411529","往来の者どもイエスを譏り、首を振りて言ふ『ああ、宮を毀ちて三日のうちに建つる者よ、"

"411530","十字架より下りて己を救へ』"

"411531","祭司長らも亦同じく、學者らと共に嘲弄して互に言ふ『人を救ひて、己を救ふこと能はず、"

"411532","イスラエルの王キリスト、いま十字架より下りよかし、さらば我ら見て信ぜん』共に十字架につけられたる者どもも、イエスを罵りたり。"

"411533","晝の十二時に、地のうへ偏く暗くなりて、三時に及ぶ。"

"411534","三時にイエス大聲に『エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ』と呼はり給ふ。之を釋けば、わが神、わが神、なんぞ我を見棄て給ひし、との意なり。"

"411535","傍らに立つ者のうち或人々これを聞きて言ふ『視よ、エリヤを呼ぶなり』"

"411536","一人はしり往きて、海綿に酸き葡萄酒を含ませて葦につけ、イエスに飲ましめて言ふ『待て、エリヤ來りて、彼を下すや否や、我ら之を見ん』"

"411537","イエス大聲を出して息絶え給ふ。"

"411538","聖所の幕、上より下まで裂けて二つとなりたり。"

"411539","イエスに向ひて立てる百卒長、かかる樣にて息絶え給ひしを見て言ふ『實にこの人は神の子なりき』"

"411540","また遥に望み居たる女たちあり、その中にはマグダラのマリヤ、小ヤコブとヨセとの母マリヤ及びサロメなども居たり。"

"411541","彼らはイエスのガリラヤに居給ひしとき、從ひ事へし者どもなり。此の他イエスと共にエルサレムに上りし多くの女もありき。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 27:31-56

27:31 こうしてなぶった後、外套を脱がせてもとの着物を着せ、十字架につけるために引いていった。

27:32 (都を)出ると、シモンと言うクレネ人に出くわしたので、兵卒らはこの人に有無を言わせずイエスの十字架を負わせた。(イエスにはもう負う力がなかったのである。)

27:33 ゴルゴダという所──すなわち「髑髏の所」──に着くと、

27:34 人々は(苦痛をやわらげるために)『苦艾』を混ぜた葡萄酒を『飲ませようとした』が、なめただけで、飲もうとされなかった。

27:35 兵卒らはイエスを十字架につけると、『籤を引いて』その『着物を自分たちで分けた』のち、

27:36 そこに坐って見張りをしていた。

27:37 イエスの頭の上にはこれはユダヤ人の王イエスであると書いた罪状が掲げられた。

27:38 その時イエスと共に二人の強盗が、一人は右に、一人は左に十字架につけられた。

27:39 通りかかった人々が『頭をふりながら、』イエスを冒涜して

27:40 こう言った、「お宮をこわして三日で建てるという人、自分を救ってみろ。神の子なら、十字架から下りてこい。」

27:41 同じように大祭司連も、聖書学者、長老と一しょに、こう言ってなぶった、

27:42 「あの男、人は救ったが、自分は救えない。イスラエルの王様じゃないか。今すぐ十字架から下りてくるがよい。そうしたら信じてやるのに!

27:43 『彼は神にたよっている。神が可愛がっておられるなら、』今すぐ『救ってくださろう』だ。『わたしは神の子だ』と言ったから。」

27:44 一しょに十字架につけられた強盗たちも、同じようにイエスを罵った。

27:45 昼の十二時から地の上が全部暗闇になってきて、三時までつづいた。

27:46 三時ごろ、イエスは大声を出して『エリ エリ レマ サバクタニ!』と叫ばれた。これは『わたしの神様、わたしの神様、なぜ、わたしをお見捨てになりましたか!』である。

27:47 そこに立っていた人たちのうちにはこれを聞いて、「あの人はエリヤを呼んでいるのだ」と言った者が何人かあった。(エリをエリヤと聞きちがえたらしい。)

27:48 そのうちの一人がすぐ駆けていって、海綿をとり、『酸っぱい葡萄酒を』ふくませ、葦(の棒の先)につけて、イエスに『飲ませようとした。』(しかしお受けにならなかった。)

27:49 「(もう少し生かしておいて、)エリヤが救いに来るかどうか、見ていよう」とほかの人々が言った。

27:50 しかしイエスはふたたび(何か)大声で叫ばれると共に、息が切れた。

27:51 その途端に、宮の(聖所の)幕が上から下まで真っ二つに裂けた。そして地が震い、岩が裂け、

27:52 墓が開いて、眠っていた多くの聖者たちの体が生きかえり、

27:53 墓から出てきて、イエスの復活の後、聖なる都(エルサレム)に入って多くの人に現われた。

27:54 百卒長および一しょにイエスの見張りをしていた兵卒らは、地震とこれらの出来事とを見てすっかり恐ろしくなり、「この人は、確かに神の子であった」と言った。

27:55 またそこには、遠くの方から眺めていた女たちが沢山いた。これはガリラヤからイエスについて来て、仕えていた人たちである。

27:56 そのうちにはマグダラのマリヤ、ヤコブとヨセフとの母マリヤ、およびゼベダイの子らの母がいた。

 

塚本訳 ルカ 23:26-49

23:26 (兵卒らが)イエスを(刑場へ)引いてゆく時、シモンというクレネ人が野良から来(て通りかかっ)たので、つかまえて(イエスの)十字架を背負わせ、イエスの後から担いでゆかせた。(イエスにはもう負う力がなかったのである。)

23:27 民衆と、イエスのために悲しみ嘆く女たちとの大勢の群が、あとにつづいた。

23:28 イエスは女たちの方に振り向いて言われた、「エルサレムの娘さんたち、わたしのためには泣いてくれなくともよろしい。それよりは自分のため、自分の子供のために泣きなさい。

23:29 いまに人々が、『石女と、(子を)産んだことのない胎と、飲ませたことのない乳房とが羨ましい』と言う(恐ろしい)日が来るのだから。

23:30 その時人々は『山にむかっては、『われわれの上に倒れかかって(殺して)くれ』、丘にむかっては、『われわれを埋めてくれ』と言い』続けるであろう。

23:31 (罪のない)生木(のわたし)でさえ、こんな目にあわされるのだ。まして(罪にくされた)枯木は、どうなることであろうか!」

23:32 ほかに二人の罪人も、処刑されるためイエスと共に引かれていった。

23:33 髑髏という所に着くと、(兵卒らは)そこでイエスを十字架につけた。また罪人も、一人を右に、一人を左に(十字架につけた)。

23:34 するとイエスは言われた、「お父様、あの人たちを赦してやってください、何をしているか知らずにいるのです。」『彼らは籤を引いて、』イエスの『着物を自分たちで分けた。』

23:35 民衆は立って『見物していた。』最高法院の)役人たちは『鼻で笑って』言った、「人を救ったのだ、(今度は)自分を救えばいいのに、神の救世主、(神に)選ばれた者なら!」

23:36 兵卒らも近寄って、』酸っぱい葡萄酒を』(その口許に)差し出しながら、イエスをなぶって

23:37 こう言った、「お前がユダヤ人の王様なら、自分を救ってみろ。」

23:38 イエスの(頭の)上には こ れ が ユ ダ ヤ 人 の 王と書いた札までも(悪ふざけに)かけてあった。

23:39 磔にされている罪人の一人がイエスを冒涜した、「お前は救世主じゃないか。自分とおれ達を救ってみろ。」

23:40 するともう一人の者が彼をたしなめて言った、「貴様は(このお方と)同じ(恐ろしい)罰を受けていながら、それでも(まだ)神様がこわくないのか。

23:41 おれ達は自分でしたことの報いを受けるのだから当り前だが、このお方は何一つ、道にはずれたことをなさらなかったのだ。」

23:42 それから(イエスに)言った、「イエス様、こんどあなたのお国と共にお出でになる時には、どうかわたしのことを思い出してください。

23:43 「イエスが言われた、「アーメン、わたしは言う、(その時を待たずとも、)あなたはきょう、わたしと一しょに極楽にはいることができる。」

23:44 すでに昼の十二時ごろであったが、地の上が全部暗闇になってきて、三時までつづいた。

23:45 日蝕だったのである。すると宮の(聖所の)幕が真中から(二つに)裂けた。

23:46 その時イエスは大声をあげて言われた、「お父様、』わたしの霊をあなたにおあずけします。』」こう言われるとともに、息が絶えた。

23:47 百卒長はこの出来事を見て、「この方はほんとうに正しい人であった」と言って神を讃美した。

23:48 見物に来た野次馬も皆、これらの出来事を見て(心を刺され、)胸を打ちながら帰っていった。

23:49 またすべてのイエスの『知人』とガリラヤからついて来た女たちも、『遠くの方に立って』これを見ていた。

 

塚本訳 ヨハ 19:17-19

19:17 イエスは自分で十字架をかついで、いわゆる「髑髏の所」──ヘブライ語でゴルゴタ──へと(都を)出てゆかれた。

19:18 そこで彼らはイエスを十字架につけた。またほかに二人(の囚人)が、イエスを中にしてあちらとこちらで、一しょに十字架につけられた。

19:19 ピラトはまた捨札を書いて十字架の上に掲げさせた。ナザレ人イエス、ユダヤ人の王と書いてあった。

 

塚本訳 ヨハ 19:23-25

19:23 兵卒はイエスを十字架につけると、イエスの上着を四つに分け、四人の兵卒がめいめいその一つを取った。下着もそうしようとしたが、下着には縫い目がなく、上から(下まで)全くの一枚織りであった。

19:24 それで、「これは裂くまい。だれが取るか、籤できめよう」と話し合った。これは、〃彼等は互いにわたしの着物を自分たちで分け、わたしの着るものに籤を引いた。〃という聖書の言葉が成就するためであった。兵卒どもはこんなことをしたのである。

19:25 ところが一方、イエスの十字架のわきには、その母(マリヤ)と母の姉妹、クロパの妻マリヤとマグダラのマリヤが立っていた。

 

塚本訳 ヨハ 19:29-30

19:29 酸っぱい葡萄酒の一ぱい入った器がそこに置いてあった。人々はその[酸っぱい葡萄酒を]一ぱい含ませた海綿をヒソプの(茎の先)につけて、イエス(の口許)に差し出した。

19:30 イエスは酸っぱい葡萄酒を受けると、「(すべて)すんだ」と言って、首を垂れて霊を(神に)渡された。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 マコ 15:2

15:2 ピラトがイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか」と尋問すると、イエスは、「それは、あなたが言っていることです」と答えられた。

 

新共同 マコ 14:58

14:58 「この男が、『わたしは人間の手で造ったこの神殿を打ち倒し、三日あれば、手で造らない別の神殿を建ててみせる』と言うのを、わたしたちは聞きました。」

 

新共同 マコ 1:11

1:11 すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。

 

新共同 マコ 15:16

15:16 兵士たちは、官邸、すなわち総督官邸の中に、イエスを引いて行き、部隊の全員を呼び集めた。

 

新共同 マコ 1:13

1:13 イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

口語訳 Uコリ5:21

5:21 神はわたしたちの罪のために、罪を知らないかたを罪とされた。それは、わたしたちが、彼にあって神の義となるためなのである。

 

口語訳 ガラ 3:13

3:13 キリストは、わたしたちのためにのろいとなって、わたしたちを律法ののろいからあがない出して下さった。聖書に、「木にかけられる者は、すべてのろわれる」と書いてある。

 

口語訳 Uコリ5:21

5:21 神はわたしたちの罪のために、罪を知らないかたを罪とされた。それは、わたしたちが、彼にあって神の義となるためなのである。

 

口語訳 Uコリ5:7

5:7 わたしたちは、見えるものによらないで、信仰によって歩いているのである。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 ヘブ 13:11-12

13:11 なぜなら、罪を贖うための動物の血は、大祭司によって聖所に運び入れられますが、その体は宿営の外で焼かれるからです。

13:12 それで、イエスもまた、御自分の血で民を聖なる者とするために、門の外で苦難に遭われたのです。

 

新共同 ロマ 16:13

16:13 主に結ばれている選ばれた者ルフォス、およびその母によろしく。彼女はわたしにとっても母なのです。

 

新共同 ヘブ 10:20

10:20 イエスは、垂れ幕、つまり、御自分の肉を通って、新しい生きた道をわたしたちのために開いてくださったのです。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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マルコ15:42−47

埋葬

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

 

新共同訳1987

15:42 既に夕方になった。その日は準備の日、すなわち安息日の前日であったので、

15:43 アリマタヤ出身で身分の高い議員ヨセフが来て、勇気を出してピラトのところへ行き、イエスの遺体を渡してくれるようにと願い出た。この人も神の国を待ち望んでいたのである。

15:44 ピラトは、イエスがもう死んでしまったのかと不思議に思い、百人隊長を呼び寄せて、既に死んだかどうかを尋ねた。

15:45 そして、百人隊長に確かめたうえ、遺体をヨセフに下げ渡した。

15:46 ヨセフは亜麻布を買い、イエスを十字架から降ろしてその布で巻き、岩を掘って作った墓の中に納め、墓の入り口には石を転がしておいた。

15:47 マグダラのマリアとヨセの母マリアとは、イエスの遺体を納めた場所を見つめていた。

 

前田訳1978

15:42 はや夕方になった。準備日、すなわち安息日の前日であったので、

15:43 令名ある議員で神の国を待ち望んでいたアリマタヤ出のヨセフが来て、おくせずピラトのところに入ってイエスのお体を求めた。

15:44 ピラトはもうなくなったかといぶかり、百卒長を呼んで、なくなってから時がたったかどうかたずねた。

15:45 百卒長からそうと聞くと、なきがらをヨセフに渡した。

15:46 ヨセフは亜麻布を買い、彼をおろして亜麻布で巻き、岩から掘り抜いてあった墓に横たえ、墓の入口に石をころがしておいた。

15:47 マグダラのマリヤとヨセの母マリヤは彼が納められた場所を見ていた。

 

新改訳1970

15:42 すっかり夕方になった。その日は備えの日、すなわち安息日の前日であったので、

15:43 アリマタヤのヨセフは、思い切ってピラトのところに行き、イエスのからだの下げ渡しを願った。ヨセフは有力な議員であり、みずからも神の国を待ち望んでいた人であった。

15:44 ピラトは、イエスがもう死んだのかと驚いて、百人隊長を呼び出し、イエスがすでに死んでしまったかどうかを問いただした。

15:45 そして、百人隊長からそうと確かめてから、イエスのからだをヨセフに与えた。

15:46 そこで、ヨセフは亜麻布を買い、イエスを取り降ろしてその亜麻布に包み、岩を掘って造った墓に納めた。墓の入口には石をころがしかけておいた。

15:47 マグダラのマリヤとヨセの母マリヤとは、イエスの納められる所をよく見ていた。

 

塚本訳1963

15:42 もはや夕方になった。その日は支度日、すなわち安息日の前の日[金曜日]であったので、(日が暮れると安息日になって、死体を十字架にかけておくことを許されなかった。そこで)

15:43 名望の高い最高法院の議員であるアリマタヤ生まれのヨセフが来て、臆することなくピラトの所に行き、イエスの体(の下げ渡し)を乞うた。彼も神の国(の来るの)を待ち望んでいた一人であった。

15:44 ピラトはイエスがもう死んでしまったのかと不思議に思い、百卒長を呼んで、とうに死んだかどうかを尋ね、

15:45 百卒長からそうと聞くと、なきがらをヨセフに下げ渡した。

15:46 そこでヨセフは(日が暮れぬうちにと大急ぎで)亜麻布を買い、イエスを(十字架から)下ろして亜麻布で巻き、岩に掘ってあった墓に横たえ、墓の入口に石をころがしておいた。

15:47 マグダラのマリヤとヨセの母マリヤとは、なきがらの納められた所を見ていた。

 

口語訳1955

15:42 さて、すでに夕がたになったが、その日は準備の日、すなわち安息日の前日であったので、

15:43 アリマタヤのヨセフが大胆にもピラトの所へ行き、イエスのからだの引取りかたを願った。彼は地位の高い議員であって、彼自身、神の国を待ち望んでいる人であった。

15:44 ピラトは、イエスがもはや死んでしまったのかと不審に思い、百卒長を呼んで、もう死んだのかと尋ねた。

15:45 そして、百卒長から確かめた上、死体をヨセフに渡した。

15:46 そこで、ヨセフは亜麻布を買い求め、イエスをとりおろして、その亜麻布に包み、岩を掘って造った墓に納め、墓の入口に石をころがしておいた。

15:47 マグダラのマリヤとヨセの母マリヤとは、イエスが納められた場所を見とどけた。

 

文語訳1917

"411542","日既に暮れて、準備日すなはち安息日の前の日となりたれば、"

"411543","貴き議員にして、神の國を待ち望める、アリマタヤのヨセフ來りて、憚らずピラトの許に往き、イエスの屍體を乞ふ。"

"411544","ピラト、イエスは早や死にしかと訝り、百卒長を呼びて、その死にしより時經しや否やを問ひ、"

"411545","既に死にたる事を百卒長より聞き知りて、屍體をヨセフに與ふ。"

"411546","ヨセフ亞麻布を買ひ、イエスを取下して之に包み、岩に鑿りたる墓に納め、墓の入口に石を轉し置く。"

"411547","マグダラのマリヤとヨセの母マリヤと、イエスを納めし處を見ゐたり。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

塚本訳 マタ 27:57-61

27:57 夕方になると、アリマタヤ生まれの金持でヨセフという人が来た。彼もイエスの弟子であった。

27:58 この人がピラトの所に行って、イエスの体(の下げ渡し)を乞うた。そこでピラトはそれを渡すように命じた。

27:59 ヨセフは体を受け取り、清らかな亜麻布で包み、

27:60 岩に掘らせた自分の新しい墓にそれを納め、墓の入口に大きな石をころがしておいて、立ち去った。

27:61 マグダラのマリヤともう一人のマリヤとはそこにのこって、墓の方を向いて坐っていた。

 

塚本訳 ルカ 23:50-56

23:50 さてここにヨセフという人があった。。最高法院の議員で、りっぱな、信心深い人であった。

23:51 ──この人は(イエスの処分について、)同僚たちの(今度の)決議と行動とに賛成しなかった。──ユダヤの町アリマタヤ生まれで、神の国(の来るの)を待ち望んでいた。

23:52 この人がピラトの所に行ってイエスの体(の下げ渡し)を乞い、

23:53 これを(十字架から)下ろして亜麻布で包み、まだだれも葬られたことのない、岩に穿った墓に納めた。

23:54 この日は支度日[金曜日]であったが、(もう夕方で、)安息日[土曜日]が始まろうとしていた。

23:55 イエスと一しょにガリラヤから来た女たちは(ヨセフの)あとについて行って、墓と、イエスの体が(そこに)納められる様子とを見とどけ、

23:56 帰って、香料と香油を用意した。女たちは掟に従って安息日を休み、

 

塚本訳 ヨハ 19:31

19:31 ところで、その日は支度日、(すなわち安息日の前の日(金曜日))であったので──(ことに)その安息の日は(過越の祭りの第一日で)大切な日であったから──ユダヤ人は安息日に(三人の)体を十字架の上にのこしておかないために、脛を折って(体を)取りおろしてくれとピラトに願い出た。

 

塚本訳 ヨハ 19:38-42

19:38 そのあとで、アリマタヤ生まれのヨセフが、──この人はユダヤ人(の役人たち)を恐れて、隠れてイエスの弟子になっていた人である──ピラトに、イエスの体を取りおろしたいと願い出た。ピラトが許すと、彼は行って体を取りおろした。

19:39 すると以前に、夜、イエスの所に来たニコデモも、没薬と沈香とを混ぜた物を百リトラ(三十二キロ八百グラム)ばかり持って来た。

19:40 彼らはイエスの体を受け取り、ユダヤ人の埋葬の習慣に従って、香料をふりかけた亜麻布でこれを巻いた。

19:41 ところがイエスが十字架につけられた場所(の近く)に園があって、園の中に、まだだれも納められたことのない、新しい墓があった。

19:42 その日はユダヤ人の支度日であったので、その墓が近いのをさいわい、(安息日が始まらないうちにと、急いで)そこにイエスを納めた。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

新共同 ルカ 2:38

2:38 そのとき、近づいて来て神を賛美し、エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。

 

新共同 マコ 15:40

15:40 また、婦人たちも遠くから見守っていた。その中には、マグダラのマリア、小ヤコブとヨセの母マリア、そしてサロメがいた。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

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(日)新共同訳1987 の引照

新共同 使  13:29

13:29 こうして、イエスについて書かれていることがすべて実現した後、人々はイエスを木から降ろし、墓に葬りました。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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