詩 編 58
不正な裁判官を訴える
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
詩 58:1 指揮者によって。「滅ぼさないでください」に合わせて。ダビデの詩。ミクタム。
詩 58:2 神々よ、本当に義を語っているのか。/人の子らよ、公平に裁きを行っているのか。
詩 58:3 いや、あなたがたは心では不正をなし/地上ではその手の暴虐を広げている。
詩 58:4 悪しき者は母の腹にいるときから背いている。/偽りを語る者は母の胎にいるときから/さまよっている。
詩 58:5 彼らには蛇のような毒があり/耳を塞いで聞こえぬコブラのよう。
詩 58:6 蛇使いの声も/巧みに唱える呪文も聞かない。
詩 58:7 神よ、彼らの口の歯を砕いてください。/主よ、若獅子の牙を折ってください。
詩 58:8 彼らは水のように流れて消え去り/踏まれた草のように朽ち果て
詩 58:9 なめくじのように溶け/日の光を見ない死産の子となるがよい。
詩
58:10 あなたがたの鍋が茨の熱に気付く前に/それがまだ青くても、すでに燃えていても/主が彼らを茨のように吹き飛ばして/くださるように。
詩 58:11 正しき者はこの報復を見て喜び/悪しき者の血で足を洗う。
詩 58:12 人は言う。/「まことに正しき者には実りがある。/地には裁く神がおられる」と。
フランシスコ会訳2013
詩編58
フランシスコ訳聖書 Psa <58>編
聖書本文
◆不正な裁判官を訴える*(57)
001指揮者に一任。「滅ぼすな」に
合わせる。ダビデのミクタム。
002力ある者よ、あなた方はまこと
に正義を語り、
人の子らを正しく裁いているのか。
003いや、あなた方は心に悪を企 み、
その手で地上に不正を計り与えている。
004悪い者は母の胎を出た時から邪
な道に踏み入り、
偽りを語る者は生まれ出た時からさ迷い歩く。
005彼らは毒をもつ蛇、
耳をふさいで聞こうとしない蝮、
006蛇遣いの笛を、
巧みにまじないを唱える者の声を、
聞こうとしない蝮のようだ。
007神よ、彼らの口の歯を折ってく
ださい。
主よ、若獅子の牙をもぎ取ってください。
008彼らが流れ去る水のように消 え、
踏みにじられた草のように枯れますように。
009彼らがなめくじのように溶け去
り、
日の目を見ない胎児のようになりますように。
010刺のまだ出ない青い茨、
枯れ果てた茨が、
つむじ風に吹き払われるように、
彼らを吹き払ってください。
011正しい者は復讐を見て喜び、
悪い者の血で足を洗います。
人は言うでしょう、
「まことに正しい者には報いがある。
まことに地上には裁く神がおられる」。
新共同訳1987
58:1
【指揮者によって。「滅ぼさないでください」に合わせて。ダビデの詩。ミクタム。】
58:2
しかし、お前たちは正しく語り/公平な裁きを行っているというのか/人の子らよ。
58:3
いや、お前たちはこの地で/不正に満ちた心をもってふるまい/お前たちの手は不法を量り売りしている。
58:4
神に逆らう者は/母の胎にあるときから汚らわしく/欺いて語る者は/母の腹にあるときから迷いに陥っている。
58:5
蛇の毒にも似た毒を持ち/耳の聞こえないコブラのように耳をふさいで
58:6
蛇使いの声にも/巧みに呪文を唱える者の呪文にも従おうとしない。
58:7
神が彼らの口から歯を抜き去ってくださるように。主が獅子の牙を折ってくださるように。
58:8
彼らは水のように捨てられ、流れ去るがよい。神の矢に射られて衰え果て
58:9
なめくじのように溶け/太陽を仰ぐことのない流産の子となるがよい。
58:10
鍋が柴の炎に焼けるよりも速く/生きながら、怒りの炎に巻き込まれるがよい。
58:11
神に従う人はこの報復を見て喜び/神に逆らう者の血で足を洗うであろう。
58:12
人は言う。「神に従う人は必ず実を結ぶ。神はいます。神はこの地を裁かれる。」
新改訳1970
58:1
力ある者よ。ほんとうに、おまえたちは義を語り、人の子らを公正にさばくのか。
58:2
いや、心では不正を働き、地上では、おまえたちの手の暴虐を、はびこらせている。
58:3
悪者どもは、母の胎を出たときから、踏み迷い、偽りを言う者どもは生まれたときからさまよっている。
58:4
彼らは、蛇の毒のような毒を持ち、その耳をふさぐ耳しいのコブラのようだ。
58:5
これは、蛇使いの声も、巧みに呪文を唱える者の声も、聞こうとしない。
58:6
神よ。彼らの歯を、その口の中で折ってください。主よ。若獅子のきばを、打ち砕いてください。
58:7
彼らを、流れて行く水のように消え去らせてください。彼が矢を放つときは、それを折れた矢のようにしてください。
58:8
彼らを、溶けて、消えていくかたつむりのように、また、日の目を見ない、死産の子のようにしてください。
58:9
おまえたちの釜が、いばらの火を感じる前に、神は、生のものも、燃えているものも、ひとしくつむじ風で吹き払われる。
58:10
正しい者は、復讐を見て喜び、その足を、悪者の血で洗おう。
58:11
こうして人々は言おう。「まことに、正しい者には報いがある。まことに、さばく神が、地におられる。」
口語訳1955
58:1
あなたがた力ある者よ、まことにあなたがたは正しい事を語り、公平をもって人の子らをさばくのか。
58:2
否、あなたがたは心のうちに悪い事をたくらみ、その手は地に暴虐を行う。
58:3
悪しき者は胎を出た時から、そむき去り、生れ出た時から、あやまちを犯し、偽りを語る。
58:4
彼らはへびの毒のような毒をもち、魔法使または巧みに呪文を唱える者の声を聞かない/耳をふさぐ耳しいのまむしのようである。
58:5 (4節に合節)
58:6
神よ、彼らの口の歯を折ってください。主よ、若いししのきばを抜き砕いてください。
58:7
彼らを流れゆく水のように消え去らせ、踏み倒される若草のように衰えさせてください。
58:8
また溶けてどろどろになるかたつむりのように、時ならず生れた日を見ぬ子のようにしてください。
58:9
あなたがたの釜がまだいばらの熱を感じない前に/青いのも、燃えているのも共につむじ風に/吹き払われるように彼らを吹き払ってください。
58:10
正しい者は復讐を見て喜び、その足を悪しき者の血で洗うであろう。
58:11
そして人々は言うであろう、「まことに正しい者には報いがある。まことに地にさばきを行われる神がある」と。
文
語訳1917
58:2 なんぢら默しゐて義をのべうるか 人の子よなんぢらなほき審判をおこなふや
58:3 否なんぢらは心のうちに惡事をおこなひ その手の強暴をこの地にはかりいだすなり
58:4 あしきものは胎をはなるるより背きとほざかり生れいづるより迷ひていつはりをいふ
58:5
58:6 かれらの毒は蛇のどくのごとし
かれらは蠱術をおこなふものの甚たくみにまじなふその聲をだにきかざる耳ふさぐ聾ひの蝮のごとし
58:7 神よかれらの口の歯ををりたまヘ ヱホバよ壯獅の牙をぬきくだきたまへ
58:8 願くはかれらを流れゆく水のごとくに消失しめ その矢をはなつときは折れたるごとくなし給はんことを
58:9 また融てきえゆく蝸牛のごとく婦のときならず?たる目をみぬ嬰のごとくならしめ給へ
58:10 なんぢらの釜いまだ荊蕀の火をうけざるさきにをも燃たるをもともに狂風にて吹さりたまはん
58:11 義者はかれらが讎かへさるるを見てよろこび その足をあしきものの血のなかにてあらはん
58:12 かくて人はいふべし實にただしきものに報賞あり實にさばきをほどこしたまふ神はましますなりと
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口語訳
マタ 11:16-19
11:16 今の時代を何に比べようか。それは子供たちが広場にすわって、ほかの子供たちに呼びかけ、
11:17
『わたしたちが笛を吹いたのに、あなたたちは踊ってくれなかった。弔いの歌を歌ったのに、胸を打ってくれなかった』と言うのに似ている。
11:18
なぜなら、ヨハネがきて、食べることも、飲むこともしないと、あれは悪霊につかれているのだ、と言い、
11:19
また人の子がきて、食べたり飲んだりしていると、見よ、あれは食をむさぼる者、大酒を飲む者、また取税人、罪人の仲間だ、と言う。しかし、知恵の正しいこ
とは、その働きが証明する」。
口語訳 黙 19:1-5
19:1
この後、わたしは天の大群衆が大声で唱えるような声を聞いた、「ハレルヤ、救と栄光と力とは、われらの神のものであり、
19:2
そのさばきは、真実で正しい。神は、姦淫で地を汚した大淫婦をさばき、神の僕たちの血の報復を/彼女になさったからである」。
19:3 再び声があって、「ハレルヤ、彼女が焼かれる火の煙は、世々限りなく立ちのぼる」と言った。
19:4
すると、二十四人の長老と四つの生き物とがひれ伏し、御座にいます神を拝して言った、「アァメン、ハレルヤ」。
19:5
その時、御座から声が出て言った、「すべての神の僕たちよ、神をおそれる者たちよ。小さき者も大いなる者も、共に、われらの神をさんびせよ」。
口語訳 黙 19:15-21
19:15
その口からは、諸国民を打つために、鋭いつるぎが出ていた。彼は、鉄のつえをもって諸国民を治め、また、全能者なる神の激しい怒りの酒ぶねを踏む。
19:16 その着物にも、そのももにも、「王の王、主の主」という名がしるされていた。
19:17
また見ていると、ひとりの御使が太陽の中に立っていた。彼は、中空を飛んでいるすべての鳥にむかって、大声で叫んだ、「さあ、神の大宴会に集まってこい。
19:18
そして、王たちの肉、将軍の肉、勇者の肉、馬の肉、馬に乗っている者の肉、また、すべての自由人と奴隷との肉、小さき者と大いなる者との肉をくらえ」。
19:19
なお見ていると、獣と地の王たちと彼らの軍勢とが集まり、馬に乗っているかたとその軍勢とに対して、戦いをいどんだ。
19:20
しかし、獣は捕えられ、また、この獣の前でしるしを行って、獣の刻印を受けた者とその像を拝む者とを惑わしたにせ預言者も、獣と共に捕えられた。そして、
この両者とも、生きながら、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。
19:21
それ以外の者たちは、馬に乗っておられるかたの口から出るつるぎで切り殺され、その肉を、すべての鳥が飽きるまで食べた。
口語訳
ルカ 6:23
6:23
その日には喜びおどれ。見よ、天においてあなたがたの受ける報いは大きいのだから。彼らの祖先も、預言者たちに対して同じことをしたのである。
口語訳
ルカ 6:35
6:35
しかし、あなたがたは、敵を愛し、人によくしてやり、また何も当てにしないで貸してやれ。そうすれば受ける報いは大きく、あなたがたはいと高き者の子とな
るであろう。いと高き者は、恩を知らぬ者にも悪人にも、なさけ深いからである。
口語訳
Uコリ5:10
5:10
なぜなら、わたしたちは皆、キリストのさばきの座の前にあらわれ、善であれ悪であれ、自分の行ったことに応じて、それぞれ報いを受けねばならないからであ
る。
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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