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葡萄畑の
労働者の譬
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆「ぶどう園の労働者」のたとえ
マタ 20:1 「天の国は、ある家の主人に似ている。主人は、ぶどう園で働く労働者を雇うために、夜明けとともに出かけて行った。
マタ 20:2 彼は、一日につき一デナリオンの約束で、労働者をぶどう園に送った。
マタ 20:3 また、九時ごろ行ってみると、何もしないで広場で立っている人々がいたので、
マタ 20:4 『あなたがたもぶどう園に行きなさい。それなりの賃金を払うから』と言った。
マタ 20:5 それで、彼らは出かけて行った。主人はまた、十二時ごろと三時ごろに出て行って、同じようにした。
マタ 20:6 五時ごろにも行ってみると、ほかの人々が立っていたので、『なぜ、何もしないで一日中ここに立っているのか』と言った。
マタ 20:7 彼らが、『誰も雇ってくれないのです』と答えたので、主人は、『あなたがたもぶどう園に行きなさい』と言った。
マタ
20:8 夕方になって、ぶどう園の主人は管理人に言った。『労働者たちを呼んで、最後に来た者から始めて、最初に来た者まで順に賃金を払ってやりなさ
い。』
マタ 20:9 そこで、五時ごろに雇われた人たちが来て、一デナリオンずつ受け取った。
マタ 20:10 最初に雇われた人たちが来て、もっと多くもらえるだろうと思っていたが、やはり一デナリオンずつであった。
マタ 20:11 それで、受け取ると、主人に不平を言った。
マタ
20:12 『最後に来たこの連中は、一時間しか働かなかったのに、丸一日、暑い中を辛抱して働いた私たちと同じ扱いをなさるとは。』
マタ
20:13 主人はその一人に答えた。『友よ、あなたに不当なことはしていない。あなたは私と一デナリオンの約束をしたではないか。
マタ 20:14 自分の分を受け取って帰りなさい。私はこの最後の者にも、あなたと同じように支払ってやりたいのだ。
マタ 20:15 自分の物を自分のしたいようにしては、いけないのか。それとも、私の気前のよさを妬むのか。』
マタ 20:16 このように、後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。」
フランシスコ会訳2013
マタイによる福音書 20
フランシスコ訳聖書 Mat <20>章
聖書本文
◆ぶどう園の労働者
001「天の国は次のことに似てい
る。ある家の主人がぶどう園で働く者を雇うために、朝早く出かけた。
002彼は一日一デナリオンの約束
で、労働者をぶどう園に送った。
003九時ごろ、再び市場に出かける
と、何もせずに立っている人たちがいたので、
004彼らに言った、『あなた方もぶ
どう園に行きなさい。ふさわしい賃金を払おう』。
005彼らは出向いて行った。主人は
また十二時ごろと三時ごろにも出かけて、同じようにした。
006さらに五時ごろ、出かけると、
ほかの人たちが立っていたので、『なぜ何もせず、一日じゅうここに立っているのか』と言うと、
007彼らは『誰も雇ってくれないか
らです』と答えた。そこで、主人は彼らに、『あなた方もぶどう園に行きなさい』と言った。
008夕方になって、ぶどう園の主人
は管理人に言った、『労働者たちを呼び、最後に来た者たちから始めて、最初に来た者たちにまで、賃金を払いなさい』。
009そこで、五時ごろに来た者たち
が来て、それぞれ一デナリオンずつ受け取った。
010最初に来た者たちが来て、それ
よりも多くもらえるだろうと思っていたが、彼らが受け取ったのも一デナリオンであった。
011それを受け取ると、彼らは主人
に不平をもらして言った、
012『最後に来た者たちは一時間し
か働きませんでした。それなのに、一日じゅう労苦と暑さを辛抱したわたしたちと同じように扱われる』。
013主人はそのうちの一人に答えて
言った、『友よ、わたしはあなたに何も不正なことはしていない。あなたはわたしと一デナリオンの約束をしたではないか。
014あなたの分を取って帰りなさ
い。わたしはこの最後の人にも、あなたと同じように支払いたいのだ。
015わたしが自分のものを自分のし
たいようにするのが、なぜいけないのか。それとも、わたしの気前のよさを、あなたは妬むのか』。
016このように、後の者が先にな
り、先の者が後になる」。
岩波翻訳委員会訳1995
402001したがって、
天の王国は〔次のような〕家の主人と同じである。〔つまり〕彼は、自分の葡萄園に労働者を雇おうとして、夜が明けると同時に外へ出て
行った。
402002彼は、労働者
たちと一日一デナリオンの約束をし、彼らを彼の葡萄園に遣わした。
402003また彼は、第
三刻頃出て行くと、仕事もなく市場に立っているほかの者たちを見、
402004その者たちに
言った、『君たちも葡萄園へ行きなさい。そうすればそれなりのものをやるから』。
402005そこで彼らは
〔葡萄園へ〕おもむいた。[さらに]彼
は再び第六刻頃と第九刻頃に出て行って、同じようにした。
402006彼はまた第十
一刻頃出て行くと、ほかの者たちが〔いぜんとして〕立っているのに気がついた。そこで彼は彼らに言う、『なぜ君たちはここで一日中、
何もしないで立っているのか』。
402007彼らは彼に言
う、『誰も俺たちを雇ってはくれないから』。彼は彼らに言う、『君たちも葡萄園へ行きなさい』。
402008夕方になっ
て、葡萄園の主人は彼の管理人に言う、『労働者たちを呼んで、最後の者たちから始めて最初の者たちに至るまで、彼らに賃金を払うの
だ』。
402009そこで、第十
一刻頃〔雇われた〕者たちがやって来て、一人一デナリオンずつもらった。
402010そこで最初に
〔雇われた〕者たちがやって来て、もっと多くもらえるだろうと胸算用した。しかしその彼らもまた、一デナリオンずつ〔しか〕もら〔わ
なか〕った。
402011そこで受け取
ると、彼らは家の主人に対して不満を漏らして
402012言った、『こ
の最後に〔来た〕奴らは、一時間しか働かなかった。それなのにあなたは、こいつらを、日中の辛さと暑さにもめげずに働いた俺たちと同
じように扱った』。
402013しかし彼は、
彼らの一人に対して答えて言った、『友よ、私は君に対して不正を行なってはいない。君は私と一デナリオンの約束をしたではないか。
402014君の取り分を
取って〔とっとと〕行け。私はこの最後の者にも、君に対してと同じように払ってやりたいのだ。
402015[あるいは]私のものについて、私が好きなようにするのがいけないとでも言うのか。それとも、私
が寛大なものだから、君の目がよこしまになったのか』。
402016このように、
最初の者たちは最後の者たちになるであろう、そして最後の者たちは最初の者たちに〔なるであろう〕」。
新共同訳1987
20:1
「天の国は次のようにたと
えられる。ある家の主人が、ぶどう園で働く労働者を雇うために、夜明けに出かけて行った。
20:2
主人は、一日につき一デナ
リオンの約束で、労働者をぶどう園に送った。
20:3
また、九時ごろ行ってみる
と、何もしないで広場に立っている人々がいたので、
20:4
『あなたたちもぶどう園に
行きなさい。ふさわしい賃金を払ってやろう』と言った。
20:5
それで、その人たちは出か
けて行った。主人は、十二時ごろと三時ごろにまた出て行き、同じようにした。
20:6
五時ごろにも行ってみる
と、ほかの人々が立っていたので、『なぜ、何もしないで一日中ここに立っているのか』と尋ねると、
20:7
彼らは、『だれも雇ってく
れないのです』と言った。主人は彼らに、『あなたたちもぶどう園に行きなさい』と言った。
20:8
夕方になって、ぶどう園の
主人は監督に、『労働者たちを呼んで、最後に来た者から始めて、最初に来た者まで順に賃金を払っ てやりなさい』と言った。
20:9
そこで、五時ごろに雇われ
た人たちが来て、一デナリオンずつ受け取った。
20:10
最初に雇われた人たちが来
て、もっと多くもらえるだろうと思っていた。しかし、彼らも一デナリオンずつであった。
20:11
それで、受け取ると、主人
に不平を言った。
20:12
『最後に来たこの連中は、
一時間しか働きませんでした。まる一日、暑い中を辛抱して働いたわたしたちと、この連中とを同じ 扱いにするとは。』
20:13
主人はその一人に答えた。
『友よ、あなたに不当なことはしていない。あなたはわたしと一デナリオンの約束をしたではない か。
20:14
自分の分を受け取って帰り
なさい。わたしはこの最後の者にも、あなたと同じように支払ってやりたいのだ。
20:15
自分のものを自分のしたい
ようにしては、いけないか。それとも、わたしの気前のよさをねたむのか。』
20:16
このように、後にいる者が
先になり、先にいる者が後になる。」
前田訳1978
20:1
天国をたとえるとこうであ
る。家の主人が朝早く出かけて、ぶどう畑に労務者をやとった。
20:2
労務者と一日一デナリの約
束ができて彼らをぶどう畑にやった。
20:3
九時ごろ出て行って、市場
に別の労務者らが働かずに立っているのを見て、
20:4
いった、『あなた方もぶど
う畑に行きなさい。しかるべきものを払おう』と。彼らは行った。
20:5
また正午ごろにも三時ごろ
にも出かけて同じようにした。
20:6
五時ごろ出かけると、ほか
のが立っているのでいう、『なぜあなた方は一日じゅう働かずにここに立っているのか』と。
20:7
彼らはいう、『だれもわれ
われを雇ってくれなかったからです』と。彼はいう、『あなた方もぶどう畑に行きなさい』と。
20:8
夕になるとぶどう畑の主人
が番人にいう、『労務者を呼んで報酬を払いなさい、最後のものからはじめて最初のものへ』と。
20:9
五時ごろのものが来て一デ
ナリずつもらった。
20:10
最初のものが来て、もっと
もらえようと思ったが、彼らも一デナリずつもらった。
20:11
もらったとき彼らは家の主
人に不平をいった、
20:12
『この最後のものは一時間
しただけなのに、あなたは一日中の負担と暑さに耐えたわれらと同じになさる』と。
20:13
主人は彼らのひとりに向
かっていった、『友よ、わたしは何もあなたに不正をしていない。一デナリと約束したではないか。
20:14
あなたの分を取ってお帰
り。わたしがしたくてこの最後の人にあなたと同じだけ与えるのだ。
20:15
わたしのもので、わたしの
したいことをしていけないのか。それとも、わたしはよいのにあなたの目が悪いのか』と。
20:16
このように、最後のものが
最初に、最初のものが最後になろう」。
新改訳1970
20:1
天の御国は、自分のぶどう
園で働く労務者を雇いに朝早く出かけた主人のようなものです。
20:2
彼は、労務者たちと一日一
デナリの約束ができると、彼らをぶどう園にやった。
20:3
それから、九時ごろに出か
けてみると、別の人たちが市場に立っており、何もしないでいた。
20:4
そこで、彼はその人たちに
言った。『あなたがたも、ぶどう園に行きなさい。相当のものを上げるから。』
20:5
彼らは出て行った。それか
らまた、十二時ごろと三時ごろに出かけて行って、同じようにした。
20:6
また、五時ごろ出かけてみ
ると、別の人たちが立っていたので、彼らに言った。『なぜ、一日中仕事もしないでここにいるので すか。』
20:7
彼らは言った。『だれも
雇ってくれないからです。』彼は言った。『あなたがたも、ぶどう園に行きなさい。』
20:8
こうして、夕方になったの
で、ぶどう園の主人は、監督に言った。『労務者たちを呼んで、最後に来た者たちから順に、最初に
来た者たちにまで、賃金を払ってやりなさい。』
20:9
そこで、五時ごろに雇われ
た者たちが来て、それぞれ一デナリずつもらった。
20:10
最初の者たちがもらいに来
て、もっと多くもらえるだろうと思ったが、彼らもやはりひとり一デナリずつであった。
20:11
そこで、彼らはそれを受け
取ると、主人に文句をつけて、
20:12
言った。『この最後の連中
は一時間しか働かなかったのに、あなたは私たちと同じにしました。私たちは一日中、労苦と焼ける ような暑さを辛抱したのです。』
20:13
しかし、彼はそのひとりに
答えて言った。『私はあなたに何も不当なことはしていない。あなたは私と一デナリの約束をしたで はありませんか。
20:14
自分の分を取って帰りなさ
い。ただ私としては、この最後の人にも、あなたと同じだけ上げたいのです。
20:15
自分のものを自分の思うよ
うにしてはいけないという法がありますか。それとも、私が気前がいいので、あなたの目にはねたま しく思われるのですか。』
20:16
このように、あとの者が先
になり、先の者があとになるものです。」
塚本
訳1963
20:1
(なぜであろう。)天の国
は、家の主人が夜の引明けに出ていって、葡萄畑に労働者を雇うのに似ているからである。
20:2
一日一デナリ[五百円]の
約束で、労働者たちを葡萄畑にやった。
20:3
また九時ごろ出ていって、
ほかの労働者が何もせずに市場に立っているのを見て、
20:4
『あなた達も葡萄畑に行き
なさい。やるだけのものはやるから』と言うと、
20:5
その人たちも行った。十二
時ごろと三時ごろにまた出ていって、同じようにした。
20:6
(最後に)五時ごろ出て
いって見ると、(まだ)ほかの労働者が立っていたので、言う、『なぜ一日中何もせずに、ここに立っ ているのか。』
20:7
彼らがこたえる、『だれも
雇ってくれないのです。』彼らに言う、『(まだ一時間は働ける。)あなた達も葡萄畑に行きなさ い。』
20:8
さて夕方になると、葡萄畑
の主人が監督に言う、『労働者たちを呼んで、賃金を払ってやりなさい、(逆に)最後の者から始め て最初の者まで。』
20:9
そこで(まず)五時ごろの
者が来て、一デナリずつ貰った。
20:10
最初の者は来て、(あの連
中が一デナリなら、)自分たちは余計に貰えるものと思っていたところ、彼らも一デナリずつ貰っ た。
20:11
そこで貰ったとき、家の主
人に向かって不平を
20:12
言った、『この最後の者は
(たった)一時間しか働かなかった。われわれは一日中、重労働と暑さを辛抱したのに、あなたは同 じ扱いをされたではないか。』
20:13
主人がその一人に答えた、
『君、わたしは何も間違ったことをあなたにした覚えはない。一デナリの約束ではなかったのか。
20:14
自分の分を取って帰りたま
え。わたしはこの最後の人に、あなたと同じだけやりたいのだ。
20:15
わたしのものを、わたしが
したいようにしてはいけないのか。それとも、わたしが親切をしてやったのが羨ましいのか。』
20:16
このように、最後の者が一
番になり、一番の者が最後になるであろう。」
口語訳1955
20:1
天国は、ある家の主人が、
自分のぶどう園に労働者を雇うために、夜が明けると同時に、出かけて行くようなものである。
20:2
彼は労働者たちと、一日一
デナリの約束をして、彼らをぶどう園に送った。
20:3
それから九時ごろに出て
行って、他の人々が市場で何もせずに立っているのを見た。
20:4
そして、その人たちに言っ
た、『あなたがたも、ぶどう園に行きなさい。相当な賃銀を払うから』。
20:5
そこで、彼らは出かけて
行った。主人はまた、十二時ごろと三時ごろとに出て行って、同じようにした。
20:6
五時ごろまた出て行くと、
まだ立っている人々を見たので、彼らに言った、『なぜ、何もしないで、一日中ここに立っていたの か』。
20:7
彼らが『だれもわたしたち
を雇ってくれませんから』と答えたので、その人々に言った、『あなたがたも、ぶどう園に行きなさ い』。
20:8
さて、夕方になって、ぶど
う園の主人は管理人に言った、『労働者たちを呼びなさい。そして、最後にきた人々からはじめて
順々に最初にきた人々にわたるように、賃銀を払ってやりなさい』。
20:9
そこで、五時ごろに雇われ
た人々がきて、それぞれ一デナリずつもらった。
20:10
ところが、最初の人々がき
て、もっと多くもらえるだろうと思っていたのに、彼らも一デナリずつもらっただけであった。
20:11
もらったとき、家の主人に
むかって不平をもらして
20:12
言った、『この最後の者た
ちは一時間しか働かなかったのに、あなたは一日じゅう、労苦と暑さを辛抱したわたしたちと同じ扱 いをなさいました』。
20:13
そこで彼はそのひとりに答
えて言った、『友よ、わたしはあなたに対して不正をしてはいない。あなたはわたしと一デナリの約 束をしたではないか。
20:14
自分の賃銀をもらって行き
なさい。わたしは、この最後の者にもあなたと同様に払ってやりたいのだ。
20:15
自分の物を自分がしたいよ
うにするのは、当りまえではないか。それともわたしが気前よくしているので、ねたましく思うの か』。
20:16
このように、あとの者は先
になり、先の者はあとになるであろう」。
文語訳1917
"402001","天國は勞動人を葡萄園に雇ふた
めに、朝早く出でたる主人のごとし。"
"402002","一日一デナリの約束をなして、
勞動人どもを葡萄園に遣す。"
"402003","また九時ごろ出でて市場に空し
く立つ者どもを見て、"
"402004","「なんぢらも葡萄園に往け、相
當のものを與へん」といへば、彼らも往く。"
"402005","十二時頃と三時頃とに復いでて
前のごとくす。"
"402006","五時頃また出でしに、なほ立つ
者どものあるを見ていふ「何ゆゑ終日ここに空しく立つか」"
"402007","かれら言ふ「たれも我らを雇は
ぬ故なり」主人いふ「なんぢらも葡萄園に往け」"
"402008","夕になりて葡萄園の主人その家
司に言ふ「勞動人を呼びて、後の者より始め、先の者にまで賃金をはらへ」"
"402009","かくて五時ごろに雇はれしもの
來りて、おのおの一デナリを受く。"
"402010","先の者きたりて、多く受くるな
らんと思ひしに、之も亦おのおの一デナリを受く。"
"402011","受けしとき、家主にむかひ呟き
て言ふ、"
"402012","「この後の者どもは僅に一時間
はたらきたるに、汝は一日の勞と暑さとを忍びたる我らと均しく之を遇へり」"
"402013","主人こたへて其の一人に言ふ
「友よ、我なんぢに不正をなさず、汝は我と一デナリの約束をせしにあらずや。"
"402014","己が物を取りて往け、この後の
者に汝とひとしく與ふるは、我が意なり。"
"402015","わが物を我が意のままにするは
可からずや、我よきが故に汝の目あしきか」"
"402016","かくのごとく後なる者は先に、
先なる者は後になるべし』"
****************************************
各国聖書
引照
(日)
並行個所・・・・・・塚本虎二訳
・・・・
(独)NESTLE-ALAND
NOVUM TESTAMENTUM
GRAECE 27版1993 の
引照
新共同 マタ 13:52
13:52
そこで、イエスは言われ
た。「だから、天の国のことを学んだ学者は皆、自分の倉から新しいものと古いものを取り出す一家の 主人に似ている。」
新共同 マタ 6:23
6:23
濁っていれば、全身が暗
い。だから、あなたの中にある光が消えれば、その暗さはどれほどであろう。」
新共同 マタ 19:30
19:30
しかし、先にいる多くの者
が後になり、後にいる多くの者が先になる。」
(英・米)THE
NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 ロマ 9:14-15
9:14
では、わたしたちはなんと
言おうか。神の側に不正があるのか。断じてそうではない。
9:15
神はモーセに言われた、
「わたしは自分のあわれもうとする者をあわれみ、いつくしもうとする者を、いつくしむ」。
(日)新共同訳1987
の引照
・・・・
(仏)THE NEW
JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
口語訳 ロマ 9:19-21
9:19
そこで、あなたは言うであ
ろう、「なぜ神は、なおも人を責められるのか。だれが、神の意図に逆らい得ようか」。
9:20
ああ人よ。あなたは、神に
言い逆らうとは、いったい、何者なのか。造られたものが造った者に向かって、「なぜ、わたしをこ
のように造ったのか」と言うことがあろうか。
9:21
陶器を造る者は、同じ土く
れから、一つを尊い器に、他を卑しい器に造りあげる権能がないのであろうか。
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受難の予
告第三
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆イエス、三度死と復活を予告する *(マコ一〇32−34、ルカ一八31−34)
マタ 20:17 イエスはエルサレムへ上って行く途中、十二人の弟子だけを呼び寄せて言われた。
マタ 20:18 「今、私たちはエルサレムへ上って行く。人の子は、祭司長たちや律法学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して、
マタ 20:19 異邦人に引き渡す。人の子を嘲り、鞭打ち、十字架につけるためである。そして、人の子は三日目に復活する。」
フランシスコ会訳2013
◆受難の告知(三)(マコ10・32-34、
ルカ18・31-34)
017さて、イエスはエルサレムに上
る途中、十二人の弟子だけを呼び寄せて、仰せになった、
018「いよいよ、わたしたちはエル
サレムに上って行く。人の子は祭司長や、律法学者たちに渡される。彼らは人の子に死刑を宣告し、
019人の子をあざけり、鞭打ち、十
字架につけるために異邦人に渡す。しかし、人の子は三日目に復活する」。
岩波翻訳委員会訳1995
402017なお、イエス
はエルサレムにのぼる時、十二人[の弟子たち]を彼らだけ別にわきへ連れて行き、道すがら彼らに言った、
402018「見よ、私た
ちはエルサレムにのぼる。すると人の子は祭司長たちや律法学者たちに売り渡される。そして彼らは彼を死をもって断罪し、
402019異邦人たちに
引き渡すであろう。それは、〔彼を〕なぶりものにし、鞭打ち、そして十字架につけるためである。そして三日目に、彼は起こされるであ
ろう」。
新共同訳1987
20:17
イエスはエルサレムへ上っ
て行く途中、十二人の弟子だけを呼び寄せて言われた。
20:18
「今、わたしたちはエルサ
レムへ上って行く。人の子は、祭司長たちや律法学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して、
20:19
異邦人に引き渡す。人の子
を侮辱し、鞭打ち、十字架につけるためである。そして、人の子は三日目に復活する。」
前田訳1978
20:17
イエスは、いよいよエルサ
レムに上るにあたって、十二人だけを連れ、道すがら彼らにいわれた、
20:18
「いよいよわれらはエルサ
レムへ上る。人の子は大祭司や学者に渡される。彼らはわたしを死刑にし、
20:19
異邦人に渡し、あざけり、
鞭打ち、十字架につけよう。そしてわたしは三日目によみがえろう」と。
新改訳1970
20:17
さて、イエスは、エルサレ
ムに上ろうとしておられたが、十二弟子だけを呼んで、道々彼らに話された。
20:18
「さあ、これから、わたし
たちはエルサレムに向かって行きます。人の子は、祭司長、律法学者たちに引き渡されるのです。彼 らは人の子を死刑に定めます。
20:19
そして、あざけり、むち打
ち、十字架につけるため、異邦人に引き渡します。しかし、人の子は三日目によみがえります。」
塚本
訳1963
20:17
いよいよエルサレムへ(の
道を)上り出されるとき、イエスはまた十二人(の弟子)だけをそばに呼んで、道々こう話された、
20:18
「さあ、いよいよわたし達
はエルサレムへ上るのだ。そして人の子(わたし)は(そこで)大祭司連と聖書学者たちとに引き渡 される。彼らは死刑を宣告して
20:19
異教人に引き渡し、異教人
はなぶり、鞭で打ち、ついに十字架につけるのである。しかし三日目に復活する。」
口語訳1955
20:17
さて、イエスはエルサレム
へ上るとき、十二弟子をひそかに呼びよせ、その途中で彼らに言われた、
20:18
「見よ、わたしたちはエル
サレムへ上って行くが、人の子は祭司長、律法学者たちの手に渡されるであろう。彼らは彼に死刑を 宣告し、
20:19
そして彼をあざけり、むち
打ち、十字架につけさせるために、異邦人に引きわたすであろう。そして彼は三日目によみがえるで あろう」。
文語訳1917
"402017","イエス、エルサレムに上らんと
し給ふとき、竊に十二弟子を近づけて、途すがら言ひ給ふ、"
"402018","『視よ、我らエルサレムに上
る、人の子は祭司長・學者らに付されん。彼ら之を死に定め、"
"402019","また嘲弄し、
鞭うち、十字架につけん爲に異邦人に付さん、かくて彼は三日めに甦へるべし』"
****************************************
各国聖書
引照
(日)
並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マコ 10:32-34
10:32
一行はエルサレムへ(の道
を)上る途中であった。イエスが(十二人の)弟子たちの先頭に立って(どしどし)歩かれるので、
彼らは薄気味わるく思い、ついて行く(ほかの)人たちは恐ろしがっていた。イエスはまた十二人(だけ)をそばに呼んで、自分の身に起
ろうとしていることを話し出された、
10:33
「さあ、いよいよわたし達
はエルサレムへ上るのだ。そして人の子(わたし)は(そこで)大祭司連と聖書学者たちとに引き渡
される。彼らは死刑を宣告して異教人に引き渡し、
10:34
異教人はなぶり、唾をか
け、鞭で打って、ついに殺すのである。しかし三日の後に復活する。」
塚本訳 ルカ 18:31-34
18:31
イエスは(また)十二人
(の弟子だけ)をそばに呼んで、こう話された、「さあ、いよいよわたし達はエルサレムへ上るのだ。
人の子(わたし)について預言者たちが(聖書に)書いてあることは、ことごとく成就する。
18:32
──異教人に引き渡され
て、なぶられ、いじめられ、唾をかけられ、
18:33
ついに鞭で打たれて殺され
るのである。しかし三日目に復活する。」
18:34
弟子たちはこのことが全く
わからなかった。この言葉(の意味)が彼らに隠されていて、(イエスの)言われたことが呑み込め なかったのである。
(独)NESTLE-ALAND
NOVUM TESTAMENTUM
GRAECE 27版1993 の
引照
新共同 ルカ 9:5
9:5
だれもあなたがたを迎え入
れないなら、その町を出ていくとき、彼らへの証しとして足についた埃を払い落としなさい。」
新共同 マタ 16:21
16:21
このときから、イエスは、
御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、
三日目に復活することになっている、と弟子たちに打ち明け始められた。
新共同 マタ 28:6
28:6
あの方は、ここにはおられ
ない。かねて言われていたとおり、復活なさったのだ。さあ、遺体の置いてあった場所を見なさい。
(英・米)THE
NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
・・・・
(日)新共同訳1987
の引照
新共同 使 2:13
2:13
しかし、「あの人たちは、
新しいぶどう酒に酔っているのだ」と言って、あざける者もいた。
新共同 使 3:13
3:13
アブラハムの神、イサクの
神、ヤコブの神、わたしたちの先祖の神は、その僕イエスに栄光をお与えになりました。ところが、
あなたがたはこのイエスを引き渡し、ピラトが釈放しようと決めていたのに、その面前でこの方を拒みました。
新共同 使 4:27
4:27
事実、この都でヘロデとポ
ンティオ・ピラトは、異邦人やイスラエルの民と一緒になって、あなたが油を注がれた聖なる僕イエ スに逆らいました。
新共同 使 21:11
21:11
そして、わたしたちのとこ
ろに来て、パウロの帯を取り、それで自分の手足を縛って言った。「聖霊がこうお告げになってい
る。『エルサレムでユダヤ人は、この帯の持ち主をこのように縛って異邦人の手に引き渡す。』」
新共同 Tコリ15:4
15:4
葬られたこと、また、聖書
に書いてあるとおり三日目に復活したこと、
(仏)THE NEW
JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
口語訳 使 10:40
10:40
しかし神はイエスを三日目
によみがえらせ、
****************************************
****************************************
ゼベダイ
の子らの野心
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆ヤコブとヨハネの母の願い (マコ一〇35−45)
マタ 20:20 その時、ゼベダイの息子たちの母が、息子たちと一緒にイエスのところに来て、ひれ伏し、願い事をした。
マタ
20:21 イエスが、「何をしてほしいのか」と言われると、彼女は言った。「私の二人の息子が、あなたの御国で、一人はあなたの右に、一人は左に座れる
とおっしゃってください。」
マタ
20:22 イエスはお答えになった。「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かっていない。私が飲もうとしている杯を飲むことができるか。」彼ら
が、「できます」と言うと、
マタ
20:23 イエスは言われた。「確かに、あなたがたは私の杯を飲むことになる。しかし、私の右と左に座ることは、私の決めることではない。それは、私の
父によって定められた人々に許されるのだ。」
マタ 20:24 ほかの十人の者はこれを聞いて、この二人の兄弟のことで腹を立てた。
マタ
20:25 そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、諸民族の支配者たちはその上に君臨し、また、偉い人たちが権力
を振るっている。
マタ 20:26 しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者となり、
マタ 20:27 あなたがたの中で頭になりたい者は、皆の僕になりなさい。
マタ
20:28 人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じように。」
フランシスコ会訳2013
◆ゼベダイの子らの願い([23・11]、
マコ[9・35]10・35-45、ルカ22・24-27)
020その時、ゼベダイの子らの母
が、その子らと一緒にイエスのもとに来て、ひれ伏し、何かを願おうとした。
021イエスが彼女に、「何が望みな
のか」と仰せになると、彼女は言った、「わたしのこの二人の子が、あなたの国で、一人はあなたの右に、一人は左に着くように、お言葉
をください」。
022イエスは答えて仰せになった、
「あなた方は自分が何を願っているのか、分かっていない。わたしが飲もうとしている杯を飲むことができるか」。すると、二人は答え
た、「できます」。
023イエスは仰せになった、「あな
た方は確かにわたしの杯を飲むであろう。しかし、わたしの右と左の席に着くのは、わたしが許すことではない。それは、わたしの父から
定められた人々のものである」。
024これを聞いていたほかの十人
は、この二人の兄弟に腹を立てた。
025そこで、イエスは彼らを呼び寄
せて仰せになった、「あなた方も知っているとおり、異邦人の支配者たちは人々を支配し、偉い人たちが人々に権力をふるっている。
026あなた方の間では、そうであっ
てはならない。あなた方の中で偉くなりたい者は、かえってみなに仕える者となり、
027あなた方の中で第一の者になり
たい者は、みなの僕になりなさい。
028人の子が来たのも、仕えられる
ためではなく、仕えるためであり、多くの人の贖いとして、自分の命を与えるためである」。
岩波翻訳委員会訳1995
402020そのとき、ゼ
ベダイの子らの母がその息子たちと共に彼のところにやって来て、彼を伏し拝み、なにごとかを彼に乞い願おうとした。
402021そこで彼は彼
女に言った、「何が欲しいのか」。彼女は彼にいった、「これら私の二人の息子どもが、あなた様の王国で、一人はあなた様の右に、もう
一人はあなた様の左に座れるようにして下さい」。
402022しかしイエス
は答えて言った、「あなたたちは何を願っているのかわかっていない。あなたたちは私の飲もうとしている杯を飲むことができるのか」。
彼らは彼に言う、「私たちにはできます」。
402023彼は彼らに言
う、「なるほど、私の杯をあなたたちも飲むことになるであろう。しかし、私の右、そして左に座ることは、私が[これを]許してやれることで
はなく、私の父によって備えられている者に〔与えられるのである〕」。
402024すると十人は
〔これを〕聞き、二人の兄弟に対して〔激しく〕怒った。
402025しかしイエス
は彼らを呼び寄せ、彼らに言った、「あなたたちが知っている通り、異邦人たちの支配者どもは、彼らを〔暴圧で〕支配し、異邦人たちの
尊大な者どもは、彼らに圧政を加えている。
402026しかしあなた
たちの間ではそうではないであろう。むしろ、あなたたちの間で大いなる者になりたいと思う者は、あなたたちに仕える者となるであろ
う。
402027また、あなた
たちの間で筆頭でありたいと思う者は、あなたたちの奴隷になるであろう。
402028それはちょう
ど、人の子が仕えられるためではなく、仕えるために来たのと同じである。そしてまた、〔彼が〕自分のいのちを多くの人のための身代金
として与えるために〔来たのと同じである〕」。
新共同訳1987
20:20
そのとき、ゼベダイの息子たちの母が、その二人の息子と一緒にイエスのところに来て、ひれ伏し、何かを願おうとした。
20:21
イエスが、「何が望みか」と言われると、彼女は言った。「王座にお着きになるとき、この二人の息子が、一人はあなたの右に、もう一人は左に座れるとおっ
しゃってください。」
20:22
イエスはお答えになった。
「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かっていない。このわたしが飲もうとしている杯を飲
むことができるか。」二人が、「できます」と言うと、
20:23
イエスは言われた。「確か
に、あなたがたはわたしの杯を飲むことになる。しかし、わたしの右と左にだれが座るかは、わたし
の決めることではない。それは、わたしの父によって定められた人々に許されるのだ。」
20:24
ほかの十人の者はこれを聞
いて、この二人の兄弟のことで腹を立てた。
20:25
そこで、イエスは一同を呼
び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では支配者たちが民を支配し、偉 い人たちが権力を振るっている。
20:26
しかし、あなたがたの間で
は、そうであってはならない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、
20:27
いちばん上になりたい者
は、皆の僕になりなさい。
20:28
人の子が、仕えられるため
ではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じよう に。」
前田訳1978
20:20
そ
のときゼベダイの子らの母が子らとともに彼のところへ来てひれ伏し、何かを願おうとした。
20:21
彼
はいわれた、「何をお望みですか」と。彼女はいう、「あなたのみ国で、わがふたりの子のひとりが右に、ひとりが左にすわるようお命じ
ください」と。
20:22
イエスは答えられた、「あ
なた方は求めるものをわきまえない。いったいわたしがのむべき杯を飲むことができるのか」と。彼 らはいう、「できます」と。
20:23
彼はいわれる、「あなた方
はわが杯を飲もう。しかしわが右とわが左にすわることはわたしが与えるものではなく、わが父に
よってそなえられた人々のものである」と。
20:24
それを聞いて十人はふたり
の兄弟のことを怒った。
20:25
イエスは彼らを呼びよせて
いわれた、「あなた方の知るように、異邦人の間では長たちが人々をおさめ、偉い人たちが力を持 つ。
20:26
あなた方の間ではそうあっ
てはならない。あなた方の間で偉くなりたければあなた方の召使いになれ。
20:27
あなた方の間で一番になり
たければあなた方の僕になれ、
20:28
ちょうど人の子のように。
彼が来たのは仕えられるためではなく、仕えて、多くの人のあがないとしておのがいのちを与えるた めである」。
新改訳1970
20:20
そのとき、ゼベダイの子たちの母が、子どもたちといっしょにイエスのもとに来て、ひれ伏して、お願いがありますと言った。
20:21
イエスが彼女に、「どんな願いですか。」と言われると、彼女は言った。「私のこのふたりの息子が、あなたの御国で、ひとりはあなたの右に、ひとりは左にす
われるようにおことばを下さい。」
20:22
けれども、イエスは答えて
言われた。「あなたがたは自分が何を求めているのか、わかっていないのです。わたしが飲もうとし
ている杯を飲むことができますか。」彼らは「できます。」と言った。
20:23
イエスは言われた。「あな
たがたはわたしの杯を飲みはします。しかし、わたしの右と左にすわることは、このわたしの許すこ
とではなく、わたしの父によってそれに備えられた人々があるのです。」
20:24
このことを聞いたほかの十
人は、このふたりの兄弟のことで腹を立てた。
20:25
そこで、イエスは彼らを呼
び寄せて、言われた。「あなたがたも知っているとおり、異邦人の支配者たちは彼らを支配し、偉い
人たちは彼らの上に権力をふるいます。
20:26
あなたがたの間では、そう
ではありません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、みなに仕える者になりなさい。
20:27
あなたがたの間で人の先に
立ちたいと思う者は、あなたがたのしもべになりなさい。
20:28
人の子が来たのが、仕えら
れるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人のための、贖いの代価として、自分
のいのちを与えるためであるのと同じです。」
塚本
訳1963
20:20
そのとき、ゼベダイの子らの母が、その子らと一緒にイエスのもとにきてひざまずき、何事かをお願いした。
20:21
そこでイエスは彼女に言われた、「何をしてほしいのか」。彼女は言った、「わたしのこのふたりのむすこが、あなたの御国で、ひとりはあなたの右に、ひとり
は左にすわれるように、お言葉をください」。
20:22
イエスが答えられた、「あ
なた達は自分で何を願っているのか、わからずにいる。(ヤコブとヨハネに聞くが、)わたしが飲ま
ねばならない(苦難の)杯を飲むことが出来るのか。」「出来ます」と二人がこたえる。
20:23
イエスは言われる、「いか
にも、あなた達はわたしの杯を飲むにちがいない。しかしわたしの右と左の席、それはわたしが与え
るのではなく、(あらかじめ)わたしの父上から定められた人々に与えられるのである。」
20:24
(ほかの)十人(の弟子)
はこれを聞いて、二人の兄弟のことを憤慨した。
20:25
するとイエスは彼らを呼び
よせて言われた、「あなた達が知っているように、世間では主権者が人民を支配し、また(いわゆ
る)えらい人が権力をふるうのである。
20:26
あなた達の間では、そうで
あってはならない。あなた達の間では、えらくなりたい者は召使になれ。
20:27
一番上になりたい者は奴隷
になれ。
20:28
人の子(わたし)が来たの
も仕えさせるためではない。仕えるため、多くの人のあがない金としてその命を与えるためであ る。」
口語訳1955
20:20
その時、ゼベダイの子(ヤ
コブとヨハネと)の母がその(二人の)子をつれてイエスの所に来て、ひざまずき、何かお願いしよ うとした。
20:21
彼女に言われた、「何の願
いか。」彼女が言う、「(来ようとしている)あなたの御国で、この二人の子が一人はあなたの右
に、一人は左に坐るよう御命令ください。」
20:22
イエスは答えて言われた、
「あなたがたは、自分が何を求めているのか、わかっていない。わたしの飲もうとしている杯を飲む
ことができるか」。彼らは「できます」と答えた。
20:23
イエスは彼らに言われた、
「確かに、あなたがたはわたしの杯を飲むことになろう。しかし、わたしの右、左にすわらせること
は、わたしのすることではなく、わたしの父によって備えられている人々だけに許されることである」。
20:24
十人の者はこれを聞いて、
このふたりの兄弟たちのことで憤慨した。
20:25
そこで、イエスは彼らを呼
び寄せて言われた、「あなたがたの知っているとおり、異邦人の支配者たちはその民を治め、また偉
い人たちは、その民の上に権力をふるっている。
20:26
あなたがたの間ではそうで
あってはならない。かえって、あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、仕える人となり、
20:27
あなたがたの間でかしらに
なりたいと思う者は、僕とならねばならない。
20:28
それは、人の子がきたの
も、仕えられるためではなく、仕えるためであり、また多くの人のあがないとして、自分の命を与える
ためであるのと、ちょうど同じである」。
文語訳1917
"402020","ここにゼベダイの子らの母、そ
の子らと共に御許にきたり、拜して何事か求めんとしたるに、"
"402021","イエス彼に言ひたまふ『何を望
むか』かれ言ふ『この我が二人の子が汝の御國にて、一人は汝の右に、一人は左に坐せんことを命じ給へ』"
"402022","イエス答へて言ひ給ふ『なんぢ
らは求むる所を知らず、我が飲まんとする酒杯を飲み得るか』かれら言ふ『得るなり』"
"402023","イエス言ひたまふ『實に汝らは
我が酒杯を飲むべし、されど我が右左に坐することは、これ我の與ふべきものならず、我が父より備へられたる人こそ與へらるるなれ』"
"402024","十人の弟子これを聞き、二人の
兄弟の事によりて憤ほる。"
"402025","イエス彼らを呼びて言ひたまふ
『異邦人の君のその民を宰どり、大なる者の民の上に權を執ることは、汝らの知る所なり。"
"402026","汝らの中にては然らず、汝らの
中に大ならんと思ふ者は、汝らの役者となり、"
"402027","首たらんと思ふ者は汝らの僕と
なるべし。"
"402028","かくのごとく、人の子の來れる
も事へらるる爲にあらず、反つて事ふることをなし、又おほくの人の贖償として己が生命を與へん爲なり』"
****************************************
各国聖書
引照
(日)
並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マコ 10:35-45
10:35
ここに、ゼベダイの子ヤコ
ブとヨハネとが進み寄ってイエスに言う、「先生、お願いがあります、きいていただきたいので す。」
10:36
彼らに言われた、「何をし
てほしいのか。」
10:37
彼らが言った、「(来よう
としている)あなたの栄光の中で、わたし達の一人をあなたの右に、一人を左に坐らせてくださ い。」
10:38
イエスが言われた、「あな
た達は自分で何を願っているのか、わからずにいる。わたしが飲む(苦難の)杯を飲み、わたしが受
ける洗礼を受けることが出来るのか。」
10:39
「出来ます」と彼らがこた
えた。イエスは言われた、「(いかにも、)あなた達はわたしが飲む杯を飲み、わたしが受ける洗礼 を受けるにちがいない。
10:40
しかし、わたしの右と左の
席は、わたしが与えるのではなく、(あらかじめ神に)定められた人々に与えられるのである。」
10:41
(ほかの)十人(の弟子)
はこれを聞いて、ヤコブとヨハネとのことを憤慨し始めた。
10:42
イエスは彼らを呼びよせて
言われる、「あなた達が知っているように、世間ではいわゆる主権者が人民を支配し、また(いわゆ
る)えらい人が権力をふるうのである。
10:43
しかしあなた達の間では、
そうであってはならない。あなた達の間では、えらくなりたい者は召使になれ。
10:44
一番上になりたい者は皆の
奴隷になれ。
10:45
人の子(わたし)が来たの
も仕えさせるためではない。仕えるため、多くの人のあがない金としてその命を与えるためであ る。」
塚本訳 ルカ 22:24-27
22:24
また弟子たちの間に、自分
たちのうちでだれが一番えらいと思われているかについての争いもあった。
22:25
するとイエスが言われた、
「世間では王が人民を支配し、また主権者は自分を恩人と呼ばせる。
22:26
しかしあなた達はそれでは
いけない。あなた達の間では、一番えらい者が一番若輩のように、支配する者が給仕をする者のよう になれ。
22:27
食卓につく者と給仕をする
者と、どちらがえらいか。食卓につく者ではないのか。でもわたしはあなた達の間で、あたかも給仕 をする者のようにしている。
(独)NESTLE-ALAND
NOVUM TESTAMENTUM
GRAECE 27版1993 の
引照
新共同 マタ 4:21
4:21
そこから進んで、別の二人
の兄弟、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、父親のゼベダイと一緒に、舟の中で網の手入れを
しているのを御覧になると、彼らをお呼びになった。
新共同 マタ 26:39
26:39
少し進んで行って、うつ伏
せになり、祈って言われた。「父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。
しかし、わたしの願いどおりではなく、御心のままに。」
新共同 Tテモ2:6
2:6
この方はすべての人の贖い
として御自身を献げられました。これは定められた時になされた証しです。
(英・米)THE
NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 Tコリ9:19-23
9:19
わたしは、すべての人に対
して自由であるが、できるだけ多くの人を得るために、自ら進んですべての人の奴隷になった。
9:20
ユダヤ人には、ユダヤ人の
ようになった。ユダヤ人を得るためである。律法の下にある人には、わたし自身は律法の下にはない
が、律法の下にある者のようになった。律法の下にある人を得るためである。
9:21
律法のない人には――わた
しは神の律法の外にあるのではなく、キリストの律法の中にあるのだが――律法のない人のように
なった。律法のない人を得るためである。
9:22
弱い人には弱い者になっ
た。弱い人を得るためである。すべての人に対しては、すべての人のようになった。なんとかして幾人 かを救うためである。
9:23
福音のために、わたしはど
んな事でもする。わたしも共に福音にあずかるためである。
口語訳 Uコリ11:5
11:5
事実、わたしは、あの大使
徒たちにいささかも劣ってはいないと思う。
口語訳 ピリ 2:3
2:3
何事も党派心や虚栄からす
るのでなく、へりくだった心をもって互に人を自分よりすぐれた者としなさい。
口語訳 ピリ 2:4-8
2:4
おのおの、自分のことばか
りでなく、他人のことも考えなさい。
2:5
キリスト・イエスにあって
いだいているのと同じ思いを、あなたがたの間でも互に生かしなさい。
2:6
キリストは、神のかたちで
あられたが、神と等しくあることを固守すべき事とは思わず、
2:7
かえって、おのれをむなし
うして僕のかたちをとり、人間の姿になられた。その有様は人と異ならず、
2:8
おのれを低くして、死に至
るまで、しかも十字架の死に至るまで従順であられた。
口語訳 ロマ 3:24-26
3:24
彼らは、価なしに、神の恵
みにより、キリスト・イエスによるあがないによって義とされるのである。
3:25
神はこのキリストを立て
て、その血による、信仰をもって受くべきあがないの供え物とされた。それは神の義を示すためであっ
た。すなわち、今までに犯された罪を、神は忍耐をもって見のがしておられたが、
3:26
それは、今の時に、神の義
を示すためであった。こうして、神みずからが義となり、さらに、イエスを信じる者を義とされるの である。
口語訳 Uコリ5:15
5:15
そして、彼がすべての人の
ために死んだのは、生きている者がもはや自分のためにではなく、自分のために死んでよみがえった かたのために、生きるためである。
(日)新共同訳1987
の引照
新共同 使 12:2
12:2
ヨハネの兄弟ヤコブを剣で
殺した。
新共同 ロマ 8:17
8:17
もし子供であれば、相続人
でもあります。神の相続人、しかもキリストと共同の相続人です。キリストと共に苦しむなら、共に その栄光をも受けるからです。
新共同 Uコリ1:7
1:7
あなたがたについてわたし
たちが抱いている希望は揺るぎません。なぜなら、あなたがたが苦しみを共にしてくれているよう
に、慰めをも共にしていると、わたしたちは知っているからです。
新共同 黙 1:9
1:9
わたしは、あなたがたの兄
弟であり、共にイエスと結ばれて、その苦難、支配、忍耐にあずかっているヨハネである。わたし
は、神の言葉とイエスの証しのゆえに、パトモスと呼ばれる島にいた。
新共同 Tペテ5:3
5:3
ゆだねられている人々に対
して、権威を振り回してもいけません。むしろ、群れの模範になりなさい。
新共同 Uコリ8:9
8:9
あなたがたは、わたしたち
の主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は豊かであったのに、あなたがたのため
に貧しくなられた。それは、主の貧しさによって、あなたがたが豊かになるためだったのです。
新共同 ピリ 2:7
2:7
かえって自分を無にして、
僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、
新共同 ロマ 3:24-25
3:24
ただキリスト・イエスによ
る贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。
3:25
神はこのキリストを立て、
その血によって信じる者のために罪を償う供え物となさいました。それは、今まで人が犯した罪を見
逃して、神の義をお示しになるためです。
新共同 Tコリ1:30
1:30
神によってあなたがたはキ
リスト・イエスに結ばれ、このキリストは、わたしたちにとって神の知恵となり、義と聖と贖いとな られたのです。
新共同 エペ 1:7
1:7
わたしたちはこの御子にお
いて、その血によって贖われ、罪を赦されました。これは、神の豊かな恵みによるものです。
新共同 コロ 1:14
1:14
わたしたちは、この御子に
よって、贖い、すなわち罪の赦しを得ているのです。
新共同 Tテモ2:6
2:6
この方はすべての人の贖い
として御自身を献げられました。これは定められた時になされた証しです。
新共同 ヘブ 9:12
9:12
雄山羊と若い雄牛の血によ
らないで、御自身の血によって、ただ一度聖所に入って永遠の贖いを成し遂げられたのです。
新共同 Tヨハ2:2
2:2
この方こそ、わたしたちの
罪、いや、わたしたちの罪ばかりでなく、全世界の罪を償ういけにえです。
新共同 Tヨハ4:10
4:10
わたしたちが神を愛したの
ではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになり ました。ここに愛があります。
(仏)THE NEW
JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
口語訳 使 12:2
12:2
ヨハネの兄弟ヤコブをつる
ぎで切り殺した。
口語訳 Uコリ4:5
4:5
しかし、わたしたちは自分
自身を宣べ伝えるのではなく、主なるキリスト・イエスを宣べ伝える。わたしたち自身は、ただイエ
スのために働くあなたがたの僕にすぎない。
口語訳 ロマ 5:6-21
5:6
わたしたちがまだ弱かった
ころ、キリストは、時いたって、不信心な者たちのために死んで下さったのである。
5:7
正しい人のために死ぬ者
は、ほとんどいないであろう。善人のためには、進んで死ぬ者もあるいはいるであろう。
5:8
しかし、まだ罪人であった
時、わたしたちのためにキリストが死んで下さったことによって、神はわたしたちに対する愛を示さ れたのである。
5:9
わたしたちは、キリストの
血によって今は義とされているのだから、なおさら、彼によって神の怒りから救われるであろう。
5:10
もし、わたしたちが敵で
あった時でさえ、御子の死によって神との和解を受けたとすれば、和解を受けている今は、なおさら、
彼のいのちによって救われるであろう。
5:11
そればかりではなく、わた
したちは、今や和解を得させて下さったわたしたちの主イエス・キリストによって、神を喜ぶのであ る。
5:12
このようなわけで、ひとり
の人によって、罪がこの世にはいり、また罪によって死がはいってきたように、こうして、すべての
人が罪を犯したので、死が全人類にはいり込んだのである。
5:13
というのは、律法以前にも
罪は世にあったが、律法がなければ、罪は罪として認められないのである。
5:14
しかし、アダムからモーセ
までの間においても、アダムの違反と同じような罪を犯さなかった者も、死の支配を免れなかった。
このアダムは、きたるべき者の型である。
5:15
しかし、恵みの賜物は罪過
の場合とは異なっている。すなわち、もしひとりの罪過のために多くの人が死んだとすれば、まし
て、神の恵みと、ひとりの人イエス・キリストの恵みによる賜物とは、さらに豊かに多くの人々に満ちあふれたはずではないか。
5:16
かつ、この賜物は、ひとり
の犯した罪の結果とは異なっている。なぜなら、さばきの場合は、ひとりの罪過から、罪に定めるこ
とになったが、恵みの場合には、多くの人の罪過から、義とする結果になるからである。
5:17
もし、ひとりの罪過によっ
て、そのひとりをとおして死が支配するに至ったとすれば、まして、あふれるばかりの恵みと義の賜
物とを受けている者たちは、ひとりのイエス・キリストをとおし、いのちにあって、さらに力強く支配するはずではないか。
5:18
このようなわけで、ひとり
の罪過によってすべての人が罪に定められたように、ひとりの義なる行為によって、いのちを得させ る義がすべての人に及ぶのである。
5:19
すなわち、ひとりの人の不
従順によって、多くの人が罪人とされたと同じように、ひとりの従順によって、多くの人が義人とさ れるのである。
5:20
律法がはいり込んできたの
は、罪過の増し加わるためである。しかし、罪の増し加わったところには、恵みもますます満ちあふ れた。
5:21
それは、罪が死によって支
配するに至ったように、恵みもまた義によって支配し、わたしたちの主イエス・キリストにより、永 遠のいのちを得させるためである。
口語訳 ピリ 2:7
2:7
かえって、おのれをむなし
うして僕のかたちをとり、人間の姿になられた。その有様は人と異ならず、
口語訳 Tテモ2:6
2:6
彼は、すべての人のあがな
いとしてご自身をささげられたが、それは、定められた時になされたあかしにほかならない。
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エリコの
盲人
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆二人の盲人を癒やす (マコ一〇46−52、ルカ一八35−43)
マタ 20:29 一行がエリコを出て行くと、大勢の群衆がイエスに付いて行った。
マタ
20:30 すると、道端に座っていた二人の盲人が、イエスがお通りと聞いて、「主よ、ダビデの子よ、私たちを憐れんでください」と叫んだ。
マタ 20:31 群衆は叱りつけて黙らせようとしたが、二人はますます、「主よ、ダビデの子よ、私たちを憐れんでください」と叫んだ。
マタ 20:32 イエスは立ち止まり、二人を呼んで、「何をしてほしいのか」と言われた。
マタ 20:33 二人は、「主よ、目を開けていただきたいのです」と言った。
マタ 20:34 イエスが深く憐れんで、その目に触れられると、盲人たちはすぐ見えるようになり、イエスに従った。
フランシスコ会訳2013
◆二人の盲人の治癒(9・27-31、
マコ10・46-52、
ルカ18・35-43)
029さて、一行がエリコを発つと
き、大勢の群衆がイエスについて来た。
030道端に座っていた二人の盲人
が、イエスがお通りになると聞いて、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫んだ。
031群衆は叱りつけて黙らせようと
したが、二人はますます、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫んだ。
032そこで、イエスは立ち止まり、
彼らを呼んで、「どうして欲しいのか」とお尋ねになった。
033「主よ、わたしたちの目を開け
てください」と彼らは言った。
034イエスは憐れに思い、その目に
お触れになった。すると、彼らはたちまち見えるようになり、イエスに従った。
岩波翻訳委員会訳1995
402029さて、彼らが
エリコから出て来ると、多くの群衆が彼に従った。
402030そして見よ、
道端に座っていて、イエスが通り過ぎると聞いた二人の盲人が叫んで言った、「[主
よ、]ダビデの子よ、俺たちに憐れみを」。
402031しかし群衆は
黙らせようとして彼らを叱りつけた。だが、彼らはよりいっそう叫んで言った、「主よ、ダビデの子よ、俺たちに憐れみを」。
402032そこでイエス
は立ち止まって彼らを呼び、言った、「何をして欲しいのか」。
402033彼らは彼に言
う、「主よ、俺たちの目が開くことです」。
402034そこでイエス
は腸がちぎれる想いがし、彼らの眼(まなこ)に触れた。すると彼らはすぐさま見えるようになり、イエスに従った。
新共同訳1987
20:29
一行がエリコの町を出る
と、大勢の群衆がイエスに従った。
20:30
そのとき、二人の盲人が道
端に座っていたが、イエスがお通りと聞いて、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでくださ い」と叫んだ。
20:31
群衆は叱りつけて黙らせよ
うとしたが、二人はますます、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫んだ。
20:32
イエスは立ち止まり、二人
を呼んで、「何をしてほしいのか」と言われた。
20:33
二人は、「主よ、目を開け
ていただきたいのです」と言った。
20:34
イエスが深く憐れんで、そ
の目に触れられると、盲人たちはすぐ見えるようになり、イエスに従った。
前田訳1978
20:29
彼らがエリコを出ると多く
の群衆が彼に従った。
20:30
すると見よ、ふたりの目し
いが道ばたにすわっていて、イエスのお通りを聞いて叫んだ、「主よ、あわれんでください、ダビデ のみ子よ」と。
20:31
群衆はたしなめて黙らせよ
うとしたが、彼らはますます大声で叫んだ、「主よ、あわれんでください、ダビデのみ子よ」と。
20:32
イエスはたちどまって彼ら
を呼んでいわれた、「何をしてもらいたいのか」と。
20:33
彼らはいう、「主よ、目を
あけてください」と。
20:34
イエスがあわれんで目にさ
わられると、彼らはただちに見えるようになって、彼に従った。
新改訳1970
20:29
彼らがエリコを出て行く
と、大ぜいの群衆がイエスについて行った。
20:30
すると、道ばたにすわって
いたふたりの盲人が、イエスが通られると聞いて、叫んで言った。「主よ。私たちをあわれんでくだ さい。ダビデの子よ。」
20:31
そこで、群衆は彼らを黙ら
せようとして、たしなめたが、彼らはますます、「主よ。私たちをあわれんでください。ダビデの子 よ。」と叫び立てた。
20:32
すると、イエスは立ち止
まって、彼らを呼んで言われた。「わたしに何をしてほしいのか。」
20:33
彼らはイエスに言った。
「主よ。この目をあけていただきたいのです。」
20:34
イエスはかわいそうに思っ
て、彼らの目にさわられた。すると、すぐさま彼らは見えるようになり、イエスについて行った。
塚本
訳1963
20:29
一行がエリコ(の町)を出
ると、大勢の群衆がイエスについて来た。
20:30
すると二人の盲人が道ばた
に坐っていたが、イエスのお通りだと聞くと、「主よ、ダビデのお子様よ、どうぞお慈悲を」と言っ て叫んだ。
20:31
群衆が叱りつけて黙らせよ
うとしたが、二人はますます大声で、「主よ、ダビデのお子様よ、どうぞお慈悲をと言って叫んだ。
20:32
イエスは立ち止まって、二
人を呼んで言われた、「何をしてもらいたいのか。」
20:33
彼がこたえる、「主よ、目
があくといい。」
20:34
イエスが不憫に思ってその
目にさわられると、すぐ見えるようになって、イエスについて行った。
口語訳1955
20:29
それから、彼らがエリコを
出て行ったとき、大ぜいの群衆がイエスに従ってきた。
20:30
すると、ふたりの盲人が道
ばたにすわっていたが、イエスがとおって行かれると聞いて、叫んで言った、「主よ、ダビデの子
よ、わたしたちをあわれんで下さい」。
20:31
群衆は彼らをしかって黙ら
せようとしたが、彼らはますます叫びつづけて言った、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちをあわれ んで下さい」。
20:32
イエスは立ちどまり、彼ら
を呼んで言われた、「わたしに何をしてほしいのか」。
20:33
彼らは言った、「主よ、目
をあけていただくことです」。
20:34
イエスは深くあわれんで、
彼らの目にさわられた。すると彼らは、たちまち見えるようになり、イエスに従って行った。
文語訳1917
"402029","彼らエリコを出づるとき、大な
る群衆イエスに從へり。"
"402030","視よ、二人の盲人、路の傍らに
坐しをりしが、イエスの過ぎ給ふことを聞き、叫びて言ふ『主よ、ダビデの子よ、我らを憫みたまへ』"
"402031","群衆かれらを禁めて黙さしめん
としたれど、愈々叫びて言ふ『主よ、ダビデの子よ、我らを憫み給へ』"
"402032","イエス立ちどまり、彼らを呼び
て言ひ給ふ『わが汝らに何を爲さんことを望むか』"
"402033","彼ら言ふ『主よ、目の開かれん
ことなり』"
"402034","イエスいたく憫みて彼らの目に
觸り給へば、直ちに物見ることを得て、イエスに從へり。"
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各国聖書引照
(日)
並行個所・・・・・・塚本虎二訳
塚本訳 マタ 9:27-31
9:27
そこから出かけられると、
二人の盲人が「ダビデのお子様、どうぞお慈悲を」と言って叫びながら、イエスについて来た。
9:28
そして家にかえられると、
盲人たちがそばに来たので、イエスが言われる、「わたしにそれが出来ると信じるのか。」「はい、 主よ」と二人がこたえる。
9:29
そこで彼らの目にさわり、
「あなた達の信仰のとおりに成れ」と言われると、
9:30
二人の目があいた。すると
イエスは(急に)いきり立ち、二人にむかって、「気をつけて、だれにも知られないようにせよ」と 言われた。
9:31
しかし彼らは出てゆくと、
その土地全体にイエスのことをふれまわった。
塚本訳 マコ 10:46-52
10:46
彼らはエリコ(の町)に来
る。イエスが弟子たちや多くの群衆と一しょにエリコを出られると、テマイの子のバルテマイという 盲の乞食が道ばたに坐っていた。
10:47
ナザレのイエス(のお通
り)だと聞くと、「ダビデの子イエス様、どうぞお慈悲を」と言って叫び出した。
10:48
多くの人が叱りつけて黙ら
せようとしたが、かえってますます「ダビデのお子様、どうぞお慈悲を」と叫びつづけた。
10:49
イエスは立ち止まって、
「あれを呼べ」と言われた。人々が盲人を呼んで言う、「安心せよ。起きよ。お呼びだ。」
10:50
盲人は上着をぬぎ捨て、躍
り上がってイエスの所に来た。
10:51
イエスが彼に言われた、
「何をしてもらいたいのか。」盲人がこたえた、「先生、見えるようになりたい。」
10:52
そこでイエスが、「お帰
り。あなたの信仰がなおした」と言われると、すぐ見えるようになって、イエスの旅行について行っ た。
塚本訳 ルカ 18:35-43
18:35
エリコの(町の)近くに来
られた時のこと、ひとりの盲人が道ばたに坐って物乞いをしていた。
18:36
群衆が通り過ぎる音を聞く
と、あれは何ごとかとたずねた。
18:37
人々がナザレ人イエスのお
通りだとおしえてやると、
18:38
盲人は、「ダビデの子のイ
エス様、どうぞお慈悲を」と言って叫んだ。
18:39
先頭に立っていた人たちが
叱りつけて黙らせようとしたが、かえってますます、「ダビデのお子様、どうぞお慈悲を」と叫びつ づけた。
18:40
イエスは立ち止まって、盲
人をつれてくるように命じられた。盲人が近づいてくると尋ねられた。
18:41
「何をしてもらいたいの
か。」彼がこたえた、「主よ、見えるようになりたい。」
18:42
そこでイエスが、「見える
ようになれ。あなたの信仰がなおした」と言われると、
18:43
たちどころに見えるように
なって、神を讃美しながらイエスについて行った。人々は皆これを見て、神に讃美をささげた。
(独)NESTLE-ALAND
NOVUM TESTAMENTUM
GRAECE 27版1993 の
引照
新共同 マタ 17:15
17:15
言った。「主よ、息子を憐
れんでください。てんかんでひどく苦しんでいます。度々火の中や水の中に倒れるのです。
新共同 マタ 9:27
9:27
イエスがそこからお出かけ
になると、二人の盲人が叫んで、「ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と言いながらつ いて来た。
新共同 マタ 9:36
9:36
また、群衆が飼い主のいな
い羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた。
(英・米)THE
NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 ロマ 1:3-4
1:3
御子に関するものである。
御子は、肉によればダビデの子孫から生れ、
1:4
聖なる霊によれば、死人か
らの復活により、御力をもって神の御子と定められた。これがわたしたちの主イエス・キリストであ る。
(日)新共同訳1987
の引照
・・・・
(仏)THE NEW
JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
・・・・
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