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マタイ22:1−14

王子の結婚披露宴の譬

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

402201するとイエスは答えて、再び譬で彼らに語って言った、

402202「天の王国は、自分の息子のために婚礼を催す一人の王と同じであると言える。

402203さて、彼はその僕たちを遣わし、婚礼への招待客を招こうとした。しかし彼らは来ようとはしなかった。

402204彼はもう一度ほかの僕たちを遣わし、言った、『招待客たちに言え、「見よ、私は自分の〔催す〕夕食を用意した。私の雄牛と肥えた家畜とは屠られ、用意は万端整った。さあ、婚礼に来て欲しい」、と』。

402205しかし彼らは意に介さず、ある者は自分の〔持つ〕畑に、ある者は自分の商売に出かけて行った。

402206ほかの者たちは、王の僕たちを捕まえて暴行を加え、かつ殺してしまった。

402207そこで王は怒って、自分の軍隊を派遣し、それらの人殺しどもを滅ぼしてしまい、また彼らの都を焼き払ってしまった。

402208そのあと、彼はその僕たちに言う、『婚礼の用意は整った。しかし招待された者どもはふさわしくなかった。

402209そこで街路の四辻(よつつじ)へ行って、お前たちが出会う者たちをことごとく、婚礼に招待するのだ』。

402210そこでそれらの僕たちは街路に出て行って、悪人であれ、善人であれ、見つけた者はすべて集めて来た。そこで婚礼は列席者で一杯になった。

402211ところが、王が列席者たちを謁見しようと入って来ると、そこに婚礼の衣服を着ていない者を一人見つけた。

402212そこで王は彼に言った、『友よ、あなたはどういうわけで、婚礼の衣服をつけずにここに入って来たのか』。しかし彼は黙っていた。

402213そのあと、王は仕えの者たちに言った、『この者の両足と両手を縛り、外の闇の中へこの者を放り出せ。そこでは嘆きと歯ぎしりとがあるであろう』。

402214まことに、多くの者が召されるが、選ばれる者は少ない」。

 

新共同訳1987

22:1 イエスは、また、たとえを用いて語られた。

22:2 「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。

22:3 王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。

22:4 そこでまた、次のように言って、別の家来たちを使いに出した。『招いておいた人々にこう言いなさい。「食事の用意が整いました。牛や肥えた家畜を屠って、すっかり用意ができています。さあ、婚宴においでください。」』

22:5 しかし、人々はそれを無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ、

22:6 また、他の人々は王の家来たちを捕まえて乱暴し、殺してしまった。

22:7 そこで、王は怒り、軍隊を送って、この人殺しどもを滅ぼし、その町を焼き払った。

22:8 そして、家来たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた人々は、ふさわしくなかった。

22:9 だから、町の大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。』

22:10 そこで、家来たちは通りに出て行き、見かけた人は善人も悪人も皆集めて来たので、婚宴は客でいっぱいになった。

22:11 王が客を見ようと入って来ると、婚礼の礼服を着ていない者が一人いた。

22:12 王は、『友よ、どうして礼服を着ないでここに入って来たのか』と言った。この者が黙っていると、

22:13 王は側近の者たちに言った。『この男の手足を縛って、外の暗闇にほうり出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』

22:14 招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」

 

前田訳1978

22:1 イエスは語りつづけ、ふたたび譬えで彼らにいわれた、

22:2 「天国をたとえると、子のための婚宴をそなえる王に似る。

22:3 彼は僕をつかわして婚宴に招かれたものを呼ばせたが、彼らは来ようとしなかった。

22:4 また別の僕をつかわしていった、『招かれたものに告げなさい、見よ、わが食事はでき、わが牛と肥し飼いの家畜はほふられ、すべてがそろいました。婚宴においでください』と。

22:5 しかし彼らは無関心に立ち去った。ひとりはおのが畑に、ひとりは商いに、

22:6 あとのものは僕を捕えて虐殺して殺した。

22:7 王は怒って兵をつかわして人殺しを滅ぼし、彼らの町を焼いた。

22:8 そして僕にいう、『婚宴はそなわったが招かれたものはふさわなかった。

22:9 町の大通りへ行って人を見つけ次第、みな婚宴に招け』と。

22:10 そこで僕は通りへ出かけて、見つけたものはみな悪いものもよいものも呼んだ。そして婚宴の間は客で満ちた。

22:11 王が客を見に入ると、そこに婚礼の服をつけぬ人が目にとまった。

22:12 王はいう、『友よ、どうして君は婚礼の服をつけずにここへ入ったか』と。彼は黙した。

22:13 そこで王は召使いにいった。『彼の足と手を縛って外の闇へ投げ出せ』と。そこではなげきと歯ぎしりがあろう。

22:14 召されるものは多いが、選ばれるものは少ない」。

 

新改訳1970

22:1 イエスはもう一度たとえをもって彼らに話された。

22:2 「天の御国は、王子のために結婚の披露宴を設けた王にたとえることができます。

22:3 王は、招待しておいたお客を呼びに、しもべたちを遣わしたが、彼らは来たがらなかった。

22:4 それで、もう一度、次のように言いつけて、別のしもべたちを遣わした。『お客に招いておいた人たちにこう言いなさい。「さあ、食事の用意ができました。雄牛も太った家畜もほふって、何もかも整いました。どうぞ宴会にお出かけください。」』

22:5 ところが、彼らは気にもかけず、ある者は畑に、別の者は商売に出て行き、

22:6 そのほかの者たちは、王のしもべたちをつかまえて恥をかかせ、そして殺してしまった。

22:7 王は怒って、兵隊を出して、その人殺しどもを滅ぼし、彼らの町を焼き払った。

22:8 そのとき、王はしもべたちに言った。『宴会の用意はできているが、招待しておいた人たちは、それにふさわしくなかった。

22:9 だから、大通りに行って、出会った者をみな宴会に招きなさい。』

22:10 それで、しもべたちは、通りに出て行って、良い人でも悪い人でも出会った者をみな集めたので、宴会場は客でいっぱいになった。

22:11 ところで、王が客を見ようとしてはいって来ると、そこに婚礼の礼服を着ていない者がひとりいた。

22:12 そこで、王は言った。『あなたは、どうして礼服を着ないで、ここにはいって来たのですか。』しかし、彼は黙っていた。

22:13 そこで、王はしもべたちに、『あれの手足を縛って、外の暗やみに放り出せ。そこで泣いて歯ぎしりするのだ。』と言った。

22:14 招待される者は多いが、選ばれる者は少ないのです。」

 

塚本訳1963

22:1 イエスは言葉をつづけ、また譬をもって(パリサイ人たちに)話された、

22:2 「天の国は、王子のために結婚披露の宴会を催す王にたとえられる。

22:3 家来たちをやって宴会に招いた人たちを呼ばせたけれども、だれも来ようとはしなかった。

22:4 王は、招いた人たちにこう言え、と言って、重ねてほかの家来たちをやった、『いよいよ食事の用意ができました。牛と肥し飼いの家畜とを屠って、すっかり用意ができています。さあ、宴会においでください。』

22:5 しかし彼らはそれに構わず、一人は畑に、一人は商売に出かけ、

22:6 ほかの者は家来たちを捕らえてひどい目にあわせた上、殺してしまった。

22:7 王は憤り、軍隊をやってその人殺しどもをうち滅ぼし、その町を焼き払った。

22:8 それから家来たちに言う、『宴会の用意はできているが、招いた人は(客たる)資格のない者(ばかり)だ。

22:9 だから町の出口の所に行って、出会った者をだれでもよいから宴会に呼んでこい。』

22:10 家来たちは道に出ていって、出会った者を悪人でも善人でも皆集めてきたので、宴会場は客で一ぱいになった。

22:11 王は客を見ようとして入ってきたが、そこに礼服を着けていない者が一人いるのを見て

22:12 その人に言った、『君、礼服も着ずに、なんでここに入ってきたのか。』その人が黙っていると、

22:13 王は家来たちに言った、『あの者の手足を縛って、外の真暗闇に放り出せ。そこでわめき、歯ぎしりするであろう。』

22:14 ──招かれる者は多いが、選ばれる者は少ないのだから。」

 

口語訳1955

22:1 イエスはまた、譬で彼らに語って言われた、

22:2 「天国は、ひとりの王がその王子のために、婚宴を催すようなものである。

22:3 王はその僕たちをつかわして、この婚宴に招かれていた人たちを呼ばせたが、その人たちはこようとはしなかった。

22:4 そこでまた、ほかの僕たちをつかわして言った、『招かれた人たちに言いなさい。食事の用意ができました。牛も肥えた獣もほふられて、すべての用意ができました。さあ、婚宴においでください』。

22:5 しかし、彼らは知らぬ顔をして、ひとりは自分の畑に、ひとりは自分の商売に出て行き、

22:6 またほかの人々は、この僕たちをつかまえて侮辱を加えた上、殺してしまった。

22:7 そこで王は立腹し、軍隊を送ってそれらの人殺しどもを滅ぼし、その町を焼き払った。

22:8 それから僕たちに言った、『婚宴の用意はできているが、招かれていたのは、ふさわしくない人々であった。

22:9 だから、町の大通りに出て行って、出会った人はだれでも婚宴に連れてきなさい』。

22:10 そこで、僕たちは道に出て行って、出会う人は、悪人でも善人でもみな集めてきたので、婚宴の席は客でいっぱいになった。

22:11 王は客を迎えようとしてはいってきたが、そこに礼服をつけていないひとりの人を見て、

22:12 彼に言った、『友よ、どうしてあなたは礼服をつけないで、ここにはいってきたのですか』。しかし、彼は黙っていた。

22:13 そこで、王はそばの者たちに言った、『この者の手足をしばって、外の暗やみにほうり出せ。そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう』。

22:14 招かれる者は多いが、選ばれる者は少ない」。

 

文語訳1917

"402201","イエスまた譬をもて答へて言ひ給ふ、"

"402202","『天國は己が子のために婚筵を設くる王のごとし。"

"402203","婚筵に招きおきたる人々を迎へんとて僕どもを遺ししに、來るを肯はず。"

"402204","復ほかの僕どもを遣すとて言ふ、「招きたる人々に告げよ、視よ、晝餐は既に備りたり。我が牛も肥えたる畜も屠られて、凡ての物備りたれば、婚筵に来れと」"

"402205","然るに人々顧みずして、或者は己が畑に、或者は己が商賣に往けり。"

"402206","また他の者は僕を執へて、辱しめかつ殺したれば、"

"402207","王怒りて軍勢を遣し、かの兇行者を滅して其の町を焼きたり。  "

"402208","かくて僕どもに言ふ「婚筵は既に備りたれど、招きたる者どもは相應しからず。  "

"402209","されば汝ら街に往きて、遇ふほどの者を婚筵に招け」"

"402210","僕ども途に出でて、善きも悪しきも遇ふほどの者をみな集めたれば、婚禮の席は客にて滿てり。"

"402211","王、客を見んとて入り來り、一人の禮服を著けぬ者あるを見て、"

"402212","之に言ふ「友よ、如何なれば禮服を著けずして此處に入りたるか」かれ黙しゐたり。"

"402213","ここに王、侍者らに言ふ「その手足を縛りて外の暗黒に投げいだせ、其處にて哀哭・切齒することあらん」"

"402214","それ招かるる者は多かれど、選ばるる者は少し』  "

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 ルカ 14:15-24

14:15 これを聞いて、ひとりの客がイエスに言った、「神の国で食事のできる者は、なんと幸いでしょう。」

14:16 その人に言われた、「(そのとおり。しかしこの譬を聞きなさい。)ある人が大宴会を催して大勢(の客)を招いた。

14:17 宴会の時刻になったので、一人の僕をやって招いた人たちに、『お出でください、もう用意ができています』と言わせると、

14:18 皆が異口同音にことわり始めた。第一の人は言った、『畑を買ったので見に行かねばなりません。どうか失礼させてください。』

14:19 次の人は言った、『五対の牛を買ったので、いま改めに行くところです。どうか失礼させてください。』

14:20 もう一人の人は言った、『家内をもらったばかりで、行かれません。』

14:21 僕がかえって来てそのことを主人に報告すると、主人は怒って僕に言った、『大急ぎで町の大通りや路地へ行って、貧乏人や片輪や盲人や足なえをここにつれて来なさい。』

14:22 やがて僕が(かえって来て)言った、『御主人、仰せのとおりにしましたが、まだ席があります。』

14:23 主人が僕に言った、『田舎道や垣根のところに行き、(そこにいるひとたちに)無理にも来てもらって、家をいっぱいにしなさい。』

14:24 ──あなた達に言う、(神の国もこのとおり。最初に)招いた人たちで、わたしの宴会に連なる者は一人もあるまい。」

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

新共同 マタ 8:12

8:12 だが、御国の子らは、外の暗闇に追い出される。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。」

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

口語訳 ロマ 8:32

8:32 ご自身の御子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者のために死に渡されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。

 

口語訳 ロマ 8:6

8:6 肉の思いは死であるが、霊の思いは、いのちと平安とである。

 

口語訳 Tコリ11:24

11:24 感謝してこれをさき、そして言われた、「これはあなたがたのための、わたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい」。

 

口語訳 Tコリ6:9-11

6:9 それとも、正しくない者が神の国をつぐことはないのを、知らないのか。まちがってはいけない。不品行な者、偶像を礼拝する者、姦淫をする者、男娼となる者、男色をする者、盗む者、

6:10 貪欲な者、酒に酔う者、そしる者、略奪する者は、いずれも神の国をつぐことはないのである。

6:11 あなたがたの中には、以前はそんな人もいた。しかし、あなたがたは、主イエス・キリストの名によって、またわたしたちの神の霊によって、洗われ、きよめられ、義とされたのである。

 

口語訳 ロマ 3:22

3:22 それは、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、すべて信じる人に与えられるものである。そこにはなんらの差別もない。

 

口語訳 ロマ 13:14

13:14 あなたがたは、主イエス・キリストを着なさい。肉の欲を満たすことに心を向けてはならない。

 

口語訳 ガラ 3:27

3:27 キリストに合うバプテスマを受けたあなたがたは、皆キリストを着たのである。

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

新共同 黙  19:7-9

19:7 わたしたちは喜び、大いに喜び、/神の栄光をたたえよう。小羊の婚礼の日が来て、/花嫁は用意を整えた。

19:8 花嫁は、輝く清い麻の衣を着せられた。この麻の衣とは、/聖なる者たちの正しい行いである。」

19:9 それから天使はわたしに、「書き記せ。小羊の婚宴に招かれている者たちは幸いだ」と言い、また、「これは、神の真実の言葉である」とも言った。

 

新共同 使  13:46

13:46 そこで、パウロとバルナバは勇敢に語った。「神の言葉は、まずあなたがたに語られるはずでした。だがあなたがたはそれを拒み、自分自身を永遠の命を得るに値しない者にしている。見なさい、わたしたちは異邦人の方に行く。

 

新共同 黙  3:4

3:4 しかし、サルディスには、少数ながら衣を汚さなかった者たちがいる。彼らは、白い衣を着てわたしと共に歩くであろう。そうするにふさわしい者たちだからである。

 

新共同 ガラ 3:27

3:27 洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。

 

新共同 エペ 4:24

4:24 神にかたどって造られた新しい人を身に着け、真理に基づいた正しく清い生活を送るようにしなければなりません。

 

新共同 コロ 3:10-12

3:10 造り主の姿に倣う新しい人を身に着け、日々新たにされて、真の知識に達するのです。

3:11 そこには、もはや、ギリシア人とユダヤ人、割礼を受けた者と受けていない者、未開人、スキタイ人、奴隷、自由な身分の者の区別はありません。キリストがすべてであり、すべてのもののうちにおられるのです。

3:12 あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。

 

新共同 黙  3:4-5

3:4 しかし、サルディスには、少数ながら衣を汚さなかった者たちがいる。彼らは、白い衣を着てわたしと共に歩くであろう。そうするにふさわしい者たちだからである。

3:5 勝利を得る者は、このように白い衣を着せられる。わたしは、彼の名を決して命の書から消すことはなく、彼の名を父の前と天使たちの前で公に言い表す。

 

新共同 黙  3:18

3:18 そこで、あなたに勧める。裕福になるように、火で精錬された金をわたしから買うがよい。裸の恥をさらさないように、身に着ける白い衣を買い、また、見えるようになるために、目に塗る薬を買うがよい。

 

新共同 黙  16:15

16:15 ――見よ、わたしは盗人のように来る。裸で歩くのを見られて恥をかかないように、目を覚まし、衣を身に着けている人は幸いである。――

 

新共同 黙  19:8

19:8 花嫁は、輝く清い麻の衣を着せられた。この麻の衣とは、/聖なる者たちの正しい行いである。」

 

新共同 黙  17:14

17:14 この者どもは小羊と戦うが、小羊は主の主、王の王だから、彼らに打ち勝つ。小羊と共にいる者、召された者、選ばれた者、忠実な者たちもまた、勝利を収める。」

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

口語訳 黙  19:7-8

19:7 わたしたちは喜び楽しみ、神をあがめまつろう。小羊の婚姻の時がきて、花嫁はその用意をしたからである。

19:8 彼女は、光り輝く、汚れのない麻布の衣を着ることを許された。この麻布の衣は、聖徒たちの正しい行いである」。

 

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マタイ22:15−22

納税問題

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

402215そのとき、ファリサイ人たちがやって来て、どのようにして言葉尻をとらえて彼を罠にはめたらよいか、協議した。

402216そして彼らは、ヘロデ党の者たちと共に彼らの弟子たちを彼のもとへ遣わして言う、「先生、私どもはあなた様が真実な方でいらして、真実に神の道を教えておられ、誰をはばかることもない方であることを存じ上げております。なぜならあなた様は、外観で人をえこひいきなさることがないからです。

402217ところであなた様にはどう思われるか、私どもにおっしゃって下さい。カエサルに税金を払うことは許されているのでしょうか、いないのでしょうか」。

402218しかしイエスは、彼らの悪意を知って言った、「お前たちはなぜ私を試みるのか、偽善者どもよ。

402219私に人頭税の貨幣を見せよ」。そこで彼らは彼に、デナリオン貨幣を持って来た。

402220すると彼は彼らに言う、「これは誰の像か、また誰の銘か」。

402221彼らは彼に言う、「カエサルのです」。そこで彼は彼らに言う、「だから、カエサルのものはカエサルに与えよ、しかし神のものは神に〔与えよ〕」。

402222すると彼らは、これを聞いて驚き、また彼を残して立ち去って行った。

 

新共同訳1987

22:15 それから、ファリサイ派の人々は出て行って、どのようにしてイエスの言葉じりをとらえて、罠にかけようかと相談した。

22:16 そして、その弟子たちをヘロデ派の人々と一緒にイエスのところに遣わして尋ねさせた。「先生、わたしたちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、だれをもはばからない方であることを知っています。人々を分け隔てなさらないからです。

22:17 ところで、どうお思いでしょうか、お教えください。皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているでしょうか、適っていないでしょうか。」

22:18 イエスは彼らの悪意に気づいて言われた。「偽善者たち、なぜ、わたしを試そうとするのか。

22:19 税金に納めるお金を見せなさい。」彼らがデナリオン銀貨を持って来ると、

22:20 イエスは、「これは、だれの肖像と銘か」と言われた。

22:21 彼らは、「皇帝のものです」と言った。すると、イエスは言われた。「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」

22:22 彼らはこれを聞いて驚き、イエスをその場に残して立ち去った。

 

前田訳1978

22:15 そこでパリサイ人は立ち去って、イエスをことばでわなにかける相談をまとめた。

22:16 そしておのが弟子たちをヘロデ党の人々とともに彼につかわしていわせた、「先生、わたしたちにはよくわかります。あなたは誠実な方で、神の道を真実な形で教え、だれにも気がねされません。人の顔つきをうかがわれないからです。

22:17 ところでおっしゃってください、どうお思いですか。皇帝に税を納めてよいのですか、いけませんか」と。

22:18 イエスは彼らの悪意を知っていわれた、「なぜわたしを試みるのか、偽善者ども。

22:19 税に使う硬貨を見せなさい」と。彼らはデナリ銀貨を手渡した。

22:20 そこでいわれる、「この像はだれのか、そしてこの銘は」。

22:21 彼らはいう、「皇帝のです」。するといわれる、「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ」と。

22:22 彼らはそれを聞いておどろき、彼を残して立ち去った。

 

新改訳1970

22:15 そのころ、パリサイ人たちは出て来て、どのようにイエスをことばのわなにかけようかと相談した。

22:16 彼らはその弟子たちを、ヘロデ党の者たちといっしょにイエスのもとにやって、こう言わせた。「先生。私たちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、だれをもはばからない方だと存じています。あなたは、人の顔色を見られないからです。

22:17 それで、どう思われるのか言ってください。税金をカイザルに納めることは、律法にかなっていることでしょうか。かなっていないことでしょうか。」

22:18 イエスは彼らの悪意を知って言われた。「偽善者たち。なぜ、わたしをためすのか。

22:19 納め金にするお金をわたしに見せなさい。」そこで彼らは、デナリを一枚イエスのもとに持って来た。

22:20 そこで彼らに言われた。「これは、だれの肖像ですか。だれの銘ですか。」

22:21 彼らは、「カイザルのです。」と言った。そこで、イエスは言われた。「それなら、カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」

22:22 彼らは、これを聞いて驚嘆し、イエスを残して立ち去った。

 

塚本訳1963

22:15 するとパリサイ人は(そこから)出ていって、イエスを(彼自身の)言葉で罠にかけることを決議し、

22:16 その弟子たちをヘロデ党の者と共にイエスのところにやって言わせた、「先生、あなたは正直な方で、本当のことを言って神の道を教えられ、だれにも遠慮されないことをよく承知しております。人の顔色を見られないからです。

22:17 それで御意見を聞かせてください──(わたし達は異教人である)皇帝に、税を納めてよろしいでしょうか、よろしくないでしょうか。」

22:18 イエスは彼らの悪意を知って言われた、「なぜわたしを試すのか、この偽善者たち、

22:19 税の貨幣を見せなさい。」デナリ銀貨を差し出すと、

22:20 言われる、「これはだれの肖像か、まただれの銘か。」

22:21 「皇帝のです」と彼らが言う。すると言われる、「では皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ。」

22:22 彼らは聞いて驚き、イエスをそのままにして立ち去った。

 

口語訳1955

22:15 そのときパリサイ人たちがきて、どうかしてイエスを言葉のわなにかけようと、相談をした。

22:16 そして、彼らの弟子を、ヘロデ党の者たちと共に、イエスのもとにつかわして言わせた、「先生、わたしたちはあなたが真実なかたであって、真理に基いて神の道を教え、また、人に分け隔てをしないで、だれをもはばかられないことを知っています。

22:17 それで、あなたはどう思われますか、答えてください。カイザルに税金を納めてよいでしょうか、いけないでしょうか」。

22:18 イエスは彼らの悪意を知って言われた、「偽善者たちよ、なぜわたしをためそうとするのか。

22:19 税に納める貨幣を見せなさい」。彼らはデナリ一つを持ってきた。

22:20 そこでイエスは言われた、「これは、だれの肖像、だれの記号か」。

22:21 彼らは「カイザルのです」と答えた。するとイエスは言われた、「それでは、カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」。

22:22 彼らはこれを聞いて驚嘆し、イエスを残して立ち去った。

 

文語訳1917

"402215","ここにパリサイ人ら出でて、如何してかイエスを言の羂に係けんと相議り、  "

"402216","その弟子らをヘロデ黨の者どもと共に遺して言はしむ『師よ、我らは知る、なんじは眞にして、眞をもて神の道を教へ、かつ誰をも憚りたもふ事なし、人の外貌を見給はぬ故なり。  "

"402217","されば我らに告げたまへ、貢をカイザルに納むるは可きか、惡しきか、如何に思ひたまふ』  "

"402218","イエスその邪曲なるを知りて言ひたまふ『僞善者よ、なんぞ我を試むるか。  "

"402219","貢の金を我に見せよ』彼らデナリ一つを持ち來る。"

"402220","イエス言ひ給ふ『これは誰の像、たれの號なるか』"

"402221","彼ら言ふ『カイザルのなり』ここに彼らに言ひ給ふ『さらばカイザルの物はカイザルに、神の物は神に納めよ』"

"402222","彼ら之を聞きて怪しみ、イエスを離れて去り往けり。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マコ 12:13-17

12:13 それから彼らは数人のパリサイ人とヘロデ党の者とを、イエスの所にやった。その言葉尻をとらえ(て訴え出)ようとするのである。

12:14 その人たちは来てイエスに言う、「先生、あなたは正直な方で、だれにも遠慮されないことをよく承知しております。人の顔色を見ず、本当のことを言って神の道を教えられるからです。(それでお尋ねしますが、わたし達は異教人である)皇帝に、税を納めてよろしいでしょうか、よろしくないでしょうか。納めるべきでしょうか、納めるべきでないでしょうか。」

12:15 イエスは彼らの偽善を見抜いて言われた、「なぜわたしを試すか。デナリ銀貨を持ってきて見せなさい。」

12:16 持ってくると、言われる、「これはだれの肖像か、まただれの銘か。」「皇帝のです」と彼らが言った。

12:17 イエスは言われた、「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ。」彼らはイエスに驚いてしまった。

 

塚本訳 ルカ 20:20-26

20:20 そこで彼らはイエスをつけねらい、信心深そうな風をした回し者をやった。イエスの言葉質をとって、総督の役所や官庁に引き渡すためであった。

20:21 回し者がイエスに尋ねた、「先生、あなたは正直に物を言い、また教えられ、すこしもわけ隔てをせず、本当のことを言って神の道を教えられることをよく承知しております。

20:22 (それでお尋ねしますが、わたし達は異教人である)皇帝に、貢を納めてよろしいでしょうか、よろしくないでしょうか。」

20:23 彼らの悪賢い考えを見破って言われた、

20:24 「デナリ銀貨を見せなさい。そこにはだれの肖像と銘があるか。」「皇帝のがあります」と彼らが言った。

20:25 イエスは彼らに言われた、「それなら皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ。」

20:26 彼らは民衆の前でイエスの言葉質をとることができず、そのうけこたえぶりに驚きながら黙ってしまった。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

・・・・

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

口語訳 ロマ 13:7

13:7 あなたがたは、彼らすべてに対して、義務を果しなさい。すなわち、貢を納むべき者には貢を納め、税を納むべき者には税を納め、恐るべき者は恐れ、敬うべき者は敬いなさい。

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

新共同 ロマ 13:7

13:7 すべての人々に対して自分の義務を果たしなさい。貢を納めるべき人には貢を納め、税を納めるべき人には税を納め、恐るべき人は恐れ、敬うべき人は敬いなさい。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

口語訳 ロマ 13:7

13:7 あなたがたは、彼らすべてに対して、義務を果しなさい。すなわち、貢を納むべき者には貢を納め、税を納むべき者には税を納め、恐るべき者は恐れ、敬うべき者は敬いなさい。

 

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マタイ22:23−33

復活問答

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

402223その日、サドカイ人たちが彼のもとにやって来た。甦り(よみがえり)はないと言っている者たちである。そして彼にたずねて

402224言った、「先生、モーセは〔次のように〕言いました、もしある人が子供を残さずに死んだ場合、その弟がその妻と姻戚として結婚し、自分の兄の子孫を起こすであろう

402225ところで、私どものもとに七人の兄弟がいました。そこで長男は結婚しましたが死んでしまいました。そして、彼は子孫がありませんでしたので、その妻をその弟に残しました。

402226二番目も三番目も同様で、最後に七番目まで至りました。

402227そして皆の最後に、その女が死にました。

402228そこで、甦りにおいて、彼女は七人のうちの誰の妻なのでしょう。というのも、皆が彼女を妻にしたからです」。

402229そこでイエスは答えて彼らに言った、「あなたたちは聖書も神の力も知らないからこそ、〔そのように〕誤っているのだ。

402230なぜならば、甦りにおいては、人は娶ることも嫁ぐこともしない。むしろ天の御使いたちのようだからである。

402231また、死人たちの甦りについては、あなたたちは神によって私たちに〔次のように〕言われていることを読んだことがないのか、

402232この私がアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。神は死人たちの神などではなく、生ける者たちの神である」。

402233なお、群衆はこれを聞き、彼の教えに仰天していた。

 

新共同訳1987

22:23 その同じ日、復活はないと言っているサドカイ派の人々が、イエスに近寄って来て尋ねた。

22:24 「先生、モーセは言っています。『ある人が子がなくて死んだ場合、その弟は兄嫁と結婚して、兄の跡継ぎをもうけねばならない』と。

22:25 さて、わたしたちのところに、七人の兄弟がいました。長男は妻を迎えましたが死に、跡継ぎがなかったので、その妻を弟に残しました。

22:26 次男も三男も、ついに七人とも同じようになりました。

22:27 最後にその女も死にました。

22:28 すると復活の時、その女は七人のうちのだれの妻になるのでしょうか。皆その女を妻にしたのです。」

22:29 イエスはお答えになった。「あなたたちは聖書も神の力も知らないから、思い違いをしている。

22:30 復活の時には、めとることも嫁ぐこともなく、天使のようになるのだ。

22:31 死者の復活については、神があなたたちに言われた言葉を読んだことがないのか。

22:32 『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』とあるではないか。神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ。」

22:33 群衆はこれを聞いて、イエスの教えに驚いた。

 

前田訳1978

22:23 その日サドカイ人が彼のところに来て、復活はないといい、彼に問うた、

22:24 「先生、モーセがいいました、『もし人が子なしで死ねば、弟が兄よめをめとって兄弟に子孫をもうけよ』と。

22:25 わたしたちのところに七人の兄弟がありました。長男がめとって死に、子なしなので妻を弟にのこしました。

22:26 同様に次男も三男も、七人とも死に、

22:27 皆のあとで妻が死にました。

22:28 復活に際して、女は七人のどれの妻になりましょうか。皆が彼女をめとりました」と。

22:29 イエスは答えていわれる、「あなた方はまちがっている、聖書も神の力も知らないから。

22:30 復活に際してはめとりもとつぎもせず、天のみ使いのようである。

22:31 死人の復活について、神がいわれたことを読まないか、

22:32 『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神』と。彼は死者の神でなく生者の神である」と。

22:33 それを聞いた群衆は彼の教えにおどろきいった。

 

新改訳1970

22:23 その日、復活はないと言っているサドカイ人たちが、イエスのところに来て、質問して、

22:24 言った。「先生。モーセは『もし、ある人が子のないままで死んだなら、その弟は兄の妻をめとって、兄のための子をもうけねばならない。』と言いました。

22:25 ところで、私たちの間に七人兄弟がありました。長男は結婚しましたが、死んで、子がなかったので、その妻を弟に残しました。

22:26 次男も三男も、七人とも同じようになりました。

22:27 そして、最後に、その女も死にました。

22:28 すると復活の際には、その女は七人のうちだれの妻なのでしょうか。彼らはみな、その女を妻にしたのです。」

22:29 しかし、イエスは彼らに答えて言われた。「そんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからです。

22:30 復活の時には、人はめとることも、とつぐこともなく、天の御使いたちのようです。

22:31 それに、死人の復活については、神があなたがたに語られた事を、あなたがたは読んだことがないのですか。

22:32 『わたしは、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。』とあります。神は死んだ者の神ではありません。生きている者の神です。」

22:33 群衆はこれを聞いて、イエスの教えに驚いた。

 

塚本訳1963

22:23 同じ日にサドカイ人たちが近寄って、復活なしと主張しながら、イエスにこう言って質問した。

22:24 「先生、モーセは(その律法に)、『もし人が子がなくて死んだ場合には、弟に兄嫁をめとり、兄の家をつぐべき子をもうけよ』と言っています。

22:25 ところがわたし達のところに七人の兄弟があって、長男が結婚して死に、子がなかったので、その妻を弟にのこしました。

22:26 同じように、次男も三男も、ついに七人まで(子をのこさずに)死んで、

22:27 一番しまいにその女も死んでしまいました。

22:28 すると(もし復活があるなら、)復活の折には、この女は七人のうちのだれの妻になるのでしょうか。皆その女を妻にしましたから。」

22:29 イエスは答えられた、「あなた達は聖書も神の力も知らないので、間違いをしている。

22:30 復活の折には、めとることもなく嫁ぐこともなく、ちょうど天の使いのようである。

22:31 死人の復活については、(聖書にはっきり書いてある。)神があなた達に言われたこの言葉を読んだことがないのか。──

22:32 『わたしはアブラハムの神、またイサクの神、またヤコブの神である』と。(ところで)神は死人の神ではなく、生きている者の神である。(だからアブラハム、イサクなども復活して、今生きているわけではないか。」

22:33 民衆はこれを聞いて、その教えに感心してしまった。

 

口語訳1955

22:23 復活ということはないと主張していたサドカイ人たちが、その日、イエスのもとにきて質問した、

22:24 「先生、モーセはこう言っています、『もし、ある人が子がなくて死んだなら、その弟は兄の妻をめとって、兄のために子をもうけねばならない』。

22:25 さて、わたしたちのところに七人の兄弟がありました。長男は妻をめとったが死んでしまい、そして子がなかったので、その妻を弟に残しました。

22:26 次男も三男も、ついに七人とも同じことになりました。

22:27 最後に、その女も死にました。

22:28 すると復活の時には、この女は、七人のうちだれの妻なのでしょうか。みんながこの女を妻にしたのですが」。

22:29 イエスは答えて言われた、「あなたがたは聖書も神の力も知らないから、思い違いをしている。

22:30 復活の時には、彼らはめとったり、とついだりすることはない。彼らは天にいる御使のようなものである。

22:31 また、死人の復活については、神があなたがたに言われた言葉を読んだことがないのか。

22:32 『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』と書いてある。神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である」。

22:33 群衆はこれを聞いて、イエスの教に驚いた。

 

文語訳1917

"402223","復活なしといふサドカイ人ら、その日みもとに來り問ひて言ふ、  "

"402224","『師よ、モーセは「人もし子なくして死なば、其の兄弟かれの妻を娶りて、兄弟のために世嗣を擧ぐベし」と云へり。  "

"402225","我らの中に七人の兄弟ありしが、兄めとりて死に、世嗣なくして其の妻を弟に遺したり。  "

"402226","その二その三より、その七まで皆かくの如く爲し、  "

"402227","最後にその女も死にたり。"

"402228","されば復活の時、その女は七人のうち誰の妻たるべきか、彼ら皆これを妻としたればなり』"

"402229","イエス答へて言ひ給ふ『なんぢら聖書をも神の能力をも知らぬ故に誤れり。"

"402230","それ人よみがへりの時は、娶らず嫁がず、天に在る御使たちの如し。  "

"402231","死人の復活に就きては、神なんぢらに告げて、"

"402232","「我はアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神なり」と言ひ給へることを未だ讀まぬか。神は死にたる者の神にあらず、生ける者の神なり』"

"402233","群衆これを聞きて其の教に驚けり。  "

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マコ 12:18-27

12:18 そこに、復活なしと主張するサドカイ人たちが来て、イエスにこう言って質問した、

12:19 「先生、モーセは(その律法に、)『もし死んだ兄が、』妻を残して『子をのこさない場合には、弟はその女をめとり、兄の家をつぐべき子をもうけよ』とわたし達のために書いています。

12:20 (ところでここに)七人の兄弟があって、長男が妻をめとったが、子をのこさずに死に、

12:21 次男が(この律法に従って)その女をめとったが、また子を残さずに死に、三男も同様で、

12:22 ついに七人とも子をのこさず、一番最後にその女も死んでしまいました。

12:23 (もし復活があるなら、)人が復活する復活の折には、この女はその(七人の)うちのだれの妻になるのでしょうか。七人ともその女を妻にしましたから。」

12:24 イエスは言われた、「あなた達は聖書も神の力も知らないから、そんな間違いをしているのではないか。

12:25 死人の中から復活する時には、めとることもなく嫁ぐこともなく、ちょうど天の使のようである。

12:26 死人が復活することについては、(聖書にはっきり書いてある。)モーセの書の茨の薮の(燃える話の)ところで、神がモーセにこう言われたのを読んだことがないのか、──『わたしはアブラハムの神、またイサクの神、またヤコブの神(である)』と。

12:27 (ところで)神は死人の神ではなく、生きている者の神である。(だからアブラハム、イサクなども皆復活して、今生きているわけではないか。)あなた達は大間違いをしている。」

 

塚本訳 ルカ 20:27-40

20:27 復活の存在を否定するサドカイ人が数人近寄って、イエスにこう言って質問した、

20:28 「先生、モーセは(その律法に、)『もし死んだ兄に、』妻があって『子がない場合には、弟はその女をめとり、兄の家をつぐべき子をもうけよ』とわたし達のために書いています。

20:29 ところで(ここに)七人の兄弟があって、長男が妻をめとったが、子がなくて死に、

20:30 (この律法に従って、)次男、

20:31 三男と、(つぎつぎに)その女をめとり、ついに七人とも同様に子を残さず死んで、

20:32 しまいにはその女も死んでしまいました。

20:33 すると(もし復活があるなら、)復活の折には、この女はその(七人の)うちのだれの妻になるのでしょうか。七人とも女を妻にしましたから。」

20:34 イエスは言われた、「この世の人はめとり嫁ぐけれども、

20:35 あの世にはいる資格を与えられて、死人の中から復活する者は、めとることもなく嫁ぐこともない。

20:36 復活によって生まれる彼らは、天使と同じであり、神の子であるので、もはや死ぬことが出来ない、(従って子を産む必要がない)からである。

20:37 死人が復活することは、(聖書にはっきり書いてある。)モーセも茨の薮の(燃える話の)ところで、主を『アブラハムの神、またイサクの神、またヤコブの神(である)と』と言ってこれを示している。

20:38 ところで神は死人の神ではなく、生きている者の神である。神に対しては、すべての者が生きているのだから。(してみるとアブラハム、イサクなども皆復活して、今生きているわけではないか。)」

20:39 すると数人の聖書学者までが、「先生、りっぱなお答えです」と言った。

20:40 彼らはもう何一つ、問おうとしなかった。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

新共同 マタ 7:28

7:28 イエスがこれらの言葉を語り終えられると、群衆はその教えに非常に驚いた。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

口語訳 ピリ 3:21

3:21 彼は、万物をご自身に従わせうる力の働きによって、わたしたちの卑しいからだを、ご自身の栄光のからだと同じかたちに変えて下さるであろう。

 

口語訳 Tコリ7:29-31

7:29 兄弟たちよ。わたしの言うことを聞いてほしい。時は縮まっている。今からは妻のある者はないもののように、

7:30 泣く者は泣かないもののように、喜ぶ者は喜ばないもののように、買う者は持たないもののように、

7:31 世と交渉のある者は、それに深入りしないようにすべきである。なぜなら、この世の有様は過ぎ去るからである。

 

口語訳 Tコリ6:14

6:14 そして、神は主をよみがえらせたが、その力で、わたしたちをもよみがえらせて下さるであろう。

 

口語訳 Uコリ4:14

4:14 それは、主イエスをよみがえらせたかたが、わたしたちをもイエスと共によみがえらせ、そして、あなたがたと共にみまえに立たせて下さることを、知っているからである。

 

口語訳 Tテサ4:14

4:14 わたしたちが信じているように、イエスが死んで復活されたからには、同様に神はイエスにあって眠っている人々をも、イエスと一緒に導き出して下さるであろう。

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

新共同 使  23:8

23:8 サドカイ派は復活も天使も霊もないと言い、ファリサイ派はこのいずれをも認めているからである。

 

新共同 Tコリ6:14

6:14 神は、主を復活させ、また、その力によってわたしたちをも復活させてくださいます。

 

新共同 Tヨハ3:2

3:2 愛する者たち、わたしたちは、今既に神の子ですが、自分がどのようになるかは、まだ示されていません。しかし、御子が現れるとき、御子に似た者となるということを知っています。なぜなら、そのとき御子をありのままに見るからです。

 

新共同 使  7:32

7:32 『わたしは、あなたの先祖の神、アブラハム、イサク、ヤコブの神である』と。モーセは恐れおののいて、それ以上見ようとはしませんでした。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

口語訳 コロ 1:12

1:12 光のうちにある聖徒たちの特権にあずかるに足る者とならせて下さった父なる神に、感謝することである。

 

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マタイ22:34−40

最大の掟

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

402234しかしファリサイ人たちは、彼がサドカイ人たちの口をつぐませたと聞き、一つところに集まった。

402235そして彼らの中の一人[で律法学者である者]が、彼を試みようとして彼にたずねた、

402236「先生、律法の中では、どの掟が〔最も〕大いなる掟でしょうか」。

402237するとイエスは彼に言った、「お前は、お前の神なる主を、お前の心を尽くしつつ、お前のいのちを尽くしつつ、お前の想いを尽くしつつ愛するであろう

402238これが〔最も〕大いなる、そして第一の掟である。

402239第二〔の掟〕もこれと同じである。お前は、お前の隣人をお前自身として愛するであろう

402240この二つの掟の中に、律法と預言者たちのすべてがかかっている」。

 

新共同訳1987

22:34 ファリサイ派の人々は、イエスがサドカイ派の人々を言い込められたと聞いて、一緒に集まった。

22:35 そのうちの一人、律法の専門家が、イエスを試そうとして尋ねた。

22:36 「先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。」

22:37 イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』

22:38 これが最も重要な第一の掟である。

22:39 第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』

22:40 律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」

 

前田訳1978

22:34 パリサイ人は、イエスがサドカイ人を黙らせたと聞いていっしょに集まった。

22:35 そしてそのうちのひとりの律法家が彼を試みて問うた、

22:36 「先生、掟のうちでどれが最大ですか」と。

22:37 彼はいわれた、「『なんじの神である主を愛すること心いっぱい、魂いっぱい、意志いっぱいにせよ』、

22:38 これが最大で第一の掟である。

22:39 第二のもそれに似る。『なんじの隣びとを自らのごとく愛せよ』。

22:40 このふたつの掟に律法と預言のすべてがかかっている」と。

 

新改訳1970

22:34 しかし、パリサイ人たちは、イエスがサドカイ人たちを黙らせたと聞いて、いっしょに集まった。

22:35 そして、彼らのうちのひとりの律法の専門家が、イエスをためそうとして、尋ねた。

22:36 「先生。律法の中で、たいせつな戒めはどれですか。」

22:37 そこで、イエスは彼に言われた。「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』

22:38 これがたいせつな第一の戒めです。

22:39 『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』という第二の戒めも、それと同じようにたいせつです。

22:40 律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです。」

 

塚本訳1963

22:34 イエスがサドカイ人を言いこめられたと聞くと、パリサイ人は一しょに(イエスの所に)集まった。

22:35 そしてそのうちの一人の律法学者がイエスを試そうとして尋ねた、

22:36 「先生、どの掟が律法の中で最大ですか。」

22:37 イエスは言われた、「『心のかぎり、精神のかぎり、』思いの『かぎり、あなたの神なる主を愛せよ。』

22:38 これが最大、第一の掟である。

22:39 第二もこれと同じ(く大切である)。──『隣の人を自分のように愛せよ。』

22:40 律法全体と預言書と(聖書)は、この二つの掟に支えられている。」

 

口語訳1955

22:34 さて、パリサイ人たちは、イエスがサドカイ人たちを言いこめられたと聞いて、一緒に集まった。

22:35 そして彼らの中のひとりの律法学者が、イエスをためそうとして質問した、

22:36 「先生、律法の中で、どのいましめがいちばん大切なのですか」。

22:37 イエスは言われた、「『心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。

22:38 これがいちばん大切な、第一のいましめである。

22:39 第二もこれと同様である、『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』。

22:40 これらの二つのいましめに、律法全体と預言者とが、かかっている」。

 

文語訳1917

"402234","パリサイ人ら、イエスのサドカイ人らを默さしめ給ひしことを聞きて相集まり、"

"402235","その中なる一人の教法師、イエスを試むる爲に問ふ、  "

"402236","『師よ、律法のうち孰の誡命が大なる』  "

"402237","イエス言ひ給ふ『なんぢ心を盡し、精神を盡し、思を盡して主なる汝の神を愛すべし」  "

"402238","これは大にして第一の誡命なり。"

"402239","第二もまた之にひとし「おのれの如くなんぢの隣を愛すべし」"

"402240","律法全體と預言者とは此の二つの誡命に據るなり』  "

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マコ 12:28-34

12:28 一人の聖書学者がこの議論を聞いていたが、イエスがあざやかに答えられたのを見ると、進み出て尋ねた、「どの掟がすべてのうちで第一ですか。」

12:29 イエスは答えられた、「第一はこれである。──『聞け、イスラエルよ、われわれの神なる主はただ一人の主である。

12:30 心のかぎり、精神のかぎり、』思いのかぎり、『力のかぎり、あなたの神なる主を愛せよ。』

12:31 第二はこれ。──『隣の人を自分のように愛せよ。』これら(二つ)よりも大事な掟はほかにはない。」

12:32 聖書学者が言った、「先生、ごりっぱです。『神はただ一人である、彼のほかに神はない』とは、本当のことを言われました。

12:33 また『心のかぎり、知恵のかぎり、力のかぎり神を愛する』ことと、『隣の人を自分のように愛する』こととは、どんな『燔祭や犠牲』にも勝っております。」

12:34 イエスは彼がかしこく答えたのを見て、「あなたは神の国から遠くない」と言われた。もうだれ一人、問おうとする者はなかった。

 

塚本訳 ルカ 10:25-28

10:25 するとそこに、ひとりの律法学者があらわれて、イエスを試そうとして言った、「先生、何をすれば永遠の命がいただけるのでしょうか。」

10:26 イエスは言われた、「律法[聖書]に何と書いてあるか。解釈はいかに。」

10:27 学者が答えた、「『心のかぎり、精神のかぎり、力のかぎり、』思いのかぎり、『あなたの神なる主を愛せよ。』また』隣の人を自分のように愛せよ』です。」

10:28 彼に言われた、「その答は正しい。『それを実行しなさい。そうすれば(永遠に)生きられる。』」

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

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(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

口語訳 ロマ 13:8-10

13:8 互に愛し合うことの外は、何人にも借りがあってはならない。人を愛する者は、律法を全うするのである。

13:9 「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」など、そのほかに、どんな戒めがあっても、結局「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ」というこの言葉に帰する。

13:10 愛は隣り人に害を加えることはない。だから、愛は律法を完成するものである。

 

口語訳 ガラ 5:14

5:14 律法の全体は、「自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ」というこの一句に尽きるからである。

 

口語訳 Tテサ3:12-13

3:12 どうか、主が、あなたがた相互の愛とすべての人に対する愛とを、わたしたちがあなたがたを愛する愛と同じように、増し加えて豊かにして下さるように。

3:13 そして、どうか、わたしたちの主イエスが、そのすべての聖なる者と共にこられる時、神のみまえに、あなたがたの心を強め、清く、責められるところのない者にして下さるように。

 

口語訳 ロマ 15:2

15:2 わたしたちひとりびとりは、隣り人の徳を高めるために、その益を図って彼らを喜ばすべきである。

 

口語訳 ロマ 13:9

13:9 「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」など、そのほかに、どんな戒めがあっても、結局「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ」というこの言葉に帰する。

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

新共同 テト 3:13

3:13 法律家ゼナスとアポロとを、何も不自由しないように、よく世話をして、送り出してください。

 

新共同 ロマ 13:9

13:9 「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」、そのほかどんな掟があっても、「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉に要約されます。

 

新共同 ガラ 5:14

5:14 律法全体は、「隣人を自分のように愛しなさい」という一句によって全うされるからです。

 

新共同 ヤコ 2:8

2:8 もしあなたがたが、聖書に従って、「隣人を自分のように愛しなさい」という最も尊い律法を実行しているのなら、それは結構なことです。

 

新共同 Tヨハ4:7-11

4:7 愛する者たち、互いに愛し合いましょう。愛は神から出るもので、愛する者は皆、神から生まれ、神を知っているからです。

4:8 愛することのない者は神を知りません。神は愛だからです。

4:9 神は、独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。

4:10 わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。

4:11 愛する者たち、神がこのようにわたしたちを愛されたのですから、わたしたちも互いに愛し合うべきです。

 

新共同 Tヨハ4:19-21

4:19 わたしたちが愛するのは、神がまずわたしたちを愛してくださったからです。

4:20 「神を愛している」と言いながら兄弟を憎む者がいれば、それは偽り者です。目に見える兄弟を愛さない者は、目に見えない神を愛することができません。

4:21 神を愛する人は、兄弟をも愛すべきです。これが、神から受けた掟です。

 

新共同 ロマ 13:10

13:10 愛は隣人に悪を行いません。だから、愛は律法を全うするものです。

 

新共同 Tテモ1:5

1:5 わたしのこの命令は、清い心と正しい良心と純真な信仰とから生じる愛を目指すものです。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

口語訳 ロマ 13:8-10

13:8 互に愛し合うことの外は、何人にも借りがあってはならない。人を愛する者は、律法を全うするのである。

13:9 「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」など、そのほかに、どんな戒めがあっても、結局「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ」というこの言葉に帰する。

13:10 愛は隣り人に害を加えることはない。だから、愛は律法を完成するものである。

 

口語訳 ガラ 5:14

5:14 律法の全体は、「自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ」というこの一句に尽きるからである。

 

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マタイ22:41−46

救世主(キリスト)はだれの子か

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

402241そしてファリサイ人たちが集まっている時、イエスは彼らにたずねて

402242言った、「あなたたちはキリストについてどう思うか。彼は誰の子か」。彼らは彼に言う、「ダビデの子だ」。

402243彼は彼らに言う、「それではどうしてダビデは聖霊のうちで彼を主と呼び、〔次のように〕言っているのか、

402244主はわが主に言われた、

   『私の右に座せ、

   私がお前の敵をお前の足下(そっか)に据えるまで』。

402245そこで、もしダビデが彼を『主』と呼んでいるなら、どうして彼はダビデの子なのか」。

402246すると誰一人、彼にひとことも答えることができなかった。またこの日から、誰もこれ以上彼にあえてたずねることはしなかった。

 

新共同訳1987

22:41 ファリサイ派の人々が集まっていたとき、イエスはお尋ねになった。

22:42 「あなたたちはメシアのことをどう思うか。だれの子だろうか。」彼らが、「ダビデの子です」と言うと、

22:43 イエスは言われた。「では、どうしてダビデは、霊を受けて、メシアを主と呼んでいるのだろうか。

22:44 『主は、わたしの主にお告げになった。「わたしの右の座に着きなさい、/わたしがあなたの敵を/あなたの足もとに屈服させるときまで」と。』

22:45 このようにダビデがメシアを主と呼んでいるのであれば、どうしてメシアがダビデの子なのか。」

22:46 これにはだれ一人、ひと言も言い返すことができず、その日からは、もはやあえて質問する者はなかった。

 

前田訳1978

22:41 集まっているパリサイ人にイエスは問われる、

22:42 「キリストについてあなた方はどう思うか、だれの子か」と。彼らはいう、「ダビデの子です」と。

22:43 彼はいわれる、「それなら、ダビデが霊にあふれてキリストを主というのはなぜか。ダビデはいう、

22:44 『主がわが主キリストにいわれた、なんじの敵をなんじの足下にわたしが置くまで、わが右に座せ』と。

22:45 もしダビデが彼を主と呼ぶならば、どうして彼の子か」と。

22:46 するとだれもひとことも彼に答えられず、まただれもその日からあえて彼に問おうとはしなかった。

 

新改訳1970

22:41 パリサイ人たちが集まっているときに、イエスは彼らに尋ねて言われた。

22:42 「あなたがたは、キリストについて、どう思いますか。彼はだれの子ですか。」彼らはイエスに言った。「ダビデの子です。」

22:43 イエスは彼らに言われた。「それでは、どうしてダビデは、御霊によって、彼を主と呼び、

22:44 『主は私の主に言われた。「わたしがあなたの敵をあなたの足の下に従わせるまでは、わたしの右の座に着いていなさい。」』と言っているのですか。

22:45 ダビデがキリストを主と呼んでいるのなら、どうして彼はダビデの子なのでしょう。」

22:46 それで、だれもイエスに一言も答えることができなかった。また、その日以来、もはやだれも、イエスにあえて質問をする者はなかった。

 

塚本訳1963

22:41 イエスは(そこに)集まっているパリサイ人にお尋ねになった、

22:42 「あなた達は救世主のことをどう思うか。だれの子だろうか。」「ダビデの子」と答えると、

22:43 彼らに言われる、「ではダビデが御霊に感じて、救世主を主と呼んでいるのはどういう訳だろう。彼はこう言っている。──

22:44 『(神なる)主はわが主(救世主)に仰せられた、『わたしの右に坐りなさい、わたしがあなたの敵を(征服して)あなたの足の下に置くまで』と。』

22:45 だから、ダビデが(このように)救世主を主と呼んでいる以上、どういう訳で(その救世主が)ダビデの子であろうか。」

22:46 これにはだれ一人、一言も答えることが出来ず、またその日以後、もう問おうとする者もなかった。

 

口語訳1955

22:41 パリサイ人たちが集まっていたとき、イエスは彼らにお尋ねになった、

22:42 「あなたがたはキリストをどう思うか。だれの子なのか」。彼らは「ダビデの子です」と答えた。

22:43 イエスは言われた、「それではどうして、ダビデが御霊に感じてキリストを主と呼んでいるのか。

22:44 すなわち『主はわが主に仰せになった、あなたの敵をあなたの足もとに置くときまでは、わたしの右に座していなさい』。

22:45 このように、ダビデ自身がキリストを主と呼んでいるなら、キリストはどうしてダビデの子であろうか」。

22:46 イエスにひと言でも答えうる者は、なかったし、その日からもはや、進んでイエスに質問する者も、いなくなった。

 

文語訳1917

"402241","パリサイ人らの集まりたる時、イエス彼らに問ひて言ひ給ふ"

"402242","『なんぢらはキリストに就きて如何に思ふか、誰の子なるか』かれら言ふ『ダビデの子なり』"

"402243","イエス言ひ給ふ『さらばダビデ御靈に感じて何故かれを主と稱ふるか。曰く    "

"402244","「主わが主に言ひ給ふ、われ汝の敵を汝の足の下に置くまでは、我が右に坐せよ」"

"402245","斯くダビデ彼を主と稱ふれば、爭でその子ならんや』  "

"402246","誰も一言だに答ふること能はず、その日より敢へて復イエスに問ふ者なかりき。  "

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マコ 12:35-37

12:35 イエスは宮で教えておられたとき、言い出された、「聖書学者はどういう訳で『救世主はダビデの子である』と言うのであろうか。

12:36 ダビデ自身が聖霊に感じてこう言った。──、『(神なる)主はわが主(救世主)に仰せられた、『わたしの右に坐りなさい、わたしがあなたの敵を(征服して)あなたの足の下に置くまで』と。』

12:37 (このように)ダビデ自身が救世主を主と言っているのに、どうして(その救世主が)ダビデの子であろうか。」大勢の群衆は喜んでイエスの話を聞いていた。

 

塚本訳 ルカ 20:41-44

20:41 イエスは人々に言われた、「人はどういう訳で、救世主はダビデの子である、と言うのであろうか。

20:42 ダビデ自身が詩篇の中でこう言っているではないか。──『(神なる)主はわが主(救世主)に仰せられた、『わたしの右に坐りなさい、

20:43 わたしがあなたの敵を(征服して)あなたの足台にしてやるまで』と。』

20:44 だから、ダビデが(このように)救世主を主と呼んでいるのに、どういう訳で(その救世主が)ダビデの子であろうか。」

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

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(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

口語訳 ピリ 2:9-11

2:9 それゆえに、神は彼を高く引き上げ、すべての名にまさる名を彼に賜わった。

2:10 それは、イエスの御名によって、天上のもの、地上のもの、地下のものなど、あらゆるものがひざをかがめ、

2:11 また、あらゆる舌が、「イエス・キリストは主である」と告白して、栄光を父なる神に帰するためである。

 

口語訳 ピリ 3:8

3:8 わたしは、更に進んで、わたしの主キリスト・イエスを知る知識の絶大な価値のゆえに、いっさいのものを損と思っている。キリストのゆえに、わたしはすべてを失ったが、それらのものを、ふん土のように思っている。それは、わたしがキリストを得るためであり、

 

口語訳 ロマ 8:34

8:34 だれが、わたしたちを罪に定めるのか。キリスト・イエスは、死んで、否、よみがえって、神の右に座し、また、わたしたちのためにとりなして下さるのである。

 

口語訳 ロマ 1:3-4

1:3 御子に関するものである。御子は、肉によればダビデの子孫から生れ、

1:4 聖なる霊によれば、死人からの復活により、御力をもって神の御子と定められた。これがわたしたちの主イエス・キリストである。

 

口語訳 ロマ 9:5

9:5 また父祖たちも彼らのものであり、肉によればキリストもまた彼らから出られたのである。万物の上にいます神は、永遠にほむべきかな、アァメン。

 

口語訳 ピリ 2:6-8

2:6 キリストは、神のかたちであられたが、神と等しくあることを固守すべき事とは思わず、

2:7 かえって、おのれをむなしうして僕のかたちをとり、人間の姿になられた。その有様は人と異ならず、

2:8 おのれを低くして、死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順であられた。

 

(日)新共同訳1987 の引照

新共同 黙  1:10

1:10 ある主の日のこと、わたしは“霊”に満たされていたが、後ろの方でラッパのように響く大声を聞いた。

新共同 黙  4:2

4:2 わたしは、たちまち“霊”に満たされた。すると、見よ、天に玉座が設けられていて、その玉座の上に座っている方がおられた。

 

新共同 使  2:34-35

2:34 ダビデは天に昇りませんでしたが、彼自身こう言っています。『主は、わたしの主にお告げになった。「わたしの右の座に着け。

2:35 わたしがあなたの敵を/あなたの足台とするときまで。」』

 

新共同 ヘブ 1:13

1:13 神は、かつて天使のだれに向かって、/「わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまで、/わたしの右に座っていなさい」と言われたことがあるでしょうか。

 

新共同 Tペテ3:22

3:22 キリストは、天に上って神の右におられます。天使、また権威や勢力は、キリストの支配に服しているのです。

 

新共同 Tコリ15:25

15:25 キリストはすべての敵を御自分の足の下に置くまで、国を支配されることになっているからです。

 

新共同 ヘブ 10:13

10:13 その後は、敵どもが御自分の足台となってしまうまで、待ち続けておられるのです。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 口語訳 使  2:33-35

2:33 それで、イエスは神の右に上げられ、父から約束の聖霊を受けて、それをわたしたちに注がれたのである。このことは、あなたがたが現に見聞きしているとおりである。

2:34 ダビデが天に上ったのではない。彼自身こう言っている、/『主はわが主に仰せになった、

2:35 あなたの敵をあなたの足台にするまでは、/わたしの右に座していなさい』。

 

口語訳 ヘブ 1:13

1:13 神は、御使たちのだれに対して、/「あなたの敵を、あなたの足台とするときまでは、/わたしの右に座していなさい」/と言われたことがあるか。

 

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