民数記 23:1−12
バラムの最初の託宣
翻訳比較
聖書協会共同
訳2018
民 23:1 バラムはバラクに言った。「ここに祭壇を七つ築き、雄牛七頭と、雄羊七匹を用意してください。」
民 23:2 バラクはバラムが言ったとおりにし、バラクとバラムは祭壇ごとに雄牛と雄羊を献げた。
民
23:3 バラムはバラクに言った。「あなたは、あなたの焼き尽くすいけにえのそばに立っていてください。私は出かけて来ます。主は恐らく、私に会ってく
ださるでしょう。主が私に示されることは、何でもあなたに告げましょう。」彼はこうして不毛の丘に出かけた。
民 23:4 神がバラムに会われたので、彼は神に言った。「私は祭壇を七つ設け、祭壇ごとに雄牛と雄羊を献げました。」
民 23:5 主はバラムの口に言葉を授け、言われた。「バラクのもとに帰ってこう告げなさい。」
民 23:6 バラムが戻ると、焼き尽くすいけにえのそばにバラクが立っており、モアブのすべての高官たちも共にいた。
民
23:7 バラムは次のような託宣を述べた。/「アラムからバラクが/東の山々からモアブの王が、私を連れて来た。/『来て、私のためにヤコブを呪え。/
来て、イスラエルを罵れ』と。
民
23:8 神が呪いをかけないものに/どうして私が呪いをかけることができようか。/主が罵らないものを/どうして私が罵ることができようか。
民
23:9 私は岩山の頂から彼らを見/丘の上から彼らを眺める。/見よ、これは独り離れて住む民/自らを諸国民の一つとして認めない。
民
23:10 誰がヤコブの塵を数えられようか。/誰がイスラエルの砂埃の粒を数えられようか。/私は正しい人々に連なって死にたい。/私の終わりが彼らと
同じようであるように。」
民
23:11 バラクはバラムに言った。「あなたは何ということを私にしたのか。私は敵に呪いをかけるためにあなたを連れて来たのに、あなたは彼らを祝福し
てしまった。」
民 23:12 彼は答えた。「主が私の口に授けられたことだけを、私は告げるべきではないでしょうか。」
フランシスコ会訳2013
001バラムは バラクに言った、「わたしのために、こ
こに七つの祭壇を建て、雄牛七頭と雄羊七匹を用意してください」。
002バラクはバラムが指示したとおりに行った。バラク
とバラムはそれぞれの祭壇に雄牛一頭と雄羊一匹をささげた。
003バラムはバラクに言った、「ここであなたの焼き尽
くす献げ物のそばに立っていてください。その間にわたしは行ってきます。恐らく、主はわたしに会ってくださるでしょう。主がわた
しに示されることは何でもあなたに告げましょう」。彼は一人で出かけた。
004神がバラムに会われたので、バラムは神に言った、
「わたしは七つの祭壇を設け、それぞれの祭壇に雄牛一頭と雄羊一匹をささげました」。
005主はバラムの口に言葉を授けて、仰せになった、 「バラクのもとに戻り、次のように告げよ」。
006そこで彼がバラクのもとに戻ると、バラクはモアブ
のすべての高官たちとともに、自分の焼き尽くす献げ物のそばに立っていた。
007バラムは声をあげて歌を歌った、
「バラクはアラムから、
モアブの王は東の山々からわたしを呼び出した。
『来て、わたしのためにヤコブを呪え、
来て、イスラエルをののしれ』。
008神が呪いをかけぬ者に、
どうしてわたしが呪いをかけられようか。
主がののしらぬ者を
どうしてわたしがののしれようか。
009わたしは岩の頂から彼を見、
丘の上から彼を眺める。
見よ。この民は人々から離れて住み、
自らを諸国の民の一つと認めない。
010誰がヤコブの無数の塵を、
誰がイスラエルの砂埃を数えることができようか。
わたしは正しい人々が死ぬように死にたい。
わたしの最期が彼と同じであるように」。
011バラクはバラムに言った、「あなたは、わたしに何
ということをしてくれたのですか。わたしの敵に呪いをかけてもらうためにあなたをここへお連れしたのに、あなたはその代わりに、
彼らを祝福してしまいました」。
012彼は答えた、「主がわたしの口に授けられたこと
を、わたしは忠実に繰り返すことしかできません」。
新共同訳1987
23:1
バラムはバラクに言った。「わたしのために、ここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と雄羊を用意しなさい。」
23:2
バラクは、バラムが言ったとおりにした。そしてバラクとバラムは、どの祭壇にも雄牛と雄羊をささげた。
23:3
バラムはバラクに、「あなたはこの焼き尽くす献げ物のそばにいてください。わたしは行って来ます。主はたぶん、わたしに会ってくださるでしょう。主がわた
しに示されることは、何でもあなたに伝えましょう」と言うと、丘の頂に向かった。
23:4
神がバラムに会われたので、彼は神に言った。「わたしは七つの祭壇を築き、雄牛と雄羊をどの祭壇にもささげました。」
23:5
主は、バラムの口に言葉を授け、「バラクのもとに帰ってこう告げなさい」と命じられた。
23:6
バラムが戻ると、バラクは、モアブの長たちと共に、焼き尽くす献げ物のそばに立っていた。
23:7
バラムはこの託宣を述べた。バラクはアラムから/モアブの王は東の山々からわたしを連れて来た。「来て、わたしのためにヤコブを呪え。来て、イスラエルを
ののしれ。」
23:8
神が呪いをかけぬものに/どうしてわたしが呪いをかけられよう。主がののしらぬものを/どうしてわたしがののしれよう。
23:9
わたしは岩山の頂から彼らを見/丘の上から彼らを見渡す。見よ、これは独り離れて住む民/自分を諸国の民のうちに数えない。
23:10
誰がヤコブの砂粒を数えられようか。誰がイスラエルの無数の民を数えられようか。わたしは正しい人が死ぬように死に/わたしの終わりは彼らと同じようであ
りたい。
23:11
バラクはバラムに、「あなたは、何ということをしたのですか。わたしは敵に呪いをかけるために、あなたを連れて来たのに、あなたは彼らを祝福してしまっ
た」と言うと、
23:12
バラムは答えた。「主がわたしの口に授けること、わたしはそれだけを忠実に告げるのです。」
新改訳1970
23:1
バラムはバラクに言った。「私のためにここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と七頭の雄羊をここに用意してください。」
23:2
バラクはバラムの言ったとおりにした。そしてバラクとバラムとは、それぞれの祭壇の上で雄牛一頭と雄羊一頭とをささげた。
23:3
バラムはバラクに言った。「あなたは、あなたの全焼のいけにえのそばに立っていなさい。私は行って来ます。たぶん、主は私に現われて会ってくださるでしょ
う。そうしたら、私にお示しになることはどんなことでも、あなたに知らせましょう。」そして彼は裸の丘に行った。
23:4
神がバラムに会われたので、バラムは神に言った。「私は七つの祭壇を造り、それぞれの祭壇の上で雄牛一頭と雄羊一頭とをささげました。」
23:5
主はバラムの口にことばを置き、そして言われた。「バラクのところに帰れ。あなたはこう言わなければならない。」
23:6
それで、彼はバラクのところに帰った。すると、モアブのすべてのつかさたちといっしょに、彼は自分の全焼のいけにえのそばに立っていた。
23:7
バラムは彼のことわざを唱えて言った。「バラクは、アラムから、モアブの王は、東の山々から、私を連れて来た。『来て、私のためにヤコブをのろえ。来て、
イスラエルに滅びを宣言せよ。』
23:8
神がのろわない者を、私がどうしてのろえようか。主が滅びを宣言されない者に、私がどうして滅びを宣言できようか。
23:9
岩山の頂から私はこれを見、丘の上から私はこれを見つめる。見よ。この民はひとり離れて住み、おのれを諸国の民の一つと認めない。
23:10
だれがヤコブのちりを数え、イスラエルのちりの群れを数ええようか。私は正しい人が死ぬように死に、私の終わりが彼らと同じであるように。」
23:11
バラクはバラムに言った。「あなたは私になんということをしたのですか。私の敵をのろってもらうためにあなたを連れて来たのに、今、あなたはただ祝福した
だけです。」
23:12
バラムは答えて言った。「主が私の口に置かれること、それを私は忠実に語らなければなりません。」
口語訳1955
23:1
バラムはバラクに言った、「わたしのために、ここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と七頭の雄羊とを整えなさい」。
23:2
バラクはバラムの言ったとおりにした。そしてバラクとバラムとは、その祭壇ごとに雄牛一頭と雄羊一頭とをささげた。
23:3
バラムはバラクに言った、「あなたは燔祭のかたわらに立っていてください。その間にわたしは行ってきます。主はたぶんわたしに会ってくださるでしょう。そ
して、主がわたしに示される事はなんでもあなたに告げましょう」。こうして彼は一つのはげ山に登った。
23:4
神がバラムに会われたので、バラムは神に言った、「わたしは七つの祭壇を設け、祭壇ごとに雄牛一頭と雄羊一頭とをささげました」。
23:5
主はバラムの口に言葉を授けて言われた、「バラクのもとに帰ってこう言いなさい」。
23:6
彼がバラクのもとに帰ってみると、バラクはモアブのすべてのつかさたちと共に燔祭のかたわらに立っていた。
23:7
バラムはこの託宣を述べた。「バラクはわたしをアラムから招き寄せ、/モアブの王はわたしを東の山から招き寄せて言う、/『きてわたしのためにヤコブをの
ろえ、きてイスラエルをのろえ』と。
23:8
神ののろわない者を、わたしがどうしてのろえよう。主ののろわない者を、わたしがどうしてのろえよう。
23:9
岩の頂からながめ、/丘の上から見たが、/これはひとり離れて住む民、/もろもろの国民のうちに並ぶものはない。
23:10
だれがヤコブの群衆を数え、/イスラエルの無数の民を数え得よう。わたしは義人のように死に、/わたしの終りは彼らの終りのようでありたい」。
23:11
そこでバラクはバラムに言った、「あなたはわたしに何をするのですか。わたしは敵をのろうために、あなたを招いたのに、あなたはかえって敵を祝福するばか
りです」。
23:12
バラムは答えた、「わたしは、主がわたしの口に授けられる事だけを語るように注意すべきではないでしょうか」。
文
語訳1917
23:1 バラム、バラクに言けるは我ために此に七個の壇を築き此に七匹の牡牛と七匹の牡羊を備へよと
23:2 バラクすなはちバラムの言るごとく爲しバラクとバラムその壇ごとに牡牛一匹と牡羊一匹を献げたり
23:3
而してバラムはバラクにむかひ汝は燔祭の傍に立をれ我は往んとすヱホバあるひは我に來りのぞみたまはんその我に示したまふところの事は凡てこれを汝に告ん
と言て一の高處に登たるに
23:4 神バラムに臨みたまひければバラムこれに言けるは我は七箇の壇を設けその壇ごとに牡牛一匹と牡羊一匹を献げたりと
23:5 ヱホバ、バラムの口に言を授けて言たまはく汝バラクの許に歸りて斯いふべしと
23:6 彼すなはちバラクの許に至るにバラクはモアブの諸の牧伯等とともに燔祭の傍に立をる
23:7
バラムすなはちこの歌をのべて云くモアブの王バラク、スリアより我を招き寄せ東の邦の山より我を招き寄て云ふ來りて我ためにヤコブを詛へ來りてわがために
イスラエルを呪れと
23:8 神の詛はざる者を我いかで詛ふことを得んやヱホバの呪らざる者を我いかで呪ることを得んや
23:9 磐の頂より我これを觀岡の上より我これを望むこの民は獨り離れて居ん萬の民の中に列ぶことなからん
23:10
誰かヤコブの塵を計へ得んやイスラエルの四分一を數ふることを能せんや願くは義人のごとくに我死ん願くはわが終これが終にひとしかれ
23:11
是においてバラク、バラムに言けるは汝我に何を爲や我はわが敵を詛はしめんとて汝を携きたりしなるに汝はかへつて全くこれを祝せり
23:12 バラムこたへて言けるは我は愼みてヱホバの我口に授る事のみを宣べきにあらずや
****************************************
各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
拾う・・・
(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 エペ 2:14
2:14 キリストはわたしたち
の平和であって、二つのものを一つにし、敵意という隔ての中垣を取り除き、ご自分の肉によって、
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
・・・・
****************************************
民数記 23:13−30
バラムの第二の託宣
翻訳比較
聖書協会共同
訳2018
◆バラムの第二の託宣
民
23:13 バラクはバラムに言った。「どうか私と一緒に、彼らが見える別の場所に来てほしい。そこから見えるのは彼らの一部だけで、全体を見ることはで
きないが、そこから彼らに呪いをかけてほしい。」
民
23:14 バラクはバラムを見晴らしのきく野に連れて行き、ピスガの頂に登り、祭壇を七つ築き、祭壇ごとに雄牛と雄羊を献げた。
民
23:15 バラムはバラクに言った。「あなたはここで、あなたの焼き尽くすいけにえのそばに立っていてください。私はあちらで主にお会いします。」
民 23:16 主はバラムに会われ、彼の口に言葉を授け、言われた。「バラクのもとに帰ってこう告げなさい。」
民
23:17 バラムがバラクのところに行くと、焼き尽くすいけにえのそばに彼が立っており、モアブの高官たちも共にいた。バラクが「主は何と告げられたの
か」と言うと、
民 23:18 バラムは次のような託宣を述べた。/「立ち上がれ、バラクよ、そして聞け。/ツィポルの子よ、私に耳を傾けよ。
民
23:19 神は人ではないから、偽ることはない。/人の子ではないから、悔いることはない。/言ったことを、行わないことがあろうか。/告げたことを、
成し遂げないことがあろうか。
民 23:20 祝福せよという命令を私は受けた。/神が祝福されたものを/私が取り消すことはできない。
民
23:21 ヤコブのうちに災いを認めず/イスラエルのうちに悩みを見ることはない。/彼らの神、主が彼らと共におられ/王をたたえる歓声が彼らのうちに
響く。
民 23:22 エジプトから彼らを導き出された神は/彼らにとって野牛の角のようだ。
民
23:23 まことにヤコブのうちにまじないはなく/イスラエルのうちに占いはない。/神はそのなすところを直ちにヤコブに告げ/イスラエルに示される。
民
23:24 見よ、この民は雌獅子のように立ち上がり/雄獅子のように身を起こす。/獲物を食らい、殺したものの血を飲むまで/身を横たえることはな
い。」
民 23:25 バラクはバラムに言った。「もう彼らに呪いをかけることも、祝福することもしないでくれ。」
民
23:26 バラムはバラクに答えた。「主が告げられることをすべて行わなければならないと、あなたに言わなかったでしょうか。」
◆バラムの第三の託宣
民
23:27 バラクはバラムに言った。「どうか来てほしい。別の場所に連れて行こう。恐らくそこからなら、神の目に適い、彼らに呪いをかけてもらうことが
できるかもしれない。」
民 23:28 バラクはバラムを、荒れ果てた地を見下ろすペオルの頂に連れて行った。
民 23:29 バラムはバラクに言った。「ここに祭壇を七つ築き、雄牛七頭と、雄羊七匹を用意してください。」
民 23:30 バラクはバラムが言ったとおりにし、祭壇ごとに雄牛と雄羊を献げた。
フランシスコ
会訳2013
013バラクはバラムに言った、「彼が見えるほかの場所
にわたしとともにおいでください。そこからは、彼の一部だけが見え、全体を見ることはできませんが、そこから、わたしのために彼
に呪いをかけてください」。
014バラクは彼をセデ・ツォフィムに連れていき、ピス
ガの頂で七つの祭壇を建て、それぞれの祭壇に雄牛一頭と雄羊一匹をささげた。
015バラムは、バラクに言った、「ここであなたの焼き
尽くす献げ物のそばに立っていてください。その間にわたしはあちらで神に会いに行きます」。
016主はバラムに会い、彼の口に言葉を授けて、仰せに
なった、「バラクのもとに戻り、次のように告げよ」。
017彼がバラクのもとに戻ると、彼は焼き尽くす献げ物
のそばに立っていた。モアブの高官たちも一緒だった。バラクは彼に尋ねた、「主は何と告げられたのですか」。
018彼は声をあげて歌を歌った、
「立て、バラクよ、聞け、
ツィポルの子よ、耳を傾けよ。
019神は人間ではないので、偽りを言うことはない。
人の子ではないので、悔いることはない。
神は、仰せになったことを行わないことがあろうか。
告げられたことを、成し遂げられないことがあろうか。
020わたしは祝福せよとの命令を受けた。
神が祝福されたものを、わたしが覆すことはできない。
021ヤコブに災いは認められず、
イスラエルに不幸は見られない。
彼の神、主が彼らとともにおられ、
王への歓呼が彼の中に鳴り響く。
022彼らをエジプトから導き出された神は、
彼らにとっては野牛の角のようだ。
023ヤコブのうちには何のまじないもなく、
イスラエルのうちには何の占いもない。
神は計画されたことをヤコブに告げられ、
ただちにイスラエルに告げられる。
024見よ。この民は雌獅子のように立ち上がり、
雄獅子のように身を起こし、
獲物を食らい、
殺したものの血を飲むまでは休むことはない」。
025バラクはバラムに言った、「彼を呪わないのなら、 少なくとも祝福しないでください」。
026バラムはバラクに答えて言った、「わたしは主が告
げられることをすべて行わなければならない、とあなたに言いませんでしたか」。
027バラクはバラムに言った、「さあ、おいでくださ
い。あなたをほかの場所にお連れしましょう。あなたがそこでわたしのために彼を呪うのを、神は恐らくお許しになるでしょう」。
028バラクはバラムをペオルの頂に連れていった。そこ は荒れ地が見下ろせる所であった。
029バラムはバラクに言った、「わたしのためにここに
七つの祭壇を建て、雄牛七頭と雄羊七匹をここに用意してください」。
030バラクはバラムが言ったとおりにし、それぞれの祭 壇に雄牛一頭と雄羊一匹をささげた。
新共同訳1987
23:13
バラクはバラムに言った。「わたしと一緒に別の場所に行って、そこから彼らを見てください。見えるのは彼らの一部にすぎず、全体を見渡すことはできないで
しょうが、そこからわたしのために彼らに呪いをかけてください。」
23:14
バラクはバラムをピスガの頂の見晴らしのきく所に連れて行き、そこに七つの祭壇を築き、どの祭壇にも雄牛と雄羊をささげた。
23:15
バラムはバラクに言った。「あなたはここで、この焼き尽くす献げ物のそばにいてください。わたしはあちらで、主にお会いします。」
23:16
主はバラムに会い、彼の口に言葉を授け、「バラクのもとに帰ってこう告げなさい」と命じられた。
23:17
バラムが戻ると、バラクはモアブの長たちと共に焼き尽くす献げ物のそばに立っていた。バラクが、「主は何と告げられましたか」と尋ねると、
23:18
バラムはこの託宣を述べた。立て、バラクよ、聞け。ツィポルの子よ、わたしに耳を傾けよ。
23:19
神は人ではないから、偽ることはない。人の子ではないから、悔いることはない。言われたことを、なされないことがあろうか。告げられたことを、成就されな
いことがあろうか。
23:20
見よ、祝福の命令をわたしは受けた。神の祝福されたものを/わたしが取り消すことはできない。
23:21
だれもヤコブのうちに災いを認めず/イスラエルのうちに悩みを見る者はない。彼らの神、主が共にいまし/彼らのうちに王をたたえる声が響く。
23:22
エジプトから彼らを導き出された神は/彼らにとって野牛の角のようだ。
23:23
ヤコブのうちにまじないはなく/イスラエルのうちに占いはない。神はその働きを時に応じてヤコブに告げ/イスラエルに示される。
23:24
見よ、この民は雌獅子のように身を起こし/雄獅子のように立ち上がる。獲物を食らい、殺したものの血を飲むまで/身を横たえることはない。
23:25
バラクはバラムに言った。「彼らに呪いをかけることができないなら、祝福もしないでください。」
23:26
バラムはバラクに答えた。「わたしは、主が告げられることだけをする、と言ったではありませんか。」
◆バラムの第三の託宣
23:27
バラクはバラムに言った。「それでは、あなたを別の場所に連れて行きましょう。たぶん、それは神が正しいとされ、そこからなら、わたしのために彼らに呪い
をかけることができるかもしれません。」
23:28
バラクはバラムを連れて、荒れ果てた地を見下ろすペオルの頂に行った。
23:29
バラムはバラクに言った。「わたしのために、ここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と七匹の雄羊を用意しなさい。」
23:30
バラクはバラムが言ったとおりにし、雄牛と雄羊をどの祭壇にもささげた。
新改訳1970
23:13
バラクは彼に言った。「では、私といっしょにほかの所へ行ってください。そこから彼らを見ることができるが、ただその一部だけが見え、全体を見ることはで
きない所です。そこから私のために彼らをのろってください。」
23:14
バラクはバラムを、セデ・ツォフィムのピスガの頂に連れて行き、そこで七つの祭壇を築き、それぞれの祭壇の上で雄牛と雄羊とを一頭ずつささげた。
23:15
バラムはバラクに言った。「あなたはここであなたの全焼のいけにえのそばに立っていなさい。私はあちらで主にお会いします。」
23:16
主はバラムに会われ、その口にことばを置き、そして言われた。「バラクのところに帰れ。あなたはこう告げなければならない。」
23:17
それで、彼はバラクのところに行った。すると、モアブのつかさたちといっしょに、彼は全焼のいけにえのそばに立っていた。バラクは言った。「主は何とお告
げになりましたか。」
23:18
バラムは彼のことわざを唱えて言った。「立て、バラクよ。そして聞け。ツィポルの子よ。私に耳を傾けよ。
23:19
神は人間ではなく、偽りを言うことがない。人の子ではなく、悔いることがない。神は言われたことを、なさらないだろうか。約束されたことを成し遂げられな
いだろうか。
23:20
見よ。祝福せよ、との命を私は受けた。神は祝福される。私はそれをくつがえすことはできない。
23:21
ヤコブの中に不法を見いださず、イスラエルの中にわざわいを見ない。彼らの神、主は彼らとともにおり、王をたたえる声が彼らの中にある。
23:22
彼らをエジプトから連れ出した神は、彼らにとっては野牛の角のようだ。
23:23
まことに、ヤコブのうちにまじないはなく、イスラエルのうちに占いはない。神のなされることは、時に応じてヤコブに告げられ、イスラエルに告げられる。
23:24
見よ。この民は雌獅子のように起き、雄獅子のように立ち上がり、獲物を食らい、殺したものの血を飲むまでは休まない。」
23:25
バラクはバラムに言った。「彼らをのろうことも、祝福することもしないでください。」
23:26
バラムはバラクに答えて言った。「私は主が告げられたことをみな、しなければならない、とあなたに言ったではありませんか。」
23:27
バラクはバラムに言った。「さあ、私はあなたをもう一つ別の所へ連れて行きます。もしかしたら、それが神の御目にかなって、あなたは私のために、そこから
彼らをのろうことができるかもしれません。」
23:28
バラクはバラムを荒地を見おろすペオルの頂上に連れて行った。
23:29
バラムはバラクに言った。「私のためにここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と七頭の雄羊をここに用意してください。」
23:30
バラクはバラムが言ったとおりにして、祭壇ごとに雄牛と雄羊とを一頭ずつささげた。
口語訳1955
23:13
バラクは彼に言った、「わたしと一緒にほかのところへ行って、そこから彼らをごらんください。あなたはただ彼らの一端を見るだけで、全体を見ることはでき
ないでしょうが、そこからわたしのために彼らをのろってください」。
23:14
そして彼はバラムを連れてゾピムの野に行き、ピスガの頂に登って、そこに七つの祭壇を築き、祭壇ごとに雄牛一頭と雄羊一頭とをささげた。
23:15
ときにはバラムはバラクに言った、「あなたはここで、燔祭のかたわらに立っていてください。わたしは向こうへ行って、主に伺いますから」。
23:16
主はバラムに臨み、言葉を口に授けて言われた、「バラクのもとに帰ってこう言いなさい」。
23:17
彼がバラクのところへ行って見ると、バラクは燔祭のかたわらに立ち、モアブのつかさたちも共にいた。バラクはバラムに言った、「主はなんと言われました
か」。
23:18
そこでバラムはまたこの託宣を述べた。「バラクよ、立って聞け、/チッポルの子よ、わたしに耳を傾けよ。
23:19
神は人のように偽ることはなく、/また人の子のように悔いることもない。言ったことで、行わないことがあろうか、/語ったことで、しとげないことがあろう
か。
23:20
祝福せよとの命をわたしはうけた、/すでに神が祝福されたものを、/わたしは変えることができない。
23:21
だれもヤコブのうちに災のあるのを見ない、/またイスラエルのうちに悩みのあるのを見ない。彼らの神、主が共にいまし、/王をたたえる声がその中に聞え
る。
23:22
神は彼らをエジプトから導き出された、/彼らは野牛の角のようだ。
23:23
ヤコブには魔術がなく、/イスラエルには占いがない。神がそのなすところを時に応じてヤコブに告げ、/イスラエルに示されるからだ。
23:24
見よ、この民は雌じしのように立ち上がり、/雄じしのように身を起す。これはその獲物を食らい、/その殺した者の血を飲むまでは身を横たえない」。
23:25
バラクはバラムに言った、「あなたは彼らをのろうことも祝福することも、やめてください」。
23:26
バラムは答えてバラクに言った、「主の言われることは、なんでもしなければならないと、わたしはあなたに告げませんでしたか」。
23:27
バラクはバラムに言った、「どうぞ、おいでください。わたしはあなたをほかの所へお連れしましょう。神はあなたがそこからわたしのために彼らをのろうこと
を許されるかもしれません」。
23:28
そしてバラクはバラムを連れて、荒野を見おろすペオルの頂に行った。
23:29
バラムはバラクに言った、「わたしのためにここに七つの祭壇を築き、雄牛七頭と、雄羊七頭とを整えなさい」。
23:30
バラクはバラムの言ったとおりにし、その祭壇ごとに雄牛一頭と雄羊一頭とをささげた。
文語訳1917
23:13
バラクこれに言けるは請ふ汝われとともに他の處に來りて其處より彼らを觀よ汝ただ彼らの極端のみを觀ん彼らを全くは觀ことを得ざるべし請ふ其處にて我ため
に彼らを詛へと
23:14 やがて之を導きてピスガの嶺なる斥候の原に至り七箇の壇を築きて壇ごとに牡牛一匹と牡羊一匹を献たり
23:15 時にバラム、バラクに言けるは汝此にて燔祭の傍に立をれ我またも往て會見ゆることをせんと
23:16 ヱホバまたバラムに臨みて言をその口に授け汝バラクの許に歸りてかく言へとのたまひければ
23:17
彼バラクの許にかへりけるにバラクは燔祭の傍に立をりモアブの牧伯等これとともに居りしがバラクすなはちバラムにむかひヱホバ何と言しやと問ければ
23:18 バラムまたこの歌を宣たり云くバラクよ起て聽けチッポルの子よ我に耳を傾けよ
23:19
神は人のごとく?ること无しまた人の子のごとく悔ること有ずその言ところは之を行はざらんやその語るところは之を成就ざらんや
23:20 我はこれがために福祉をいのれとの命令を受く?に之に福祉をたまへば我これを變るあたはざるなり
23:21
ヱホバ、ヤコブの中に惡き事あるを見ずイスラエルの中に憂患あるを見ずその神ヱホバこれとともに在し王を喜びて呼はる聲その中にあり
23:22 神かれらをエジプトより導き出したまふイスラエルは強きこと?のごとし
23:23 ヤコブには魔術なしイスラエルには占卜あらず神はその爲ところをその時にヤコブに告げイスラエルにしめしたまふなり
23:24
觀よこの民は牝獅子のごとくに起あがり牡獅子のごとくに身を興さん是はその攫得たる物を食ひその殺しし物の血を飮では臥ことを爲じ
23:25 是においてバラクはバラムに向ひ汝かれらを詛ふことをも祝することをも爲なかれと言けるに
23:26 バラムこたへてバラクに言ふ我はヱホバの宣まふ事は凡てこれを爲ざるを得ずと汝に告おきしにあらずやと
23:27
バラクまたバラムに言けるは請ふ來れ我なんぢを他の處に導き往ん神あるひは汝が其處より彼らを我ために詛ふことを善とせんと
23:28 バラクすなはちバラムを導きて曠野に對するペオルの嶺に至るに
23:29 バラム、バラクに言けるは我ために七箇の壇を此に築き牡牛七匹牡羊七匹を此に備へよと
23:30 バラクすなはちバラムの言るごとく爲しその壇ごとに牡牛一匹と牡羊一匹を献たり
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 ヤコ 1:17
1:17 あらゆる良い贈り物、
あらゆる完全な賜物は、上から、光の父から下って来る。父には、変化とか回転の影とかいうものはない。
口 語訳 ロマ
4:7-8
4:7
「不法をゆるされ、罪をおおわれた人たちは、/さいわいである。
4:8
罪を主に認められない人は、さいわいである」。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
口 語訳 ロマ 11:29
11:29 神の賜物と召しとは、
変えられることがない。
口 語訳 テト
1:2
1:2
偽りのない神が永遠の昔に約束された永遠のいのちの望みに基くのである。
口 語訳 ヘブ
6:18
6:18
それは、偽ることのあり得ない神に立てられた二つの不変の事がらによって、前におかれている望みを捕えようとして世をのがれてきたわ
たしたちが、力強い励ましを受けるためである。
口 語訳 ヤコ
1:17
1:17
あらゆる良い贈り物、あらゆる完全な賜物は、上から、光の父から下って来る。父には、変化とか回転の影とかいうものはない。
口 語訳 マタ
2:15
2:15
ヘロデが死ぬまでそこにとどまっていた。それは、主が預言者によって「エジプトからわが子を呼び出した」と言われたことが、成就する
ためである。
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
新共同 マタ 2:2
2:2
言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」
新共同 ルカ 1:78
1:78
これは我らの神の憐れみの心による。この憐れみによって、/高い所からあけぼのの光が我らを訪れ、
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
新共同 Uテモ2:13
2:13
わたしたちが誠実でなくても、/キリストは常に真実であられる。キリストは御自身を/否むことができないからである。」
新共同 テト 1:2
1:2
これは永遠の命の希望に基づくもので、偽ることのない神は、永遠の昔にこの命を約束してくださいました。
新共同 ヘブ 6:18
6:18
それは、目指す希望を持ち続けようとして世を逃れて来たわたしたちが、二つの不変の事柄によって力強く励まされるためです。この事柄に関して、神が偽るこ
とはありえません。
新共同 ヤコ 1:17
1:17
良い贈り物、完全な賜物はみな、上から、光の源である御父から来るのです。御父には、移り変わりも、天体の動きにつれて生ずる陰もありません。
新共同 ロマ 11:19
11:19
すると、あなたは、「枝が折り取られたのは、わたしが接ぎ木されるためだった」と言うでしょう。
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