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マタイ26:1−16

陰謀と香油と反逆

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

402601さて、イエスはこれらの言葉をすべて語り終えた時、彼の弟子たちに言った、

402602「あなたたちも知っている通り、二日後には過越祭がやって来る。すると人の子は、十字架につけられるために引き渡される」。

402603そのとき、祭司長たちと民の長老たちとは、カヤファと言われる大祭司の館にあつまった。

402604そして、策略をもってイエスを捕らえ、かつ殺すために協議した。

402605しかし彼らは言った、「祭りに〔なってからで〕は駄目だ。民の中で暴動が生じたりしないためだ」。

402606ところで、イエスがベタニアでらい病人シモンの家にいた時、

402607高価な香油の入った石膏の壺を持った一人の女が彼に近寄って来て、食事の席についている彼の頭の上に注ぎ始めた。

402608しかし弟子たちはこれを見て〔激しく〕怒って言った、「何のためにこのように無駄使いするのだ。

402609これを高く売って貧乏人たちに与えてやることもできたのに」。

402610しかしイエスは〔これを〕知って、彼らに言った、「なぜこの女性を困らせるのか。実は、私に対して良いことをしてくれたのである。

402611そもそも、貧しい者たちはいつもあなたたちと共にいる。しかし私は、いつまでもあなたたちのもとにいるわけではない。

402612つまりこの女(ひと)は、私の体のおもてにこの香油をかけてくれたが、それは私を埋葬する〔準備の〕ためだったなである。

402613アーメン、私はあなたたちに言う、世界中でこの福音が宣べ伝えられるところはどこでも、この女の行なったこともまた、その記念に語られるであろう」。

402614そののち、十二人の一人で、イスカリオテのユダと呼ばれていた者が、祭司長たちのもとへ行き、

402615言った、「あなたたちは私に何を与えてくれるか。この私は、あなたたちに彼を引き渡そうと思うのだ」。彼らはそこで、彼に銀三十枚を支払った。

402616そして彼は、その時より、イエスを引き渡すための良い機会をねらっていた。

 

新共同訳1987

26:1 イエスはこれらの言葉をすべて語り終えると、弟子たちに言われた。

26:2 「あなたがたも知っているとおり、二日後は過越祭である。人の子は、十字架につけられるために引き渡される。」

26:3 そのころ、祭司長たちや民の長老たちは、カイアファという大祭司の屋敷に集まり、

26:4 計略を用いてイエスを捕らえ、殺そうと相談した。

26:5 しかし彼らは、「民衆の中に騒ぎが起こるといけないから、祭りの間はやめておこう」と言っていた。

◆ベタニアで香油を注がれる

26:6 さて、イエスがベタニアで重い皮膚病の人シモンの家におられたとき、

26:7 一人の女が、極めて高価な香油の入った石膏の壺を持って近寄り、食事の席に着いておられるイエスの頭に香油を注ぎかけた。

26:8 弟子たちはこれを見て、憤慨して言った。「なぜ、こんな無駄遣いをするのか。

26:9 高く売って、貧しい人々に施すことができたのに。」

26:10 イエスはこれを知って言われた。「なぜ、この人を困らせるのか。わたしに良いことをしてくれたのだ。

26:11 貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではない。

26:12 この人はわたしの体に香油を注いで、わたしを葬る準備をしてくれた。

26:13 はっきり言っておく。世界中どこでも、この福音が宣べ伝えられる所では、この人のしたことも記念として語り伝えられるだろう。」

◆ユダ、裏切りを企てる

26:14 そのとき、十二人の一人で、イスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところへ行き、

26:15 「あの男をあなたたちに引き渡せば、幾らくれますか」と言った。そこで、彼らは銀貨三十枚を支払うことにした。

26:16 そのときから、ユダはイエスを引き渡そうと、良い機会をねらっていた。

 

前田訳1978

26:1 イエスがこれらのことばを皆終えられたときのこと、弟子たちにいわれた、

26:2 「あなた方の知るように、二日後に過越になる。そのとき人の子は引き渡されて十字架につけられよう」と。

26:3 そのころ大祭司や民の長老らがカヤパという大祭司の邸に集まり、

26:4 イエスを計略で捕えて殺そうと相談した。

26:5 しかし彼らはいった、「祭の時はよそう。民の間に騒ぎがおこるといけない」と。

26:6 イエスがベタニアでらい者シモンの家におられると、

26:7 高価な香油の壷を持ってひとりの女が近より、食卓につかれた彼の頭に注ぎかけた。

26:8 弟子たちはそれを見ていきどおっていう、「このぜいたくは何のためか。

26:9 これは高く売れて貧しい人々に施せたのに」と。

26:10 イエスはそれを知って彼らにいわれた、「なぜこの女の人をいじめるのか、わたしによいことをしてくれたのに。

26:11 貧しい人々はいつもあなた方のところにいるが、わたしはいつもではない。

26:12 彼女がわたしの体にこの香油をかけてくれたのはわたしを葬るためであった。

26:13 本当にいう、全世界この福音が伝えられるところ、この女の人のしたことも彼女をおぼえて語られよう」と。

26:14 そのとき、イスカリオテのユダといわれる十二人のひとりが大祭司のところへ出かけて、いわく、

26:15 「いくらくれますか、わたしが彼をあなた方に引き渡しましょう」と。彼らは銀貨三十を払った。

26:16 彼はそのときからイエスを引き渡すによい折をうかがっていた。

 

新改訳1970

26:1 イエスは、これらの話をすべて終えると、弟子たちに言われた。

26:2 「あなたがたの知っているとおり、二日たつと過越の祭りになります。人の子は十字架につけられるために引き渡されます。」

26:3 そのころ、祭司長、民の長老たちは、カヤパという大祭司の家の庭に集まり、

26:4 イエスをだまして捕え、殺そうと相談した。

26:5 しかし、彼らは、「祭りの間はいけない。民衆の騒ぎが起こるといけないから。」と話していた。

26:6 さて、イエスがベタニヤで、らい病人シモンの家におられると、

26:7 ひとりの女がたいへん高価な香油のはいった石膏のつぼを持ってみもとに来て、食卓に着いておられたイエスの頭に香油を注いだ。

26:8 弟子たちはこれを見て、憤慨して言った。「何のために、こんなむだなことをするのか。

26:9 この香油なら、高く売れて、貧乏な人たちに施しができたのに。」

26:10 するとイエスはこれを知って、彼らに言われた。「なぜ、この女を困らせるのです。わたしに対してりっぱなことをしてくれたのです。

26:11 貧しい人たちは、いつもあなたがたといっしょにいます。しかし、わたしは、いつもあなたがたといっしょにいるわけではありません。

26:12 この女が、この香油をわたしのからだに注いだのは、わたしの埋葬の用意をしてくれたのです。

26:13 まことに、あなたがたに告げます。世界中のどこででも、この福音が宣べ伝えられる所なら、この人のした事も語られて、この人の記念となるでしょう。」

26:14 そのとき、十二弟子のひとりで、イスカリオテ・ユダという者が、祭司長たちのところへ行って、

26:15 こう言った。「彼をあなたがたに売るとしたら、いったいいくらくれますか。」すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。

26:16 そのときから、彼はイエスを引き渡す機会をねらっていた。

 

塚本訳1963

26:1 イエスはこれらの話をことごとく終えた時、弟子たちに言われた、

26:2 「知っているとおり、あさっては過越の祭である。(その日)人の子(わたし)は十字架につけられるために(敵の手に)引き渡される。」

26:3 折りしも大祭司連と国の長老たちは、カヤパという大祭司の官邸に集まり、

26:4 計略でイエスを捕えて殺そうと決議した。

26:5 しかし「(早く片付けよう。)祭の時(に手を下して)はいけない。人民どもの間に騒動がおこると困る」と言っていた。

26:6 イエスがベタニヤで癩病人シモンの家におられるとき、

26:7 一人の女が非常に価の高い香油のはいった石膏の壷を持って近寄り、食卓についておられるイエスの頭に(香油をすっかり)注ぎかけた。

26:8 弟子たちはこれを見て、憤慨して言った、「なぜこんなもったいないことをするのだろう。

26:9 これは高く売れて、貧乏な人に施しが出来たのに。」

26:10 それと知ってイエスは言われた、「なぜこの婦人をいじめるのか。わたしに良いことをしてくれたではないか。

26:11 貧乏な人はいつもあなた達と一しょにいるが、わたしはいつも(一しょに)いるわけではない。

26:12 この婦人がわたしの体に香油をかけてくれたのは、わたしを葬るためである。

26:13 アーメン、わたしは言う、世界中どこでも(今後)この福音の説かれる所では、この婦人のしたことも、その記念のために一しょに語りつたえられるであろう。」

26:14 そのあと、イスカリオテのユダという十二人の(弟子の)一人が大祭司連の所に行って、

26:15 「いくらくれますか、あの男をあなた達に売ってもいいが」と言った。『彼らは(シケル)銀貨三十枚[六万円]を払い渡した。

26:16 この時からユダは、イエスを引き渡すよい機会をねらっていた。

 

口語訳1955

26:1 イエスはこれらの言葉をすべて語り終えてから、弟子たちに言われた。

26:2 「あなたがたが知っているとおり、ふつかの後には過越の祭になるが、人の子は十字架につけられるために引き渡される」。

26:3 そのとき、祭司長たちや民の長老たちが、カヤパという大祭司の中庭に集まり、

26:4 策略をもってイエスを捕えて殺そうと相談した。

26:5 しかし彼らは言った、「祭の間はいけない。民衆の中に騒ぎが起るかも知れない」。

26:6 さて、イエスがベタニヤで、らい病人シモンの家におられたとき、

26:7 ひとりの女が、高価な香油が入れてある石膏のつぼを持ってきて、イエスに近寄り、食事の席についておられたイエスの頭に香油を注ぎかけた。

26:8 すると、弟子たちはこれを見て憤って言った、「なんのためにこんなむだ使をするのか。

26:9 それを高く売って、貧しい人たちに施すことができたのに」。

26:10 イエスはそれを聞いて彼らに言われた、「なぜ、女を困らせるのか。わたしによい事をしてくれたのだ。

26:11 貧しい人たちはいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではない。

26:12 この女がわたしのからだにこの香油を注いだのは、わたしの葬りの用意をするためである。

26:13 よく聞きなさい。全世界のどこででも、この福音が宣べ伝えられる所では、この女のした事も記念として語られるであろう」。

26:14 時に、十二弟子のひとりイスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところに行って

26:15 言った、「彼をあなたがたに引き渡せば、いくらくださいますか」。すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。

26:16 その時から、ユダはイエスを引きわたそうと、機会をねらっていた。

 

文語訳1917

"402601","イエスこれらの言をみな語りをへて、弟子たちに言ひ給ふ、"

"402602","『なんぢらの知るごとく、二日の後は過越の祭なり、人の子は十字架につけられん爲に賣らるベし』  "

"402603","そのとき祭司長・民の長老ら、カヤパといふ大祭司の中庭に集り、"

"402604","詭計をもてイエスを捕へ、かつ殺さんと相議りたれど、"

"402605","又いふ『まつりの間は爲すべからず、恐らくは民の中に亂起らん』"

"402606","イエス、ベタニヤにて癩病人シモンの家に居給ふ時、"

"402607","ある女、石膏の壷に入りたる貴き香油を持ちて、近づき來り、食事の席に就き居給ふイエスの首に注げり。"

"402608","弟子たち之を見て憤ほり言ふ『何故かく濫なる費を爲すか。"

"402609","之を多くの金に賣りて、貧しき者に施すことを得たりしものを』"

"402610","イエス之を知りて言ひたまふ『何ぞこの女を悩すか、我に善き事をなせるなり。"

"402611","貧しき者は常に汝らと偕にをれど、我は常に偕に居らず。"

"402612","この女の我が體に香油を注ぎしは、わが葬りの備をなせるなり。"

"402613","誠に汝らに告ぐ、全世界いずこにても、この福音の宣傅へらるる處には、この女のなしし事も記念として語らるベし』"

"402614","ここに十二弟子の一人イスカリオテのユダといふ者、祭司長らの許にゆきて言ふ"

"402615","『なんぢらに彼を付さば、何ほど我に與へんとするか』彼ら銀三十を量り出せり。"

"402616","ユダこの時よりイエスを付さんと好き機を窺ふ。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マコ 14:1-11

14:1 過越の祭と種なしパンの祭との二日前になった。大祭司連と聖書学者たちは、どんな計略でイエスを捕えて殺そうかと考えていた。

14:2 「(早く片付けよう。)祭の時(に手を下して)はいけない。人民どもが騒動を起すかも知れない」と言っていたのである。

14:3 ベタニヤで癩病人シモンの家におられるとき、食卓についておられると、一人の女が混ぜ物のない、非常に高価なナルドの香油のはいった石膏の壷を持って来て、その壷をこわし、(香油をすっかり)イエスの頭に注ぎかけた。

14:4 数人の者は(これを見て、こう言って)互に憤慨した、「香油を、なぜこんなもったいないことをしたのだろう。

14:5 この香油は三百デナリ[十五万円]以上にも売れて、貧乏な人に施しが出来たのに。」そして女にむかっていきり立った。

14:6 イエスは言われた、「構わずにおきなさい。なぜいじめるのか。わたしに良いことをしてくれたのだ。

14:7 貧乏な人はいつもあなた達と一しょにいるから、したい時に慈善をすることが出来る。だがわたしはいつも一しょにいるわけではない。

14:8 この婦人はできるかぎりのことをした。──前もってわたしの体に油をぬって、葬る準備をしてくれたのである。

14:9 アーメン、わたしは言う、世界中どこででも(今後)福音の説かれる所では、この婦人のしたことも、その記念のために(一しょに)語りつたえられるであろう。」

14:10 ここに十二人の(弟子の)一人であるイスカリオテのユダは、イエスを売ろうとして大祭司連の所に出かけた。

14:11 彼らは聞いて喜び、金をやる約束をした。ユダはどうしてイエスを引き渡そうかと、よい機会をねらっていた。

 

塚本訳 ルカ 22:1-6

22:1 種無しパンの祭、すなわち、いわゆる過越の祭が近づいた。

22:2 大祭司連と聖書学者たちは、イエスを(そっと)無き者にする方法を考えていた。人民(が暴動を起すの)を恐れたのである。

22:3 すると(その時)悪魔が、十二人の(弟子の)数に入っていたイスカリオテと呼ばれるユダに入った。

22:4 彼は出かけていって、大祭司連、宮の守衛長たちとイエスを売る方法について話し合った。

22:5 彼は喜んで、金をやることに話をきめた。

22:6 ユダは承諾し、群衆の目をぬすんで彼らにイエスを引き渡すよい機会をねらっていた。

 

塚本訳 ルカ 7:36-39

7:36 (シモンという)ひとりのパリサイ人が一しょにお食事をと願ったので、そのパリサイ人の家に入って食卓に着かれた。

7:37 すると、その町に一人の罪の女がいた。イエスがパリサイ人の家で食卓についておられることを知ると、香油のはいった石膏の壷を持ってきて、

7:38 泣きながら後ろからイエスの足下に進み寄り、しばし涙で御足をぬらしていたが、やがて髪の毛でそれをふき、御足に接吻して香油を塗った。

7:39 イエスを招待したパリサイ人が見て、ひそかに思った、「もしもこの人が(ほんとうの)預言者だったら、自分にさわっている者がだれだか、どんな女だか、──罪の女だと分るはずであるのに!」

 

塚本訳 ヨハ 12:1-8

12:1 イエスは過越の祭の六日前に(また)ベタニヤに行かれた。ここにはイエスが死人の中から生きかえらせたラザロがいた。

12:2 するとそこでイエスのために宴会が催され、マルタは給仕をし、ラザロは相伴客の一人であった。

12:3 そのときマリヤは混ぜ物のない、非常に高価なナルドの香油一リトラ(三百二十八グラム)をイエスの足に塗り、髪の毛でそれをふいた。香油の薫が家に満ちた。

12:4 弟子の一人で、イエスを売るイスカリオテのユダが言う、

12:5 「なぜこの香油を三百デナリ(十五万円)に売って、貧乏な人に施さないのだろうか。」

12:6 ユダがこう言ったのは、貧乏な人のためを考えたのではなく、(会計係であった)彼は泥坊で、あずかっている金箱の中に入るものをごまかしていたからであった。

12:7 イエスは言われた、「構わずに、わたしの埋葬の日のためにそうさせておきなさい。

12:8 貧乏な人はいつもあなた達と一しょにいるが、わたしはいつも一しょにいるわけではないのだから。」

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

新共同 マタ 16:21

16:21 このときから、イエスは、御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活することになっている、と弟子たちに打ち明け始められた。

 

新共同 マタ 21:23

21:23 イエスが神殿の境内に入って教えておられると、祭司長や民の長老たちが近寄って来て言った。「何の権威でこのようなことをしているのか。だれがその権威を与えたのか。」

 

新共同 マタ 22:18

22:18 イエスは彼らの悪意に気づいて言われた。「偽善者たち、なぜ、わたしを試そうとするのか。

 

新共同 ルカ 11:7

11:7 すると、その人は家の中から答えるにちがいない。『面倒をかけないでください。もう戸は閉めたし、子供たちはわたしのそばで寝ています。起きてあなたに何かをあげるわけにはいきません。』

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

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(日)新共同訳1987 の引照

 

新共同 使  4:6

4:6 大祭司アンナスとカイアファとヨハネとアレクサンドロと大祭司一族が集まった。

 

新共同 使  1:16

1:16 「兄弟たち、イエスを捕らえた者たちの手引きをしたあのユダについては、聖霊がダビデの口を通して預言しています。この聖書の言葉は、実現しなければならなかったのです。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

口語訳 使  4:25-27

4:25 あなたは、わたしたちの先祖、あなたの僕ダビデの口をとおして、聖霊によって、こう仰せになりました、/『なぜ、異邦人らは、騒ぎ立ち、/もろもろの民は、むなしいことを図り、

4:26 地上の王たちは、立ちかまえ、/支配者たちは、党を組んで、/主とそのキリストとに逆らったのか』。

4:27 まことに、ヘロデとポンテオ・ピラトとは、異邦人らやイスラエルの民と一緒になって、この都に集まり、あなたから油を注がれた聖なる僕イエスに逆らい、

  

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マタイ26:17−29

最後の晩餐

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

402617さて、除酵祭の最初の日、弟子たちはイエスのところにやって来て言った、「過越の食事をなされるために、私たちはどこで用意したらよいでしょうか」。

402618すると彼は言った、「都の中に行って、ある人のもとへ〔行くのだ〕。そして彼に言うのだ、『先生が、「私の時は近い。私はあなたのもとで、私の弟子たちと過越を行なおう」と言っておられます』」。

402619そこで弟子たちはイエスが彼らに言い付けた通りに行ない、過越の用意をした。

402620さて、夕方になると、彼は十二人と一緒に食事の席についた。

402621そして彼らが食べている時、イエスは言った、「アーメン、私はあなたたちに言う、あなたたちの一人が、私を売り渡すであろう」。

402622すると彼らは、はなはだしく悲しみ、一人一人彼に言い始めた、「主よ、まさか、この私なのでは」。

402623そこで彼は答えて言った、「私と共に鉢の中に〔食物を持った〕手を浸す者、その者が私を売り渡すであろう。

402624たしかに人の子は彼について書いてある通り、去って行く。しかし禍いだ、人の子を売り渡すその人は。その者にとっては、生まれて来なかった方がましであったろうに」。

402625そこで彼を売り渡す者、ユダが答えて言った、「ラビよ、まさか、この私なのでは」。イエスは彼に言う、「それはあなたの言ったことだ」。

402626さて、彼らが食べている時に、イエスはパンをとり、そして〔神を〕祝してそれを裂いた。そして弟子たちに与えながら言った、「取れ、食べよ、これは私の体である」。

402627また、杯をとって、そして感謝して彼らに与えて言った、「皆、そこから飲め。

402628なぜならば、これは契約の〔ための〕私の血であり、多くの人のため、〔その〕罪の赦しとなるように、流されるものだからである。

402629また、私はあなたたちに言う、私は今から後、もはや二度とこの葡萄の木からできたものを飲むことはない、私の父の王国においてそれを新たにあなたたちと共に飲む、かの日までは」。

 

新共同訳1987

26:17 除酵祭の第一日に、弟子たちがイエスのところに来て、「どこに、過越の食事をなさる用意をいたしましょうか」と言った。

26:18 イエスは言われた。「都のあの人のところに行ってこう言いなさい。『先生が、「わたしの時が近づいた。お宅で弟子たちと一緒に過越の食事をする」と言っています。』」

26:19 弟子たちは、イエスに命じられたとおりにして、過越の食事を準備した。

26:20 夕方になると、イエスは十二人と一緒に食事の席に着かれた。

26:21 一同が食事をしているとき、イエスは言われた。「はっきり言っておくが、あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ろうとしている。」

26:22 弟子たちは非常に心を痛めて、「主よ、まさかわたしのことでは」と代わる代わる言い始めた。

26:23 イエスはお答えになった。「わたしと一緒に手で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る。

26:24 人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかった。」

26:25 イエスを裏切ろうとしていたユダが口をはさんで、「先生、まさかわたしのことでは」と言うと、イエスは言われた。「それはあなたの言ったことだ。」

◆主の晩餐

26:26 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさい。これはわたしの体である。」

26:27 また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。「皆、この杯から飲みなさい。

26:28 これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。

26:29 言っておくが、わたしの父の国であなたがたと共に新たに飲むその日まで、今後ぶどうの実から作ったものを飲むことは決してあるまい。」

 

前田訳1978

26:17 種なしパンの祭りの初日に弟子たちがイエスのところへ来て行った、「どこで過越のお食事を用意しましょうか」と。

26:18 彼はいわれた、「町のだれそれのところへ行っていえ、先生が、『わが時は近い、あなたのところで弟子たちと過越をしよう』といわれる」と。

26:19 弟子たちはイエスが命じられたようにして過越の用意をした。

26:20 夕になると、彼は十二人と食事につかれた。

26:21 彼らの食事中にいわれた、「本当にいう、あなた方のひとりがわたしを引き渡そう」と。

26:22 彼らはたいそう悲しんでひとりひとりいいはじめた、「主よ、わたしのことですか」と。

26:23 彼は答えられた、「わたしとともに手を鉢に入れて食べているものがわたしを引き渡そう。

26:24 人の子は聖書にあるとおりに去り行く。わざわいなのは人の子を引き渡すその人!その人は生まれなければよかったのに」と。

26:25 彼を引き渡すユダが答えた。「わたしのことですか、先生」と。彼はいわれる、「あなたのいうとおり」と。

26:26 食事中イエスはパンを取り祝福して裂き、弟子たちに与えていわれた、「取ってお食べ。これはわが体である」と。

26:27 そして、杯を取り、感謝して彼らに与えていわれた、「皆この杯からお飲み。

26:28 これはわが契約の血、多くの人の罪のゆるしのために流すもの。

26:29 わたしはいいおく、わが父の国であなた方とともに新しいのを飲むその日まで、わたしはこれから決してこのぶどうの実のものを飲むまい」と。

 

新改訳1970

26:17 さて、種なしパンの祝いの第一日に、弟子たちがイエスのところに来て言った。「過越の食事をなさるのに、私たちはどこで用意をしましょうか。」

26:18 イエスは言われた。「都にはいって、これこれの人のところに行って、『先生が「わたしの時が近づいた。わたしの弟子たちといっしょに、あなたのところで過越を守ろう。」と言っておられる。』と言いなさい。」

26:19 そこで、弟子たちはイエスに言いつけられたとおりにして、過越の食事の用意をした。

26:20 さて、夕方になって、イエスは十二弟子といっしょに食卓に着かれた。

26:21 みなが食事をしているとき、イエスは言われた。「まことに、あなたがたに告げます。あなたがたのうちひとりが、わたしを裏切ります。」

26:22 すると、弟子たちは非常に悲しんで、「主よ。まさか私のことではないでしょう。」とかわるがわるイエスに言った。

26:23 イエスは答えて言われた。「わたしといっしょに鉢に手を浸した者が、わたしを裏切るのです。

26:24 確かに、人の子は、自分について書いてあるとおりに、去って行きます。しかし、人の子を裏切るような人間はのろわれます。そういう人は生まれなかったほうがよかったのです。」

26:25 すると、イエスを裏切ろうとしていたユダが答えて言った。「先生。まさか私のことではないでしょう。」イエスは彼に、「いや、そうだ。」と言われた。

26:26 また、彼らが食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福して後、これを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取って食べなさい。これはわたしのからだです。」

26:27 また杯を取り、感謝をささげて後、こう言って彼らにお与えになった。「みな、この杯から飲みなさい。

26:28 これは、わたしの契約の血です。罪を赦すために多くの人のために流されるものです。

26:29 ただ、言っておきます。わたしの父の御国で、あなたがたと新しく飲むその日までは、わたしはもはや、ぶどうの実で造った物を飲むことはありません。」

 

塚本訳1963

26:17 種なしパンの祭の初めの日(の朝)、弟子たちがイエスの所に来て言った、「どこで過越のお食事の支度をしましょうか。」

26:18 イエスは言われた、「都のだれそれの所まで行って、『わたしの時は近づいた。あなたの所で弟子たちと一しょに過越の食事をまもる、と先生が言われる』と言いなさい。」

26:19 弟子たちはイエスに命じられたとおりにして、過越の食事の支度をした。

26:20 夕方になると、イエスは十二人の弟子たちをつれて席につかれた。

26:21 彼らが食事をしているとき、言われた、「アーメン、わたしは言う、あなた達のうちの一人が、わたしを(敵に)売ろうとしている!」

26:22 (これを聞くと)弟子たちはすっかり悲しくなって、「主よ、わたしではないでしょう!」(「わたしではないでしょう!」)と、ひとりびとりイエスに言い始めた。

26:23 イエスは答えられた、「わたしと一しょに同じ鉢から食べている者、それがわたしを売る。

26:24 人の子(わたし)は聖書に書いてあるとおりに死んでゆく。だが人の子を売るその人は、ああかわいそうだ!生まれなかった方がよっぽど仕合わせであった。」

26:25 イエスを売るユダが口を出した、「先生、わたしではないでしょう。」彼に言われる、「いや、そうかも知れない。」

26:26 (ユダが立ち去ったあと、)彼らが食事をしているとき、イエスは(いつものように)パンを(手に)取り、(神を)賛美して裂き、弟子たちに渡して言われた、「取って食べなさい、これはわたしの体である。」

26:27 また杯を取り、(神に)感謝したのち、彼らに渡して言われた、「皆この杯から飲みなさい。

26:28 これは多くの人の罪を赦されるために流す、わたしの『約束の血』であるから。

26:29 しかしわたしは言う、わたしの父上の国で、あなた達と一しょに新しいのを飲むその日まで、わたしは今後決して、この、葡萄の木から出来たものを飲まない。」

 

口語訳1955

26:17 さて、除酵祭の第一日に、弟子たちはイエスのもとにきて言った、「過越の食事をなさるために、わたしたちはどこに用意をしたらよいでしょうか」。

26:18 イエスは言われた、「市内にはいり、かねて話してある人の所に行って言いなさい、『先生が、わたしの時が近づいた、あなたの家で弟子たちと一緒に過越を守ろうと、言っておられます』」。

26:19 弟子たちはイエスが命じられたとおりにして、過越の用意をした。

26:20 夕方になって、イエスは十二弟子と一緒に食事の席につかれた。

26:21 そして、一同が食事をしているとき言われた、「特にあなたがたに言っておくが、あなたがたのうちのひとりが、わたしを裏切ろうとしている」。

26:22 弟子たちは非常に心配して、つぎつぎに「主よ、まさか、わたしではないでしょう」と言い出した。

26:23 イエスは答えて言われた、「わたしと一緒に同じ鉢に手を入れている者が、わたしを裏切ろうとしている。

26:24 たしかに人の子は、自分について書いてあるとおりに去って行く。しかし、人の子を裏切るその人は、わざわいである。その人は生れなかった方が、彼のためによかったであろう」。

26:25 イエスを裏切ったユダが答えて言った、「先生、まさか、わたしではないでしょう」。イエスは言われた、「いや、あなただ」。

26:26 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福してこれをさき、弟子たちに与えて言われた、「取って食べよ、これはわたしのからだである」。

26:27 また杯を取り、感謝して彼らに与えて言われた、「みな、この杯から飲め。

26:28 これは、罪のゆるしを得させるようにと、多くの人のために流すわたしの契約の血である。

26:29 あなたがたに言っておく。わたしの父の国であなたがたと共に、新しく飲むその日までは、わたしは今後決して、ぶどうの実から造ったものを飲むことをしない」。

 

文語訳1917

"402617","除酵祭の初の日、弟子たちイエスに來りて言ふ『過越の食をなし給ふために、何處に我らが備ふる事を望み給ふか』"

"402618","イエス言ひたまふ『都にゆき、某のもとに到りて「師いふ、わが時近づけり。われ弟子たちと共に過越を汝の家にて守らん」と言へ』  "

"402619","弟子たちイエスの命じ給ひし如くして、過越の備をなせり。"

"402620","日暮れて十二弟子とともに席に就きて、"

"402621","食するとき言ひ給ふ『まことに汝らに告ぐ、汝らの中の一人われを賣らん』"

"402622","弟子たち甚く憂ひて、おのおの『主よ、我なるか』と言ひいでしに、"

"402623","答へて言ひたまふ『我とともに手を鉢に入るる者われを賣らん。  "

"402624","人の子は己に就きて録されたる如く逝くなり。されど人の子を賣る者は禍害なるかな、その人は生れざりし方よかりしものを』"

"402625","イエスを賣るユダ答へて言ふ『ラビ、我なるか』イエス言ひ給ふ『なんぢの言へる如し』"

"402626","彼ら食しをる時、イエス、パンをとり、祝してさき、弟子たちに與へて言ひ給ふ『取りて食へ、これは我が體なり』"

"402627","また酒杯をとりて謝し、彼らに與へて言ひ給ふ『なんぢら皆この酒杯より飲め。"

"402628","これは契約のわが血なり、多くの人のために、罪の赦を得させんとて流す所のものなり。"

"402629","われ汝らに告ぐ、わが父の國にて新しきものを汝らと共に飲む日までは、われ今より後この葡萄の果より成るものを飲まじ』  "

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 ヨハ 14:12-25

14:12 アーメン、アーメン、わたしは言う、わたしを信ずる者は、わたしがするのと同じ業をすることができる。いや、それよりももっと大きな業をすることができる。わたしが父上の所に行って、

14:13 あなた達がわたしの名で願えば、なんでもかなえてあげるからだ。これは父上が子によって栄光をお受けになるためである。

14:14 (繰返して言う、)わたしの名でわたしに何か求めれば、(かならず)それをかなえてあげる。

14:15 あなた達は(皆別れを悲しんでいるが、本当に)わたしを愛するなら、わたしの掟を守り(互に愛し)なさい。

14:16 そうすればわたしも父上に願って、(わたしに代わる)ほかの弁護者をおくっていただき、いつまでもあなた達と一しょにおるようにしてあげる。

14:17 これは真理の霊である。この世(の人)には見えもせず、わかりもしないから、これを受けいれることが出来ない。(しかし)あなた達にはこの霊がわかる。いつもあなた達のところをはなれず、また、あなた達の中におるのだから。

14:18 わたしは父上の所に行くけれども、あなた達を孤児にはしておかない。(すぐ)かえって来る。

14:19 もう少しするとこの世(の人)はもはやわたしを見ることができなくなるが、あなた達は(間もなく)わたしを見ることができる。わたしは(死んでまた)生き、(それによって)あなた達も生きるからである。

14:20 その時あなた達は、わたしが父上の中に(おるように)、あなた達がわたしの中に、わたしがあなた達の中におることを知るであろう。

14:21 わたしの掟をたもち、これを守る者、それがわたしを愛する者である。わたしを愛する者はわたしの父上に愛され、わたしもその人を愛して、その人に自分を現わすであろう。(だからわたしを愛する者だけが、わたしを見ることができるのだ。)」

14:22 イスカリオテでない方のユダが言う、「主よ、いったいどういうわけで、わたし達だけに御自分を現わし、この世(の人)にはそうしようとされないのですか。」

14:23 イエスは答えられた、「わたしを愛する者は、わたしの言葉を守る。するとわたしの父上はその人を愛され、わたし達は(父上もわたしも)、その人のところに行って、同居するであろう。

14:24 (しかし)わたしを愛しない者は、わたしの言葉を守らない。(だからわたしを見ることができない。)あなた達が(わたしから)聞く言葉はわたしの言葉ではない、わたしを遣わされた父上の言葉である。

14:25 わたしはこれだけのことを、(まだ)あなた達と一しょにおるあいだに話した。(これ以上のことは話してもわからないからだ。)

 

塚本訳 ルカ 22:7-23

22:7 過越の小羊を屠るべき種無しパンの祭の日が来た。

22:8 イエスはこう言ってペテロとヨハネとを使いにやられた、「わたし達の過越の食事の支度をして来なさい。」

22:9 二人が言った、「どこで支度をしましょうか。」

22:10 彼らに言われた、「都に入ると、水瓶をかついだ男に出合うから、そのあとについて行って、その人が入ってゆく家にはいって、

22:11 その家の主人に、『わたしが弟子たちと一しょに過越の食事をする部屋はどこか、と先生があなたに言われる』と言いなさい。

22:12 するとその人は敷物のしいてある、大きな二階座敷に案内してくれるから、そこで(食事の)支度をしなさい。」

22:13 二人は行って見ると、はたしてイエスの言葉どおりだったので、(そこで)過越の食事の支度をした。

22:14 (日が暮れて食事の)時間になると、イエスは席につかれた。使徒たちも一しょであった。

22:15 彼らに言われた、「わたしは苦しみをうける前に、あなた達と一しょにこの過越の食事がしたくて、たまらなかった。

22:16 わたしは言う、神の国でほんとうの過越の食事──(罪のあがないの記念の食事)──をする時まで、わたしはもう決して、この(エジプトからあがなわれた記念の)食事をしないのだから。」

22:17 そして(いつものように)杯を受け取り、(神に)感謝したのち、(弟子たちに)言われた、「これを取って、みなで回して飲みなさい。

22:18 わたしは言う、今からのち神の国が来るまで、わたしは決して葡萄の木から出来たものを飲まないのだから。」

22:19 またパンを(手に)取り、感謝して裂き、彼らに渡して言われた、「これはわたしの体である。[以下及び20無し

22:20

22:21 しかし驚いてはいけない、わたしを(敵に)売る者が、わたしと一しょに手を食事の上において食事をしている!

22:22 人の子(わたしはかねて神に)定められているとおりに死んでゆくのだから。しかし(人の子を)売るその人は、ああかわいそうだ!」

22:23 (これを聞くと)弟子たちは、自分たちのうちでいったいだれがそんな(だいそれた)ことをしようとしているのかと、みなで言い合いを始めた。

 

塚本訳 ヨハ 13:18

13:18 (幸いであると言っても、)あなた達みんながそうだと言うのではない。どんな人を(弟子に)選んだか、わたしは(始めから)知っている。(中には不心得な者もあるようだ。)しかしそれは、〃(いつも一しょに)わたしのパンを食べる(親しい)者が、踵をあげてわたしを蹴飛ばした〃という聖書の言葉が成就するためである。

 

塚本訳 ヨハ 13:21-30

13:21 こう言ったあと、イエスはひどく興奮して、(弟子たちに)はっきりこう言われた、「アーメン、アーメン、わたしは言う、あなた達のうちの一人が、わたしを(敵に)売ろうとしている!」

13:22 弟子たちはだれのことを言われるのか見当がつかず、顔を見合わせていた。

13:23 一人の弟子がイエスの胸に寄り添って席についていた。イエスはこの弟子を(特別に)愛しておられた。

13:24 シモン・ペテロがその弟子に首で合図をして(ささやいて)言う、「だれのことを言っておられるのか、おしえてくれ。」

13:25 それでその弟子は(うしろの)イエスの胸にもたれかかって、たずねる、「主よ、だれですか。」

13:26 イエスが(彼に)答えられる、「わたしが一きれのパンをひたして渡すその人が、それだ。」それからパンを(汁に)ひたし、イスカリオテのシモンの子ユダに渡される。

13:27 ユダがそのパンを受け取(って食べ)ると、その時、悪魔がユダに入った。そこでイエスがユダに言われる、「しようとしていることをさっさとしたがよかろう。」

13:28 しかしなんのためにこう言われたのか、食卓につく者のだれにもわからなかった。

13:29 中には、ユダは金箱をあずかっているので、イエスは「祭に必要な物を買っておけ」とか、貧乏な人たちに何かやるように、とか言われるのだと思った者があった。

13:30 ユダはパンを食べると、すぐ出て行った。夜であった。──(そとは丸い月がかがやいていたが、ユダの心は真暗であった。)

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

新共同 マコ 14:22

14:22 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取りなさい。これはわたしの体である。」

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

口語訳 Tコリ15:3

15:3 わたしが最も大事なこととしてあなたがたに伝えたのは、わたし自身も受けたことであった。すなわちキリストが、聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、

 

口語訳 ロマ 8:32-34

8:32 ご自身の御子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者のために死に渡されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。

8:33 だれが、神の選ばれた者たちを訴えるのか。神は彼らを義とされるのである。

8:34 だれが、わたしたちを罪に定めるのか。キリスト・イエスは、死んで、否、よみがえって、神の右に座し、また、わたしたちのためにとりなして下さるのである。

 

口語訳 ロマ 5:12

5:12 このようなわけで、ひとりの人によって、罪がこの世にはいり、また罪によって死がはいってきたように、こうして、すべての人が罪を犯したので、死が全人類にはいり込んだのである。

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

新共同 使  17:2-3

17:2 パウロはいつものように、ユダヤ人の集まっているところへ入って行き、三回の安息日にわたって聖書を引用して論じ合い、

17:3 「メシアは必ず苦しみを受け、死者の中から復活することになっていた」と、また、「このメシアはわたしが伝えているイエスである」と説明し、論証した。

 

新共同 使  26:22-23

26:22 ところで、私は神からの助けを今日までいただいて、固く立ち、小さな者にも大きな者にも証しをしてきましたが、預言者たちやモーセが必ず起こると語ったこと以外には、何一つ述べていません。

26:23 つまり私は、メシアが苦しみを受け、また、死者の中から最初に復活して、民にも異邦人にも光を語り告げることになると述べたのです。」

 

新共同 Tコリ15:3

15:3 最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、わたしも受けたものです。すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、

 

新共同 Tペテ1:10-11

1:10 この救いについては、あなたがたに与えられる恵みのことをあらかじめ語った預言者たちも、探求し、注意深く調べました。

1:11 預言者たちは、自分たちの内におられるキリストの霊が、キリストの苦難とそれに続く栄光についてあらかじめ証しされた際、それがだれを、あるいは、どの時期を指すのか調べたのです。

 

新共同 Tコリ11:23-25

11:23 わたしがあなたがたに伝えたことは、わたし自身、主から受けたものです。すなわち、主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、

11:24 感謝の祈りをささげてそれを裂き、「これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。

11:25 また、食事の後で、杯も同じようにして、「この杯は、わたしの血によって立てられる新しい契約である。飲む度に、わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。

 

新共同 Tコリ10:16

10:16 わたしたちが神を賛美する賛美の杯は、キリストの血にあずかることではないか。わたしたちが裂くパンは、キリストの体にあずかることではないか。

 

新共同 黙  3:20

3:20 見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。だれかわたしの声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。

 

新共同 黙  7:17

7:17 玉座の中央におられる小羊が彼らの牧者となり、/命の水の泉へ導き、/神が彼らの目から涙をことごとく/ぬぐわれるからである。」

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

口語訳 使  17:2-3

17:2 パウロは例によって、その会堂にはいって行って、三つの安息日にわたり、聖書に基いて彼らと論じ、

17:3 キリストは必ず苦難を受け、そして死人の中からよみがえるべきこと、また「わたしがあなたがたに伝えているこのイエスこそは、キリストである」とのことを、説明もし論証もした。

 

口語訳 使  26:22-23

26:22 しかし、わたしは今日に至るまで神の加護を受け、このように立って、小さい者にも大きい者にもあかしをなし、預言者たちやモーセが、今後起るべきだと語ったことを、そのまま述べてきました。

26:23 すなわち、キリストが苦難を受けること、また、死人の中から最初によみがえって、この国民と異邦人とに、光を宣べ伝えるに至ることを、あかししたのです」。

 

口語訳 Tコリ15:3

15:3 わたしが最も大事なこととしてあなたがたに伝えたのは、わたし自身も受けたことであった。すなわちキリストが、聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、

 

口語訳 Tペテ1:10-11

1:10 この救については、あなたがたに対する恵みのことを預言した預言者たちも、たずね求め、かつ、つぶさに調べた。

1:11 彼らは、自分たちのうちにいますキリストの霊が、キリストの苦難とそれに続く栄光とを、あらかじめあかしした時、それは、いつの時、どんな場合をさしたのかを、調べたのである。

 

口語訳 Tコリ11:23-25

11:23 わたしは、主から受けたことを、また、あなたがたに伝えたのである。すなわち、主イエスは、渡される夜、パンをとり、

11:24 感謝してこれをさき、そして言われた、「これはあなたがたのための、わたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい」。

11:25 食事ののち、杯をも同じようにして言われた、「この杯は、わたしの血による新しい契約である。飲むたびに、わたしの記念として、このように行いなさい」。

 

口語訳 Tコリ10:16

10:16 わたしたちが祝福する祝福の杯、それはキリストの血にあずかることではないか。わたしたちがさくパン、それはキリストのからだにあずかることではないか。

 

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マタイ26:30−35

ペテロのつまずきの預言

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

402630そこで彼らは讃美歌を歌って、オリーブ山へと出て行った。

402631そのとき、イエスは彼らに言う、「あなたたち全員が、この夜私に躓くことになるであろう。というのも、次のように書いてあるからである、

   私は羊飼いを打つであろう、

   そうするとその羊飼いの羊の群は、ちりぢりにされてしまうであろう。

402632だが、私は自分が起こされた後、あなたたちより先にガリラヤへ行くであろう」。

402633しかしペトロが答えて彼に言った、「皆の者があなたに躓いたとしても、この私は決して躓きません」。

402634イエスは彼に言った、「アーメン、私はあなたに言う、あなたは今晩、鶏が啼く前に、三度私を否むであろう」。

402635ペトロは彼に言う、「たとえもし私があなたと一緒に死なねばならないとしても、決してあなたを否んだりは致しません」。弟子たちは皆、同じように言った。 

新共同訳1987

26:30 一同は賛美の歌をうたってから、オリーブ山へ出かけた。

◆ペトロの離反を予告する

26:31 そのとき、イエスは弟子たちに言われた。「今夜、あなたがたは皆わたしにつまずく。『わたしは羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散ってしまう』/と書いてあるからだ。

26:32 しかし、わたしは復活した後、あなたがたより先にガリラヤへ行く。」

26:33 するとペトロが、「たとえ、みんながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」と言った。

26:34 イエスは言われた。「はっきり言っておく。あなたは今夜、鶏が鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう。」

26:35 ペトロは、「たとえ、御一緒に死なねばならなくなっても、あなたのことを知らないなどとは決して申しません」と言った。弟子たちも皆、同じように言った。

 

前田訳1978

26:30 彼らは讃美歌をうたってからオリブ山へと出かけた。

26:31 そのときイエスは彼らにいわれる、「今夜あなた方は皆わたしにつまずこう。聖書にいわく、『われは羊飼いを打とう、すると群れの羊は散らされよう』と。

26:32 しかしわたしがよみがえってのちにわたしはあなた方に先立ってガリラヤへ行こう」。

26:33 ペテロは答えて彼にいう、「たとえ皆があなたにつまずいてもわたしは決してつまずきますまい」と。

26:34 イエスは彼にいわれる、「本当にいう、今夜にわとりが鳴く前に、三たびあなたはわたしを知らないといおう」と。

26:35 ペテロは彼にいう、「たとえあなたとともに死なねばならぬとも、決してあなたを知らぬとはいいますまい」。すべての弟子も同じようにいった。

 

新改訳1970

26:30 そして、賛美の歌を歌ってから、みなオリーブ山へ出かけて行った。

26:31 そのとき、イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたはみな、今夜、わたしのゆえにつまずきます。『わたしが羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散り散りになる。』と書いてあるからです。

26:32 しかしわたしは、よみがえってから、あなたがたより先に、ガリラヤへ行きます。」

26:33 すると、ペテロがイエスに答えて言った。「たとい全部の者があなたのゆえにつまずいても、私は決してつまずきません。」

26:34 イエスは彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。今夜、鶏が鳴く前に、あなたは三度、わたしを知らないと言います。」

26:35 ペテロは言った。「たとい、ごいっしょに死ななければならないとしても、私は、あなたを知らないなどとは決して申しません。」弟子たちはみなそう言った。

 

塚本訳1963

26:30 (食事がすむと、)みなで賛美歌をうたったのち、オリブ山へ出かけた。(もう真夜中すぎであった。)

26:31 その時イエスは弟子たちに言われる、「今夜あなた達は一人のこらずわたしにつまずくであろう。(聖書に)『わたしは羊飼いを打つ、羊の群はちりぢりになるであろう』と書いてあるからである。(羊飼はわたし、羊はあなた達である。)

26:32 しかしわたしは復活した後、あなた達より先にガリラヤに行く。(そこでまた会おう。)」

26:33 するとペテロは答えた、「仰せのとおり皆があなたにつまずいても、このわたしは断じてつまずきません。」

26:34 イエスはペテロに言われた、「アーメン、わたしは言う、今夜、鶏が鳴く前に、三度、あなたはわたしを知らないと言う。」

26:35 ペテロが言う、「たとえご一しょに死なねばならなくても、あなたを知らないなどとは、決して申しません。」(ほかの)弟子たちも皆、口をそろえてそう言った。

 

口語訳1955

26:30 彼らは、さんびを歌った後、オリブ山へ出かけて行った。

26:31 そのとき、イエスは弟子たちに言われた、「今夜、あなたがたは皆わたしにつまずくであろう。『わたしは羊飼を打つ。そして、羊の群れは散らされるであろう』と、書いてあるからである。

26:32 しかしわたしは、よみがえってから、あなたがたより先にガリラヤへ行くであろう」。

26:33 するとペテロはイエスに答えて言った、「たとい、みんなの者があなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」。

26:34 イエスは言われた、「よくあなたに言っておく。今夜、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないというだろう」。

26:35 ペテロは言った、「たといあなたと一緒に死なねばならなくなっても、あなたを知らないなどとは、決して申しません」。弟子たちもみな同じように言った。

 

文語訳1917

"402630","彼ら讃美を歌ひて後オリブ山に出でゆく。"

"402631","ここにイエス弟子たちに言ひ給ふ『今宵なんぢら皆われに就きて躓かん「われ牧羊者を打たん、さらば群の羊散るべし」と録されたるなり。"

"402632","されど我よみがへりて後、なんぢらに先立ちてガリラヤに往かん』"

"402633","ペテロ答へて言ふ『仮令みな汝に就きて躓くとも我はいつまでも躓かじ』"

"402634","イエス言ひ給ふ『まことに汝に告ぐ、こよひ鷄鳴く前に、なんぢ三たび我を否むベし』"

"402635","ペテロ言ふ『我なんぢと共に死ぬべき事ありとも汝を否まず』弟子たち皆かく言へり。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マコ 14:26-31

14:26 (食事がすむと、)みなで讃美歌をうたったのち、オリブ山へ出かけた。(もう真夜中すぎであった。)

14:27 (道で)イエスは弟子たちに言われる、「(今夜)あなた達は、一人のこらず(信仰に)つまずくであろう。(聖書に)『わたしは羊飼を打つ、羊はちりぢりになるであろう』と書いてあるからである。(羊飼はわたし、羊はあなた達である。)

14:28 しかしわたしは復活した後、あなた達より先にガリラヤに行く。(そこでまた会おう。)」

14:29 するとペテロは言った、「仰せのとおり皆がつまずいても、このわたしはつまずきません。」

14:30 イエスはペテロに言われる、「アーメン、わたしは言う、きょう今夜、鶏が二度鳴く前に、あなたは三度、わたしを知らないと言う。」

14:31 するとペテロが躍起となって言った、「たとえご一しょに死なねばならなくても、あなたを知らないなどとは、決して申しません。」皆も異口同音にこたえた。

 

塚本訳 ルカ 23:31-34

23:31 (罪のない)生木(のわたし)でさえ、こんな目にあわされるのだ。まして(罪にくされた)枯木は、どうなることであろうか!」

23:32 ほかに二人の罪人も、処刑されるためイエスと共に引かれていった。

23:33 髑髏という所に着くと、(兵卒らは)そこでイエスを十字架につけた。また罪人も、一人を右に、一人を左に(十字架につけた)。

23:34 するとイエスは言われた、「お父様、あの人たちを赦してやってください、何をしているか知らずにいるのです。」『彼らは籤を引いて、』イエスの『着物を自分たちで分けた。』

 

塚本訳 ヨハ 13:36-38

13:36 シモン・ペテロが言う、「主よ、どこへ行かれますか。」イエスは答えられた、「あなたは今わたしの行く所について来ることは出来ないが、あとでついて来る。(いやでも、ついて来ねばならない時が来る。)」

13:37 ペテロが言う、「主よ、なぜいますぐついて行くことが出来ないのですか。あなたのためなら、命でも捨てます。」

13:38 イエスが答えられる、「わたしのためなら、命でも捨てると言うのか。アーメン、アーメン、わたしは言う、あなたが三度わたしを知らないと言うまで、鶏は決して鳴かないであろう。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

新共同 マタ 11:6

11:6 わたしにつまずかない人は幸いである。」

 

新共同 マタ 28:7

28:7 それから、急いで行って弟子たちにこう告げなさい。『あの方は死者の中から復活された。そして、あなたがたより先にガリラヤに行かれる。そこでお目にかかれる。』確かに、あなたがたに伝えました。」

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

口語訳 ピリ 2:3

2:3 何事も党派心や虚栄からするのでなく、へりくだった心をもって互に人を自分よりすぐれた者としなさい。

 

口語訳 Tコリ10:12

10:12 だから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい。

 

口語訳 ピリ 2:12

2:12 わたしの愛する者たちよ。そういうわけだから、あなたがたがいつも従順であったように、わたしが一緒にいる時だけでなく、いない今は、いっそう従順でいて、恐れおののいて自分の救の達成に努めなさい。

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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マタイ26:36−46

ゲッセマネ

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

402636そのあとイエスは、彼らと共にゲツセマネと言われている場所にやって来る。そして彼は弟子たちに言う、「私が向こうに行って祈っている間、このところに座っていなさい」。

402637そして彼は、ペトロとゼベダイの二人の子を連れて行くと、悲しみ、悩み始めた。

402638そのときイエスは彼らに言う、「私の魂は死ぬほどに悲しい。ここに留まって、私と共に目を覚ましていなさい」。

402639そして少し先に行って顔を〔大地につけて〕ひれ伏し、祈って言った、「私の父よ、もしできることならこの杯が私から去って行きますように。しかしながら、私の望むようにではなく、あなたの望まれるように」。

402640そして弟子たちのところへ〔戻って〕来ると、彼らが眠っているのを見つける。そしてペトロに言う、「あなたたちはこのように、ひと時も私と共に目を覚ましてはいられないのか。

402641目を覚ましておれ、祈っておれ。試みに陥ってしまわないためだ。霊ははやっても、肉が弱いのだ」。

402642再び、二度目に行って、祈って言った、「私の父よ、もし私がこれを飲まない限り、それは去って行くことができないのであれば、あなたの意志(おもい)が成りますように」。

402643そしてやって来ると、彼らが再び眠っているのを見つけた。たしかに、彼らの眼は重く垂れてしまっていた。

402644そこで彼は、彼らを残しておいて再び行って、重ねて同じ言葉を言いながら三度目に祈った。

402645そのあとで弟子たちのところへやって来て、彼らに言う、「なお眠っているのか、また休んでいるのか。見よ、時は近づいた。そして人の子は罪人らの手に渡される。

402646立て、行こう。見よ、私を売り渡す者が近づいた」。

 

新共同訳1987

26:36 それから、イエスは弟子たちと一緒にゲツセマネという所に来て、「わたしが向こうへ行って祈っている間、ここに座っていなさい」と言われた。

26:37 ペトロおよびゼベダイの子二人を伴われたが、そのとき、悲しみもだえ始められた。

26:38 そして、彼らに言われた。「わたしは死ぬばかりに悲しい。ここを離れず、わたしと共に目を覚ましていなさい。」

26:39 少し進んで行って、うつ伏せになり、祈って言われた。「父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願いどおりではなく、御心のままに。」

26:40 それから、弟子たちのところへ戻って御覧になると、彼らは眠っていたので、ペトロに言われた。「あなたがたはこのように、わずか一時もわたしと共に目を覚ましていられなかったのか。

26:41 誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。心は燃えても、肉体は弱い。」

26:42 更に、二度目に向こうへ行って祈られた。「父よ、わたしが飲まないかぎりこの杯が過ぎ去らないのでしたら、あなたの御心が行われますように。」

26:43 再び戻って御覧になると、弟子たちは眠っていた。ひどく眠かったのである。

26:44 そこで、彼らを離れ、また向こうへ行って、三度目も同じ言葉で祈られた。

26:45 それから、弟子たちのところに戻って来て言われた。「あなたがたはまだ眠っている。休んでいる。時が近づいた。人の子は罪人たちの手に引き渡される。

26:46 立て、行こう。見よ、わたしを裏切る者が来た。」

 

前田訳1978

26:36 それからイエスは弟子たちとゲッセマネというところに来て、彼らにいわれる、「わたしがあそこへ行って祈る間ここにすわっていなさい」と。

26:37 そして、ペテロとゼベダイのふたりの子を伴ううちに悲しみなやみはじめらたれそして彼らにいわれる、

26:38 「わが心は悲しみをこえて死ぬほどである。ここにいて共に目覚めていよ」。

26:39 そして少し進んでうつむけに伏し、祈っていわれる、「わが父上、できることならこの杯がわたしを通りすぎますように。しかしわが願いのままでなく、み心のままに」と。

26:40 弟子たちのところへ来て眠っているのを見、ペテロにいわれる、「そのようにあなた方は一時間もわたしとともに目覚めていられなかったのか。

26:41 目覚めて祈れ、試みにあわないように。心ははやるが体は弱い」と。

26:42 二度目に彼らを離れて祈られた、「わが父上、もしわたしが飲まねばこれを通りすごすことができませんのなら、あなたのみ心が行なわれますように」と。

26:43 また来てみると彼らは眠っていた。まぶたが重かったのである。

26:44 彼らを離れて三度目に祈り、同じことばを繰り返された。

26:45 そして弟子たちのところへ来ていわれる、「まだ眠っているのか、休んでいるのか。見よ、時が近づいた。人の子は罪びとの手に渡される。

26:46 起きよ、行こう。見よ、わたしを引き渡すものが近づいた」と。

 

新改訳1970

26:36 それからイエスは弟子たちといっしょにゲツセマネという所に来て、彼らに言われた。「わたしがあそこに行って祈っている間、ここにすわっていなさい。」

26:37 それから、ペテロとゼベダイの子ふたりとをいっしょに連れて行かれたが、イエスは悲しみもだえ始められた。

26:38 そのとき、イエスは彼らに言われた。「わたしは悲しみのあまり死ぬほどです。ここを離れないで、わたしといっしょに目をさましていなさい。」

26:39 それから、イエスは少し進んで行って、ひれ伏して祈って言われた。「わが父よ。できますならば、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願うようにではなく、あなたのみこころのように、なさってください。」

26:40 それから、イエスは弟子たちのところに戻って来て、彼らの眠っているのを見つけ、ペテロに言われた。「あなたがたは、そんなに、一時間でも、わたしといっしょに目をさましていることができなかったのか。

26:41 誘惑に陥らないように、目をさまして、祈っていなさい。心は燃えていても、肉体は弱いのです。」

26:42 イエスは二度目に離れて行き、祈って言われた。「わが父よ。どうしても飲まずには済まされぬ杯でしたら、どうぞみこころのとおりをなさってください。」

26:43 イエスが戻って来て、ご覧になると、彼らはまたも眠っていた。目をあけていることができなかったのである。

26:44 イエスは、またも彼らを置いて行かれ、もう一度同じことをくり返して三度目の祈りをされた。

26:45 それから、イエスは弟子たちのところに来て言われた。「まだ眠って休んでいるのですか。見なさい。時が来ました。人の子は罪人たちの手に渡されるのです。

26:46 立ちなさい。さあ、行くのです。見なさい。わたしを裏切る者が近づきました。」

 

塚本訳1963

26:36 ほどなくイエスは弟子たちと一しょに(オリブ山の麓の)ゲッセマネという地所に着くと、弟子たちに言われる、「わたしがあちらへ行って祈っている間、ここに坐って(待って)おれ。」

26:37 そしてペテロとゼベダイの子二人(だけ)を連れて(奥の方へ)ゆかれると、(急に)悲しみおののき始められた。

26:38 それから彼らに言われる、「『心がめいって』『死にたいくらいだ。』ここをはなれずに、わたしと一しょに目を覚ましていてくれ。」

26:39 そしてなお少し(奥に)進んでいって、俯けに倒れ、祈って言われた、「お父様、出来ることなら、どうかこの杯がわたしの前を通りすぎますように。しかし、わたしの願いどおりでなく、お心のとおりになればよいのです。」

26:40 やがて弟子たちの所に来て、彼らが眠っているのを見ると、ペテロに言われる、「あなた達、そんなに、たった一時間もわたしと一しょに目を覚ましておられないのか。

26:41 目を覚まして、誘惑に陥らないように祈っていなさい。心ははやっても、体が弱いのだから。」

26:42 また二度目に向こうへ行って、祈られた、「お父様、どうしてもわたしが飲まねば通りすぎない杯ならば、どうかお心のままになさってください。」

26:43 また来て見られると、彼らはまたもや眠っていた。(悲しみのために疲れて、)瞼が重かったのである。

26:44 イエスは彼らをのこして、もう一度向こうに行き、また同じ言葉で、三度目に祈られた。

26:45 それから弟子たちの所に来て、(また眠っているのを見ると)言われる、「もっと眠りたいのか。休みたいのか。そら、人の子が罪人どもの手に渡される時が近づいた。

26:46 立て。行こう。見よ、わたしを売る者が近づいてきた!」

 

口語訳1955

26:36 それから、イエスは彼らと一緒に、ゲツセマネという所へ行かれた。そして弟子たちに言われた、「わたしが向こうへ行って祈っている間、ここにすわっていなさい」。

26:37 そしてペテロとゼベダイの子ふたりとを連れて行かれたが、悲しみを催しまた悩みはじめられた。

26:38 そのとき、彼らに言われた、「わたしは悲しみのあまり死ぬほどである。ここに待っていて、わたしと一緒に目をさましていなさい」。

26:39 そして少し進んで行き、うつぶしになり、祈って言われた、「わが父よ、もしできることでしたらどうか、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの思いのままにではなく、みこころのままになさって下さい」。

26:40 それから、弟子たちの所にきてごらんになると、彼らが眠っていたので、ペテロに言われた、「あなたがたはそんなに、ひと時もわたしと一緒に目をさましていることが、できなかったのか。

26:41 誘惑に陥らないように、目をさまして祈っていなさい。心は熱しているが、肉体が弱いのである」。

26:42 また二度目に行って、祈って言われた、「わが父よ、この杯を飲むほかに道がないのでしたら、どうか、みこころが行われますように」。

26:43 またきてごらんになると、彼らはまた眠っていた。その目が重くなっていたのである。

26:44 それで彼らをそのままにして、また行って、三度目に同じ言葉で祈られた。

26:45 それから弟子たちの所に帰ってきて、言われた、「まだ眠っているのか、休んでいるのか。見よ、時が迫った。人の子は罪人らの手に渡されるのだ。

26:46 立て、さあ行こう。見よ、わたしを裏切る者が近づいてきた」。

 

文語訳1917

"402636","ここにイエス彼らと共にゲツセマネといふ處にいたりて、弟子たちに言ひ給ふ『わが彼處にゆきて祈る間、なんぢら此處に坐せよ』  "

"402637","かくてペテロとゼベダイの子二人とを伴ひゆき、憂ひ悲しみ出でて言ひ給ふ、  "

"402638","『わが心いたく憂ひて死ぬばかりなり。汝ら此處に止まりて我と共に目を覺しをれ』"

"402639","少し進みゆきて、平伏し祈りて言ひ給ふ『わが父よ、もし得べくば此の酒杯を我より過ぎ去らせ給へ。されど我が意の侭にとにはあらず、御意のままに爲し給へ』  "

"402640","弟子たちの許にきたり、その眠れるを見てペテロに言ひ給ふ『なんぢら斯く一時も我と共に目を覺し居ること能はぬか。  "

"402641","誘惑に陥らぬよう目を覺しかつ祈れ。實に心は熱すれども肉體よわきなり』"

"402642","また二度ゆき祈りて言ひ給ふ『わが父よ、この酒杯もし我飲までは過ぎ去りがたくば、御意のままに成し給へ』  "

"402643","復きたりて彼らの眠れるを見たまふ、是その目疲れたるなり。"

"402644","また離れゆきて三たび同じ言にて祈り給ふ。"

"402645","而して弟子たちの許に來りてセひ給ふ『今は眠りて休め。視よ、時近づけり、人の子は罪人らの手に付さるるなり。  "

"402646","起きよ、我ら往くべし。視よ、我を賣るもの近づけり』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マコ 14:32-42

14:32 やがて(オリブ山の麓の)ゲッセマネと呼ばれる地所に着いた。イエスは弟子たちに言われる、「わたしの祈りがすむまで、ここに坐って(待って)おれ。」

14:33 そしてペテロとヤコブとヨハネ(だけ)を連れて(奥の方へ)ゆかれると、(急に)おびえ出し、おののきながら

14:34 彼らに言われる、「『心がめいって、』『死にたいぐらいだ。』ここをはなれずに、目を覚ましていてくれ。」

14:35 そしてなお少し(奥に)進んでいって、地にひれ伏し、出来ることなら、この時が自分の前を通りすぎるようにと祈って

14:36 言われた、「アバ、お父様、あなたはなんでもお出来になります。どうかこの杯をわたしに差さないでください。しかし、わたしの願いでなく、お心がなればよいのです。」

14:37 やがて来て、彼らが眠っているのを見ると、ペテロに言われる、「シモン、眠っているのか。たった一時間も目を覚ましておられないのか。

14:38 あなた達、目を覚まして、誘惑に陥らないように祈っていなさい。心ははやっても、体が弱いのだから。」

14:39 それからまた向こうへ行って、同じ言葉で祈り、

14:40 また来て見られると、彼らはまたもや眠っていた。(悲しみのために疲れて、)瞼が重かったのである。イエスになんと答えてよいかもわからなかった。

14:41 三度目に来て、(また眠っているのを見ると)言われる、「もっと眠りたいのか。休みたいのか。もうそのくらいでよかろう。時が来た。そら、人の子は罪人どもの手に渡されるのだ。

14:42 立て。行こう。見よ、わたしを売る者が近づいてきた!」

 

塚本訳 ルカ 22:39-46

22:39 それから(都を)出て、例のとおり、オリブ山へ行かれた。弟子たち(十一人)もついて行った。(もう真夜中すぎであった。)

22:40 いつもの場所につくと、彼らに言われた、「誘惑に陥らないように祈っていなさい。」

22:41 そして自分は石を投げれば届くほどの所に離れてゆき、ひざまずいて祈って

22:42 言われた、「お父様、お心ならば、どうかこの杯をわたしに差さないでください。しかし、わたしの願いでなく、お心が成りますように!」

22:43 そのとき天から一人の天使がイエスに現われて、力づけた。

22:44 イエスはもだえながら、死に物狂いに祈られた。汗が血のしたたるように(ポタポタ)地上に落ちた。

22:45 やがて祈りから立ち上がって弟子たちの所に来て、彼らが悲しさのあまり寝入っているのを見ると、

22:46 言われた、「なぜ眠るのか。誘惑に陥らないように、立ち上がって祈っていなさい。」

 

塚本訳 ヨハ 18:1-2

18:1 こう言ったあとイエスは、弟子たちと供に(都から)ケデロンの谷の向こうに出てゆき、そこにある園に入られた。弟子たちも一しょであった。

18:2 イエスはそこでたびたび弟子たちと集まられたので、イエスを売るユダもこの場所を知っていた。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

新共同 Tペテ5:8

5:8 身を慎んで目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

口語訳 ロマ 8:32

8:32 ご自身の御子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者のために死に渡されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。

 

口語訳 Uコリ5:21

5:21 神はわたしたちの罪のために、罪を知らないかたを罪とされた。それは、わたしたちが、彼にあって神の義となるためなのである。

 

口語訳 ガラ 3:13

3:13 キリストは、わたしたちのためにのろいとなって、わたしたちを律法ののろいからあがない出して下さった。聖書に、「木にかけられる者は、すべてのろわれる」と書いてある。

 

口語訳 ピリ 2:8

2:8 おのれを低くして、死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順であられた。

 

口語訳 Tコリ10:13

10:13 あなたがたの会った試錬で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである。

 

口語訳 Uコリ12:18

12:18 わたしは、テトスに勧めてそちらに行かせ、また、かの兄弟を同行させた。テトスは、あなたがたからむさぼり取ったことがあろうか。わたしたちは、みな同じ心で歩いたではないか。同じ足並みで歩いたではないか。

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

新共同 ヘブ 5:7

5:7 キリストは、肉において生きておられたとき、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、御自分を死から救う力のある方に、祈りと願いとをささげ、その畏れ敬う態度のゆえに聞き入れられました。

 

新共同 ロマ 7:18

7:18 わたしは、自分の内には、つまりわたしの肉には、善が住んでいないことを知っています。善をなそうという意志はありますが、それを実行できないからです。

 

新共同 ガラ 5:17

5:17 肉の望むところは、霊に反し、霊の望むところは、肉に反するからです。肉と霊とが対立し合っているので、あなたがたは、自分のしたいと思うことができないのです。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

口語訳 ヘブ 5:7-10

5:7 キリストは、その肉の生活の時には、激しい叫びと涙とをもって、ご自分を死から救う力のあるかたに、祈と願いとをささげ、そして、その深い信仰のゆえに聞きいれられたのである。

5:8 彼は御子であられたにもかかわらず、さまざまの苦しみによって従順を学び、

5:9 そして、全き者とされたので、彼に従順であるすべての人に対して、永遠の救の源となり、

5:10 神によって、メルキゼデクに等しい大祭司と、となえられたのである。

 

口語訳 ロマ 5:19

5:19 すなわち、ひとりの人の不従順によって、多くの人が罪人とされたと同じように、ひとりの従順によって、多くの人が義人とされるのである。

 

口語訳 ピリ 2:8

2:8 おのれを低くして、死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順であられた。

 

口語訳 ロマ 7:5

7:5 というのは、わたしたちが肉にあった時には、律法による罪の欲情が、死のために実を結ばせようとして、わたしたちの肢体のうちに働いていた。

 

口語訳 ヘブ 10:9

10:9 次に、「見よ、わたしは御旨を行うためにまいりました」とある。すなわち、彼は、後のものを立てるために、初めのものを廃止されたのである。

 

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マタイ26:47−56

捕縛

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

402647そして、イエスがまだ語っているうちに、見よ、十二人の一人のユダがやって来た。そして彼と共に、祭司長たちと律法学者たちと民の長老たちとの差し向けた大勢の群衆が、剣と棒を持って〔やって来た〕。

402648イエスを売り渡す者は、彼らにこう言いながら〔合図の〕徴を与えた、「俺が接吻する奴があいつだ。それを捕らえよ」。

402649そしてすぐさまイエスに近寄って、言った、「ラビ、ごきげんうるわしゅう」。そして彼に接吻した。

402650するとイエスは彼に言った、「友よ、あなたがなそうとしていること〔をなすがよい〕」。そのとき、彼らは近寄り、イエスに手をかけ、彼を捕らえた。

402651そこで、見よ、イエスと共にいた者たちの一人が、手を伸ばして彼の剣を抜いた。そして大祭司の僕に切りかかり、その〔片〕耳を切り落とした。

402652そのときイエスは彼に言う、「あなたの剣をもとのところに収めよ。『剣を取る者は、剣で滅びる』からである。

402653それとも私が自分の父に願って、たちどころに十二軍団以上の御使いたちを私のために備えてもらえないとでも思うのか。

402654〔しかし〕それでは、このように起こらなければならないと〔書いてある〕聖書は、どうやってみたされようか」。

402655その時イエスは群衆に言った、「お前たちは強盗に向かうかのように、剣や棒を持ってこの私を取り押さえに出て来たのか。私は毎日、神殿で座って教えていたが、お前たちは私を捕らえはしなかった。

402656しかしこれらすべては、預言者たちの聖書が満たされるために生じたのだ ――」。

その時、弟子たちの全員が、彼を見棄てて逃げて行った。

 

新共同訳1987

26:47 イエスがまだ話しておられると、十二人の一人であるユダがやって来た。祭司長たちや民の長老たちの遣わした大勢の群衆も、剣や棒を持って一緒に来た。

26:48 イエスを裏切ろうとしていたユダは、「わたしが接吻するのが、その人だ。それを捕まえろ」と、前もって合図を決めていた。

26:49 ユダはすぐイエスに近寄り、「先生、こんばんは」と言って接吻した。

26:50 イエスは、「友よ、しようとしていることをするがよい」と言われた。すると人々は進み寄り、イエスに手をかけて捕らえた。

26:51 そのとき、イエスと一緒にいた者の一人が、手を伸ばして剣を抜き、大祭司の手下に打ちかかって、片方の耳を切り落とした。

26:52 そこで、イエスは言われた。「剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる。

26:53 わたしが父にお願いできないとでも思うのか。お願いすれば、父は十二軍団以上の天使を今すぐ送ってくださるであろう。

26:54 しかしそれでは、必ずこうなると書かれている聖書の言葉がどうして実現されよう。」

26:55 またそのとき、群衆に言われた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持って捕らえに来たのか。わたしは毎日、神殿の境内に座って教えていたのに、あなたたちはわたしを捕らえなかった。

26:56 このすべてのことが起こったのは、預言者たちの書いたことが実現するためである。」このとき、弟子たちは皆、イエスを見捨てて逃げてしまった。

 

前田訳1978

26:47 まだ彼が話しておられるとき、見よ、十二人のひとりユダが来た。剣や棒を持った多くの群衆がいっしょであった。彼らは大祭司や民の長老につかわされていた。

26:48 彼を引き渡すものが合図していった、「わたしが口づけするのがその人です。彼を捕えなさい」と。

26:49 ただちにイエスに近づいて、「ごきげんよう、先生」といって口づけした。

26:50 イエスはいわれた、「友よ、そのために来たのか」と。そのとき彼らは近づいてイエスに手をかけて捕えた。

26:51 すると見よ、イエスの連れのひとりが手をのべて剣を抜き、大祭司の僕に切りつけてその耳をそいだ。

26:52 するとイエスはいわれる、「なんじの剣をさやにおさめよ。剣をとるものは剣に滅びる。

26:53 それとも、わが父上に願って十二軍団以上の使いをすぐわたしに送ってもらうことがわたしにできないと思うのか。

26:54 それならば、かくならねばならぬという聖書はいかに成就するのか」と。

26:55 同時にイエスは群衆にいわれた、「強盗に向かうかのように剣と棒を持ってわたしを捕えに来たのか。日ごと宮にすわって教えたのに、あなた方はわたしを捕えなかった。

26:56 これはすべて預言者の書物が成就するためにおこったことである」と。そのとき弟子たちはみな彼を見捨てて逃げ去った。

 

新改訳1970

26:47 イエスがまだ話しておられるうちに、見よ、十二弟子のひとりであるユダがやって来た。剣や棒を手にした大ぜいの群衆もいっしょであった。群衆はみな、祭司長、民の長老たちから差し向けられたものであった。

26:48 イエスを裏切る者は、彼らと合図を決めて、「私が口づけをするのが、その人だ。その人をつかまえるのだ。」と言っておいた。

26:49 それで、彼はすぐにイエスに近づき、「先生。お元気で。」と言って、口づけした。

26:50 イエスは彼に、「友よ。何のために来たのですか。」と言われた。そのとき、群衆が来て、イエスに手をかけて捕えた。

26:51 すると、イエスといっしょにいた者のひとりが、手を伸ばして剣を抜き、大祭司のしもべに撃ってかかり、その耳を切り落とした。

26:52 そのとき、イエスは彼に言われた。「剣をもとに納めなさい。剣を取る者はみな剣で滅びます。

26:53 それとも、わたしが父にお願いして、十二軍団よりも多くの御使いを、今わたしの配下に置いていただくことができないとでも思うのですか。

26:54 だが、そのようなことをすれば、こうならなければならないと書いてある聖書が、どうして実現されましょう。」

26:55 そのとき、イエスは群衆に言われた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持ってわたしをつかまえに来たのですか。わたしは毎日、宮ですわって教えていたのに、あなたがたは、わたしを捕えなかったのです。

26:56 しかし、すべてこうなったのは、預言者たちの書が実現するためです。」そのとき、弟子たちはみな、イエスを見捨てて、逃げてしまった。

 

塚本訳1963

26:47 イエスの言葉がまだ終らぬうちに、見よ、十二人の一人のユダが来た。大祭司連、国の長老から派遣された大勢の人の群が、剣や棍棒を持ってついて来た。

26:48 イエスを売る者は、「わたしが接吻するのがその人だ。それを捕えよ」と、(あらかじめ)合図をきめておいた。

26:49 そこでいきなりイエスに近寄って、「先生、御機嫌よう」と言って接吻した。

26:50 イエスはユダに言われた、「友よ、そのために来たのではあるまいが!」その時人々が進み寄って、イエスに手をかけて捕えた。

26:51 すると、見よ、イエスと一しょにいた一人の人が手をのばして剣を抜き、大祭司の下男に切りかかって片耳をそぎ落してしまった。

26:52 その時イエスが言われる、「剣を鞘におさめよ。剣による者は皆、剣によって滅びる。

26:53 それとも、父上にお願いして十二軍団以上の天使を今すぐ送っていただくことが、わたしに出来ないと思うのか。

26:54 しかしそれでは、かならずこうなる、とある聖書の言葉は、どうして成就するのか。」

26:55 その時イエスは群の人々に言われた、「強盗にでも向かうように、剣や棍棒を持ってつかまえに来たのか。わたしは毎日宮で坐って教えていたのに、捕えずにおいて、(どうして今、こんな真夜中に来たのか。)

26:56 しかしこれはみな、(救世主は罪人のようにあつかわれるという)預言者たちの聖書の言葉が成就するためにおこったのである。」その時弟子たちは皆イエスをすてて逃げた。

 

口語訳1955

26:47 そして、イエスがまだ話しておられるうちに、そこに、十二弟子のひとりのユダがきた。また祭司長、民の長老たちから送られた大ぜいの群衆も、剣と棒とを持って彼についてきた。

26:48 イエスを裏切った者が、あらかじめ彼らに、「わたしの接吻する者が、その人だ。その人をつかまえろ」と合図をしておいた。

26:49 彼はすぐイエスに近寄り、「先生、いかがですか」と言って、イエスに接吻した。

26:50 しかし、イエスは彼に言われた、「友よ、なんのためにきたのか」。このとき、人々は進み寄って、イエスに手をかけてつかまえた。

26:51 すると、イエスと一緒にいた者のひとりが、手を伸ばして剣を抜き、そして大祭司の僕に切りかかって、その片耳を切り落した。

26:52 そこで、イエスは彼に言われた、「あなたの剣をもとの所におさめなさい。剣をとる者はみな、剣で滅びる。

26:53 それとも、わたしが父に願って、天の使たちを十二軍団以上も、今つかわしていただくことができないと、あなたは思うのか。

26:54 しかし、それでは、こうならねばならないと書いてある聖書の言葉は、どうして成就されようか」。

26:55 そのとき、イエスは群衆に言われた、「あなたがたは強盗にむかうように、剣や棒を持ってわたしを捕えにきたのか。わたしは毎日、宮ですわって教えていたのに、わたしをつかまえはしなかった。

26:56 しかし、すべてこうなったのは、預言者たちの書いたことが、成就するためである」。そのとき、弟子たちは皆イエスを見捨てて逃げ去った。

 

文語訳1917

"402647","なほ語り給ふほどに、視よ、十二弟子の一人なるユダ來る、祭司長・民の長老らより遣されたる大なる群衆、剣と棒とをもちて之に伴ふ。  "

"402648","イエスを賣る者あらかじめ合圖を示して言ふ『わが接吻する者はそれなり、之を捕へよ』"

"402649","かくて直ちにイエスに近づき『ラビ、安かれ』といひて接吻したれば、"

"402650","イエス言ひたまふ『友よ、何とて來る』このとき人々すすみてイエスに手をかけて捕ふ。  "

"402651","視よ、イエスと偕にありし者のひとり、手をのべ劍を抜きて、大祭司の僕をうちて、その耳を切り落とせり。  "

"402652","ここにイエス彼に言ひ給ふ『なんぢの劍をもとに收めよ、すべて劍をとる者は劍にて亡ぶるなり。"

"402653","我わが父に請ひて十二軍に餘る御使を今あたへらるること能はずと思ふか。"

"402654","もし然せば、斯くあるべく録したる聖書はいかで成就すべき』  "

"402655","この時イエス群衆に言ひ給ふ『なんぢら強盜に向ふ如く劍と棒とをもち、我を捕へんとて出で來るか。我は日々宮に坐して教へたりしに、汝ら我を捕へざりき。  "

"402656","されどかくの如くなるは、みな預言者たちの書の成就せん爲なり』ここに弟子たち皆イエスを棄てて逃げさりぬ。"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マコ 14:43-50

14:43 イエスの言葉がまだ終らぬうちに、早くも十二人の一人のユダがあらわれる。大祭司連、聖書学者、長老のところから派遣された一群の人が、剣や棍棒を持ってついて来た。

14:44 イエスを売る者は、「わたしが接吻するのがその人だ。それを捕えて、手ぬかりなく引いてゆけ」と、(あらかじめ)合図をきめておいた。

14:45 そこで、来るや否やイエスに近寄って、「先生」と言って接吻した。

14:46 人々がイエスに手をかけて捕えた。

14:47 (イエスの)そばに立っていたひとりの人が剣を抜いて大祭司の下男に切りつけ、片耳をそぎ落してしまった。

14:48 イエスは人々に言われた、「強盗にでも向かうように、剣や棍棒を持ってつかまえに来たのか。

14:49 わたしは毎日宮にいてあなた達の所で教えていたのに、捕えずにおいて、(どうして今、こんな真夜中に来たのか。)しかしこれは、(救世主は罪人のようにあつかわれるという)聖書の言葉が成就するためである。」

14:50 一人のこらずイエスをすてて逃げた。

 

塚本訳 ルカ 22:47-53

22:47 イエスの言葉がまだ終らぬうちに、そこに一群の人があらわれた。十二人の一人である、前に言ったユダが先頭に立ち、イエスに接吻しようとして近寄ってきた。

22:48 イエスが言われた、「ユダ、接吻で人の子を売るのか。」

22:49 弟子たちはことの迫ったのを見て言った、「主よ、剣で切りまくりましょうか。」

22:50 そのうちのひとりの人が大祭司の下男に切りかかり、右の耳をそぎ落してしまった。

22:51 イエスは、「もうそれでよし」と言って、耳にさわってお直しになった。

22:52 それからイエスは、押しかけてきていた大祭司連、宮の守衛長、長老たちに言われた、「強盗にでも向かうように、剣や棍棒を持ってやって来たのか。

22:53 わたしが毎日あなた達と一しょに宮にいたときには、手を下さずにおいて。(時が来なかったのだ。)しかし今は、(この暗い夜こそ)あなた達の天下、闇の縄張り(、悪魔の勢力範囲)である。」

 

塚本訳 ヨハ 18:3-11

18:3 ユダは一部隊の兵と、大祭司連およびパリサイ人すなわち最高法院から派遣された下役らとを引き連れ、ランタンや松明や武器を持って、そこに来た。

18:4 イエスはその身に起ろうとしていることを何もかも知っておられたので、園から出てきて彼らに言われる、「だれをさがしているのか。」

18:5 「ナザレ人イエスを」と答えた。彼らに言われる、「それはわたしだ。」イエスを売るユダも彼らと一しょに立っていた。

18:6 彼らはイエスが「それはわたしだ」と言われた時、後ずさりして地に倒れた。

18:7 そこで「だれをさがしているのか」とかさねてお尋ねになると、「ナザレ人イエスを」と言った。

18:8 イエスが答えられた、「『それはわたしだ』と言ったではないか。だから、もしわたしをさがしているのなら、この人たちに手をつけるな。」

18:9 これは(神)がわたしに下さった者のうち、だれ一人滅ぼしませんでした」と、イエスの言われた言葉が成就するためであった。

18:10 するとシモン・ペテロは、持っていた剣を抜いて大祭司の下男に切りつけ、右の耳を切り落としてしまった。下男の名はマルコスといった。

18:11 イエスはペテロに言われた、「剣を鞘におさめよ。父上が下さった杯、それを飲みほさないでよかろうか!」

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

新共同 マタ 21:23

21:23 イエスが神殿の境内に入って教えておられると、祭司長や民の長老たちが近寄って来て言った。「何の権威でこのようなことをしているのか。だれがその権威を与えたのか。」

 

新共同 ルカ 19:47

19:47 毎日、イエスは境内で教えておられた。祭司長、律法学者、民の指導者たちは、イエスを殺そうと謀ったが、

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

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(日)新共同訳1987 の引照

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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マタイ26:57−68

最高法院の審問

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

402657そこで彼らは、イエスを捕まえて大祭司カヤファのもとへ連れて行った。そこに祭司長たちと長老たちとが集合した。

402658他方、ペトロは遠くから彼の後について行き、大祭司〔邸〕の中庭にまでやって来た。そして中に入ると、結末を見ようとして、下役たちと共に腰を下ろしていた。

402659一方、祭司長たちと最高法院全体は、イエスを殺そうとして、彼に不利な偽証を探していた。

402660しかし、多くの偽証者がやって来たにも拘わらず、見つからなかった。最後に二人の者がやって来て

402661言った、「こいつは、『俺は神の神殿を壊し、三日の後に〔それを〕建てて見せる』と言いました」。

402662そこで大祭司が立ち上がり、彼に言った、「お前は何も答えないのか。これらの者たちがお前に逆らう証言をしているのは、どういうことなのだ」。

402663しかしイエスは沈黙したままであった。そこで大祭司は再び彼に言った、「活ける神にかけてお前に命ずる、わらわらに言え、お前は神の子キリストか」。

402664イエスは彼に言う、「それはあなたの言ったことだ。しかし私はあなたたちに言う、今から後、あなたたちは、人の子が力ある者の右に座し、天の雲に乗ってやって来るのを見るであろう」。

402665そのとき、大祭司は彼に着物を引き裂き、言った、「こいつは〔神を〕冒瀆した。われわれはどうしてこれ以上証人が要るだろうか。見よ、今や諸君はこの冒瀆〔の言葉〕を聞いたのだ。

402666諸君にはどう思われるか」。すると彼らは答えて言った、「この者は死に値する」。

402667そのあと、彼らは彼の顔に唾を吐きかけ、彼を拳(こぶし)で殴った。また、ほかの者たちは、彼に平手打ちを浴びせて、

402668言った、「キリストよ、俺たちに予言して見ろ、お前を打ったのは誰か」。

 

新共同訳1987

26:57 人々はイエスを捕らえると、大祭司カイアファのところへ連れて行った。そこには、律法学者たちや長老たちが集まっていた。

26:58 ペトロは遠く離れてイエスに従い、大祭司の屋敷の中庭まで行き、事の成り行きを見ようと、中に入って、下役たちと一緒に座っていた。

26:59 さて、祭司長たちと最高法院の全員は、死刑にしようとしてイエスにとって不利な偽証を求めた。

26:60 偽証人は何人も現れたが、証拠は得られなかった。最後に二人の者が来て、

26:61 「この男は、『神の神殿を打ち倒し、三日あれば建てることができる』と言いました」と告げた。

26:62 そこで、大祭司は立ち上がり、イエスに言った。「何も答えないのか、この者たちがお前に不利な証言をしているが、どうなのか。」

26:63 イエスは黙り続けておられた。大祭司は言った。「生ける神に誓って我々に答えよ。お前は神の子、メシアなのか。」

26:64 イエスは言われた。「それは、あなたが言ったことです。しかし、わたしは言っておく。あなたたちはやがて、/人の子が全能の神の右に座り、/天の雲に乗って来るのを見る。」

26:65 そこで、大祭司は服を引き裂きながら言った。「神を冒涜した。これでもまだ証人が必要だろうか。諸君は今、冒涜の言葉を聞いた。

26:66 どう思うか。」人々は、「死刑にすべきだ」と答えた。

26:67 そして、イエスの顔に唾を吐きかけ、こぶしで殴り、ある者は平手で打ちながら、

26:68 「メシア、お前を殴ったのはだれか。言い当ててみろ」と言った。

 

前田訳1978

26:57 イエスを捕えた人々は彼を大祭司カヤパのところへ連れていった。そこには学者や長老が集まっていた。

26:58 ペテロは遠くから彼について大祭司の邸に至り、中に入って下役らとともにすわった。結果を見ようとしたのである。

26:59 大祭司と全法院はイエスを死刑にしようとして彼に不利な偽証を探しつづけた。

26:60 多くの偽証人が出たが証拠は見つからなかった。ついにふたりのものが出ていった。

26:61 「この人は『神の宮をこわして三日のうちに建てうる』といった」と。

26:62 そこで大祭司は立ちあがってイエスにいった、「何も答えないのか、この人たちがおまえに不利な証言をしているのに」と。

26:63 しかしイエスは黙っておられた。大祭司は彼にいった、「生ける神に誓って命ずる。答えよ。おまえは神の子キリストか」。

26:64 イエスはいわれる、「仰せのとおり。しかし、わたしはいう、今からのち人の子が大能の神の右にすわって天の雲に乗って来るのをあなた方は見よう」と。

26:65 そのとき大祭司は衣を裂いていった、「彼は神をけがした。そのうえ何の証人がいろう。今あなた方はけがしを聞いた。

26:66 何とお考えか」と。彼らは答えた、「死罪にあたる」と。

26:67 そして彼らは彼の顔に唾し、拳で打ち、あるものは棒でたたきながら、

26:68 「キリストよ、おまえを打ったのはだれか当ててみよ」といった。

 

新改訳1970

26:57 イエスをつかまえた人たちは、イエスを大祭司カヤパのところへ連れて行った。そこには、律法学者、長老たちが集まっていた。

26:58 しかし、ペテロも遠くからイエスのあとをつけながら、大祭司の中庭まではいって行き、成り行きを見ようと役人たちといっしょにすわった。

26:59 さて、祭司長たちと全議会は、イエスを死刑にするために、イエスを訴える偽証を求めていた。

26:60 偽証者がたくさん出て来たが、証拠はつかめなかった。しかし、最後にふたりの者が進み出て、

26:61 言った。「この人は、『わたしは神の神殿をこわして、それを三日のうちに建て直せる。』と言いました。」

26:62 そこで、大祭司は立ち上がってイエスに言った。「何も答えないのですか。この人たちが、あなたに不利な証言をしていますが、これはどうなのですか。」

26:63 しかし、イエスは黙っておられた。それで、大祭司はイエスに言った。「私は、生ける神によって、あなたに命じます。あなたは神の子キリストなのか、どうか。その答えを言いなさい。」

26:64 イエスは彼に言われた。「あなたの言うとおりです。なお、あなたがたに言っておきますが、今からのち、人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見ることになります。」

26:65 すると、大祭司は、自分の衣を引き裂いて言った。「神への冒涜だ。これでもまだ、証人が必要でしょうか。あなたがたは、今、神をけがすことばを聞いたのです。

26:66 どう考えますか。」彼らは答えて、「彼は死刑に当たる。」と言った。

26:67 そうして、彼らはイエスの顔につばきをかけ、こぶしでなぐりつけ、また、他の者たちは、イエスを平手で打って、

26:68 こう言った。「当ててみろ。キリスト。あなたを打ったのはだれか。」

 

塚本訳1963

26:57 人々はイエスを捕らえると、大祭司カヤパの所に引いていった。そこには(前もって最高法院の役人、すなわち大祭司連、)聖書学者、長老たちが集まっていた。

26:58 ペテロは見えがくれにイエスについて大祭司の官邸まで行き、中(庭)へ入って下役らと一しょに坐っていた、成り行きを見ようとしたのである。

26:59 大祭司連をはじめ全最高法院は、イエスを死刑にしようとしてしきりにイエスに不利な偽証をさがした。

26:60 しかし偽証は多く出たが、(証拠は)見つからなかった。最後に二人の者が出て

26:61 言った、「この人は『神のお宮をこわして、三日のうちに建てて見せる』と言った。」

26:62 そこで大祭司は立ち上がってイエスに言った、「何も答えないのか。この人たちは(あんなに)お前に不利益な証言をしているが、あれはどうだ。」

26:63 しかしイエスは黙っておられた。大祭司が言った、「生ける神に誓ってわれわれにこたえよ。お前が、神の子救世主か。」

26:64 イエスは(はじめて口を開いて)彼に言われる、「(そう言われるなら)御意見にまかせる。だが、わたしは言う、あなた方は今後『人の子(わたし)が』『大能の(神の)右に坐り、』『天の雲に乗って来るのを』見るであろう。」

26:65 そこで大祭司は自分の上着を引き裂いて言った、「冒涜だ!これ以上、なんで証人の必要があろう。諸君は今ここに(おのれを神の子とする許しがたい)冒涜を聞かれた。

26:66 (この者の処分について)お考えを承りたい。」「死罪を相当とする」と彼らが答えた。

26:67 それから(法院の役人のある者は)イエスの顔に唾をかけ、拳でうち、ある者は(目隠しをして)棒でたたきながら、

26:68 「おい救世主、だれがぶったか、当ててみろ」と言った。

 

口語訳1955

26:57 さて、イエスをつかまえた人たちは、大祭司カヤパのところにイエスを連れて行った。そこには律法学者、長老たちが集まっていた。

26:58 ペテロは遠くからイエスについて、大祭司の中庭まで行き、そのなりゆきを見とどけるために、中にはいって下役どもと一緒にすわっていた。

26:59 さて、祭司長たちと全議会とは、イエスを死刑にするため、イエスに不利な偽証を求めようとしていた。

26:60 そこで多くの偽証者が出てきたが、証拠があがらなかった。しかし、最後にふたりの者が出てきて、

26:61 言った、「この人は、わたしは神の宮を打ちこわし、三日の後に建てることができる、と言いました」。

26:62 すると、大祭司が立ち上がってイエスに言った、「何も答えないのか。これらの人々があなたに対して不利な証言を申し立てているが、どうなのか」。

26:63 しかし、イエスは黙っておられた。そこで大祭司は言った、「あなたは神の子キリストなのかどうか、生ける神に誓ってわれわれに答えよ」。

26:64 イエスは彼に言われた、「あなたの言うとおりである。しかし、わたしは言っておく。あなたがたは、間もなく、人の子が力ある者の右に座し、天の雲に乗って来るのを見るであろう」。

26:65 すると、大祭司はその衣を引き裂いて言った、「彼は神を汚した。どうしてこれ以上、証人の必要があろう。あなたがたは今このけがし言を聞いた。

26:66 あなたがたの意見はどうか」。すると、彼らは答えて言った、「彼は死に当るものだ」。

26:67 それから、彼らはイエスの顔につばきをかけて、こぶしで打ち、またある人は手のひらでたたいて言った、

26:68 「キリストよ、言いあててみよ、打ったのはだれか」。

 

文語訳1917

"402657","イエスを捕へたる者ども、學者・長老らの集り居る大祭司カヤパの許に曳きゆく。  "

"402658","ペテロ遠く離れ、イエスに従ひて大祭司の中庭まで到り、その成行を見んとて、そこに入り下役どもと共に坐せり。"

"402659","祭司長らと全議會と、イエスを死に定めんとて、いつはりの證據を求めたるに、"

"402660","多くの偽證者いでたれども得ず、後に二人の者いでて言ふ、"

"402661","『この人は「われ神の宮を毀ち三日にて建て得ベし」と云へり』"

"402662","大祭司たちてイエスに言ふ『この人々が汝に對して立つる證據に何をも答へぬか』"

"402663","されどイエス黙し居給ひたれば、大祭司言ふ『われ汝に命ず、活ける神に誓ひて我らに告げよ、汝はキリスト、神の子なるか』"

"402664","イエス言ひ給ふ『なんぢの言へる如し。かつ我なんぢらに告ぐ、今より後、なんぢら人の子の全能者の右に坐し、天の雲に乘りて來るを見ん』"

"402665","ここに大祭司おのが衣を裂きて言ふ『かれ涜言をいへり、何ぞ他に證人求めん。視よ、なんぢら今この涜言をきけり。  "

"402666","いかに思ふか』答へて言ふ『かれは死に當れり』  "

"402667","ここに彼等その御顔に唾し、拳にて搏ち、或る者どもは手掌にて批きて言ふ、  "

"402668","『キリストよ、我らに預言せよ、汝をうちし者は誰なるか』"

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マコ 14:53-65

14:53 イエスを大祭司(カヤパ)の所に引いてゆくと、(最高法院の役人、すなわち)大祭司連、長老、聖書学者たちが全部集まってきた。

14:54 ペテロは見えがくれにイエスについて大祭司(官邸)の中庭まではいって行き、下役らと一しょにすわって、火にあたっていた。

14:55 大祭司連をはじめ全最高法院は、イエスを死刑にするためしきりにイエスに不利な証言をさがしたが、見つからなかった。

14:56 イエスに不利な偽証をする者は多かったが、その証言は合わなかったのである。

14:57 すると数人の者があらわれ、イエスに不利な偽証をして言った、

14:58 「わたし達はこの人が、『自分は(人間の)手で造ったこのお宮をこわして、手で造らない別のお宮を三日のうちに建てる』と言うのを聞いた。」

14:59 しかし今度も証言が合わなかった。

14:60 そこで大祭司は立ち上がり、真中に進み出てイエスに問うた、「何も答えないのか。この人たちは(あんなに)お前に不利益な証言をしているが、あれはどうだ。」

14:61 しかしイエスは黙っていて、何もお答えにならなかった。大祭司がふたたび問うて言う、「お前が、讃美されるお方の子、救世主か。」

14:62 するとイエスは(はじめて口を開いて)言われた、「そうだ、わたしだ。あなた方は『人の子(わたし)が』『大能の(神の)右に坐り、』『天の雲に囲まれて来るのを』見るであろう。」

14:63 すると大祭司は自分の着物を引き裂いて言う、「これ以上、なんで証人の必要があろう。

14:64 諸君は(今、おのれを神の子とする許しがたい)冒涜を聞かれた。(この者の処分について)御意見を承りたい。」満場一致で、死罪を相当とすると決定した。

14:65 (法院の役人たちの)中にはイエスに唾をかけ、目隠しをして拳でうちながら、「(だれだか)当ててみろ」と言った者もあった。下役らはイエスにいくつも平手打ちをくらわせた。

 

塚本訳 ルカ 22:54-55

22:54 彼らはイエスをつかまえると、引いていって、大祭司(カヤパ)の屋敷につれ込んだ。ペテロは見えがくれについて行った。

22:55 そして彼らが中庭の真中であかあかと火を焚いて一しょにすわったので、ペテロもその中に坐った。

 

塚本訳 ルカ 22:63-71

22:63 イエスの番をしていた者たちはイエスをなぶったり、なぐったりした。

22:64 また目隠しをして、「だれがぶったか、当ててみろ」と言って尋ねた。

22:65 そのほかなおさまざまのことを言って、イエスを冒涜した。

22:66 朝になると、国の元老院、すなわち大祭司連や、聖書学者たちが集まって、イエスを彼らの法院の議場に引いていって

22:67 言った、「お前が救世主なら、そうだとわれわれに言ってもらいたい。」彼らに答えられた、「言っても、とても信じまいし、

22:68 尋ねても、なかなか返事ができまい。

22:69 しかし今からのち、『人の子(わたし)は大能の神の右に坐って』いる。」

22:70 皆が言った、「ではお前が、神の子か。」彼らに言われた、「そうだと言われるなら、御意見にまかせる。」

22:71 すると彼らが言った、「これ以上、なんで証言の必要があろう。われわれが(直接)本人の口から聞いたのだから。」

 

塚本訳 ヨハ 18:12-16

18:12 そこで一部隊の兵と千卒長とユダヤ人の(最高法院の)下役らとは、イエスをつかまえて縛り、

18:13 まずアンナスの所に引いていった。アンナスはその年の大祭司であったカヤパの舅だったからである。

18:14 (さきに、)「一人の人が民(全体)に代わって死ぬ方が得である」とユダヤ人に入れ知恵したのは、このカヤパであった。

18:15 さてシモン・ペテロともう一人の弟子とが、イエスについて行った。この弟子は大祭司(アンナス)と知合いだったので、イエスと一しょに大祭司の(官邸の)中庭に入っていったが、

18:16 ペテロは門の外に立っていた。大祭司と知合いの(さきの)もう一人の弟子が出てきて、門番の女に話して、ペテロをつれて入った。

 

塚本訳 ヨハ 18:18-24

18:18 寒かったので、下男や下役らが炭火をおこして、たってあたっていた。ペテロも一しょに立ってあたっていた。

18:19 大祭司(アンナス)はイエスに、その弟子のことや、その教義のことを尋ねた。

18:20 イエスは答えられた、「わたしは世間にむかって公然と話した。わたしはいつも、ユダヤ人が皆集まる礼拝堂や宮で教えて、何一つ隠れて話したことはない。

18:21 (今ごろ)わたしに何を尋ねるのか。何をわたしが話したかは、聞いた人たちに尋ねたがよかろう。そら、この人たちはわたしの言ったことを知っているはずだ。」

18:22 こう言われたとき、(大祭司の)そばに立っていた下役の一人が、「大祭司殿にむかって何という口のきき方だ」と言いながら、イエスに平手打をくらわせた。

18:23 イエスが答えられた、「もしわたしが(大祭司に対して)無礼なことを言ったのなら、その無礼を証明せよ。しかし間違っていないなら、なぜ打つか。」

18:24 そこで、アンナスはイエスを縛ったまま、大祭司カヤパの所に送った。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

新共同 マタ 26:3

26:3 そのころ、祭司長たちや民の長老たちは、カイアファという大祭司の屋敷に集まり、

 

新共同 ヨハ 8:17

8:17 あなたたちの律法には、二人が行う証しは真実であると書いてある。

 

新共同 マタ 16:16

16:16 シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。

 

新共同 マタ 24:30

24:30 そのとき、人の子の徴が天に現れる。そして、そのとき、地上のすべての民族は悲しみ、人の子が大いなる力と栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見る。

 

新共同 マタ 9:3

9:3 ところが、律法学者の中に、「この男は神を冒涜している」と思う者がいた。

 

(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

口語訳 Tテサ4:16

4:16 すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

新共同 使  5:22

5:22 下役たちが行ってみると、使徒たちは牢にいなかった。彼らは戻って来て報告した。

 

新共同 使  6:14

6:14 わたしたちは、彼がこう言っているのを聞いています。『あのナザレの人イエスは、この場所を破壊し、モーセが我々に伝えた慣習を変えるだろう。』」

 

新共同 使  2:33

2:33 それで、イエスは神の右に上げられ、約束された聖霊を御父から受けて注いでくださいました。あなたがたは、今このことを見聞きしているのです。

 

新共同 使  7:55

7:55 ステファノは聖霊に満たされ、天を見つめ、神の栄光と神の右に立っておられるイエスとを見て、

 

新共同 使  14:14

14:14 使徒たち、すなわちバルナバとパウロはこのことを聞くと、服を裂いて群衆の中へ飛び込んで行き、叫んで

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

 口語訳 使  6:14

6:14 『あのナザレ人イエスは、この聖所を打ちこわし、モーセがわたしたちに伝えた慣例を変えてしまうだろう』などと、彼が言うのを、わたしたちは聞きました」。

 

口語訳 使  2:33

2:33 それで、イエスは神の右に上げられ、父から約束の聖霊を受けて、それをわたしたちに注がれたのである。このことは、あなたがたが現に見聞きしているとおりである。

 

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マタイ26:69−75

ペテロの否認

 

翻訳比較

 

岩波翻訳委員会訳1995

402669一方、ペトロは外の中庭で座っていた。すると一人の女中が彼のところにやって来て言った、「お前さんも、あのガリラヤ人イエスと一緒だったね」。

402670しかし彼は、皆の前でそれを否定して言った、「俺はお前の言っていることなぞ知らない」。

402671そこで彼が門の所へ出て行くと、もう一人別の女〔中〕が彼を見た。そしてそこにいる者たちに言う、「この男も、ナゾラ人イエスと共にいたわよ」。

402672すると彼は、誓いつつ再び否定して〔言った〕、「俺はあんな男なぞ知らない」。

402673また、少し間をおいて、立っている者たちが近寄って来てペトロに言った、「ほんとうにお前もまたあいつらの一味だ。なぜといって、お前の訛(なま)りが何よりの証拠だ」。

402674そのとき彼は、〔嘘ならばこの身には〕呪いあれと誓い始め〔て言っ〕た、「俺はあんな男なぞ知らない」。するとすぐさま、鶏が啼いた。

402675そこでペトロは、「鶏が啼く前に、あなたは三度私を否むであろう」、と言ったイエスの言葉を思い出した。そして外に出て行って、激しく泣いた。

 

新共同訳1987

26:69 ペトロは外にいて中庭に座っていた。そこへ一人の女中が近寄って来て、「あなたもガリラヤのイエスと一緒にいた」と言った。

26:70 ペトロは皆の前でそれを打ち消して、「何のことを言っているのか、わたしには分からない」と言った。

26:71 ペトロが門の方に行くと、ほかの女中が彼に目を留め、居合わせた人々に、「この人はナザレのイエスと一緒にいました」と言った。

26:72 そこで、ペトロは再び、「そんな人は知らない」と誓って打ち消した。

26:73 しばらくして、そこにいた人々が近寄って来てペトロに言った。「確かに、お前もあの連中の仲間だ。言葉遣いでそれが分かる。」

26:74 そのとき、ペトロは呪いの言葉さえ口にしながら、「そんな人は知らない」と誓い始めた。するとすぐ、鶏が鳴いた。

26:75 ペトロは、「鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」と言われたイエスの言葉を思い出した。そして外に出て、激しく泣いた。

 

前田訳1978

26:69 ペテロは外で中庭にすわっていた。そこへ召使いが来ていった、「あなたもガリラヤ人イエスといっしょにいました」と。

26:70 しかし彼は皆の前でそれを否み、「あなたのいうことがわからない」といった。

26:71 彼が玄関のほうへ出て行くと、もうひとりの召使いが彼を見てそこにいる人々にいう、「この人はナザレ人イエスといっしょにいました」と。

26:72 そこで誓って、「その人を知らない」とふたたび否んだ。

26:73 しばらくしてそこに立っている人たちが近づいてペテロにいった、「たしかにあなたもあの仲間だ。あなたのなまりでお里が知れる」と。

26:74 そこで彼は呪って誓いはじめた、「あの人は知らない」と。折しもにわとりが鳴いた。

26:75 そこでペテロは、にわとりが鳴く前に三度自分を知らないといおうとのイエスのことばを思い出した。そして外へ出て、さめざめと泣いた。

 

新改訳1970

26:69 ペテロが外の中庭にすわっていると、女中のひとりが来て言った。「あなたも、ガリラヤ人イエスといっしょにいましたね。」

26:70 しかし、ペテロはみなの前でそれを打ち消して、「何を言っているのか、私にはわからない。」と言った。

26:71 そして、ペテロが入口まで出て行くと、ほかの女中が、彼を見て、そこにいる人々に言った。「この人はナザレ人イエスといっしょでした。」

26:72 それで、ペテロは、またもそれを打ち消し、誓って、「そんな人は知らない。」と言った。

26:73 しばらくすると、そのあたりに立っている人々がペテロに近寄って来て、「確かに、あなたもあの仲間だ。ことばのなまりではっきりわかる。」と言った。

26:74 すると彼は、「そんな人は知らない。」と言って、のろいをかけて誓い始めた。するとすぐに、鶏が鳴いた。

26:75 そこでペテロは、「鶏が鳴く前に三度、あなたは、わたしを知らないと言います。」とイエスの言われたあのことばを思い出した。そうして、彼は出て行って、激しく泣いた。

 

塚本訳1963

26:69 ペテロは外で中庭に坐っていた。すると一人の女中が寄ってきて、「あなたもあのガリラヤ人イエスと一しょだった」と言った。

26:70 しかしペテロは皆の前で、「何をあなたが言っているのかわからない」と言って打ち消した。

26:71 そして玄関に出てゆくと、ほかの女中がペテロを見て、そこにいる人たちに「この人はあのナザレ人イエスと一しょだった」と言う。

26:72 ペテロは誓いまで立てて、「そんな男は知らない」と、また打ち消した。

26:73 しばらくすると、そこに立っていた人たちが寄ってきてペテロに言った、「確かにあなたもあの仲間だ。あなたの国訛りでもそれがわかる。」

26:74 そこでペテロは、「そんな男は知らない。(これが嘘なら、呪われてもよい)」と、幾たびも呪いをかけて誓った。するとすぐ鶏が鳴いた。

26:75 ペテロは、「鶏が鳴く前に、三度、わたしを知らないと言う」と言われたイエスの言葉を思い出し、外に出ていって、さめざめと泣いた。

 

口語訳1955

26:69 ペテロは外で中庭にすわっていた。するとひとりの女中が彼のところにきて、「あなたもあのガリラヤ人イエスと一緒だった」と言った。

26:70 するとペテロは、みんなの前でそれを打ち消して言った、「あなたが何を言っているのか、わからない」。

26:71 そう言って入口の方に出て行くと、ほかの女中が彼を見て、そこにいる人々にむかって、「この人はナザレ人イエスと一緒だった」と言った。

26:72 そこで彼は再びそれを打ち消して、「そんな人は知らない」と誓って言った。

26:73 しばらくして、そこに立っていた人々が近寄ってきて、ペテロに言った、「確かにあなたも彼らの仲間だ。言葉づかいであなたのことがわかる」。

26:74 彼は「その人のことは何も知らない」と言って、激しく誓いはじめた。するとすぐ鶏が鳴いた。

26:75 ペテロは「鶏が鳴く前に、三度わたしを知らないと言うであろう」と言われたイエスの言葉を思い出し、外に出て激しく泣いた。

 

文語訳1917

"402669","ペテロ外にて中庭に坐しゐたるに、一人の婢女きたりて言ふ『なんぢもガリラヤ人イエスと偕にゐたり』"

"402670","かれ凡ての人の前に肯はずして言ふ『われは汝の言ふことを知らず』  "

"402671","かくて門まで出で往きたるとき他の婢女かれを見て、其處にをる者どもに向ひて『この人はナザレ人イエスと偕にゐたり』と言へるに、  "

"402672","重ねて肯はず、契ひて『我はその人を知らず』といふ。"

"402673","暫くして其處に立つ者ども近づきてペテロに言ふ『なんぢも慥かにかの黨與なり、汝の國訛なんぢを表はせり』  "

"402674","ここにペテロ盟ひかつ契ひて『我その人を知らず』と言ひ出づるをりしも、鶏鳴きぬ。  "

"402675","ペテロ『にはとり鳴く前に、なんぢ三度われを否まん』とイエスの言ひ給ひし御言を思ひだし、外に出でて甚く泣けり。  "

 

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各国聖書引照

 

(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳

 

塚本訳 マコ 14:66-72

14:66 ペテロは下の中庭にいたが、大祭司の女中が一人来て、

14:67 ペテロが火にあたっているのを見ると、じっと見つめながら、「あなたもあのナザレ人と一しょだった、あのイエスと」と言う。

14:68 しかしペテロは、「あなたが何を言っているのかわからない、見当もつかない」と言って打ち消した。そして前庭に出てゆくと、鶏が鳴いた。(すると)

14:69 その女中がペテロを見て、そばに立っていた人たちに、またも「この人はあの仲間だ」と言い出した。

14:70 ペテロはまた打ち消した。しばらくすると、そばに立っていた人たちがまたペテロに言った、「確かにあの仲間だ。あなたもガリラヤ人だから。」

14:71 しかしペテロは、「あなた達が言っているそんな男は知らない。(これが嘘なら、呪われてもよい)」と、幾たびも呪いをかけて誓った。

14:72 するとすぐ、二度目に鶏が鳴いた。ペテロは、「鶏が二度鳴く前に、三度、わたしを知らないと言う」とイエスに言われた言葉を思い出して、わっと泣きだした。(いつまでも涙が止まらなかった。)

 

塚本訳 ルカ 22:56-62

22:56 ひとりの女中は彼が火の所に坐っているのを見ると、しげしげと眺めならら、「この人もあの人と一しょだった」と言った。

22:57 しかしペテロは、「女中さん、あんな人は知らない」と言って打ち消した。

22:58 ほどなく、ほかの男がペテロを見て、「あなたもあの仲間だ」と言った。ペテロは言った、「君、人ちがいだ。」

22:59 一時間ばかりたつと、(また)ほかの男が、「実際この人もあの人と一しょだった。この人もガリラヤ人だから」と主張した。

22:60 しかしペテロは言った、「君、あなたの言っていることはわからない。」するとたちまち、まだその言葉の終らぬうちに、鶏が鳴いた。

22:61 主が振り向いて、じっとペテロを見つめられた。ペテロは、「きょう(今夜)、鶏が鳴く前に、わたしを三度、知らないと言う」と言われた主の言葉を思い出し、

22:62 外に出ていって、さめざめと泣いた。

 

塚本訳 ヨハ 18:17

18:17 するとこの門番の女中がペテロに言う、「まさかあなたも(イエスとかいう)あの人の弟子ではあるまいね。」「もちろん」と彼が言う。

 

塚本訳 ヨハ 18:25-27

18:25 シモン・ペテロは(そこに)立って火に当っていた。すると人々は言った、「あなたもあれの弟子ではあるまいね。」「もちろん」と言ってペテロが打ち消した。

18:26 大祭司の下男で、ペテロに耳を切り落された人の親族の者が言う、「たしかにわたしは、あなたがあの人と一しょに園にいるのを見たようだが。」

18:27 ペテロはまた打ち消した。するとすぐ鶏が鳴いた。

 

(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照

 

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(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照

 

口語訳 Uコリ7:9-10

7:9 今は喜んでいる。それは、あなたがたが悲しんだからではなく、悲しんで悔い改めるに至ったからである。あなたがたがそのように悲しんだのは、神のみこころに添うたことであって、わたしたちからはなんの損害も受けなかったのである。

7:10 神のみこころに添うた悲しみは、悔いのない救を得させる悔改めに導き、この世の悲しみは死をきたらせる。

 

(日)新共同訳1987 の引照

 

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(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照

 

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