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ネヘミヤ記 13:1−31

e ネヘミヤは,一度ペルシアに帰るが,再びエ ルサエレムに戻り、様々の悪習の改正に努める

 

翻訳比較

聖書協会共同訳2018
◆ネヘミヤの改革
ネヘ 13:1 その日、モーセの書が民に読み聞かされ、アンモン人とモアブ人は神の会衆にとこしえに加われないとそこに記されているのが分かった。
ネヘ 13:2 彼らがパンと水をもってイスラエル人を迎えず、バラムを雇ってイスラエル人を呪わせようとしたからである。私たちの神はその呪いを祝福に変えて くださった。
ネヘ 13:3 人々はこの教えを聞くと、混血の人をすべてイスラエルから切り離した。
ネヘ 13:4 これに先立ち、トビヤに縁のある祭司エルヤシブは、私たちの神殿の部屋を任されていたが、
ネヘ 13:5 トビヤのために大きな部屋を手配した。そこには、かつて人々が、穀物の供え物と乳香と祭具、またレビ人と詠唱者と門衛のための、規定による十分 の一の穀物と新しいぶどう酒と新しいオリーブ油、さらに祭司への礼物を納めていた。
ネヘ 13:6 この間ずっと、私はエルサレムにはいなかった。バビロンの王アルタクセルクセスの治世第三十二年に、私は王のもとに行っていたからである。やが て私は王にいとまを請い、
ネヘ 13:7 エルサレムに帰り、エルヤシブがトビヤのためになした悪事、すなわち神殿の庭に彼のために部屋を手配したことを知った。
ネヘ 13:8 私は非常に不愉快になり、その部屋からトビヤ家の器具類をすべて外に投げ出し、
ネヘ 13:9 その部屋を清め、そこに神殿の祭具を、穀物の供え物と乳香と共に再び納めるように命じた。
ネヘ 13:10 また私は、レビ人の分が与えられず、務めに就いていたレビ人と詠唱者が、それぞれ自分の耕地に逃げ帰ってしまっていることを知った。
ネヘ 13:11 私は役人を責め、「なぜ神殿がおろそかにされているのか」と言った。そして私はレビ人と詠唱者を集め、彼らを持ち場に就かせた。
ネヘ 13:12 そしてユダの人々は皆、穀物と新しいぶどう酒と新しいオリーブ油の十分の一を貯蔵庫に持って来た。
ネヘ 13:13 私は、祭司シェレムヤ、書記官ツァドク、レビ人の中からペダヤに貯蔵庫の監督を命じ、マタンヤの子ザクルの子ハナンを彼らの助手とした。彼ら は忠実な人物と考えられたので、仲間たちに分配する任務が彼らに委ねられたのである。
ネヘ 13:14 私の神よ、このことのゆえに私を心に留め、神殿とその務めのために示した私の誠意を無にしないでください。
ネヘ 13:15 その頃、ユダで、安息日に搾り場でぶどうを踏む人々、穀物の束をろばに負わせて運ぶ人々、また、ぶどう酒、ぶどう、いちじく、あらゆる荷物を 安息日にエルサレムに運び入れる人々を、私は見た。そこで私は、彼らが食品を売っているその日に厳しく戒めた。
ネヘ 13:16 ティルス人もそこに住み着き、魚やあらゆる商品を持ち込み、安息日に、それもエルサレムでユダの人々に売っていた。
ネヘ 13:17 私はユダの貴族たちを責めて、彼らに言った。「あなたがたが行っているこの悪事は一体何事か。安息日を汚すとは。
ネヘ 13:18 あなたがたの先祖がそのようにしたからこそ、私たちの神は私たちの上に、そしてこの都の上に、このすべての不幸をもたらされたのではなかった か。あなたがたは安息日を汚すことで、イスラエルの上に再び怒りを招こうとしている。」
ネヘ 13:19 そこで、安息日の前に、エルサレムの門の辺りが暗くなってくると、私は扉を閉めさせ、安息日が終わるまで開けないように命じた。そして部下の 何人かを門のところに立たせ、安息日に荷物が運び込まれないようにした。
ネヘ 13:20 それで、商人やあらゆる品を売る人が、エルサレムの外で夜を過ごすことが一、二度あった。
ネヘ 13:21 私は彼らを厳しく戒めた。「なぜあなたがたは城壁の真向かいで夜を過ごすのか。繰り返すならば、あなたがたを処罰する。」その時以来、彼らは 安息日に来なくなった。
ネヘ 13:22 また私はレビ人に、身を清め、行って門を守り、安息日を聖別するよう命じた。私の神よ、このことについても私を心に留め、あなたの豊かな慈し みによって私を憐れんでください。
ネヘ 13:23 またその頃、ユダヤ人がアシュドド人やアンモン人やモアブ人の女と結婚していることが、私に分かった。
ネヘ 13:24 その子どもたちの半数はアシュドドの言葉、あるいはそれぞれの民の言語を話し、ユダの言葉を話すことができなかった。
ネヘ 13:25 私は彼らを責め、呪い、その幾人かを打ち、その毛を引き抜き、神にかけて誓わせた。「あなたがたの娘を彼らの息子に嫁がせてはならない。彼ら の娘をあなたがたの息子の妻に、またはあなたがた自身の妻に迎えてはならない。
ネヘ 13:26 イスラエルの王ソロモンは、これらのことで罪を犯したのではなかったか。多くの国の中でも彼のような王はおらず、彼は神に愛され、神は彼を全 イスラエルを治める王に立てられた。その彼でさえも、外国の女たちによって罪へと引き込まれてしまった。
ネヘ 13:27 あなたがたについても、私たちの神に背いて外国の女と結婚するという、この大きな悪を犯したということを聞かなければならないのか。」
ネヘ 13:28 大祭司エルヤシブの子ヨヤダの子の一人がホロニ人サンバラトの婿となっていた。私は彼を私のもとから追放した。
ネヘ 13:29 私の神よ、祭司職を、また祭司とレビ人の契約を汚したことについて、彼らを覚えていてください。
ネヘ 13:30 私はすべての外国人から彼らを清め、祭司とレビ人のそれぞれの仕事における任務を定めました。
ネヘ 13:31 また定められた時の薪の献げ物と初物について定めました。私の神よ、私を心に留めて、お恵みください。


フランシスコ会訳2013

001
その日、モーセの書が民の前で朗読された。その中に、アンモン人とモアブ人は永久に神の集会に加われないと 記されているのが分かった。

002彼らはイスラエルの子らをパン と水をもって迎えず、むしろバラムを雇って、彼らを呪わせようとしたからである。しかし、わたしたちの神はその呪いを祝福に変えられ た。

003この律法を聞いたとき、彼らは 混血の者をことごとくイスラエルから引き離した。

004これより以前に、わたしたちの 神の宮の部屋を任されていた祭司エルヤシブは、トビヤと親しい関係にあったので、

005彼に大きな部屋を融通してい た。そこにはかつて、穀物の供え物、乳香、祭具、そしてレビ人や歌唱者や門衛のために定められた穀物、新しいぶどう酒、油の十分の一 の供え物と祭司への献納物が納められていた。

006わたしはバビロンの王アルタク セルクセスの第三十二年に王の所へ赴いていて、当時、エルサレムにいなかった。しばらくして、王の許しを得て、

007エルサレムに戻って、エルヤシ ブが神の宮の庭の一室をトビヤに融通したという悪事を知った。

008わたしは大いに憤慨し、その部 屋からトビヤ家の器具一切を外に放り出した。

009そして、わたしはその部屋を清 め、そこへ神の宮の祭具、穀物の供え物、乳香を戻すように命じた。

010わたしはまた、レビ人に与えら れるはずのものが支給されていなかったので、任務に就くはずのレビ人と歌唱者たちが自分の畑に逃げ戻ってしまったことを知った。

011わたしは役人たちを咎めて、 言った、「どうして神の宮がないがしろにされているのか」。そこで、わたしは彼らを呼び戻し、その任務に就かせた。

012こうして全ユダが穀物と新しい ぶどう酒と油の十分の一の献げ物を収納室に携えて来た。

013わたしは祭司シェレムヤと律法 学者ツァドクとレビ人ペダヤにその収納室を管理させた。次いでアタンヤの子で、ザルクの子ハナンをその補佐とした。彼らは信頼に値す る者と認められており、兄弟たちに分配する任務が彼に委ねられた。

014わたしの神よ、それ故、わたし を心に留めてください。わたしが神の宮とその務めのために果たした愛の業を消し去らないでください。

015そのころ、ユダの地で安息日に 酒ぶねでぶどうを踏む者、ろばに負わせた積み荷を運ぶ者、またぶどう酒、ぶどう、いちじく、その他あらゆる荷物を、安息日にエルサレ ムに運び込む者をわたしは見た。そこでわたしは、その日、彼らが食料を売ることについて警告した。

016また、そこに住みついていた ティルスの者たちが魚やあらゆる商品を持ち込み、安息日なのにエルサレムで、ユダの子らに売っていた。

017それでわたしはユダの有力者た ちを咎めて、彼らに言った、「あなたたちは何という悪事を働いているのか。あなたたちは安息日を汚している。

018あなたたちの先祖もそのように したので、わたしたちの神はわたしたちとこの町の上にこのすべての災いを下したのではなかったか。安息日を汚して、あなたたちは再び イスラエルに怒りを招こうとしている」。

019そこで、安息日の前日に、エル サレムの門の辺りに夕闇が迫ると、扉を閉めるようにわたしは命じ、さらに安息日が終わるまで開いてはならないと命じた。そして、わた しの配下の者を門に配置し、安息日に荷物を持ち込ませないようにした。

020それで、商人やあらゆる商品を 売る者たちは、一度か二度、エルサレムの外で夜を明かした。

021わたしは彼らに警告して、言っ た、「なぜお前たちは城壁の前で夜を明かすのか。またこのようなことをすれば、お前たちを処罰する」。その時以来、彼らはもはや安息 日には来なくなった。

022わたしはレビ人たちに命じて、 身を清めさせ、安息日を聖とするため、門を守りに行かせた。

わたしの神よ、このことについてもわたしを心に留めてください。そして、あなたの大いなる慈 しみによって、わたしを憐れんでください。

023また、そのころ、ユダの人々が アシュドド人やアンモン人やモアブ人の女を娶っていることが、わたしに分かった。

024彼らの子供たちの半分はアシュ ドドの言葉、あるいはほかの民々の言葉を話し、ユダの言葉を話すことができなかった。

025わたしは彼らを咎めて、呪い、 ある者たちをたたき、毛を引き抜き、神にかけて誓わせて言った、「お前たちの娘を彼らの息子に嫁がせてはならない。彼らの娘をお前た ちの息子やお前自身の嫁にしてはならない。

026イスラエルの王ソロモンすら、 このことで罪を犯したのではなかったか。彼のような王は多くの国民のうちにいなかった。彼は神に愛され、神は彼を全イスラエルの王と されたにもかかわらず、他国の女たちが彼に罪を犯させた。

027他国の女を娶って、わたしたち の神に逆らうこのような恐ろしい悪を行っているのを聞き捨てにできようか」。

028大祭司エルヤシブの子、ヨヤダ の子らの一人がホロニ人サンバラトの婿になっていた。それでわたしは彼をわたしの所から追放した。

029わたしの神よ、彼らが祭司職を 汚し、祭司とレビ人の契約を汚したことを心に留めてください。

030こうしてわたしはすべての他国 のものから彼らを清め、祭司とレビ人の規定を定め、各々の務めに就かせました。

031また、定められた時に行う薪の 奉納や初穂の献げ物についての規定も定めました。

わたしの神よ、慈しみをもってわたしを心に留めてください。

 



 

新共同訳1987

13:1 その日、モーセの書が民に読み聞かされ、アンモン人とモアブ人は神の会衆に永久に加われないと記されているのが分かった。

13:2 かつて彼らは、パンと水をもってイスラエル人を迎えず、バラムを雇ってイスラエル人を呪わせようとしたからである。わたしたちの神は、その呪いを祝福に変 えてくださった。

13:3 人々はこの教えを聞くと、混血の者を皆、イスラエルから切り離した。

13:4 これに先立って、トビヤに縁のある祭司エルヤシブは、神殿の祭司室を任されていたが、

13:5 かつて人々が穀物の献げ物と香と祭具、またレビ人と詠唱者と門衛のための、規定による十分の一の穀物と新しいぶどう酒と油、更に祭司のための礼物を納める ことになっていたその大きな祭司室をトビヤのために流用した。

13:6 その時わたしはエルサレムにいなかった。バビロンの王アルタクセルクセスの第三十二年にわたしは王のもとに行っていたからである。やがて王の許しを得て、

13:7 エルサレムに帰り、エルヤシブがトビヤのために神殿の庭にある収納庫を流用して、そのために行った悪事を知った。

13:8 わたしは非常に憤り、その祭司室からトビヤ家の器具類をすべて外に投げ出し、

13:9 その祭司室を清め、そこに再び神殿の祭具と穀物の献げ物と香を納めることを命じた。

13:10 またわたしは、レビ人に与えられるはずのものが与えられず、務めに就いていたレビ人と詠唱者が、それぞれ自分の耕地に逃げ帰っているのを知った。

13:11 わたしは役人を責め、なぜ神殿を見捨てられたままにしておくのかと言った。わたしはレビ人と詠唱者を集め、務めに就かせた。

13:12 こうしてユダの人々が皆、十分の一の穀物と新しいぶどう酒と油を貯蔵室に持って来た。

13:13 わたしは、祭司シェレムヤ、書記官ツァドク、レビ人ペダヤに貯蔵室の管理を命じ、マタンヤの孫でザクルの子、ハナンを彼らの助手とした。彼らは忠実な人物 とされており、仲間に分配する任務が彼らにゆだねられた。

13:14 わたしの神よ、それゆえわたしを心に留め、神殿とその務めのために示した、わたしの真心を消し去らないでください。

13:15 またそのころ、ユダで、人々が安息日に桶の中でぶどうを踏み、穀物の束をろばに負わせて運んでいるのを、わたしは見た。また、ぶどう酒、ぶどうの実、いち じく、その他あらゆる種類の荷物も同じようにして、安息日にエルサレムに運び入れていた。そこで、彼らが食品を売っているその日に、 わたしは彼らを戒めた。

13:16 ティルス人もそこに住み着き、魚をはじめあらゆる種類の商品を持ち込み、安息日に、しかもエルサレムで、ユダの人々に売っていた。

13:17 わたしはユダの貴族を責め、こう言った。「なんという悪事を働いているのか。安息日を汚しているではないか。

13:18 あなたたちの先祖がそのようにしたからこそ、神はわたしたちとこの都の上に、あれほどの不幸をもたらされたのではなかったか。あなたたちは安息日を汚すこ とによって、またしてもイスラエルに対する神の怒りを招こうとしている。」

13:19 そこで、安息日の始まる前に、エルサレムの城門の辺りが暗くなってくると、わたしはその扉を閉じるように命じ、安息日が過ぎるまでそれを開けないように言 いつけた。そしてわたしの部下をその門の前に立たせ、安息日には荷物が決して運び込まれないようにした。

13:20 そのため、取り引きする人やあらゆるものを売る人が、エルサレムの外で夜を過ごすことも一度ならずあった。

13:21 わたしは彼らを戒めて、「なぜ城壁の前で夜を過ごすのか。繰り返すならば、お前たちを処罰する」と言った。そのとき以来、彼らは安息日には来なくなった。

13:22 またわたしはレビ人に、身を清めて門を守り、安息日を聖とするように命じた。わたしの神よ、このことについてもわたしを心に留め、あなたの大いなる慈しみ によって、わたしを憐れんでください。

13:23 またそのころ、ユダの人々がアシュドド人やアンモン人やモアブ人の女と結婚していることが、わたしに分かった。

13:24 その子供たちの半数は、アシュドドの言葉あるいはそれぞれの民族の言葉を話し、ユダの言葉を知らなかった。

13:25 わたしは彼らを責め、呪い、幾人かを打ち、その毛を引き抜き、神にかけて誓わせた。「お前たちの娘を彼らの息子の妻にしてはならない。彼らの娘をお前たち の息子の妻に、またはお前たちの妻にしてはならない。

13:26 イスラエルの王ソロモンすらも、このようにして罪を犯したのではなかったか。数ある諸国の中でも彼のような王はおらず、神に愛され、神によってすべてのイ スラエルの王に立てられた、その彼でさえ、異民族の妻たちによって罪に引き込まれてしまった。

13:27 わたしたちの神に逆らって異民族の女と結婚するという、この大きな罪悪を犯したということを、お前たちについても聞かされなければならないのか。」

13:28 大祭司エルヤシブの孫でヨヤダの子の一人が、ホロニ人サンバラトの娘婿となっていた。わたしは、彼を遠く追放した。

13:29 わたしの神よ、祭司職を汚し、祭司とレビ人の契約を汚した者のことを覚えていてください。

13:30 わたしはすべての異民族から彼らを清め、祭司とレビ人に守るべき務めを定め、それぞれその任務に就かせました。

13:31 また定められた時に薪を奉納し、初物をささげるように定めました。わたしの神よ、わたしを御心に留め、お恵みください。

 

新改訳1970

13:1 その日、民に聞こえるように、モーセの書が朗読されたが、その中に、アモン人とモアブ人は決して神の集会に加わってはならない、と書かれているのが見つ かった。

13:2 それは、彼らがパンと水をもってイスラエル人を迎えず、かえって彼らをのろうためにバラムを雇ったからである。しかし、私たちの神はそののろいを祝福に変 えられた。

13:3 彼らはこの律法を聞くと、混血の者をみな、イスラエルから取り分けた。

13:4 これより以前、私たちの神の宮の部屋を任されていた祭司エルヤシブは、トビヤと親しい関係にあったので、

13:5 トビヤのために大きな部屋を一つあてがった。その部屋にはかつて、穀物のささげ物、乳香、器物、および、レビ人や歌うたいや門衛たちのために定められてい た穀物と新しいぶどう酒と油の十分の一、および祭司のための奉納物が保管されていた。

13:6 その間、私はエルサレムにいなかった。私は、バビロンの王アルタシャスタの三十二年に、王のところに行き、その後しばらくたって、王にいとまを請い、

13:7 エルサレムに帰って来たからである。そのとき、エルヤシブがトビヤのために行なった悪、すなわち、神の宮の庭にある一つの部屋を彼にあてがったことに気づ いた。

13:8 私は大いにきげんを悪くし、トビヤ家の器具類を全部、その部屋から外へ投げ出し、

13:9 命じて、その部屋をきよめさせた。そして、私は、神の宮の器物を、穀物のささげ物や乳香といっしょに、再びそこに納めた。

13:10 私は、レビ人の分が支給されないので、仕事をするレビ人と歌うたいたちが、それぞれ自分の農地に逃げ去ったことを知った。

13:11 私は代表者たちを詰問し、「どうして神の宮が見捨てられているのか。」と言った。そして私はレビ人たちを集め、もとの持ち場に戻らせた。

13:12 ユダの人々はみな、穀物と新しいぶどう酒と油の十分の一を宝物倉に持って来た。

13:13 そこで私は、祭司シェレムヤと、学者ツァドクと、レビ人のひとりペダヤに宝物倉を管理させ、マタヌヤの子ザクルの子ハナンを彼らの助手とした。彼らは忠実 な者と認められていたからであった。彼らの任務は、兄弟たちに分け前を分配することであった。

13:14 私の神。どうか、このことのために私を覚えていてください。私の神の宮と、その務めのためにしたいろいろな私の愛のわざを、ぬぐい去らないでください。

13:15 そのころ私は、ユダのうちで安息日に酒ぶねを踏んでいる者や、麦束を運んでいる者、また、ろばに荷物を負わせている者、さらに、ぶどう酒、ぶどうの実、い ちじくなど、あらゆる品物を積んで、安息日にエルサレムに運び込んでいる者を見つけた。それで私は、彼らが食物を売ったその日、彼ら をとがめた。

13:16 また、そこに住んでいたツロの人々も、魚や、いろいろな商品を運んで来て、安息日に、しかもエルサレムで、ユダの人々に売っていた。

13:17 そこで私は、ユダのおもだった人たちを詰問して言った。「あなたがたはなぜ、このような悪事を働いて安息日を汚しているのか。

13:18 あなたがたの先祖も、このようなことをしたので、私たちの神はこのすべてのわざわいを、私たちとこの町の上に送られたではないか。それなのに、あなたがた は安息日を汚して、イスラエルに下る怒りを加えている。」

13:19 安息日の前、エルサレムの門に夕やみが迫ると、私は命じて、とびらをしめさせ、安息日が済むまでは開いてはならないと命じた。そして、私の若い者の幾人か を門の見張りに立て、安息日に荷物が持ち込まれないようにした。

13:20 それで、商人や、あらゆる品物を売る者たちは、一度か二度エルサレムの外で夜を過ごした。

13:21 そこで、私は彼らをとがめて言った。「なぜあなたがたは、城壁の前で夜を過ごすのか。再びそうするなら、私はあなたがたに手を下す。」その時から、彼らは もう、安息日には来なくなった。

13:22 私はレビ人に命じて、身をきよめさせ、安息日をきよく保つために、門の守りにつかせた。私の神。どうか、このことにおいてもまた、私を覚えていてくださ い。そして、あなたの大いなるいつくしみによって私をあわれんでください。

13:23 そのころまた、私はアシュドデ人、アモン人、モアブ人の女をめとっているユダヤ人たちのいるのに気がついた。

13:24 彼らの子どもの半分はアシュドデのことばを話し、あるいは、それぞれ他の国語を話して、ユダヤのことばがわからなかった。

13:25 そこで、私は彼らを詰問してのろい、そのうちの数人を打ち、その毛を引き抜き、彼らを神にかけて誓わせて言った。「あなたがたの娘を彼らの息子にとつがせ てはならない。また、あなたがたの息子、あるいは、あなたがた自身が、彼らの娘をめとってはならない。

13:26 イスラエルの王ソロモンは、このことによって罪を犯したではないか。多くの国々のうちで彼のような王はいなかった。彼は神に愛され、神は彼をイスラエル全 土を治める王としたのに、外国の女たちが彼に罪を犯させてしまった。

13:27 だから、あなたがたが外国の女をめとって、私たちの神に対して不信の罪を犯し、このような大きな悪を行なっていることを聞き流しにできようか。」

13:28 大祭司エルヤシブの子エホヤダの子のひとりは、ホロン人サヌバラテの婿であった。それで、私は彼を私のところから追い出した。

13:29 私の神。どうか彼らのことを思い出してください。彼らは祭司職を汚し、祭司やレビ人たちの契約を汚したからです。

13:30 私はすべての異教的なものから彼らをきよめ、祭司とレビ人のそれぞれの務めの規程を定め、

13:31 定まった時に行なうたきぎのささげ物と、初物についての規程も定めた。私の神。どうか私を覚えて、いつくしんでください。

 

口語訳1955

13:1 その日モーセの書を読んで民に聞かせたが、その中にアンモンびと、およびモアブびとは、いつまでも神の会に、はいってはならないとしるされているのを見い だした。

13:2 これは彼らがかつて、パンと水をもってイスラエルの人々を迎えず、かえってこれをのろわせるためにバラムを雇ったからである。しかしわれわれの神はそのの ろいを変えて祝福とされた。

13:3 人々はこの律法を聞いた時、混血の民をことごとくイスラエルから分け離した。

13:4 これより先、われわれの神の宮のへやをつかさどっていた祭司エリアシブは、トビヤと縁組したので、

13:5 トビヤのために大きなへやを備えた。そのへやはもと、素祭の物、乳香、器物および規定によってレビびと、歌うたう者および門を守る者たちに与える穀物、ぶ どう酒、油の十分の一、ならびに祭司のためのささげ物を置いた所である。

13:6 その当時、わたしはエルサレムにいなかった。わたしはバビロンの王アルタシャスタの三十二年に王の所へ行ったが、しばらくたって王にいとまを請い、

13:7 エルサレムに来て、エリアシブがトビヤのためにした悪事、すなわち彼のために神の宮の庭に一つのへやを備えたことを発見した。

13:8 わたしは非常に怒り、トビヤの家の器物をことごとくそのへやから投げだし、

13:9 命じて、すべてのへやを清めさせ、そして神の宮の器物および素祭、乳香などを再びそこに携え入れた。

13:10 わたしはまたレビびとがその受くべき分を与えられていなかったことを知った。これがためにその務をなすレビびとおよび歌うたう者たちは、おのおの自分の畑 に逃げ帰った。

13:11 それでわたしはつかさたちを責めて言った、「なぜ神の宮を捨てさせたのか」。そしてレビびとを招き集めて、その持ち場に復帰させた。

13:12 そこでユダの人々は皆、穀物、ぶどう酒、油の十分の一を倉に携えてきた。

13:13 わたしは祭司シレミヤ、学者ザドクおよびレビびとペダヤを倉のつかさとし、またマッタニヤの子ザックルの子ハナンをその助手として倉をつかさどらせた。彼 らは忠実な者と思われたからである。彼らの任務は兄弟たちに分配する事であった。

13:14 わが神よ、この事のためにわたしを覚えてください。わが神の宮とその勤めのためにわたしが行った良きわざをぬぐい去らないでください。

13:15 そのころわたしはユダのうちで安息日に酒ぶねを踏む者、麦束を持ってきて、ろばに負わす者、またぶどう酒、ぶどう、いちじくおよびさまざまの荷を安息日に エルサレムに運び入れる者を見たので、わたしは彼らが食物を売っていたその日に彼らを戒めた。

13:16 そこに住んでいたツロの人々もまた魚およびさまざまの品物を持ってきて、安息日にユダの人々に売り、エルサレムで商売した。

13:17 そこでわたしはユダの尊い人々を責めて言った、「あなたがたはなぜこの悪事を行って、安息日を汚すのか。

13:18 あなたがたの先祖も、このように行ったので、われわれの神はこのすべての災を、われわれとこの町に下されたではないか。ところがあなたがたは安息日を汚し て、さらに大いなる怒りをイスラエルの上に招くのである」。

13:19 そこで安息日の前に、エルサレムのもろもろの門が暗くなり始めた時、わたしは命じてそのとびらを閉じさせ、安息日が終るまでこれを開いてはならないと命 じ、わたしのしもべ数人を門に置いて、安息日に荷を携え入れさせないようにした。

13:20 これがために、商人およびさまざまの品物を売る者どもは一、二回エルサレムの外に宿った。

13:21 わたしは彼らを戒めて言った、「あなたがたはなぜ城壁の前に宿るのか。もしあなたがたが重ねてそのようなことをするならば、わたしはあなたがたを処罰す る」と。そのとき以来、彼らは安息日にはこなかった。

13:22 わたしはまたレビびとに命じて、その身を清めさせ、来て門を守らせて、安息日を聖別した。わが神よ、わたしのためにまた、このことを覚え、あなたの大いな るいつくしみをもって、わたしをあわれんでください。

13:23 そのころまた、わたしはアシドド、アンモン、モアブの女をめとったユダヤ人を見た。

13:24 彼らの子供の半分はアシドドの言葉を語って、ユダヤの言葉を語ることができず、おのおのその母親の出た民の言葉を語った。

13:25 わたしは彼らを責め、またののしり、そのうちの数人を撃って、その毛を抜き、神の名をさして誓わせて言った、「あなたがたは彼らのむすこに自分の娘を与え てはならない。またあなたがたのむすこ、またはあなたがた自身のために彼らの娘をめとってはならない。

13:26 イスラエルの王ソロモンはこれらのことによって罪を犯したではないか。彼のような王は多くの国民のうちにもなく、神に愛せられた者である。神は彼をイスラ エル全国の王とせられた。ところが異邦の女たちは彼に罪を犯させた。

13:27 それゆえあなたがたが異邦の女をめとり、このすべての大いなる悪を行って、われわれの神に罪を犯すのを、われわれは聞き流しにしておけようか」。

13:28 大祭司エリアシブの子ヨイアダのひとりの子はホロニびとサンバラテの婿であったので、わたしは彼をわたしのところから追い出した。

13:29 わが神よ、彼らのことを覚えてください。彼らは祭司の職を汚し、また祭司およびレビびとの契約を汚しました。

13:30 このように、わたしは彼らを清めて、異邦のものをことごとく捨てさせ、祭司およびレビびとの務を定めて、おのおのそのわざにつかせた。

13:31 また定められた時に、たきぎの供え物をささげさせ、また初物をささげさせた。わが神よ、わたしを覚え、わたしをお恵みください。

 


文 語訳1917
13:1 その日モーセの書を讀て民に聽しめけるに其中に録して云ふアンモニ人およびモアブ人は何時までも神の會に入べからず
13:2 是は彼らパンと水とをもてイスラエルの子孫を迎へずして還て之を詛はせんとてバラムを傭ひたりしが故なり斯りしかども我らの神はその呪詛を變て祝福となし たまへりと
13:3 衆人この律法を聞てのち雑りたる民を盡くイスラエルより分ち離てり
13:4 是より先我らの神の家の室を掌れる祭司エリアシブといふ者トビヤと近くなりたれば
13:5 彼のために大なる室を備ふ其室は元來素祭の物乳香器皿および例によりてレビ人謳歌者門を守る者等に與ふる穀物酒油の什一ならびに祭司に與ふる擧祭の物を置 し處なり
13:6 當時は我ヱルサレムに居ざりき我はバビロンの王アルタシヤスタの三十二年に王の所に往たりしが數日の後王に暇を乞て
13:7 エルサレムに來りエリアシブがトビヤのために爲たる惡事すなはちかれがために神の家の庭に一の室を備へし事を詳悉にせり
13:8 我はなはだこれを憂ひてトビヤの家の器皿をことごとくその室より投いだし
13:9 頓て命じてすべての室を潔めさせ而して神の家の器皿および素祭乳香などを再び其處に携へいれたり
13:10 我また査べ觀しにレビ人そのうくべき分を與へられざりきこの故に其職務をなす所のレビ人および謳歌者等各々おのれの田に奔り歸りぬ
13:11 是において我何故に神の室を棄させしやと言て牧伯等を詰り頓てまたレビ人を招き集めてその故の所に立しめたり
13:12 斯りしかばユダ人みな穀物酒油の什一を府庫に携へ來れり
13:13 その時我祭司シレミヤ學士ザドクおよびレビ人ペダヤを府庫の有司とし之にマツタニヤの子ザツクルの子ハナンを副て庫をつかさどらしむ彼らは忠信なる者と思 はれたればなり其職は兄弟等に分配るの事なりき
13:14 わが神よ此事のために我を記念たまへ我神の室とその職事のために我が行ひし善事を拭ひ去たまはざれ
13:15 當時われ觀しにユダの中にて安息日に酒?を踏む者あり麥束を持きたりて驢馬に負するあり亦酒葡萄無花果および各種の荷を安息日にヱルサレムに携へいるるあ り我かれらが食物を鬻ぎをる日に彼らを戒しめたり
13:16 彼處にまたツロの人々も住をりしが魚および各種の貨物を携へいりて安息日にユダの人々に之を鬻ぎかつヱルサレムにて商賣せり
13:17 是において我ユダの貴き人々を詰りて之に言ふ汝ら何ぞ此惡き事をなして安息日を?すや
13:18 汝らの先祖等も斯おこなはざりしや我らの神これが爲にこの一切の災禍を我らとこの邑とに降したまひしにあらずや然るに汝らは安息日を?して更に大なる震怒 をイスラエルに招くなりと
13:19 而して安息日の前の日ヱルサレムの門々暗くならんとする頃ほひに我命じてその扉を閉させ安息日の過さるまで之を開くべからずと命じ我僕數人を門々に置て安 息日に荷を携へいるる事なからしめたり
13:20 斯りしかば商賣および各種の品を賣る者等一二回ヱルサレムの外に宿れり
13:21 我これを戒めてこれに言ふ汝ら石垣の前に宿るは何ぞや汝等もし重ねて然なさば我なんぢらに手をかけんと其時より後は彼ら安息日には來らざりき
13:22 我またレビ人に命じてその身を潔めさせ來りて門を守らしめて安息日を聖くす我神よ我ために此事を記念し汝の大なる仁慈をもて我を憫みたまへ
13:23 當時われアシドド、アンモン、モアブなどの婦女を娶りしユダヤ人を見しに
13:24 その子女はアシドドの言語を半雑へて言ひユダヤの言語を言ことあたはず各國の言語を雑へ用ふ
13:25 我彼等を詰りまた詬りその中の數人を撻ちその毛を抜き神を指て誓はしめて言ふ汝らは彼らの男子におのが女子を與ふべからず又なんぢらの男子あるひはおのれ 自身のために彼らの女子を娶るべからず
13:26 是らの事についてイスラエルの王ソロモンは罪を獲たるに非ずや彼がごとき王は衆多の國民の中にもあらずして神に愛せられし者なり神かれをイスラエル全國の 王となしたまへり然るに尚ほ異邦の婦女等はこれに罪を犯さしめたり
13:27 然ば汝らが異邦の婦女を娶りこの一切の大惡をなして我らの神に罪を犯すを我儕聽し置べけんや
13:28 祭司の長エリアシブの子ヨイアダの一人の子はホロニ人サンバラテの婿なりければ我これを逐出して我を離れしむ
13:29 わが神よ彼らは祭司の職を汚し祭司およびレビ人の契約に背きたり彼らのことを忘れたまふ勿れ
13:30 我かく人衆を潔めて異邦の物を盡く棄しめ祭司およびレビ人の班列を立て各々その職務に服せしめ
13:31 また人衆をして薪柴の禮物をその定まる期に献げしめかつ初物を奉つらしむ我神よ我を憶ひ仁慈をもて我を待ひたまへ


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各国旧約聖書における新約聖書の引照

・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを 拾う・・・

 

(英)AUTHORIZED KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE 1994

口 語訳 Tコリ4:2

4:2 この場合、管理者に要 求されているのは、忠実であることである。

 

(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977

口 語訳 Uコリ6:14-18

6:14 不信者と、つり合わな いくびきを共にするな。義と不義となんの係わりがあるか。光とやみとなんの交わりがあるか。

6:15 キリストとベリアルとなんの調和があるか。信仰と不信仰となんの関係があるか。

6:16 神の宮と偶像となんの一致があるか。わたしたちは、生ける神の宮である。神がこう仰せになっている、/「わたしは彼らの間に住み、/ かつ出入りをするであろう。そして、わたしは彼らの神となり、/彼らはわたしの民となるであろう」。

6:17 だから、「彼らの間から出て行き、/彼らと分離せよ、と主は言われる。そして、汚れたものに触れてはならない。触れなければ、わたし はあなたがたを受けいれよう。

6:18 そしてわたしは、あなたがたの父となり、/あなたがたは、/わたしのむすこ、むすめとなるであろう。全能の主が、こう言われる」。

 

口 語訳 ヨハ 2:13-16

2:13 さて、ユダヤ人の過越の祭が近づいたので、イエスはエルサレムに上られた。

2:14 そして牛、羊、はとを売る者や両替する者などが宮の庭にすわり込んでいるのをごらんになって、

2:15 なわでむちを造り、羊も牛もみな宮から追いだし、両替人の金を散らし、その台をひっくりかえし、

2:16 はとを売る人々には「これらのものを持って、ここから出て行け。わたしの父の家を商売の家とするな」と言われた。

 

(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN & TODD 1985

口 語訳 マタ 21:12-13

21:12 それから、イエスは宮 にはいられた。そして、宮の庭で売り買いしていた人々をみな追い出し、また両替人の台や、はとを売る者の腰掛をくつがえされた。

21:13 そして彼らに言われた、「『わたしの家は、祈の家ととなえらるべきである』と書いてある。それだのに、あなたがたはそれを強盗の巣に している」。

 

口 語訳 ヨハ 2:13-17

2:13 さて、ユダヤ人の過越の祭が近づいたので、イエスはエルサレムに上られた。

2:14 そして牛、羊、はとを売る者や両替する者などが宮の庭にすわり込んでいるのをごらんになって、

2:15 なわでむちを造り、羊も牛もみな宮から追いだし、両替人の金を散らし、その台をひっくりかえし、

2:16 はとを売る人々には「これらのものを持って、ここから出て行け。わたしの父の家を商売の家とするな」と言われた。

2:17 弟子たちは、「あなたの家を思う熱心が、わたしを食いつくすであろう」と書いてあることを思い出した。

 

(独)DIE BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE BIBELGESELLSCHAFT 1984

 

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(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987  

 

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