ルツ記 1:1−5
序
翻訳比較
◆モアブの野へ
ルツ
1:1 士師たちが世を治めていた頃、国で飢饉が起こったので、ある男がユダのベツレヘムからモアブの野に身を寄せようと出かけて行った。妻と二人の息子
が一緒であった。
ルツ
1:2 彼らはユダのベツレヘム出身のエフラタ人で、男の名はエリメレク、妻の名はナオミ、二人の息子の名はマフロンとキルヨンと言った。彼らはモアブの
野に着いて、そこに住んだ。
ルツ 1:3 だがナオミの夫エリメレクは死に、ナオミは二人の息子と共に残された。
ルツ
1:4 やがて息子たちはモアブの女をめとった。一人の名はオルパ、もう一人の名はルツと言った。彼らはそこに十年ほど暮らしていたが、
ルツ 1:5 マフロンとキルヨンの二人も死んだ。こうしてナオミは二人の息子と夫に先立たれた。
フランシ
スコ会訳2013
001士師が治めていたころのこと、飢饉が国を襲ったの
で、ある人が妻と二人の息子を連れて、ユダのベツレヘムからモアブの野に移り住んだ。
002その人の名はエリメレク、妻の名はナオミ、二人の
息子の名はマフロンとキルヨンといい、ユダのベツレヘムの出身でエフラタ人であった。彼らはモアブの野に着き、そこに留まった。
003さて、ナオミの夫エリメレクは死に、彼女と二人の 息子は取り残された。
004息子たちはモアブの女を妻に迎えた。一人の名はオ
ルパ、もう一人の名はルツといい、彼らは十年ほどそこで暮らした。
005ところが、マフロンとキルヨンの二人も死に、ナオ ミは夫にも二人の子にも先立たれてしまった。
新共同訳1987
1:1
士師が世を治めていたころ、飢饉が国を襲ったので、ある人が妻と二人の息子を連れて、ユダのベツレヘムからモアブの野に移り住んだ。
1:2
その人は名をエリメレク、妻はナオミ、二人の息子はマフロンとキルヨンといい、ユダのベツレヘム出身のエフラタ族の者であった。彼らはモアブの野に着き、
そこに住んだ。
1:3
夫エリメレクは、ナオミと二人の息子を残して死んだ。
1:4
息子たちはその後、モアブの女を妻とした。一人はオルパ、もう一人はルツといった。十年ほどそこに暮らしたが、
1:5
マフロンとキルヨンの二人も死に、ナオミは夫と二人の息子に先立たれ、一人残された。
新改訳1970
1:1
さばきつかさが治めていたころ、この地にききんがあった。それで、ユダのベツレヘムの人が妻とふたりの息子を連れてモアブの野へ行き、そこに滞在すること
にした。
1:2
その人の名はエリメレク。妻の名はナオミ。ふたりの息子の名はマフロンとキルヨン。彼らはユダのベツレヘムの出のエフラテ人であった。彼らがモアブの野へ
行き、そこにとどまっているとき、
1:3
ナオミの夫エリメレクは死に、彼女とふたりの息子があとに残された。
1:4
ふたりの息子はモアブの女を妻に迎えた。ひとりの名はオルパで、もうひとりの名はルツであった。こうして、彼らは約十年の間、そこに住んでいた。
1:5
しかし、マフロンとキルヨンのふたりもまた死んだ。こうしてナオミはふたりの子どもと夫に先立たれてしまった。
口語訳1955
1:1
さばきづかさが世を治めているころ、国に飢きんがあったので、ひとりの人がその妻とふたりの男の子を連れてユダのベツレヘムを去り、モアブの地へ行ってそ
こに滞在した。
1:2
その人の名はエリメレク、妻の名はナオミ、ふたりの男の子の名はマロンとキリオンといい、ユダのベツレヘムのエフラタびとであった。彼らはモアブの地へ
行って、そこにおったが、
1:3
ナオミの夫エリメレクは死んで、ナオミとふたりの男の子が残された。
1:4
ふたりの男の子はそれぞれモアブの女を妻に迎えた。そのひとりの名はオルパといい、ひとりの名はルツといった。彼らはそこに十年ほど住んでいたが、
1:5
マロンとキリオンのふたりもまた死んだ。こうしてナオミはふたりの子と夫とに先だたれた。
文
語訳1917
1:1
士師の世ををさむる時にあたりて國に饑饉たありければ一箇の人その妻と二人の男子をひきつれてベテレヘムユダを去りモアブの地にゆきて寄寓る
1:2 その人の名はエリメレクその妻の名はナオミその二人の男子の名はマロンおよびキリオンといふベテレヘムユダのエフラテ人なり
彼等モアブの地にいたりて其處にをりしが
1:3 ナオミの夫エリメレク死てナオミとその二人の男子のこさる
1:4 彼等おのおのモアブの婦人を妻にめとる その一人の名はオルパといひ一人の名はルツといふ 彼處にすむこと十年許にして
1:5 マロンとキリオンの二人もまた死り 斯ナオミは二人の男子と夫に後れしが
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
拾う・・・
(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
・・・・
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
・・・・
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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ルツ記 1:6−22
ベツレヘムに帰るナオミとルツ
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆ルツの決意
ルツ
1:6 そこで、ナオミは嫁たちと連れ立って、モアブの野から帰ることにした。主がその民を顧み、人々に食物をお与えになっていることをモアブの野で耳に
したからである。
ルツ 1:7 彼女は二人の嫁と一緒に、住んでいた所を出て、ユダの地に帰って行った。
ルツ
1:8 ナオミは二人の嫁に言った。「さあ、それぞれ自分の母の家に帰りなさい。あなたがたは亡くなった息子たちと私によくしてくれました。それと同じよ
うに、主があなたがたに慈しみを示してくださいますように。
ルツ
1:9 主があなたがたそれぞれに、安らぐことのできる嫁ぎ先を与えてくださいますように。」ナオミが口づけをすると、二人は声を上げて泣いて、
ルツ 1:10 言った。「私たちはあなたと一緒に、あなたの民のところに帰ります。」
ルツ
1:11 しかしナオミは言った。「帰りなさい、娘たち。どうして私と一緒に行こうとするのですか。あなたがたの夫になるような子が私のおなかにまだいる
とでも思っているのですか。
ルツ
1:12 帰りなさい、娘たち。行きなさい。私は夫を持つには年を取り過ぎています。たとえ私が自分にはまだ望みがあると考え、今夜にでも夫を持ち、男の
子を産んだとしても、
ルツ
1:13 あなたがたはその子が大きくなるまで待つというのですか。それまで、あなたがたは夫を持たないままでいるのですか。それはいけません、娘たち。
あなたがたよりも私のほうがはるかにつらいのです。主の手が私に下ったのですから。」
ルツ
1:14 二人は声を上げてまた泣いた。オルパはしゅうとめに口づけをしたが、ルツはしゅうとめに抱きついて離れなかった。
ルツ
1:15 ナオミは言った。「御覧なさい、オルパは自分の民のもとに、自分の神のもとに帰って行きました。あなたも彼女の後を追って帰りなさい。」
ルツ
1:16 しかしルツは言った。/「あなたを見捨て、あなたに背を向けて帰るなど/そんなひどいことをさせないでください。/あなたが行かれる所に私は行
き/あなたがとどまる所に私はとどまります。/あなたの民は私の民/あなたの神は私の神です。
ルツ
1:17 あなたが死なれる所で私は死に/そこに葬られたいのです。/死に別れでなく、私があなたと別れるならば/主が幾重にも私を罰してくださいますよ
うに。」
ルツ 1:18 ナオミは、ルツが一緒に行くと決意を固めているのを見て、それ以上言うのはやめた。
ルツ
1:19 二人は旅を続け、ついにベツレヘムに着いた。ベツレヘムに着くと、町中が彼女たちのことで騒ぎ出し、女たちは、「まあ、ナオミではありません
か」と言った。
ルツ
1:20 ナオミは女たちに言った。/「ナオミと呼ばずに、マラと呼んでください。/全能者が私をひどく苦しめたのです。
ルツ
1:21 私は満ち足りて出かけて行ったのに/主は私を身一つで帰されたのです。/どうして私をナオミと呼ぶのですか。/主は私を痛めつけ/全能者は私に
災いを下されたのです。」
ルツ
1:22 ナオミがモアブの野から来た嫁、モアブの女ルツと一緒に帰り、ベツレヘムに着いたのは、大麦の刈り入れが始まった頃であった。
フランシ スコ会訳2013
006ナオミは、嫁たちと一緒にモアブの野を去って帰る
ことにした。主がその民を顧み、糧を与えられているとモアブの野で伝え聞いたからである。
007彼女は住んでいた所を後にし、二人の嫁と一緒にユ ダの地に帰ろうと道を進んでいった。
008ナオミは二人の嫁に言った、「さあ、それぞれ母の
家にお帰りなさい。あなたたちが、亡くなった人たちとわたしに尽くしてくれたように、今度は主があなたたちに慈しみをかけてくだ
さいますように。
009主があなたたちそれぞれに安住の場、新しい夫の家
を見つけさせてくださいますように」。ナオミが口づけすると、二人は声をあげて泣き、
010彼女に言った、「いいえ、あなたと一緒にあなたの 民の所へ参ります」。
011ナオミは言った、「帰りなさい、わたしの娘たち。
どうしてわたしと一緒に行きたいのですか。わたしの胎内にまだ子がいて、あなたたちの夫になれるとでも言うのですか。
012さあ、お帰りなさい、わたしの娘たち。わたしは再
婚するには歳を取り過ぎました。たとえ、わたしにはまだ望みがあると思って、今夜にでも嫁ぎ、男の子たちを産んだとしても、
013あなたたちはその子供たちが成長するまで待つつも
りですか。それまで一人でいるつもりですか。いけません、わたしの娘たち。あなたたちよりもわたしのほうが遥かにつらいのです。
主の手がわたしに下ったからです」。
014二人はまた声をあげて泣いた。オルパは姑に別れの
口づけをしたが、ルツは彼女にすがりついていた。
015ナオミは言った、「ご覧なさい。あなたの相嫁は自
分の民と自分の神のもとに帰っていきます。彼女の後を追ってあなたもお帰りなさい」。
016ルツは答えた、「あなたを見捨て、あなたに背を向 けて帰れと、無理強いしないでください。
あなたの行かれる所にわたしも行き、
あなたが宿られる所に、わたしも宿ります。
あなたの民はわたしの民、
あなたの神はわたしの神。
017あなたが亡くなられる所でわたしも死に、
そこに葬られたいのです。
死んでお別れする以外にあなたとお別れするようなことがあれば、主がわたしをいく重にも罰せら
れますように」。
018ナオミは、ルツが自分と一緒に行くと言い張るのを 見て、説得するのをやめた。
019二人は旅を続け、ベツレヘムにたどりついた。
彼女たちがベツレヘムに着くと、町じゅう二人のことで騒ぎたち、女たちは「まあナオミではあり
ませんか」と言った。020ナオミは彼女たちに言った、「わたしをナオミ
と呼ばないで、マラと呼んでください。シャダイがわたしをひどく苦しめられたからです。
021出ていく時は満たされていたわたしを
主は空手で戻されました。
どうしてわたしをナオミなどと呼ぶのですか。
主がわたしに反する証言をされ
シャダイがわたしに災いの判決を下されたのに」。
022こうしてナオミはモアブの野を去り、帰ってきた
が、彼女の嫁、モアブの女ルツも一緒だった。二人がベツレヘムに着いたのは、大麦の刈り入れの始まるころであった。
新共同訳1987
1:6
ナオミは、モアブの野を去って国に帰ることにし、嫁たちも従った。主がその民を顧み、食べ物をお与えになったということを彼女はモアブの野で聞いたのであ
る。
1:7
ナオミは住み慣れた場所を後にし、二人の嫁もついて行った。
◆ルツの決意
1:7 故国ユダに帰る道すがら、
1:8
ナオミは二人の嫁に言った。「自分の里に帰りなさい。あなたたちは死んだ息子にもわたしにもよく尽くしてくれた。どうか主がそれに報い、あなたたちに慈し
みを垂れてくださいますように。
1:9
どうか主がそれぞれに新しい嫁ぎ先を与え、あなたたちが安らぎを得られますように。」ナオミが二人に別れの口づけをすると、二人は声をあげて泣いて、
1:10
言った。「いいえ、御一緒にあなたの民のもとへ帰ります。」
1:11
ナオミは言った。「わたしの娘たちよ、帰りなさい。どうしてついて来るのですか。あなたたちの夫になるような子供がわたしの胎内にまだいるとでも思ってい
るのですか。
1:12
わたしの娘たちよ、帰りなさい。わたしはもう年をとって、再婚などできはしません。たとえ、まだ望みがあると考えて、今夜にでもだれかのもとに嫁ぎ、子供
を産んだとしても、
1:13
その子たちが大きくなるまであなたたちは待つつもりですか。それまで嫁がずに過ごすつもりですか。わたしの娘たちよ、それはいけません。あなたたちよりも
わたしの方がはるかにつらいのです。主の御手がわたしに下されたのですから。」
1:14
二人はまた声をあげて泣いた。オルパはやがて、しゅうとめに別れの口づけをしたが、ルツはすがりついて離れなかった。
1:15
ナオミは言った。「あのとおり、あなたの相嫁は自分の民、自分の神のもとへ帰って行こうとしている。あなたも後を追って行きなさい。」
1:16
ルツは言った。「あなたを見捨て、あなたに背を向けて帰れなどと、そんなひどいことを強いないでください。わたしは、あなたの行かれる所に行き/お泊まり
になる所に泊まります。あなたの民はわたしの民/あなたの神はわたしの神。
1:17
あなたの亡くなる所でわたしも死に/そこに葬られたいのです。死んでお別れするのならともかく、そのほかのことであなたを離れるようなことをしたなら、主
よ、どうかわたしを幾重にも罰してください。」
1:18
同行の決意が固いのを見て、ナオミはルツを説き伏せることをやめた。
1:19
二人は旅を続け、ついにベツレヘムに着いた。
◆うつろな帰国
1:19
ベツレヘムに着いてみると、町中が二人のことでどよめき、女たちが、ナオミさんではありませんかと声をかけてくると、
1:20
ナオミは言った。「どうか、ナオミ(快い)などと呼ばないで、マラ(苦い)と呼んでください。全能者がわたしをひどい目に遭わせたのです。
新改訳1970
1:6
そこで、彼女は嫁たちと連れ立って、モアブの野から帰ろうとした。モアブの野でナオミは、主がご自分の民を顧みて彼らにパンを下さったと聞いたからであ
る。
1:7
そこで、彼女はふたりの嫁といっしょに、今まで住んでいた所を出て、ユダの地へ戻るため帰途についた。
1:8
そのうちに、ナオミはふたりの嫁に、「あなたがたは、それぞれ自分の母の家へ帰りなさい。あなたがたが、なくなった者たちと私にしてくれたように、主があ
なたがたに恵みを賜わり、
1:9
あなたがたが、それぞれ夫の家で平和な暮らしができるように主がしてくださいますように。」と言った。そしてふたりに口づけしたので、彼女たちは声をあげ
て泣いた。
1:10
ふたりはナオミに言った。「いいえ。私たちは、あなたの民のところへあなたといっしょに帰ります。」
1:11
しかしナオミは言った。「帰りなさい。娘たち。なぜ私といっしょに行こうとするのですか。あなたがたの夫になるような息子たちが、まだ、私のお腹にいると
でもいうのですか。
1:12
帰りなさい。娘たち。さあ、行きなさい。私は年をとって、もう夫は持てません。たとい私が、自分には望みがあると思って、今晩でも夫を持ち、息子たちを産
んだとしても、
1:13
それだから、あなたがたは息子たちの成人するまで待とうというのですか。だから、あなたがたは夫を持たないままでいるというのですか。娘たち。それはいけ
ません。私をひどく苦しませるだけです。主の御手が私に下ったのですから。」
1:14
彼女たちはまた声をあげて泣き、オルパはしゅうとめに別れの口づけをしたが、ルツは彼女にすがりついていた。
1:15
ナオミは言った。「ご覧なさい。あなたの弟嫁は、自分の民とその神のところへ帰って行きました。あなたも弟嫁にならって帰りなさい。」
1:16
ルツは言った。「あなたを捨て、あなたから別れて帰るように、私にしむけないでください。あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みま
す。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。
1:17
あなたの死なれる所で私は死に、そこに葬られたいのです。もし死によっても私があなたから離れるようなことがあったら、主が幾重にも私を罰してくださるよ
うに。」
1:18
ナオミは、ルツが自分といっしょに行こうと堅く決心しているのを見ると、もうそれ以上は何も言わなかった。
1:19
それから、ふたりは旅をして、ベツレヘムに着いた。彼女たちがベツレヘムに着くと、町中がふたりのことで騒ぎ出し、女たちは、「まあ。ナオミではありませ
んか。」と言った。
1:20
ナオミは彼女たちに言った。「私をナオミと呼ばないで、マラと呼んでください。全能者が私をひどい苦しみに会わせたのですから。
1:21
私は満ち足りて出て行きましたが、主は私を素手で帰されました。なぜ私をナオミと呼ぶのですか。主は私を卑しくし、全能者が私をつらいめに会わせられまし
たのに。」
1:22
こうして、ナオミは、嫁のモアブの女ルツといっしょに、モアブの野から帰って来て、大麦の刈り入れの始まったころ、ベツレヘムに着いた。
口語訳1955
1:6
その時、ナオミはモアブの地で、主がその民を顧みて、すでに食物をお与えになっていることを聞いたので、その嫁と共に立って、モアブの地からふるさとへ帰
ろうとした。
1:7
そこで彼女は今いる所を出立し、ユダの地へ帰ろうと、ふたりの嫁を連れて道に進んだ。
1:8
しかしナオミはふたりの嫁に言った、「あなたがたは、それぞれ自分の母の家に帰って行きなさい。あなたがたが、死んだふたりの子とわたしに親切をつくした
ように、どうぞ、主があなたがたに、いつくしみを賜わりますよう。
1:9
どうぞ、主があなたがたに夫を与え、夫の家で、それぞれ身の落ち着き所を得させられるように」。こう言って、ふたりの嫁に口づけしたので、彼らは声をあげ
て泣き、
1:10
ナオミに言った、「いいえ、わたしたちは一緒にあなたの民のところへ帰ります」。
1:11
しかしナオミは言った、「娘たちよ、帰って行きなさい。どうして、わたしと一緒に行こうというのですか。あなたがたの夫となる子がまだわたしの胎内にいる
と思うのですか。
1:12
娘たちよ、帰って行きなさい。わたしは年をとっているので、夫をもつことはできません。たとい、わたしが今夜、夫をもち、また子を産む望みがあるとして
も、
1:13
そのためにあなたがたは、子どもの成長するまで待っているつもりなのですか。あなたがたは、そのために夫をもたずにいるつもりなのですか。娘たちよ、それ
はいけません。主の手がわたしに臨み、わたしを責められたことで、あなたがたのために、わたしは非常に心を痛めているのです」。
1:14
彼らはまた声をあげて泣いた。そしてオルパはそのしゅうとめに口づけしたが、ルツはしゅうとめを離れなかった。
1:15
そこでナオミは言った、「ごらんなさい。あなたの相嫁は自分の民と自分の神々のもとへ帰って行きました。あなたも相嫁のあとについて帰りなさい」。
1:16
しかしルツは言った、「あなたを捨て、あなたを離れて帰ることをわたしに勧めないでください。わたしはあなたの行かれる所へ行き、またあなたの宿られる所
に宿ります。あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神です。
1:17
あなたの死なれる所でわたしも死んで、そのかたわらに葬られます。もし死に別れでなく、わたしがあなたと別れるならば、主よ、どうぞわたしをいくえにも罰
してください」。
1:18
ナオミはルツが自分と一緒に行こうと、固く決心しているのを見たので、そのうえ言うことをやめた。
1:19
そしてふたりは旅をつづけて、ついにベツレヘムに着いた。彼らがベツレヘムに着いたとき、町はこぞって彼らのために騒ぎたち、女たちは言った、「これはナ
オミですか」。
1:20
ナオミは彼らに言った、「わたしをナオミ(楽しみ)と呼ばずに、マラ(苦しみ)と呼んでください。なぜなら全能者がわたしをひどく苦しめられたからです。
1:21
わたしは出て行くときは豊かでありましたが、主はわたしをから手で帰されました。主がわたしを悩まし、全能者がわたしに災をくだされたのに、どうしてわた
しをナオミと呼ぶのですか」。
1:22
こうしてナオミは、モアブの地から帰った嫁、モアブの女ルツと一緒に帰ってきて、大麦刈の初めにベツレヘムに着いた。
文
語訳1917
1:6 モアブの地にて彼ヱホバその民を眷みて食物を之にたまふと聞ければその?とともに起ちてモアブの地より歸らんとし
1:7 その在ところを出たりその 二人の?これとともにあり 彼等ユダの地にかへらんと途にすすむ
1:8 爰にナオミその二人の?にいひけるは汝らはゆきておのおの母の家にかへれ
汝らがかの死たる者と我とを善く待ひしごとくにねがはくはヱホバまたなんぢらを善くあつかひたまへ
1:9 ねがはくはヱホバなんぢらをして各々その夫の家にて安身處をえせしめたまへと 乃ちかれらに接吻しければ彼等聲をあげて哭き
1:10 之にいひけるは我ら汝とともに汝の民にかへらんと
1:11 ナオミいひけるは女子よ返れ 汝らなんぞ我と共にゆくべけんや 汝らの夫となるべき子猶わが胎にあらんや
1:12 女子よかへりゆけ 我は老たれば夫をもつをえざるなり
假設われ指望ありといふとも今夜夫を有つとも而してまた子を生むとも
1:13 汝等これがために其子の生長までまちをるべけんや 之がために夫をもたずしてひきこもりをるべけんや
女子よ然すべきにあらず 我はヱホバの手ののぞみてわれを攻しことを汝らのために痛くうれふるなり
1:14 彼等また聲をあげて哭く 而してオルパはその姑に接吻せしがルツは之を離れず
1:15 是によりてナオミまたいひけるは視よ汝の??はその民とその神にかへり往く 汝も??にしたがひてかへるべし
1:16 ルツいひけるは汝を棄て汝をはなれて歸ることを我に催すなかれ我は汝のゆくところに往き汝の宿るところにやどらん
汝の民はわが民汝の神はわが神なり
1:17 汝の死るところに我は死て其處に葬らるべし
若死別にあらずして我なんぢとわかれなばヱホバわれにかくなし又かさねてかくなしたまへ
1:18 彼 ?が固く心をさだめて己とともに來らんとするを見しかば之に言ふことを止たり
1:19 かくて彼等二人ゆきて終にベテレヘムにいたりしがベテレヘムにいたれる時
邑こぞりて之がためにさわぎたち婦女等是はナオミなるやといふ
1:20 ナオミかれらにいひけるは我をナオミ(樂し)と呼なかれ マラ(苦し)とよぶべし 全能者痛く我を苦め給ひたればなり
1:21 我盈足て出たるにヱホバ我をして空くなりて歸らしめたまふ
ヱホバ我を攻め全能者われをなやましたまふに汝等なんぞ我をナオミと呼や
1:22 斯ナオミそのモアブの地より歸れる ?モアブの女ルツとともに歸り來れり 即ち彼ら大麥刈の初にベテレヘムにいたる
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
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(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 ルカ
1:68
1:68
「主なるイスラエルの神は、ほむべきかな。神はその民を顧みてこれをあがない、
口 語訳 マタ
6:11
6:11
わたしたちの日ごとの食物を、きょうもお与えください。
口 語訳
Uテモ1:16-18
1:16
どうか、主が、オネシポロの家にあわれみをたれて下さるように。彼はたびたび、わたしを慰めてくれ、またわたしの鎖を恥とも思わない
で、
1:17
ローマに着いた時には、熱心にわたしを捜しまわった末、尋ね出してくれたのである。
1:18
どうか、主がかの日に、あわれみを彼に賜わるように。――彼がエペソで、どれほどわたしに仕えてくれたかは、だれよりもあなたがよく
知っている。
口 語訳 ルカ
24:28
24:28
それから、彼らは行こうとしていた村に近づいたが、イエスがなお先へ進み行かれる様子であった。
口 語訳 使 21:14
21:14
こうして、パウロが勧告を聞きいれてくれないので、わたしたちは「主のみこころが行われますように」と言っただけで、それ以上、何も
言わなかった。
口 語訳 マタ
21:10
21:10
イエスがエルサレムにはいって行かれたとき、町中がこぞって騒ぎ立ち、「これは、いったい、どなただろう」と言った。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 マタ
6:11
6:11
わたしたちの日ごとの食物を、きょうもお与えください。
口 語訳
Uテモ1:16
1:16
どうか、主が、オネシポロの家にあわれみをたれて下さるように。彼はたびたび、わたしを慰めてくれ、またわたしの鎖を恥とも思わない
で、
口 語訳 使 21:14
21:14
こうして、パウロが勧告を聞きいれてくれないので、わたしたちは「主のみこころが行われますように」と言っただけで、それ以上、何も
言わなかった。
口 語訳 マタ
21:10
21:10
イエスがエルサレムにはいって行かれたとき、町中がこぞって騒ぎ立ち、「これは、いったい、どなただろう」と言った。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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