雅 歌 2:8−3:5
第二の歌 愛する者の声
翻訳比較
聖書協会共同訳2018
◆おとめ
雅 2:8 愛する人の声。/ほら、あの方がやって来ます。/山々を跳び越え、丘を跳びはねて。
雅
2:9 私の愛する人はガゼルや若い雄鹿のようです。/ほら、あの方は私たちの家の壁の外に立ち/窓からのぞき、格子の間から見ています。
雅 2:10 私の愛する人は語りかけて言います。/「恋人よ、さあ、立ちなさい。/美しい人よ、さあ、来なさい。
雅 2:11 ほら、冬は去り、雨季は過ぎ行きました。
雅 2:12 花々が地に現れ/さえずりの季節がやって来ました。/山鳩の声が私たちの地に聞こえます。
雅 2:13 いちじくの実は熟し/ぶどうの花は香りを放ちます。/恋人よ、立ち上がって来なさい。/美しい人よ、さあ来なさい。
雅
2:14 岩の裂け目、崖の隠れ場にいる私の鳩よ/あなたの姿を見せてください。/あなたの声を聞かせてください。/あなたの声は甘く、あなたの姿は愛ら
しい。」
雅 2:15 ジャッカルを捕まえてください。/ぶどう畑を荒らす小さなジャッカルを。/私たちのぶどう畑は花盛りですから。
雅 2:16 愛するあの方は私のもの。/私は、百合の中で群れを飼っているあの方のもの。
雅 2:17 愛する人よ/日が息をつき、影が逃げ去るまでに/ガゼルや若い雄鹿のように/険しい山々を越え、戻って来てください。
3章
聖書協会・共同訳 雅歌 [3]章
雅 3:1 夜ごとに寝床で/私の魂の愛する人を探しました。/あの方を探しましたが、見つかりません。
雅
3:2 「さあ起き出して/町を、通りや広場を巡りましょう。/私の魂の愛する人を探しましょう。」/私はあの方を探しましたが/見つかりません。
雅 3:3 町を巡る夜警たちが私を見つけました。/「私の魂の愛する人を/あなたがたは見かけましたか。」
雅
3:4 彼らに別れを告げるとすぐ/私の魂の愛する人は見つかりました。/この方を抱き締めました。もう離しません。/私の母の家に/私を身ごもった人の
部屋にお連れします。
◆若者
雅 3:5 エルサレムの娘たちよ/ガゼルや野の雌鹿にかけて私に誓ってください。/愛が望むまで目覚めさせず、揺り起こさないと。
フランシスコ会訳2013
◆第二の歌 愛する者の歌(2・8-3・5)
◆花 嫁
008わたしのいとしい方の声、
ああ、あの方が来られる。
山々を飛び、
いくつもの丘を越えて。
009わたしのいとしい方は、
かもしかや若い雄鹿のようです。
ああ、あの方は、わたしたちの壁の後ろに立って、
窓からのぞき、
格子越しにじっと見つめておられます。
010わたしのいとしい方は、わたし
に語りかけて言われます、
「わたしの愛する人、立ちなさい。
美しい人、出ておいで。
011冬は去り、
雨はやんで、もう去った。
012大地には花が咲き乱れ、
歌の季節がやって来て、
山鳩の鳴き声が
わたしたちの国じゅうに聞こえる。
013いちじくの木は初なりの実をつ
け、
花を咲かせたぶどうの木は香りを放つ。
わたしの愛する人、美しい人よ。
さあ、立って、出ておいで。
014岩の裂け目、
崖の隠れ場にいるわたしの小鳩よ、
あなたの顔を見せておくれ。
あなたの声を聞かせておくれ。
あなたの声は心地よく、
あなたの顔は美しい」。
◆おとめたち
015わたしたちのために、
ぶどう畑を荒らす狐や小狐を、捕まえてください。
わたしたちのぶどう畑は今、花盛りですから。
◆花 嫁
016わたしのいとしい方はわたしの
もの。
わたしはあの方のもの。
あの方はゆりの花の間で戯れていらっしゃいます。
017真昼のそよ風が吹き始め、
闇が消え失せないうちに、
わたしのいとしい方よ、
わたしの所に帰ってきて、険しい山々のかもしかや
若い雄鹿のようになってください。
雅歌3
フランシスコ訳聖書 Sol <3>章
聖書本文
001わたしは夜、臥所の中でも、
心から愛する方を捜しました。
捜してもあの方は見あたりませんでした。
002「さあ、わたしは起きて、町を
歩き回り、
あらゆる通りや広場で、
心から愛する方を捜してきましょう」。
それなのに、わたしはあの方を見つけだせませんでした。
003町を見回る夜警たちが、
わたしを見つけました。
「わたしの心から愛する方を見かけませんでしたか」。
004夜警たちの所を通り過ぎると間
もなく、
心から愛する方をわたしは見つけました。
わたしは、あの方をしっかり捕まえて放しませんでした。
わたしの母の家に、わたしを身籠った母の寝室に、
お連れするまで。
◆花 婿
005エルサレムのおとめたち、
かもしかや、野の雌鹿を指して、
あなた方に誓ってもらいたい。
わたしの愛する人を、目覚めさせるな。揺り起こすな。
彼女が、そうしたいと思う時まで。
新共同訳1987
2:8
恋しい人の声が聞こえます。山を越え、丘を跳んでやって来ます。
2:9
恋しい人はかもしかのよう/若い雄鹿のようです。ごらんなさい、もう家の外に立って/窓からうかがい/格子の外からのぞいています。
2:10
恋しい人は言います。「恋人よ、美しいひとよ/さあ、立って出ておいで。
2:11
ごらん、冬は去り、雨の季節は終った。
2:12
花は地に咲きいで、小鳥の歌うときが来た。この里にも山鳩の声が聞こえる。
2:13
いちじくの実は熟し、ぶどうの花は香る。恋人よ、美しいひとよ/さあ、立って出ておいで。
2:14
岩の裂け目、崖の穴にひそむわたしの鳩よ/姿を見せ、声を聞かせておくれ。お前の声は快く、お前の姿は愛らしい。」
2:15
狐たちをつかまえてください/ぶどう畑を荒らす小狐を。わたしたちのぶどう畑は花盛りですから。
2:16
恋しいあの人はわたしのもの/わたしはあの人のもの/ゆりの中で群れを飼っている人のもの。
2:17
夕べの風が騒ぎ、影が闇にまぎれる前に/恋しい人よ、どうか/かもしかのように、
3:1
夜ごと、ふしどに恋い慕う人を求めても/求めても、見つかりません。
3:2
起き出して町をめぐり/通りや広場をめぐって/恋い慕う人を求めよう。求めても、あの人は見つかりません。
3:3
わたしが町をめぐる夜警に見つかりました。「わたしの恋い慕う人を見かけましたか。」
3:4
彼らに別れるとすぐに/恋い慕う人が見つかりました。つかまえました、もう離しません。母の家に/わたしを産んだ母の部屋にお連れします。
3:5
エルサレムのおとめたちよ/野のかもしか、雌鹿にかけて誓ってください/愛がそれを望むまでは/愛を呼びさまさないと。
新改訳1970
2:8
愛する方の声。ご覧、あの方が来られます。山々をとび越え、丘々の上をはねて。
2:9
私の愛する方は、かもしかや若い鹿のようです。ご覧、あの方は私たちの壁のうしろにじっと立ち、窓からのぞき、格子越しにうかがっています。
2:10
私の愛する方は、私に語りかけて言われます。「わが愛する者、美しいひとよ。さあ、立って、出ておいで。
2:11
ほら、冬は過ぎ去り、大雨も通り過ぎて行った。
2:12
地には花が咲き乱れ、歌の季節がやって来た。山鳩の声が、私たちの国に聞こえる。
2:13
いちじくの木は実をならせ、ぶどうの木は、花をつけてかおりを放つ。わが愛する者、美しいひとよ。さあ、立って、出ておいで。
2:14
岩の裂け目、がけの隠れ場にいる私の鳩よ。私に、顔を見せておくれ。あなたの声を聞かせておくれ。あなたの声は愛らしく、あなたの顔は美しい。
2:15
『私たちのために、ぶどう畑を荒らす狐や小狐を捕えておくれ。』私たちのぶどう畑は花盛りだから。」
2:16
私の愛する方は私のもの。私はあの方のもの。あの方はゆりの花の間で群れを飼っています。
2:17
私の愛する方よ。そよ風が吹き始め、影が消え去るころまでに、あなたは帰って来て、険しい山々の上のかもしかや、若い鹿のようになってください。
3:1
私は、夜、床についても、私の愛している人を捜していました。私が捜しても、あの方は見あたりませんでした。
3:2
「さあ、起きて町を行き巡り、通りや広場で、私の愛している人を捜して来よう。」私が捜しても、あの方は見あたりませんでした。
3:3
町を行き巡る夜回りたちが私を見つけました。「私の愛している人を、あなたがたはお見かけになりませんでしたか。」
3:4
彼らのところを通り過ぎると間もなく、私の愛している人を私は見つけました。この方をしっかりつかまえて、放さず、とうとう、私の母の家に、私をみごもっ
た人の奥の間に、お連れしました。
3:5
エルサレムの娘たち。私は、かもしかや野の雌鹿をさして、あなたがたに誓っていただきます。揺り起こしたり、かき立てたりしないでください。愛が目ざめた
いと思うときまでは。
口語訳1955
2:8
わが愛する者の声が聞える。見よ、彼は山をとび、丘をおどり越えて来る。
2:9
わが愛する者はかもしかのごとく、若い雄じかのようです。見よ、彼はわたしたちの壁のうしろに立ち、窓からのぞき、格子からうかがっている。
2:10
わが愛する者はわたしに語って言う、「わが愛する者よ、わが麗しき者よ、立って、出てきなさい。
2:11
見よ、冬は過ぎ、雨もやんで、すでに去り、
2:12
もろもろの花は地にあらわれ、鳥のさえずる時がきた。山ばとの声がわれわれの地に聞える。
2:13
いちじくの木はその実を結び、ぶどうの木は花咲いて、かんばしいにおいを放つ。わが愛する者よ、わが麗しき者よ、立って、出てきなさい。
2:14
岩の裂け目、がけの隠れ場におるわがはとよ、あなたの顔を見せなさい。あなたの声を聞かせなさい。あなたの声は愛らしく、あなたの顔は美しい。
2:15
われわれのためにきつねを捕えよ、ぶどう園を荒す小ぎつねを捕えよ、われわれのぶどう園は花盛りだから」と。
2:16
わが愛する者はわたしのもの、わたしは彼のもの。彼はゆりの花の中で、その群れを養っている。
2:17
わが愛する者よ、日の涼しくなるまで、影の消えるまで、身をかえして出ていって、険しい山々の上で、かもしかのように、若い雄じかのようになってくださ
い。
3:1
わたしは夜、床の上で、わが魂の愛する者をたずねた。わたしは彼をたずねたが、見つからなかった。わたしは彼を呼んだが、答がなかった。
3:2
「わたしは今起きて、町をまわり歩き、街路や広場で、わが魂の愛する者をたずねよう」と、彼をたずねたが、見つからなかった。
3:3
町をまわり歩く夜回りたちに出会ったので、「あなたがたは、わが魂の愛する者を見ましたか」と尋ねた。
3:4
わたしが彼らと別れて行くとすぐ、わが魂の愛する者に出会った。わたしは彼を引き留めて行かせず、ついにわが母の家につれて行き、わたしを産んだ者のへや
にはいった。
3:5
エルサレムの娘たちよ、わたしは、かもしかと野の雌じかをさして、あなたがたに誓い、お願いする、愛のおのずから起るときまでは、ことさらに呼び起すこと
も、さますこともしないように。
文
語訳1917
2:8 わが愛する者の聲きこゆ 視よ 山をとび 岡を躍りこえて來る
2:9 わが愛する者は?のごとくまた小鹿のごとし 視よ彼われらの壁のうしろに立ち 窓より覗き 格子より窺ふ
2:10 わが愛する者われに語りて言ふ わが佳?よ わが美はしき者よ 起ていできたれ
2:11 視よ 冬すでに過ぎ 雨もやみてはやさりぬ
2:12 もろもろの花は地にあらはれ 鳥のさへづる時すでに至り 班鳩の聲われらの地にきこゆ
2:13 無花果樹はそのき果を赤らめ 葡萄の樹は花さきてその馨はしき香氣をはなつ わが佳?よ わが美しき者よ 起て出きたれ
2:14 磐間にをり 斷崖の匿處にをるわが鴿よ われに汝の面を見させよ なんぢの聲をきかしめよ なんぢの聲は愛らしく
なんぢの面はうるはし
2:15 われらのために狐をとらへよ 彼の葡萄園をそこなふ小狐をとらへよ 我等の葡萄園は花盛なればなり
2:16 わが愛する者は我につき我はかれにつく 彼は百合花の中にてその群を牧ふ
2:17 わが愛する者よ 日の涼しくなるまで 影の消るまで身をかへして出ゆき 荒き山々の上にありて?のごとく
小鹿のごとくせよ
3:1 夜われ床にありて我心の愛する者をたづねしが尋ねたれども得ず
3:2 我おもへらく今おきて邑をまはりありき わが心の愛する者を街衢あるひは大路にてたづねんと
乃ちこれを尋ねたれども得ざりき
3:3 邑をまはりありく夜巡者らわれに遇ければ 汝らわが心の愛する者を見しやと問ひ
3:4 これに別れて過ゆき間もなくわが心の愛する者の遇たれば 之をひきとめて放さず 遂にわが母の家にともなひゆき
我を?し者の室にいりぬ
3:5 ヱルサレムの女子等よ 我なんぢらに?と野の鹿とをさし誓ひて請ふ 愛のおのづから起る時まで殊更に喚起し且つ醒すなかれ
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各国旧約聖書における新約聖書の引照
・・・標題区分内にある新約聖書引照のすべてを
拾う・・・
(英)AUTHORIZED
KING JAMES VERSION 1611・・・ZONDERVAN PUBLISHING HOUSE
1994
口 語訳 ルカ
13:32
13:32
そこで彼らに言われた、「あのきつねのところへ行ってこう言え、『見よ、わたしはきょうもあすも悪霊を追い出し、また、病気をいや
し、そして三日目にわざを終えるであろう。
(米)THE NEW SCOFIELD STUDY BIBLE・・・NEW
YORK・OXFORD UNIVERSITY PRESS 1977
口 語訳 マタ 24:32
24:32 いちじくの木からこの
譬を学びなさい。その枝が柔らかになり、葉が出るようになると、夏の近いことがわかる。
口 語訳 ルカ
13:32
13:32
そこで彼らに言われた、「あのきつねのところへ行ってこう言え、『見よ、わたしはきょうもあすも悪霊を追い出し、また、病気をいや
し、そして三日目にわざを終えるであろう。
口 語訳 ロマ
8:35
8:35
だれが、キリストの愛からわたしたちを離れさせるのか。患難か、苦悩か、迫害か、飢えか、裸か、危難か、剣か。
口 語訳 ロマ
8:39
8:39
高いものも深いものも、その他どんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスにおける神の愛から、わたしたちを引き離すことはでき
ないのである。
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE・・・・DARYON,LONGMAN
& TODD 1985
・・・・
(独)DIE
BIBEL MARTIN LUTHERS 1534 ・・・DEUTSCHE
BIBELGESELLSCHAFT 1984
・・・・
(日)新共同訳・・・・日本聖書協会 1987
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