詩 編 140
悪人の自業自得を求める祈り
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
詩 140:1 指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。
詩 140:2 主よ、邪悪な人間から私を助け出し/暴虐の者から私を守ってください。
詩 140:3 彼らは心に悪をたくらみ/日ごとに戦いを挑んで来る。
詩 140:4 舌を蛇のようにとがらせ/唇の裏には蛇の毒がある。〔セラ
詩 140:5 主よ、悪しき者の手から私を保護し/暴虐の者から私を守ってください/彼らは私の足を突き倒そうとたくらむ。
詩 140:6 高ぶる者は私に網の罠を敷いた。/道端に縄を網にして広げ/罠を仕掛けた。〔セラ
詩 140:7 私は主に言いました/「あなたはわが神」と。/主よ、嘆き祈る私の声に耳を傾けてください。
詩 140:8 主よ、わが主よ、わが救いの力よ/戦いの日にあなたは私の頭を覆ってくださった。
詩 140:9 主よ、悪しき者の欲望を許さず/そのたくらみを遂げさせず/彼らを高ぶらせないでください。〔セラ
詩 140:10 私を取り囲む者の頭には/彼らの唇の害悪が覆いかぶさるがよい。
詩 140:11 燃え盛る炭がその上に降りかかり/穴の中に落とされて/彼らが二度と立ち上がれないように。
詩 140:12 舌を巧みに操る者はこの地に堅く立つことなく/暴虐の者は災いにつつかれ追い立てられるがよい。
詩 140:13 私は知っている/主が苦しむ人の訴えを取り上げ/貧しい人のために裁きを行うことを。
詩 140:14 確かに、正しき人はあなたの名に感謝を献げ/まっすぐな人たちは御前に住まう。
フランシスコ会訳2013
詩編140
フランシスコ訳聖書 Psa <140>編
聖書本文
◆悪人の自業自得を求める祈り*(139)
001指揮者に一任。ダビデの詩。
002主よ、悪い者からわたしを救 い、
暴力をふるう者からわたしを守ってください。
003彼らは心のうちに悪を企み、
日ごとに、諍いを引き起こします。
004彼らは舌を蛇のように鋭くし、
唇には蝮の毒があります。〔セラ〕
005主よ、悪い者の手からわたしを
保護し、
暴力をふるう者からわたしを守ってください。
彼らはわたしの足をつまずかせようと企んでいます。
006高ぶる者はわたしを罠に掛けよ
うとし、
綱を網のように張り、
道端に罠を仕掛けました。〔セラ〕
007わたしは言います、「主よ、あ
なたはわたしの神」。
耳を傾けてください、主よ、わたしの願いの声に。
008主よ、わたしの神よ、わたしの
救いの力、
あなたは戦いの日に、
わたしの頭を覆ってくださいました。
009主よ、悪い者の望みをかなえさ
せず、
その企てを遂げて思い上がらせないでください。
010わたしを取り囲む者らの頭を、
その唇の毒が覆いますように。
011燃える炭火が彼らに降りかかり
ますように。
這い上がることのできない穴に
彼らが落とされますように。
012毒舌をふるう者が地上で永らえ
ることのないように。
暴力をふるう者を災いが狩り出して倒しますように。
013わたしは知っています、
主が哀れな者に報い、
貧しい者のために裁きを下されることを。
014まことに正しい者はあなたの名
に感謝し、
正直な者はあなたの前に住むでしょう。
新共同訳1987
140:1
【指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。】
140:2
主よ、さいなむ者からわたしを助け出し/不法の者から救い出してください。
140:3
彼らは心に悪事を謀り/絶え間なく戦いを挑んできます。
140:4
舌を蛇のように鋭くし/蝮の毒を唇に含んでいます。〔セラ
140:5
主よ、主に逆らう者の手からわたしを守り/不法の者から救い出してください/わたしの歩みを突き落とそうと謀っている者から。
140:6
傲慢な者がわたしに罠を仕掛け/綱や網を張りめぐらし/わたしの行く道に落とし穴を掘っています。〔セラ
140:7
主にわたしは申します/「あなたはわたしの神」と。主よ、嘆き祈るわたしの声に耳を傾けてください。
140:8
主よ、わたしの神よ、救いの力よ/わたしが武器を執る日/先頭に立ってわたしを守ってください。
140:9
主よ/主に逆らう者に欲望を満たすことを許さず/たくらみを遂げさせず/誇ることを許さないでください。〔セラ
140:10
わたしを包囲する者は/自分の唇の毒を頭にかぶるがよい。
140:11
火の雨がその上に降り注ぎ/泥沼に沈められ/再び立ち上がることのないように。
140:12
舌を操る者はこの地に固く立つことなく/不法の者は災いに捕えられ/追い立てられるがよい。
140:13
わたしは知っています/主は必ず、貧しい人の訴えを取り上げ/乏しい人のために裁きをしてくださることを。
140:14
主に従う人は御名に感謝をささげ/正しい人は/御前に座ることができるでしょう。
新改訳1970
140:1
主よ。私をよこしまな人から助け出し、暴虐の者から、私を守ってください。
140:2
彼らは心の中で悪をたくらみ、日ごとに戦いを仕掛けています。
140:3
蛇のように、その舌を鋭くし、そのくちびるの下には、まむしの毒があります。セラ
140:4
主よ。私を悪者の手から守り、暴虐の者から、私を守ってください。彼らは私の足を押し倒そうとたくらんでいます。
140:5
高ぶる者は、私にわなと綱を仕掛け、道ばたに網を広げ、私に落とし穴を設けました。セラ
140:6
私は主に申し上げます。「あなたは私の神。主よ。私の願いの声を聞いてください。
140:7
私の主、神、わが救いの力よ。あなたは私が武器をとる日に、私の頭をおおわれました。
140:8
主よ。悪者の願いをかなえさせないでください。そのたくらみを遂げさせないでください。彼らは高ぶっています。セラ
140:9
私を取り囲んでいる者の頭。これを彼のくちびるの害毒がおおいますように。
140:10
燃えている炭火が彼らの上にふりかかりますように。彼らが火の中に、また、深い淵に落とされ、彼らが立ち上がれないようにしてください。
140:11
そしる者が地上で栄えないように。わざわいが暴虐の者を急いで捕えるようにしてください。」
140:12
私は知っています。主は悩む者の訴えを支持し、貧しい者に、さばきを行なわれることを。
140:13
まことに、正しい者はあなたの御名に感謝し、直ぐな人はあなたの御前に住むでしょう。
口語訳1955
140:1
主よ、悪しき人々からわたしを助け出し、わたしを守って、乱暴な人々からのがれさせてください。
140:2
彼らは心のうちに悪い事をはかり、絶えず戦いを起します。
140:3
彼らはへびのようにおのが舌を鋭くし、そのくちびるの下にはまむしの毒があります。〔セラ
140:4
主よ、わたしを保って、悪しき人の手からのがれさせ、わたしを守って、わが足をつまずかせようとする/乱暴な人々からのがれさせてください。
140:5
高ぶる者はわたしのためにわなを伏せ、綱をもって網を張り、道のほとりにわなを設けました。〔セラ
140:6
わたしは主に言います、「あなたはわが神です。主よ、わが願いの声に耳を傾けてください。
140:7
わが救の力、主なる神よ、あなたは戦いの日に、わがこうべをおおわれました。
140:8
主よ、悪しき人の願いをゆるさないでください。その悪しき計画をとげさせないでください。〔セラ
140:9
わたしを囲む者がそのこうべをあげるとき、そのくちびるの害悪で彼らをおおってください。
140:10
燃える炭を彼らの上に落してください。彼らを穴に投げ入れ、再び上がることのできないようにしてください。
140:11
悪口を言う者を世に立たせないでください。乱暴な人をすみやかに災に追い捕えさせてください」。
140:12
わたしは主が苦しむ者の訴えをたすけ、貧しい者のために正しいさばきを行われることを知っています。
140:13
正しい人は必ずみ名に感謝し、直き人はみ前に住むでしょう。
文
語訳1917
140:2 ヱホバよねがはくは惡人よりわれを助けいだし 我をまもりて強暴人よりのがれしめたまへ
140:3 かれらは心のうちに殘害をくはだて たえず戰闘をおこす
140:4 かれらは蛇のごとくおのが舌を利す そのくちびるのうちに蝮の毒ありセラ
140:5 ヱホバよ願くはわれを保ちてあしきひとの手よりのがれしめ
我をまもりてわが足をつまづかせんと謀るあらぶる人よりのがれしめ給へ
140:6 高ぶるものはわがために羂と索とをふせ 路のほとりに網をはり かつ機をまうけたりセラ
140:7 われヱホバにいへらく汝はわが神なり ヱホバよねがはくはわが祈のこゑをきき給へ
140:8 わが救のちからなる主の神よ なんぢはたたかひの日にわが首をおほひたまへり
140:9 ヱホバよあしきひとの欲のままにすることをゆるしたまふなかれ そのあしき企圖をとげしめたまふなかれ
おそらくは彼等みづから誇らんセラ
140:10 われを圍むものの首はおのれのくちびるの殘害におほはるべし
140:11 もえたる炭はかれらのうへにおち かれらは火になげいれられ
ふかき穴になげいれられて再びおきいづることあたはざるべし
140:12 惡言をいふものは世にたてられず 暴ぶるものはわざはひに追及れてたふさるべし
140:13 われは苦しむものの訴とまづしきものの義とをヱホバの守りたまふを知る
140:14 義者はかならず聖名にかんしやし直者はみまへに住ん
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 ロマ
3:13
3:13
彼らののどは、開いた墓であり、/彼らは、その舌で人を欺き、/彼らのくちびるには、まむしの毒があり、
口 語訳 ヤコ
3:8
3:8
ところが、舌を制しうる人は、ひとりもいない。それは、制しにくい悪であって、死の毒に満ちている。
口 語訳 マタ
3:10
3:10
斧がすでに木の根もとに置かれている。だから、良い実を結ばない木はことごとく切られて、火の中に投げ込まれるのだ。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
口 語訳 ロマ
3:13
3:13
彼らののどは、開いた墓であり、/彼らは、その舌で人を欺き、/彼らのくちびるには、まむしの毒があり、
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
新共同 ロマ 3:13
3:13
彼らののどは開いた墓のようであり、/彼らは舌で人を欺き、/その唇には蝮の毒がある。
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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